JPH0622743B2 - 低圧鋳造装置に於ける注湯装置 - Google Patents

低圧鋳造装置に於ける注湯装置

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JPH0622743B2
JPH0622743B2 JP6832187A JP6832187A JPH0622743B2 JP H0622743 B2 JPH0622743 B2 JP H0622743B2 JP 6832187 A JP6832187 A JP 6832187A JP 6832187 A JP6832187 A JP 6832187A JP H0622743 B2 JPH0622743 B2 JP H0622743B2
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hot water
water supply
supply pipe
magnetic field
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国雄 大久保
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Shinko Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属溶湯を給湯管に通して押し上げることに
より該給湯管の上部に取り付けられた鋳型に注湯を行う
低圧鋳造装置に於ける注湯装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の低圧鋳造装置は、溶湯を密閉されたるつぼに入
れ、このるつぼ内の溶湯の湯面を1気圧以下の比較的小
さい圧力のガス体(一般には圧縮空気が使用される)で
加圧し、その圧力で密閉容器の溶湯を給湯管を通して押
し上げてこの給湯管の上部に取り付けられた鋳型に注湯
を行う構成である。
この低圧鋳造装置は、(1)鋳型の下部に設けられた湯口
から静かに注湯できるため溶湯表面に浮遊している酸化
物を巻込むことがない、(2)大きな湯口、押湯が不必要
となる、(3)溶湯の凝固は上部から始まって最後に湯口
付近が固まるので、湯口を狭く絞っておけば鋳造歩留り
が極めて高くなる、等の利点を有し、アルミニウム軽合
金鋳物に多く適用されている。
〔発明が解決しよとする問題点〕
しかし、溶湯を入れるためのるつぼを密閉しなければな
らないので、るつぼを気密構造にする必要があると共
に、溶湯を押し上げるための圧力がるつぼにも加わるの
で、るつぼを耐圧構造にする必要がある。
また、この鋳造装置においては鋳型への注湯量が重要な
問題となり、その速度が大きすぎると溶湯が飛散し、小
さすぎると鋳込みの途中で溶湯が凝固してしまう。しか
し、溶湯の湯面に加えるガス体の圧力の調整により単位
時間あたりの注湯量(以下、単に注湯量という)を調整
することは極めて難しい。
本発明は、回転磁界の作用によってるつぼに収容されて
いる溶湯を鋳型に注湯することによりるつぼの気密を不
要にすると共に、鋳込み製品の種類、形状等に応じて注
湯量を調整できるようにすることを目的としてなされた
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の低圧鋳造装置に於ける注湯装置は、給湯管の内
周面にスパイラル状の誘導突起を設け、この給湯管に導
かれた金属溶湯の回転磁界を作用させて金属溶湯を回転
させるための回転磁界発生器を給湯管の外周に設けたこ
とを特徴とするものである。
〔実施例〕
第1図ないし第3図の本発明の実施例が示されている。
金属溶湯2を入れるためのるつぼAは、外容器4と内容
器6とから成り、外容器4の内側と内容器6と外側との
間の空間部に金属溶湯2が入っている。内容器6は、外
容器4に設置される蓋体8の裏面に一体に取り付けら
れ、蓋体8の上面には鋳型Bが固定されている。外容器
4と蓋体8との密着部の気密を保持する必要はない。る
つぼAは、溶湯保温炉10によって保温されている。
るつぼAを構成している内容器6の底部と、鋳型Bの湯
口12との間に円筒状の給湯管14が垂直に設けられて
いる。この給湯管14は、耐火性を有する非磁性体で構
成される。給湯管14の内周面にはスパイラル状の誘導
突起16がほぼ全長にわたって設けられている。るつぼ
Aに入っている金属溶湯2の湯面は、金属溶湯2が常時
給湯管14に導かれているように確保する必要がある。
給湯管14の外周には、該給湯管14に導かれた金属溶
湯2に回転磁界を作用させるための回転磁界発生器Cが
嵌め込まれた状態で配置されている。この回転磁界発生
器Cの一例としては、鉄心に三相巻線を互いに120゜
ずつずらして巻いて円筒形にした三相誘導電動機の固定
子に相当するものがあり、各巻線に三相交流を流すと各
巻線に生ずる磁界を合成した合成磁界が同期速度で回転
して回転磁界が得られる。
鋳型Bに注湯を行うには、回転磁界発生器Cを作動させ
て給湯管14に導かれている金属溶湯2に回転磁界を作
用させる。給湯管14に導かれている金属溶湯2に回転
磁界が作用すると、この金属溶湯2が二次導体となって
金属溶湯2は給湯管14の内周面に沿ってつれ回り回転
させられる。回転磁界発生器Cから発生される回転磁界
の回転方向は、給湯管14の内周面に設けたスパイラル
状の誘導突起16のねじり方向との関係で決まり、注湯
時においては回転磁界の作用によって給湯管14の内周
面をつれ回り回転する金属溶湯2が誘導突起16に沿っ
て上昇するように回転磁界の方向を定め、注湯終了後に
おいて鋳型Bの湯口12の付近の金属溶湯2をるつぼA
内に戻す際には、回転磁界の回転方向を注湯時と逆にす
る。
金属溶湯2がつれ回り回転すると、遠心力の作用によっ
て金属溶湯2が給湯管14の内周面に押し付けられる。
給湯管14の内周面には、スパイラル状の誘導突起16
が設けられているので、給湯管14の内周面に押し付け
られてつれ回り回転している金属溶湯2は、スパイラル
状の誘導突起16に誘導されて回転しつつ上昇し、湯口
12を通って鋳型Bに注湯される。スパイラル状の誘導
突起16により金属溶湯2の回転力の一部が推力に変換
され、これにより金属溶湯2が上昇する。
注湯終了後に回転磁界発生器Cを停止させると、鋳型B
の湯口12の部分から下方に位置する金属溶湯2の一部
はそのまま給湯管14の管軸方向に沿って自然降下する
と共に、残りの金属溶湯2はスパイラル状の誘導突起1
6に沿ってスパイラル状に降下してるつぼAに戻され
る。注湯終了後に鋳型Bの湯口12の付近まで達した金
属溶湯2をるつぼAに戻す際に、回転磁界発生器Cを作
動させて注湯時と逆方向の回転磁界を発生させることに
よりスパイラル状の誘導突起16に沿って自然降下する
金属溶湯2を強制的に降下させることも可能である。こ
れにより、降下途中における金属溶湯2の凝固を防止す
ることができる。
金属溶湯2の推力は回転磁界が強くなるほど大きくなる
ので、回転磁界の強さを調整することにより鋳型Bへの
注湯量を調整することができる。回転磁界発生器Cが三
相誘導電動機の固定子に相当するもので構成されている
場合には、三相巻線に流れる電流を調整することにより
回転磁界の強さを調整することができる。
このように回転磁界発生器Cから発生される回転磁界の
強さを調整することにより注湯量を調整することができ
るので、鋳込み製品の種類により注湯量を変えたり、或
いは一回の鋳込みにおいて鋳込み開始から終了に至る間
で注湯量を変えることもできる。これにより、製品の種
類、形状等に応じて鋳型Bに注湯される金属溶湯2を適
正に凝固させることができ、製品の品質の向上が図られ
る。
また、金属溶湯2がつれ回り回転される間にかく拌され
るので、鋳込み製品に偏析が生じなくなる。尚、第1図
おいて18は、給湯間14の外周に巻いた断熱材を示
す。
〔発明の効果〕
本発明は、給湯間の内周面に設けたスパイラル状の誘導
突起と、回転磁界との作用によって給湯間に導かれた金
属溶湯に推力を生じさせ、この推力により金属溶湯を押
し上げて鋳型に注湯する構成であるので、従来の低圧鋳
造装置のようにるつぼを密閉構造する必要がなくなると
共に、回転磁界の強さを調整することにより注湯量を調
整することができるので、鋳込み製品の種類により注湯
量を変えたり、或いは一回の鋳込みにおいて鋳込み開始
から終了に至る間で注湯量を変えることもできる。これ
により、製品の種類、形状等に応じて鋳型に注湯される
金属溶湯を適正に凝固させることができ、製品の品質向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係わる注湯装置を装着した低圧鋳造
装置の正面断面図、第2図は、給湯管14の断面図、第
3図は、第1図のX−X線断面図である。 〔主要部分の符号の説明〕 A:るつぼ、B:鋳型 C:回転磁界発生器 2:金属溶湯、14:給湯管 16:誘導突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属溶湯を給湯管を通して押し上げること
    により該給湯管の上部に取り付けられた鋳型に注湯を行
    う低圧鋳造装置に於いて、前記給湯管の内周面にスパイ
    ラル状の誘導突起を設け、この給湯管に導かれた金属溶
    湯に回転磁界を作用させて金属溶湯を回転させるための
    回転磁界発生器を給湯管の外周に設けたことを特徴とす
    る低圧鋳造装置に於ける注湯装置。
JP6832187A 1987-03-23 1987-03-23 低圧鋳造装置に於ける注湯装置 Expired - Lifetime JPH0622743B2 (ja)

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JPS63235058A JPS63235058A (ja) 1988-09-30
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JP4671922B2 (ja) * 2006-06-28 2011-04-20 京セラ株式会社 ストークおよびこれを用いた低圧鋳造装置

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JPS63235058A (ja) 1988-09-30

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