JPH06223882A - 金属−空気電池 - Google Patents

金属−空気電池

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JPH06223882A
JPH06223882A JP1013993A JP1013993A JPH06223882A JP H06223882 A JPH06223882 A JP H06223882A JP 1013993 A JP1013993 A JP 1013993A JP 1013993 A JP1013993 A JP 1013993A JP H06223882 A JPH06223882 A JP H06223882A
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fuel
chamber
metal
air
electrolytic solution
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Application number
JP1013993A
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English (en)
Inventor
Koji Nishida
宏二 西田
Yasuo Kuwabara
保雄 桑原
Tatsuo Toyoda
竜生 豊田
Kenji Kurita
健志 栗田
Kouichi Kuwaha
孝一 桑葉
Katsuhiro Kajio
克宏 梶尾
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】上設燃料容器の燃料を簡潔な構成で正確に定量
連続供給する金属−空気電池の提供を目的とする。 【構成】複数セルの電槽部3と、該電槽部3に対し上設
された燃料容器部4と、上記電槽部3と燃料容器部4と
の間に往復動又は回転動可能な定量部5を介装し、該定
量部5を駆動する一つの駆動手段6によって駆動した。
定量部5に燃料保持用の小室22を設け、あるいは、燃
料容器部4の燃料落下路17をスリット化して定量連続
供給を達成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車駆動用電源
等に用いられる金属−空気電池に関する。
【0002】
【従来の技術】金属−空気電池は、空気極での酸素の還
元と金属極での金属の溶解とを組み合わせて発電を行う
一種の一次電池であり、金属極には、アルミ、鉄、亜鉛
等が用いられる。図14は金属極にアルミを使用した金
属−空気電池の発電原理を示しており、空気極には板状
のカーボン等が用いられる。金属極は、アルカリ金属水
酸化物に属するKOHの電解液に浸漬され、空気極は一
面が溌水膜を介して空気と接し、他面が電解液に浸漬し
ている。空気極では 3/4O2 +3/2H2 O+3e- →3OH- の反応が起こり、金属極では Al+3OH- →Al(OH)3 +3e- の反応が起きる。従って、全反応は、 Al+3/2H2 O+3/4O2 →Al(OH)3 ↓ となり、沈澱物Al(OH)3 が残る。
【0003】このような電池反応を持続し燃料電池とし
て使用するため、電解液を循環することによって沈澱物
を除去し、金属極を容器状多孔性導電物質とその中に連
続的に供給される粒状金属燃料とで構成した金属−空気
電池が例えばPCT/FR91/00944号刊行物に
開示されている。同刊行物には、燃料取入口を上方に開
設した多孔導電性ホルダ及びその中の粒状金属燃料から
構成される金属極を、対向する板状の空気極によって形
成される電解液空間に在したセルの電槽部に対し、底孔
をもつ燃料容器部を上設し、該セルと燃料容器部との間
に燃料を一定量ごとセルに供給する定量部を介装させた
ものが開示されている。具体的に、定量部は、燃料容器
部からの定量の燃料を一時的に保持する小室をもつ定量
板と、燃料容器部の底部と上記定量板との間で摺動可能
に介在し、上記燃料容器部の底孔と上記定量板の小室と
を連通する孔を有した上仕切板と、上記定量板とセルの
上記燃料取入口が臨む上面との間に介在し、上記定量板
の小室とセルの上記燃料取入口とを連通する孔を有した
下仕切板とからなっている。
【0004】従って、定量板の小室には上仕切板の移動
によって燃料容器部の底孔と定量板の小室とが連通して
定量の燃料が小室に落下し保持され、セル内の燃料が少
なくなると、下仕切板の移動によって、定量板の小室と
セルの燃料取入口とが連通し定量板の小室に保持された
燃料がセルに落下して金属極に補給される。小室の燃料
が金属極に補給されると下仕切板の往動により定量板の
小室とセルの燃料取入口とを遮断した後、再び上仕切板
を移動して燃料容器部の燃料を定量板の小室に保持し、
次期燃料補給に備える。このように上仕切板と下仕切板
との交互の往復摺動によって、金属極には連続的に定量
の燃料が供給されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
金属−空気電池における燃料供給構造では、粒状金属燃
料を落下させるふるい部材としての上仕切板と下仕切板
が、位相の異なる2種類の運動を行うので、該ふるい部
材は二つ必要となる。従って、これら上仕切板と下仕切
板に対するそれぞれ独立の駆動手段が必要となることと
相まって極めて構成を複雑にしている。
【0006】さらに、同燃料供給構造は、単一セルのた
め出力が限られるが、大出力化するため多セル構造を採
る場合は、粒状金属燃料を各単セルに正確に供給して安
定した出力を得ることが重要であり、従来のように燃料
落下のための運動が2種類の場合、各単セルについて正
確に制御することは難しい。本発明は、上部燃料容器部
の燃料に対するふるい部材が一つで定量の燃料を連続供
給でき、そのための駆動手段も一つの簡潔な構成とし
て、安定した出力を発生させることを解決すべき課題と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、空気極と該空
気極と所定間隔を隔てて対向する多孔壁とを具備し、該
空気極と該多孔壁との間に形成され、電解液を保持する
電解液室と該空気極で該電解液室と区画された空気室と
該多孔壁で該電解液室と区画され上部に取入口を有し、
該取入口より供給される粒状金属燃料を収納する金属極
とをもつ単セルを複数個形成する電槽部と、該電槽部に
上設され、前記取入口に対応する複数の燃料落下孔を有
し該粒状金属燃料を保持する燃料容器部と、該燃料容器
部と電槽部との間に設けられ、上部に前記各燃料落下路
に連通する開口と下部に前記各燃料取入口に連通する開
口を有し前記粒状金属燃料を定量保持する小室があり、
該小室を前記燃料落下路及び前記セルの燃料取入口と同
時もしくは交互に連通させた状態と遮断させた状態とに
変位する可動定量部と、該可動定量部に前記変位を行わ
しめる駆動手段とから構成されるものである。
【0008】
【作用】上記構成の金属−空気電池は、駆動手段を作動
すると、該燃料容器部と電槽部との間に設けられた可動
定量部が、その小室を前記燃料落下路及び前記セルの燃
料取入口と同時もしくは交互に連通させた状態と遮断さ
せた状態とに変位し、燃料容器部に保持されている粒状
金属燃料を各燃料取入口を介して各単セルの金属極に供
給する。従って、燃料の供給量を規制するふるい部材と
しての可動定量部が一種類の動作で定量燃料を連続供給
でき、そのための駆動手段も一つとなる構成を採ること
ができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例によって詳細に
説明する。 実施例1 図1及び図2は本発明の第1実施例に係る金属−空気電
池を示す。本第1実施例の金属−空気電池は、セラミッ
ク等で箱形に形成された外容器1内の下側に設置され単
セル2を複数形成した電槽部3と、同外容器1の上側に
構成された燃料容器部4と、上記電槽部3と燃料容器部
4との間に設けられた可動定量部5と、該可動定量部5
を駆動する一つの駆動手段6とから構成されている。
【0010】電槽部3は、外容器1内に縦方向(紙面に
垂直な方向)に並設された複数単セル2の集合体であ
る。各単セル2は、嵌装された偏平四角形状のフレーム
7を母体に構成される。すなわち、各単セル2は、次の
ように構成される。まず、フレーム7は、横方向の対向
する面が開口した四辺形枠体であり、上ガイド7a,下
ガイド7b及び縦方向に対向する側ガイド(図略)をも
つ。上ガイド7aには、縦方向にスリット状の開口8が
形成される。下ガイド7bは上下二重構造で、上段に
は、上記開口8に対向したスリット状の開口13が形成
される。該開口13は、上段と下段によって形成される
電解液通路用空間と連通している。このような構造のフ
レーム7が所定数横方向に連設されることにより電槽部
3の槽が構成される。
【0011】各フレーム7には、それぞれ単セル2とし
ての構成が付加される。各フレーム7の開口された横方
向の対向面にはそれぞれ板状の空気極11,11が接着
等の手段によって液密に固着される。これら空気極11
とフレーム7とによってセル空間が形成され、該各セル
空間内に上記開口8と燃料取入口12aとが連通するよ
うに容器状の金属極12が上ガイド7aに懸架される。
電解液室9は、金属極12と各空気極11との空間に形
成され、この電解液室9が上段の下ガイド7bにおける
開口13を介して下段の電解液通路用空間と連通するこ
とにより、該電解液通路用空間は各単セル2の電解液室
9を連通する電解液通路9aとなっている。この電解液
通路9aに図外の外部循環手段によって電解液を供給
し、各電解液室9から電解液を回収する配管を施すこと
により、各電解液室9は、電解液を循環できるようにな
っている。さらに、電槽部3の両外側単セル2には、外
容器1の内壁との間で電槽部3を位置決めして両外側の
空気室10aを形成する間隔フレーム7c,7dが連設
されている。
【0012】また、隣合う単セル2間の空気極11同士
は、互いに所定間隔を隔てて各空気室10を形成してお
り、これら空気室10は、フレーム7の側ガイドと外容
器1との内側壁との空間によってそれぞれ連通されてい
る。こうして、複数単セル2の集合体であるスタック構
造化された電槽部3が構成される。ただし、上記単セル
2の構造は、既述のごとく金属極12を両側から空気極
11で挟んだ構造でなくとも、一方は単に電解液を仕切
るだけの多孔壁であってもよい。
【0013】ところで、空気極11はカーボン等によっ
て形成されている。また、金属極12は、電解液が浸透
可能な多孔質導電性材料を容器状に作製され、電解液に
対し耐腐食性の金属、例えばニッケル,ステンレス,ニ
ッケルメッキした鉄などによって構成され、空気極11
間の縦方向に壁状に位置している。そして、金属極12
には、上記燃料取入口12aを介して燃料容器部4から
0.1〜1.0mm径の金属燃料、例えばアルミ燃料が
供給されるようになっている。
【0014】なお、特定した一つの金属極12の内側に
は、アルミ燃料の量をセンシングする一対の導体片14
a,14bによる燃料検出器が設けられている。該導体
片14a,14bは、電解液の抵抗値とアルミ燃料の導
電度との相違により、導体片14a,14b間に生じる
抵抗の電圧降下を検出するものである。導体片14a,
14bは、図外の電池コントローラに供給されるように
なっている。
【0015】次に、燃料容器部4は、外容器1の天井と
の間に燃料室15を形成するフレーム16によって構成
されている。フレーム16には、肉厚の底部4aに各単
セル2の数だけ鉛直にのびた燃料落下路17が形成され
る。該燃料落下路17は、上部開口が逆台形状に拡大し
て、アルミ燃料が細径の部分に落下しやすくなっている
とともに、電槽部3の燃料取入口12aとは、位相が半
ピッチずれている。また、外容器1の天井には金網18
が貼設されたガス抜き孔19が形成されるとともに、ア
ルミ燃料を燃料室15に補給するための燃料供給口20
が開設されている。
【0016】また、フレーム16の底面が、電槽部3の
上面と離間して形成されるスライド室21には、燃料落
下路17に対応した開口と燃料取入口12aに対応した
開口とそれぞれ連絡し、アルミ燃料を定量保持する小室
23を有して可動定量部5を構成する定量板22が横方
向に所定ストロークだけスライド可能に収納されてい
る。この定量板22の往復動によって、該定量板22の
小室23は、燃料落下路17と燃料取入口12aとに交
互に連通することになる。
【0017】定量板22を往復動させる駆動手段6は、
外容器1の外側に設置され、例えば直動式のモータが用
いられる。すなわち、モータの直動する出力軸6aは外
容器1の側面を貫通して定量板22に接続され、スライ
ド室21内で定量板22を燃料落下路17と燃料取入口
12aとの半ピッチずれ分だけ往復動させる。なお、本
実施例では、駆動手段6は既述した電池コントローラか
らの指令によって上記往復動が制御されるようになって
いる。
【0018】このように構成された第1実施例の金属−
空気電池は、次のように動作する。空気極11と金属極
12は、既述したような反応式によって電池の放電作用
を行い、放電により金属極12のアルミ燃料が消費され
る。そして、特定された金属極12内のアルミ燃料が予
め設定した燃料量より減少すると、定量板22が駆動手
段6によって往動(A方向に移動)され、図1のように
小室23が燃料落下路17と連通した状態から、図2の
ように、小室23が燃料取入口12aに連通した状態に
変位して、小室23に保持した量のアルミ燃料を各金属
極12に供給する。定量板22は、小室23内のアルミ
燃料の落下に要する時間、A方向の位置をとり、その時
間を過ぎると駆動手段6によりB方向に復動され、図1
の状態に戻る。従って、各金属極12には、常に略定量
のアルミ燃料が保持され、各単セル2の出力の低下を生
じることなく、安定した発電を行うことができる。
【0019】しかして、本実施例では、特定の金属極1
2内の燃料が必要量より減少したことを、金属極12内
に設けた導体片14a,14bによって検出している。
詳述すると、導体片14a,14bは、両者間の燃料量
に比例する抵抗値変化によった電圧降下値を検出してお
り、この電圧降下値は、金属極12内の燃料量が増加す
ると減少し、同燃料量が減少すると増加する。
【0020】一方、電池コントローラのメモリには、燃
料量の必要量に対応した基準値が設定されており、電池
コントローラは、上記導体片14a,14b間の電圧降
下値と、設定された基準値とを比較する。従って、導体
片14a,14b間の電圧降下値が上記基準値を超えた
時に駆動手段6に指令を送出することにより、定量板2
2が図2の位置に往動し、各単セル2にアルミ燃料を供
給することができる。
【0021】そして、特定の単セル12へもアルミ燃料
が供給され、これによって、導体片14a,14b間の
電圧降下値が、基準値より小さくなると、これを認識し
た電池コントローラによって駆動手段6が稼働され、定
量板22を復動して図1の状態に戻る。もし、1回の燃
料供給によっても、電圧降下値が基準値より小さくなら
ない時は、電池コントローラは、小室23にアルミ燃料
が保持された時間を図って再度の駆動手段6に往動を指
令する。
【0022】かくして、この第1実施例の金属−空気電
池によれば、定量の燃料供給のためのふるい部材として
の定量板22が1種類の運動を行うだけの構成となり、
これにより、駆動手段が一つの簡潔な構成を実現する。
なお、上記燃料供給は、燃料検出器の出力によることな
く、定期的に駆動手段6を作動して定量板22を往復動
させるようにしてもよい。
【0023】実施例2 図3及び図4は本発明の第2実施例に係る金属−空気電
池を示す。この実施例は、第1実施例とほぼ同様に構成
されたフレーム7による電槽部3が、上方が開口した外
容器1′内に収納されている。そして、各単セル2の燃
料取入口12aは、外容器1′の開口面と一致してい
る。この電槽部3を収納した外容器1′の上に、駆動手
段(図示略)によって往復動される燃料容器部4が設け
られたものである。該燃料容器部4には、電槽部3と摺
接する底部4aに各単セル2に対応して燃料落下路17
が形成されるとともに、金網18を有したガス抜き孔1
9及び燃料供給口20が形成されている。また、燃料検
出器の導体片14a,14bも、特定の金属極12に第
1実施例と同様に取付けられている。
【0024】このような構成によれば、特定の金属極1
2の燃料が減少すると、導体片14a,14bにより検
出される電圧降下値に基づいて、第1実施例と同様に、
燃料容器部4を駆動手段によって往復動させることがで
きる。この場合、燃料供給部4と電槽部3とは、アルミ
燃料の供給を阻止する時は、図3に示すように、燃料落
下路17と燃料取入口12aとの位相がずれた位置をと
り、アルミ燃料を供給する時は、図4に示すように、燃
料落下路17と燃料取入口12aとの位相を一致させた
位置をとる。なお、この実施例の場合、第1実施例の小
室23に相当するものを有しないが、供給される燃料量
は、燃料落下路17がスリット状に絞られている通路で
あることによって定量となる。
【0025】このような実施例によっても、燃料供給の
ためのふるい部材は一つであり、駆動手段も一つで済
む。 実施例3 図5及び図6は本発明の第2実施例に係る金属−空気電
池を示す。この実施例は、各実施例と同様に外容器1a
の下側に設置された単セル2の複数体からなる電槽部3
と、該電槽部3に上設され外容器1aと一体の燃料容器
部4と、該燃料容器部4の底部4aに対し横方向にスラ
イドするスライド定量板22′とを有している。
【0026】燃料容器部4の底部4aは、外容器1aの
側面部分から水平に独立して延在し、各単セル2の燃料
取入口12aに位相を一致して鉛直方向に燃料落下路1
7′が形成された簾状の水平板体である。そして、電槽
部3に対し間隙24をもつとともに、その上面の外容器
1aの横方向両側面部分に対しても間隙25,26をも
っている。
【0027】そして、本実施例では、アルミ燃料を定量
各単セル2に供給する手段として、上記底部4aの上面
で上記間隙25,26及び燃料室15内を横方向に往復
動する上仕切板22aと、上記底部4aの下面で上記間
隙24内を上記上仕切板22aと一体に連動する下仕切
板22bとからなるスライド定量板22′が設けられて
いる。上記上仕切板22a及び下仕切板22bには、ス
ライド定量板22′の往復動に応じてそれぞれ上記燃料
容器部4の燃料落下路17′に対し交互に連通する上孔
27及び下孔28が形成されている。これら上孔27及
び下孔28の数は、勿論単セル2の数に一致されてい
る。
【0028】また、同様に、上記スライド定量板22′
も、図示しないが直動式モータ等の駆動手段によって、
上記往復動されるようになっている。このように構成さ
れた第3実施例の金属−空気電池は、次のように動作す
る。アルミ燃料の落下路17′を閉じている時は、図5
に示すように、スライド定量板22′は、A方向に往動
して、各単セル2の燃料取入口12aを下仕切板22b
によって遮断している。この時、上仕切板22aの上孔
27は燃料室15と連通し、燃料落下路17′にアルミ
燃料を保持する。そして、特定単セル2の燃料不足を導
体片14a,14bによって検出すると、スライド定量
板22′は、B方向に復動し、図6に示すように、燃料
取入口12aを下仕切板22bの下孔28と連通し、図
1の状態の時に、燃料落下路17′に保持していたアル
ミ燃料を各単セル2に供給する。この時、上仕切板22
aは、燃料落下路17′の上端を閉じているので、各単
セル2には燃料落下路17′の容積に応じた定量のアル
ミ燃料が供給される。
【0029】こうして第3実施例も、一つの駆動手段
と、一つのふるい部材による簡潔な構成で複数の単セル
2に燃料消費に応じた定量の燃料を連続して供給するこ
とができる。 第1実施例の変形例(第4実施例) 図7及び図8は、第1実施例の可動定量部5を構成する
定量板22をローラ形態としたものである。すなわち、
この第4実施例の金属−空気電池は、燃料容器部4の底
部4aが電槽部3の上ガイド7aと一体に構成されてお
り、燃料落下路17は、この一体となった部分に鉛直に
形成されている。そして、各ローラ式の定量板22は、
長尺円柱状をなし、燃料落下路17と中心を一致し、か
つ、燃料落下路17と同方向、すなわち、縦方向に軸回
転自在に介装されている。ローラ式定量板17には、軸
を通り、一端の開口が上側の燃料落下路17と連通し、
他端の開口が下側の燃料落下路17と連通するスリット
状の小室23が形成されている。
【0030】さらに、上記ローラ式定量板22は、それ
ぞれ各一端が外容器1の外側に突出している。そして、
突出したローラ部22Aには、回転出力軸6aを有する
駆動手段6とベルト6bによってそれぞれ連結されてい
る。そして、ベルト6bの端部は、固定ローラ29に架
設されている。従って、上記第4実施例の場合、ローラ
式の定量板22は、駆動手段6の回転動によって、燃料
落下路17に小室23を一致させた状態と、図7に示す
ように、同燃料落下路17と小室23を十字とする状態
に変位させることができる。これにより、燃料消費に応
じて各単セル2にアルミ燃料を連続的に供給することが
できる。この場合も、燃料供給量は定量となる。なお、
この実施例の利点は、定量板22の移動スペースを必要
としないことである。
【0031】その他の変形例1 ところで、各実施例において、金属燃料は粒状であるた
め、第1実施例を例にした図9に示すように、可動定量
板22が往復動する際に、燃料落下路17の下エッジと
小室23の上エッジで粒状金属燃料を挟んでしまい、可
動定量板22がそのまま停止してしまうロック現象が生
じるおそれがある。これは、燃料取入口12aと小室2
3でも考えられる。
【0032】そこで、上記した各実施例の変形例とし
て、図10及び図11に示すように、小室23の上部開
口と下部開口の横方向長さaを、燃料落下路17及び燃
料取入口12aの各同方向長さb,cに対し2倍に設定
する。このように構成することで、定量板22が往復動
する際のアルミ燃料のロック現象が防止される。これ
は、小室23と燃料落下路17及び燃料取入口12aと
の関係を上記に設定すると、A方向及びB方向への移動
完了位置より少し定量板22が移動するだけで、小室2
3は燃料取入口12aか燃料落下路17のいずれかと連
通状態となり、アルミ粒の移動が自由に行われるからで
ある。
【0033】また、この場合、定量板22のストローク
量が小さくなる利点がある。 その他の変形例2 図12及び図13は、更に別の方法によって上記ロック
現象を防止しようとしたものである。すなわち、図12
では、小室23が斜めに形成され、図13では、燃料落
下路17が斜めに形成されている。このような構成とす
れば、定量板22が往復動する際の、各開口のエッジが
互いに平行の関係とならず、確率的に粒をロックするこ
とがすくなくなる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、上
部の燃料容器部に保持された燃料に対するふるい部材を
1種類の運動だけでも、定量の燃料供給機能を達成する
ようにし、これによりふるい部材の駆動手段も一つとな
り、構成が極めて簡素となって、電気自動車用電源とし
て経済的、小型となる効果がある。
【0035】また、正確な定量連続供給能によって、出
力が安定する効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図。
【図2】上記第1実施例の動作を説明する動作説明図。
【図3】本発明の第2実施例を示す構成図。
【図4】上記第2実施例の動作を説明する動作説明図。
【図5】本発明の第3実施例を示す構成図。
【図6】上記第3実施例の動作説明図。
【図7】本発明の第4実施例を示す構成図。
【図8】上記第4実施例の正面図。
【図9】粒状金属燃料のロック現象を説明する説明図。
【図10】上記ロック現象を防止した本発明の変形例を
示す構成図。
【図11】上記変形例の動作を説明する動作説明図。
【図12】上記ロック現象を軽減した本発明の更なる変
形例を示す構成図。
【図13】同ロック現象を軽減した本発明の更なる変形
例を示す構成図。
【図14】アルミ−空気電池の放電作用を説明する説明
図。
【符号の説明】
2…単セル、3…電槽部、4…燃料容器部、5…可動定
量部、6…駆動手段、7…フレーム、8…開口、9…電
解液室、10…空気室、11…空気極、12…金属極、
12a…燃料取入口、14a,14b…導体片、16…
フレーム、17…燃料落下路、22,22′…定量板、
22a…上仕切板、22b…下仕切板、23…小室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗田 健志 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 桑葉 孝一 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 梶尾 克宏 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気極と該空気極と所定間隔を隔てて対向
    する多孔壁とを具備し、該空気極と該多孔壁との間に形
    成され、電解液を保持する電解液室と該空気極で該電解
    液室と区画された空気室と該多孔壁で該電解液室と区画
    され上部に取入口を有し、該取入口より供給される粒状
    金属燃料を収納する金属極とをもつ単セルを複数個形成
    する電槽部と、 該電槽部に上設され、前記取入口に対応する複数の燃料
    落下孔を有し該粒状金属燃料を保持する燃料容器部と、 該燃料容器部と電槽部との間に設けられ、上部に前記各
    燃料落下路に連通する開口と下部に前記各燃料取入口に
    連通する開口を有して前記粒状金属燃料を定量保持する
    小室を有し、該小室を前記燃料落下路及び前記燃料取入
    口と同時もしくは交互に連通させた状態と遮断させた状
    態とに変位する可動定量部と、 該可動定量部に前記変位を行わしめる駆動手段とを、 具備したことを特徴とする金属−空気電池。
  2. 【請求項2】空気極と該空気極と所定間隔を隔てて対向
    する多孔壁とを具備し、該空気極と該多孔壁との間に形
    成され、電解液を保持する電解液室と該空気極で該電解
    液室と区画された空気室と該多孔壁で該電解液室と区画
    され上部に取入口を有し、該取入口より供給される粒状
    金属燃料を収納する金属極とをもつ単セルを複数個形成
    する電槽部と、 前記粒状金属燃料を保持すべく前記電槽部に上設され前
    記セルの前記燃料取入口に対応する燃料落下路を前記セ
    ルの燃料取入口に対し連通させた状態と遮断した状態に
    相対変位する燃料容器部と、 前記電槽部と前記燃料容器部との前記相対変位を行わせ
    る駆動手段とを、 具備したことを特徴とする金属−空気電池。
  3. 【請求項3】空気極と該空気極と所定間隔を隔てて対向
    する多孔壁とを具備し、該空気極と該多孔壁との間に形
    成され、電解液を保持する電解液室と該空気極で該電解
    液室と区画された空気室と該多孔壁で該電解液室と区画
    され上部に取入口を有し、該取入口より供給される粒状
    金属燃料を収納する金属極とをもつ単セルを複数個形成
    する電槽部と、 該電槽部に上設され前記セルの燃料取入口に位相が一致
    した燃料落下路を有する底部をもち前記粒状金属燃料を
    保持する燃料容器部と、 該燃料容器部の底部の上側で往復摺動する上仕切板と前
    記底部の下側で前記上仕切板と一体に連動する下仕切板
    とからなり、前記上仕切板及び下仕切板には、それぞれ
    前記燃料容器部底部の燃料落下路に対し交互に連通する
    孔が形成されたスライド定量部と、 該スライド定量部に前記往復摺動を行わしめる駆動手段
    とを、 具備したことを特徴とする金属−空気電池。
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