JPH0622800U - 雷管感度評価試験装置 - Google Patents

雷管感度評価試験装置

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JPH0622800U
JPH0622800U JP1083192U JP1083192U JPH0622800U JP H0622800 U JPH0622800 U JP H0622800U JP 1083192 U JP1083192 U JP 1083192U JP 1083192 U JP1083192 U JP 1083192U JP H0622800 U JPH0622800 U JP H0622800U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は雷管感度評価試験用の装置に関し、
撃針落下方式によって雷管感度評価が正確に行える雷管
感度評価試験装置を提供することを目的とする。 【構成】 架台に取り付けた上部撃針ガイドパイプホル
ダーに撃針ガイドパイプを垂直に挿着し、撃針ガイドパ
イプの上部に、撃針を撃針ガイドパイプ内に落下させる
落下シャッタを設けたシャッタケースを着脱自在に冠着
すると共に、架台の裏面に、架台から突出する撃針ガイ
ドパイプのガイドパイプ挿通孔を設けた下部撃針ガイド
パイプホルダーを取り付け、そして、当該下部撃針ガイ
ドパイプホルダーに、撃針ガイドパイプ挿通孔の閉鎖時
に撃針ガイドパイプを支持する安全シャッタを設け、更
に、下部撃針ガイドパイプホルダーの下部に、雷管ホル
ダーと雷管ホルダーケースを移動手段を介して配置し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、雷管の感度評価試験に使用される雷管感度評価試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば自動車用安全装置の発火装置には、電流で作動する電気イグナイ ターとスプリングによる撃針の刺突エネルギーで作動する機械式イグナイターが ある。
【0003】 そして、機械式イグナイターには雷管が使用されるが、この雷管は作動する力 が軍用のものと比べて小さいため、高い作動信頼性を確保するために雷管の感度 を高精度に評価できる試験方法が望まれている。
【0004】 而して、雷管を発火させるためには発火エネルギーが必要であるが、雷管の感 度評価試験を行うに当たり、雷管に伝達させるエネルギーにバラ付きが大きいと 雷管の感度を正確に評価できないこととなる。
【0005】 従来、発火エネルギーを算出するために行う試験方法としては、例えば図9に 示すように、先端を雷管1に当接させた撃針3に鋼球5を落下,衝突させて、雷 管1の発火時に於ける鋼球5の位置エネルギーを算出して雷管1が発火するため に必要なエネルギーを算出する落球方式や、図10に示すように、アクリルパイ プからなる移動通路7内に撃針3を収容した後、当該撃針3を移動通路7の端部 に配置した雷管1に向けエアで高速移動し、撃針3を雷管1に衝突,発火させて 撃針3の雷管1への衝突前に於ける移動量を測定し、この移動速度と撃針3の質 量により雷管1を発火させるために必要なエネルギーを算出する撃針飛翔方式が 知られている。尚、図9中、9はスケール11に上下方向へ移動自在に装着され た電磁石、13は撃針3の保持部材で、電磁石9によって鋼球5が保持されてい る。又、図10中、15は移動通路7の端部に接続したエア通路である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
然し乍ら、上記落球方式では雷管1へのエネルギーの伝達が間接的であって、 鋼球5が撃針3に当たるときにエネルギーがロスしてしまう欠点があるため、斯 かる落球方式による雷管1の感度評価試験は好ましいものとはいえなかった。
【0007】 一方、図10に示す撃針飛翔方式では撃針速度のバラ付きが大きく設定エネル ギーを出すことが困難であるため、同様にこの撃針飛翔方式による雷管1の感度 評価試験も必ずしも最適なものとはいえなかった。
【0008】 そこで、本出願人は、図11に示すように縦方向に立設した移動通路7内に撃 針3を収容し、そして、移動通路7内で撃針3を自然落下させて雷管1に衝突, 発火させる撃針落下方式を検討し実験を重ねた。
【0009】 その結果、この撃針落下方式は撃針3の落下エネルギーが直接雷管1に伝達で きる点で従来の落球方式に優れ、又、撃針飛翔方式に比べ撃針速度のバラ付きが 少ないことが結果として明らかとなった。
【0010】 而して、本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもので、上述した撃針落下方式 によって雷管の感度評価が正確に行える雷管感度評価試験装置を提供することを 目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、本考案に係る雷管感度評価試験装置は、支持部材 で支持された架台上に取り付き、垂直方向に撃針ガイドパイプ挿通孔が形成され た上部撃針ガイドパイプホルダーと、上記撃針ガイドパイプ挿通孔に挿脱自在に 挿着され、当該撃針ガイドパイプ挿通孔よりも長尺な撃針ガイドパイプと、撃針 ガイドパイプ挿着孔から上部撃針ガイドパイプホルダーの上部に突出する撃針ガ イドパイプの端部に移動手段によって着脱自在に冠着し、冠着した撃針ガイドパ イプと同軸上に撃針を装填する撃針装填孔を設けたシャッタケースと、シャッタ ケース内に装着され、シャッタケース内に装填された撃針を保持すると共に、移 動手段による移動で撃針を撃針ガイドパイプ内に自然落下させる落下シャッタと 、シャッタケース内に装着され、上記撃針装填孔の入口側開口部を開閉する飛散 防止用シャッタと、上記架台の裏面に取り付き、当該架台から突出する撃針ガイ ドパイプの挿入側端部が挿通する撃針ガイドパイプ挿通孔が形成された下部撃針 ガイドパイプホルダーと、下部撃針ガイドパイプホルダーに装着され、移動手段 による操作で上記撃針ガイドパイプ挿通孔を開閉すると共に、撃針ガイドパイプ 挿通孔の閉鎖時に撃針ガイドパイプを支持する安全シャッタと、雷管を上部に収 容する雷管ホルダーと、当該雷管ホルダーを上部に装着する雷管ホルダーケース と、雷管ホルダーケースを移動し、下部撃針ガイドパイプホルダーの下面に上記 雷管ホルダーを当接させて当該雷管ホルダーに収容された雷管を下部撃針ガイド パイプホルダーの撃針ガイドパイプ挿通孔に一致させる移動手段と、からなるも のである。
【0012】
【作用】
本考案によれば、上部撃針ガイドパイプホルダーに挿着した撃針ガイドパイプ の端部に、撃針を装填したシャッタケースを冠着すると共に、雷管を収容した雷 管ホルダーを雷管ホルダーケースに装着し、そして、移動手段で雷管ホルダーケ ースを移動して雷管ホルダーの雷管を撃針ガイドパイプに一致させて下部撃針ガ イドパイプホルダーの下部に配置した後、シャッタケース内の落下シャッタを移 動させれば、撃針が撃針ガイドパイプ内に自然落下して雷管に衝突し、雷管が発 火することとなる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づき詳細に説明する。 図1は本実施例の一実施例に係る雷管感度評価試験装置の全体図を示し、図に 於て、17は支持脚19によって支持された架台、21はフランジ部21aを介 して架台17上にボルト締めされた筒状の上部撃針ガイドパイプホルダー(以下 「上部ホルダー」という)で、当該上部ホルダー21の中央には、撃針ガイドパ イプ23を垂直に挿着する撃針ガイドパイプ挿通孔(以下「ガイドパイプ挿通孔 」という)25が形成されている。
【0014】 撃針ガイドパイプ23は上記ガイドパイプ挿通孔25よりも長尺に成形された 内径6mmのアクリルパイプで、当該ガイドパイプ挿通孔25に挿脱自在に挿着さ れている。そして、図1に示すようにその上端部23aはガイドパイプ挿着孔2 5から上部ホルダー21の上方へ突出し、当該上端部23aに、モータ等の移動 手段(図示せず)によって上下方向へ移動可能なシャッタケース27が着脱自在 に冠着されている。
【0015】 シャッタケース27は、図2に示すようにブロック状の上部ケース29と下部 ケース31が重合してなり、両ケース29,31には、上記撃針ガイドパイプ2 3と同軸上に撃針装填孔33が上下方向に設けられている。そして、下部ケース 31の上部には撃針装填孔33と連通する凹部35が形成されており、当該凹部 35内に、撃針装填孔33に装填された撃針37を保持する落下シャッタ39が 装着されている。
【0016】 落下シャッタ39は、下部ケース31の一側部に取り付けた油圧シリンダ41 のピストンロッド43の伸縮で凹部35内を矢印A,B方向へ移動するようにな っている。そして、図3及び図4に示すように当該落下シャッタ39には、撃針 37の直径3.7mmの筒状のホルダー部45よりも若干広い幅mを有するU字状 の切欠き47と、ホルダー部45よりも短径な撃針本体49が挿通可能な鍵孔形 状の切欠き51が、夫々、中心線Lを同じくして落下シャッタ39の移動方向に 沿って設けられており、切欠き51の奥部には、切欠き47の幅mを直径とする 円形状孔53が形成されている。
【0017】 そして、図4に示すように、両切欠き47,51の間に設けられた段部55上 にホルダー部45が保持されており、又、この時、図2に示すようにホルダー部 45の上端は上部ケース29の撃針装填孔33内に保持されている。そして、図 5に示すように、上記油圧シリンダ41のピストンロッド43の伸長で落下シャ ッタ39が矢印A方向へ移動して切欠き51の円形状孔53が撃針装填孔33に 一致すると、撃針37は当該円形状孔53から撃針ガイドパイプ23内に落下す るようになっている。尚、本実施例に於ける撃針37は、直径3.7mm、長さ1 5mm、そして、0.9gの重量を有する。
【0018】 又、図2及び図5に示すように上部ケース29には、引張りばね57によって 撃針装填孔33の入口側開口部59を常時閉鎖する飛散防止用シャッタ61が装 着されている。
【0019】 即ち、上部ケース29には、撃針装填孔33と直交してシャッタスライド溝6 3が形成されており、当該シャッタスライド溝63内に飛散防止用シャッタ61 がスライド可能に装着されている。そして、飛散防止用シャッタ61の一端と上 部ケース29との間にはブラケット65,67を介して引張りばね57が架設さ れており、飛散防止用シャッタ61は当該引張りばね57のばね力で常時矢印C 方向へ付勢されて、撃針装填孔33を閉鎖するようになっている。そして、飛散 防止用シャッタ61には、撃針装填孔33と同一径の撃針挿通孔69が形成され ており、図2に示すように引張りばね57のばね力に抗して飛散防止用シャッタ 61を矢印D方向へ移動させ、その撃針挿通孔69を撃針装填孔33に一致させ ることによって、撃針装填孔33内に撃針37が装填できるようになっている。
【0020】 而して、上記機構からなるシャッタケース27は、上述したようにモータ等の 移動手段により案内ガイドパイプ71に沿って上下方向へ昇降されるようになっ ている。
【0021】 一方、図1に示すように架台17の裏面には、上下方向にガイドパイプ挿通孔 73が設けられた下部撃針ガイドパイプホルダー(以下「下部ホルダー」という )75が、取付部材77を介してボルト締めされており、そのガイドパイプ挿通 孔73に、架台17から突出する撃針ガイドパイプ23の挿入側端部23bが挿 通されている。そして、下部ホルダー75の下面にはテーパ状の凹部79が形成 されており、その中央に上記ガイドパイプ挿通孔73が開口した構造となってい る。又、下部ホルダー75には、雷管81の爆発によるガス圧を逃がすガス抜孔 83がガイドパイプ挿通孔73に連通して設けられ、更に又、当該下部ホルダー 75には、上記ガイドパイプ挿通孔73の凹部79側開口部を開閉する安全シャ ッタ85が装着されている。
【0022】 即ち、上記下部ホルダー75には、図6に示すようにガイドパイプ挿通孔73 と直交してシャッタスライド溝87が形成されており、当該シャッタスライド溝 87内に安全シャッタ85がスライド可能に装着されている。そして、安全シャ ッタ85は、架台17の裏面側に取り付けた油圧シリンダ89のピストンロッド 91に連結され、当該ピストンロッド91の伸縮で上記ガイドパイプ挿通孔73 の凹部79側開口部を開閉するようになっている。そして、図1に示すように、 当該安全シャッタ85による撃針ガイドパイプ挿通孔73の閉鎖時に、安全シャ ッタ85上に撃針ガイドパイプ23の挿入側端部23bが支持されるようになっ ている。
【0023】 又、図1中、93は雷管81を収容する雷管ホルダー、95は当該雷管ホルダ ー93を装着する雷管ホルダーケースで、図6に示すように雷管ホルダー93の 上部は上記凹部79と同一のテーパ形状に形成され、その上部中央の凹部97に 雷管81が収容されている。そして、図1に示すように、当該雷管ホルダーケー ス95は油圧シリンダ99によって上下方向へ移動可能とされている。
【0024】 油圧シリンダ99は、床に敷設したレール上を図示しない移動手段によって矢 印E,F方向へ移動可能するケーシング101内に収納されており、上記雷管ホ ルダーケース95は、当該ケーシング101の筒状開口部103に案内されて上 下方向へ移動可能とされている。従って、ケーシング101の同方向への移動に よって、雷管ホルダー93や雷管ホルダーケース95も同方向へ移動することと なる。
【0025】 そして、図6に示すように、上記安全シャッタ85を矢印G方向へスライドさ せてガイドパイプ挿通孔73を開放すると、安全シャッタ85上に支持されてい た撃針ガイドパイプ23が矢印方向へ落下して雷管ホルダー93の上部に当接す るので、図7の如く雷管ホルダーケース95を油圧シリンダ99で上昇させると 、雷管ホルダー93のテーパ形状の上部が上記凹部79内に当接し、そして、こ れに連動して撃針ガイドパイプ23がその移動分だけ上方へ移動するようになっ ている。
【0026】 その他、図1中、105は支持柱で、当該支持柱105上に取り付く天井部に 上記案内ガイドパイプ71が取り付けられている。又、107は雷管ホルダーケ ース95に設けたガス抜孔で、上記ガス抜孔83と共に雷管81の爆発によるガ ス圧を逃がすようになっている。
【0027】 本実施例に係る雷管感度評価試験装置はこのように構成されており、次に、当 該装置による試験方法を説明する。 先ず、図1の二点鎖線で示すようにケーシング101を矢印F方向へ移動させ ておき、雷管ホルダー93の凹部97内に雷管81をセットして当該雷管ホルダ ー93を雷管ホルダーケース95上に装着する。そして、ケーシング101を矢 印E方向へ移動させて、雷管ホルダーケース95を下部ホルダー75の下に設置 する。
【0028】 一方、上部ホルダー21のガイドパイプ挿通孔25内には撃針ガイドパイプ2 3を装着して、その挿入側端部23bを下部ホルダー75の安全シャッタ85上 に乗せておく。
【0029】 そして、次に、図2に示すように引張りばね57のばね力に抗して飛散防止用 シャッタ61を矢印D方向へ移動させ、その撃針挿通孔69を撃針装填孔33に 一致させて撃針装填孔33内に撃針37を装填し、落下シャッタ39の段部55 に撃針37のホルダー部45を保持させる。そして、図1の如くシャッタケース 27を矢印H方向へ下降させて、当該シャッタケース27を撃針ガイドパイプ2 3の上端部23aに冠着させる。この時、誤って撃針37が撃針ガイドパイプ2 3内に落下しても撃針37が雷管81に衝突しないように、上記安全シャッタ8 5によって下部ホルダー75のガイドパイプ挿通孔73は閉鎖されている。
【0030】 次に、図6に示すように、油圧シリンダ89により安全シャッタ85を矢印G 方向へスライドさせてガイドパイプ挿通孔73を開放するが、安全シャッタ85 を開放すると、安全シャッタ85上に支持されていた撃針ガイドパイプ23が雷 管ホルダー93の上部に落下するので、図7の如く雷管ホルダーケース95を油 圧シリンダ99で上昇させて雷管ホルダー93のテーパ形状の上部を凹部79内 に当接させ、撃針ガイドパイプ23を上方へ移動させる。
【0031】 そして、以上の工程が全て完了した後、図5に示すように油圧シリンダ41で 落下シャッタ39を矢印A方向へ移動させると、切欠き51の円形状孔53が撃 針装填孔33に一致して撃針37が撃針ガイドパイプ23内に落下するので、撃 針37が雷管81に衝突して雷管81が発火することとなる。そして、雷管81 の発火によるガス圧はガス抜孔83,107から逃がされ、又、撃針装填孔33 の入口側開口部59を閉鎖する飛散防止用シャッタ61が、撃針37の飛散を防 止することとなる。そして、次の雷管の感度評価試験を行うには、シャッタケー ス27を上昇させ、撃針ガイドパイプ23を交換すると共に、雷管ホルダーケー ス95を下降させた後、矢印F方向へ移動して、新たに上記工程を繰り返せばよ い。
【0032】 尚、雷管81が発火しないときには、撃針ガイドパイプ23の長さを代えて、 同様な工程を繰り返せばよい。 図8は撃針37の落高(落下する高さ)とエネルギー保存率の特性を示すグラ フで、横軸と縦軸は、夫々、撃針37の落高とエネルギー効率を表しており、エ ネルギー効率は、 実測値 エネルギー効率(%)=─────×100 理論値 の式で算出した数値である。
【0033】 而して、上記雷管感度評価試験装置を用いて雷管81の感度評価試験を行うに 当たり、直径3.7mm、長さ15mm、そして、0.9gの重量を有する本実施例 の撃針37や、直径3.7mm、長さ21mm、そして、1.28gの重量を有する 撃針では、図8に示すように、内径6mmの撃針ガイドパイプ23を使用した場合 に雷管81を発火させる発火エネルギーのエネルギー効率が最も優れ、撃針ガイ ドパイプ23の内径を4mmにすると、落高が大きくなるに従い撃針ガイドパイプ 23内を落下する撃針37が撃針ガイドパイプ23の内壁と干渉してエネルギー 効率が低下することが判明した。
【0034】 更に、撃針ガイドパイプ23の内径が6mmを超えると、撃針ガイドパイプ23 内を落下する撃針37が横になってしまうことがあるため、同様にエネルギー効 率が低下することが判明した。
【0035】 このように、本実施例に係る撃針落下方式を採用した雷管感度評価試験装置に よれば、雷管の感度評価試験を行うに当たり、図9及び図10に示す従来放棄に 比し雷管に伝達させるエネルギーのバラ付きが減少し、雷管の感度を正確に評価 できることとなった。
【0036】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、雷管の感度評価試験を行うに当たり、雷 管に伝達させるエネルギーのバラ付きが従来よりも減少するため、雷管の感度を 正確に評価できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る雷管感度評価試験装置
の要部断面図である。
【図2】撃針を落下シャッタに保持した状態を示すシャ
ッタケースの断面図である。
【図3】落下シャッタの平面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】撃針の落下時に於けるシャッタケースの断面図
である。
【図6】図1に示す雷管感度評価試験装置の下部ホルダ
ーと雷管ホルダーケース部分の拡大断面図である。
【図7】雷管ホルダーケースを上昇させた状態を示す下
部ホルダーと雷管ホルダーケース部分の拡大断面図であ
る。
【図8】撃針の落高とエネルギー保存率の特性を示すグ
ラフである。
【図9】雷管の発火エネルギーを算出する従来の試験装
置の概略図である。
【図10】雷管の発火エネルギーを算出する従来の試験
装置の概略図である。
【図11】雷管の発火エネルギーを算出する撃針落下方
式の説明図である。
【符号の説明】
17 架台 21 上部ホルダー 23 撃針ガイドパイプ 25,73 ガイドパイプ挿通孔 27 シャッタケース 29 上部ケース 31 下部ケース 33 撃針装填孔 37 撃針 39 落下シャッタ 45 ホルダー部 47,51 切欠き 49 撃針本体 53 円形状孔 55 段部 57 引張りばね 61 飛散防止用シャッタ 75 下部ホルダー 81 雷管 85 安全シャッタ 93 雷管ホルダー 95 雷管ホルダーケース

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材で支持された架台上に取り付
    き、垂直方向に撃針ガイドパイプ挿通孔が形成された上
    部撃針ガイドパイプホルダーと、 上記撃針ガイドパイプ挿通孔に挿脱自在に挿着され、当
    該撃針ガイドパイプ挿通孔よりも長尺な撃針ガイドパイ
    プと、 撃針ガイドパイプ挿着孔から上部撃針ガイドパイプホル
    ダーの上部に突出する撃針ガイドパイプの端部に移動手
    段によって着脱自在に冠着し、冠着した撃針ガイドパイ
    プと同軸上に撃針を装填する撃針装填孔を設けたシャッ
    タケースと、 シャッタケース内に装着され、シャッタケース内に装填
    された撃針を保持すると共に、移動手段による移動で撃
    針を撃針ガイドパイプ内に自然落下させる落下シャッタ
    と、 シャッタケース内に装着され、上記撃針装填孔の入口側
    開口部を開閉する飛散防止用シャッタと、 上記架台の裏面に取り付き、当該架台から突出する撃針
    ガイドパイプの挿入側端部が挿通する撃針ガイドパイプ
    挿通孔が形成された下部撃針ガイドパイプホルダーと、 下部撃針ガイドパイプホルダーに装着され、移動手段に
    よる操作で上記撃針ガイドパイプ挿通孔を開閉すると共
    に、撃針ガイドパイプ挿通孔の閉鎖時に撃針ガイドパイ
    プを支持する安全シャッタと、 雷管を上部に収容する雷管ホルダーと、 当該雷管ホルダーを上部に装着する雷管ホルダーケース
    と、 雷管ホルダーケースを移動し、下部撃針ガイドパイプホ
    ルダーの下面に上記雷管ホルダーを当接させて当該雷管
    ホルダーに収容された雷管を下部撃針ガイドパイプホル
    ダーの撃針ガイドパイプ挿通孔に一致させる移動手段
    と、からなることを特徴とする雷管感度評価試験装置。
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