JPH0622354B2 - 直接放送衛星システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は直接放送衛星システムに関し、特に、与えられ
た地理区域内の全ての受信機ユニツトが、単一の命令シ
ーケンスの使用によつて削除されるべきプログラムを表
示するのを同時に防止される前記システムで使用される
地理的な削除方法に関する。

最近、小型低価格のテレビジヨン受信専用端末が利用可
能であるために直接放送衛星サービスに対する要求が増
大している。このサービスには加入者ＴＶ、遠隔会議、
遠隔セミナー、私的な放送網等が含まれる。

陸上線や陸上のマイクロウーブ・リンクと異なり、衛星
送信には私的な面が欠如している。この衛星送信は、こ
の衛星信号を受信するよう位置づけられたアンテナを有
する任意のＴＶ受信専用端末により受信できる。従つ
て、多くの用途に重要な私的な面を提供するためには、
ビデオ信号、可聴プログラミング信号及びデータ信号の
確実な送信が要求される。

確実性が要求される直接放送衛星ネツトワークの簡単な
例は有料加入者にテレビジヨン信号を放送するものであ
る。放送区域内にアンテナをもつ任意の受信機は衛星信
号を受信できるので、加入者の受信機によつてのみ復号
化できる方法で以上の信号を符号化することが必要であ
る。ある加入者はあるプログラム（単数又は複数）に代
価を支払い、他の加入者は他のプログラム（単数又は複
数）に代価を支払う。従つて、特定のプログラム又はプ
ログラム群に代価を支払つた加入者はそれを受信でき、
そして、他の加入者はそれを受信できないようにそれら
の信号は符号化される必要がある。

更に、特定の加入者がプログラムの下見をして、このプ
ログラムを見たいのか否かを決定し、従つて、この権利
に代価を支払うことができるようにシステムを設計する
ことが望ましいかもしれない。このような欲求により視
聴するものごとに代価を支払う（以下、所望視聴分支払
いと称す）システムでは、加入者の上記の決定は記録さ
れて、適切な代価の請求のため請求装置に連絡されなけ
ればならない。これらの場合には、請求当局と如何に通
信すべきかを加入者の受信機へ指示する加入者受信機へ
の制御信号は、上記サービスの盗難の可能性を除くた
め、確実なものでなければならない。

本発明が使用される直接放送衛星システムでは、各々が
段（tier）と呼ばれる複数のプログラミング・レベルを
含む複合テレビジヨン信号によりプログラミングは分配
される。各段は異なる種類のプログラミングを担持す
る。特定のプログラムは、幾つかの有り得べき興味ある
話題を有する図書館の索引カードのリストのように、幾
つかの段に適するようにすることができる。従つて、特
定のプログラムは１個以上の段で現われるようにするこ
とができる。

各段は数を割当てられている。この段の数はビツト・ス
トリームにより表わされる。このビツト・ストリームは
一連の零を有していて段の数に対応するビツトのところ
に１を有している。これは本明細書で段の表示と呼ばれ
る。例えば３２個の段がある場合には、段の数はは２個
の０、１個の１、及び２９個の０よりなるビツト・スト
リームにより表わされる。各プログラムはプログラム段
の表示と共に分配される。このプログラム段の表示も同
様なビツト・ストリームであつて、プログラムを担持し
て分配する段に対応するビツトに対しては１を有してい
る。プログラムと、このプログラムに伴う段表示は全て
の受信機ユニツトに分配される。

あるプログラムには、予約で代価を支払われるにせよ、
又は所望視聴分支払い方式にせよ、加入者の家庭又はこ
の家庭の特定のメンバが視るには不適当と加入者により
考えられるものがある。これらのプログラムには、例え
ば、暴力映画又は明白な性映画を含むことができる。従
つて、これらのプログラムが復号化されて加入者の受信
機ユニツトによつて表示されることができないように、
これらのプログラムが分配される段を削除する手段を衛
星システムが組みこむことが望ましい。受信機ユニツト
が所望視聴分支払い品目としてプログラムを表示するよ
う命令されても問題のあるプログラミングは妨害される
ことが好ましい。これを達成する一つの方法は、送信側
からシステム・オペレータにより個々の受信機ユニツト
を制御してプログラムを阻止し、そして、システム・オ
ペレータに対する加入者の記載又は電話による通信に基
づいて阻止されるよう指定されたプログラム段を変更で
きる装置を提供することである。

更に、特定の地理区域でプログラミングを削除する必要
がある特定の場合がある。例えば、野球の試合、フツト
ボールの試合、ボクシングの試合等のようなスポーツの
イベントは、放送のため衛星ネツトワークに提供される
が、試合場の客の入りに悪影響がないようにスポーツの
イベントが行なわれている区域には、分配されないよう
に制限される。従つて、衛星ネツトワークが特定の指定
された地理区域で選択されたプログラミングを削除する
能力を有することが必要である。

放送テレビジヨンでは、削除されるべき区域内の局部的
な加入者テレビジヨン局に対し単にプログラムを放送し
ないことで局部的削除が達成される。直接放送衛星分配
システムでは、対象の地理区域における各加入者の受信
機ユニツトを選択的にアドレスしてそのアドレスされた
加入者の受信機ユニツトの各々がその特定プログラムを
表示するのを選択的に防止することにより達成できる。

しかしながら、削除されるべき地理区域内には沢山（お
そらく１００万）の異なる加入者の受信機ユニットが存
在する可能性があるから、それら全部を順次アドレスし
て適切な削除を達成するには何分もの多くの時間を要す
る可能性がある。削除されるべきイベントの前のプログ
ラムは一般的に削除されないのでかなりの時間遅れ、す
なわち、１０数秒以上かかることは望ましくない。従つ
て、削除されるプログラムの送信前に削除シーケンスが
始められると、以前のプログラムの部分も削除される。
一方、削除されるべきプログラムの始まりの時に削除シ
ーケンスが始められると、加入者には、その局部的なイ
ベントの一部を受信してそのプログラムが削除されるの
を視ることは不愉快なことになる可能性がある。

本発明が使用される直接放送衛星システムでは、各受信
機ユニツトはその地理上の場所を表わす指定符号を記憶
するためのメモリ、及び、削除されるべきプログラムを
担持して分配する段の表示を記憶するためのメモリを備
えている。この後者のメモリは削除メモリと呼ばれ削除
段の表示を記憶する。

各受信機ユニツトが指定符号を備えた後、受信機ユニツ
トは全体的にアドレスされる。内部に選択された指定符
号を記憶させた各受信機は記憶される削除段の表示を有
している。プログラムが視聴のために選択されると、受
信機ユニツトは、プログラムと共に分配されたプログラ
ム段の表示と記憶された削除段の表示とを比較する。こ
れらの表示が互いに匹敵すれば、その選択されたプログ
ラムは表示され得ない。

従つて、本発明は、送信側からの単一の命令シーケンス
（プログラム段の表示）に応答して（プログラム段の表
示に匹敵する記憶された削除段の表示をもつ）前もつて
明確に構成された全ての受信機ユニツトが同時に特定の
プログラムを表示するのを同時に防止できる直接放送衛
星システムで使用されるよう設計された方法に関する。
この方法は、選択された地理区域でプログラムを削除す
るに特に適しているが、他の目的にも適用できる。この
方法は地理的な削除に特に適しているが、その目的に適
用されるものとしてこの明細書では記載する。しかしな
がら、本発明はそれに限定されるものと解釈されるべき
ではない。

それ故、本発明の主目的は、指定された地理区域の全て
の受信機のプログラムと同時に削除するための直接放送
衛星システムで使用される方法を提供することである。

本発明の他の目的は、各受信機ユニツトが置かれている
地理区域を表わす記憶可能な指定符号をその受信機ユニ
ツトが備えているプログラムを同時に削除するための直
接放送衛星システムに使用される方法を提供することで
ある。

本発明の他の目的は、特定の記憶された指定符号を有す
る全ての受信機ユニツトに削除段の表示が全体的に分配
されて記憶される特定の地理区域内の全ての受信機に対
するプログラムを同時に削除するための直接放送衛星シ
ステムで使用される方法を提供することである。

本発明の他の目的は、削除されるべきプログラムがプロ
グラム段の表示と共に放送され、そして、この放送され
たプログラム段の表示に匹敵する記憶された削除段の表
示をもつ全ての受信機がそのプログラムを表示するのを
防止される特定の地理区域内の全ての受信機のためのプ
ログラムを同時に削除するための直接放送衛星システム
で使用される方法を提供することである。

本発明の一態様によれば、選択された受信機によるプロ
グラムの表示を同時に防止する方法が直接放送衛星シス
テムで使用するために提供される。このシステムは複数
の受信機ユニツトを有していて、そのあるものが与えら
れたプログラムを表示できないものとして選択される種
類のものである。各受信機ユニツトはメモリを有してい
る。選択された受信機ユニツトにより表示され得ないプ
ログラムの送信前に、各受信機ユニツトはアドレスされ
てそのメモリに記憶される指定符号を与えられる。それ
から全ての受信機ユニツトはアドレスされ、選択された
指定符号を記憶した受信機ユニツトは与えられた表示を
供終されてこれを記憶する。各プログラムは関連するプ
ログラム表示と共に送信される。各受信機ユニツトは、
送信されたプログラムを受信したとき、この送信された
プログラム表示と記憶された表示を比較する。その送信
されたプログラム表示に匹敵する記憶された表示を有す
る受信機ユニツトはその送信されたプログラムを表示す
ることができない。

各受信機ユニツトは独特のアドレス符号を有している。
アドレス符号は指定符号を有する暗号化されたメツセー
ジと共に送信される。もし暗号化されたメツセージと共
に送信されたアドレス符号が受信機のアドレス符号に匹
敵する場合にのみ特定の受信機ユニツトはその暗号化さ
れたメツセージの暗号解読をすることができる。

全ての受信機ユニツトを全体的なアドレスを用いてアド
レスすることができる。その全体的なアドレスは、その
選択された指定符号と与えられた表示を含むメツセージ
と共に送信される。そのメツセージの指定符号に匹敵す
る記憶された指定符号を有する各受信機はそのメツセー
ジの与えられた指定符号を記憶する。

その与えられた表示は複数のビツトを有している。ま
た、メモリはビツト・マツプ・メモリである。

本発明の他の態様によれば、選択された地理区域の全て
の受信機ユニツトからプログラムを同時に削除するため
の方法が直接放送衛星システムで使用されるよう提供さ
れる。このシステムは種々の地理区域に複数の受信機ユ
ニツトを有する種類のものである。各受信機ユニツトは
指定符号メモリと削除段のメモリを有している。各受信
機ユニツトは別々にアドレスされ、指定符号を提供さ
れ、この指定符号はその指定符号メモリに記憶される。
異なる指定符号は異なる地理区域を表わす。各指定符号
は順次選択され、各指定符号ごとに削除段の表示が提供
され、匹敵する指定符号をその指定符号メモリに記憶さ
せた各受信機ユニツトの削除段のメモリに上記削除段の
表示が記憶される。各々がプログラム段の表示を伴う種
々のプログラムを含む信号が全ての受信機ユニツトに送
信される。各受信機ユニツトは、この送信された信号を
受信した時、各プログラムを伴うプログラム段の表示を
その削除段メモリの削除段の表示と比較する。プログラ
ムを伴う送信されたプログラム段の表示に対応する記憶
された削除段の表示をもつ任意の受信機ユニツトはその
プログラムを表示することができない。

送信される信号はデータ・ストリームを含んでいる。こ
のデータ・ストリームは複数のアドレス可能な部分を有
している。削除段の表示は、全ての受信機ユニツトにア
ドレスされるアドレス可能な部分を発生して、与えられ
記憶された指定符号を有する全ての受信機ユニツトに命
じてそのアドレスされた部分に削除段の表示を記憶させ
ることにより提供される。

各受信機ユニツトは独特のアドレスを有している。各受
信機ユニツトは、アドレスされる受信機ユニツトの指定
符号と、この受信機ユニツトがその指定符号をその指定
符号メモリに入力するためのメツセージとを有するその
アドレス可能な部分にその受信機ユニツトのアドレスを
組み入れることによりアドレスされる。

本発明の他の態様によれば、直接放送衛星システムで使
用される受信機ユニツトが提供される。このシステム
は、複数の段によるプログラムを含むプログラム情報、
並びに、各プログラム段ごとのプログラム段の表示、特
定の受信機ユニツトにアドレス可能な指定符号情報、及
び全体的にアドレスされる削除段の表示を含むアドレス
可能なデータ・ストリームを含有するところの複合テレ
ビジヨン信号を発生するための送信局と複数の受信機ユ
ニツトを備えている。受信機は、その複合テレビジヨン
信号を受信するための手段、受信機ユニツトにアドレス
される指定符号情報を含むアドレス可能なデータ・スト
リームの部分を突き止めるための手段、指定符号情報を
記憶するための手段、記憶された指定符号情報に対応す
る全体的にアドレスされる削除段の表示を突き止めるた
めの手段、表示用のプログラムを選択するための手段、
この選択されたプログラムに関するプログラム段の表示
を得るための手段、このプログラム段の表示を記憶され
た削除段の表示と比較するための手段、及び、これらの
比較された表示が互いに匹敵しない場合にその選択され
たプログラムを表示するための手段を有する。

以上の及び以後記載される目的に対応して、本発明は、
添付図面（ここでは類似の数字が類似の部品を示す）と
共に用いられる以下の明細書部分に詳述され特許請求の
範囲に記載された直接放送衛星システムで使用される地
理削除方法に関する。

本発明の削除方法を使用する直接放送衛星ネツトワーク
の詳細は、送信側装置、端末側装置、及びこれら２つの
間の通信に使用される信号送信系を含めて、発明の名称
「レシーバ・ウイズ・インタフエース・フオー・インタ
アクシヨン・ウイズ・コントローラ−デコーダ（Receiv
er With Interface For Inter-action With Controller
-Decoder）」でアシヨク・ジヨージ（Ashock George）
及びジヨン・ジエフアース（John Jrffers）の名前で19
83年11月３日出願で現在係属中の米国特許願第548,375
号、及び、発明の名称「ダイレクト・ブロードキヤスト
・サチライト・シグナル・トランスミツシヨン・システ
ム（Direct Broadcast Satellite Signal Tra-nsmissio
n System）」でジヨーゼフグラツブ（Joseph Glaab）、
ドナルドホーン（Donald Horne）、ジヨンジエフアース
（John Jeffers）、及びウエイニ マンデイ（Wayne Mu
ndy）の名前で出願された米国特許願に記載されてい
る。

上述の直接放送衛星ネツトワークに使用される基本的な
暗号方法の説明は、１９８４年１０月２６日にドナルド
ホーン（Donald Horne）の名前で出願された発明の名
称「クリプトグラフイツク・システム・フオー・ダイレ
クト・ブロードキヤスト・サチライト・ネツトワーク
（Cryptographic System For Direct Broadcast Satell
ite Network）」の現在係属中の米国特許出願第665,114
号から得られる。直接放送衛星ネツトワークに使用され
た暗号装置のいくつかの改良点は、１９８５年３月１１
日にドナルド ホーン（Donald Horne）及びジヨン ジ
エフアース（John Jeffers）の名前で出願された発明の
名称「クリプトフアニツク・システム・ユージング・イ
ンタチエンジヤブル・キー・ブロツク・アンド・シレク
タブル・キー・フラグメンツ「（Cryptographic System
Using Interchangeable Key Blocks and Selecta-ble
Key Fragments）の現在係属中の米国特許願第７１０，
３８５号から得られる。

読者には、また、１９８５年３月１１日にドナルド ホ
ーン（Donald Horne）の名前で出願された発明の名称
「プログラム・ブロツキング・メソツド・フオー・ユー
ス・イン・ダイレクト・ブロードキヤスト・サチライト
・システム（Program Blocking Method For Use In Dir
ect Broadcast Satellite Syste-m）」の現在係属中の
米国特許出願710,466号が言及される。この出願は、欲
求により所望視聴分支払い能力をもつ直接放送衛星シス
テムで阻止ビツト・マツプの使用を記載している。上述
の特許願の全ては本願の譲受入に譲渡されている。

本発明の直接放送衛星ネツトワークは種々の地理区域に
分布された多数の加入者の受信機ユニツトにテレビジヨ
ン・プログラミングを供給するよう設計されている。各
地理区域はその中に多数の加入者の受信機ユニツトを有
することができる。

各加入者ユニツトは衛星によつて多数の異なるプログラ
ミング段を供給される。各加入者は、そのネツトワーク
に加入すると、信号同調変調部、及び、加入者テレビジ
ヨンと接続して使用されるアドレス可能なコントローラ
・デユーダを有する受信機ユニツトを手に入れる。

各加入者は、加入者単位で受信されるプログラミング段
を１個以上選ぶ。加入者は、システム・オペレータに周
期的に、例えば毎月、料金を支払う。これにより加入者
は自分が選び料金を支払つた段のプログラムを視聴する
権利を与えられる。プログラミングの他の段には所望視
聴分支払い方式で支払うことができる。所望視聴分支払
い方式で視聴するに適当なプログラムは、加入者にプロ
グラムの始め、例えば、その最初の５分間を視聴するこ
とを許可することにより、加入者に下見可能であるが、
その後、加入者はそのプログラムの残りを視る権利に料
金を支払うか否かを決定しなければならない。

所望視聴分支払い処理に適当なプログラムを視聴するた
めに、加入者は、受信機ユニツトの同調部に関連するキ
ーボードに秘密の通過符号（パスコード）を記入する。
同調部と接続されたアドレス可能なコントローラーデコ
ーダは特定の情報、視聴の時間及び日、及び、そのプロ
グラムを視聴する権利に加入者が支払わなければならな
い費用に関する情報をメモリに記録する。周期的にアド
レス可能なコントローラーデコーダは、前の所望視聴分
支払い処理に関する累積データを送つてそれを費用請求
のためシステム・オペレータに提供するようシステム・
オペレータから指示を受ける。これは２つの方法のうち
の１つでなし得る。もし、そのアドレス可能なコントロ
ーラ−デコーダが電話通信能力を有していれば、すなわ
ち、電話線に接続されるモデムと、このモデムを動作さ
せるに必要な回路を有していれば、アドレス可能制御可
能なそのデコーダは送信側に配置されたコンピユータを
呼び出し、適当な識別過程の後、そのアドレス可能なコ
ントローラ−デコーダのメモリに記憶された所望視聴分
支払い処理に関する情報をその送信側のコンピユータに
転送する。このコンピユータは周期的に請求書を作成し
て加入者に送る。

上記のアドレス可能なコントローラ−デコーダが電話通
信能力を有しない場合には、請求のためのクレジツト・
カード型の装置が利用できる。このクレジツト・カード
型の装置は、本質は、そのアドレス可能なコントローラ
−デコーダに設けられたスロツトに挿入されるカード上
のメモリである。送信側から適当な指令を受けると、そ
のアドレス可能なコントローラ−デコーダは、所望視聴
分支払い処理に関するその記憶された情報をそのカード
・メモリに転送する。すると加入者はそのカード・メモ
リをシステム・オペレータに送る。続いて、システム・
オペレータはそのカード・メモリに連絡をつけてその所
望視聴分支払い処理を確認し、そして、それに従つて加
入者に請求書を提供する。

予約により適当であるか、所望視聴分支払い処理により
適当であるかに関係なく、あるプログラミングは指定さ
れた受信機ユニツトへの表示を防止されなければならな
い。このプログラミングは、何らかの理由で不愉快な内
容をも組み入れそうなもの、または、局地的に行なわれ
て削除されなければならないスポーツ・イベントのよう
な特定のプログラミングに関係しそうなものである。そ
のスポーツ・イベントへの客の入りを高く維持するため
に、プログラムは、スポーツ・イベントが行なわれてい
る地理区域内では視聴できないような制限を設けて分配
される。

本発明は、指定された受信機ユニツトにより選択された
プログラミングの表示を防止するための方法に関する。
本発明は、指定された地理区域内の特定プログラムを同
時に削除する場合の使用に特に適用可能である。

特定の地理区域内の全ての受信機ユニツトを削除するた
めには、通常、各受信機ユニツトに連絡してこれに必要
な削除命令を与えることが必要である。特定の地理区域
には何１０万又は数１００万もの受信機ユニツトが存在
する可能性があるので、各受信機ユニツトに削除情報を
与えるために各受信機ユニツトに連絡をつけるためには
比較的長い時間が必要である。もし特定の段のプログラ
ミングを削除する命令が削除されるプログラムの開始前
に分配されると、これにより、回避されるべき結果であ
る、通常は削除されない前のプログラムの視聴が阻止さ
れることがある。一方、削除されるプログラムが始まる
まで削除命令情報の分配が生じなければ、ある視聴者は
そのプログラムの始めの部分を視聴することができる
が、数分後そのプログラムを削除されるので、わずらわ
しさを感じることがある。

本発明は、各受信機ユニツト、特に、そのアドレス可能
なコントローラ−デコーダ部分に削除ビツト・マツプ・
メモリの形の削除段表示メモリと受信機ユニツト指定符
号メモリを提供することにより上述の問題を克服する。
各受信機ユニツトは、アドレスされて指定符号、この場
合には、この受信機ユニツトの地理上の場所を表わす符
号を与えられる。その指定符号はその受信機ユニツトに
記憶される。各受信機ユニツトは次に全体的にアドレス
されて選択された指定符号及び削除段の表示を与えられ
る。この削除段の表示は、選択された指定符号をもつ全
ての受信機ユニツトで削除されるべき特定のプログラミ
ング段を表わす。もし記憶された指定符号が送信された
指定符号に匹敵すると、削除段の表示は受信機の削除ビ
ツト・マツプ・メモリに記憶される。このことは削除さ
れるプログラムの送信前に行なわれる。

各プログラムはプログラム段の表示と関連して送信され
る。与えられた指定符号により表わされる特定の地理区
域内でそのプログラムが削除されるべき場合、プログラ
ム段の表示は、その記憶された指定符号をもつ全ての受
信機ユニツトに前に記憶された削除段の表示に匹敵す
る。プログラムを受信すると、各受信機ユニツトは、そ
のプログラムと共に送信されたプログラム段の表示と、
その削除ビツト・マツプ・メモリ内の削除段の表示を比
較する。もし、それらの表示が互いに匹敵すると、プロ
グラムは表示され得ない。そうでなければ、プログラム
はいつものように表示される。こうして、選択された地
理区域内の全ての受信機は削除されてプログラムの表示
は防止される。

各受信機ユニツトは、また、認可ビツト・マツプ・メモ
リの形をした段認可メモリと妨害ビツト・マツプ・メモ
リの形をした段妨害メモリを有している。予約に選択さ
れないプログラム段に関する表示は認可ビツト・マツプ
・メモリに記憶される。また、システム・オペレータに
より妨害される段に関する表示は妨害ビツト・マツプ・
メモリに記憶される。認可段の表示と妨害段の表示は、
指定符号と同じ仕方で複合テレビジヨン信号のデータ・
ストリームのアドレス可能な部分で分配される。

種々のビツト・マツプ・メモリ装置は本明細書では別々
のメモリとして言及されているが、実際には、それらは
同一のメモリ回路の異なる区域にすることができるとい
うことは理解されるはずである。

第１図は、認可ビツト・マツプ・メモリ、妨害ビツト・
マツプ・メモリ、及び、削除ビツト・マツプ・メモリを
アドレス可能なコントローラ−デコーダ内で利用する方
法をグラフで示す。各ビツト・マツプはプログラミング
段の数、例えば、３２個のプログラミング段に相当する
３２ビツトに等しいビツト列である。こうして各ビツト
は段を表わす。各列の各ビツトは互いの列の各対応ビツ
トで試験されて、選択された段のプログラミングが表示
できるか否かを決定する。

図解のために６個のみのプログラミング段S₀，……S₅が
示されているが、更に多くのプログラミング段が使用で
きることがわかる。プログラミング段S₀とS₃は予約によ
り料金を支払われたプログラミング段であつて、例え
ば、加入者の側で更に行為なしに視聴できる商業プログ
ラミングを含んでいる。

プログラミング段S₁とS₂は、例えば、それぞれ、その上
に「Ｒ」級及び「ＰＧ」級の映画を含んでいる。両プロ
グラミング段S₁とS₂は、アドレス可能なコントローラ−
デコーダが所望視聴分支払い処理方式でこれらの段の視
聴を許可する命令を前に受けているので、所望視聴分支
払い処理に適している。

しかしながら、加入者は、プログラミング段S₁の「Ｒ」
級映画を家庭の特定構成質には視聴させることを望んで
はいない。このことはシステム・オペレータに前もつて
通知されており、従つて、システム・オペレータは加入
者のアドレス可能なコントローラ−デコーダに特定の指
令を与えて、たとえ、通常、加入者ユニツトによるプロ
グラムの表示を許可して加入者にその権利について請求
するような適切な通過符号がそのコントローラに入力さ
れても、加入者のアドレス可能なコントローラ−デコー
ダに含まれる妨害ビツト・マツプがプログラミング段S₁
の表示を妨害するように設定されている。

プログラミング段S₃とS₄はその上にスポーツ・プログラ
ムを含んでいる。プログラミング段S₃は、プログラミン
グ段S₀のように、予約の一部であり、従つて、所望視聴
分支払い処理分としては認可される必要はない。それ
は、妨害又は削除されないので、視聴し得る。しかしな
がら、段S₄のプログラミングは加入者ユニツトが置かれ
ている地理区域からは削除されている。従つて、アドレ
ス可能なコントローラ−デコーダにより段S₄のプログラ
ミングの表示は許可されない。

段S₅のプログラミングは、段S₂のプログラミングのよう
に、所望視聴分支払い処理に適格である。このプログラ
ミングは、妨害されていず、削除されてはいないので、
受信機ユニツトのキーボードで適切な通過符号を入力す
ることにより視聴可能である。そして、プログラムは表
示されて加入者はその権利について請求される。

制御データは、複合テレビジヨン放送信号内の連続する
水平帰線消去期間に位置づけられたデータ・ストリーム
により加入者ユニツトに分配される。そのデータ・スト
リームは後で詳述する。一般に、データ・ストリームに
は、群アドレスを含むヘツダ・パケツト、分配される各
プログラムごとにプログラム段の表示を含むプログラム
関連の特定情報、及び、所望視聴分支払い処理に適格な
特定プログラム及びこの特定プログラムを視聴する費用
に関する識別番号のような特定の所望視聴分支払い情報
が含まれる。この種の情報は、アドレスされた群内の全
ての受信機ユニツトに一般的に適用可能である。

データ・ストリームは、また、アドレスされる群内の特
定の加入者ユニツトの制御に応用できる暗号化されたメ
ツセージを含む複数のアドレス可能なパケツトを含んで
いる。各加入者ユニツトは個々のアドレス番号を有して
いる。アドレス可能なパケツトは、この中に加入者ユニ
ツトの個々のアドレス番号を含めることにより特定の加
入者ユニツトにアドレスされる。その個々のアドレス番
号をもつ加入者ユニツトのみがそのアドレスされたパケ
ツト内のメツセージを受信して解読することができる。

アドレスされたパケツトは、その特定のアドレスされた
加入者ユニツトがそのメツセージを解読するに必要な情
報と共にいくつかの異なるメツセージのうちの選択され
たものを含むことができる。例えば、特定のメツセージ
によりアドレスされた加入者ユニツトは指定符号をその
指定符号メモリに格納することができる。また、他のメ
ツセージにより削除段の表示が削除ビツト・マツプ・メ
モリへ記憶されるようにもできる。更にまた、他のメツ
セージにより、アドレスされる受信機ユニツトが認可段
の表示を与えられてその認可ビツト・マツプ・メモリを
設定でき、又は、妨害段の表示を与えられてその妨害ビ
ツト・マツプ・メモリを設定できるようにできる。

また、アドレス可能なパケツトを用いて全体的なメツセ
ージ、すなわち、アドレスされる群内の全ての受信機ユ
ニツトの制御に適切なメツセージを送ることもできる。
その全体的なメツセージは明白な、すなわち、暗号解読
された形で送られる。この場合、全体的なアドレス、例
えば、全て１、が用いられる。このようなメツセージ
は、例えば、特定の機能を実行するための特定の記憶さ
れた指定をもつ群内のすべての加入者ユニツトに対する
指令にすることができる。

本発明の装置は、ネツトワーク内の各群の各加入者ユニ
ツトを別々にアドレスし、そして、各アドレスされた加
入者ユニツトに命令してそのアドレス可能なパケツトの
メツセージ内に含まれる特定の指定符号をその指定符号
メモリに記録させることにより、初期設定される。異な
る地理区域は異なる指定符号を割り当てられる。こうし
て、特定の地理区域内の全ての加入者ユニツトは、これ
らの指定符号メモリに同一の指定符号を記憶させる。

指定符号が全ての加入者ユニツト内に記憶された後に、
各指定符号が順番に選択され、そして、その選択された
指定符号をもつ各加入者ユニツトの削除ビツト・マツプ
・メモリがセツト（又はリセツト）される。このこと
は、１連の１のような全体的なアドレスが含まれている
データ・ストリームのアドレス可能なパケツトで全体的
なメツセージを送つて、もし加入者ユニツトに前に記憶
されていた指定符号がそのメツセージの指定符号に匹敵
する場合に、システム内のすべての加入者ユニツトに命
令して、削除段の表示を形成する特定シーケンスのビツ
トを加入者ユニツトの削除ビツト・マツプ・メモリに格
納することにより達成される。このことが生じて後、次
の指定符号が選択され、そして、全体的なメツセージが
送られてその指定符号をもつ全加入者ユニツトにこれら
のそれぞれの削除ビツト・マツプ・メモリを特定の削除
段の表示でセツト又はリセツトするよう命令する。この
過程は、各地理区域の全ての受信機の削除ビツト・マツ
プ・メモリがセツトされるまで続く。これは第２図に示
されている。

第３図に示されるように、各受信機ユニツトは複合テレ
ビジヨン信号を受信してその加入者ユニツトのアドレス
をもつアドレスされるパケツトをさがす。加入者ユニツ
トのアドレをもつ各アドレスされるパケツトはメツセー
ジ形の表示、暗号化されたメツセージ、及び、解読情報
を含んでいる。メツセージの１つの種類は指定符号メモ
リをメツセージ内に含まれる指定符号でセツトする指令
を表わすものである。メツセージの他の種類は、認可ビ
ツト・マツプ・メモリ、妨害ビツト・マツプ・メモリを
セツトし、又は、他の機能を実行する指令を表わすもの
である。受信機ユニツトはメツセージの暗号解読をして
指定された機能を実行し、すなわち、その指定符号メモ
リに指定符号を記憶する。

全体的なメツセージ、すなわち、全体的なアドレスをも
つアドレスされるパケツトは次に送られる。このメツセ
ージは指定符号と、明白な、すなわち、暗号解読された
形の削除段の表示を含んでいる。もし記憶された指定符
号が指定メモリの指定符号に匹敵するならば、受信機ユ
ニツトはその削除ビツト・マツプ・メモリにその削除段
の表示を記憶する。

複合テレビジヨン信号に関する各プログラム放送はこの
プログラム放送に関連するヘツダ・パケツトを有してい
る。このヘツダ・パケツトはそのプログラムに関連する
プログラム段の表示を含んでいる。

第４図に示されるように、複合テレビジヨン信号が加入
者ユニツトにより受信されると、加入者は表示されるプ
ログラムを選択する。この選択されたプログラムに対応
するアドレス可能なデータ・ストリームのヘツダ・パケ
ツトで突き止められた加入者ユニツトは、ヘツダ・パケ
ツト内でプログラム段の表示を得る。そして加入者ユニ
ツトはその妨害ビツト・マツプ・メモリをアクセスし
て、ヘツダからのプログラム段の表示と記憶された妨害
段の表示とを比較する。もし、それらの表示が互いに匹
敵すれば、すなわち、同一場所に「１」があれば、プロ
グラムは妨害されてその受信機によつては表示され得な
い。

次に、削除ビツト・マツプ・メモリがアクセスされてプ
ログラム段の表示が削除段の表示と比較される。もし、
これらの表示が互いに匹敵すれば、すなわち、削除ビツ
ト・マツプ・メモリの「１」ビツトと同じ場所にプログ
ラム段の表示の「１」があると、プログラムは表示され
ない。

最後に、認可ビツト・マツプ・メモリがアクセスされ
る。もしプログラム段の表示が認可段の表示に匹敵する
と、プログラムが視聴できる前に所望視聴分支払い処理
が行なわなければならない。さもなければ、プログラム
は予約内にあつて加入者の側での更に別の行為がなくて
も表示可能である。

第５図は、直接放送衛星ネツトワークにより分配された
複合ＴＶ信号の種類を図式的に表わす。この信号は複数
の有効ビデオ部分、同期化部分、及び、水平帰線消去期
間部分を含んでいる。デジタル化した可聴周波信号及び
制御データを含むデータ・ストリームは複合テレビジヨ
ン信号の連続する水平帰線消去期間へ挿入されている。

データ・ストリームは、挿入（run-in）符号部分、アド
レス可能なデータ・ストリーム部分、暗号化された可聴
周波信号部分、放送されている可聴周波チヤンネルが立
体音響のものか又は２ケ国語のものかを示す可聴周波部
分、ビデオ信号のデスクランブル（des-cramble）を行
なうために要求されたビデオ反転符号、及び、冗長ビツ
ト部分を有する。アドレス可能なデータ・ストリーム部
分は分配される各プログラム用のヘツダ・パケツト及び
複数のアドレス可能なパケツトを有している。上述のよ
うに、全体的な情報は、全体的なアドレス、例えば、１
全てを含むアドレス可能なパケツト内に含ませてもよ
い。特定の受信機ユニツトの制御に関する情報は特定の
受信機ユニツトの独特のアドレス番号を含むアドレス可
能なパケツトに含まれる。

各アドレス可能なパケツトは、本来全体的又は特定の加
入者に特有であるアドレス部分を有している。特定の加
入者にアドレスされるパケツトで、そのアドレス部分に
は、暗号化されたメツセージとアドレスされた加入者ユ
ニツトにそのメツセージを解読することを可能にする情
報が続く。

種々の種類の制御データを含む種々の種類の暗号化され
たメツセージはこの仕方で分配することができる。この
特定用途のためには、１つの種類の暗号化されたメツセ
ージが、特定の指定符号をその指定符号メモリへ格納す
るための、アドレスされた加入者ユニツトへの指令とな
ることができるということを理解すれば十分である。他
の種類の暗号化されたメツセージは、加入者ユニツトが
特定の妨害段の表示をその妨害ビツト・マツプ・メモリ
に格納するための指令となることができる。更に他の種
類の暗号化されたメツセージは、認可段の表示で認可ビ
ツト・マツプ・メモリをセツトするための指令となるこ
とができる。

他の種類のメツセージはアドレス可能なパケツト１とし
て示されている。このパケツトは、１つの特定加入者ユ
ニツトに関する加入者ユニツト・アドレス、メツセージ
の種類の表示（すなわち、指定符号メモリをセツトする
指令）、メツセージ（メモリに記憶されるべき指定符
号）、及び、アドレスされた加入者ユニツトがメツセー
ジの暗号解読をするに必要な情報を含んでいる。

全体的にアドレスされるメツセージはアドレス可能なパ
ケツト２として示されている。このメツセージは、全体
的なアドレス（このメツセージがこのシステム内の全て
の受信機ユニツトに適切であることを意味する）と、メ
ツセージの種類の表示（もし、メツセージ内の指定符号
が指定符号メモリに以前記憶された指定符号に匹敵する
とき削除ビツト・マツプ・メモリをセツトする指令）を
含んでいる。このアドレス可能なパケツトは、又、比較
されるべき指定符号と記憶されるべき削除段の表示を含
むメツセージを含有している。

削除されるべきプログラムの放送の後、データ・ストリ
ームを介して他の全体的なメツセージが全ての受信機ユ
ニツトへ送られる。この全体的なメツセージは全ての受
信機ユニツトに命令してそれぞれの削除ビツト・マツプ
・メモリを零にリセツトさせ、それにより、削除情報を
消去する。これが一度生じると、削除するように前に指
定された段のプログラミングを視聴することができる。
このようにして、削除ビツト・マツプ・メモリは必要に
応じてセツト及びリセツトすることができる。

簡単化のため、本願は一度に一つのプログラム段の削除
を記載したが、数個の段を表わす場所に「１」ビツトを
有する削除段の表示を分配することにより数個の段が同
時に削除できるということが知られる。例えば、段２と
４を削除するには「１」を第２と第４のビツトにもつ３
２ビツト・ストリームが必要とされる。こうして、本明
細書で使用した「表示」なる用語は１個又はこれ以上の
段番号に対応する位置に１をもつビツト・ストリームの
ことを云うものである。

さて、本発明によれば、特定の地理区域に置かれた全て
の加入者ユニツトは、特定のプログラムに関連するプロ
グラム段の与えられた表示を受信したとき、そのプログ
ラムを削除するができるということが理解される。この
ことが生じ得るのは、削除されるべき特定の地理区域内
の特定の加入者ユニツトが前もつて一定の削除段の表示
を与えられているからである。各地理区域内の加入者ユ
ニツトは、この加入者ユニツトが置かれている地理区域
を表わす指定符号を前もつて格納されている。指定符号
と削除段の表示は、削除されるべきプログラミングの放
送前に分配されて記憶されるので、プログラムの削除は
システムの動作を混乱させずに比較的長時間にわたりな
し得る。このようにしてシステムを構成することにより
プログラムは指定された地理区域内の全ての受信機ユニ
ツトで同時に削除することができる。

以上、本発明の好適な実施例が図解のため１つだけ開示
されたが、明らかに、多くの変化及び変更がこの実施例
に対してなし得る。従つて、本発明は、特許請求の範囲
に記載した本発明の範囲に入るこれらの変化及び変更の
全てを含むものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の代表的な加入者受信機ユニツトの削
除ビツト・マツプ・メモリ、妨害ビツト・マツプ・メモ
リ、及び認可ビツト・マツプ・メモリを表わす図であ
り、 第２図は種々の地理区域の加入者受信機ユニツトの削除
符号メモリをセツト及びリセツトする手順のフローチヤ
ートを示す図であり、 第３図は受信機ユニツトの指定符号メモリ及び削除ビツ
ト・マツプ・メモリをセツトする場合の受信機ユニツト
の動作のフローチヤートを示す図であり、 第４図は、特定のプログラムが削除されるべきか否かを
加入者受信機ユニツトが決定できるようにする動作のフ
ローチヤートを示す図であり、そして、 第５図は、本発明が利用される直接放送衛星ネツトワー
クにより分配される複合テレビジヨン放送信号を示す図
である。 〔主要部分の符号の説明〕 プログラム段……S₀〜S₅

フロントページの続き (72)発明者 ステフアン ピー．ナイト カナダ国．エル３ピー．４テイー４，オン タリオ，マーカム，テイムバーリル クレ ツセント 48 (56)参考文献 特開 昭60−139083（ＪＰ，Ａ)

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】段容認メモリ、指定コードメモリ、及び削
   除コードメモリを各々有する複数の受信機ユニットを含
   むタイプの直接放送衛星システム内で選択された受信機
   ユニットによるプログラムの表示を同時に阻止する方法
   において、 表示を阻止すべきプログラムの送信前に、各受信機ユニ
   ットを個別にアドレスし、アドレスされた受信機ユニッ
   トの各々に段容認コードを与えそれらの段容認コードメ
   モリに蓄積させ、そしてアドレスされた受信機ユニット
   の各々に指定コードを与えて受信機ユニットの指定コー
   ドメモリに蓄積させ、 全受信機ユニットを全体的にアドレスして、指定コード
   及び対応する削除コードを送信して、送信された指定コ
   ードが受信機ユニットの指定コードメモリにあらかじめ
   蓄積された指定コードと一致した時に、受信機ユニット
   は送信された削除コードをその削除コードメモリに蓄積
   し、 プログラム段表示を有するプログラムを送信し、受信機
   ユニットの各々は、送信されたプログラムを受信すると
   すぐ、その段表示を蓄積された削除コードと比較してプ
   ログラムを削除すべきかどうか判定し、若し、プログラ
   ムが削除すべきではない場合には、送信された段表示を
   蓄積された段容認コードと比較してそのプログラムが容
   認されているかどうか判定し、若し、そのプログラムが
   削除すべきでなくかつ容認されている場合には、そのプ
   ログラムを表示することを特徴とするプログラムの表示
   を同時に阻止する方法。
2. 【請求項２】与えられた前記指定コードは、暗号化され
   たメッセージで送信され、かつ指定コードを蓄積する過
   程がそのメッセージを解読して指定コードを得る過程を
   含むことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の方
   法。
3. 【請求項３】前記受信機ユニットの各々はユニークアド
   レスコードを有し、アドレスコードが前記暗号化メッセ
   ージと共に送信され、送信されたアドレスコードが受信
   機ユニットのアドレスコードと一致した場合にのみ暗号
   化メッセージを解読する過程を更に含むことを特徴とす
   る特許請求の範囲第２項に記載の方法。
4. 【請求項４】前記削除段表示が複数のビットからなり、
   削除ビットマップメモリを含むことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項に記載の方法。
5. 【請求項５】段容認メモリ、指定コードメモリ及び削除
   ビットマップメモリを各々有し、種々の地理的領域にあ
   る受信機ユニットを複数含むタイプの直接放送衛星シス
   テムで使用する特定の地理的領域の受信機ユニットによ
   るプログラムの表示を同時に阻止する方法において、 各受信機ユニットをアドレスして、該受信機ユニットに
   指定コードを与えて該受信機ユニットの指定コードメモ
   リに蓄積させ、異なる指定コードが異なる地理的領域を
   表示し、段容認を与えてこれを受信機ユニットの段容認
   メモリに蓄積させ、各指定コードを選択して、各選択さ
   れた指定コードについて受信機ユニットの指定コードメ
   モリに蓄積された選択された指定コードを有する受信機
   ユニットの各々の削除ビットメモリに蓄積すべき削除コ
   ードを与え、 プログラム段表示を伴うプログラムからなる信号を受信
   機ユニットに送信し、各受信機ユニットは該信号を受信
   するとすぐそのプログラム段表示と削除ビットメモリに
   蓄積された削除コードとを比較してそのプログラムを削
   除すべきかどうか判定し、若し、そのプログラムが削除
   すべきではない場合には、そのプログラム段表示を蓄積
   された段容認コードと比較してそのプログラムが容認プ
   ログラム段であるかどうかを判定し、そのプログラムが
   削除すべきではなくかつ容認段であるときにはそのプロ
   グラムを表示することを特徴とするプログラムの表示を
   同時に阻止する方法。
6. 【請求項６】前記信号が、複数のアドレス可能な部分か
   らなるデータストリームを含み、前記削除コードを与え
   る過程が、全ての受信機ユニットにアドレスされ削除コ
   ードを含むアドレス可能な部分を発生する過程と、与え
   られた蓄積指定コードを有する全ての受信機ユニットに
   削除コードを蓄積するように命令する過程とを含むこと
   を特徴とする特許請求の範囲第５項に記載の方法。
7. 【請求項７】前記受信機ユニットの各々はユニークアド
   レスを有し、削除コードを与える過程は特定の受信機ユ
   ニットに対するメッセージをアドレスする過程を含み、
   前記メッセージは特定の指定コードをアドレスされたユ
   ニットの指定コードメモリにエンタさせるコマンドを含
   んでいることを特徴とする特許請求の範囲第６項に記載
   の方法。
8. 【請求項８】複数の受信機ユニット及び送信局からな
   り、該送信局が、複数段のプログラムを含むプログラム
   関連情報と各プログラムに関するプログラム段表示を含
   むデータストリームとを含む合成テレビジョン信号を発
   生し、特定の受信機ユニットに対しアドレス可能な部分
   が段容認コードと指定コードとを含みアドレスされた受
   信機ユニットに蓄積され、全体的にアドレス可能な部分
   が指定コードと対応する削除コードとを含む直接放送衛
   星システムに使用される受信機ユニットにおいて、 合成テレビジョン信号を受信する手段、特定の受信機ユ
   ニットにアドレスされるデータストリームの部分を探知
   する手段、アドレス可能な部分に指定コードを蓄積する
   手段、アドレス可能な部分に段容認コードを蓄積する手
   段、該蓄積された指定コードに対応する指定コードを含
   むデータストリームの全体的にアドレスされた部分を探
   知する手段、あらかじめ蓄積された指定コードに一致し
   た指定コードに関連する全体的にアドレスされた部分に
   削除コードを蓄積する手段、プログラムを選択する手
   段、選択されたプログラムを表示する放送プログラム段
   を蓄積された削除コードと比較してその選択されたプロ
   グラムを削除すべきかどうか判定する手段、プログラム
   段表示を蓄積容認コードと比較して選択されたプログラ
   ムが容認されているかどうか判定する手段、及び若し、
   そのプログラムが削除すべきではなく容認されている場
   合にはそのプログラムを表示する手段からなることを特
   徴とする受信機ユニット。
9. 【請求項９】前記指定コードが暗号化メッセージで送信
   され、前記指定コードを蓄積する手段が前記メッセージ
   の暗号を解読して前記指定コードを得る手段を含むこと
   を特徴とする特許請求の範囲第８項に記載の受信機ユニ
   ット。
10. 【請求項１０】前記受信機ユニットの各々はユニークア
    ドレスコードを有し、該アドレスコードが特定の受信機
    ユニットに対してアドレス可能な部分の一部として送信
    され、更に、アドレスコードを蓄積する手段、及び前記
    メッセージと共に送信されたアドレスコードが受信機ユ
    ニットアドレスコード蓄積手段に蓄積されたアドレスコ
    ードと一致した時にだけ前記メッセージの暗号を解読す
    る手段を備えたことを特徴とする特許請求の範囲第９項
    に記載の受信機ユニット。
11. 【請求項１１】前記削除コードが複数のビットからな
    り、前記削除コード蓄積手段が削除コードビットマップ
    メモリを含むことを特徴とする特許請求の範囲第８項に
    記載の受信機ユニット。