JPH06225204A - スチルビデオカメラ - Google Patents

スチルビデオカメラ

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Publication number
JPH06225204A
JPH06225204A JP5252099A JP25209993A JPH06225204A JP H06225204 A JPH06225204 A JP H06225204A JP 5252099 A JP5252099 A JP 5252099A JP 25209993 A JP25209993 A JP 25209993A JP H06225204 A JPH06225204 A JP H06225204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
ccd
solid
signals
video camera
Prior art date
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Pending
Application number
JP5252099A
Other languages
English (en)
Inventor
Harumi Aoki
晴美 青木
Nobuhiro Tani
信博 谷
Keiji Sawanobori
啓治 沢登
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP5252099A priority Critical patent/JPH06225204A/ja
Publication of JPH06225204A publication Critical patent/JPH06225204A/ja
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  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外光測光装置等の特別な装置を用いることな
く簡単な構成によって、ダイナミックレンジの広い正確
な測光を行い、露出設定を迅速かつ正確に行う。 【構成】 2板式CCDにより測光を行う。第1のCC
Dの電荷蓄積時間(T1)を、第2のCCDの電荷蓄積
時間(T2 )よりも長く設定し、これらのCCDにより
輝度信号(X1 、X2 )を得る。この輝度信号X1 、X
2 に基づいて、第1および第2のCCDの修正された電
荷蓄積時間(TN1)を決定し、この電荷蓄積時間
(TN1)によって輝度信号(X3 、X4 )を得る。これ
らの輝度信号(X3 、X4 )を合成することにより、電
荷蓄積時間(TN2)を決定し、この電荷蓄積時間
(TN2)により、画像信号(PODD 、QODD 、PEVEN
EVEN)を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子を用いて
測光を行うスチルビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来スチルビデオカメラ等における測光
装置として、画像を検出するために設けられた固体撮像
素子(CCD)を用いて測光を行うものが知られてい
る。しかしCCDは、測光のダイナミックレンジが狭い
ため、測光データがダイナミックレンジ内に入らないこ
とがある。このような場合、測光データがダイナミック
レンジに入るまで、ダイナミックレンジを変更して測光
を繰り返す必要があり、迅速な露出設定ができない。こ
れに対し、外光測光式すなわち外光を計測するセンサを
カメラ本体の外面に設けた構成によると、ダイナミック
レンジの広い測光が可能となるため、迅速な露出設定が
可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし外光測光装置
は、単に外光を測光するものであって、測光域が被写体
に一致していないため、正確な測光データを得ることが
できないという問題を有している。
【0004】本発明は、外光測光装置等の特別な装置を
用いることなく簡単な構成によって、ダイナミックレン
ジの広い正確な測光を行い、露出設定を迅速かつ正確に
行うことができるスチルビデオカメラを提供することを
目的としている。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明に係るスチルビデ
オカメラは、第1および第2の固体撮像素子と、第1露
出制御信号に基づいて第1の固体撮像素子から輝度信号
を検出する第1の測光手段と、第1露出制御信号とは異
なる第2露出制御信号に基づいて、第2の固体撮像素子
から輝度信号を検出する第2の測光手段と、第1および
第2の測光手段により得られた輝度信号に基づいて、修
正露出制御信号を決定する手段と、この修正露出制御信
号に基づいて、第1および第2の固体撮像素子からそれ
ぞれ輝度信号を検出する第3の測光手段と、この第3の
測光手段により得られた各輝度信号を合成することによ
り、最終露出制御信号を決定する手段と、この最終露出
制御信号に基づいて、第1および第2の固体撮像素子か
ら画像信号を検出する手段とを備えたことを特徴として
いる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1は本発明の一実施例であるスチルビデオカメラのブロ
ック図である。
【0007】システムコントロール回路10はマイクロ
コンピュータであり、本スチルビデオカメラの全体の制
御を行う。
【0008】撮像光学系11はレンズ12と絞り13を
備える。レンズ12は、ズーミング動作時、ズーム駆動
回路14によって駆動され、合焦動作時、フォーカス駆
動回路15によって駆動される。絞り13は、露出制御
時、アイリス駆動回路16によって開度を調整される。
ズーム駆動回路14、フォーカス駆動回路15およびア
イリス駆動回路16はシステムコントロール回路10に
よって制御される。
【0009】撮像光学系11を通った光線は、プリズム
21を通って第1および第2のCCD22、23に導か
れ、これらのCCD22、23上では同じ被写体像が結
像される。またこの光線は、プリズム21およびミラー
24、29を介してファインダ光学系25に導かれる。
第1および第2のCCD22、23には、それぞれフィ
ールド51、52が設けられる。これらのCCD22、
23はCCDドライバ26によって駆動され、これによ
り、CCD22、23上に結像された被写体像に対応し
た画像信号が、相関二重サンプリング(CDS)回路3
1、32に供給される。CCDドライバ26は、システ
ムコントロール回路10によって制御される同期信号発
生回路27から出力されるパルス信号により作動する。
【0010】CDS回路31、32に入力された画像信
号は、リセット雑音を除去された後、プリプロセス回路
33、34においてγ補正等の所定の処理を施される。
そしてこの画像信号は、A/D変換器35、36におい
てデジタル信号に変換され、画像メモリ41〜44に格
納される。画像信号が格納される画像メモリ41〜44
のアドレスは、システムコントロール回路10によりア
ドレス制御回路45を介して制御される。
【0011】映像処理回路46は、画像メモリ41〜4
4に格納された画像信号に対して、後述する処理を施
し、これにより、輝度信号とともに、R信号、G信号お
よびB信号が出力される。これらの信号はインターフェ
イス回路を介してコンピュータあるいはディスプレイ装
置に出力される。また、これらの信号は、記録回路49
を介して磁気ディスクるしいは固体メモリ等の記録媒体
Mに記録される。
【0012】システムコントロール回路10に接続され
たマニュアルスイッチ47は、本スチルビデオカメラを
操作するため、また表示素子48は、マニュアルスイッ
チ47による操作の内容等を表示するために、それぞれ
設けられる。
【0013】プリズム21は第1および第2の光分離面
21a、21bを有しており、これらの光分離面21
a、21bの作用により、第1および第2のCCD2
2、23とファインダ光学系25に導かれる光量が例え
ば4:4:2の比に分離され、各CCD22、23に同
じ強度の光が導かれる。すなわち、撮像光学系11から
プリズム21に入射した光線の一部は、第1の光分離面
21aで反射されて第2のCCD23に導かれ、他の光
線は、第1の光分離面21aを透過して第2の光分離面
21bに導かれる。第2の光分離面21bにおいて、一
部の光線は反射して第1のCCD22に導かれ、他の光
線、すなわち第1および第2の光分離面21a、21b
を透過した光線は、プリズム21の外部に出射される。
この光線は、ミラー24、29で反射されてファインダ
光学系25に導かれる。なお、ミラー24、29はファ
インダ光学系25の光軸を撮影光学系11の光軸からず
らすための部材であり、省略することもできる。
【0014】第1および第2のCCD22、23に導か
れる光量は必ずしも同じである必要はなく、これらの光
量が異なる場合には、CCD22、23の出力のゲイン
調整により、これらの出力信号の大きさを同じにすれば
よい。
【0015】図2は、第1および第2のCCD22、2
3の受光面上に設けられたカラーフィルタ51、52の
配列を示すものである。これらのカラーフィルタ51、
52は、補色市松カラーフィルタであり、同じ構成を有
している。これらのカラーフィルタ51、52では、マ
ゼンタ(Mg)、イエロー(Ye)、シアン(Ce)お
よびグリーン(G)を透過させる各フィルタ要素が交互
に配設されている。すなわち、水平方向および垂直方向
にそれぞれ2画素ずつ並べて成る計4画素には、グリー
ン(G)の他に、補色の異なる分光特性を有するマゼン
タ(Mg)、イエロー(Ye)およびシアン(Ce)の
3画素が設けられている。
【0016】第2のカラーフィルタ52のCCD23に
対する位置関係を、第1のカラーフィルタ51のCCD
22に対する位置関係と比較すると、第2のカラーフィ
ルタ52は、CCD23に対し1画素分だけ水平方向
(図2では左方向)にずらして設けられている。例えば
画面の左上隅の画素Pに注目すると、第1のカラーフィ
ルタ51ではマゼンタであるが、第2のカラーフィルタ
52ではグリーンである。
【0017】このようにCCD22、23の画素分光特
性は、それぞれ規則的に変化しており、補色色差線順次
式である。また、第1のCCD22の画素分光特性に対
して、第2のCCD23の画素分光特性は1画素分だけ
水平方向にずれている。
【0018】第1のCCD22の出力信号と第2のCC
D23の出力信号は、デジタル信号として画像メモリ4
1〜44に一旦格納されるが、これらのメモリから読み
出され、映像信号処理回路46において処理される。す
なわち、対応する画素同士が相互に重ね合わせられると
ともに、この重ね合わされた信号から各画素に対応する
R信号、G信号およびB信号が抽出されて映像信号が得
られる。
【0019】図3はこの重ね合わせの状態を示してい
る。この図から理解されるように、第1のCCD22の
フィルタ51のマゼンタ(Mg)と第2のCCD23の
フィルタ52のグリーン(G)が、フィルタ51のグリ
ーン(G)とフィルタ52のマゼンタ(Mg)が、フィ
ルタ51のイエロー(Ye)とフィルタ52のシアン
(Cy)が、フィルタ51のシアン(Cy)とフィルタ
52のイエロー(Ye)が、それぞれ同じ画素に対応し
ている。なお図3において、Pxは水平方向の各画素の
間隔(1ピッチ)、Pyは垂直方向の各画素の間隔(1
ピッチ)をそれぞれ示す。
【0020】まずR信号の抽出について説明する。マゼ
ンタ(Mg)に含まれるR信号をRMg、B信号をBMg
イエロー(Ye)に含まれるR信号をRYe、G信号をG
Ye、シアン(Cy)に含まれるG信号をGCy、B信号を
Cyとすると、 Mg= RMg+BMg、Ye= RYe+GYe、Cy= GCy+B
Cy と表すことができる。
【0021】R信号は、垂直方向に並ぶマゼンタ(M
g)とイエロー(Ye)、およびこれらに重ね合わされ
たグリーン(G)とシアン(Cy)の4画素(図3にお
いて斜線を付された画素)から、次の式により得られ
る。 RS =(Mg+Ye)−α(G+Cy) =RMg+BMg+RYe+GYe−αG−αGCy−αBCy =RMg+RYe+GYe−α(G+GCy)+BMg−αBCy =RMg+RYe (1) ただし、この(1)式が成立するためには、 α=GYe/(G+GCy)=BMg/BCy が成立することが条件である。
【0022】B信号についても同様に、次の式により得
られる。 BS =(Mg+Cy)−β(G+Ye) =RMg+BMg+GCy+BCy−βG−βRYe−βGYe =BMg+BCy+GCy−β(G+GYe)+RMg−βRYe =BMg+BCy (2) ただし、この(2)式が成立するためには、 β=GCy/(G+GYe)=RMg/RYe が成立することが条件である。
【0023】G信号については、輝度信号(Y)と、
(1)式、(2)式により求められたRS 、BS とから
得られる。すなわち、 GS =Y−RS −BS =(Mg+Cy+G+Ye)−RS −BS =G+GYe+GCy (3)
【0024】次に、このようにして得られたRGB信号
および輝度信号Yのスペクトルを考える。
【0025】まず輝度信号Yのスペクトルを説明する。
基本サンプリング列を、 SO (x,y)=Σm Σn δ(x− 2mPx, y− 4nPy) とおく(ただし、δはデルタ関数、xは水平方向の座
標、yは垂直方向の座標、m、nは整数)。そして、M
g、G、Ye、Cyの画素に対する光学像分布を第1の
CCD22に対して、それぞれIA1Mg(x,y) 、IA1G(x,
y) 、IA1Ye(x,y)、IA1Cy(x,y)と表し、また第2のC
CD23に対して、それぞれIA2Mg(x,y)、IA2G(x,
y)、IA2Ye(x,y)、IA2Cy(x,y)と表し、図4において相
互に線Lで結ばれている4画素の組合せに対するスペク
トルを求める。
【0026】ここで、第1および第2のCCD22、2
3の各画素の出力が等しいと仮定して、 IAMg(x,y) =IA1Mg(x,y) =IA2Mg (x,y) IAG (x,y) =IA1G (x,y) =IA2G (x,y) IAYe (x,y) =IA1Ye (x,y)=IA2Ye (x,y) IACy (x,y) =IA1Cy (x,y)=IA2Cy (x,y) とおく。そして、第1および第2フィールドの輝度信号
成分を、 IY1(u,v)=IAMg(u,v)exp(-jPy v)+IAG(u,v)exp(-jPy v) +IAYe(u,v)+IACy(u,v) IY2(u,v)=IAMg (u,v) +IAG(u,v) +IAYe(u,v)exp(-jPyv) +IACy(u,v)exp(-jPyv) とおくと(ただし、uは水平方向の角空間周波数、vは
垂直方向の角空間周波数、jは虚数)、第1および第2
フィールドの輝度信号スペクトルは、 Y1(u,v)=IY1(u,v)*{SO (u,v)(1+exp( -jPxu))(1+exp(-j2Py v)) } =IY1(u,v)*{SO(u,v)4exp( -jPxu/2)exp( -jPyv) ・cos( Pxu/2) cos(Pyv)} (4) Y2(u,v)=IY2(u,v)*{SO (u,v)exp(-jPyv) (1+exp( -jPxu)) ・(1+exp(-j2Pyv)) } =IY2(u,v)*{SO(u,v)4exp( -jPxu/2)exp(-j2Pyv) ・cos( Px u/2) cos(Pyv)} (5) となる。ここでSO(u,v)は基本サンプリング列SO(x,y)
のスペクトルで、 SO (u,v) =( 1/8Px Py ) Σm Σn δ(u − 2πm/2px,v− 2πn/4Py) である。また * 記号はコンボルーション積分を表す。
【0027】(4)式および(5)式から、輝度信号ス
ペクトルは、1/2Px、1/4Py、3/4Pyの成
分が消滅し、また0、1/Px、1/Pyの所で(IY1
(u,v)+IY2(u,v))スペクトルがコンボルートされ
(コンボルーション積分)、1/2Pyの所で(I
Y1(u,v)−IY2(u,v))スペクトルがコンボルートされ
ることが分かる。したがって、この輝度信号スペクトル
は図5に示されるようなものとなる。なお図5におい
て、横軸は水平方向における空間周波数、縦軸は垂直方
向における空間周波数である。
【0028】この図に示されるように、水平方向に関し
ては、1/Pxの所において(IY1(u,v)+IY2(u,
v))の信号の側帯波成分が現れ、垂直方向に関して
は、1/2Pyの所において(IY1(u,v)−IY2(u,
v))の信号の側帯波成分が現れる。なお、この1/2
Pyの所の側帯波成分の振幅は小さく、像の分布I
A (x,y) がフラット(一様)等のようにv=2πm/P
y(mは整数)の周波数の場合や、Mg+GとYe+C
yの値が等しい場合には、IY1=IY2となるので、この
側帯波成分は消滅する。
【0029】R信号のスペクトルも、輝度信号の場合と
同様にして求められる。すなわち、第1および第2のC
CD22、23の各画素の出力が等しいと仮定し、第1
および第2フィールドのR信号成分を、 IR1(u,v)=IAMg (u,v)exp(-jPy v)−αIAG(u,v) exp( -jPy v) +IAYe (u,v)−αIACy (u,v) IR2(u,v) =IAMg (u,v)−αIAG(u,v) +IAYe (u,v)exp(-jPy v) −αIACy(u,v)exp(-jPy v) とおくと、第1および第2フィールドのR信号のスペク
トルは、 R1(u,v)=IR1(u,v)*{SO (u,v)(1+exp( -jPxu))(1+exp(-j2Pyv)) } =IR1(u,v)*{SO (u,v)4exp( -jPxu/2)exp(-jPyv) ・cos( Pxu/2)cos(Pyv)} (6) R2(u,v)=IR2(u,v)*{SO (u,v)exp(-jPyv)(1+exp( -jPxu)) ・ (1+exp(-j2Pyv))} =IR2(u,v)*{SO (u,v)4exp( -jPxu/2)exp(-j2Pyv) ・cos( Pxu/2)cos( Pyv)} (7) となる。
【0030】(6)式および(7)式から理解されるよ
うに、R信号のスペクトルは輝度信号と同じ所に現れる
(図6(a))。また像の分布IA (x,y) がフラット等
のようにv=2πm/Py(mは整数)の周波数の場合
や、Mg−αGとYe−αCyの値が等しい場合には、
R1=IR2となるので、輝度信号と同様に、インターレ
ースによって1/2Pyの成分も消滅する。
【0031】B信号のスペクトルも、輝度信号の場合と
同様にして求められる。すなわち、第1および第2のC
CD22、23の各画素の出力が等しいと仮定し、第1
および第2フィールドのB信号成分を、 IB1(u,v)=IAMg (u,v)exp(-jPyv)−βIAG(u,v)exp(-jPyv) −βIAYe(u,v)+IACy(u,v) IB2(u,v) =IAMg(u,v) −βIAG(u,v)−βIAYe(u,v)exp(-jPyv) +IACy (u,v)exp(-jPyv) とおくと、第1および第2フィールドのB信号のスペク
トルは、 B1(u,v)=IB1(u,v)*{SO (u,v)(1+exp( -jPxu))(1+exp(-j2Pyv)) } =IB1(u,v)*{SO (u,v) 4exp( -jPxu/2)exp( -jPyv) ・cos( Pxu/2)cos( Pyv)} (8) B2(u,v)=IB2(u,v)*{SO (u,v) exp( -jPyv )( 1+exp( -jPxu)) ・ (1+exp(-j2Pyv)) } =IB2(u,v)*{SO (u,v) 4exp( -jPxu/2)exp(-j2Pyv) ・cos( Pxu/2)cos( Pyv)} (9) となる。
【0032】(8)式および(9)式から理解されるよ
うに、B信号もR信号と同様に、輝度信号と同じ所にス
ペクトルが現れる(図6(b))。また像の分布I
A (x,y)がフラット等のようにv=2πm/Py(mは
整数)の周波数の場合や、Mg−βGと−βYe+Cy
の値が等しい場合には、IB1=IB2となるので、輝度信
号と同様に、インターレースによって1/2Pyの成分
も消滅する。
【0033】G信号のスペクトルも、上述したのと同様
にして求められる。すなわち、第1および第2のCCD
22、23の各画素の出力が等しいと仮定し、第1およ
び第2フィールドのB信号成分のスペクトルを、 IG1(u,v) =IY1(u,v) −IR1(u,v) −IB1(u,v) = -IAMg(u,v)exp(-jPyv)+(1−α−β)IAG(u,v)exp(-jPy v) +(2−β)IAYe(u,v)+(2−α)IACy(u,v) IG2(u,v) =IY2(u,v) −IR2(u,v) −IB2(u,v) = -IAMg (u,v) −(1−α−β)IAG(u,v) +(2−β)IAYe(u,v) ・exp( -jPyv)+(2−α)IACy (u,v)exp(-jPyv) とおくと、 G1(u,v)=IG1(u,v)*{SO (u,v)(1+exp( -jPx u))(1+exp(-j2Pyv))} =IG1(u,v)*{SO (u,v)4exp( -jPxu/2)exp( -jPyv) ・cos( Pxu/2)cos( Pyv)} (10) G2(u,v)=IG2(u,v)*{SO (u,v)exp(-jPyv )( 1+exp( -jPx u )) ・ (1+exp(-j2Pyv)) } =IG2(u,v)*{SO (u,v) 4exp( -jPxu/2)exp(-j2Pyv) ・cos( Pxu/2)cos( Pyv)} (11) となる。
【0034】(10)式および(11)式から理解され
るように、G信号もR信号およびB信号と同様に、輝度
信号と同じ所にスペクトルが現れる(図6(c))。ま
た像の分布IA (x,y) がフラット等のようにv=2πm
/Py(mは整数)の周波数の場合や、−Mg+(1−
α−β)Gと(2−α)Cyの値が等しい場合には、I
G1=IG2となるので、輝度信号と同様に、インターレー
スによって1/2Pyの成分も消滅する。
【0035】次に、図6(a)〜(c)に示される本実
施例による各色信号のスペクトルを、図12に示される
ようなG,R/B方式のフィルタを用いた場合のスペク
トルと比較する。
【0036】図7は、G,R/B方式のフィルタを用い
た場合のスペクトルを上述したのと同じ手法により解析
した結果を示す。この図に示されるように、R信号およ
びB信号では、側帯波成分が(1/2Px,1/4P
y)の所に現れている。このため、側帯波成分をカット
して色信号の基本波成分を得るために設けられるローパ
スフィルタのカットオフ周波数は、ナイキストの定理に
より、水平方向については1/4Px、垂直方向につい
ては1/8Pyまで制限される。
【0037】これに対し、本実施例のように補色市松カ
ラーフィルタを用いた構成によると、図6に示されるよ
うに、各色信号では、側帯波成分が(1/Px,0)と
(1/2Py,0)の所に現れている。したがって、色
信号の基本波成分を得るために設けられるローパスフィ
ルタのカットオフ周波数は、水平方向については1/2
Px、垂直方向については1/4Pyよりも低ければよ
い。すなわち本実施例によれば、ローパスフィルタのカ
ットオフ周波数を、図7の比較例に対して2倍だけ高く
することができ、これにより、CCD22、23による
再現可能な色信号のスペクトル範囲が従来よりも拡大さ
れ、解像度が向上している。
【0038】なおG信号に関し、本実施例では(0,1
/2Py)の所に側帯波成分が現れているのに対し、比
較例ではこの所に側帯波成分が現れていないが、この垂
直方向の側帯波成分は上述したようにインターレースに
よって消滅するため、実際にはあまり問題とならない。
【0039】図8は本実施例と比較例における再現可能
なスペクトル範囲を示している。色信号のスペクトル範
囲は、比較例では破線B1で示されるように1/4Px
までであるが、本実施例では破線B2で示されるように
1/2Pxまで拡大されている。なお、輝度信号のスペ
クトル範囲は、比較例、本実施例ともに、実線S1、S
2で示すように同じである。
【0040】次に図9を参照してRGB信号の実際の抽
出方法について説明する。この図の画素配置において、
第1および第2のCCD22、23をそれぞれパラメー
タA、Bで表し、水平方向をパラメータi、垂直方向を
パラメータjで表す。なおこの図において、重ね合わせ
て示された各画素のうち上方に位置するものが第1のC
CD22に対応し、下方に位置するものが第2のCCD
23に対応するものとする。各画素からの信号を、第1
のCCD22に関しては、 VA,i,j =Mg、VA,i+1,j =G VA,i,j+1=Ye、VA,i+1,j+1 =Cy VA,i,j+2 =G 、VA,i+1,j+2 =Mg VA,i,j+3 =Ye、VA,i+1,j+3 =Cy となるように配置し、第2のCCD23に関しては、 VB,i,j =G 、VB,i+1,j =Mg VB,i,j+1 =Cy、VB,i+1,j+1 =Ye VB,i,j+2 =Mg、VB,i+1,j+2 =G VB,i,j+3 =Cy、VB,i+1,j+3 =Ye となるように配置する。ここで、i=1,3,5,...;j=1,5,
9,... の値をとるものとする。
【0041】一回目の走査で第1フィールドの信号すな
わち、 VA,i,j =Mg、VA,i+1,j =G VA,i,j+2 =G 、VA,i+1,j+2 =Mg VB,i,j =G 、VB,i+1,j =Mg VB,i,j+2 =Mg、VB,i+1,j+2 =G が抽出され、二回目の走査で第2フィールドの信号すな
わち、 VA,i,j+1 =Ye、VA,i+1,j+1 =Cy VA,i,j+3 =Ye、VA,i+1,j+3 =Cy VB,i,j+1 =Cy、VB,i+1,j+1 =Ye VB,i,j+3 =Cy、VB,i+1,j+3 =Ye が抽出される。
【0042】以上の全画素信号が画像メモリ41〜44
に記憶される。これらの画素信号は、映像処理回路46
に読み出され、演算により奇フィールドの奇偶数走査線
のi番目の画素に対し、 Ri,k =(VA,i,j +VA,i,j+1 )−α(VB,i,j +VB,i,j+1 ) =(Mg+Ye )−α(G+Cy) (12) Ri,k+1 =(VB,i,j+2+VA,i,j+3 )−α(VA,i,j+2 + VB,i,j+3) =(Mg+Ye)−α(G+Cy) (13) Bi,k =(VA,i,j + VB,i,j+1 )−β(VB,i,j + VA,i,j+1) =(Mg+Cy)−β(G+Ye) (14) Bi,k+1 =(VB,i,j+2 +VB,i,j+3 )−β(VA,i,j+2 +VA,i,j+3) =(Mg+Cy)−β(G+Ye) (15) Gi,k = (VA,i,j +VA,i,j+1 +VB,i,j +VB,i,j+1)−pRk −qBk =(Mg+Ye+G+Cy)−pRk −qBk (16) Gi,k+1 =(VB,i,j+2 +VA,i,j+3 +VA,i,j+2 +VB,i,j+3 ) −pRk+1 −qBk+1 =(Mg+Ye+G+Cy)−pRk+1−qBk+1 (17) のRGB信号が得られる。
【0043】同様にして、奇フィールドの奇偶数走査線
のi+1番目の画素に対し、 Ri+1,k =(VB,i+1,j +VB,i+1,j+1 )−α(VA,i+1,j +VA,i+1,j+1) =(Mg+Ye)−α(G+Cy) (18) Ri+1,k+1 = (VA,i+1,j+2 +VB,i+1,j+3 ) −α(VB,i+1,j+2 +VA,i+1,j+3) =(Mg+Ye)−α(G+Cy) (19) Bi+1,k =(VB,i+1,j +VA,i+1,j+1 )−β(VA,i+1,j +VB,i+1,j+1) =(Mg+Cy)−β(G+Ye) (20) Bi+1,k+1 =(VA,i+1,j+2 +VA,i+1,j+3 ) −β(VB,i+1,j+2 +VB,i+1,j+3 ) =(Mg+Cy)−β(G+Ye) (21) Gi+1,k =(VB,i+1,j +VB,i+1,j+1 +VA,i+1,j +VA,i+1,j+1 ) −pRi+1,k −qBi+1,k =(Mg+Ye+G+Cy)−pRi+1,k −qBi+1,k (22) Gi+1,k+1 = (VA,i+1,j+2 +VB,i+1,j+3 +VB,i+1,j+2 +VA,i+1,j+3 ) −pRi+1,k+1 −qBi+1,k+1 =(Mg+Ye+G+Cy) − pRi+1,k+1 − qBi+1,k+1 (23) のRGB信号が得られる。ここで、p,q は(3)式を参
照すれば1であっても良いが、Y成分の値に応じ、適当
に調整できることが好ましい。
【0044】α、β、p、qの定数は、システムコント
ロール回路10において実行されるソフトウェアのパラ
メータを調整することによって定められる。
【0045】偶フィールドについては、j+1番目とj
+2番目の画素を組み合わせることにより、上記(1
2)〜(23)式と同様な式によりRGB信号が得られ
る。なお、以上の式はガンマ補正を施していないリニア
な演算方法であり、ガンマ補正された信号が画像メモリ
41〜44に記憶されているのであれば、一旦リニアに
変換した後、それらの演算が行われ、その演算後、正規
のガンマ補正が行われる。
【0046】図10は、以上説明したRGB信号の抽出
を実施するための演算回路構成の一例を示し、この回路
は映像信号処理回路46の内部に設けられる。この図に
おいて、第1のCCD22からの出力信号はスイッチ5
1を介して画像メモリ41、42の一方に入力され、第
2のCCD23からの出力信号はスイッチ52を介して
画像メモリ43、44の一方に入力される。スイッチ5
1、52はシステムコントロール回路10の制御によっ
て切り換えられ、第1フィールドの画像信号が入力され
る時、一方の端子51a、52a側に、また第2フィー
ルドの画像信号が入力される時、他方の端子51b、5
2b側にそれぞれ接続される。すなわち画像メモリ4
1、43には第1フィールドの画像信号が格納され、画
像メモリ42、44には第2フィールドの画像信号が格
納される。
【0047】画像メモリ41〜44から読み出された信
号は、加算器61〜65、減算器66〜69およびレベ
ルシフト回路71〜76の何れかにおいて、所定の演算
を施され、G信号、R信号およびB信号が求められる。
G信号は直接G端子81から出力されるが、R信号およ
びB信号は、スイッチ53、54を介して、R端子82
あるいはB端子83から出力される。図10の演算回路
による演算は(12)〜(23)式に従ったものであ
り、(12)式を例にとってこの回路の作用を説明す
る。
【0048】まず、スイッチ51、52はそれぞれ一方
の端子51a、52a側に切り換えられており、画像メ
モリ41には第1フィールドのマゼンタの信号 (VA,i,
j)が格納され、画像メモリ43には第1フィールドのグ
リーンの信号 (VB,i,j)が格納される。次いでスイッチ
51、52が他方の端子51b、52b側に切り換えら
れ、画像メモリ42には第2フィールドのイエローの信
号 (VA,i,j+1)が格納され、画像メモリ44には第2フ
ィールドのシアンの信号 (VB,i,j+1)が格納される。
【0049】第1フィールドのマゼンタの信号 (VA,i,
j)と第2フィールドのイエローの信号 (VA,i,j+1)は、
加算器61において加算される。また第1フィールドの
グリーンの信号 (VB,i,j)と第2フィールドのシアンの
信号 (VB,i,j+1)は、加算器63において加算される。
加算器61の出力信号はレベルシフト回路74において
係数1を乗じられ、また加算器63の出力信号はレベル
シフト回路73において係数αを乗じられる。減算器6
7では、レベルシフト回路74の出力信号からレベルシ
フト回路73の出力信号が減算され、これにより(1
2)式が実行されたこととなる。この時スイッチ53は
R出力端子側に切り換えられており、このR端子82か
らR信号が出力される。
【0050】なお、レベルシフト回路71〜76におけ
るレベルシフト量は、システムコントロール回路10に
より、演算の内容に応じて制御される。すなわち、レベ
ルシフト回路71〜74は、α、βおよび1のいずれか
に定められ、レベルシフト回路75、76は、pおよび
qのいずれかに定められる。スイッチ53、54は、i
番目の画素の演算の時、図の上側に切り換えられ、i+
1番目の画素の演算の時、図の下側に切り換えられる。
【0051】次に本実施例における測光動作、すなわち
第1および第2のCCD22、23を用いた測光動作に
おける輝度信号の抽出方法を説明する。測光は絞り13
を所定の開口値に定めて行われる。第1および第2のC
CD2、23から得られた画素信号は、一旦画像メモリ
41〜44に格納され、映像信号処理回路46において
処理され、測光データとしてシステムコントロール回路
10に出力される。この測光データは、水平方向および
垂直方向にそれぞれ2画素ずつ並べて成る計4画素、す
なわち相互に隣接したマゼンタ(Mg)、グリーン
(G)、イエロー(Ye)およびシアン(Cy)の4画
素から得られる。
【0052】すなわち、図9を参照して説明したRGB
信号の抽出と同様に、第1のCCD22から得られる画
素信号を、 VA,i,j =Mg、VA,i+1,j =G VA,i,j+1=Ye、VA,i+1,j+1 =Cy 第2のCCD23から得られる画素信号を、 VB,i,j =G 、VB,i+1,j =Mg VB,i,j+1 =Cy、VB,i+1,j+1 =Ye とすると、第1および第2のCCD22、23によって
検出される輝度信号は、それぞれ Y1 =VA,i,j +VA,i,j+1 +VA,i+1,j +VA,i+1,j+1 (24) Y2 =VB,i,j +VB,i,j+1 +VB,i+1,j +VB,i+1,j+1 (25) となる。この輝度信号も、RGB信号と同様に、図10
の演算回路によって得られる。
【0053】さて測光時において、第1および第2のC
CD22、23の電荷蓄積時間(シャッター時間)は、
それぞれ異なった値に定められており、第1および第2
のCCD22、23の測光範囲は異なっている。図11
は、第1および第2のCCD22、23を介して得られ
た各画素の輝度信号と測光範囲との関係の一例を示すも
のである。この図において、各CCD22、23のダイ
ナミックレンジVDRは同じ大きさであり、実線S3で示
されるように、第1のCCD22による測光範囲は露光
量E1 〜E2 、また実線S4で示されるように、第2の
CCD23による測光範囲は露光量E2 〜E3 である。
すなわち、第1のCCD22の電荷蓄積時間T1 は相対
的に長く定められており、相対的に暗い光を検出するこ
とができる。これに対し、第2のCCD23の電荷蓄積
時間T2 は相対的に短く定められており、相対的に明る
い光を検出することができる。このように2つのCCD
22、23の電荷蓄積時間を変えたことにより、測光範
囲(E1 〜E3 )はひとつのCCDを用いた場合と比較
して約2倍になっている。
【0054】次に図11〜図15を参照して、測光およ
び撮影動作を説明する。なお本実施例におけるCCD2
2、23は、不要電荷をCCDの基板の厚さ方向に直接
排出可能なVOD(vertical overflow drain )構造を
有している。
【0055】ステップ101は、レリーズスイッチがオ
ンされるまで繰り返し実行される。レリーズスイッチが
オン状態になってオン信号RLが出力されると、ステッ
プ102において、絞り13の開口値が初期値AV1
定められる。ステップ103では、後の処理で用いられ
る係数αが1に定められる。ステップ104では、電荷
掃き出しパルスVOD1 のオフ時間がαT1 にセットさ
れ、またステップ105では、電荷掃き出しパルスV
OD2 のオフ時間がαT2 にセットされる。
【0056】電荷掃き出しパルスVOD1 、VOD2 は、第
1および第2のCCD22、23のフォトダイオードや
垂直転送CCDに残留している不要電荷をCCDの基板
の厚さ方向へ高速で掃き出すための信号であり、これら
の電荷掃き出しパルスVOD1、VOD2 が出力されていな
い間、第1および第2のCCD22、23のフォトダイ
オードには、受光量に応じた電荷が蓄積される。ここ
で、図12に示されるように、オフ時間αT1 (ただし
図12では、α=1)は電荷掃き出しパルスVOD1 の立
下りから駆動信号TG11 の立上りまでの時間間隔、また
オフ時間αT2 は電荷掃き出しパルスVOD2 の立下りか
ら駆動信号TG21 の立上りまでの時間間隔である。な
お、電荷掃き出しパルスVOD1 、VOD2 の立上りは、垂
直同期信号VDの立下りと同時である。
【0057】このように、オフ時間αT1 、αT2 はそ
れぞれ、測光時における第1および第2のCCD22、
23の電荷蓄積時間(シャッター時間)であり、電荷掃
き出しパルスがオフ時間αT1 、αT2 の間、停止して
いることにより、第1および第2露出制御信号が形成さ
れる。すなわち、係数αが1である時、第1および第2
露出制御信号は、それぞれT1 、T2 となる。
【0058】ステップ106では、オフ時間αT1 、α
2 に従って電荷掃き出しパルスVOD1 、VOD2 が制御
される。すなわち電荷掃き出しパルスVOD1 、V
OD2 は、垂直同期信号VDの立下りに同期して立上ると
ともに、オフ時間αT1 、αT2 によって定まるタイミ
ングで立下る。そしてオフ時間αT1 、αT2 の経過
後、駆動信号TG11 、TG21 の立上りによって第1およ
び第2のCCD22、23のフォトダイオードに蓄積し
た電荷は垂直転送CCDに転送され、その後、読み出し
転送パルス(図示せず)によって、受光量に対応した信
号X1 、X2 がCCD22、23から出力される。この
信号X1 、X2 の出力の間、電荷掃き出しパルス
OD1 、VOD2 が出力され、信号X1 、X2 の読み出し
と並行して、CCD22、23に残留および蓄積される
不要電荷がCCD基板の厚さ方向に掃き出され、また信
号X1 、X2 は画像メモリ41、43に格納される。
【0059】このように、第1のCCD22には電荷蓄
積時間αT1 の間、また第2のCCD23には電荷蓄積
時間αT2 の間、それぞれ電荷が蓄積されており、ステ
ップ106の実行によってCCD22、23から出力さ
れる信号X1 、X2 は、電荷蓄積時間αT1 、αT2
間に検出された1画面の各画素の輝度信号に対応してい
る。ステップ107では、信号X1 、X2 の画像メモリ
41、43への書込みが完了したか否かが判定され、完
了した時、ステップ108以下が実行される。ステップ
108では、画像メモリ41、43から信号X1 、X2
が読み出される。次いでステップ109では、これらの
信号X1 、X2 に基づいて、1画面の輝度の中央重点平
均値が求められる。つまり、信号X1 、X2 の中で1画
面の中央部に相当する部分が重みをつけて時間に関して
積分されるとともに、その平均値が計算されることによ
り、測光データY1 、Y2 が求められる。すなわち測光
データY1 は第1のCCD22により、また測光データ
2 は第2のCCD23により検出された、画面中央の
画素の輝度に重点をおいた平均値である。
【0060】電荷蓄積時間αT1 は電荷蓄積時間αT2
よりも長い。したがって、第1のCCD22によって検
出される測光データY1 は、第2のCCD23によって
検出される測光データY2 よりも大きい値を有してい
る。
【0061】ステップ111では、測光データY1 がダ
イナミックレンジVDR(図11)の最小値Vdarkよりも
小さいか否かが判定される。測光データY1 が最小値V
darkよりも小さい時、すなわち測光データY1 がダイナ
ミックレンジVDRの範囲から外れている時(測光データ
2 は測光データY1 よりも小さいので、測光データY
2 もダイナミックレンジVDRの範囲から外れている)、
ステップ112が実行され、係数αが所定値C(1より
も大きい)にセットされる。これにより、図11に示さ
れるCCD22、23の特性曲線S3、S4は全体的に
左側にシフトし、CCD22、23は、さらに暗い光を
検出することとなる。そして、ステップ104〜107
が再び実行される。
【0062】ステップ111において、測光データY1
がダイナミックレンジVDRの最小値Vdarkよりも大きい
と判定された場合、ステップ113において測光データ
2がダイナミックレンジVDRの最大値Vsat よりも大
きいか否かが判定される。測光データY2 が最大値V
sat よりも大きい時、すなわち測光データY2 がダイナ
ミックレンジVDRの範囲内にない時、ステップ114が
実行され、係数αが所定値1/Cにセットされる。これ
により、図11に示されるCCD22、23の特性曲線
S3、S4は全体的に右側にシフトし、CCD22、2
3は、さらに明るい光を検出することとなる。そして、
ステップ104〜107が再び実行される。
【0063】ステップ111、113において、測光デ
ータY1 が最小値Vdarkよりも大きく、かつ測光データ
2 が最大値Vsat よりも小さいと判定された場合、ス
テップ115において測光データY1 が最大値Vsat
りも小さいか否かが判定される。測光データY1 が最大
値Vsat よりも小さい時、すなわち測光データY1 がダ
イナミックレンジVDRの範囲内にある時、ステップ11
6において修正係数ΔEが演算される。この修正係数Δ
Eは、測光データY1 をダイナミックレンジVDR内の基
準値VREF で割ることにより求められる。なお、この基
準値VREF はCCD22、23の特性に応じて予め定め
られた固定値である。
【0064】一方、ステップ115において測光データ
1 が最大値Vsat よりも大きいと判断された時、ステ
ップ115からステップ117へ進み、測光データY2
が最小値Vdarkよりも大きいか否かが判定される。ここ
で、測光データY2 が最小値Vdark以下である場合、今
までの処理において何らかの異常が発生しており、再び
ステップ111へ戻り、上述した処理が再度行われる。
これに対し、ステップ117において測光データY2
最小値Vdarkよりも大きいと判断された時、ステップ1
18において修正係数ΔEが演算される。この修正係数
ΔEは、測光データY2 を基準値VREF で割ることによ
り求められる。
【0065】ステップ116、118で求められた修正
係数ΔEは、現在の絞り13の開口値AV1 と、CCD
22、23により計測された測光値に対応した絞りの開
口値との比である。ステップ121では、この修正係数
ΔEとプログラム線図に基づいて公知の方法によりプロ
グラム露出値AV2 、TN1が算出される。すなわちステ
ップ121では、絞り13の修正された開口値AV2
修正露出制御信号(シャッター時間)TN1が求められ
る。
【0066】ステップ122では、絞り13が開口値A
2 に定められ、ステップ123では、電荷掃き出しパ
ルスVOD1 、VOD2 のオフ時間がTN1(修正露出制御信
号)にセットされる。そしてステップ124では、修正
露出制御信号TN1に従って電荷掃き出しパルスVOD1
OD2 が制御される。すなわち電荷掃き出しパルスV
OD1 、VOD2 は、垂直同期信号VDの立下りに同期して
立上るとともに、修正露出制御信号TN1によって定まる
タイミングで立下る。そしてオフ時間TN1の経過後、垂
直同期信号VDの立下りに同期して駆動信号TG11 〜T
G22 が同時に出力され、各CCD22、23からは受光
量に対応した信号X3 、X4 がそれぞれ出力される。こ
れらの信号X3 、X4 は、電荷蓄積時間TN1に検出され
た1画面の各画素の輝度信号に対応している。ステップ
125では、信号X3 、X4 の画像メモリ41、43へ
の書込みが完了したか否かが判定され、完了した時、ス
テップ126以下が実行される。ステップ126では、
画像メモリ41、43から信号X3 、X4 が読み出され
る。次いでステップ127では、ステップ109と同様
にして、信号X3 、X4 に基づいて測光データY1N、Y
2Nが求められる。
【0067】ステップ128では、基準値VREF を測光
データY1N、Y2Nの相加平均で割ることにより、修正係
数ΔTが求められる。ステップ129では、修正係数Δ
Tと電荷蓄積時間TN1が掛算され、修正された電荷蓄積
時間TN2が求められる。このようにして得られた電荷蓄
積時間TN2は、第1および第2のCCD22、23に共
通であり、この電荷蓄積時間TN2に従った露光を行う
と、第1および第2のCCD22、23による測光デー
タY1 、Y2 と露光量の関係は図11において一点鎖線
S5により示されるようなものとなる。
【0068】ステップ130では、ステップ123と同
様に、電荷掃き出しパルスVOD1 、VOD2 のオフ時間が
N2(最終露出制御信号)にセットされる。ステップ1
31では、この最終露出制御信号TN2に従って電荷掃き
出しパルスVOD1 、VOD2 が制御され、これにより第1
および第2のCCD22、23は、電荷蓄積時間TN2
間、露光されて電荷が蓄積される。
【0069】ステップ132では、垂直同期信号VDが
出力されたか否かが判定され、垂直同期信号VDの出力
タイミングに同期させて、ステップ133が実行され
る。すなわち、絞り13が閉じられ(図12の符号C
L)、次いでステップ134において、記録ゲートパル
スRGが出力される。絞り13の閉塞と略同時に、第1
のCCD22の駆動信号TG11 および第2のCCD23
の駆動信号TG21 が出力され、これにより、CCD2
2、23から第1フィールドの画像信号PODD 、QODD
がそれぞれ出力され、次いで第1のCCD22の駆動信
号TG12 および第2のCCD23の駆動信号TG22 が出
力されて、CCD22、23から第2フィールドの画像
信号PEVEN、QEVENがそれぞれ出力される。これらの画
像信号は、一旦画像メモリ41〜44に格納される。
【0070】ステップ135では、画像信号の画像メモ
リ41〜44からの読み出しが開始される。この画像信
号は、映像信号処理回路46(図1)において所定の処
理を施され、これにより第1および第2フィールドの画
像信号が生成されて記録媒体(磁気ディスク)Mに記録
される。この記録動作は、記録ゲートパルスRGがオン
状態の間行われ、ステップ136において画像信号の磁
気ディスクへの記録が完了したことが確認されると、ス
テップ137において記録ゲートパルスRGがオフ状態
にされ、撮影動作は終了する。
【0071】なおステップ107、125において、1
画面の各画素の輝度信号の中央重点平均値を求めること
により、測光データY1 、Y2 、Y1N、Y2Nとしていた
が、これに代えて、全画面の輝度信号の平均値を用いて
もよく、また画面中の尖頭値を採用してもよく、さらに
画面中央のみの輝度信号から測光データを得るようにし
てもよい。
【0072】以上のように本実施例では、補色市松カラ
ーフィルタを有する2つのCCD22、23の出力信号
を用いて測光を行っている。したがって測光のダイナミ
ックレンジを広げることができ、短時間の間に正確な測
光を行い、露出設定を迅速に完了させることができる。
また本実施例によれば、外光測光装置を設けることな
く、簡単な構成により測光が可能となる。
【0073】さらに本実施例は、絞りの開口値AV2
シャッター時間(修正露出制御信号)TN1に従って、C
CD22、23により測光を行い、測光データY1N、Y
2Nを検出した後、これらの測光データY1N、Y2Nを合成
して高精度なシャッター時間(最終露出制御信号)TN2
を求めるように構成されているので、より正確な露出設
定を行うことができる。
【0074】また本実施例では、映像信号処理回路46
から出力される色信号の解像度が輝度信号と同等程度ま
で高められ、このような画像信号を例えばコンピュータ
に入力して画素単位で画像処理を行った場合であって
も、画質の劣化が目立つという問題はない。また本実施
例は、2板式であって、しかも同じ構成のフィルタ5
1、52を用いているため、装置の規模を大きくするこ
となく、また簡単かつ安価な回路構成で色信号の解像度
を向上させることができる。
【0075】図16は補色フィルタの他の実施例を示す
ものである。このフィルタは、シアン(Cy)、イエロ
ー(Ye)およびグリーン(G)から成り、マゼンタを
有していない。このフィルタの場合、B信号、R信号お
よびG信号は、図において破線で囲まれた4画素の信号
から、以下の式により求められる。 B=Cy1 −(G1 +G2 )/2 R=Ye2 −(G1 +G2 )/2 G=(G1 +G2 )/2 なお、ここで添字1は図14の上側の画素信号、添字2
は下側の画素信号を示す。
【0076】この図16のフィルタによっても補色市松
カラーフィルタを用いた場合と同等な効果が得られる
が、特に演算式が簡単になるため、回路構成をさらに簡
単にすることができる。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外光測光
装置等の特別な装置を用いることなく簡単な構成によっ
て、ダイナミックレンジの広い正確な測光を行い、露出
設定を迅速かつ正確に行うことができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したスチルビデオカメ
ラの回路構成を示すブロック図である。
【図2】第1および第2のCCDの受光面上に設けられ
たカラーフィルタの配列を示す図である。
【図3】第1および第2のCCDの出力信号に関し、対
応する画素同士を重ね合わせた状態を示す図である。
【図4】第1および第2フィールドにおける色信号の抽
出方法を説明するための図である。
【図5】実施例における輝度信号のスペクトル分布を示
す図である。
【図6】実施例における色信号のスペクトル分布を示す
図である。
【図7】比較例における色信号のスペクトル分布を示す
図である。
【図8】比較例と実施例における再現可能なスペクトル
の範囲を示す図である。
【図9】実施例における色信号の抽出方法を説明するた
めの図である。
【図10】映像信号処理回路の構成例を示す回路図であ
る。
【図11】測光値の検出方法を説明するための図であ
る。
【図12】CCDの駆動を示すタイミングチャートであ
る。
【図13】測光および撮影動作を示すフローチャートで
ある。
【図14】測光および撮影動作を示すフローチャートで
ある。
【図15】測光および撮影動作を示すフローチャートで
ある。
【図16】補色カラーフィルタの他の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
22、23 CCD 51、52 フィルタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の固体撮像素子と、第1
    露出制御信号に基づいて前記第1の固体撮像素子から輝
    度信号を検出する第1の測光手段と、前記第1露出制御
    信号とは異なる第2露出制御信号に基づいて、前記第2
    の固体撮像素子から輝度信号を検出する第2の測光手段
    と、前記第1および第2の測光手段により得られた輝度
    信号に基づいて、修正露出制御信号を決定する手段と、
    この修正露出制御信号に基づいて、前記第1および第2
    の固体撮像素子からそれぞれ輝度信号を検出する第3の
    測光手段と、この第3の測光手段により得られた各輝度
    信号を合成することにより、最終露出制御信号を決定す
    る手段と、この最終露出制御信号に基づいて、前記第1
    および第2の固体撮像素子から画像信号を検出する手段
    とを備えたことを特徴とするスチルビデオカメラ。
  2. 【請求項2】 第1および第2の固体撮像素子が同じ構
    成を有することを特徴とする請求項1のスチルビデオカ
    メラ。
  3. 【請求項3】 第1および第2の固体撮像素子が、水平
    方向および垂直方向にそれぞれ2画素ずつ並べて成る計
    4画素のうち、少なくとも2画素が補色の異なる分光特
    性を有することを特徴とする請求項1のスチルビデオカ
    メラ。
  4. 【請求項4】 第1および第2の固体撮像素子が補色色
    差線順次式の画素分光特性を有することを特徴とする請
    求項3のスチルビデオカメラ。
  5. 【請求項5】 第1および第2の固体撮像素子が受光面
    の上に補色カラーフィルタを有することを特徴とする請
    求項3のスチルビデオカメラ。
  6. 【請求項6】 カラーフィルタが補色市松カラーフィル
    タであることを特徴とする請求項5のスチルビデオカメ
    ラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100371428B1 (ko) * 1995-03-28 2003-04-08 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 화상기록장치및화상재생장치

Cited By (2)

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