JPH0622848Y2 - 清掃部材を備えるコロナ放電器 - Google Patents

清掃部材を備えるコロナ放電器

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JPH0622848Y2
JPH0622848Y2 JP1986087687U JP8768786U JPH0622848Y2 JP H0622848 Y2 JPH0622848 Y2 JP H0622848Y2 JP 1986087687 U JP1986087687 U JP 1986087687U JP 8768786 U JP8768786 U JP 8768786U JP H0622848 Y2 JPH0622848 Y2 JP H0622848Y2
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corona
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corona discharger
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裕二 長谷川
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【考案の詳細な説明】 イ、考案の目的 〔産業上の利用分野〕 本考案はコロナ放電器、更に詳しくはコロナ放電ワイヤ
を清掃する清掃部材を備えるコロナ放電器に関する。
〔従来の技術〕
コロナ放電器は、例えば電子写真複写装置・レーザビー
ムプリンタ・静電記録装置等の画像形成装置において感
光体・誘電体等の像担持体、その他の被帯除電体面を帯
電処理或は除電処理する重要なプロセス機器として活用
されている。
第3図は画像形成装置の一例(電子写真複写装置)の概
略図である。
1は固定の原稿台ガラスであり、その上面の所定位置に
原稿Oが画像面下向きで載置され、原稿圧着板2でおさ
え込んでセットされる。
そのセット原稿の下向き画像面が移動照明ランプ4a・
移動ミラー4b〜4d・結像レンズ4e・固定ミラー4
f等からなる移動型光学系4で一辺側から他片側にかけ
て光学走査されることにより、第1の除電用露光装置5
で除電処理され、次いでコロナ放電器6で正又は負に一
様に帯電処理された回転感光ドラム7面に対して原稿画
像がスリット露光Lされて、ドラム7の周面に原稿画像
に対応した静電潜像が順次に形成されていく。
次いで該潜像の形成されたドラム7面は第2の除電用露
光装置8位置を順次通過して所要個所の除電を受け、現
像装置9で潜像の順次現像がなされる。
ドラム7面の現像画像は転写用コロナ放電器10位置に
至り、給紙カセット11a・給紙ローラ11b・タイミ
ングローラ11c等からなる給紙装置11からドラム7
の回転と周期をとられてドラム7と転写用コロナ放電器
10との間に給紙された転写材p面に順次に転写され
る。
像転写を受けた転写材pは分離用コロナ放電器12・分
離爪13によりドラム7面から順次に分離されて、搬送
装置14で定着装置15へ送り込まれて像定着を受け、
排紙ローラ16により画像形成物(コピー)として機外
の排紙トレイ17に排出される。
転写材の分離されたドラム7面はクリーニング装置18
位置を通過して転写残り現像剤が除去されて繰返して画
像形成に使用される。
第1の除電用露光装置5はゴースト像等の発生を防止す
る役目をする。第2の除電用露光装置8は所謂ブランク
露光や、画像の一部マスキング・トリミングや、枠消
し、とじ代形成等のための除電の役目をする。
両装置5・8は何れも例えばLEDや豆電球の一次元アレ
イであり、長手を感光ドラム7の母線方向に並行して発
光部側を感光ドラム7に向けて配設される。そして何れ
も制御回路(不図示)により所定のタイミングで点燈・
消灯制御され、又第2の除電用露光装置8は個々の光源
が選択的に所定のタイングで点燈・消灯制御される。
このような複写装置においては装置内にトナー・粉塵・
他汚染物が多かれ少なかれ常時浮遊している。そして複
写を長時間行うのに従い、これらの汚染物が各コロナ放
電器6・10・12のシールド部材やコロナワイヤ(放
電ワイヤ)等に付着する。このように、コロナ放電器各
部には複写回数の進行とともに汚染物が付着累積され、
約数千回の複写が行われると上記付着汚染物等のために
帯除電効率の低下や帯除電ムラが生じ始める。そして、
これがために遂には複写画質の低下となって現われてく
る。
そこで複写装置の利用者、サービスマンが定期的に装置
内から放電器を抜きだし清掃するか、あるいは装置内の
放電器を掃除具等を出し入れして清掃する等の原始的手
法が行われてきた。しかしコロナワイヤーは一般にタン
グステンワイヤ等の導電性の細線であり、ちょっとした
はずみで切断することが非常に多かった。又、これらの
清掃は忘れることなく定期的に行わないと画質の低下を
防止することは難しい。しかし放電器内の汚れは、これ
を取出して視覚判別に頼り清掃を行うことが必要であ
り、非常に繁雑となる。実際には複写画質の低下を発見
してから放電器の汚染に気づき清掃を行う事が多く、放
電器を常時満足な状態におくことは困難であった。
このような問題に鑑みて、コロナ放電器にコロナワイヤ
に沿って可動のコロナワイヤ清掃部材と、該清掃部材を
移動する駆動機構を具備させ、該コロナ放電器を複写装
置本体から取出さずに、制御回路に予め設定したプログ
ラムに従って適時に駆動機構を作動させて自動的にコロ
ナワイヤの清掃を行わせる、又必要に応じてマニュアル
スイッチにより駆動機構に作動信号を入力して随時に清
掃動作を行わせることが考えられている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このように清掃部材を備えるコロナ放電器は有効なもの
であるが、清掃部材移動駆動機構を具備することにより
この種のコロナ放電器は全体的に大型化したものとな
り、これが複写装置等の本体装置の可及的小型化設計等
の際の障害要因の1つになる。
そこで本考案は清掃部材を備えるコロナ放電器につい
て、全体的にコンパクトで、常に確実な清掃動作がなさ
れ、耐久性のあるものを得ることを目的とする。
ロ、考案の構成 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は、コロナワイヤと、前記コロナワイヤを清掃す
る清掃部材と、前記コロナワイヤに沿って延び、正逆回
転可能なリードスクリュと、前記リードスクリュに螺合
され、前記リードスクリュの正逆回転に伴い前記リード
スクリュ長手方向に沿って往復動可能であって前記清掃
部材を保持する保持部材と、を有するコロナ放電器にお
いて、前記リードスクリュの両端側を軸受する軸受部材
と、前記軸受部材の各外側の前記リードスクリュに設け
られ、前記軸受部材と当接して前記リードスクリュに引
張力を作用させるスラストストッパ部と、を有すること
を特徴とするコロナ放電器を要旨とする。
〔作用〕
駆動源によりリードスクリュが正逆転駆動されると、該
リードスクリュに螺合している可動駒部材が前進・後進
送りされ、これに伴い該可動駒部材に取付けてあるコロ
ナワイヤ清掃部材がコロナワイヤに沿って該ワイヤに接
触しながら前進・後進移動する。これによりコロナワイ
ヤが清掃部材で摺擦されて清掃される。
リードスクリュのスラストストッパをリードスクリュの
両端側を軸受けする各軸受部材の外側に設けたので、リ
ードスクリュの正転による清掃部材の前進動過程でリー
ドスクリュ長手に応じる応力、及び逆転による清掃部材
の後進動過程でリードスクリュ長手に生じる応力は、何
れも引張り応力となり、従ってリードスクリュを反りや
たわみを生じ易い細いものにしても反りやたわみを生じ
ることなくその直線性が保持されて清掃部材の前進・後
進動が常にスムーズに小さな駆動トルクで確実になされ
る。
そして駆動源をコロナ放電器の一端側に設けるものとす
れば、放電器の基本的断面積の増加はリードスクリュの
断面積分に止まり、上記のようにそのリードスクリュと
しては細いもので足りること、駆動源は小トルクの小型
のもので足りること等により、全体的にコンパクトで、
而も常に確実な清掃動作がなされる耐久性・信頼性のあ
る、清掃部材を備えたコロナ放電器が構成される。
〔実施例〕
第1〜3図は本考案に従う一実施例コロナ放電器を示す
もので、第1図は縦断面図、第2図は平面図、第3図は
第1図III−III線断面図である。
31は横断面略コ字形のチャンネル形シールド部材、3
2・33は該シールド部材の両端部に取付けた奥側の絶
縁材ブロックと、前側の絶縁材ブロック、34はその奥
側と前側の絶縁材ブロック32・33間に張設したコロ
ナワイヤ、35は奥側の絶縁材ブロック32から外方へ
突出させて設けた受電端子であり、上記の張設コロナワ
イヤ34はこの受電端子35と電気的に導通している。
この受電端子35を介してコロナワイヤ34に高圧が印
加されると、該コロナワイヤ34とシールド部材31間
にコロナ放電を生じ、コロナ電荷がシールド部材31の
放電開口36から放出され、その開口36に対面させた
被帯除電部材面が帯除電処理される。
38はシールド部材31の底壁(又は天井壁)37の略
中央部に長手に沿って形成具備させたスリット、39・
40はシールド部材底壁37の外側両端部に設けた奥側
と前側の軸受部材、41はその両軸受部材39・40間
に回転自由に軸受支持させたリードスクリュであり、コ
ロナワイヤ34と略並行である。
42・43は上記リードスクリュ41の両端側のスラス
トストッパで、夫々奥側及び前側のリードスクリュ軸受
部材39・40の外側位置に設けてある。
45は駆動源としての小型正逆転モータであり、シール
ド部材31の前側端を上方に折曲げてその外面に取付け
てある。そして該モータ軸45aとリードスクリュ41
の前側端41aとをジョイント部材44を介して結合さ
せてある。
46はリードスクリュ41に螺合されリードスクリュの
正逆回転駆動に伴いリードスクリュ長手に沿って前進動
a・後進動bされ、コロナワイヤ34を清掃する清掃部材
を保持する保持部材である可動駒部材であり、その両側
部に張り出し片46b・46bを具備させてあり、その
両張り出し片がシールド部材底壁37の外面に接してい
て可動駒部材46の回動揺動を阻止する。
又該可動部材46の下部は下方へ延長してシールド部材
底壁37に形成具備させた前記スリット38からシール
ド部材31の内空へ突入させてあり、その突入片46a
の先端側を二又にし、その二又内にスポンジ材・フェル
ト材等の2枚の清掃部材の間にコロナワイヤ34を挟み
込ませてある。
第2図において48・49は複写装置等本体装置の奥側
板と前側板であり、コロナ放電器Aは前側板49面に形
成した挿脱口49aから奥側端を先にして不図示の案内
レール部材に沿って奥側板48と前側板49の間に挿入
される。
十分に挿入するとコロナ放電器Aの奥側端の受電端子3
5部分が、奥側板48側に設けた給電ソケット50に嵌
入する。そしてモータ45の受電プラグを前側板49側
に設けた給電ソケット51に差し込む。これにより放電
器Aが本体装置内に装着状態となる。取外しは上記とは
逆にモータ45のプラグ52をソケット51から外して
放電器Aを口49aから装置外方へ引き抜けばよい。
清掃部材47を保持した可動駒部材46は常時は例えば
リードスクリュ41の前端側に寄せられて位置していて
放電時の障害物とならないように待機保持されている。
(1)制御回路(不図示)からソケット51・プラグ5
2を介してモータ45に正転電流が流されるとモータ4
5が正転駆動され、これに伴いリードスクリュ41が正
転駆動される。これにより可動駒部材46がリードスク
リュ41に沿ってリードスクリュの前端側から奥端側に
向って前進動aされ、コロナワイヤ34が清掃部材47
で前端側から奥端側へ順次に摺動されて清掃される。
(2)可動駒部材46が前進終点に到達するとモータ4
5に逆転電流が流されてリードスクリュが逆転駆動され
て可動駒部材46が後進動bに転換され、コロナワイヤ
34が清掃部材47で奥端側から前端側へ順次に摺動さ
れて清掃される。
而して上記可動駒部材46の1往復動或は所定の数往復
動が終了した時点でモータ45に対する通電が断たれ
る。
ここで、上記(1)のようにモータ45の正転駆動によ
る可動駒部材46の後進動b過程では、リードスクリュ
41は部材46・47の送り反力でa方向にスラスト移
動してリードスクリュ前端側のスラストストッパ43が
リードスクリュの中央側の軸受部材40の外面に当接
し、リードスクリュの長手方向の移動を規制、即ちスラ
スト止めされる。
このときリードスクリュ41にはねじり応力と、軸受部
材40の外側に受止められたスラストストッパ43と可
動駒部材46との間のリードスクリュ部分に引張り応力
が作用する。
又上記(2)のようにモータ45の逆転駆動による可動
駒部材46の後進動a過程では、リードスクリュ41は
部材46・47の送り反力でb方向にスラスト移動して
リードスクリュ後端側のスラストストッパ42がその側
の軸受部材39の外面に当接してスラスト止めされる。
このときリードスクリュ41はねじり応力と、軸受部材
39の外側に受止められたスラストストッパ42と駆動
駒部材46との間のリードスクリュ部分に引張り応力が
作用する。
従って上記(1)及び(2)の駆動過程の何れの場合も
リードスクリュ41には引張り応力が作用してリードス
クリュ41が細くて反りを生じ易いものであってもその
直線性が保たれ、前記作用の項で説明したように常にス
ムーズで確実な清掃動作が実行される。リードスクリュ
41の正逆転駆動源は手廻しハンドルにすることもでき
る。
因みに、スラストストッパ42・43を夫々軸受部材3
9・40の内側に設けると、可動駒部材46の前進動a
過程ではスラストストッパ42が軸受部材39の内側に
当接してリードスクリュ41がスラスト止めされ、該ス
ラストストッパ42と可動駒部材46間のリードスクリ
ュ部分には圧縮応力が作用することになる。又可動駒部
材46の後進動b過程ではスラストストッハ43と可動
駒部材46間のリードスクリュ部分に圧縮応力が作用す
ることになる。
そうするとリードスクリュ41が細くて反り・たわみを
生じやすいものであるときは上記の圧縮応力で容易に反
り変形・たわみ平形を生じ、そのために可動駒部材46
の前進動a又は後進動bに異常に大きな負荷を発生し
て、モータ45の負荷が増大したり、最悪の場合には不
作動トラブルを発生する。従ってこれを防止するために
太いリードスクリュや大トルクの大型モータを組込む結
果となってしまう。
ハ、考案の効果 以上のように本考案に依れば、全体的にコンパクトで、
而も常にスムーズな清掃動作がなされ、耐久性・信頼性
のある、清掃部材を備えるコロナ放電器を得ることがで
きるもので所期の目的がよく達成される。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に従うコロナ放電器の一実施例を示すもの
で、第1図は縦断面図、第2図は平面図、第3図は第1
図III−III線横断面図、第4図は画像形成装置の一例の
概略構成図である。 Aはコロナ放電器、39・40は軸受、41はリードス
クリュ、42・43はスラストストッパ、45はモー
タ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コロナワイヤと、前記コロナワイヤを清掃
    する清掃部材と、前記コロナワイヤに沿って延び、正逆
    回転可能なリードスクリュと、前記リードスクリュに螺
    合され、前記リードスクリュの正逆回転に伴い前記リー
    ドスクリュ長手方向に沿って往復動可能であって前記清
    掃部材を保持する保持部材と、を有するコロナ放電器に
    おいて、 前記リードスクリュの両端側を軸受する軸受部材と、前
    記軸受部材の各外側の前記リードスクリュに設けられ、
    前記軸受部材と当接して前記リードスクリュに引張力を
    作用させるスラストストッパ部と、を有することを特徴
    とするコロナ放電器。
JP1986087687U 1986-06-09 1986-06-09 清掃部材を備えるコロナ放電器 Expired - Lifetime JPH0622848Y2 (ja)

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