JPH06226078A - 圧力下における試料の高速加熱法およびそのための装置 - Google Patents

圧力下における試料の高速加熱法およびそのための装置

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JPH06226078A
JPH06226078A JP30505093A JP30505093A JPH06226078A JP H06226078 A JPH06226078 A JP H06226078A JP 30505093 A JP30505093 A JP 30505093A JP 30505093 A JP30505093 A JP 30505093A JP H06226078 A JPH06226078 A JP H06226078A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 緻密な誘電・導電材複合材のような物質の調
製において、これらの各相間で熱的平衡に達する前に緻
密化を達成させる工程、グラファイト中に埋め込んだダ
イヤモンド種晶を、高圧下で周囲のグラファイトを急速
に溶融することにより成長させる工程、ならびに類似の
工程に利用可能な、新規な高圧下における高速加熱法及
びその実施に好適な装置を提供することにある。 【構成】 固有電気抵抗が大幅に異なる低電気抵抗材料
および高電気抵抗材料を含む混合粉末を誘電性の容器に
入れ、この混合粉末に、所定圧力を加えた状態におい
て、必要なエネルギーを持つ持続時間の短い1〜複数個
のパルス電流を通すことにより、低電気抵抗材料を選択
的に加熱して混合粉末の緻密化および/または混合粉末
中に相変化を生ぜしめることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉末コンパクト(圧密体)
に、圧力および短持続時間高強度のパルス電流を加える
ことにより、コンパクトの緻密化や相変化を達成する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】高静圧下における材料の高速直接抵抗加
熱法の先行技術の例としては、ジャーナル・オブ・ケミ
カル・フィジックス(Journal of Chemical Physics)
誌、38巻3号、618〜630および631〜643頁、および米国
特許第3,488,153号に記載された、Bundyの研究が挙げら
れる。Bundyは、低電圧コンデンサーバンクを用いて、
高静圧下でグラファイト、およびグラファイトとダイヤ
モンドとの混合物からなる試料の加熱を行なっている。
この場合のプレスと電源の電気的特徴は、印加されるパ
ルスの持続時間がミリ秒(ms)のオーダーだということで
ある。Bundyが用いている試料は、直径および長さが共
に約1mmである。この試料の寸法とパルスの持続時間と
の組合せにより、試料及び試料容器に関しては本質的に
断熱的な加熱が行なわれる。しかしこの加熱は、厳密な
意味では断熱的ではなく、準断熱的である。通電により
物体を加熱するためにはある有限の時間が必要なので、
被加熱物体から、これと接触していたりあるいは導電材
中に埋め込まれたりしている誘電材へ、いくらかの熱が
流れてしまう。加熱工程が終わるまでに熱が浸透する深
さは、この誘電材の熱拡散距離を計算することにより推
定できる。熱拡散距離は、熱拡散率と加熱過程の持続時
間との積の平方根に等しい。誘電・導電物複合材の加熱
が準断熱的と言えるかどうかは、またこれら両相の大き
さと分布に依存する。誘電性の外方円筒内に同心的に配
置された導電性の円筒について考えると、この加熱は、
外方円筒内の熱拡散距離に比べて内方円筒の半径が十分
に大きい時だけ、準断熱的と言うことができる。均一な
大きさの球状誘電材が均一な分布で内方円筒中に埋め込
まれている場合には、球体内の熱拡散距離が球体間の表
面隔離距離に比べて十分に小さい時だけ、準断熱的と言
える。
【0002】加熱が断熱的とみなされるためには、導電
相中で発生した熱のかなりの部分が、電流パルスの終端
においてもなお、導電相中に留まっていなければならな
い。したがって、一定のパルス持続時間について、粉末
コンパクト中に使用して準断熱的に加熱できる導電相の
粒度には、下限が存在する。Bundyのシステムに関して
言えば、パイロフィライトに包囲されたグラファイト円
筒の加熱は準断熱的ではあったが、ダイヤモンド粒子を
埋め込んだグラファイト円筒の加熱は、準断熱的ではな
かった。Bundyの装置では、パルス持続時間が1msを超え
るので、微小スケールで準断熱的加熱をする能力は小さ
い。
【0003】Bundyの圧力装置に付随された電源のタイ
プに関わりなく、プレス構造体自体も、高速パルス加熱
システム用として考えると、Matthewsの開示したシステ
ムと比較して、インダクタンスが大きすぎる。
【0004】Bundyが用いているシステムの別の制約
は、系から気相汚染物質が除去できないことである。系
には汚染源が3種類ある。第一のものは、加圧前のチャ
ンバーアセンブリーの隙間および孔内に残留している、
大気に由来するガスである。第二のものは露出された表
面に吸着しているガスである。第三の汚染源は、かなり
の量の湿気を含んでいるパイロフィライト製ガスケット
である。
【0005】材料を高速加熱処理する際には、平衡条件
下のように、汚染物質が偏析するための時間は、ほとん
どない。したがって、高速溶融・凝固を行なうには、よ
り厳格な初期汚染の制御が要求される。
【0006】研究目的のためには、ダイヤモンドや窒化
硼素のような材料の処理にBundyのパルス加熱システム
が使用されてきているが、切削工具や線引きダイスに用
いられる硬質耐火物の大半は、より一般的でより経済的
な工程であるホットプレス法や、常圧または減圧下にお
ける焼結によって製造されている。
【0007】誘電性の半導体相と導電相との組合せで製
作できる産業的に有用な物質が多数ある。誘電性乃至半
導体耐火物の例としては酸化アルミニウム、酸化ジルコ
ニウム、酸化珪素、窒化珪素、ダイヤモンドおよび炭化
硼素が挙げられ、また導電体として使用し得る耐火物の
例としては窒化チタン、炭化チタン、二硼化チタン、炭
化タングステン、炭化タンタル、窒化タンタル、炭化ハ
フニウム、窒化ハフニウム、炭化ニオブ、および窒化ニ
オブが挙げられる。出発物質が耐火性であることから、
複合材の製造は通常、粉末コンパクトを、決まった一連
の圧力温度に供して緻密化することにより、行なわれて
いる。典型的な工程は、通常、コンパクト内に大きな温
度差のない、平衡条件乃至その近くで実施されている。
従来の工程の特徴は、分または時間単位の工程を要する
ことである。場合によっては、温度・圧力条件を低下さ
せたり、時間を短縮するために、焼結補助剤が添加され
ることもある。焼結補助剤の使用による緻密化は、通
常、材料の物性を犠牲にして得られている。
【0008】例えば、窒化珪素は切削工具およびタービ
ンに使用されている耐火誘電性材料である。純粋な窒化
珪素の焼結およびホットプレスは非常に困難であり、そ
の結果、緻密な物体を得るためには通常、焼結補助剤が
使用されている。窒化珪素の緻密化という問題を島田が
研究している:セラミック・ブレティン(Ceramic Bulle
tin)第65巻8号(1986年)、1153〜55頁、セラミックス・
インターナショナル(Ceramics International)第8巻3号
(1982年)、93〜98頁、およびジャーナル・オブ・アメリ
カン・セラミックス・ソサイアティ(J. Am. Ceram. So
c.)第68巻2号C-38〜C-40頁。
【0009】導電性の窒化珪素の製造法が、米国特許第
4,659,508号に記載されている。この窒化珪素複合材
は、窒化チタンまたは炭化チタンが添加されていること
により、放電加工による加工が可能な点で新規である。
しかしその調製には、依然として焼結補助材が用いられ
ている。
【0010】多結晶ダイヤモンド(PCD)コンパクトの
製造は確立された技術であるが、これは、ダイヤモンド
がグラファイト化しないように超高圧下、あるいは短時
間の加熱において、中乃至高圧下で実施しなければなら
ない。中乃至高圧および短時間加熱の使用は、米国特許
第4,097,274号に記載されている。この工程では、加熱
速度は1000K/秒以下で、ピーク温度保持時間は数分の
オーダーである。
【0011】先行技術では高速加熱および短時間ピーク
温度の利点が認識されているにも拘らず、非常な大電力
パルス加熱による微小スケールでの準断熱的加熱という
着想および手段は、耐火材成形体の製造用としては考慮
されていない。また、高速熱処理に関連した汚染問題に
対しても、適切な取り組みがなされていない。
【0012】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は一面におい
て、高圧下で試料を加熱するに際して、試料を包囲する
周囲の部材への熱の伝達・散逸を防ぐことにより、部材
の熱負荷による強度低下を防止し、加圧の確実化、また
は部材寿命の向上を図るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電性材料と
誘電乃至半導体性材料とから成る複合材内の緻密化およ
び/または相変化を達成するための方法を提供する。本
発明の方法においては、導電性材料粉末および誘電乃至
半導体性材料粉末を、所望最終製品に相当する比率で混
合し、これを電気的に絶縁したダイ中に置く。次にダイ
を、吸着水分の除去に十分な真空度、時間、温度に供す
る。
【0014】室温まで冷却した後、ダイ中の試料に圧力
を負荷し、成分粉末の緊密な充填を行なう。この粉末成
形体を、短持続時間の大電流パルスに供する。パルスを
供給する電源およびプレスの設計は、誘電相およびダイ
壁へ逃げる熱量が最小で、所望温度に加熱されるように
なされている。この時の緻密化は一つまたは二つの機構
によって進行する。第一の機構は、導電相の軟化乃至溶
融であり、これにより導電相が誘電相粒子間に流入し、
こうして空隙が充填される。第二の機構は、加熱された
導電相との接点における誘電相の軟化乃至溶融、および
それに続く軟化乃至溶融した誘電相の空隙への流入・充
填である。いずれの場合にも、成形体の緻密化は誘電相
と導電相間で平衡が達成される前に、完成する。冷却
し、ダイから取り出せばもう、成形体は最終的な熱処
理、または形状加工、例えばアニーリングや放電加工に
供することができる。
【0015】本発明にはまた、本発明方法を用いて作成
された導電・誘電複合材および導電・半導体複合材も含
まれる。
【0016】本発明は導電材と誘電材との複合材の作成
に使用するのが好ましいが、導電相、半導体相および誘
電相からなる出発物質から、単一相材料の製造にも使用
できる。
【0017】本発明はまた、ある物質の導電相を同物質
の誘電相へ、例えばグラファイトをダイヤモンドへ変換
するのにも使用できる。
【0018】本発明の目的は、緻密な誘電・導電材複合
材のような物質を新規な方法により提供することにあ
る。この方法は、非常に高速で準断熱的な加熱、および
導電、半導体、および誘電の各相間で熱的平衡に到達す
る前に、緻密化を行うことを特徴とする。
【0019】本発明の別の目的は、ダイヤモンド種晶を
グラファイト中に埋め込み、周囲のグラファイトを急速
に溶融することにより、この種晶上にダイヤモンドを成
長させることである。3GPa以上の適切な圧力下では、こ
の種晶は溶融炭素をグラファイト化することなく冷却さ
せるるための、ヒートシンクおよび核形成の場所の両者
として働く。
【0020】本発明はまた、粉末成形体に吸着している
水分、水素、酸素、その他のガスのような汚染物質を加
圧に先立ち、または加圧中に除去する方法を提供するこ
とも、目的の一つとしている。
【0021】本発明の別の目的は、焼結補助剤、例えば
窒化珪素や窒化チタンを用いることなく、緻密な耐火セ
ラミック複合材を製造することである。
【0022】本発明のさらに別の目的は、超高圧高温工
程に適合されたプレス構造体および電力供給のための完
全な設計を提供することによって、超高速加熱能高圧装
置および急速加熱工程が直面する特有の不純物問題を、
最小限に抑えることである。
【0023】本発明のさらに別の目的は、制御された雰
囲気中で、継続時間が非常に短い強力パルス電流で試料
を加熱することができる、直接抵抗加熱ホットプレス工
程用の高性能の装置を提供することにある。
【0024】本発明のさらに別の目的は、インダクタン
スおよび抵抗が非常に小さな電気経路を有する、プレス
挿入部材を提供することにある。
【0025】本発明のさらに別の目的は、電流経路の電
気的特徴を劣化させることなく、試料に大きな機械的荷
重の付加を容易化することにある。
【0026】さらに別の目的は、高圧加熱工程に先立
ち、また工程中に周囲の反応室の真空引きを行なうこと
により、汚染問題を最小限に抑制することにある。
【0027】本発明のこの外の目的および達成される効
果は、以下の好適な実施形態を考慮することによって、
明かになるであろう。
【0028】本発明の方法的側面は、誘電材と導電材と
の混合粉末の緻密化、および/またはこの混合粉末中に
相変化を生ぜしめ、あるいは類似の目的に利用可能な技
術であって、次の各工程を含む: (a) 電気抵抗が大幅に異なる2種類の材料を混合する。 (b) これらの材料を、電気的に絶縁されたダイ中に置
く。 (c) 吸着した水分および雰囲気ガスの除去に十分な温度
に加熱する一方で、ダイを真空に供する。 (d) 混合粉末を室温まで冷却させる。 (e) これらの材料を加圧する。 (f) 材料に電気パルスを加える。 (g) 圧力を抜き、材料を冷却させる。
【0029】好適な実施形態としては一般に、材料を混
合して誘電相と導電相との均一な分布を行なうのが望ま
しい。
【0030】これら2種類の材料の比(電気)抵抗は、互
いに少なくとも1000の比率で異なることが好ましい。
【0031】より好ましくは、試料を収容するダイは耐
火物製で、収容された材料と急速に反応しないものとす
べきである。
【0032】脱ガスのための真空度は133Pa以下から効
果が認め得るが、顕著となるのは1Pa以下、特に厳密な
汚染物の制御を要する場合には10-2Pa以下で行なうのが
好ましい。
【0033】電流供給源はマルクス(Marx)型発電機、コ
ンデンサーバンク、または単極(homopolar)発電機とす
るのが好ましい。
【0034】加える圧力は、十分に緻密な物体を生成
し、かつ望ましくない相変化を防ぐのに、十分なものと
するのが好ましい。
【0035】好適な実施形態においては、電流供給源、
プレス構造体、および被加圧材料のキャパシタンス、イ
ンダクタンスおよび抵抗は、パルス持続時間が短く、パ
ルスが完了するまでに誘電相へ逃げる熱損失が最小限と
なるような、等価回路を構成するように選択される。
【0036】また好ましくは、パルスのエネルギーは成
形体中の導電相を溶融または軟化したり、これに引き続
く相間での熱伝達の際に、導電相と接している誘電相の
局部的溶融または軟化を生じさせるのに十分な熱を導電
相中に発生し得るように設定する。
【0037】好適な実施形態においては、加えられる圧
力、パルスエネルギーおよびパルス持続時間は、局部的
な相間の熱平衡に達する前に、材料の緻密化を来すのに
十分なものとすべきである。
【0038】必須ではないが、本発明においては全ての
場合に、材料中に熱平衡が達成されたら直ちに圧力を幾
分低下させ、これによって材料が冷却する時に材料から
熱を吸収するダイ集合体の機械的応力を減少するように
するのが好ましい。次に本発明を好適な装置の例および
実施例により説明する。
【0039】ここに示した構成例は本発明をこれらの組
合せに限定するためのものではない。またこれらは基本
的に、本発明者の1990年12月6日付米国出願「パルス電力
加熱真空炉(出願番号09087)」に記載されたものであり、
この装置のための好適な設計および材料は上記の出願に
記載されているが、本発明においてはいくつかの点で改
良が加えられている。
【0040】本発明の好適な実施形態の一つは、図1に
概略図示したような高温高圧装置であり、全体を参照符
号10で示す。これは、超高圧下で所望の試料11を、
パルス電力による高温加熱ができるように適応されてお
り、基本的に、材料の研究・試験また高温高圧生成条件
を必要とするダイヤモンドや高圧相窒化硼素のような、
ある種の材料の調製への適用が可能である。
【0041】好適な実施形態は、プレス挿入部材12、
液圧プレス14および真空系18を有する。これらのア
センブリーのうち、液圧プレス14、パルス電力供給系
16および真空系18の本質は、全体的に従来型のもの
であり、ここでは詳細には説明しない。しかし特に図2
〜5に示すプレス挿入部材12は、従来の構造にみられ
ない特徴を有する。電力供給系は本質的に、図1に示す
ような従来のものでも、あるいは図4に示すような特殊
な構成のものであってもよい。
【0042】液圧プレスは14およびプレス挿入部材1
2は包囲体としてのプレスフレーム20内に収容されて
いる。フレーム20はプレス作動中は大きな機械的負荷
に供されるので、高剛性設計にて構成される。これには
厚手の鋼板をくり抜いて作成したフレーム板の積層構造
等、いくつかの公知の設計が利用可能である。これは例
えば特公昭48-26272号公報に記載されている。
【0043】フレーム20の頂辺22の下面には円板状
の上方台座24が設けられ、プレス挿入部材12がその
下方の液圧ジャッキ26により駆動されて液圧が負荷さ
れる時に、プレス挿入部材12はこの台座24により支
持される。
【0044】液圧ジャッキ26は、上端に下方台座30
を備えた液圧ラム28を駆動する。下方台座30にはプ
レス挿入部材12が載置されていて、これが上方台座2
4に対して押しつけられる時、プレス挿入部材12に大
きな機械的圧力が発生する。上下の台座24,30はい
ずれも、誘電性材(例えばベークライト)の配置または誘
電性材料で形成することにより、プレス挿入部材12か
ら外部のプレスフレーム20または液圧ラム28へ電力
や熱の伝達を防ぐ構成が採られる。
【0045】パルス電力供給系16は電源ユニット32
を有し、パルス化された電力は基幹導電体34を経て、
プレス挿入部材12に供給される。好適な電源ユニット
32の例としては、低インダクタンス設計のコンデンサ
ーバンクまたは単極(homopolar)発電機が挙げられる。
コンデンサーバンクは、持続時間が1ms以下、数メガジ
ュールまでのパルスを発生することができる。米国特許
第4,816,709号に示されているような単極発電機は、持
続時間が1秒以下で、数十メガジュールを提供すること
ができる。単極発電機は、WeldonとAnstoosが、粉末の
燒結のために使用している(ジャーナル・オブ・メカニ
カル・ワーキング・テクノロジー(Journalof Mecahnica
l Working Technology), 20 (1989年), 353〜363頁)。
単極発電機ではエネルギー貯蔵容量は大きいが、これら
は実効インダクタンスおよびキャパシタンスが大きいた
め、高速パルスシステムには不適である。
【0046】複雑さおよび効率の点では不利になるが、
単極発電機の時間応答向上のために、パルス形成ネット
ワークを用いることができる。適切なタイプの電源ユニ
ット32および図示した基幹導電体34の代替構成の性
状および特徴については、後記において図3を参照しな
がら、より詳細に説明する。
【0047】真空系18の真空ポンプ36は従来型のも
のであるが、これは挿入部材12の外側にあり、配管3
8により挿入部材12と連結されている。
【0048】プレス挿入部材の別の好適な実施形態を、
図2に断面で示す。この図に見られるように、プレス挿
入部材12は異なる機能を持つ各種の要素で構成され、
それぞれ協同しあって装置固有の目的のために働く。図
2に示したプレス挿入部材は試料11を囲む構造を採っ
ている。
【0049】図2に見られるように、プレス挿入部材1
2は、上方台座24に関して本質的に不動の固定加圧構
成体40と、液圧ラム28の作動により固定加圧構成体
に関して移動される可動加圧構成体42を有する。固定
加圧構成体40と可動加圧構成体42とは可動結合具4
4で結合されているが、この可動加圧構成体44は各加
圧構成体と共に、プレス挿入部材内に真空室46を限定
する。真空室46は真空配管38に接続されており、工
程中には真空室を真空に保って試料の化学的汚染を防止
するようになっている。真空室46の中心部は試料11
が配置されるので、試料室47と称する。
【0050】固定加圧構成体40には、フレーム頂辺の
台座24と隣接支持し合うために、ほぼ円形の中心補強
板48が配置される。これは、構造体の上方耐荷重面に
機械的支持を与え、供される圧力を減じる作用をする。
固定補強板48は、焼入れ工具鋼または炭素鋼で構成す
るのが好ましい。
【0051】試料11加熱のためのパルス電力が、導電
経路49上にある試料11に供給される。導電経路49
のうち固定加圧構成体40中にある部分は、第一のクラ
ンプ板50、第一の導電板52、誘電性板54、第二の
導電板56および第二のクランプ板58から成る層状構
造体内にある。これらの各層は図2に示すように、第一
・第二のクランプボルト60,62により互いに隣接す
る平行層として保持されている。この構造体は幅広平面
状構造を有するので、非常に広く、したがってインダク
タンスおよび抵抗の小さな電気の経路が、プレス挿入部
材12内に構成される。この結果、導電経路のインダク
タンスおよび抵抗が最小限に抑えられる。
【0052】第一導電板52、誘電板54、および第二
導電板56で構成される平行板導電ラインは、上方およ
び下方のクランプ50,58により機械的支持が与えら
れる。導電各要素にはパルス電源32から大電流が供給
され、各部材間に大きな荷重が加わることがあるが、こ
のような時でも、平行板導電ライン各部材間の移動を制
限するクランプ板50,58の作用により、ずれが防止
される。このクランプ板による導電板間のずれ抑制がな
いと、導電部材が反りや変形によって損傷を受けたり、
あるいは試料へ供給されるエネルギーが不足する恐れが
ある。この理由から、クランプ板50,58は誘電材で
構成することが特に望ましく、ガラス・エポキシ複合材
のような剛性の誘電材が好ましい。
【0053】導電経路49の一部としての第一および第
二の導電板52,56は、抵抗が非常に小さくかつイン
ダクタンスが最小限に抑えられるように設計される。こ
の理由から、導電板52,56の設計としては、固有抵
抗の小さな材質製の、幅広の平面状構造体が選ばれる。
しかし、大荷重下で変形しないような、充分な強度を持
つ材質を選ぶことも必要である。好適な材質としてはア
ルミニウム、真鍮、銅またはベリリウム銅が挙げられ
る。
【0054】誘電板54は、導電板52,56を相互に
分離して両者間に放電が生じないようにする。誘電板5
4には、電源32からのパルス電力の操作電圧に耐える
ような高強度の材質が選ばれ、また導電ラインのインダ
クタンスが最小限になるように、非常に薄いものが選ば
れる。誘電板54は単層でも、また多層構造であっても
よい。誘電板54の好適な材料としては、ポリエステル
フィルム、フルオロカーボン、およびポリアミドが挙げ
られる。
【0055】この多層構造体中に導電経路構造を維持す
るために、第一および第二のクランプボルト60,62
が用いられている。クランプボルト60,62は電気的
に絶縁されていて、また引張り強さの大きなものが選ば
れる。クランプボルトのための好適な材料としては、ム
クのボルトとしてはナイロンやアセタールが、複合ボル
トとしてはビニールやフルオロカーボンで被覆した鋼材
が挙げられる。
【0056】固定加圧構成体40はさらに、試料11に
圧力を負荷する機構も備えている。その内で最重要なも
のはピストン・中心導電体64であるが、これは試料1
1に電力を供給する役目も兼ねているので、電気抵抗が
小さく圧縮強さの大きな部材、好ましくはバインダーと
して3〜6%Co含有する炭化タングステンで構成される。
このピストン・中心導電体64は固定補強板48と試料
11との間で機械的荷重を伝達するが、これはまた第一
導電板52に直接電気的に接続されていて導電経路の一
部を構成する。第一導電板52とピストン・中心導電体
64との間の接続は、ロウ付け(半田付け)用合金を用い
てロウ(半田)付けすることによって行なわれる。これら
の合金は電気抵抗が非常に小さく、かつ苛酷な機械的負
荷条件下で発生しうる接合部圧力よりも大きな圧縮強さ
を呈するように、選ばれる。図2に見られるように、固
定補強板48およびピストン・中心導電体64とピスト
ン・中心導電体64の間に配置される第一導電板52の
一部は、著しい変形を来たさずに、大きな圧縮荷重に抗
するものでなければならない。そうしないと、プレス挿
入部材12は、上方導電板52が僅か数回程度で使用不可
能な程に変形し、使用不可能に陥ることが推測される。
【0057】ピストン・中心導電体64と試料室47の
間に、ダイ孔ピストン66が配置されている。ダイ孔ピ
ストン66とピストン・中心導電体64との間に、ピス
トンシム68が配置され、クッションとして働く。ピス
トンシム68は高圧下で延性を示し、また電気抵抗が小
さい。銅はピストンシム68の好適な材料である。
【0058】ダイ孔ピストン66は、ピストン・中心導
電体64から試料室47へ、機械的荷重およびパルス電
流を伝える働きをする。ダイ孔ピストン66はピストン
・中心導電体64に比べて直径が著しく小さく、これに
より機械的荷重を集中する働きをする。ダイ孔ピストン
66は、電気抵抗が小さく、また同時に圧縮強さの大き
なものでなければならない。好適な材料としては、ピス
トン・中心導電体64の場合と同様に、3〜6%Coを含有
する炭化タングステンである。場合によっては、ダイ孔
ピストン66を銅または銀でめっきし、電気的性能を向
上させたり、また潤滑性を与えることによって、高圧条
件下における可動加圧構成体42との間の滑り摩擦を減
じるようにするのが望ましい。
【0059】ダイ孔ピストン66と試料11との境界面
には、ダイ孔頂部シール70および第一の試料スペーサ
72が配置される。ダイ孔頂部シール70は、ダイ孔ピ
ストン66と試料11との間で、荷重負荷および電流パ
ルスの両方の伝達を行なう。ダイ孔頂部シール70は、
延性を呈し、また電気伝導度および熱容量の大きなもの
でなければならない。ダイ孔シール70は、圧力下で変
形し、試料室47に適切なシール作用を与えるものでな
ければならない。ダイ孔シール70はまた、ダイ孔ピス
トンが熱負荷を受ける際に、この熱負荷を軽減し、電気
エネルギーを試料室47に供給する熱コンデンサーとし
ても働く。第一試料スペーサ72は試料室47内の材質
で作成した円板で、負荷荷重および電流パルスの両者を
伝えるのに用いられる。この材質としては、高融点で、
電気抵抗および熱伝導度が低く、かつ熱容量の大きいも
のが選ばれる。試料スペーサ72は、高温高圧条件下で
試料11や周囲の材料のどちらとも反応する可能性の非
常に少ないものが選ばれる。第一の試料スペーサのため
の好適な材料としては、W、Mo、Ta、およびグラファ
イトが挙げられる。熱容量を向上させるために、スペー
サ72は、上記材料と融解潜熱の大きな低融点材料との
複合材とすることができる。明確な構成例は、タングス
テンと銅との複合材である。
【0060】プレス挿入部材12の試料11に対する作
用は、固定加圧構成体40と可動加圧構成体42との相
互作用によって遂行される。可動加圧構成体42は、プ
レス挿入部材12の、固定加圧構成体40に対して相対
的に可動な部分として定義される。可動加圧構成体42
は、液圧プレス14の液圧ラム28によって、固定加圧
構成体40に対して押しつけられる。可動加圧構成体4
2はまた、第一導電板52、ピストン・中心導電体64
およびダイ孔ピストン66を経て試料11へ供給され
る、電気エネルギーのための導電経路49の復路の部分
を提供する。この理由により、可動加圧構成体42は固
定加圧構成体40と、特に第二導電板56と電気的に接
続されていなければならない。これは可動連結具44に
よって遂行される。好適な例を挙げると、可動連結具4
4は、銅やベリリウム銅のような低抵抗材で作成された
ベロー(蛇腹)型連結具の構成を採る。
【0061】可動加圧構成体42は、機能が固定補強板
48と類似した可動構成体補強板74を有する。これは
ラム台座30と隣接配置されて、液圧ラム28と試料1
1との間で機械的荷重を伝達する。この補強板74は、
固定加圧構成体の補強板48と類似の材料から成り、可
動構成体補強板74と液圧プレス14のラム台座30と
の間の境界面で、機械的圧力を減ずるのに充分なだけの
寸法を有する。
【0062】可動補強板74から試料11の方へ入る
と、次の部材はダイ部材ベース76であり、これは補強
板74からベース挿入部材78へ、機械的荷重を伝達す
る働きをする。ダイ部材ベース76は、可動加圧構成体
補強板74とベース挿入部材78との間で機械的荷重を
伝達すると同時に、パルス電流のための導電経路49の
一部を構成する。したがってダイ部材ベース76は、熱
および電気の伝導度に優れ、また機械的強度も良好でな
ければならない。好適な材料としては真鍮、銅およびベ
リリウム銅が挙げられる。
【0063】ダイ部材ベース76内にはめ込まれるベー
ス挿入部材78は、機械的荷重と電流の両者を伝達する
のに用いられている。ベース挿入部材78は、硬度およ
び圧縮強さが大きく、また電気および熱の伝導度の非常
に高いものが選ばれる。ベース挿入部材78は、試料室
47に発生した熱を散逸させる、主要ヒートシンクとし
ての目的のために使用されている。ベース挿入部材78
のための好適な材料は、ダイ孔ピストン66およびピス
トン・中心導電体64と同様、すなわちバインダーとし
て3〜6%Coを含有する炭化タングステンである。
【0064】ベース挿入部材78の内面に接してダイ孔
絶縁材80が配置される。ダイ孔絶縁材80はリング状
部材であり、試料室47の半径方向を限定する。ダイ孔
絶縁材80は、電気的絶縁材として、また熱伝導を減少
するように、配置される。ダイ孔絶縁材80は、試料室
47に発生する圧力および温度に抗するために非常に大
きな強度を有し、また融点の非常に高いものが選ばれ
る。ダイ孔絶縁材80のための好適な材料は、酸化アル
ミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、窒化
ホウ素または高抵抗炭化ケイ素のような耐火物セラミッ
クス、またはこれらの組み合わせである。ダイ孔絶縁材
80の材料はまた、ダイ孔ピストン66に対する滑り能
力の大きいものが選ばれる。
【0065】ダイ孔絶縁材80の内部に、またベース挿
入部材78に接して、ダイ孔底部シール82および第二
の試料スペーサ84が配置されている。ダイ孔底部シー
ル82および第二試料スペーサ84は、同様にダイ孔絶
縁材80内に置かれている、相当するダイ孔頂部シール
70および第一試料スペーサ72と、類似の構造および
性質を持つ。
【0066】ダイ孔絶縁材80を周囲から包囲するよう
に、圧縮リング86が配置されている。圧縮リング86
はダイ孔絶縁材80を周囲から包囲するように成形され
ている。これはダイ孔絶縁材80に対する圧縮要素とし
て、またヒートシンク要素としても働く。プレス挿入部
材12を組立てる際にダイ孔絶縁材は、圧縮リング86
内にはめ込む時に圧縮状態に置かれる。このように予加
圧状態下に置くことにより、ダイ孔絶縁材80の強度が
向上する。圧縮リング86は、引張り強さに優れ、熱膨
張係数および熱伝導係数の大きいものが選ばれる。個々
の工程条件について最良の結果が得られるように、これ
らのパラメータ間でバランスを取り、調整し合うことが
できる。しかし、好適な材料は銅合金および透磁率の低
い高強度鉄合金である。
【0067】圧縮リング86がダイ孔76と接する場所
に、円周方向のシールリング止め具88が備えられてい
る。シールリング止め具88は、圧縮リング86とダイ
部材ベース76との間のシールを行なうOリング90
を、部分的に囲うように構成し、こうして真空室46の
一体性が維持される。
【0068】圧縮リング86上に真空キャップ92が載
置される。真空キャップ92はまた、ピストン・中心導
電体64の側面に対して、滑りシールを与えるように構
成される。真空キャップ92は真空室46の外方を限定
する。真空キャップ92に設けた開孔94は真空配管2
8に連結され、真空室46のため排気機構を構成する。
真空キャップ92にはさらに、圧縮リング86に隣接す
る縁面およびピストン・中心導電体64に隣接する端面
に沿って、シールリング止め88が設けられている。こ
の他にもOリング90が、部材間に滑り真空シールを行
なうために、各シールリング止め88が備えられてい
る。真空キャップ92は、試料室47を経由しない、圧
縮リング86からピストン・中心導電体64への電気伝
導を防止するために、アセタールのような誘電材で形成
される。この真空キャップ92の滑りシール機能によっ
て、ピストン・中心導電体64が真空室に入り込む程度
を、可動加圧構成体42の位置に応じて変化できるの
で、真空室46の内容積は、可動加圧構成体42の固定
加圧構成体40に対する移動に応じて変動する。このよ
うな能力は、Oリング90とピストン・中心導電体64
との間の滑りシールによって与えられる。
【0069】ピストン・中心導電体64から導電性の圧
縮リング86への直接の放電を防止するために、真空室
46内に、室絶縁材96が配置される。室絶縁材は、圧
縮リング86の表面およびダイ孔絶縁材80の表面の一
部に載置するようにした、誘電性の円板である。室絶縁
材96は、低圧力高電圧において、真空室内雰囲気の破
壊により生じうるピストン・中心導電体64と圧縮リン
グ86との間の短絡を防ぐための電気絶縁性を与える。
室絶縁材96の好適な材料としてはマイラー(mylar)で
ある。別の方法として、室絶縁材96を圧縮リング86
へのコーティングとして施すことも可能である。室絶縁
材96をコーティングとして用いる場合には、これは圧
縮リング86の上面に、アクリル、ウレタン、またはエ
ポキシとして施すことができる。室絶縁材96は、真空
キャップ92の内面によって定位置に保持されるように
し、また望むなら圧縮リング86に取付けてもよい。
【0070】固定加圧構成体42の最後の部材は共軸導
電体98であるが、これは試料室47から固定加圧構成
体40へ至る導電経路49の、復路の部分を構成する。
共軸導電体98は、可動連結具44によって第二導電板
56に接合された、剛性で低電気抵抗の物体である。共
軸導電体98はまた、スクリューやクランプのような機
械的係合手段によって、ダイ部材ベース76に接合され
ている。共軸導電体98は銅またはベリリウム銅で形成
するのが好ましく、これによってダイ部材ベース76か
ら、したがってダイ挿入部材78および試料11から、
第二導電板56に至る低抵抗の導電経路49が構成さ
れ、こうしてプレス挿入部材12を経由し電源32に到
る全導電経路49が完成される。
【0071】次に図3に関して説明する。この図には、
インダクタンスが最小に、電力伝達率が最高となるよう
にして、電力を導電経路49に供給する構成の一例が、
固定加圧構成体40の部分の断面図によって示されてい
る。この図においては、低キャパシタンスコンデンサー
100が電源として機能する。図には1個のコンデンサ
ー100しか示していないが、実際には大きな複数個の
コンデンサーバンクを使用し、所望の全電圧および電流
を発生するようにすることができる。しかし説明のため
には、1個のコンデンサーを用いて接続構造を示せば充
分であると考える。
【0072】低インダクタンスのコンデンサー100
は、+極端子102および−極端子104を有し、これ
らの両端子は、固定加圧構成体40の、プレス挿入部材
12の機械的負荷を受ける部分から隔たった場所に設け
た、一対の端子収容孔(detent)106内にはめ込まれ
る。注意すべきことは、端子収容孔106は本質的に、
平面構造体内に設けたただの円形穴にすぎないことであ
る。即ち、この平面構造体の残部には変化がなく、電流
は端子収容孔106を迂回して通ることができるので、
第一導電板52および第二導電板56の電気伝導度は、
端子収容孔106によって大きな影響を受けない。
【0073】図示したように、端子収容孔106は、+
極端子収容孔108および−極端子収容孔110を有す
る。+極端子102は+極端子収容孔108内に、−極
端子104は−極端子収容孔110内に収まるように配
置される。ここでは説明のために「+」および「−」という
術語を用いているが、構造体の極性の反転は、部材の性
能に全く影響を及ぼすことなく極性の反転した構造体を
容易に構成できることが、容易に理解される。
【0074】+極端子収容孔108および−極端子収容
孔110を囲む各要素の構造は、対応する電極端子が、
固定加圧構成体40内の、対応する導電板と電気的に接
続できるようになっている点において、異なっている。
即ち、誘電板54は、+極端子収容孔108の近接部に
おいて第二導電板56が+極端子102との接触を防ぐ
ように改良されている。同様にして、誘電板54は−極
端子収容孔110の所が、第一導電板52と−極端子1
04との間の接触および/またはアーク発生を防止する
ように、改良されている。一方、固定加圧構成体40の
構造は、+−両極端子の収容孔108,110の隣接部
が、+極端子102と第一導電板52との間で、また逆
に−極端子104と第二導電板56との間で、良好な大
面積接触が行なわれるようにされている。それぞれの端
子にはコンデンサー100を極端子収容孔106内に保
持するために、端子接続要素112を1乃至数個配置し
てもよい。
【0075】導電経路49を閉じることにより、パルス
電力(の供給)を開始する方法もまた、図3に示す。導電
経路49を閉じる方法は、レール間隙スイッチ114と
して図示されている。このレール間隙スイッチ114
は、継続時間の非常に短い非常に大きなパルス電流を供
給するのに適合された、インダクタンスが非常に低いタ
イプのスイッチであり、光源や高電圧スパークを含む各
種の手段で起動させることができる。レール間隙スイッ
チ114には、スイッチハウジング116に囲まれてい
て、この中には圧縮された(>1気圧の)誘電性ガス11
8が満たされている。スイッチ114にはまた、第一導
電板52の線状部分を適当に加工して、線状間隙124
で分離された第一の長尺電極120および第二の長尺電
極122が形成されている。第一電極120および第二
電極122は、本質的に線状間隙124に より分離された
長手のレールとして構成されていることから、この名前
がつけられている。所定の起動条件が満たされると、例
えば紫外線起動またはスパーク起動によりガス118の
誘電性に変化が生じると、電気的な力により、線状間隙
124越しにアーク電流を生じ、この結果、第一電極1
20と第二電極124との間の導電経路が、急速に完成
される。第一電極120は低インダクタンスのコンデン
サー100の+極端子に直接接続され、また第二電極1
24は試料11にまで延びている導電経路49を経由し
て−極104に接続されているので、レール間隙スイッ
チ114の活性化により、導電経路49が完成されて、
試料11にパルス電流が流れることになり、こうして試料
11の高度の電気加熱が行なわれることになる。
【0076】ダイヤモンドや高立方晶窒化硼素のよう
な、高圧安定性物質の焼結や調製には数十 GPaのオーダ
ーの超高圧を必要とするが、このような目的に有用な超
高圧高温装置として構成された、プレス挿入物の別の形
態を、断面により図4に示す。ここで使用されている構
成要素のうち、共通のものは図2の場合と同じ参照番号
で示されている。類似であっても機能的に異なる部材は
同一参照番号に400を加えた番号で示されている。類
似のものがない要素は、続きの番号の前に、数字「4」を
付けて示す。
【0077】図4の挿入部材412は、第一の先細りパ
ンチ組立体415を有する固定加圧構成体440、およ
び第二の先細りパンチ組立体417および環状ダイ41
3を有する可動加圧構成体442を有する。これらの両
パンチ組立体415,417は実質的に同一の構造を有
し、ラム台座30に載置された時、環状ダイ部材413
を挟んで軸上に対向整列される。両パンチ組立体間の相
対的接近により間に保持されている試料411に圧縮力
が負荷される。各パンチは典型的には炭化タングステン
で構成される炭化物ピストン423,425とこれを包
囲する補強リング群427,429から成る。環状ダイ
413も、高圧技術では公知なように、引張強さおよび
靭性の高い鋼材製リング群を相互に予加圧状態で組み合
わせた複層構造を有する。
【0078】環状ダイ413の中心孔内の構成として、
孔壁面を軸に平行に形成し、壁面に沿って焼結アルミナ
などの剛性スリーブ421を配置しダイへの圧力負荷の
軽減作用を利用するもの、壁面をパンチ組立体表面と関
連した曲面に形成するいわゆるベルト装置などが知られ
ている。このような構成はそれぞれ例えば特公昭60-590
08号、特公昭36-23463号に記載されている。前者はスリ
ーブ内に限定される比較的大容量の試料室にて、比較的
多量の試料の処理が可能である。
【0079】一対のパンチ415,417およびダイ4
13を有するこのプレス挿入部材412において、パル
ス電力供給系416は、例えば次のように構成される。
即ちこれは、第一クランプ板450、第一導電板45
2、誘電板454、第二導電板456および第二クラン
プ板458を含有する平行板導電構造体を有し、これら
は全て、第一クランプボルト460および第二クランプ
ボルト462を用いて、定位置に保持される。
【0080】固定炭化物ピストン423を経由して試料
411に伝達されるパルス電力は、試料を経由して可動
側ピストン425から金属製端板431、剛性スリーブ
421と環状ダイ413間に配置した例えばCu製の導
電スリーブ433、ダイ上面に配置したコイルスプリン
グまたはCu製の接続ケーブル435によって第二導電
板456へ伝えられる。導電スリーブ433とダイ壁面
との間には誘電・絶縁材の薄いスリーブ437が挿入さ
れる。
【0081】固定・可動両加圧構成体間に限定される試
料室は、この図の構成においても、周囲の空間を含めて
外気から遮断し、それによって反応雰囲気を制御し、反
応生成物の汚染を抑制することができる。図2のベロー
ズ等も利用可能ではあるが、ここでは操作性の観点か
ら、代わりに設置・除去の容易な、ゴム等の被圧縮性材
質製の第一・第二の気密リング439,441が、ダイ
413と上下の各パンチ組立体415,417との間に
挿入されており、これによって両パンチの接近時に気密
な空間443が構成され、排気孔445から排気され
る。
【0082】特に図には示さないが、パンチと試料間に
良好な電気伝導を確保するために、パンチを高電気伝導
度で耐熱製の材料で被覆したり、このような材質の薄板
を挿入したり、或はダイ孔内の試料の周囲に銅スリーブ
を配置することができる。
【0083】一方図5には、本質的にブリッジマンアン
ビルとして構成されたプレス挿入部材が断面で示されて
いる。このプレス挿入部材(全体を参照符号512で示
す)は高圧条件、特に図4の場合よりもさらに高い高圧
条件を発生するのに有用である。この図でも参照番号
は、頭に「5」の数字が付いていることを除けば、図4の
場合と類似である。
【0084】本発明のブリッジマンアンビル・プレス挿
入部材512は、新規な電気的構成により、非平衡条件
下において、超高温を達成することができるようになっ
ており、したがって以前のブリッジマンアンビル構成で
は達成できなかった組み合わせである、高温高圧条件の
同時発生が可能になった。
【0085】好適なプレス挿入部材12と同じように、
ブリッジマンアンビル・プレス挿入部材512は、固定
加圧構成体540および可動加圧構成体542を有す
る。しかし、ブリッジマンアンビル・プレス挿入部材5
12においては、固定加圧構成体540と可動加圧構成
体542との間の構造の類似性は、前記図4の場合と同
様、好適なプレス挿入部材12の場合に比べてかなり顕
著である。
【0086】ブリッジマンアンビル・プレス挿入部材5
12のパルス電力供給構造は、好適なプレス挿入部材1
2のそれと類似である。即ちこれは、第一のクランプ板
550、第一導電板552、誘電板554、第二導電板
556および第二クランプ板558を含有する平行板伝
送ライン構造体を有し、これらは全て、第一クランプボ
ルト560および第二クランプボルト562を用いて、
定位置に保持される。ブリッジマンアンビル・プレス挿
入部材512においては、誘電板554と第二導電板5
56は、以下に説明するように、プレス挿入部材12の
場合とは、異なった配置になっている。
【0087】ブリッジマンアンビル・プレス挿入部材5
12の半径対称な圧縮部分は、固定加圧構成体540
に、第一の固定補強リング5148および第二の固定補
強リング5150に包囲された、炭化物製の固定ピスト
ン5146を有する。
【0088】固定炭化物ピストン5146は、固定補強
板548と、試料室547に収容された試料511の間
で、機械的荷重を伝達する。固定炭化物ピストン514
6は、図2に示したピストン・中心導電体64と構造が
類似であり、これと同じ材料で形成するのが好ましい。
固定炭化物ピストン5146は、図4の場合と同様に、
試料に近い方の末端が、第一導電板552に接する末端
よりも先細りとなっている。この形状は、高圧条件の発
生を容易にする。
【0089】固定炭化物ピストン5146を半径方向に
包囲する固定第一補強リング5148により、圧力が固
定炭化物ピストン5146に加えられる。第一の固定補
強リング5148は、炭化物ピストン5146に対し
て、予加圧および支持を与える。第一固定補強リング5
148のための好適な材料は、高張力合金であって、熱
膨張係数が、炭化物ピストン5146に用いられている
炭化タングステン材料に比べて余り大きすぎないもので
ある。したがって加熱時の第一の固定補強リング514
8の膨張は、炭化物ピストン5146の膨張よりもあま
り大きくならないので、両者間の圧縮接触は、加熱時に
も劣化しない。
【0090】第二固定補強リング5150は、第一固定
補強リング5148を半径方向に包囲する。第二固定補
強リング5150は、第一の固定補強リング5148お
よび炭化物ピストン5146に対して、付加的な圧縮支
持を与える。第二の固定補強リング5150には、高度
の引張り強さおよび靭性が要求される。好適な材料は高
張力合金である。炭化物部材が負荷条件下で破損すると
エネルギーが爆発的に放出されることになるので、第二
の補強リング5150はまた、衝撃強さも大きくなけれ
ばならない。
【0091】試料室547は、固定炭化物ピストン51
46の底部に接する試料頂板5152、試料底板515
4および周囲シールガスケット5156により限定され
る。試料511は、試料室547内に収容されている。
試料頂板5152および底板5154は、試料室547
に対する負荷伝達部材、電気伝導体、および熱遮蔽材と
して機能する。円板状試料頂底板5152,5154の
ための好適な材料は炭化タングステンである。シールガ
スケット5156は、変形可能な高圧シールを与える
が、また電気絶縁材としても機能する。
【0092】シールガスケット5156は、試料11を
通る導電経路に瞬間的な加熱電流パルスを流すことがで
きるように、電気絶縁材・誘電材でなければならない。
シールガスケット5156のための好適な材料はパイロ
フィライト、または高圧下で塑性特性を示すように選ば
れた、その他のセラミックスである。
【0093】上述のように、可動加圧構成体542の構
造は、これに板状電気伝導部材が含まれていない点を除
けば、固定加圧構成体540と実質的に同一である。可
動加圧構成体542には、機械的圧力を可動炭化物ピス
トン5158に負荷せしめる可動補強板574、可動第
一補強リング5160および可動第二補強リング516
2が含まれている。可動炭化物ピストン5158、可動
第一補強リング5160および可動第二補強リング51
62の構造および材料は、相当する固定部材と同一であ
る。
【0094】図2の好適なプレス挿入部材12の場合と
同様に、ブリッジマンアンビル・プレス挿入部材512
では、固定加圧構成体540と可動加圧構成体542と
はベロー連結具544で連結されている。ベロー連結具
544は、導電経路の内で柔軟な部分となっている。さ
らにブリッジマンアンビル・プレス挿入部材512にお
いて、ベロー連結具544は真空室546の壁として働
く。試料511の近傍の雰囲気を制御するために、試料
室547の周囲に真空室546を設けるのが望ましい。
目的によっては、工程中に真空室546を排気すること
が望まれる場合が多い。ベロー連結具544は、第二導
電板556には固定して、また可動加圧構成体542に
は着脱可能に結合されている。着脱可能な結合は、試料
を挿入部材512に挿入するするために必要になる。取
付けは、ベロークランプ5164を用いることにより実
施されるが、これには真空を維持するために、外面に付
加的な真空シーラ5166を備えていてもよい。ベロー
クランプ5164は、ベロー連結具544と可動加圧構
成体542との間で、確かで着脱可能な機械的および電
気的接続を行なう。使用するベロークランプ5164に
よって充分なシールが与えられなければ、真空シーラ5
166が必要になるだろう。
【0095】図5には、ベロー連結具544の異なる二
つの取付け位置が示されている。実線で示した内側の位
置は、真空室の容積が比較的小さくなる配置である。内
側で接続を完成するために、第二導電板556は、固定
補強リング5148および5150の表面に沿って、も
ちろん誘電板554の延長部により絶縁されて、延びて
いなければならない。この延長部は、ベロー連結具54
4を経由する戻りの導電経路を構成するうえで必要であ
る。注意すべきことは、誘電板554は第二導電板55
6よりも遠くまで延びていることである。このような構
成が望まれる理由は、炭化物ピストン5146を経由し
て第一導電板552へ戻る電気エネルギーがアークを発
生するのを避けるためである。
【0096】より大きな真空室546を構成するため
に、破線で示すような第二のベロー連結具544の配置
も可能である。このベロー連結具544の代替配置で
は、真空ポンプ36への連結が容易になり、導電経路の
構成が単純化される。第二の配置を使用する場合には、
第二の導電板556および誘電板554は、終端を固定
第二補強リング5150の外側にすることができる。第
二の配置の方が、第一の配置よりも回路の抵抗は小さ
く、インダクタンスは大きい。これらの二通りのベロー
連結具配置のどちらを用いてもよいが、一つの構成に両
方を同時に使用する必要はないと考えられる。
【0097】従来のブリッジマンアンビルは、室温で41
GPaもの圧力を発生することが可能である。通常の操作
では、試料室は電流を流すことにより加熱され、試料室
温度は本質的に平衡な条件下で確立される。このような
条件下では、負荷受容要素はかなりの熱に供される。従
来の使用法では、高温で超高圧を発生することはできな
い。しかし、好適なブリッジマンアンビル・挿入部材5
12は、本質的に断熱的な非平衡条件下で、試料511
を加熱することができる。したがって、試料にピーク温
度およびピーク圧力が発生している時でも、負荷受容構
造に生じる温度増加は、構造自体のジュール熱による自
己加熱だけである。試料および負荷受容構造における自
己加熱の量は、固有抵抗および比熱の比の関数である。
【0098】パルスエネルギー、放電時間、および試料
条件を適切に選択することにより、ブリッジマンアンビ
ル・プレス挿入部材512を用いて、ダイヤモンドが熱
力学的に安定な固体となる温度圧力条件下で(>14GP
a)、炭素の融解およびそれに続く凝固を達成できる。
【0099】パルス放電で試料11に発生した熱は、試
料板5152,5154内に、またここから炭化物ピス
トン5146,5158内に拡散する。パルス中に散逸
したエネルギーおよび熱輸送特性に応じて、試料11が
冷却していく間、試料板および炭化物ピストンの温度上
昇もたらし、その結果強度の低下を来たす。しかし操作
条件を適切に選択することにより、負荷受容構造体が試
料11からの熱により加熱される時の圧力を軽減するこ
とができる。これによって負荷受容構造の損傷が回避さ
れ、試料室547内のダイヤモンドの黒鉛化が防がれ
る。真空中におけるダイヤモンドの黒鉛化が認め得る速
度で進行するのは、約2000K以上の温度においてのみで
あるから、減圧下においては、準安定なダイヤモンドの
冷却のために、かなりの時間的余裕がある。
【0100】試料511の熱抵抗を増加してアンビル5
12内のジュール自己発熱を減少させることにより、ア
ンビル構造512の熱負荷を減少するために、二通りの
主な方法が利用できる。第一の方法は、ダイヤモンド粉
末とグラファイトまたは不定形炭素との混合物を、試料
として用いることである。ダイヤモンドは誘電体(ある
いは、精々が半導体)であるから、電気伝導に対する試
料全体の抵抗は増加する。また非常に急速なパルスの場
合は、ダイヤモンド相は全く加熱されず、このため溶融
炭素が凝固する際には、局部的なヒートシンクとして働
き、その結果、負荷受容構造が受けるピーク温度を低下
させる。第一の方策のこの外の利点の一つは、溶融炭素
に接している固体のダイヤモンドが存在していることに
より、溶融相からの均一核形成に要する圧力以下の圧力
で、準安定相の不均一核形成、即ちダイヤモンドが成長
する機会が提供されることである。
【0101】第二の手法は、試料511中に熱分解グラ
ファイトのような高度に配向したグラファイトを使用す
ることである。グラファイトをc軸が圧縮方向に平行に
なるように配向させることにより、グラファイトの電気
および熱伝導度の著しい異方性を最大限利用できる。こ
の配向においては、最高の電気抵抗と最低の熱伝導度を
得ることができる。無秩序な配向を持つグラファイト粉
末でさえも、冷間加圧の際に配向する。典型的な固有電
気抵抗は、c軸と平行な方向において0.2Ωcm、c軸に
垂直方向において0.00018Ωcmである。
【0102】注意すべきことは、グラファイト(2.25g/c
m3)とダイヤモンド(3.5g/cm3)とに密度の差があるた
め、冷却時に液圧システム14に圧力を加えて変位を与
えなければならないが、この変位は転換していくグラフ
ァイトの容積に依存する。
【0103】以上の実施形態は特定の構造および材料に
ついて説明した。しかし、本発明の精神から逸脱するこ
となく、各様の寸法、材料および構成が可能なことは、
理解される。したがって上記の開示および添付の図面
は、本発明の全範囲を限定するものではなく、付帯の請
求項は本発明の全範囲を包含するものと解すべきであ
る。
【0104】
【実施例1】「 ダイヤモンド・二硼化チタン複合材の調製」 ダイヤモンドと耐火物セラミック間の複合材の調製は、
ダイヤモンドが低圧・高温下ではグラファイト化しやす
いことから、困難である。中程度の圧力および非常に高
速の加熱法を用いることにより、二硼化チタンとダイヤ
モンドとからなる、破砕強度の高い焼結体が得られた。
【0105】40〜60 μmのダイヤモンド粉末0.03gと、
-325メッシュの二硼化チタン0.02gを混合し、直径3.2m
mの試料ダイ中に置いた。136μFのコンデンサーバンク
を、1600Vで充電した。約130Paの真空度まで排気した
後、73MPaの圧力を加えた。加圧後コンデンサーバンク
を放電させた。ダイから取り出された焼結体は、中心部
はかなりの強度を示したが、外部は破砕し易かった。
【0106】
【実施例2】「 炭化チタン・炭化硼素複合材の調製」 容積比で約50%の炭化チタンと50%の炭化硼素との混合
物を、直径3mmのダイに入れ、約1Paの真空度で40MPaに
加圧した。68μFのコンデンサーバンクを4800Vに充電
し、試料を通して放電させた。得られた焼結体は壊れに
くく、かなりの強度を示した。
【0107】
【実施例3】「 ダイヤモンド結晶の成長」 実施例1と同様の放電条件を用いて操作を繰り返した。
平均粒径250μmのダイヤモンド粉末0.03gと、分光用黒
鉛粉末0.02gを混合し、3.2 mmの試料ダイ中に置いた。
約10-2Paの真空度まで排気した後、3GPaの圧力を加え
た。加圧後コンデンサーバンクを放電させた。ダイから
取り出されたダイヤモンド結晶は、全体的に約20μmの
成長を示した。
【0108】当業者には、本発明の範囲および精神から
逸脱することなく、本発明に各様の変形・改良を加え得
ることが、理解されるだろう。
【0109】また本発明には、特に耐火物複合材の製造
においてはまた、多数の用途のあることが、認識される
だろう。
【0110】
【発明の効果】本発明の利点の一つは、電気エネルギー
の効率的な利用である。加熱が非常に急速に行なわれる
ことにより、周囲のダイへ逃げるエネルギー損失は最小
限に抑えられる。
【0111】本発明の別の利点は、誘電相の内部熱容量
および急速加熱により、成形体の平衡温度は、導電相の
ピーク温度よりも低く、このためダイの熱負荷が軽減さ
れる。このことはさらに、より経済的なダイ設計が可能
になり、またより広範囲の操作条件範囲を利用可能にす
る。
【0112】別の利点は、混合材料中のごく限定された
部分で加熱が行なわれることによる急速緻密化であり、
緻密化のための時間は分や時間のオーダーでなく、秒の
オーダーである。
【0113】別の利点は急速冷却が得られることで、こ
れにより材料を溶融状態から急冷により準安定な固溶体
を製造し、続いて熱処理により有用な微細構造を得るこ
とができる点である。この急速冷却は、準断熱的加熱能
力および半導体または誘電性材料の局部的ヒートシンク
能力によって可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な一実施形態としてのパルス電
力加熱真空プレスの正面図である。
【図2】 好適な実施形態であるプレス挿入部材の断面
図である。
【図3】 平行板導電体構成を示す断面図、
【図4】 利用可能な別の形態のプレス挿入部材の断面
図である。
【図5】 ブリッジマンアンビルとしての使用に適合さ
れたプレス挿入部材断面図である。
【符号の説明】
11 試料 12 プレス挿入部材 14 フレーム 16 パルス電力供給系 18 真空系 20 フレーム 22 フレーム上辺 24 上方台座 26 液圧ジャッキ 28 液圧ラム 30 ラム台座 32 パルス電源 34 基幹導電体ケーブル 36 真空ポンプ 38 真空配管 40 固定加圧構成体 42 可動加圧構成体(下側) 44 可動結合具 46 真空室 47 試料室 48 中心補強板 49 導電経路 50 第一クランプ板 52 第一導電板 54 誘電板 56 第二導電板 58 第二クランプ板 60 第一クランプボルト 62 第二クランプボルト 64 ピストン・中心導電体 66 ダイ孔ピストン 68 ピストンシム 70 ダイ孔頂部シール 72 第一試料スペーサ 74 可動構成体補強板 76 ダイ部材ベース 78 ベース挿入部材 80 ダイ孔絶縁材 82 ダイ孔底部シール 84 第二試料スペーサ 86 圧縮リング 88 シールリング止め 90 Oリング 92 真空キャップ 94 開孔 96 室絶縁材 98 共軸導電体 100 コンデンサー 102 +極端子 104 −極端子 106 端子収容孔 108 +極端子収容孔 110 −極端子収容孔 112 端子接続要素 114 レール間隙スイッチ 116 スイッチハウジング 118 圧縮誘電性ガス 120 第一長尺電極 122 第二長尺電極 124 線状間隙 411 試料 412 挿入部材 413 環状ダイ 415 第一先細りパンチ組立体 416 パルス電力供給系 417 第二先細りパンチ組立体 421 剛性スリーブ 423 炭化物ピストン 425 炭化物ピストン 427 補強リング群 429 補強リング群 431 金属製端板 433 導電スリーブ 435 コイルスプリング 437 誘電・絶縁材スリーブ 439 第一気密リング 440 固定加圧構成体 441 第二気密リング 442 可動加圧構成体 443 気密な空間 445 排気孔 450 第一クランプ板 452 第一導電板 454 誘電板 456 第二導電板 458 第二クランプ板 460 第一クランプボルト 462 第二クランプボルト 511 試料 512 ブリッジマンアンビル・プレス挿入部材 540 固定加圧構成体 542 可動加圧構成体 544 ベロー連結具 546 真空室 547 試料室 548 固定補強板 550 第一クランプ板 552 第一導電板 554 誘電板 556 第二導電板 558 第二クランプ板 560 第一クランプボルト 562 第二クランプボルト 574 可動補強板 5146 固定炭化物ピストン 5148 第一固定補強リング 5150 第二固定補強リング 5152 試料頂板 5154 試料底板 5156 シールガスケット 5158 可動炭化物ピストン 5160 可動第一補強リング 5162 可動第二補強リング 5164 ベロークランプ 5166 真空シーラ

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有電気抵抗が大幅に異なる低電気抵抗
    材料および高電気抵抗材料を含む混合粉末を誘電性の容
    器に入れ、この混合粉末に、所定圧力を加えた状態にお
    いて、必要なエネルギーを持つ持続時間の短い1〜複数
    個のパルス電流を通すことにより、低電気抵抗材料を選
    択的に加熱して混合粉末の緻密化および/または混合粉
    末中に相変化を生ぜしめることを特徴とする、圧力下に
    おける試料の高速加熱法。
  2. 【請求項2】 上記パルス電流の持続時間が1ms以下で
    ある、請求項1に記載の圧力下における試料の高速加熱
    法。
  3. 【請求項3】 上記パルス電流の持続時間が200μs以下
    である、請求項1に記載の圧力下における試料の高速加
    熱法。
  4. 【請求項4】 高電気抵抗材料と低電気抵抗材料との固
    有電気抵抗の比が少なくとも1000である、請求項1に記
    載の圧力下における試料の高速加熱法方法。
  5. 【請求項5】 上記高電気抵抗材料がダイヤモンドまた
    は窒化硼素である、請求項1に記載の圧力下における試
    料の高速加熱法。
  6. 【請求項6】 上記低電気抵抗材料が金属炭化物、窒化
    物または硼化物である、請求項1に記載の圧力下におけ
    る試料の高速加熱法。
  7. 【請求項7】 高電気抵抗材料がダイヤモンド、低電気
    抵抗材料がグラファイトである、請求項2に記載の圧力
    下における試料の高速加熱法。
  8. 【請求項8】 上記混合粉末の加熱に先立ち容器の脱ガ
    スを行なう、請求項1に記載の圧力下における試料の高
    速加熱法。
  9. 【請求項9】 上記脱ガスを約133Pa以下の圧力下で行
    なう、請求項8に記載の圧力下における試料の高速加熱
    法。
  10. 【請求項10】 上記パルス電流がキャパシタンス放電
    により与えられる、請求項1に記載の圧力下における試
    料の高速加熱法。
  11. 【請求項11】 上記パルス電流が発電機から供給され
    る、請求項1に記載の圧力下における試料の高速加熱
    法。
  12. 【請求項12】 ダイヤモンド結晶をグラファイト中に
    埋め込み、全体を電気絶縁性の容器に入れ、約3GPa以上
    の圧力を加えた状態において、所要エネルギーを有する
    持続時間が1ms以下のパルス電流を通すことによりグラ
    ファイトのみを選択的に加熱・溶融して、ダイヤモンド
    を成長させることを特徴とするダイヤモンド結晶の成長
    方法。
  13. 【請求項13】 剛性の包囲支持体内に同一軸上に整列
    配置され、かつこの支持体に関して本質的に固定された
    固定加圧構成体、支持体に関して可動の可動加圧構成体
    および両構成体間に限定される試料収容のための試料
    室、ならびに試料に電力を導くための導電構成を有し、
    かつ両集合体の相対的接近により試料に数十 GPaの圧力
    を負荷し得、同時にパルス電力の供給により試料の少な
    くとも部分的溶融を可能にしたプレス挿入部材;両集合
    体部材に一軸機械的圧力を加えて試料を加圧するプレス
    手段;プレス挿入部材に継続時間の短い加熱用大パルス
    電力を供給する電力供給源;および電力供給源、プレス
    挿入部材、試料室で構成される導電経路のインダクタン
    スおよび抵抗を非常に低く構成し、かつプレス手段とプ
    レス挿入部材との間に絶縁を行ない加熱のために供給さ
    れた電力が直接的にプレス手段構造へ伝達するのを防止
    してなる、圧力下において試料を高速加熱するための装
    置。
  14. 【請求項14】 上記プレス手段が包囲支持体内に配設
    ・支持された液圧ラムを有する一軸加圧方式であり、こ
    の包囲支持体が、ラムに関して両側に設けた加圧方向と
    平行なフレーム縦部材および加圧方向と垂直なフレーム
    横部材を有し、さらにラムの上端に第一の補強板を、横
    部材の下部に第二の補強板を設け、これらの第一および
    第二の補強板の間にプレス挿入部材を装着してなる、請
    求項13に記載の装置。
  15. 【請求項15】 ダイ孔の試料の上下にダイ孔ピストン
    と下方剛性耐圧部材とに隣接して第一および第二のダイ
    孔シールを配置し、これらのシールを、高融点材料およ
    びより低融点材料とで形成し、試料室からの熱伝達を低
    融点材料の融解により吸収させるようにした、請求項1
    3に記載の装置。
  16. 【請求項16】 プレス挿入部材が、同一軸上にに対向
    配置し相対的に接近可能な、平らな先端面を有する一対
    の先細り(パンチ乃至)ピストン、およびこれらのピスト
    ンの先端径よりも大きな直径を有しピストン間に配置し
    た環状ダイ、ピストンとダイの間に挟装した耐火物、並
    びにピストン、ダイ、耐火物間に限定される試料室を有
    し、試料室内に収容された試料に、超高圧下においてパ
    ルス電流による加熱可能とした請求項13に記載の装
    置。
  17. 【請求項17】 プレス挿入部材の機構的部材が上記固
    定加圧構成体および可動加圧構成体からなり、さらにこ
    の固定加圧構成体が順次、上記平行板伝達ライン構造、
    固定側補強板、ピストン・中心導電体部材、ピストンシ
    ム、およびダイ孔ピストンを有し、ダイ孔室内に限定さ
    れる試料室が、ダイ孔頂部シール、孔頂部試料スペー
    サ、選択された試料、孔底部試料スペーサ、および孔底
    部シールを有し、さらに可動加圧構成体が、上記固定加
    圧構成体に対する相対的移動により試料に圧縮荷重を負
    荷可能であり、かつ上記試料室を周囲から包囲するダイ
    孔絶縁材、このダイ孔絶縁材を圧縮的に周囲から包囲す
    る圧縮リング、上記ダイ孔底部シールに接しかつ上記ダ
    イ孔絶縁材を軸方向に支持するベース挿入部材、このベ
    ース挿入部材を支持するダイ孔部材ベース、および可動
    補強板を有する、請求項13に記載の装置。
  18. 【請求項18】 プレス挿入部材が、中心ピストン部
    材、中心ピストン部材を周囲から包囲する第一の補強リ
    ング、および第一の補強リングを周囲から包囲する第二
    の補強リングからなる固定加圧構成体;この固定構成体
    と同様の構造を有し固定加圧構成体に対して鏡像的位置
    に配置した可動加圧構成体;および各中心ピストンの先
    端面に隣接配置される第一および第二の試料板、試料板
    およびリング状ガスケットにより限定された試料室を有
    する、ブリッジマンアンビル型構造を有する、請求項1
    3に記載の装置。
  19. 【請求項19】 上記両集合体がさらに、電力供給源の
    相対する2つの極の各々に電気的に接続された第一およ
    び第二の導電板部材、および両導電板部材の間に配置さ
    れ両者を分離する誘電板部材、ならびに上記導電板の一
    方に電気的に接続された、少なくとも1個の導電性パン
    チ乃至ピストンを有する請求項13に記載の装置。
  20. 【請求項20】 上記導電経路の少なくとも一部が、誘
    電材で分離された相互に平行な導電性の板および相互の
    ずれを抑制する緊固手段からなる平行板構造である、請
    求項19に記載の装置。
  21. 【請求項21】 上記両構成体の間に試料室を大気から
    遮断して包囲する気密空間を設け、この空間に排気装置
    を接続した、請求項13に記載の装置。
  22. 【請求項22】 上記気密空間が本質的にピストン、第
    一導電板部材、ピストンに対して非接触共軸的に配置し
    た導電体部材、第二導電部材との間に配設したベローズ
    連結具によって限定される、請求項21に記載の装置。
  23. 【請求項23】 上記両構成体の間に試料室を大気から
    遮断して包囲する気密空間を設け、この空間に排気装置
    を接続した、請求項13に記載の装置。
  24. 【請求項24】 上記気密空間が本質的にピストン、第
    一導電板部材、ピストンに対して非接触共軸的に配置し
    た導電体部材、第二導電部材との間に配設したベローズ
    連結具によって限定される、請求項21に記載の装置。
  25. 【請求項25】 上記気密空間が上記ピストン・中心導
    電体、ピストン・中心導電体の周囲に共軸的かつ摺動可
    能に配置した管状の真空キャップ、圧縮リングおよびダ
    イ孔部材ベースにより限定され、真空室排気用の排気手
    段に連結されている、請求項17に記載の装置。
  26. 【請求項26】 上記真空キャップとダイ孔部材ベース
    およびピストン・中心導電体との間にそれぞれOリング
    シールを配設してなる、請求項Bに記載の装置。
  27. 【請求項27】 上記気密空間が本質的に上記両ピスト
    ン(パンチ)、環状ダイ、および両ピストンとダイとの間
    に挿入される誘電被圧縮性リングとによって限定され
    る、請求項16に記載の装置。
  28. 【請求項28】 ダイ孔頂部シールおよびダイ孔底部シ
    ールを、高融点材料とより低融点材料とで形成し、試料
    室から伝達される熱を低融点材料の融解により吸収し、
    こうして周囲の要素を過熱から保護するようにした請求
    項17に記載の装置。
  29. 【請求項29】 試料室に面したパンチ先端部にW-Cu
    合金による被覆を行い、パンチ・試料間に良好な電気伝
    導度を確保した、請求項16に記載の装置。
  30. 【請求項30】 試料室の絶縁材の内面に沿って銅製の
    スリーブを配置した、請求項16に記載の装置。
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