JPH0622331Y2 - アンニュラアレー形超音波探触子 - Google Patents
アンニュラアレー形超音波探触子Info
- Publication number
- JPH0622331Y2 JPH0622331Y2 JP1987186747U JP18674787U JPH0622331Y2 JP H0622331 Y2 JPH0622331 Y2 JP H0622331Y2 JP 1987186747 U JP1987186747 U JP 1987186747U JP 18674787 U JP18674787 U JP 18674787U JP H0622331 Y2 JPH0622331 Y2 JP H0622331Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- wave transmitting
- ultrasonic wave
- receiving section
- ultrasonic probe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
- Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、主として超音波診断装置に用いられるアンニ
ュラアレー形超音波探触子に関する。
ュラアレー形超音波探触子に関する。
(ロ)従来技術とその問題点 従来のアンニュラアレー形超音波探触子には、第6図お
よび第7図に示すものがある。このアンニュラアレー形
の超音波探触子aは、中央の圧電素子b1の回りに割リ
ング状の圧電素子b2〜b4が同心円状に配置され、こ
れらの各圧電素子b1〜b4がバッキング層cに一体的
に固定されている。その製造にあたっては、まず、中央
の圧電素子b1と互いに径の異なる割リング状の圧電素
子b2〜b4を個別に作り、これらの圧電素子b1〜b
4をバッキング層に接着した後、各圧電素子b1〜b4
の信号用電極eに信号線f、アース用電極gにアース線
hをそれぞれ取り付ける方法が採られる。
よび第7図に示すものがある。このアンニュラアレー形
の超音波探触子aは、中央の圧電素子b1の回りに割リ
ング状の圧電素子b2〜b4が同心円状に配置され、こ
れらの各圧電素子b1〜b4がバッキング層cに一体的
に固定されている。その製造にあたっては、まず、中央
の圧電素子b1と互いに径の異なる割リング状の圧電素
子b2〜b4を個別に作り、これらの圧電素子b1〜b
4をバッキング層に接着した後、各圧電素子b1〜b4
の信号用電極eに信号線f、アース用電極gにアース線
hをそれぞれ取り付ける方法が採られる。
しかし、各圧電素子b1〜b4を個別に作り、後工程で
これらを一体固定するのは、各圧電素子b1〜b4の位
置合わせが難しく作業性に欠け、また、圧電素子b1〜
b4が細分されているために破損し易く製品歩留まりが
悪い。さらに、各圧電素子b1〜b4が分離しているた
めに、アース用電極gを共通化できず、したがって、一
箇所に各電極e、gをまとめることができない。このた
め、信号線fとアース線hとを個別に接続する必要があ
り、配線が複雑になる等の不具合がある。
これらを一体固定するのは、各圧電素子b1〜b4の位
置合わせが難しく作業性に欠け、また、圧電素子b1〜
b4が細分されているために破損し易く製品歩留まりが
悪い。さらに、各圧電素子b1〜b4が分離しているた
めに、アース用電極gを共通化できず、したがって、一
箇所に各電極e、gをまとめることができない。このた
め、信号線fとアース線hとを個別に接続する必要があ
り、配線が複雑になる等の不具合がある。
これを改善するために、一枚の圧電基板を準備し、この
圧電基板にレーザビーム等で円弧溝を切設して各圧電素
子を形成し、かつ、各圧電素子が分離しないように一部
を互いに連接した構成とすることが考えられる。しか
し、その場合でも、各圧電素子を個別に駆動する必要
上、圧電基板をカッティングせねばならず、依然として
製作に手間がかかるという難点がある。
圧電基板にレーザビーム等で円弧溝を切設して各圧電素
子を形成し、かつ、各圧電素子が分離しないように一部
を互いに連接した構成とすることが考えられる。しか
し、その場合でも、各圧電素子を個別に駆動する必要
上、圧電基板をカッティングせねばならず、依然として
製作に手間がかかるという難点がある。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、圧電基板のカッティングが不要で、かつ、電極にリ
ード線を簡単に接続できるようにして、すなわち、製作
容易なアンニュラアレー形超音波探触子を提供すること
を目的とする。
て、圧電基板のカッティングが不要で、かつ、電極にリ
ード線を簡単に接続できるようにして、すなわち、製作
容易なアンニュラアレー形超音波探触子を提供すること
を目的とする。
(ハ)問題点を解決するための手段 本考案は上記の目的を達成するために、次の構成を採
る。
る。
すなわち、本考案のアンニュラアレー形超音波探触子
は、柱状をした多数の圧電セラミックを縦横に配列する
とともに、これらの圧電セラミック間を樹脂で充填して
なる複合圧電体で構成された一枚の基板を備え、この基
板は、平円盤状の超音波送受波部とこの超音波送受波部
から外周側に延設された電極取出部とからなり、前記超
音波送受波部の一方の主表面側には中央電極とこの中央
電極の回りに同心円状に配置された割リング状電極とが
パターン形成され、前記超音波送受波部の他方の主表面
側にはその全面にアース用電極がパターン形成され、ま
た、前記電極取出部には前記中央電極、割リング状電極
およびアース用電極からそれぞれ延びる各引き出し部が
所定のピッチで配列されるとともに、各引き出し部にフ
レキシブルケーブルが接続されていることを特徴として
いる。
は、柱状をした多数の圧電セラミックを縦横に配列する
とともに、これらの圧電セラミック間を樹脂で充填して
なる複合圧電体で構成された一枚の基板を備え、この基
板は、平円盤状の超音波送受波部とこの超音波送受波部
から外周側に延設された電極取出部とからなり、前記超
音波送受波部の一方の主表面側には中央電極とこの中央
電極の回りに同心円状に配置された割リング状電極とが
パターン形成され、前記超音波送受波部の他方の主表面
側にはその全面にアース用電極がパターン形成され、ま
た、前記電極取出部には前記中央電極、割リング状電極
およびアース用電極からそれぞれ延びる各引き出し部が
所定のピッチで配列されるとともに、各引き出し部にフ
レキシブルケーブルが接続されていることを特徴として
いる。
(ニ)作用 圧電基板に複合圧電体を使用しているので、電極パター
ンさえ形成すれば従来のように圧電基板をカッティング
しなくても電極形成部分のみで超音波を送受波できて可
変口径ダナミックフォーカスが可能となる。また、アー
ス用電極を共通化できるので、信号電極とアース電極を
一箇所にまとめることが可能となり、フレキシブルケー
ブルの接続が簡単になる。
ンさえ形成すれば従来のように圧電基板をカッティング
しなくても電極形成部分のみで超音波を送受波できて可
変口径ダナミックフォーカスが可能となる。また、アー
ス用電極を共通化できるので、信号電極とアース電極を
一箇所にまとめることが可能となり、フレキシブルケー
ブルの接続が簡単になる。
(ホ)実施例 第1図はアンニュラアレー形超音波探触子の平面図、第
2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図は第1図
のIII−III線に沿う断面図である。
2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図は第1図
のIII−III線に沿う断面図である。
この実施例のアンニュラアレー形超音波探触子1は、第
4図および第5図に示すように、柱状をした多数の圧電
セラミック2を縦横に配列するとともに、これらの圧電
セラミック2間を樹脂4で充填してなる複合圧電体で構
成された一枚の基板8を備える。この基板8は、平円盤
状の超音波送受波部8aとこの超音波送受波部8aから
外周側に一部延設された電極取出部8bとからなる。そ
して、超音波送受波部8aの一方の主表面側には中央電
極10a、とこの中央電極の回りに同心円状に配置され
た割リング状電極10b〜10nとがパターン形成され
ている。また、超音波送受波部8aの他方の主表面側に
はその全面にアース用電極12がパターン形成されてい
る。さらに、電極取出部8bには中央電極10a、割リ
ング状電極10b〜10nおよびアース用電極12から
それぞれ延びる各引き出し部10a1〜10n1、12
1が所定のピッチで配列されている。特に、アース用電
極12は、その引き出し部121が電極取出部8bの側
端部において中央電極10aと割リング状電極10b〜
10nの形成面側に回り込むことにより、これらの各引
き出し部10a1〜10n1と同一面上に配列されてい
る。そして、これらの各引き出し部10a1〜10
n1、121にフレキシブルケーブル14が接続されて
いる。なお、16は超音波吸収用のバッキング層であ
る。
4図および第5図に示すように、柱状をした多数の圧電
セラミック2を縦横に配列するとともに、これらの圧電
セラミック2間を樹脂4で充填してなる複合圧電体で構
成された一枚の基板8を備える。この基板8は、平円盤
状の超音波送受波部8aとこの超音波送受波部8aから
外周側に一部延設された電極取出部8bとからなる。そ
して、超音波送受波部8aの一方の主表面側には中央電
極10a、とこの中央電極の回りに同心円状に配置され
た割リング状電極10b〜10nとがパターン形成され
ている。また、超音波送受波部8aの他方の主表面側に
はその全面にアース用電極12がパターン形成されてい
る。さらに、電極取出部8bには中央電極10a、割リ
ング状電極10b〜10nおよびアース用電極12から
それぞれ延びる各引き出し部10a1〜10n1、12
1が所定のピッチで配列されている。特に、アース用電
極12は、その引き出し部121が電極取出部8bの側
端部において中央電極10aと割リング状電極10b〜
10nの形成面側に回り込むことにより、これらの各引
き出し部10a1〜10n1と同一面上に配列されてい
る。そして、これらの各引き出し部10a1〜10
n1、121にフレキシブルケーブル14が接続されて
いる。なお、16は超音波吸収用のバッキング層であ
る。
このアンニュラアレー形超音波探触子1の製作にあたっ
ては、第5図に示す形状の複合圧電体からなる基板8を
準備し、この基板8の一方の主表面に中央電極10aと
割リング状電極10a〜10nを、また、他方の主表面
にアース用電極12をそれぞれ蒸着やフォトエッチング
等の技術によって形成する。次に、電極取出部8bに形
成された各引き出し部10a1〜10n1、121にフ
レキシブルケーブル14を半田あるいは導電性接着剤に
より接合し、さらに、バッキング層16を取り付ける。
ては、第5図に示す形状の複合圧電体からなる基板8を
準備し、この基板8の一方の主表面に中央電極10aと
割リング状電極10a〜10nを、また、他方の主表面
にアース用電極12をそれぞれ蒸着やフォトエッチング
等の技術によって形成する。次に、電極取出部8bに形
成された各引き出し部10a1〜10n1、121にフ
レキシブルケーブル14を半田あるいは導電性接着剤に
より接合し、さらに、バッキング層16を取り付ける。
このように、基板8に電極パターンさえ形成すれば基板
8をカティングしなくても電極形成部分のみで超音波を
送受波できて可変口径ダナミックフォーカスが可能とな
る。また、アース用電極12は共通化されているので、
信号電極10a〜10nとアース電極12の引き出し部
を一箇所にまとめることが可能であり、フレキシブルケ
ーブル14の接続が簡単になる。
8をカティングしなくても電極形成部分のみで超音波を
送受波できて可変口径ダナミックフォーカスが可能とな
る。また、アース用電極12は共通化されているので、
信号電極10a〜10nとアース電極12の引き出し部
を一箇所にまとめることが可能であり、フレキシブルケ
ーブル14の接続が簡単になる。
(ヘ)効果 本考案によれば、圧電基板のカッティングが不要であ
り、また、電極にリード線を簡単に接続できるので、製
作容易なアンニュラアレー形超音波探触子を提供できる
ようになる等の優れた効果が発揮される。
り、また、電極にリード線を簡単に接続できるので、製
作容易なアンニュラアレー形超音波探触子を提供できる
ようになる等の優れた効果が発揮される。
第1図ないし第5図は本考案の実施例を、第6図および
第7図は従来例をそれぞれ示すもので、第1図はアンニ
ュラアレー形超音波探触子の平面図、第2図は第1図の
II−II線に沿う断面図、第3図は第1図のIII−III線に
沿う断面図、第4図は複合圧電体の斜視図、第5図は複
合圧電体で構成される基板の平面図、第6図はアンニュ
ラアレー形超音波探触子の平面図、第7図は第6図のVI
I−VII線に沿う断面図である。 1……アンニュラアレー形超音波探触子、8……基板、
8a……超音波送受波部、8b……電極取出部、10a
……中央電極、10b〜10n……割リング状電極、1
2……アース用電極、14……フレキシブルケーブル。
第7図は従来例をそれぞれ示すもので、第1図はアンニ
ュラアレー形超音波探触子の平面図、第2図は第1図の
II−II線に沿う断面図、第3図は第1図のIII−III線に
沿う断面図、第4図は複合圧電体の斜視図、第5図は複
合圧電体で構成される基板の平面図、第6図はアンニュ
ラアレー形超音波探触子の平面図、第7図は第6図のVI
I−VII線に沿う断面図である。 1……アンニュラアレー形超音波探触子、8……基板、
8a……超音波送受波部、8b……電極取出部、10a
……中央電極、10b〜10n……割リング状電極、1
2……アース用電極、14……フレキシブルケーブル。
Claims (1)
- 【請求項1】柱状をした多数の圧電セラミックを縦横に
配列するとともに、これらの圧電セラミック間を樹脂で
充填してなる複合圧電体で構成された一枚の基板を備
え、この基板は、平円盤状の超音波送受波部とこの超音
波送受波部から外周側に延設された電極取出部とからな
り、前記超音波送受波部の一方の主表面側には中央電極
とこの中央電極の回りに同心円状に配置された割リング
状電極とがパターン形成され、前記超音波送受波部の他
方の主表面側にはその全面にアース用電極がパターン形
成され、また、前記電極取出部には前記中央電極、割リ
ング状電極およびアース用電極からそれぞれ延びる各引
き出し部が所定のピッチで配列されるとともに、各引き
出し部にフレキシブルケーブルが接続されていることを
特徴とするアンニュラアレー形超音波探触子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987186747U JPH0622331Y2 (ja) | 1987-12-07 | 1987-12-07 | アンニュラアレー形超音波探触子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987186747U JPH0622331Y2 (ja) | 1987-12-07 | 1987-12-07 | アンニュラアレー形超音波探触子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01120815U JPH01120815U (ja) | 1989-08-16 |
JPH0622331Y2 true JPH0622331Y2 (ja) | 1994-06-15 |
Family
ID=31477957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987186747U Expired - Lifetime JPH0622331Y2 (ja) | 1987-12-07 | 1987-12-07 | アンニュラアレー形超音波探触子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622331Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5033575B2 (ja) * | 2007-10-24 | 2012-09-26 | 日立アロカメディカル株式会社 | アニュラーアレイ振動子 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59158058U (ja) * | 1983-04-11 | 1984-10-23 | 株式会社 日立メデイコ | セクタ機械走査形超音波検査装置の探触子 |
JPS60114239A (ja) * | 1983-11-28 | 1985-06-20 | 株式会社日立製作所 | 超音波探触子の製造方法 |
-
1987
- 1987-12-07 JP JP1987186747U patent/JPH0622331Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01120815U (ja) | 1989-08-16 |
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