JP3490748B2 - 測光装置 - Google Patents

測光装置

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JP3490748B2
JP3490748B2 JP25209893A JP25209893A JP3490748B2 JP 3490748 B2 JP3490748 B2 JP 3490748B2 JP 25209893 A JP25209893 A JP 25209893A JP 25209893 A JP25209893 A JP 25209893A JP 3490748 B2 JP3490748 B2 JP 3490748B2
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晴美 青木
信博 谷
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ペンタックス株式会社
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチルビデオカメラ等
に設けられ、固体撮像素子を用いて測光を行う装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来スチルビデオカメラ等における測光
装置として、画像を検出するために設けられた固体撮像
素子(CCD)を用いて測光を行うものが知られてい
る。しかしCCDは、測光のダイナミックレンジが狭い
ため、測光データがダイナミックレンジ内に入らないこ
とがある。このような場合、測光データがダイナミック
レンジに入るまで、ダイナミックレンジを変更して測光
を繰り返す必要があり、迅速な露出設定ができない。こ
れに対し、外光測光式すなわち外光を計測するセンサを
カメラ本体の外面に設けた構成によると、ダイナミック
レンジの広い測光が可能となるため、迅速な露出設定が
可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし外光測光装置
は、単に外光を測光するものであって、測光域が被写体
に一致していないため、正確な測光データを得ることが
できないという問題を有している。
【0004】本発明は、外光測光装置等の特別な装置を
用いることなく簡単な構成によって、ダイナミックレン
ジの広い正確な測光を行い、迅速な露出設定を可能なら
しめることを目的としている。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明に係る測光装置
は、水平方向および垂直方向にそれぞれ2画素ずつ並べ
て成る計4画素のうち、少なくとも2画素に対応するフ
ィルタ要素の分光特性が各々異なる補色カラーフィルタ
が設けられ、測光時及び撮影時に被写体像が結像される
第1および第2の固体撮像素子と、測光時に第1および
第2の固体撮像素子をそれぞれ異なった電荷蓄積時間で
駆動させる電荷蓄積時間制御手段と、測光時に第1およ
び第2の固体撮像素子から相互に独立に輝度信号を取り
出す輝度信号検出手段と、測光時にこの輝度信号検出手
段により得られた第1および第2の固体撮像素子からの
輝度信号に基づいて被写体像に対応した第1および第2
の固体撮像素子のそれぞれの測光データを検出する測光
手段と、測光手段から得られた第1および第2の固体撮
像素子の各測光データに基づいて、撮影時の第1および
第2の固体撮像素子の電荷蓄積時間を調整する調整手段
とを備えることを特徴としている。
【0006】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1は本発明の一実施例であるスチルビデオカメラのブロ
ック図である。
【0007】システムコントロール回路10はマイクロ
コンピュータであり、本スチルビデオカメラの全体の制
御を行う。
【0008】撮像光学系11はレンズ12と絞り13を
備える。レンズ12は、ズーミング動作時、ズーム駆動
回路14によって駆動され、合焦動作時、フォーカス駆
動回路15によって駆動される。絞り13は、露出制御
時、アイリス駆動回路16によって開度を調整される。
ズーム駆動回路14、フォーカス駆動回路15およびア
イリス駆動回路16はシステムコントロール回路10に
よって制御される。
【0009】撮像光学系11を通った光線は、プリズム
21を通って第1および第2のCCD22、23に導か
れ、これらのCCD22、23上では同じ被写体像が結
像される。またこの光線は、プリズム21およびミラー
24、29を介してファインダ光学系25に導かれる。
第1および第2のCCD22、23には、それぞれフィ
ルタ51、52が設けられる。これらのCCD22、2
3はCCDドライバ26によって駆動され、これによ
り、CCD22、23上に結像された被写体像に対応し
た画像信号が、相関二重サンプリング(CDS)回路3
1、32に供給される。CCDドライバ26は、システ
ムコントロール回路10によって制御される同期信号発
生回路27から出力されるパルス信号により作動する。
【0010】CDS回路31、32に入力された画像信
号は、リセット雑音を除去された後、プリプロセス回路
33、34においてγ補正等の所定の処理を施される。
そしてこの画像信号は、A/D変換器35、36におい
てデジタル信号に変換され、画像メモリ41〜44に格
納される。画像信号が格納される画像メモリ41〜44
のアドレスは、システムコントロール回路10によりア
ドレス制御回路45を介して制御される。
【0011】映像処理回路46は、画像メモリ41〜4
4に格納された画像信号に対して、後述する処理を施
し、これにより、輝度信号とともに、R信号、G信号お
よびB信号が出力される。これらの信号はインターフェ
イス回路を介してコンピュータあるいはディスプレイ装
置に出力される。また、これらの信号は、記録回路49
を介して磁気ディスクあるいは固体メモリ等の記録媒体
Mに記録される。
【0012】システムコントロール回路10に接続され
たマニュアルスイッチ47は、本スチルビデオカメラを
操作するため、また表示素子48は、マニュアルスイッ
チ47による操作の内容等を表示するために、それぞれ
設けられる。
【0013】プリズム21は第1および第2の光分離面
21a、21bを有しており、これらの光分離面21
a、21bの作用により、第1および第2のCCD2
2、23とファインダ光学系25に導かれる光量が例え
ば4:4:2の比に分離され、各CCD22、23に同
じ強度の光が導かれる。すなわち、撮像光学系11から
プリズム21に入射した光線の一部は、第1の光分離面
21aで反射されて第2のCCD23に導かれ、他の光
線は、第1の光分離面21aを透過して第2の光分離面
21bに導かれる。第2の光分離面21bにおいて、一
部の光線は反射して第1のCCD22に導かれ、他の光
線、すなわち第1および第2の光分離面21a、21b
を透過した光線は、プリズム21の外部に出射される。
この光線は、ミラー24、29で反射されてファインダ
光学系25に導かれる。なお、ミラー24、29はファ
インダ光学系25の光軸を撮影光学系11の光軸からず
らすための部材であり、省略することもできる。
【0014】第1および第2のCCD22、23に導か
れる光量は必ずしも同じである必要はなく、これらの光
量が異なる場合には、CCD22、23の出力のゲイン
調整により、これらの出力信号の大きさを同じにすれば
よい。
【0015】図2は、第1および第2のCCD22、2
3の受光面上に設けられたカラーフィルタ51、52の
配列を示すものである。これらのカラーフィルタ51、
52は、補色市松カラーフィルタであり、同じ構成を有
している。これらのカラーフィルタ51、52では、マ
ゼンタ(Mg)、イエロー(Ye)、シアン(Ce)お
よびグリーン(G)を透過させる各フィルタ要素が交互
に配設されている。すなわち、水平方向および垂直方向
にそれぞれ2画素ずつ並べて成る計4画素には、グリー
ン(G)の他に、補色の異なる分光特性を有するマゼン
タ(Mg)、イエロー(Ye)およびシアン(Ce)の
3画素が設けられている。
【0016】第2のカラーフィルタ52のCCD23に
対する位置関係を、第1のカラーフィルタ51のCCD
22に対する位置関係と比較すると、第2のカラーフィ
ルタ52は、CCD23に対し1画素分だけ水平方向
(図2では左方向)にずらして設けられている。例えば
画面の左上隅の画素Pに注目すると、第1のカラーフィ
ルタ51ではマゼンタであるが、第2のカラーフィルタ
52ではグリーンである。
【0017】このようにCCD22、23の画素分光特
性は、それぞれ規則的に変化しており、補色色差線順次
式である。また、第1のCCD22の画素分光特性に対
して、第2のCCD23の画素分光特性は1画素分だけ
水平方向にずれている。
【0018】第1のCCD22の出力信号と第2のCC
D23の出力信号は、デジタル信号として画像メモリ4
1〜44に一旦格納されるが、これらのメモリから読み
出され、映像信号処理回路46において処理される。す
なわち、対応する画素同士が相互に重ね合わせられると
ともに、この重ね合わされた信号から各画素に対応する
R信号、G信号およびB信号が抽出されて映像信号が得
られる。
【0019】図3はこの重ね合わせの状態を示してい
る。この図から理解されるように、第1のCCD22の
フィルタ51のマゼンタ(Mg)と第2のCCD23の
フィルタ52のグリーン(G)が、フィルタ51のグリ
ーン(G)とフィルタ52のマゼンタ(Mg)が、フィ
ルタ51のイエロー(Ye)とフィルタ52のシアン
(Cy)が、フィルタ51のシアン(Cy)とフィルタ
52のイエロー(Ye)が、それぞれ同じ画素に対応し
ている。なお図3において、Pxは水平方向の各画素の
間隔(1ピッチ)、Pyは垂直方向の各画素の間隔(1
ピッチ)をそれぞれ示す。
【0020】まずR信号の抽出について説明する。マゼ
ンタ(Mg)に含まれるR信号をRMg、B信号をBMg
イエロー(Ye)に含まれるR信号をRYe、G信号をG
Ye、シアン(Cy)に含まれるG信号をGCy、B信号を
Cyとすると、 Mg= RMg+BMg、Ye= RYe+GYe、Cy= GCy+BCy と表すことができる。
【0021】R信号は、垂直方向に並ぶマゼンタ(M
g)とイエロー(Ye)、およびこれらに重ね合わされ
たグリーン(G)とシアン(Cy)の4画素(図3にお
いて斜線を付された画素)から、次の式により得られ
る。 RS =(Mg+Ye)−α(G+Cy) =RMg+BMg+RYe+GYe−αG−αGCy−αBCy =RMg+RYe+GYe−α(G+GCy)+BMg−αBCy =RMg+RYe (1) ただし、この(1)式が成立するためには、 α=GYe/(G+GCy)=BMg/BCy が成立することが条件である。
【0022】B信号についても同様に、次の式により得
られる。 BS =(Mg+Cy)−β(G+Ye) =RMg+BMg+GCy+BCy−βG−βRYe−βGYe =BMg+BCy+GCy−β(G+GYe)+RMg−βRYe =BMg+BCy (2) ただし、この(2)式が成立するためには、 β=GCy/(G+GYe)=RMg/RYe が成立することが条件である。
【0023】G信号については、輝度信号(Y)と、
(1)式、(2)式により求められたRS 、BS とから
得られる。すなわち、 GS =Y−RS −BS =(Mg+Cy+G+Ye)−RS −BS =G+GYe+GCy (3)
【0024】次に、このようにして得られたRGB信号
および輝度信号Yのスペクトルを考える。
【0025】まず輝度信号Yのスペクトルを説明する。
基本サンプリング列を、 SO (x,y)=Σm Σn δ(x− 2mPx, y− 4nPy) とおく(ただし、δはデルタ関数、xは水平方向の座
標、yは垂直方向の座標、m、nは整数)。そして、M
g、G、Ye、Cyの画素に対する光学像分布を第1の
CCD22に対して、それぞれIA1Mg(x,y) 、IA1G(x,
y) 、IA1Ye(x,y)、IA1Cy(x,y)と表し、また第2のC
CD23に対して、それぞれIA2Mg(x,y)、IA2G(x,
y)、IA2Ye(x,y)、IA2Cy(x,y)と表し、図4において相
互に線Lで結ばれている4画素の組合せに対するスペク
トルを求める。
【0026】ここで、第1および第2のCCD22、2
3の各画素の出力が等しいと仮定して、 IAMg(x,y) =IA1Mg(x,y) =IA2Mg (x,y) IAG (x,y) =IA1G (x,y) =IA2G (x,y) IAYe (x,y) =IA1Ye (x,y)=IA2Ye (x,y) IACy (x,y) =IA1Cy (x,y)=IA2Cy (x,y) とおく。そして、第1および第2フィールドの輝度信号
成分を、 IY1(u,v)=IAMg(u,v)exp(-jPy v)+IAG(u,v)exp(-jPy v) +IAYe(u,v)+IACy(u,v) IY2(u,v)=IAMg (u,v) +IAG(u,v) +IAYe(u,v)exp(-jPyv) +IACy(u,v)exp(-jPyv) とおくと(ただし、uは水平方向の角空間周波数、vは
垂直方向の角空間周波数、jは虚数)、第1および第2
フィールドの輝度信号スペクトルは、 Y1(u,v)=IY1(u,v)*{SO (u,v)(1+exp( -jPxu))(1+exp(-j2Py v)) } =IY1(u,v)*{SO(u,v)4exp( -jPxu/2)exp( -jPyv) ・cos( Pxu/2) cos(Pyv)} (4) Y2(u,v)=IY2(u,v)*{SO (u,v)exp(-jPyv) (1+exp( -jPxu)) ・(1+exp(-j2Pyv))} =IY2(u,v)*{SO(u,v)4exp( -jPxu/2)exp(-j2Pyv) ・cos( Px u/2) cos(Pyv)} (5) となる。ここでSO(u,v)は基本サンプリング列SO(x,y)
のスペクトルで、 SO (u,v) =( 1/8Px Py ) Σm Σn δ(u − 2πm/2px,v− 2πn/4Py) である。また * 記号はコンボルーション積分を表す。
【0027】(4)式および(5)式から、輝度信号ス
ペクトルは、1/2Px、1/4Py、3/4Pyの成
分が消滅し、また0、1/Px、1/Pyの所で(IY1
(u,v)+IY2(u,v))スペクトルがコンボルートされ
(コンボルーション積分)、1/2Pyの所で(I
Y1(u,v)−IY2(u,v))スペクトルがコンボルートされ
ることが分かる。したがって、この輝度信号スペクトル
は図5に示されるようなものとなる。なお図5におい
て、横軸は水平方向における空間周波数、縦軸は垂直方
向における空間周波数である。
【0028】この図に示されるように、水平方向に関し
ては、1/Pxの所において(IY1(u,v)+IY2(u,
v))の信号の側帯波成分が現れ、垂直方向に関して
は、1/2Pyの所において(IY1(u,v)−IY2(u,
v))の信号の側帯波成分が現れる。なお、この1/2
Pyの所の側帯波成分の振幅は小さく、像の分布I
A (x,y) がフラット(一様)等のようにv=2πm/P
y(mは整数)の周波数の場合や、Mg+GとYe+C
yの値が等しい場合には、IY1=IY2となるので、この
側帯波成分は消滅する。
【0029】R信号のスペクトルも、輝度信号の場合と
同様にして求められる。すなわち、第1および第2のC
CD22、23の各画素の出力が等しいと仮定し、第1
および第2フィールドのR信号成分を、 IR1(u,v)=IAMg (u,v)exp(-jPy v)−αIAG(u,v) exp( -jPy v) +IAYe (u,v)−αIACy (u,v) IR2(u,v) =IAMg (u,v)−αIAG(u,v) +IAYe (u,v)exp(-jPy v) −αIACy(u,v)exp(-jPy v) とおくと、第1および第2フィールドのR信号のスペク
トルは、 R1(u,v)=IR1(u,v)*{SO (u,v)(1+exp( -jPxu))(1+exp(-j2Pyv)) } =IR1(u,v)*{SO (u,v)4exp( -jPxu/2)exp(-jPyv) ・cos( Pxu/2)cos(Pyv)} (6) R2(u,v)=IR2(u,v)*{SO (u,v)exp(-jPyv)(1+exp( -jPxu)) ・ (1+exp(-j2Pyv))} =IR2(u,v)*{SO (u,v)4exp( -jPxu/2)exp(-j2Pyv) ・cos( Pxu/2)cos( Pyv)} (7) となる。
【0030】(6)式および(7)式から理解されるよ
うに、R信号のスペクトルは輝度信号と同じ所に現れる
(図6(a))。また像の分布IA (x,y) がフラット等
のようにv=2πm/Py(mは整数)の周波数の場合
や、Mg−αGとYe−αCyの値が等しい場合には、
R1=IR2となるので、輝度信号と同様に、インターレ
ースによって1/2Pyの成分も消滅する。
【0031】B信号のスペクトルも、輝度信号の場合と
同様にして求められる。すなわち、第1および第2のC
CD22、23の各画素の出力が等しいと仮定し、第1
および第2フィールドのB信号成分を、 IB1(u,v)=IAMg (u,v)exp(-jPyv)−βIAG(u,v)exp(-jPyv) −βIAYe(u,v)+IACy(u,v) IB2(u,v) =IAMg(u,v) −βIAG(u,v)−βIAYe(u,v)exp(-jPyv) +IACy (u,v)exp(-jPyv) とおくと、第1および第2フィールドのB信号のスペク
トルは、 B1(u,v)=IB1(u,v)*{SO (u,v)(1+exp( -jPxu))(1+exp(-j2Pyv)) } =IB1(u,v)*{SO (u,v) 4exp( -jPxu/2)exp( -jPyv) ・cos( Pxu/2)cos( Pyv)} (8) B2(u,v)=IB2(u,v)*{SO (u,v) exp( -jPyv )( 1+exp( -jPxu)) ・ (1+exp(-j2Pyv)) } =IB2(u,v)*{SO (u,v) 4exp( -jPxu/2)exp(-j2Pyv) ・cos( Pxu/2)cos( Pyv)} (9) となる。
【0032】(8)式および(9)式から理解されるよ
うに、B信号もR信号と同様に、輝度信号と同じ所にス
ペクトルが現れる(図6(b))。また像の分布I
A (x,y)がフラット等のようにv=2πm/Py(mは
整数)の周波数の場合や、Mg−βGと−βYe+Cy
の値が等しい場合には、IB1=IB2となるので、輝度信
号と同様に、インターレースによって1/2Pyの成分
も消滅する。
【0033】G信号のスペクトルも、上述したのと同様
にして求められる。すなわち、第1および第2のCCD
22、23の各画素の出力が等しいと仮定し、第1およ
び第2フィールドのB信号成分のスペクトルを、 IG1(u,v) =IY1(u,v) −IR1(u,v) −IB1(u,v) = -IAMg(u,v)exp(-jPyv)+(1−α−β)IAG(u,v)exp(-jPy v) +(2−β)IAYe(u,v)+(2−α)IACy(u,v) IG2(u,v) =IY2(u,v) −IR2(u,v) −IB2(u,v) = -IAMg (u,v) −(1−α−β)IAG(u,v) +(2−β)IAYe(u,v) ・exp( -jPyv)+(2−α)IACy (u,v)exp(-jPyv) とおくと、 G1(u,v)=IG1(u,v)*{SO (u,v)(1+exp( -jPx u))(1+exp(-j2Pyv))} =IG1(u,v)*{SO (u,v)4exp( -jPxu/2)exp( -jPyv) ・cos( Pxu/2)cos( Pyv)} (10) G2(u,v)=IG2(u,v)*{SO (u,v)exp(-jPyv )( 1+exp( -jPx u )) ・ (1+exp(-j2Pyv)) } =IG2(u,v)*{SO (u,v) 4exp( -jPxu/2)exp(-j2Pyv) ・cos( Pxu/2)cos( Pyv)} (11) となる。
【0034】(10)式および(11)式から理解され
るように、G信号もR信号およびB信号と同様に、輝度
信号と同じ所にスペクトルが現れる(図6(c))。ま
た像の分布IA (x,y) がフラット等のようにv=2πm
/Py(mは整数)の周波数の場合や、−Mg+(1−
α−β)Gと(2−α)Cyの値が等しい場合には、I
G1=IG2となるので、輝度信号と同様に、インターレー
スによって1/2Pyの成分も消滅する。
【0035】次に、図6(a)〜(c)に示される本実
施例による各色信号のスペクトルを、図12に示される
ようなG,R/B方式のフィルタを用いた場合のスペク
トルと比較する。
【0036】図7は、G,R/B方式のフィルタを用い
た場合のスペクトルを上述したのと同じ手法により解析
した結果を示す。この図に示されるように、R信号およ
びB信号では、側帯波成分が(1/2Px,1/4P
y)の所に現れている。このため、側帯波成分をカット
して色信号の基本波成分を得るために設けられるローパ
スフィルタのカットオフ周波数は、ナイキストの定理に
より、水平方向については1/4Px、垂直方向につい
ては1/8Pyまで制限される。
【0037】これに対し、本実施例のように補色市松カ
ラーフィルタを用いた構成によると、図6に示されるよ
うに、各色信号では、側帯波成分が(1/Px,0)と
(1/2Py,0)の所に現れている。したがって、色
信号の基本波成分を得るために設けられるローパスフィ
ルタのカットオフ周波数は、水平方向については1/2
Px、垂直方向については1/4Pyよりも低ければよ
い。すなわち本実施例によれば、ローパスフィルタのカ
ットオフ周波数を、図7の比較例に対して2倍だけ高く
することができ、これにより、CCD22、23による
再現可能な色信号のスペクトル範囲が従来よりも拡大さ
れ、解像度が向上している。
【0038】なおG信号に関し、本実施例では(0,1
/2Py)の所に側帯波成分が現れているのに対し、比
較例ではこの所に側帯波成分が現れていないが、この垂
直方向の側帯波成分は上述したようにインターレースに
よって消滅するため、実際にはあまり問題とならない。
【0039】図8は本実施例と比較例における再現可能
なスペクトル範囲を示している。色信号のスペクトル範
囲は、比較例では破線B1で示されるように1/4Px
までであるが、本実施例では破線B2で示されるように
1/2Pxまで拡大されている。なお、輝度信号のスペ
クトル範囲は、比較例、本実施例ともに、実線S1、S
2で示すように同じである。
【0040】次に図9を参照してRGB信号の実際の抽
出方法について説明する。この図の画素配置において、
第1および第2のCCD22、23をそれぞれパラメー
タA、Bで表し、水平方向をパラメータi、垂直方向を
パラメータjで表す。なおこの図において、重ね合わせ
て示された各画素のうち上方に位置するものが第1のC
CD22に対応し、下方に位置するものが第2のCCD
23に対応するものとする。各画素からの信号を、第1
のCCD22に関しては、 VA,i,j =Mg、VA,i+1,j =G VA,i,j+1=Ye、VA,i+1,j+1 =Cy VA,i,j+2 =G 、VA,i+1,j+2 =Mg VA,i,j+3 =Ye、VA,i+1,j+3 =Cy となるように配置し、第2のCCD23に関しては、 VB,i,j =G 、VB,i+1,j =Mg VB,i,j+1 =Cy、VB,i+1,j+1 =Ye VB,i,j+2 =Mg、VB,i+1,j+2 =G VB,i,j+3 =Cy、VB,i+1,j+3 =Ye となるように配置する。ここで、i=1,3,5,...;j=1,5,
9,... の値をとるものとする。
【0041】一回目の走査で第1フィールドの信号すな
わち、 VA,i,j =Mg、VA,i+1,j =G VA,i,j+2 =G 、VA,i+1,j+2 =Mg VB,i,j =G 、VB,i+1,j =Mg VB,i,j+2 =Mg、VB,i+1,j+2 =G が抽出され、二回目の走査で第2フィールドの信号すな
わち、 VA,i,j+1 =Ye、VA,i+1,j+1 =Cy VA,i,j+3 =Ye、VA,i+1,j+3 =Cy VB,i,j+1 =Cy、VB,i+1,j+1 =Ye VB,i,j+3 =Cy、VB,i+1,j+3 =Ye が抽出される。
【0042】以上の全画素信号が画像メモリ41〜44
に記憶される。これらの画素信号は、映像処理回路46
に読み出され、演算により奇フィールドの奇偶数走査線
のi番目の画素に対し、 Ri,k =(VA,i,j +VA,i,j+1 )−α(VB,i,j +VB,i,j+1 ) =(Mg+Ye )−α(G+Cy) (12) Ri,k+1 =(VB,i,j+2+VA,i,j+3 )−α(VA,i,j+2 + VB,i,j+3) =(Mg+Ye)−α(G+Cy) (13) Bi,k =(VA,i,j + VB,i,j+1 )−β(VB,i,j + VA,i,j+1) =(Mg+Cy)−β(G+Ye) (14) Bi,k+1 =(VB,i,j+2 +VB,i,j+3 )−β(VA,i,j+2 +VA,i,j+3) =(Mg+Cy)−β(G+Ye) (15) Gi,k = (VA,i,j +VA,i,j+1 +VB,i,j +VB,i,j+1)−pRk −qBk =(Mg+Ye+G+Cy)−pRk −qBk (16) Gi,k+1 =(VB,i,j+2 +VA,i,j+3 +VA,i,j+2 +VB,i,j+3 ) −pRk+1 −qBk+1 =(Mg+Ye+G+Cy)−pRk+1−qBk+1 (17) のRGB信号が得られる。
【0043】同様にして、奇フィールドの奇偶数走査線
のi+1番目の画素に対し、 Ri+1,k =(VB,i+1,j +VB,i+1,j+1 )−α(VA,i+1,j +VA,i+1,j+1) =(Mg+Ye)−α(G+Cy) (18) Ri+1,k+1 = (VA,i+1,j+2 +VB,i+1,j+3 ) −α(VB,i+1,j+2 +VA,i+1,j+3) =(Mg+Ye)−α(G+Cy) (19) Bi+1,k =(VB,i+1,j +VA,i+1,j+1 )−β(VA,i+1,j +VB,i+1,j+1) =(Mg+Cy)−β(G+Ye) (20) Bi+1,k+1 =(VA,i+1,j+2 +VA,i+1,j+3 ) −β(VB,i+1,j+2 +VB,i+1,j+3 ) =(Mg+Cy)−β(G+Ye) (21) Gi+1,k =(VB,i+1,j +VB,i+1,j+1 +VA,i+1,j +VA,i+1,j+1 ) −pRi+1,k −qBi+1,k =(Mg+Ye+G+Cy)−pRi+1,k −qBi+1,k (22) Gi+1,k+1 = (VA,i+1,j+2 +VB,i+1,j+3 +VB,i+1,j+2 +VA,i+1,j+3 ) −pRi+1,k+1 −qBi+1,k+1 =(Mg+Ye+G+Cy) − pRi+1,k+1 − qBi+1,k+1 (23) のRGB信号が得られる。ここで、p,q は(3)式を参
照すれば1であっても良いが、Y成分の値に応じ、適当
に調整できることが好ましい。
【0044】α、β、p、qの定数は、システムコント
ロール回路10において実行されるソフトウェアのパラ
メータを調整することによって定められる。
【0045】偶フィールドについては、j+1番目とj
+2番目の画素を組み合わせることにより、上記(1
2)〜(23)式と同様な式によりRGB信号が得られ
る。なお、以上の式はガンマ補正を施していないリニア
な演算方法であり、ガンマ補正された信号が画像メモリ
41〜44に記憶されているのであれば、一旦リニアに
変換した後、それらの演算が行われ、その演算後、正規
のガンマ補正が行われる。
【0046】図10は、以上説明したRGB信号の抽出
を実施するための演算回路構成の一例を示し、この回路
は映像信号処理回路46の内部に設けられる。この図に
おいて、第1のCCD22からの出力信号はスイッチ5
1を介して画像メモリ41、42の一方に入力され、第
2のCCD23からの出力信号はスイッチ52を介して
画像メモリ43、44の一方に入力される。スイッチ5
1、52はシステムコントロール回路10の制御によっ
て切り換えられ、第1フィールドの画像信号が入力され
る時、一方の端子51a、52a側に、また第2フィー
ルドの画像信号が入力される時、他方の端子51b、5
2b側にそれぞれ接続される。すなわち画像メモリ4
1、43には第1フィールドの画像信号が格納され、画
像メモリ42、44には第2フィールドの画像信号が格
納される。
【0047】画像メモリ41〜44から読み出された信
号は、加算器61〜65、減算器66〜69およびレベ
ルシフト回路71〜76の何れかにおいて、所定の演算
を施され、G信号、R信号およびB信号が求められる。
G信号は直接G端子81から出力されるが、R信号およ
びB信号は、スイッチ53、54を介して、R端子82
あるいはB端子83から出力される。図10の演算回路
による演算は(12)〜(23)式に従ったものであ
り、(12)式を例にとってこの回路の作用を説明す
る。
【0048】まず、スイッチ51、52はそれぞれ一方
の端子51a、52a側に切り換えられており、画像メ
モリ41には第1フィールドのマゼンタの信号 (VA,i,
j)が格納され、画像メモリ43には第1フィールドのグ
リーンの信号 (VB,i,j)が格納される。次いでスイッチ
51、52が他方の端子51b、52b側に切り換えら
れ、画像メモリ42には第2フィールドのイエローの信
号 (VA,i,j+1)が格納され、画像メモリ44には第2フ
ィールドのシアンの信号 (VB,i,j+1)が格納される。
【0049】第1フィールドのマゼンタの信号 (VA,i,
j)と第2フィールドのイエローの信号 (VA,i,j+1)は、
加算器61において加算される。また第1フィールドの
グリーンの信号 (VB,i,j)と第2フィールドのシアンの
信号 (VB,i,j+1)は、加算器63において加算される。
加算器61の出力信号はレベルシフト回路74において
係数1を乗じられ、また加算器63の出力信号はレベル
シフト回路73において係数αを乗じられる。減算器6
7では、レベルシフト回路74の出力信号からレベルシ
フト回路73の出力信号が減算され、これにより(1
2)式が実行されたこととなる。この時スイッチ53は
R出力端子側に切り換えられており、このR端子82か
らR信号が出力される。
【0050】なお、レベルシフト回路71〜76におけ
るレベルシフト量は、システムコントロール回路10に
より、演算の内容に応じて制御される。すなわち、レベ
ルシフト回路71〜74は、α、βおよび1のいずれか
に定められ、レベルシフト回路75、76は、pおよび
qのいずれかに定められる。スイッチ53、54は、i
番目の画素の演算の時、図の上側に切り換えられ、i+
1番目の画素の演算の時、図の下側に切り換えられる。
【0051】次に本実施例における測光動作、すなわち
第1および第2のCCD22、23を用いた測光動作に
おける輝度信号の抽出方法を説明する。測光は絞り13
を所定の開口値に定めて行われる。第1および第2のC
CD2、23から得られた画素信号は、一旦画像メモリ
41〜44に格納され、映像信号処理回路46において
処理され、測光データとしてシステムコントロール回路
10に出力される。この測光データは、水平方向および
垂直方向にそれぞれ2画素ずつ並べて成る計4画素、す
なわち相互に隣接したマゼンタ(Mg)、グリーン
(G)、イエロー(Ye)およびシアン(Cy)の4画
素から得られる。
【0052】すなわち、図9を参照して説明したRGB
信号の抽出と同様に、第1のCCD22から得られる画
素信号を、 VA,i,j =Mg、VA,i+1,j =G VA,i,j+1=Ye、VA,i+1,j+1 =Cy 第2のCCD23から得られる画素信号を、 VB,i,j =G 、VB,i+1,j =Mg VB,i,j+1 =Cy、VB,i+1,j+1 =Ye とすると、第1および第2のCCD22、23によって
検出される輝度信号は、それぞれ Y1 =VA,i,j +VA,i,j+1 +VA,i+1,j +VA,i+1,j+1 (24) Y2 =VB,i,j +VB,i,j+1 +VB,i+1,j +VB,i+1,j+1 (25) となる。この輝度信号も、RGB信号と同様に、図10
の演算回路によって得られる。
【0053】さて測光時において、第1および第2のC
CD22、23の電荷蓄積時間(シャッター時間)は、
それぞれ異なった値に定められており、第1および第2
のCCD22、23の測光範囲は異なっている。図11
は、第1および第2のCCD22、23を介して得られ
た各画素の輝度信号と測光範囲との関係の一例を示すも
のである。この図において、各CCD22、23のダイ
ナミックレンジVDRは同じ大きさであり、実線S3で示
されるように、第1のCCD22による測光範囲は露光
量E1 〜E2 、また実線S4で示されるように、第2の
CCD23による測光範囲は露光量E2 〜E3 である。
すなわち、第1のCCD22の電荷蓄積時間は相対的に
長く定められており、相対的に暗い光を検出することが
できる。これに対し、第2のCCD23の電荷蓄積時間
は相対的に短く定められており、相対的に明るい光を検
出することができる。このように2つのCCD22、2
3の電荷蓄積時間を変えたことにより、測光範囲(E1
〜E3 )はひとつのCCDを用いた場合と比較して約2
倍になっている。
【0054】次に図11〜図14を参照して、測光およ
び撮影動作を説明する。なお、これは絞り13の開口値
が固定されている例である。
【0055】垂直同期信号VDが出力された直後、電荷
掃き出しパルスHDが出力され、これによりCCD2
2、23の垂直転送CCDに残留している不要電荷が高
速で掃き出される。ステップ101では、第1のCCD
22の駆動信号TG1が所定のタイミングで出力される。
ステップ102では、タイマーがスタートして時間の計
測を開始し、ステップ103では、このタイマーのスタ
ートから時間TK が経過したか否かが判定される。時間
K が経過すると、ステップ103からステップ104
へ進み、第2のCCD23の駆動信号TG2が出力され
る。次にステップ105では、ステップ102における
タイマーのスタートから時間T1 が経過したか否かが判
定される。時間T1 が経過すると、ステップ105から
ステップ106へ進み、2つの駆動信号TG1、TG2が同
時に出力される。これにより、第1のCCD22には電
荷蓄積時間T1 の間、また第2のCCD23には電荷蓄
積時間T2 (=T1 −TK )の間、それぞれ電荷が蓄積
されることとなる。ステップ107ではタイマーが停止
せしめられるとともに、リセットされる。
【0056】ステップ106における駆動信号TG1、T
G2の出力と略同時に、読み出し転送パルス(図12では
図示を省略されている)が出力され、これにより各CC
D22、23の受光部に蓄積されていた電荷が順次、各
画素信号の画像信号としてそれぞれ出力される。したが
って、ステップ106の実行の直後にCCD22、23
から出力される信号X1 、X2 は、ステップ101〜1
06の電荷蓄積時間T1 、T2 に検出された1画面の各
画素の輝度信号に対応している。この出力信号X1 、X
2 はAD変換され、画像メモリ41、43に書き込まれ
る。すなわち、ここでは第1および第2のCCD22、
23の出力信号のうち、第1フィールドに対応する信号
のみが画像メモリ41、43に書き込まれる。ステップ
108では、CCD22、23の出力信号の画像メモリ
41、43への書込みが完了したか否かが判定され、完
了した時、ステップ109以下が実行される。
【0057】ステップ109では、画像メモリ41、4
3から信号X1 、X2 が読み出される。次いでステップ
110では、これらの信号X1 、X2 に基づいて、1画
面の輝度の中央重点平均値が求められる。つまり、信号
1 、X2 の中で1画面の中央部分に相当する部分が重
みをつけて時間に関して積分されるとともに、その平均
値が計算されることにより、測光データY1 、Y2 が求
められる。すなわち測光データY1 は第1のCCD22
により、また測光データY2 は第2のCCD23により
検出された、画面中央の画素の輝度に重点をおいた平均
値である。
【0058】上述したように電荷蓄積時間T1 は電荷蓄
積時間T2 よりも長い。したがって、第1のCCD22
によって検出される測光データY1 は、第2のCCD2
3によって検出される測光データY2 よりも大きい。
【0059】ステップ111では、測光データY1 がダ
イナミックレンジVDRの範囲内であるか否かが判定され
る。今、測光すべき露光量En が図11に示されるよう
に第2のCCD23の測光範囲E2 〜E3 内にあるとす
ると、この場合、測光データY1 (実線S3)は飽和し
ており、ダイナミックレンジVDRの範囲から外れてい
る。したがってステップ112が実行され、測光データ
2 がダイナミックレンジVDRの範囲内であるか否かが
判定される。図11の例の場合、測光データY2(実線
S4)はダイナミックレンジVDRの範囲内にあるので、
ステップ113、114へ進み、電荷蓄積時間の調整が
行われる。
【0060】まずステップ113では、ダイナミックレ
ンジVDR内の基準値VREF が測光データY2 によって割
算され、修正係数ΔTが求められる。なお、この基準値
REF はCCD22、23の特性に応じて予め定められ
た固定値である。ステップ114では、修正係数ΔTと
電荷蓄積時間T2 が掛算され、修正された電荷蓄積時間
N が求められる。このようにして得られた電荷蓄積時
間TN は、第1および第2のCCD22、23に共通で
あり、この電荷蓄積時間TN に従った露光を行うと、第
1および第2のCCD22、23による測光データ
1 、Y2 と露光量の関係は一点鎖線S5により示され
るようなものとなる。
【0061】ステップ115では、駆動信号TG1、TG2
が同時に出力される。ステップ116ではタイマーがス
タートして時間の計測を開始し、ステップ117では記
録ゲート信号RGがオンされる。これにより、画像信号
の記録媒体Mへの記録が可能な状態となる。
【0062】ステップ118では、ステップ116のタ
イマーのスタートから時間TN が経過したか否かが判定
される。時間TN が経過すると、ステップ119におい
て駆動信号TG1、TG2が同時に出力される。これによ
り、第1および第2のCCD22、23には電荷蓄積時
間TN の間、電荷が蓄積されることとなる。この電荷蓄
積時間TN の間に蓄積された電荷に対応した信号は、駆
動信号TG1、TG2と略同時に出力される読み出し転送パ
ルスによって、CCD22、23から読み出され、AD
変換されるとともに画像メモリ41〜44に書き込まれ
る。ステップ120ではタイマーが停止せしめられると
ともに、リセットされる。
【0063】ステップ121では、CCD22、23の
出力信号の画像メモリ41〜44への書込みが完了した
か否かが判定され、完了した時、ステップ122におい
て画像信号の記録媒体Mへの書込みが完了したか否かが
判定される。この書込みが完了すると、ステップ123
において記録ゲート信号RGがオフされ、このプログラ
ムは終了する。
【0064】一方、ステップ111において測光データ
1 がダイナミックレンジVDRの範囲内であると判定さ
れた場合は、ステップ131、132が実行され、ステ
ップ113、114と同様に、修正された電荷蓄積時間
N が求められ、この電荷蓄積時間TN によって撮影が
行われる。
【0065】ステップ111および112において、測
光データY1 、Y2 が共に、ダイナミックレンジVDR
範囲内にないと判定された場合、ステップ133におい
て電荷蓄積時間T1 、T2 が変更され、再びステップ1
01以下が実行される。なお、図13、14には詳しく
表されていないが、測光データY1 がダイナミックレン
ジVDRの最小値になっている時、電荷蓄積時間T1 、T
2 をさらに長くし、測光データY2 がダイナミックレン
ジVDRの最大値になっている時、電荷蓄積時間T1 、T
2 をさらに短くする。
【0066】なおステップ110において、1画面の各
画素の輝度信号の中央重点平均値を求めることにより、
測光データY1 、Y2 としていたが、これに代えて、全
画面の輝度信号の平均値を用いてもよく、また画面中の
尖頭値を採用してもよく、さらに画面中央のみの輝度信
号から測光データを得るようにしてもよい。
【0067】図13、14のフローチャートは、シャッ
ター時間を制御することにより測光を行うものであった
が、絞り13の開口値を制御することによって測光を行
うことも可能である。
【0068】以上のように本実施例では、補色市松カラ
ーフィルタを有する2つのCCD22、23の出力信号
を用いて測光を行っている。したがって測光のダイナミ
ックレンジを広げることができ、短時間の間に正確な測
光を行い、露出設定を迅速に完了させることができる。
また本実施例によれば、外光測光装置を設けることな
く、簡単な構成により測光が可能となる。
【0069】さらに本実施例では、映像信号処理回路4
6から出力される色信号の解像度が輝度信号と同等程度
まで高められ、このような画像信号を例えばコンピュー
タに入力して画素単位で画像処理を行った場合であって
も、画質の劣化が目立つという問題はない。また本実施
例は、2板式であって、しかも同じ構成のフィルタ5
1、52を用いているため、装置の規模を大きくするこ
となく、また簡単かつ安価な回路構成で色信号の解像度
を向上させることができる。
【0070】図15は補色フィルタの他の実施例を示す
ものである。このフィルタは、シアン(Cy)、イエロ
ー(Ye)およびグリーン(G)から成り、マゼンタを
有していない。このフィルタの場合、B信号、R信号お
よびG信号は、図において破線で囲まれた4画素の信号
から、以下の式により求められる。 B=Cy1 −(G1 +G2 )/2 R=Ye2 −(G1 +G2 )/2 G=(G1 +G2 )/2 なお、ここで添字1は図15の上側の画素信号、添字2
は下側の画素信号を示す。
【0071】この図15のフィルタによっても補色市松
カラーフィルタを用いた場合と同等な効果が得られる
が、特に演算式が簡単になるため、回路構成をさらに簡
単にすることができる。
【0072】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外光測光
装置等の特別な装置を用いることなく簡単な構成によっ
て、ダイナミックレンジの広い正確な測光を行い、迅速
な露出設定が可能となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したスチルビデオカメ
ラの回路構成を示すブロック図である。
【図2】第1および第2のCCDの受光面上に設けられ
たカラーフィルタの配列を示す図である。
【図3】第1および第2のCCDの出力信号に関し、対
応する画素同士を重ね合わせた状態を示す図である。
【図4】第1および第2フィールドにおける色信号の抽
出方法を説明するための図である。
【図5】実施例における輝度信号のスペクトル分布を示
す図である。
【図6】実施例における色信号のスペクトル分布を示す
図である。
【図7】比較例における色信号のスペクトル分布を示す
図である。
【図8】比較例と実施例における再現可能なスペクトル
の範囲を示す図である。
【図9】実施例における色信号の抽出方法を説明するた
めの図である。
【図10】映像信号処理回路の構成例を示す回路図であ
る。
【図11】測光値の検出方法を説明するための図であ
る。
【図12】CCDの駆動を示すタイミングチャートであ
る。
【図13】測光および撮影動作を示すフローチャートで
ある。
【図14】測光および撮影動作を示すフローチャートで
ある。
【図15】補色カラーフィルタの他の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
51、52 フィルタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−108924(JP,A) 特開 平2−192277(JP,A) 特開 昭64−54990(JP,A) 特開 平2−1697(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 1/00 - 1/60

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向および垂直方向にそれぞれ2画
    素ずつ並べて成る計4画素のうち、少なくとも2画素に
    対応するフィルタ要素の分光特性が各々異なる補色カラ
    ーフィルタが設けられ、測光時及び撮影時に被写体像が
    結像される第1および第2の固体撮像素子と、測光時に 前記第1および第2の固体撮像素子をそれぞれ
    異なった電荷蓄積時間で駆動させる電荷蓄積時間制御手
    段と、測光時に 前記第1および第2の固体撮像素子から相互に
    独立に輝度信号を取り出す輝度信号検出手段と、測光時に この輝度信号検出手段により得られた前記第1
    および第2の固体撮像素子からの輝度信号に基づいて前
    記被写体像に対応した前記第1および第2の固体撮像素
    子のそれぞれの測光データを検出する測光手段と、 前記測光手段から得られた前記第1および第2の固体撮
    像素子の各測光データに基づいて、撮影時の前記第1お
    よび第2の固体撮像素子の電荷蓄積時間を調整する調整
    手段とを備えることを特徴とする測光装置。
  2. 【請求項2】 前記電荷蓄積時間制御手段は、測光時に
    おける前記第1の固体撮像素子の第1の電荷蓄積時間を
    相対的に長く、測光時における前記第2の固体撮像素子
    の第2の電荷蓄積時間を相対的に短く制御し、前記測光装置は、 前記測光手段により得られる前記第1
    の固体撮像素子から検出された測光データが前記第1の
    固体撮像素子のダイナミックレンジの最小値になってい
    るとき、前記第1および第2の電荷蓄積時間をさらに長
    くし、前記測光手段により得られる前記第2の固体撮像
    素子から検出された測光データが前記第2の固体撮像素
    子のダイナミックレンジの最大値になっているとき、前
    記第1および第2の電荷蓄積時間をさらに短く変更する
    変更手段をさらに有し、前記変更手段の結果に基づい
    て、前記電荷蓄積時間制御手段、輝度信号検出手段およ
    び測光手段により再度測光動作を行うことを特徴とする
    請求項1に記載の測光装置。
  3. 【請求項3】 第1および第2の固体撮像素子が、フィ
    ルタ要素の配列が同一のカラーフィルタを有することを
    特徴とする請求項1の測光装置。
  4. 【請求項4】 第1および第2の固体撮像素子は、フィ
    ルタ要素が補色色差線順次式で配列されるカラーフィル
    を有することを特徴とする請求項1の測光装置。
  5. 【請求項5】 第1および第2の固体撮像素子が、受光
    面の上に補色カラーフィルタを有することを特徴とする
    請求項1の測光装置。
  6. 【請求項6】 カラーフィルタが補色市松カラーフィル
    タであることを特徴とする請求項5の測光装置。
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