JPH0622696A - 洋菓子用クリームの連続製造方法 - Google Patents

洋菓子用クリームの連続製造方法

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JPH0622696A
JPH0622696A JP4181045A JP18104592A JPH0622696A JP H0622696 A JPH0622696 A JP H0622696A JP 4181045 A JP4181045 A JP 4181045A JP 18104592 A JP18104592 A JP 18104592A JP H0622696 A JPH0622696 A JP H0622696A
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cream
cooling
tank
steaming
alternately
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Junichi Tsushima
純一 津嶋
Toshihiko Ota
俊彦 太田
Yoshiki Yamashita
善己 山下
Shunichi Tokita
俊一 時田
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Takarabune KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 材料中の澱粉質が充分に膨潤、α化して食味
がよく、しかも保形性の良好な洋菓子用クリームを連続
的に製造する。 【構成】 混合装置と煮炊装置と冷却装置を一連に設置
し、澱粉質を含有するクリーム材料を順次混合装置から
煮炊装置を経て冷却装置に供給して洋菓子クリームを製
造する洋菓子用クリームの連続製造方法において、煮炊
装置と冷却装置との間に、複数の蒸らしタンクを設置
し、煮炊装置によって煮炊したクリーム材料を各蒸らし
タンクに交互に充填して各蒸らしタンク内においてそれ
ぞれ蒸らし処理した後、蒸らし処理が終了した蒸らしタ
ンク内からクリーム材料を交互に引き出して、冷却装置
に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、小麦粉やコーンスタ
ーチといった澱粉質を材料として含む洋菓子用クリーム
を連続的に製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】澱粉質を材料として含む洋菓子用クリー
ムの代表的なものとしては、シュークリームに使用され
ているカスタードクリームがある。
【0003】カスタードクリームは、牛乳、卵、砂糖、
小麦粉、コーンスターチ等の材料を混合し、この混合液
を煮炊して材料中の澱粉質を膨潤、α化させた後、冷却
することによって製造されている。
【0004】従来、カスタードクリームを使用した洋菓
子を連続的に製造するような洋菓子工場では、混合装
置、煮炊装置、冷却装置を一連に設置し、クリーム材料
を、順次流動状態で通過させることによってカスタード
クリームを連続的に製造して使用ラインに供給すること
が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にしてカスタードクリームを連続的に製造する場合、煮
炊装置での煮炊工程は、殺菌の目的も兼ねているので、
通常80〜140℃の高温加熱が行なわれている。
【0006】ところが、牛乳や卵の成分が多い高級なカ
スタードクリームでは、高温加熱の時間が長いと、蛋白
変性が激しくなり、でき上がったクリームにザラつき等
が生じる。
【0007】このため、従来は、煮炊時間を短かくせざ
るを得ず、材料中の澱粉質が充分に膨潤、α化せず、食
味のよい高品質のクリームが得られないという問題があ
った。
【0008】また、冷却工程では、クリーム材料を、周
囲を冷媒によって冷却した冷却筒内を、攪拌しながら通
過させて冷却しているが、冷却によって粘度が高くなっ
たクリーム材料を攪拌すると、ゲル破壊が生じて保形性
の悪いクリームになるという問題がある。
【0009】そこで、この発明は、材料中の澱粉質が充
分に膨潤、α化して食味がよく、しかも保形性の良好な
洋菓子用クリームを連続的に製造する方法を提供しよう
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、混合装置と煮炊装置と冷却装置を一
連に設置し、澱粉質を含有するクリーム材料を順次混合
装置から煮炊装置を経て冷却装置に供給して洋菓子クリ
ームを製造する洋菓子用クリームの連続製造方法におい
て、煮炊装置と冷却装置との間に、複数の蒸らしタンク
を設置し、煮炊装置によって煮炊したクリーム材料を各
蒸らしタンクに交互に充填して各蒸らしタンク内におい
てそれぞれ蒸らし処理した後、蒸らし処理が終了した蒸
らしタンク内からクリーム材料を交互に引き出して、冷
却装置に供給するようにしたのである。
【0011】さらに、冷却装置を複数の冷却タンクによ
って構成し、各冷却タンクにクリーム材料を交互に順次
充填し、各冷却タンク内でクリーム材料を静置状態で冷
却し、冷却後各冷却タンクからクリームを交互に順次引
き出すようにする。
【0012】
【作用】煮炊装置によって煮炊処理されたクリーム材料
は、冷却処理の前に、蒸らしタンク内で蒸らし処理され
るため、クリーム材料中の澱粉質が充分に膨潤、α化し
た滑らかな良質のクリームが得られる。
【0013】そして、蒸らしタンクは、複数設置され、
各蒸らしタンクに煮炊装置に煮炊したクリーム材料を交
互に充填して、各蒸らしタンク内で蒸らし処理を行なっ
て、各蒸らしタンクから蒸らし処理が終了したクリーム
材料を交互に引き出すことにより、冷却装置に、クリー
ム材料を連続的に供給することができる。
【0014】次に、複数の冷却タンクにクリーム材料を
交互に順次充填し、各冷却タンク内でクリーム材料を静
置状態で冷却することにより、クリームの粘度が高まる
時の流動、攪拌によるゲル破壊が避けられ、保形性の良
好なクリームが得られる。
【0015】また、冷却タンクも、蒸らしタンクと同様
に複数設置され、各冷却タンクにクリーム材料を交互に
充填して、冷却処理が終了した冷却タンクから交互にク
リームを引き出すことにより、クリームを連続的に供給
することができる。
【0016】
【実施例】この発明の第1の実施例を、図1に示す概略
工程図に基づいて説明する。
【0017】混合装置1として、攪拌機3を備えた混合
槽2が二個設置され、牛乳、卵、砂糖、小麦粉、コーン
スターチ等のクリーム材料が混合される。混合槽2の槽
壁内には、蒸気等の熱媒体が供給されており、クリーム
材料が混合中に60℃程度に加温されるようになってい
る。
【0018】二つの混合槽2において混合されたクリー
ム材料は、ポンプ4によって交互に引き出され、煮炊装
置5に供給される。
【0019】煮炊装置5としては、壁面に蒸気等の加熱
媒体が供給された加熱筒6が使用され、クリーム材料は
一端から供給され、他端から連続的に引き出されるよう
になっている。クリーム材料は、加熱筒6を通過中に、
80〜140℃の温度に加温される。加熱筒6内には、
かき取り式の攪拌羽根7が設置され、クリーム材料が加
熱筒6の壁面にこびり付かないようにしている。
【0020】上記加熱筒6から引き出されたクリーム材
料は、予冷筒8に供給され、予冷筒8を通過中に、50
〜60℃の温度まで下温される。予冷筒8には、壁面に
水等の冷却媒体が供給され、かき取り式の攪拌羽根9が
設置されている。上記予冷筒8から引き出されたクリー
ム材料は、蒸らしタンク10に充填され、蒸らしタンク
10内において、50〜60度の温度で、10〜30分
間蒸らし処理される。
【0021】上記蒸らしタンク10は、二個設置され、
切換弁11によって二個の蒸らしタンク10が交互に使
用され、充填、蒸らし処理、排出が交互に繰り返し行わ
れるようになっている。
【0022】各蒸らしタンク10で蒸らし処理されたク
リーム材料は、排出弁12を開いてポンプ13によっ
て、予冷筒14に供給され、予冷筒14を通過中に、4
0℃程度まで冷却される。予冷筒14には、壁面に水等
の冷却媒体が供給され、かき取り式の攪拌羽根15が設
置されている。
【0023】予冷筒14を通過したクリーム材料は、冷
却装置16に供給される。冷却装置16は、並列した4
個の冷却タンク17からなる。4個の冷却タンク17に
は、予冷筒14を通過したクリーム材料が順番に充填さ
れ、各冷却タンク17内において4〜5分静置状態のま
ま15℃程度まで冷却され、クリームができ上がる。で
き上がったクリームは、下方の排出弁18を開いて順次
各冷却タンク17からポンプ19によって引き出され、
クリームの使用ラインに供給される。
【0024】上記冷却タンク17としては、図3に示す
構造のものを使用することができる。この冷却タンク1
7は、一端に充填口20、他端に排出口21を有する充
填筒22の外側に、外側冷媒筒23を被せ、充填筒20
の内側に、内側冷媒筒24を挿入した構造になってお
り、充填筒22内に充填したクリーム材料を内側と外側
の両方から冷却するようになっている。上記外側冷媒筒
23には、充填筒22の排出口21側に冷媒入口25が
設けられ、充填筒22の充填口20側に冷媒出口26が
設けられている。また、上記内側冷媒筒24は、一端に
冷媒入口27が設けられた内側通路28と、この内側通
路28の外側に設けられた外側通路29とからなる二重
管構造になっており、外側通路29には冷媒出口30が
設けられている。
【0025】次に、図2に示すこの発明の第2の実施例
について説明する。
【0026】この図2に示す第2の実施例は、図1に示
す第1の実施例と煮炊装置5が相違するのみで、その他
の構成は図1に示す第1の実施例と同じである。
【0027】即ち、図1に示す第1の実施例では、煮炊
装置5として、壁面に蒸気等の加熱媒体が供給された加
熱筒6を使用し、煮炊を間接加熱によって行ったが、図
2に示す第2の実施例では、混合装置1によって混合し
たクリーム材料を、ポンプ4によって予熱筒31に送っ
て80℃程度の温度に予熱の後、ポンプ32によって液
量を調節しながらクリーム材料をスチームインジェクシ
ョン装置33に送って品温を120〜140℃程度に加
熱して煮炊する。この後、チャンバー34において真空
冷却を行い、加熱の際にクリーム材料に添加された蒸気
の凝縮水を除去してクリーム材料中の水分調整を行う。
そして、チャンバー34から、ポンプ35によってクリ
ーム材料を抜き出しながら予冷筒8に供給して予冷を行
う。この後は、図1の実施例と同一であるから、図1の
実施例に対応するものについては、図2に同じ符号を付
して説明を省略する。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、材料
中の澱粉質が充分に膨潤、α化して食味がよく、しかも
保形性の良好な洋菓子用クリームを連続的に製造できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す概略構成図
【図2】この発明の第2の実施例を示す概略構成図
【図3】冷却タンクの一実施例を示す概略図
【符号の説明】
1 混合装置 2 混合槽 3 攪拌機 4 ポンプ 5 煮炊装置 6 加熱筒 7 攪拌羽根 8 予冷筒 9 攪拌羽根 10 蒸らしタンク 11 切換弁 12 排出弁 13 ポンプ 14 予冷筒 15 攪拌羽根 16 冷却装置 17 冷却タンク 18 排出弁 19 ポンプ 20 充填口 21 排出口 22 充填筒 23 外側冷媒筒 24 内側冷媒筒 25、27 冷媒入口 26、30 冷媒出口 28 内側通路 29 外側通路 31 予熱筒 32 ポンプ 33 スチームインジェクション装置 34 チャンバー 35 ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 時田 俊一 宇治市五ケ庄新開13番地の74

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合装置と煮炊装置と冷却装置を一連に
    設置し、澱粉質を含有するクリーム材料を順次混合装置
    から煮炊装置を経て冷却装置に供給して洋菓子クリーム
    を製造する洋菓子用クリームの連続製造方法において、
    煮炊装置と冷却装置との間に、複数の蒸らしタンクを設
    置し、煮炊装置によって煮炊したクリーム材料を各蒸ら
    しタンクに交互に充填して各蒸らしタンク内においてそ
    れぞれ蒸らし処理した後、蒸らし処理が終了した蒸らし
    タンク内からクリーム材料を交互に引き出して、冷却装
    置に供給することを特徴とする洋菓子用クリームの連続
    製造方法。
  2. 【請求項2】 冷却装置が、複数の冷却タンクからな
    り、各冷却タンクにクリーム材料を交互に順次充填し、
    各冷却タンク内でクリーム材料を静置状態で冷却し、冷
    却後各冷却タンクからクリームを交互に順次引き出すこ
    とを特徴とする請求項1記載の洋菓子用クリームの連続
    製造方法。
JP4181045A 1992-07-08 1992-07-08 洋菓子用クリ―ムの連続製造方法 Expired - Fee Related JP2524055B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009095273A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Kaneka Corp カスタードクリームの製造方法

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JP2009095273A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Kaneka Corp カスタードクリームの製造方法

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