JPH06223778A - 高圧ナトリウムランプ及びその製造方法 - Google Patents
高圧ナトリウムランプ及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH06223778A JPH06223778A JP33791691A JP33791691A JPH06223778A JP H06223778 A JPH06223778 A JP H06223778A JP 33791691 A JP33791691 A JP 33791691A JP 33791691 A JP33791691 A JP 33791691A JP H06223778 A JPH06223778 A JP H06223778A
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- Japan
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- bulb
- lamp
- outer bulb
- pressure
- pipe
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ランプ寿命期間を通して、発光管内よりのナ
トリウムの漏出による外球内面の黒化による光束の低下
が生じない高圧ナトリウムランプ及びその製造方法を提
供する。 【構成】 ランプ外球排気工程において、外球内を１.
３×１０-3Pa以下の高真空に排気し、その後アルゴンガ
スを１.３×１０1〜１.３×１０-1Pa程度封入してな
る。
トリウムの漏出による外球内面の黒化による光束の低下
が生じない高圧ナトリウムランプ及びその製造方法を提
供する。 【構成】 ランプ外球排気工程において、外球内を１.
３×１０-3Pa以下の高真空に排気し、その後アルゴンガ
スを１.３×１０1〜１.３×１０-1Pa程度封入してな
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は高圧ナトリウムランプの
改良に関し、特に高演色形ランプ及びその製造方法の改
良に関する。
改良に関し、特に高演色形ランプ及びその製造方法の改
良に関する。
【０００２】
【従来の技術】透光性アルミナ管の端部に排気管を兼ね
た電極支持管を貫通固定したアルミナディスクを封着
し、内部に不活性ガスと共にナトリウムアマルガムを封
入してなる高圧ナトリウムランプはよく知られている。
そして、発光管各構成部材はフリットを介して封着され
ているが、点灯とともに発光管内のナトリウムが前記封
着部を通して外球バルブ内に漏出し、真空である外球バ
ルブ内を飛散し、外球バルブガラスの内面に付着するこ
とがある。これにより、ランプ寿命前にガラスが黒ずん
だ状態となり光束の低下をもたらしている。特に点灯中
にナトリウムの蒸気圧が高くなる高演色形の高圧ナトリ
ウムランプでは顕著である。
た電極支持管を貫通固定したアルミナディスクを封着
し、内部に不活性ガスと共にナトリウムアマルガムを封
入してなる高圧ナトリウムランプはよく知られている。
そして、発光管各構成部材はフリットを介して封着され
ているが、点灯とともに発光管内のナトリウムが前記封
着部を通して外球バルブ内に漏出し、真空である外球バ
ルブ内を飛散し、外球バルブガラスの内面に付着するこ
とがある。これにより、ランプ寿命前にガラスが黒ずん
だ状態となり光束の低下をもたらしている。特に点灯中
にナトリウムの蒸気圧が高くなる高演色形の高圧ナトリ
ウムランプでは顕著である。
【０００３】一般に、ランプ製作工程は図３に示すフロ
ーチャートの通りであり、発光管を支持する外球マウン
トを外球バルブ内に配置し、外球封止、排気工程等を経
て、外球端部に口金を取り付けることにより行なう。
ーチャートの通りであり、発光管を支持する外球マウン
トを外球バルブ内に配置し、外球封止、排気工程等を経
て、外球端部に口金を取り付けることにより行なう。
【０００４】そして、従来例では外球内が高真空である
ので、発光管より漏出したナトリウム粒子が外球内壁ま
で到達するのに何ら障害がなく、平均自由工程が長いた
め、ナトリウムの漏出と共に外球の黒化が進行すること
となる。
ので、発光管より漏出したナトリウム粒子が外球内壁ま
で到達するのに何ら障害がなく、平均自由工程が長いた
め、ナトリウムの漏出と共に外球の黒化が進行すること
となる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記に鑑みな
されたもので、発光管よりのナトリウムの漏出が発生し
てもランプ寿命期間を通して、外球内面の黒化による光
束の低下が生じない高圧ナトリウムランプ及びその製造
方法を提供することを目的とする。
されたもので、発光管よりのナトリウムの漏出が発生し
てもランプ寿命期間を通して、外球内面の黒化による光
束の低下が生じない高圧ナトリウムランプ及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、高圧ナトリウ
ムランプの製造工程の外球排気工程において、外球内を
１.３×１０-3Pa（１×１０-5Torr）以下の高真空に拡
散ポンプ等で排気し、その後アルゴンガスなどの不活性
ガスを１.３×１０1〜１.３×１０-1Pa（１×１０-1〜
１×１０-3Torr）程度封入して、排気管をチップオフす
ることを特徴とする。
ムランプの製造工程の外球排気工程において、外球内を
１.３×１０-3Pa（１×１０-5Torr）以下の高真空に拡
散ポンプ等で排気し、その後アルゴンガスなどの不活性
ガスを１.３×１０1〜１.３×１０-1Pa（１×１０-1〜
１×１０-3Torr）程度封入して、排気管をチップオフす
ることを特徴とする。
【０００７】
【作用】本発明では、外球内に不活性ガスの粒子が存在
することにより、発光管の外に漏出したナトリウムの粒
子が外球内壁まで飛んでいくことが阻まれることとな
る。 すなわち、本発明によると従来に比べ、外球内に
１００倍から１０００倍以上の粒子が存在するため、ナ
トリウムが外球バルブまで飛んでいきずらくなり外球内
面に付着する量が少ない。
することにより、発光管の外に漏出したナトリウムの粒
子が外球内壁まで飛んでいくことが阻まれることとな
る。 すなわち、本発明によると従来に比べ、外球内に
１００倍から１０００倍以上の粒子が存在するため、ナ
トリウムが外球バルブまで飛んでいきずらくなり外球内
面に付着する量が少ない。
【０００８】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づき説
明する。図１は本発明に係る高演色形高圧ナトリウムラ
ンプの側面図であり、外球バルブ１の端部には口金３が
固定されている。外球内に植設したステム２上に支柱
６，７および支持リード５ａ，５ｂを介して発光管４が
マウント、支持されている。
明する。図１は本発明に係る高演色形高圧ナトリウムラ
ンプの側面図であり、外球バルブ１の端部には口金３が
固定されている。外球内に植設したステム２上に支柱
６，７および支持リード５ａ，５ｂを介して発光管４が
マウント、支持されている。
【０００９】又、このようなランプは図２に示すランプ
外球工程により製造される。本発明に係る外球排気工程
においては、外球内を排気して１.３×１０-3Pa以下の
高真空とし次に１.３×１０1Pa〜１.３×１０-1Paの不
活性ガスを封入する。その後、外球端部をチップオフ
し、更に、要すれば、高周波加熱炉内でバリウムフラッ
シュゲッターを飛散させることにより排気工程を終了
し、最後に外球端部に口金を取り付けることにより完了
する。
外球工程により製造される。本発明に係る外球排気工程
においては、外球内を排気して１.３×１０-3Pa以下の
高真空とし次に１.３×１０1Pa〜１.３×１０-1Paの不
活性ガスを封入する。その後、外球端部をチップオフ
し、更に、要すれば、高周波加熱炉内でバリウムフラッ
シュゲッターを飛散させることにより排気工程を終了
し、最後に外球端部に口金を取り付けることにより完了
する。
【００１０】以下、具体的実施例について説明する。 （実施例１）内径４mm、全長が２６mmの透光性の多結晶
アルミナパイプの両端に、タングステンを主材料とする
電極を先端に固定したニオブパイプを封着してなる発光
管の中に、ナトリウム２５重量％のアマルガムをニオブ
パイプを通して添加し、加えてキセノンガスを約８０×
１０3Pa封入する。次に、この発光管を、外径が３０m
m，全長が１０５mmのＴ型の外球内に保持した色温度２
５００Ｋ程度の高演色形の５０Ｗの高圧ナトリウムラン
プを構成し、外球排気工程であらかじめ１×１０-2Pa以
上の高真空に排気した後、アルゴンガスを圧力を変えて
封入し、数種類のランプを試作した。そして、これらの
ランプを各々３本ずつのライフテストを行ない、６００
０時間点灯後の外球バルブ内面の黒化の程度を、外球バ
ルブの埃などによる外表面の汚れをアセトンなどで除去
した後観察した。この結果を表１に示す。
アルミナパイプの両端に、タングステンを主材料とする
電極を先端に固定したニオブパイプを封着してなる発光
管の中に、ナトリウム２５重量％のアマルガムをニオブ
パイプを通して添加し、加えてキセノンガスを約８０×
１０3Pa封入する。次に、この発光管を、外径が３０m
m，全長が１０５mmのＴ型の外球内に保持した色温度２
５００Ｋ程度の高演色形の５０Ｗの高圧ナトリウムラン
プを構成し、外球排気工程であらかじめ１×１０-2Pa以
上の高真空に排気した後、アルゴンガスを圧力を変えて
封入し、数種類のランプを試作した。そして、これらの
ランプを各々３本ずつのライフテストを行ない、６００
０時間点灯後の外球バルブ内面の黒化の程度を、外球バ
ルブの埃などによる外表面の汚れをアセトンなどで除去
した後観察した。この結果を表１に示す。
【００１１】
【表１】
【００１２】表１から明らかなように、外球内アルゴン
ガスの圧力が高すぎるもの（ランプNo.Ａ，Ｂ）は、発
光管最冷部がアルミナ管の外のニオブパイプにあるラン
プの場合、ガスの対流により発光管の熱が逃げるので、
初期特性として一般形高圧ナトリウムランプと同程度の
色温度しか得られず、かつライフテストもできなかっ
た。また高真空に排気してアルゴンガスを封入しないラ
ンプ（Ｅ）は、Ｔ型の外球バルブの先端部全体に黒化現
象が見られ、また光束維持率の低下も大きい。しかし、
アルゴンガスを１.３×１０1Paから１.３×１０-1Pa程
度の圧力で封入するランプ（Ｃ，Ｄ）は、色温度の初期
特性も十分であり、外球の黒化も少なくかつ光束維持率
も良好である。
ガスの圧力が高すぎるもの（ランプNo.Ａ，Ｂ）は、発
光管最冷部がアルミナ管の外のニオブパイプにあるラン
プの場合、ガスの対流により発光管の熱が逃げるので、
初期特性として一般形高圧ナトリウムランプと同程度の
色温度しか得られず、かつライフテストもできなかっ
た。また高真空に排気してアルゴンガスを封入しないラ
ンプ（Ｅ）は、Ｔ型の外球バルブの先端部全体に黒化現
象が見られ、また光束維持率の低下も大きい。しかし、
アルゴンガスを１.３×１０1Paから１.３×１０-1Pa程
度の圧力で封入するランプ（Ｃ，Ｄ）は、色温度の初期
特性も十分であり、外球の黒化も少なくかつ光束維持率
も良好である。
【００１３】また、外球内にバリウムを主体とするフラ
ッシュゲッターを取り付けたランプ（Ｆ）と取り付けて
いないランプ（Ｄ）を試作して、前記同様の６０００時
間のライフテストを行なったが、バリウムゲッターの有
無による特性の差は少なかった。
ッシュゲッターを取り付けたランプ（Ｆ）と取り付けて
いないランプ（Ｄ）を試作して、前記同様の６０００時
間のライフテストを行なったが、バリウムゲッターの有
無による特性の差は少なかった。
【００１４】（実施例２）また、内径６.６mm、全長が
４２mmの透光性の多結晶アルミナのパイプの両端に、タ
ングステンを主材料とする電極を有する発光管の中に、
ナトリウム２５重量％のアマルガムとキセノンガスを約
８０×１０3Pa封入してなり外径が３５mm全長が１３５m
mのＴ型の外球をもつ１００Ｗ高演色形高圧ナトリウム
ランプにおいて、外球排気時にあらかじめ１×１０-2Pa
以上の高真空に排気したあと、アルゴンガスの圧力を変
えて封入し、数種類のランプを試作する。なお、このラ
ンプも前記同様に発光管最冷部がニオブ管の外端部にあ
る。
４２mmの透光性の多結晶アルミナのパイプの両端に、タ
ングステンを主材料とする電極を有する発光管の中に、
ナトリウム２５重量％のアマルガムとキセノンガスを約
８０×１０3Pa封入してなり外径が３５mm全長が１３５m
mのＴ型の外球をもつ１００Ｗ高演色形高圧ナトリウム
ランプにおいて、外球排気時にあらかじめ１×１０-2Pa
以上の高真空に排気したあと、アルゴンガスの圧力を変
えて封入し、数種類のランプを試作する。なお、このラ
ンプも前記同様に発光管最冷部がニオブ管の外端部にあ
る。
【００１５】そして、前記と同様にランプ各３本ずつの
ライフテストを行ない、６０００時間後の外球バルブ内
面の黒化の程度を観察した。この結果を表２に示す。
ライフテストを行ない、６０００時間後の外球バルブ内
面の黒化の程度を観察した。この結果を表２に示す。
【００１６】
【表２】
【００１７】表２から明らかなように、外球内アルゴン
ガスの圧力が高過ぎるランプ（ランプNo.Ａ，Ｂ）は初
期の特性が得られずライフテストもできない。また高真
空に排気してアルゴンガスを封入しないランプ（Ｅ）
は、Ｔ型の外球バルブ先端部内面全体に黒化現象が見ら
れ、光束維持率が低下している。しかし、外球内にアル
ゴンガスを１.３×１０1Paから１.３×１０-1Pa程度の
圧力で封入するランプ（Ｃ，Ｄ，Ｅ）は、十分な初期特
性も得られ、外球の黒化も少なくかつ光束維持率も良好
である。
ガスの圧力が高過ぎるランプ（ランプNo.Ａ，Ｂ）は初
期の特性が得られずライフテストもできない。また高真
空に排気してアルゴンガスを封入しないランプ（Ｅ）
は、Ｔ型の外球バルブ先端部内面全体に黒化現象が見ら
れ、光束維持率が低下している。しかし、外球内にアル
ゴンガスを１.３×１０1Paから１.３×１０-1Pa程度の
圧力で封入するランプ（Ｃ，Ｄ，Ｅ）は、十分な初期特
性も得られ、外球の黒化も少なくかつ光束維持率も良好
である。
【００１８】なお、不活性ガスが１.３×１０1Paを越え
る高い圧力で封入されると、外球内ガスからの熱伝導、
対流によるエネルギー損失が多くなり、ランプ効率の低
下が生じる。又、排気工程が不十分で窒素、酸素や水分
等が含まれていると、ランプ構成部材に窒化現象、酸化
現象が起きるので、ゲッターを設けた方がよい。
る高い圧力で封入されると、外球内ガスからの熱伝導、
対流によるエネルギー損失が多くなり、ランプ効率の低
下が生じる。又、排気工程が不十分で窒素、酸素や水分
等が含まれていると、ランプ構成部材に窒化現象、酸化
現象が起きるので、ゲッターを設けた方がよい。
【００１９】
【発明の効果】以上のように、本発明は色温度の初期特
性の低下がなく、ランプ寿命期間を通してランプ外球内
面の黒化が少なく、かつ光束維持率の良好な高圧ナトリ
ウムランプを得ることができ、特に高演色形ランプとし
て最適な高圧ナトリウムランプが得られる。
性の低下がなく、ランプ寿命期間を通してランプ外球内
面の黒化が少なく、かつ光束維持率の良好な高圧ナトリ
ウムランプを得ることができ、特に高演色形ランプとし
て最適な高圧ナトリウムランプが得られる。
【図１】本発明に係る高演色形高圧ナトリウムランプの
側面図。
側面図。
【図２】本発明に係るランプの外球工程のフローチャー
ト。
ト。
【図３】従来の外球工程のフローチャート。
１ 外球バルブ ２ ステム ３ 口金 ４ 発光管 ５ａ 支持リード ５ｂ 支持リード ６ 支柱 ７ 支柱 ８ ゲッター
Claims (2)
- 【請求項１】 両端に電極を具備し、少なくともナトリ
ウムと水銀と共に不活性ガスを封入してなる透光性のア
ルミナ発光管を、支柱を介して外球バルブ内に支持して
なり、かつ外球内に不活性ガスを１.３×１０1Paから
１.３×１０-1Pa程度の圧力で封入してなる高圧ナトリ
ウムランプ。 - 【請求項２】 外球マウントを外球バルブに封止する工
程と、外球排気工程において外球内に不活性ガスを封入
する前に、外球バルブ内を１.３×１０-3Pa以下の高真
空に排気する工程を含む高圧ナトリウムランプの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33791691A JPH06223778A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 高圧ナトリウムランプ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33791691A JPH06223778A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 高圧ナトリウムランプ及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06223778A true JPH06223778A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=18313204
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33791691A Pending JPH06223778A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 高圧ナトリウムランプ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06223778A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110083876A (zh) * | 2019-04-01 | 2019-08-02 | 南京兆能节能科技有限公司 | 一种发电厂高温高压阀门内漏自动分析系统及分析方法 |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP33791691A patent/JPH06223778A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110083876A (zh) * | 2019-04-01 | 2019-08-02 | 南京兆能节能科技有限公司 | 一种发电厂高温高压阀门内漏自动分析系统及分析方法 |
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