JPH06224775A - ハフマン復号器 - Google Patents

ハフマン復号器

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JPH06224775A
JPH06224775A JP25684892A JP25684892A JPH06224775A JP H06224775 A JPH06224775 A JP H06224775A JP 25684892 A JP25684892 A JP 25684892A JP 25684892 A JP25684892 A JP 25684892A JP H06224775 A JPH06224775 A JP H06224775A
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JP
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length
bit
subtractor
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huffman
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JP25684892A
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English (en)
Inventor
A Niehaus Jeffrey
エイ.ニーハウス ジェフレイ
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Texas Instruments Inc
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Texas Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハフマン符号を一定の速度で復号するための
方法並びに装置を提供することである。 【構成】 その長さがハフマン符号の最大許容長に相当
するビット順序列をデータビット列から選択し、各々の
ハフマン符号の許容長に対する二進数比較値の組を、最
大符号長に至るまで決定する。次にこのデータビットの
順序列の長さをこれらの二進数比較値の各々ひとつと比
較し、そのビット値が二進数比較値よりも大きな前記デ
ータビット順序列の中の最大長を決定する。この最大長
に対応する二進数比較値をその対応するデータビット順
序列から引算し、偏差値を決定する。最大長および偏差
値を検索テーブル内のアドレスを決定するために使用
し、これによって対応する復号されたハフマン符号の継
続数および大きさを得る。更に、ビットの順序列をこの
長さだけ更新し、その結果得られた新しいデータビット
の順序列を、次の長さおよび偏差値を得るために再評価
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は復号方法並びに装置に関
わり、更に詳細にはハフマン復号方法並びに装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的にディジタル情報は種々の形式の
データまたは記号を表わす。例えばひとかたまりのデー
タは画像の個々の画素の相対強度を表わしたり、記号は
アルファベット数値記号であったりする。データまたは
記号の中には他の物に較べて非常に高い頻度で出現する
ものがあるため、いわゆる統計的符号化技術を使用して
ディジタル情報の平均長を減少させることが有利である
ことが判明している。これらの統計的符号化技術は現在
の個別データまたは記号を表現するために、ディジタル
符号に対し種々の長さの信号を規定する。この様な統計
的符号化並びに符号は現在新規なものである。例えばモ
ールス符号は、”E”の様な頻繁に出現する記号にはよ
り短いディジタル表現を使用し、一方”Q”の様に余り
出現頻度の高くない記号はより長いディジタル表現を有
している。
【0003】その様な可変長符号のひとつがハフマン符
号と呼ばれている。ハフマン符号は最少冗長度整数長ビ
ット列の静態的または固定の集合である。ハフマン符号
は基本的に多層を有するツリーであって、ここでは出現
頻度の少ない記号またはデータに対応する符号はツリー
の上端(または高層部)に現れ、比較的高い確率で出現
する記号またはデータはツリーの下層に現れる。ハフマ
ン復号が要求されたときは、通常直列に受信されたビッ
ト列に対してツリー検索技術を適用して実行されるが、
そのビット列の各々のビット位置がツリー内でのひとつ
の層を表わしている。従ってツリーの各々のノード(ま
たは層)に於て二つの枝のいずれか一方を、受信された
符号内の個別の桁毎に二つの二進値(零または1)のい
ずれが検出されたかに応じて決定することにより、直列
符号によって表現された記号が究極的に決定される。こ
の逐次ツリー検索過程は二進入力順序列内の各々のビッ
トに対して与えられた開始位置から、二つある位置のい
ずれか一方への移動(二進値に応じて)と等価である。
【0004】この様なツリー検索技術は、各々受信され
たビットに対してメモリー内で位置から位置へ逐次移動
し、個々のビット順序を復号するために使用された情報
を含む最終位置へ到達することと等価である。この様な
メモリー構造内での位置から位置への逐次移動は非常に
時間効率が高いというものでは無い。符号ワード長が広
い範囲で変動している場合は、復号時間がかなり変動す
ることが経験上知られている。この変動性が有るため
に、出力記号を一定の速度で表示することがしばしば望
まれる表示装置の応用等で使用される可能性を減じてい
る。
【0005】種々の符号化方法およびその他の技術が今
までに提案されており、その目的はデータを使用する装
置内でディジタルデータが記録されているディスクまた
は同様な媒体での密度向上、または現存の通信路を通し
て信頼性を持って転送される速度を増加させることであ
る。更に、コンピュータは集積ディジタル記録保存を使
用し始めておりこれはテキストおよびその他の現在日常
的に記録されているデータに加えて蓄積された画像、ビ
デオおよび音響をも含む。ハイパーテキストはハイパー
メディアとなり、マルチメディアは更に広い範囲で使用
されるようになり、医療およびその他の応用分野での高
解像度画像蓄積は、すべてディジタル画像での記憶蓄積
を要求している。
【0006】ひとつの画像をディジタル形式で直接表わ
すためには、非常に多量のデータを必要とする。ディジ
タル化されたテレビ並の解像度を有するひとつのカラー
画像は、8ビットを1バイトとする百万バイト程度を含
む。35ミリスライド写真の解像度では、その十倍量の
記憶が必要とされる。現在画像技術は画像品質に見た目
の影響を与えることなく、非圧縮データを十分の一から
十五分の一まで画像圧縮するために使用されている。圧
縮技術のみではディジタル画像を記憶領域の最少量の中
に記憶させるのに十分な圧縮は行えない。
【0007】しかしながら記憶蓄積または伝送を含むい
かなるディジタル画像応用に於いても、標準の画像圧縮
方法(または技術)が製造会社の異なる機器間での互換
性を可能とするために必要とされている。連合写真専門
グループ(Joint Photographic Experts Group :JPEG)
による標準化の努力によって、グレースケールおよびカ
ラーの両方の連続色調(多層)静止画像に関する国際デ
ィジタル画像圧縮標準が確立されている。このJPEG
標準は汎用目的圧縮標準であって、ほとんど全ての連続
色調静止画像の応用分野での要求に合致するように設計
されている。
【0008】データ圧縮はまた、データ蓄積およびデー
タ伝送の両応用分野でも重要である。コンピュータの中
には現在もテキスト圧縮を使用してディスクスペースの
節約を図っているものも有る。T.C.ベル、J.G.
クラーリおよびI.H.ウィトン共著の本「テキスト圧
縮」、プレンティス・ホール・オブ・イングルウッドク
リフ、ニュージャージ、1990年発行の中で、例えば
ハフマン、数学的、ジブ・レンプルおよびランレングス
符号の様ないくつかの技術が論議されている。テキスト
を表現するデータの圧縮では無損失(無雑音)圧縮を必
要としている;すなわち元テキストの完全な再構築が必
要とされているため、いかなる圧縮されたテキストデー
タも損失を受けることなく再構築されなければならな
い。無損失圧縮は蓄積スペースでは2:1の削減を実現
するに過ぎない。
【0009】しかしながら、有損失(または有雑音)圧
縮では、必要な情報のみが抽出される場合には(光学式
文字認識)、しばしば蓄積スペースの非常に大きな、1
000:1程度の削減を実現する。有損失圧縮技術は、
音響、カラー画像またはビデオ、また同様にその他の特
殊なデータ形式の分野に於いて、単独でまたは組み合わ
せて使用される。値の差を伝送する差分パルス符号変調
では少なくとも2:1の削減を実現するが、一方適応差
分パルス符号変調ではより高い削減を実現する。特定の
集積回路を使用し、蓄積スペースの10:1の削減を実
現する二つの有力な有損失圧縮方法は、ベクトル量子化
および離散余弦変換(DCT:discretecosine transfor
m)である。ベクトル量子化はK次元実ベクトルから最
も近い符号帳記載への写像である。DCTは離散フーリ
エ変換に関係し、信号を直交基本信号に分解する調波分
析器と考えられる。
【0010】従来技術のハフマン符号器および複号器は
符号表の中でツリー構造を採用している。通常ひとつの
表は符号化用、そして第二表は復号用である。選択的
に、数学式および内容アドレス指定可能メモリ復号器が
使用されている。ツリー構造はハードウェア効率は良く
なく、短時間または一定時間内での復号、すなわちCP
Uの数クロック周期内での復号は出来ない。内容アドレ
ス指定可能メモリは非常に難しく製造するのに高価であ
る。従って一定速度でハフマン符号を高速で符号化また
は復号化する要求は未だ存在する。
【0011】従来技術の有するこれらの、およびその他
の欠点は本発明で解決されており、ハフマン符号を一定
の速度で符号化または復号化をするための方法および装
置が提供されている。
【0012】
【発明の目的と要約】本発明の提案された実施例では、
ハフマン復号を行うための方法並びに装置が用意されて
いる。互いに隣接する可変長符号で構成されている入力
ビット列の固定長サンプルが本発明の装置および方法に
よって復号される。これらのサンプルは、検索テーブル
またはメモリ内の位置を定めるアドレスを導き出すため
に使用され、これらのルックアップ表やメモリには復号
された出力データまたは記号が、出力記号に対応する符
号ワードの実際の長さの指示に従って記憶されている。
実符号ワード長情報は、入力順序列内で後続の符号ワー
ドの開始点を定めるために使用される。可変長ハフマン
符号の復号を行う本発明の方法では、ハフマン符号の最
大許容長に対応する長さのビット順序列をデータの流れ
の中から選択する。最短長から最大符号長までのハフマ
ン符号の各々の許容長に対する二進比較値の組が決定さ
れる。好適にこれらの値は特定応用向けの表の中に使用
者が準備するか、またはこれとは別にその様な値の初期
値テーブルが採用される。
【0013】データビット順序列の適当な長さがこれら
の二進比較値の各々のひとつと比較され、そのデータビ
ットが対応する二進比較値よりも大きな前記データビッ
ト順序列の最大ビット長を決定する。この最大長に対応
する二進比較値がその対応するデータビット長から引算
され偏差値が求められる。JPEGの応用では偏差値は
最大8ビット長を有する。次に最大ビット長および偏差
値は、前記データビット順序列の最長または最大長で表
わされるハフマン符号の継続数およびサイズを得るため
の検索テーブルのアドレスとして使用される。さらにビ
ットの順序列はこの最大長の分だけ更新され、結果とし
て新たに得られるデータビット順序列は次の長さおよび
偏差値を得るために再評価される。任意のデータビット
順序列の最重要ビットは符号有効(または無効)ビット
として使用される。この方法はハードウェア、ソフトウ
ェアまたはファームウェアに組み込むことが出来る。
【0014】本発明の提出された実施例では、並列ハフ
マン復号回路が用意されている。この回路はその個数が
ビット単位での最大許容ハフマン符号長に等しい台数の
複数の引算器を含む。JPEGでの応用では、9ビット
を越えるビット長を有する全ての引算器は比較器を有
し、「底の」(最重要)8ビットのみを保存し、符号有
効/無効ビット(または複数ビット)の調整を行った後
全ての”上位”ビットを捨て去る。並列または直列デー
タバスが、最大ハフマン符号長に相当するビット数を有
する適切なレジスタを介してこれらの引算器に接続され
ている。メモリまたは最少ハフマン符号長から最大符号
長に渡っての各々のビット長に対する二進比較値を含む
レジスタの組は、適切なビット長の引算器に対して二進
比較値を用意する。優先度符号器が別途各々の引算器に
接続されており、どの引算器が対応する長さのデータビ
ット(デーバスから)を二進比較値から引算した結果で
の最長ビット長を有する正の値を出力するかを決定し、
またその最長長さを出力として用意する。適切な長さの
複数の多重化器が複数の引算器に対して接続されており
(一対一で)、またこれらは個別に優先度符号器に接続
されていて、優先度符号器からの可能化信号に応答して
実際の引算結果の値を出力バスに通過させる。さらにデ
ータ入力レジスタがデータバスと引算器との間に接続さ
れていて、データバスからの次の追加のデータビット
を、決定された出力長(ハフマン符号の長さ経由で)に
基づいてシフトしている。次にレジスタ内の新しいデー
タが再評価される。
【0015】本発明の別の提出された実施例では、直列
ハフマン復号回路が用意されている。その個数がビット
単位での最大許容ハフマン符号長に等しい台数の複数の
引算器が、この最大ハフマン符号長に相当するビット数
を有するレジスタを経由して、データバスに接続されて
いる。第一メモリまたは最少ハフマン符号長から最大符
号長に渡っての各々のビット長に対する二進比較値を含
むレジスタの組が、適切に引算器に接続されている。適
切な長さの複数の多重化器が複数の引算器に対して接続
されており(一対一で)、また互いに直列に接続されて
いる。正の引算値を通過させるための入力信号に応答し
て、多重化器はこの正の値を出力バスに通過させる。正
の引算値は対応する長さのデータビット(データバスか
ら)を、その適切な長さの二進比較値から引算する最大
ビット長引算器の結果として得られる。複数の優先度多
重化器が多重化器に接続されており(一対一で)、引算
結果が負になった時を判定しその多重化器に対して、先
行する負で無い段からの最大ビット長を長さバスに通過
させ、その様な引算の結果得られる正の引算値を出力バ
スに前送りする。JPEGでの応用では、「底の」(最
重要)8ビットのみが必要であり、符号有効/無効ビッ
ト(または複数ビット)の調整を行った後全ての”上
位”ビットを捨て去る。さらにデータ入力レジスタがデ
ータバスと引算器との間に接続されていて、これはデー
タバスからのデータビットを新たなデータ列を再ロード
して次のハフマン符号順序列を再評価するためにシフト
している。
【0016】ハフマン符号を使用したデータ列の復号方
法を提供する事は本発明のひとつの特徴である。
【0017】並列ハフマン復号器を提供する事は本発明
のひとつの特徴である。
【0018】直列ハフマン復号器を提供する事は本発明
のひとつの特徴である。
【0019】従って本発明のこれらのおよびその他の特
徴ならびに長所は添付図を参照してなされる、以下の詳
細な説明から明かとなろう。
【0020】
【実施例】互いに隣接する可変長符号で構成されている
入力ビット列の固定長サンプルが本発明の装置および方
法によって復号される。これらのサンプルは、検索テー
ブルまたはメモリ内の位置を定めるアドレスを導き出す
ために使用され、これらの検索テーブルやメモリには復
号された出力データまたは記号が、出力記号に対応する
符号ワードの実際の長さの指示に従って記憶されてい
る。固定長サンプルは最大符号ワード長と長さが同じに
なるように選択されている。符号ワード長は次に入力順
序列の後続符号ワードの開始点を決定するために使用さ
れる。
【0021】図1は本発明が採用されている典型的な通
信システムの構成配置を示している。情報源10は符号
器12での処理を受けた後で設備機器18に通信される
メッセージを生成する。符号器12は伝送チャンネルを
経由して復号器16に連結されており、この復号器は設
備機器18に接続されている。情報源10としては種々
の異なる装置が考えられ、プログラムされたデータ処理
装置または単純なキーボードまたはその他の情報生成装
置が含まれる。符号器12もまた種々の形式が考えられ
るが、入力情報(これが情報源からどの様な形で供給さ
れるにせよ)をハフマン形式の符号に翻訳出来る事のみ
が必要条件である。
【0022】伝送チャンネル14は標準的に設計された
単純ケーブルまたはその他の通信チャンネルであって
も、または更に別の処理機能、例えばメッセージの蓄積
および送出機能、を含むものであっても良い。伝送チャ
ンネル14は信号器およびその他の関連機器を含む事も
出来る。本発明の目的のために、伝送チャンネル14は
ハフマン最少冗長形式での互いに隣接した可変長符号ワ
ードを含む直列ビット列を復号器16に供給する。この
入力ビット列に基づいて、情報源10から供給された元
のメッセージを導き出す事が、復号器16の機能であ
る。設備機器18は多くの標準形式のものが考えられ、
例えばデータ処理システム、表示装置またはその他の形
式の装置またはシステムが考えられる。
【0023】またこれとは別に好適に、本発明の回路ま
たは方法をVLSI JPEGチップの一部として採用
し、ディジタル画像の復号に用いる事も可能である。本
発明に基づく方法並びに装置はディジタル画像の復号に
有効に適用できるが、その他の形式のデータ圧縮にも同
様に適している。
【0024】復号器に供給される最少冗長符号群は一般
的に種々の長さの有限個数の符号ワードで構成されてい
る。JPEGでの応用ではこの符号個数はテーブル一枚
当たり256個である。各々の符号ワードはひとつまた
は複数の二進数の順列で構成されているが、応用分野に
よっては二進信号以外も採用できる。その様な符号群は
十進(または二進)数の群、I1,I2....IM,で特徴
づけられており、ここでIj はjビット長を有する符号
ワードの最大個数を表す十進(または二進)数であり、
またMはビット位置での最大符号ワード長である。この
符号構造は十進数Iの連続した指標で表わされる、すな
わちIはI1I2...IM.に等しい。例えば確率の異な
る三種類のメッセージでは、最少冗長符号群は1ビット
長のひとつの符号と、2ビット長の二つの符号とで構成
され、指標I=12を生成する。任意の個別の指標を具
備した符号は多くの種類を実現する事が可能である。そ
の様な符号はいずれも、もしもそれぞれの符号の各々の
いずれかの機能が対応する表のアドレスを特定するよう
に生成されている場合は、簡単な検索テーブル技術を用
いて復号される。しかしながらその様な機能の識別は符
号ワードが可変長であるために複雑なものとなる。
【0025】単一要素(グレースケール)画素に関する
JPEG標準に従ったディジタル画像処理に戻ると、D
CT型圧縮法を基づく圧縮は基本的にはグレースケール
画像サンプルの8X8ブロック列の圧縮である。カラー
画像圧縮は実質的には複数の単一色画像の圧縮として実
行され、これはひとつの色単位に圧縮されるかまたは8
X8のサンプルブロックを個別取り出しをして各々の色
毎に順番に圧縮される。
【0026】最初に元画像サンプルは8X8ブロックの
グループに分けられ、選択された範囲内の正負符号無し
整数から異なる範囲の符号付き整数に変換され、DCT
変換器に供給される。DCTは離散フーリエ変換に関連
しており、調波分析器に類似している。元画像サンプル
の各々の8X8ブロックは、空間に対する二つの次元x
およびyに関する別々の64点の強度信号を表わす。D
CT変換器は各々の入力強度信号を受け取り、64の直
交基本信号に分解する。各々の直交基本信号は、入力信
号のスペクトルを構成している64のユニークな二次元
空間周波数の内のひとつを含んでいる。DCT変換器の
出力は64基本信号強度の組または、その値が個別の6
4点の入力強度信号によって唯一決定されるDCT係数
の組である。
【0027】DCT係数の値は、64点の入力強度信号
に含まれる2D空間周波数の相対量と考えられる。両方
の次元内での零周波数に対する係数は”DC係数”と呼
ばれ、残りの63係数は”AC係数と呼ばれる”。一般
的に普通の画像ではサンプル強度値は点から点へゆっく
りと変化する。DCT変換手順の基本は、信号の大部分
を低い空間周波数に集中させることに依ってデータ圧縮
を実現する事にある。普通の元画像から得られる普通の
8X8サンプル・ブロックでは空間周波数の大部分は零
または零に近い強度を有しており、復号の必要はない。
【0028】復号器では逆DCTがこの処理手順の逆を
行う。ここでは64DCT係数(これは既に量子化され
ている)を受け取り、基本信号を加算することに依って
64点出力画像信号を再構築する。DCT過程は64点
ベクトル(強度)の画像と周波数領域との間の1:1写
像である。もしもDCTおよび逆DCTが完全な精度で
演算でき、またDCT係数が量子化されていないと仮定
すると、元の64点信号は完全に復元できる。原理的に
DCT変換過程は元の画像サンプルに何等の損失も与え
ない;それは単にこれらをより効果的に符号化出来る領
域に変換するだけである。
【0029】DCT変換器から出力された後、64個の
DCT係数は64要素量子化テーブルに基づいて均一に
量子化されるが、このテーブルは応用分野に応じまたは
使用者に依って量子化回路の入力として指定される。各
々の要素は1から255までの整数値を有し、その整数
値はその対応するDCT係数に対する量子化器のステッ
プサイズを指定している。量子化の目的は要求される画
像品質を得るために必要最小限の精度を備えたDCT係
数で表現することのみに依って、より大きな圧縮を実現
することにある。この処理過程は見た目に重要で無い情
報は捨てている。量子化は多数からひとつへの写像であ
るため、基本的に損失的である。これはDCT基づく符
号化器の損失性の基本である。
【0030】見るからに手を加えたという印象を与えず
にできるだけ画像を圧縮するためには、理想的には各々
のステップサイズが、対応する余弦基本関数の可視的寄
与度に対する知覚可能な閾値として選択されるべきであ
る。特定の応用分野ではこれらの閾値は元画像特性、表
示特性および視聴距離の関数である。
【0031】量子化の後DC係数は63個のAC係数と
は区別して取り扱われる。DC係数は64画像サンプル
の平均値の測定量である。通常隣接する8X8ブロック
のDC係数の間には強い相関があるため、量子化された
DC係数は符号化される順番での先行ブロックのDC項
からの差分として符号化される;DC係数はしばしば全
画像エネルギのほとんどの成分を含んでいる。
【0032】最後に全ての量子化された係数がジグザク
の順番に整頓される。この整頓に依って低周波係数(こ
れは非零である可能性が高い)を高周波係数より前に配
置することで符号化を容易にする。最終的なDCT応用
処理手順は符号化である。この手順により、量子化され
たDCT係数をそれらの統計的特性に基づいてよりコン
パクトに符号化することで更なる圧縮が、より少ない損
出で実現できる。JPEG標準は二つの符号化方法を指
定している:ハフマン符号化と数学的符号化とである。
【0033】符号化は二つの手順から成る工程と考えら
れる。第一手順は量子化係数のジグザグ順序を記号の中
間順序に変換する。第二手順はその記号をデータ列に変
換するが、ここでは記号はもはや外部的に識別可能な境
界は有していない。中間記号の形式および定義はDCT
基本モードおよび符号化方法の両方に依存している。
【0034】ハフマン符号化は応用分野によって特定さ
れた、ひとつまたはいくつかのハフマン符号テーブルを
必要とする。JPEG標準はテーブル当りのハフマン符
号の個数を256符号に制限している。画像を圧縮する
際に使用された同じテーブルがそれを復元するときにも
必要である。ハフマンテーブルは予め定義されていて応
用の際に指定の無い場合に使用される初期値を使用する
か、または与えられた画像および初期統計量収集パスに
対して圧縮に先だって特別に計算される。ハフマン符号
はJPEG符号器または復号器に対する入力として外部
的に特定されている。データ列の中でハフマン・テーブ
ルが表現されている形式は間接指定方式であって、復号
器はこれに基づいて圧縮復元に先だってテーブル自体を
構築しなければならない。
【0035】スカラーまたはベクトル源を量子化する結
果、再構築のレベルが決められる。受信機に対してどの
可能な再構築レベルが選択されたかを送信出来るように
するためには、各々の可能な再構築レベルを割り付ける
ための指定符号ワードが必要である。その符号ワードを
受信すると、受信機は適当な符号表を参照して再構築レ
ベルを識別する。受信機が再構築レベルを唯一識別出来
るように各々の再構築レベルは異なる符号ワードが割り
付けられていなければならない。更に加えて、いくつか
の再構築レベルが順番に伝送されるため、符号ワードは
順番に受信された時点で識別できるように設計されてい
る必要がある。これらの特性を有する符号は唯一復元可
能と呼ばれる。
【0036】メッセージ確率が異なるものに対してその
長さが異なる符号ワードは可変長符号ワードと呼ばれ
る。もしもいくつかのメッセージの送信される確率がそ
の他のメッセージに較べてより大きな場合は、より大き
な可能性を有するメッセージにはより短い符号ワードを
割り当て、可能性の小さなメッセージにはより長い符号
を割り当てることにより平均ビット率が削減できる。符
号ワードが異なるメッセージ可能性の統計的発生率に基
づいて設計されている場合に、この設計手法は統計的符
号化と呼ばれる。この様な統計的符号化のひとつの例が
ハフマン符号化である。本発明の方法並びに装置はまた
ハフマン符号以外の符号でも採用出来る。
【0037】次に図2には、本発明の提案された方法の
主手順を表わした簡略化された流れ図が示されている。
更に詳細には、本発明が可変長ハフマン符号の復号方法
を提供していることが判るであろう。この方法はハード
ウェア、ソフトウェアまたはファームウェアに組み込め
る。
【0038】入力列の復号は以下の通りである。ビット
列内の現在位置に対するポインタ20が、先頭位置を開
始点として設定される。ポインタを先頭として、Mビッ
トの固定セグメント22が入力ビット列から取り出され
る。この時ポインタは更新されずセグメントの先頭を指
している。取り出されたMビットは適当な引算回路に転
送される。引算回路は復号回路の一部を構成し、複合さ
れる値を決定するためにテーブル参照を行うためのアド
レスおよび長さを求める。次に復号された値は設備機器
18に転送され、ビット列ポインタは符号ワード長に等
しい量だけ更新される。この過程が次のMビットセグメ
ントに対して繰り返される。
【0039】ビット列から一定のMビットを取り出すこ
とにより、処理を目的として可変長符号が固定長符号に
変換される。各々のセグメントはもしも符号ワードがM
ビットの長さの場合は符号ワードそれ自身で完全に構成
されるかまたは、符号ワードに加えていくつかの追加の
復号されないビットで構成されている。これらの追加の
復号されないビットはひとつまたはいくつかの後続の符
号ワードに属し、これらはビット列ポインタが更新され
るに従って適切な順番で処理される。上記の工程は可変
長符号を符号当り一定の復号時間で高速に復号するため
の簡単な技法である。
【0040】先に記述したように、与えられた指標I=
I1 I2 ...IM に対して、多くの最少冗長符号を実
現することが可能である。ひとつの例は単調符号であ
り、ここでは符号値が数字順に並べられている。この様
な単調増加符号は最初の符号ワードI1 が零を含むよう
に選択して構築される。その他の全ての符号は指定され
た長さの先行する符号ワードに1を加えて形成され、次
に符号を1ビット左にシフト(これは2をかけ算する事
に等価)して次の長さの符号を形成する。指定された長
さに対して、その他の符号ワードは先行符号ワードに1
を加えて形成され、これはその長さに於ける置き換えの
全てが形成されるまで行われる。次に符号は1ビットだ
け左シフトし(すなわち2を掛けられ)て1の加算を再
開し、これは必要個数の符号ワードに達するか、または
最大ビット長に達するまで継続される。本発明の技法は
如何なる最少冗長符号にも適用可能ではあるが、指定さ
れた指標Iに対しては一般的には単調符号が最も少ない
必要テーブル記憶容量を実現する。本発明の技法は各々
の符号ワードに対して一回のメモリアクセスしか必要と
しないので復号時間を最少とする。
【0041】本発明の提案された実施例では、方法およ
び装置はハフマン復号に対して用意されている。可変長
ハフマン符号の復号に関する本発明の方法では、データ
ビット列の中からその長さが最大許容ハフマン符号長に
等しい複数ビット順序を選択する。最重要ビット(また
は指定された数のビット)は符号有効/無効ビットとし
て用いられている。これによってLビット(ここでL<
M)符号長を有する符号群は符号値を持たないように出
来る。最短長から最大符号長までのハフマン符号の各々
の許容長に対する二進比較値の組が決定される。好適に
これらの値は特定用途向けにテーブル内に使用者によっ
て準備されるか、またはこれとは別にその様な値のデフ
ォルトテーブルが用いられる。
【0042】データのビット順序列の適当な長さがこれ
らの二進比較値の各々ひとつと比較され(またはこれら
から引算され)、これはデータビット列がその対応する
二進比較値より大きなものの中で、すなわち引算結果が
正のものの中でデータビットの前記順序列の最大ビット
長を決定するために行われる。この最大長に対応する二
進比較値がデータビット列の対応する長さから引算さ
れ、その偏差値が求められる。この最大長および偏差値
が次に検索テーブル内でのアドレスを生成するために使
用され、その結果そのデータビット列で表現されるハフ
マン符号の継続数および寸法が得られる。符号有効/無
効ビットはそのビット順序列が有効であるかまたは無効
であるかを決定するために使用される。もしもし無効で
ある場合はこのビットは如何なる長さまたは偏差値の出
力をも阻止する。更に加えて、ビットの順序列はこの長
さ分だけ更新され、その結果得られる新規のデータビッ
ト順序列が次の長さおよび偏差値を求めるために再評価
される。
【0043】この方法は特定のソフトウェアとしてプロ
グラムされたデータ処理装置に組み込まれる。更に詳細
にはそのソフトウェアはループの連なりであり、各々の
ループは先に述べたように二進比較値からデータ長の引
算を実行する。これらのループは並列に処理されても、
直列に処理されてもかまわない。直列処理の場合は、ソ
フトウェアは負の結果が発生した場合は実行を一時中断
して先行ループからの長さおよび引算結果を出力として
用意するように書かれるであろう;これとは別にループ
がその処理を最短mincode から最長mincode へ実行する
代わりに、最長mincode から最短mincode へ実行するこ
とも可能である。
【0044】ここに記載されている装置の実施例はJP
EG形式用であって、16ビットデータ列である。その
他のビットサイズ形式も回路を適切に調整することによ
り採用可能である。
【0045】次に図3には並列ハフマン復号器のブロッ
ク回路図が示されている。図3に於いて、SUB2は2
ビット引算器、SUB3は3ビット引算器等々を意味
し、そしてCOMP1は1ビット比較器、COMP2は
2ビット比較器等々を意味する;部品を接続している線
の横の数字は単線で示された線の実本数または線のビッ
トサイズを表わす。更に詳細にはそれぞれ異なるビット
長の16個の引算器301−316が示されており、1
6ビットレジスタ322の出力である16ビットデータ
バス320に接続されている。16ビットレジスタ32
2は入力レジスタから16ビットデータをロードされて
いる。入力レジスタはデータを並列または直列に受信し
ている。メッセージが入力レジスタに記憶蓄積出来るよ
りも多くのビットを含んでいるときには、標準の技法を
用いて入力レジスタがこれらを取り込めるまでこれらの
ビットを蓄積できる。
【0046】16個の引算器301−316の各々は許
容ハフマン符号長に関係するビット長を有する。各復号
サイクルの開始に際して16個の引算器301−316
の各々には、それぞれの引算器のビット長よりもひとつ
少ないビット長を有するデータ列331−346がロー
ドされる。最重要ビット(または複数ビット)は符号有
効ビット(または複数ビット)として用いられている;
すなわちこれは第一引算器301で「読み」込まれ、そ
のデータビット順序列が有効符号を表わしているか否か
を決定する。もしも符号が無効の場合は、この最短引算
器301は如何なる最終出力をも禁止する(負の信号を
優先度符号器に出すことで実行する)。各々の引算器へ
のその他の入力は引算器ビット長と同一のビット長での
最少冗長符号(以後"mincode" と言う)である。最初の
mincode (図3のMINCODE0 )は符号有効ビットを含
む。この入力mincode (MINCODE0-MINCODE15)は各引算
器の適当なビット長レジスタに格納される。一般的に各
々の引算器に於いてmincodeの値は異なっている。
【0047】好適にmincode 値はハフマン符号を採用し
た特定応用用途に応じて使用者から供給される。これと
は別にこの様なmincode 値の個別のデフォルトテーブル
を適切な記憶装置(たとえばRAMまたはROM)に格
納しておき、回路の一般立ち上げの一貫としてmincode
レジスタの中にロードしてもよい。
【0048】各々の引算器301−316は適切に、対
応する長さの多重化器351−366に接続されてお
り、そして多重化器351−366は順に共通出力バス
370に接続されて、それぞれの引算器での引算結果の
値を出力バス370に通過させている。各々の引算器3
01−316はまた個別に優先度符号器381に接続さ
れていて、復号器381に対して各引算器での引算結果
の正負符号(各々の引算器で”S”と表わされている)
を与える。優先度符号器371にはまた各々の多重化器
351−366が個別に接続されていて、各ひとつの多
重化器にそれぞれが接続されている引算器の引算結果を
出力バス370に通過させるため(偏差アドレスを求め
るため)の信号を送る。JPEGの応用では、出力バス
は8ビットバスである。すなわち底の(最重要)8ビッ
トより上の全てのビット(有効/無効ビット、または複
数ビットの調整後)は捨てられるが、これはJPEGで
はテーブル当り256符号値しか認めないためである。
JPEGの応用では上の8個の引算器308−316は
また適切な長さ(引算器の長さを8ビットに削減するた
めに必要なビット数に対応する長さ)の比較器を含み、
この様な上位ビットを捨てている。
【0049】引算器301−316に一度それらのminc
ode および入力データ列長がロードされると、それぞれ
はデータの適切なビット長を対応するビット長mincode
から引算する。全ての16個の引算器はこれらの演算を
一周期内に同時に実行する。各々の引算結果は正または
負(それとも零)である。各引算結果の値は各々の引算
器からの値出力線(各引算器で”DIFF”と表わされ
ている)上で利用できる。もう一度述べるとJPRGの
応用では、上位8個の引算器308−316は比較器を
用いて上位ビットを捨て去り、下位の8ビットのみを前
に送る。各々の引算器301−316からの正または負
の値は個別に優先度符号器371に供給され、ここでは
最初に負の結果を与えるのはどの引算器であるかを判定
する。それから優先度符号器371は次に小さなビット
サイズの引算器を選択し、その引算器に接続されている
個別の多重化器が引算器からの結果値を出力として偏差
バス370に通過させる用に可能化する。
【0050】これに加えて、優先度符号器371は別の
出力372を有し、これは引算器で決定されるハフマン
符号のビット長を表わしている。すなわち優先度符号器
371は引算結果(mincode からの入力データの)が負
となった引算器よりも1ビット小さなビット長を表わす
信号を出力する。この出力長372および引算の出力値
370は復号されたデータ列で表わされる値を検索する
ためのアドレス回路内で使用される。
【0051】出力長372はまたポインタを次の可変長
符号ワードの開始点(先頭ビット)に移動させるために
も使用される。入力レジスタはこの長さに相当するビッ
ト数だけ更新され、その結果は16ビットレジスタに転
送され、復号サイクルが再度開始される。以上のことか
ら明らかなように、この復号サイクルの速度はレジス
タ、引算器、優先度符号器および多重化器によってのみ
制限されるが、従来からある回路および部品を使用し
て、1(テーブル検索用)または2CPUサイクルまで
短くできる。
【0052】次に図4から図7に於いて、これらには直
列ハフマン復号器のブロック回路図が示されている。更
に詳細には、図から判るようにここには各々ビット長の
異なる16個の引算器401−416があって、16ビ
ットレジスタ(図示せず)の出力であるデータバス41
7に接続されている。16ビットレジスタは順に16ビ
ットデータを入力レジスタ(図示せず)からロードされ
る。入力レジスタはデータを並列または直列方式で受信
する。メッセージが入力レジスタに格納できるより多く
のビットを含む場合は、標準のバッファ技術を用いて入
力レジスタがそれらを収容できるまでこれらのビットを
格納する。
【0053】16個の引算器401−416の各々は許
容ハフマン符号長に関係するビット長を有する。各復号
サイクルの開始に際して16個の引算器の各々には、そ
れぞれの引算器のビット長よりもひとつ少ないビット長
を有するデータ列がロードされる。最重要ビット(また
は複数ビット)は符号有効ビット(または複数ビット)
として用いられている;すなわちこれは第一引算器40
1で「読み」込まれ、そのデータビット順序列が有効符
号を表わしているか否かを決定する。もしも符号が無効
の場合は、この最短引算器401は如何なる最終出力を
も禁止する。各々の引算器へのその他の入力は引算器ビ
ット長と同一のビット長での最少冗長符号(以後"minco
de" と言う)である。この入力mincode は各引算器の適
当なビット長レジスタに格納される。一般的に各々の引
算器に於いてmincode の値は異なっている。
【0054】好適にmincode 値はハフマン符号を採用し
た特定応用用途に応じて使用者から供給される。これと
は別にこの様なmincode 値の個別のデフォルトテーブル
を適切な記憶装置(たとえばRAMまたはROM)に格
納しておき、回路の一般立ち上げの一貫としてmincode
レジスタの中にロードしてもよい。
【0055】各々の引算器は適切に、対応する長さの偏
差多重化器421−436および対応する優先度多重化
器441−456に接続されている。そして偏差多重化
器421−436は互いに順番に接続されて、多重化器
の最終段436は、偏差多重化器421−436が指定
された引算器の引算結果の値を多重化器を通して出力バ
ス437に通過させられるように、共通出力バス437
に接続されている。各々の引算器401−416はまた
個別に優先度多重化器421−436に接続されてい
て、この多重化器に対して引算結果の正負符号を与え
る。優先度多重化器441−456はまた各々の偏差多
重化器421−436に個別に、そして別の優先度多重
化器に直列に接続されている。各々の優先度多重化器に
はまた実配線がされていて、その引算器のビット長に対
応する信号を受信する。その引算器からの引算の正負符
号に応じて、各々の優先度多重化器441−456およ
び偏差多重化器421−436は、それらのビット長お
よび引算結果値(正の場合)を出力するか、または先行
段の多重化器から入力されたビット長および引算値を通
過させる(負の場合)。多重化器は三段多重化器である
かまたは通常のゲートで構成されている。従って優先度
多重化器441−456および偏差多重化器421−4
36は引算結果が正となった最後の結果を出力バス43
7に(偏差アドレス用に)、そしてそれに関連するビッ
ト長を長さバス457に通過させる。JPEGの応用で
は、出力バス437は8ビットバスである。すなわち底
の(最重要)8ビットより上の全てのビット(有効/無
効ビット、または複数ビットの調整後)は捨てられる
が、これはJPEGではテーブル当り256符号値しか
認めないためである。
【0056】引算器に一度それらのmincode および入力
データ列長がロードされると、それぞれはデータの適切
なビット長を対応するビット長mincode から引算する。
全ての16個の引算器はこれらの演算を一周期内に同時
に実行する。各々の引算結果は正または負(それとも
零)である。引算の各結果の値は各々の引算器からの値
出力線上で利用できる。もう一度述べるとJPRGの応
用では、上位8個の引算器は比較器を用いて上位ビット
を捨て去り、下位の8ビットのみを前に送る。各々の引
算器401−416からの正または負の値はそれぞれの
優先度多重化器441−456に個別に供給され、ここ
では最初に負の結果を与えるのはどの引算器であるかを
判定する。最初に負の結果を与えたもの以降の全ての結
果もたま負である。最後に正の結果を与えた優先度多重
化器441−456はその引算器および偏差多重化器4
21−436を選び、その引算器からの結果の値をその
他の偏差多重化器を通して偏差バス437上の出力とし
て通過させることを可能とする。
【0057】これに加えて、各々の優先度多重化器44
1−456は別の出力を有し、これは引算器で決定され
るハフマン符号のビット長を表わしている。すなわち優
先度多重化器は引算結果(mincode からの入力データ
の)が正であった最後の引算器のビット長を表わす信号
を出力し、再びこれを優先度多重化器の連鎖を通して出
力長バス457に通過させる。この出力長457および
引算の出力値437は復号されたデータ列で表わされる
値を検索するためのアドレス回路内で使用される。
【0058】出力長457はまたポインタを次の可変長
符号ワードの開始点(先頭ビット)に移動させるために
も使用される。入力レジスタはこの長さに相当するビッ
ト数だけ更新され、その結果は16ビットレジスタに転
送され、復号周期が再度開始される。以上のことから明
らかなように、この復号周期の速度はレジスタ、引算
器、優先度符号器および多重化器によってのみ制限され
るが、従来からある回路および部品を使用して、1(テ
ーブル検索用)または2CPUサイクルまで短くでき
る。
【0059】図に示された実施例のブロックを構成する
ために使用されている、図に示した回路素子および部品
およびそれらの内部接続および配置は良く知られている
ので、ここでは議論しない。
【0060】本発明の概念から離れることなく、その他
の多くの変形および修正を先に記述した装置および方法
に対して行うことは当技術分野で経験を有する当業者に
とって可能であろう。従ってはっきりと認識されたいの
は、添付図に示され先の記述内で参照されている装置並
びに方法は、図示のみを目的としたものであって本発明
の範囲を限定する意図を有さないものである。
【0061】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1)可変長ハフマン符号の復号方法であって:予め選
択された最大長を有するハフマン復号信号を表わすデー
タの、予め選択された最大ビット数の順列を選択し、最
短長から前記予め選択された最大長までの間、ハフマン
符号の各々の許容長に対する二進比較値を決定し、前記
データビット順序列の長さを前記決定された二進比較値
との間で比較し、前記データビット順序列の最大長を、
前記ビットが前記最少二進値のひとつよりも大きいもの
として、前記比較手順に於いて決定し、偏差値を決定す
るために、前記最大長に対応する長さを有する前記デー
タビット順序列の長さを、前記最大長に対応する最少二
進値から引算し、前記最大長および前記偏差値とを使用
して、前記復号されたハフマン符号が表わしている値を
選択する、以上の手順で構成された前記可変長ハフマン
符号復号方法。
【0062】(2)第1項記載の方法に於いて、更に:
前記ビットの順序列を前記最大長の分だけ更新し、そし
て最大長および偏差値とを再決定する手順を含む、前記
方法。
【0063】(3)可変長ハフマン符号の復号方法であ
って:予め選択された最大長を有するハフマン復号信号
を表わすデータの、予め選択された最大ビット数の順列
を選択し、最短長から前記予め選択された最大長までの
間、ハフマン符号の各々の許容長に対する二進比較値を
決定し、偏差値を決定するために、前記データビット順
序列の長さを、前記最少二進値から引算し、前記データ
ビット順序列の最大長を、前記ビットが前記最少二進値
よりも大きいものとして、前記引算手順に於いて決定
し、前記最大長を前記最少二進値から引算した結果の偏
差値を選択し、前記最大長および前記偏差値とを使用し
て、前記復号されたハフマン符号が表わしている値を選
択する、以上の手順で構成された前記可変長ハフマン符
号復号方法。
【0064】(4)第3項記載の方法に於いて、更に:
前記ビットの順序列を前記最大長の分だけ更新し、そし
て最大長および偏差値とを再決定する手順を含む、前記
方法。
【0065】(5)並列ハフマン復号器であって:ハフ
マン符号のビット単位での最大許容長に相当する、予め
選定された個数の引算器と、前記引算器に接続され、前
記予め選択された数に相当するビット数を有するデータ
バスと、最少長から最大長までのハフマン符号の各々の
許容長に対する二進比較値を前記引算器に供給するため
の第一メモリと、前記引算器に接続され、データビット
の長さを前記データバス経由で対応する最少二進値から
引算した結果が正となるものの中での最大ビット長を有
する引算器を決定し、前記最大長を出力として提供する
ための優先度符号器と、そして、前記引算器と前記優先
度符号器とに接続され、前記優先度符号器からの信号に
応答して前記正の値を出力バスに通過させるための予め
選択された個数の多重化器とを含む、前記並列ハフマン
復号器。
【0066】(6)第5項記載の復号器であって、更
に:前記データバスと前記引算器との間に接続され、前
記データバスから前記最大ビット長の分だけデータビッ
トをシフトするための、データ入力シフト器を含む、前
記復号器。
【0067】(7)第5項記載の復号器であって、更
に:前記引算器の部分に接続され、前記正の値の長さを
制限するための複数の比較器を含む、前記復号器。
【0068】(8)第5項記載の復号器であって、前記
引算器の予め選択された個数が16である、前記復号
器。
【0069】(9)第8項記載の復号器であって、更
に:前記正の値の長さを制限するために、前記引算器の
8台に接続された八つの比較器を含む、前記復号器。
【0070】(10)第5項記載の復号器であって、前
記第一メモリが前記予め選択された個数に等しい数のレ
ジスタの組を含む、前記復号器。
【0071】(11)第5項記載の復号器であって、更
に:前記引算器のひとつの中にあって、符号の無効性を
検出しそれが検出された結果として、全ての出力を禁止
するための回路を含む、前記復号器。
【0072】(12)直列ハフマン復号器であって:ハ
フマン符号のビット単位での最大許容長に相当する、予
め選定された個数の引算器と、前記引算器に接続され、
前記予め選択された数に相当するビット数を有するデー
タバスと、最少長から最大長までのハフマン符号の各々
の許容長に対する二進比較値を前記引算器に供給するた
めの第一メモリと、前記引算器に接続されまた互いに直
列に接続され、入力信号に応答してデータビットの前記
最大長さを前記データバス経由で対応する最少二進値か
ら引算した結果が正となるものの中での最大ビット長を
有する引算器からの正の値を出力バスに通過させるため
の予め選択された個数の多重化器と、前記多重化器と引
算器とに接続され、引算結果が負になった際にこれを判
定し、先行する負でない段からの前記最大ビット長を長
さバスに、そしてその引算の結果の正の値を偏差バスに
通過させる、予め選択された個数の優先度多重化器とを
含む、前記直列ハフマン復号器。
【0073】(13)第12項記載の復号器であって、
更に:前記データバスと前記引算器との間に接続され、
前記データバスから前記最大ビット長の分だけデータビ
ットをシフトするための、データ入力シフト器を含む、
前記復号器。
【0074】(14)第12項記載の復号器であって、
前記引算器の予め選択された個数が16である、前記復
号器。
【0075】(15)第14項記載の復号器であって、
更に:前記正の値の長さを制限するために、前記引算器
の8台に接続された八つの比較器を含む、前記復号器。
【0076】(16)第12項記載の復号器であって、
前記第一メモリが前記予め選択された個数に等しい数の
レジスタの組を含む、前記復号器。
【0077】(17)第12項記載の復号器であって、
更に:前記引算器のひとつの中にあって、符号の無効性
を検出しそれが検出された結果として、全ての出力を禁
止するための回路を含む、前記復号器。
【0078】(18)本発明の提案された実施例では、
ハフマン復号のための方法並びに装置が用意されてい
る。可変長ハフマン符号を復号するための本発明の方法
は、その長さがハフマン符号の最大許容長に相当するビ
ット順序列をデータビット列から選択する。各々のハフ
マン符号の許容長に対する二進数比較値の組が、最大符
号長に至るまで決定される。好適にこれらの値はテーブ
ル内に用意されているか、またはこれとは別に初期値テ
ーブルが使用される。このデータビットの順序列の長さ
がこれらの二進数比較値の各々ひとつと比較され、その
ビット値が二進数比較値よりも大きな前記データビット
順序列の中の最大長を決定する。この最大長に対応する
二進数比較値がその対応するデータビット順序列から引
算され、偏差値が決定される。最大長および偏差値は次
に対応する復号されたハフマン符号の継続数および大き
さを得るための検索テーブル内のアドレスを決定するた
めに使用される。更に、ビットの順序列はこの長さだけ
更新され、その結果得られた新しいデータビットの順序
列が、次の長さおよび偏差値を得るために再評価され
る。また本発明を採用した並列および直列ハフマン復号
器も具備されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用する可能性のある通信システムを
簡略に示す図。
【図2】本発明の方法の手順の簡単な流れ図。
【図3】並列ハフマン復号器の回路のブロック図。
【図4】直列ハフマン復号器のブロック回路図。
【図5】直列ハフマン復号器のブロック回路図。
【図6】直列ハフマン復号器のブロック回路図。
【図7】直列ハフマン復号器のブロック回路図。
【符号の説明】
301〜316,401〜416 引算器 320,417 データバス 322 第1メモリ 371,441〜456 優先度符号器 351〜366,421〜436 多重化器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変長ハフマン符号の復号方法であっ
    て:予め選択された最大長を有するハフマン復号信号を
    表わすデータの、予め選択された最大ビット数の順序列
    を選択し、 最短長から前記予め選択された最大長までの間、ハフマ
    ン符号の各々の許容長に対する二進比較値を決定し、 前記データビット順序列の長さを前記決定された二進比
    較値との間で比較し、 前記データビット順序列の最大長を、前記ビットが前記
    最少二進値のひとつよりも大きいものとして、前記比較
    手順に於いて決定し、 偏差値を決定するために、前記最大長に対応する長さを
    有する前記データビット順序列の長さを、前記最大長に
    対応する最少二進値から引算し、 前記最大長および前記偏差値とを使用して、前記復号さ
    れたハフマン符号が表わしている値を選択する、以上の
    手順で構成された前記可変長ハフマン符号復号方法。
  2. 【請求項2】 並列ハフマン復号器であって:ハフマン
    符号のビット単位での最大許容長に相当する、予め選定
    された個数の引算器と、 前記引算器に接続され、前記予め選択された数に相当す
    るビット数を有するデータバスと、 最少長から最大長までのハフマン符号の各々の許容長に
    対する二進比較値を前記引算器に供給するための第一メ
    モリと、 前記引算器に接続され、データビットの長さを前記デー
    タバス経由で対応する最少二進値から引算した結果が正
    となるものの中での最大ビット長を有する引算器を決定
    し、前記最大長を出力として提供するための優先度符号
    器と、そして、 前記引算器と前記優先度符号器とに接続され、前記優先
    度符号器からの信号に応答して前記正の値を出力バスに
    通過させるための予め選択された個数の多重化器とを含
    む、前記並列ハフマン復号器。
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