JPH06222022A - 魚類の肉質判別法 - Google Patents
魚類の肉質判別法Info
- Publication number
- JPH06222022A JPH06222022A JP17600092A JP17600092A JPH06222022A JP H06222022 A JPH06222022 A JP H06222022A JP 17600092 A JP17600092 A JP 17600092A JP 17600092 A JP17600092 A JP 17600092A JP H06222022 A JPH06222022 A JP H06222022A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fish
- flesh
- electric resistance
- measured
- tuna
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 まぐろ類等の魚体のトロ味と赤身の肉質を外
部かから簡易に判別して商取引を便利にする。 【構成】 まぐろ類の鮮魚体の表面からの所定箇所から
電極を挿入して電気抵抗を測定し、その測定値の多寡に
よって肉質のトロ味と赤身とを簡易に判別し、鮮魚時に
まぐろ類の肉質を正しく把握してその商取引を容易にす
る。
部かから簡易に判別して商取引を便利にする。 【構成】 まぐろ類の鮮魚体の表面からの所定箇所から
電極を挿入して電気抵抗を測定し、その測定値の多寡に
よって肉質のトロ味と赤身とを簡易に判別し、鮮魚時に
まぐろ類の肉質を正しく把握してその商取引を容易にす
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は魚類の肉質、特にまぐろ
の肉質のトロ、赤身を判別する方法に関するものであ
る。
の肉質のトロ、赤身を判別する方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】まぐろ類のトロ、赤身等の肉質の判別は
その品質価値を左右するものであるため、従来は流通段
階において漁場、漁期、水温等を考慮して人間の経験に
よる肉眼で判別したり、尾部を切断してそこから全体の
肉質を類推判別したりしているのが現状である。
その品質価値を左右するものであるため、従来は流通段
階において漁場、漁期、水温等を考慮して人間の経験に
よる肉眼で判別したり、尾部を切断してそこから全体の
肉質を類推判別したりしているのが現状である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の判別方法は、特殊な経験を要し漁業者でも正確な判別
は極めて困難なのが実状である。本発明はこのような現
状に鑑み、漁獲直後のまぐろ類のトロ、赤身の肉質が簡
易に判別できないかについて種々実験研究した結果、ト
ロと赤身の電気抵抗に差があることに着目し、これを利
用して電気抵抗の測定により簡易に肉質を判別できるこ
とに成功した。即ち本発明は、トロになるほど電気抵抗
値が少なく、赤身になるに従い電気抵抗値が大きくなる
新知見に着目し、これを利用して魚類のトロと赤身の肉
質を判別する方法を提供することを目的とするものであ
る。
の判別方法は、特殊な経験を要し漁業者でも正確な判別
は極めて困難なのが実状である。本発明はこのような現
状に鑑み、漁獲直後のまぐろ類のトロ、赤身の肉質が簡
易に判別できないかについて種々実験研究した結果、ト
ロと赤身の電気抵抗に差があることに着目し、これを利
用して電気抵抗の測定により簡易に肉質を判別できるこ
とに成功した。即ち本発明は、トロになるほど電気抵抗
値が少なく、赤身になるに従い電気抵抗値が大きくなる
新知見に着目し、これを利用して魚類のトロと赤身の肉
質を判別する方法を提供することを目的とするものであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、漁獲したまぐろ等の鮮魚体の表面から電気
抵抗を測定してその測定値から肉質のトロと赤身を判別
することを特徴とするものである。前記電気抵抗値の測
定における計測電圧は１．５〜３．０ｖ、電極間隔は３
〜４０ｍｍ、計測温度は５〜２５℃が好ましい。
するために、漁獲したまぐろ等の鮮魚体の表面から電気
抵抗を測定してその測定値から肉質のトロと赤身を判別
することを特徴とするものである。前記電気抵抗値の測
定における計測電圧は１．５〜３．０ｖ、電極間隔は３
〜４０ｍｍ、計測温度は５〜２５℃が好ましい。
【０００５】
【実験例】次に本発明の実験例を示すと、１９９１年１
１月北西大西洋で漁獲された黒まぐろ（４０ｋｇ）の図
１に示す腹部ａと背部ｂ部分において、ａ部分は魚体外
部の１０ｍｍ間隔のＡ〜Ｊ点について夫々電極を１５ｍ
ｍ挿入し、（実験例１）、ｂ部分は魚体を切断しその切
断部の１０ｍｍ間隔のＡ〜Ｊ点について夫々電極を表面
に当接し（実施例２）、電気抵抗を測定して実際の肉質
とを比較した結果、夫々下記表１・表２の通り電気抵抗
値の大小によってトロと赤身と肉質を判別できることが
確認でき、特に魚体を切断することなく外部からの測定
によって充分に判別できることに成功した。なお計測時
の肉温は１０〜１５℃、計測電圧１．５ｖ、電極間隔５
ｍｍである。
１月北西大西洋で漁獲された黒まぐろ（４０ｋｇ）の図
１に示す腹部ａと背部ｂ部分において、ａ部分は魚体外
部の１０ｍｍ間隔のＡ〜Ｊ点について夫々電極を１５ｍ
ｍ挿入し、（実験例１）、ｂ部分は魚体を切断しその切
断部の１０ｍｍ間隔のＡ〜Ｊ点について夫々電極を表面
に当接し（実施例２）、電気抵抗を測定して実際の肉質
とを比較した結果、夫々下記表１・表２の通り電気抵抗
値の大小によってトロと赤身と肉質を判別できることが
確認でき、特に魚体を切断することなく外部からの測定
によって充分に判別できることに成功した。なお計測時
の肉温は１０〜１５℃、計測電圧１．５ｖ、電極間隔５
ｍｍである。
【０００６】
【表１】
【０００７】
【表２】
【０００８】また前記実施例において計測電極の距離を
３、５、２０、３０、４０ｍｍに夫々変更しても、計測
電圧を３．０ｖにしても電気抵抗値は殆ど変化しないこ
とが確認されたが、計測肉温が凍結状態になると電気抵
抗値が無限大になって判別不能となり、また肉温が０〜
５℃の範囲では５キロオーム程度大きく表示されるの
で、なるべく常温近くの肉温で計測するのが好ましい。
３、５、２０、３０、４０ｍｍに夫々変更しても、計測
電圧を３．０ｖにしても電気抵抗値は殆ど変化しないこ
とが確認されたが、計測肉温が凍結状態になると電気抵
抗値が無限大になって判別不能となり、また肉温が０〜
５℃の範囲では５キロオーム程度大きく表示されるの
で、なるべく常温近くの肉温で計測するのが好ましい。
【０００９】本発明はこのような新知見により肉質が判
別できるので、予め魚種別、漁場別、漁期別、魚体部位
別等に応じて電気抵抗測定値を測定して表、図表等にし
ておき、この測定値を判断基準として漁獲したまぐろ類
の鮮魚体の外部から１乃至複数の所要個所の電気抵抗値
を測定し、その個所のトロと赤身の肉質を判別すること
により、魚体全体の実際の商品価値を鮮魚のときに正し
く握持することができる。
別できるので、予め魚種別、漁場別、漁期別、魚体部位
別等に応じて電気抵抗測定値を測定して表、図表等にし
ておき、この測定値を判断基準として漁獲したまぐろ類
の鮮魚体の外部から１乃至複数の所要個所の電気抵抗値
を測定し、その個所のトロと赤身の肉質を判別すること
により、魚体全体の実際の商品価値を鮮魚のときに正し
く握持することができる。
【００１０】
【発明の効果】本発明はまぐろ類等の魚体を解体するこ
となく、漁獲現場の鮮魚状態で電気抵抗値を測定するこ
とにより、トロと赤身の肉質を簡易かつ正確に判別する
ことができ、肉質によって商品価値に大きな差のあるま
ぐろ類等の商品価値を鮮魚時に正しく把握して商取引を
便利にすることができる。
となく、漁獲現場の鮮魚状態で電気抵抗値を測定するこ
とにより、トロと赤身の肉質を簡易かつ正確に判別する
ことができ、肉質によって商品価値に大きな差のあるま
ぐろ類等の商品価値を鮮魚時に正しく把握して商取引を
便利にすることができる。
【図１】測定部位の説明図。
【図２】測定部位の断面図。
Claims (1)
- 【請求項１】 まぐろ等の鮮魚体の表面から電気抵抗を
測定し、その測定値よって肉質のトロと赤身とを判別す
ることを特徴とする魚類の肉質判別法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17600092A JPH06222022A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 魚類の肉質判別法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17600092A JPH06222022A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 魚類の肉質判別法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06222022A true JPH06222022A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=16005961
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17600092A Pending JPH06222022A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 魚類の肉質判別法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06222022A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006030083A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Aska Corp | 魚体肉質判定システム |
| JP2011509820A (ja) * | 2008-01-17 | 2011-03-31 | ファンダシオン アスチ−アスチ ファンダシオア | 食品を識別及び分類するための自動化方法及び自動化システム |
| JP2012088067A (ja) * | 2010-10-15 | 2012-05-10 | Yamato Scale Co Ltd | 魚の品質測定装置および品質測定方法 |
| CN103760193A (zh) * | 2014-02-13 | 2014-04-30 | 南京农业大学 | 禽肉冻融次数快速鉴别方法 |
| TWI467171B (zh) * | 2009-09-23 | 2015-01-01 | Univ Southern Taiwan Tech | 可攜式肉類鮮度檢測器 |
-
1992
- 1992-06-11 JP JP17600092A patent/JPH06222022A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006030083A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Aska Corp | 魚体肉質判定システム |
| JP2011509820A (ja) * | 2008-01-17 | 2011-03-31 | ファンダシオン アスチ−アスチ ファンダシオア | 食品を識別及び分類するための自動化方法及び自動化システム |
| TWI467171B (zh) * | 2009-09-23 | 2015-01-01 | Univ Southern Taiwan Tech | 可攜式肉類鮮度檢測器 |
| JP2012088067A (ja) * | 2010-10-15 | 2012-05-10 | Yamato Scale Co Ltd | 魚の品質測定装置および品質測定方法 |
| CN103760193A (zh) * | 2014-02-13 | 2014-04-30 | 南京农业大学 | 禽肉冻融次数快速鉴别方法 |
| CN103760193B (zh) * | 2014-02-13 | 2015-07-01 | 南京农业大学 | 禽肉冻融次数快速鉴别方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Cañeque et al. | Carcass and meat quality of light lambs using principal component analysis | |
| Frouzova et al. | Target strength of some European fish species and its dependence on fish body parameters | |
| Dickie | Effects of high temperature on survival of the giant scallop | |
| RU2113173C1 (ru) | Способ измерения электропроводности жидкостей организма и измерительный зонд для осуществления этого способа | |
| NO135383B (ja) | ||
| Goodale et al. | The effect of distastefulness of the model on the predation of artificial Batesian mimics | |
| JPH06222022A (ja) | 魚類の肉質判別法 | |
| Jason et al. | The development of an electronic fish freshness meter | |
| Gjerde | Body traits in rainbow trout: I. Phenotypic means and standard deviations and sex effects | |
| Woolley et al. | Tissue resistivities and current pathways and their importance in pre‐slaughter stunning of chickens | |
| Knowles et al. | Effect of electrical stunning at slaughter on the carcass, flesh and eating quality of farmed sea bass (Dicentrarchus labrax) | |
| Rhodes | Meat quality: influence of fatness of pigs on the eating quality of pork | |
| Bosworth et al. | Evaluation of bioelectric impedance to predict carcass yield, carcass composition, and fillet composition in farm‐raised catfish | |
| de Oliveira Filho et al. | Impact of electrical stunning on fish behavior and meat quality of pacu (Piaractus mesopotamicus) | |
| CN111861132A (zh) | 鱼类分析系统 | |
| Westby et al. | Sex differences in the electric organ discharge of Eigenmannia virescens and the effect of gonadal maturation | |
| Woolley et al. | Flow routes of electric currents in domestic hens during pre‐slaughter stunning | |
| JP2006030083A (ja) | 魚体肉質判定システム | |
| Lee et al. | Detection of various nonmeat extenders in meat products | |
| Wills et al. | Use of sunflower protein in sausages | |
| Johnson et al. | Detection of DC electric dipoles in background fields by the nurse shark | |
| Swatland | Meat color of pork chops in relation to pH and adductor capacitance of intact carcasses | |
| Lembo et al. | Use of muscle activity indices as a relative measure of well-being in cultured sea bass Dicentrarchus labrax (Linnaeus, 1758) | |
| JP3107499B2 (ja) | 揚げ油の劣化度を検知する方法 | |
| Roth et al. | Electrical stunning of edible crabs |