JPH0622201U - 栗羊かんの自動充填装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 栗の投入と羊かんの注入とを自動化、定量
化、省力化して作業能率を高め、均一な品質の栗羊かん
を製造できる自動充填装置を提供する。 【構成】 機台１上に固定され一側に栗落下孔６を有す
る円板５と、間欠回転する回転軸９の先端に着脱自在に
取り付けられて前記円板の上面に接し、且つ回転軸の軸
心を中心として前記栗落下孔の中心を通る円周線上に孔
心を一致させて所要数の栗収納孔２１を備えた回動円板
２０と、前記栗落下孔の直上部に設置されて羊かんを定
量排出する充填ノズル２７を有し、回動円板が回動し栗
収納孔が栗落下孔と合致して停止したとき、充填ノズル
が所定量の羊かんを排出して栗収納孔内の栗とともに栗
落下孔の直下の袋内に落下させ、その排出終了後に回動
円板が回動して以下同様に作動し、回転軸が設定回転数
を間欠回転したとき、栗落下孔の直下部の移送手段を１
ピッチ移動させる。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】 本案は、栗羊かんの自動充填装置に係るものである。 【０００２】 【従来の技術】 従来、栗羊かんの製造は、一般的に手作業によって行われていた。すなわち、 外箱内に挿入したアルミ箔等の袋の開口部から栗を１個だけ投入し、次いで練り 上げた羊かんを袋内に所定量注入し、この作業を順次に反復して前記袋内に一杯 になるまで充填させるものである。この場合、投入する栗の数量は販売元の製品 により異なるので、栗の数量は正確に数える必要があった。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】 しかし、このように手作業で栗を投入し羊かんを充填すると、注入する羊かん が相当な高温であるため手に熱傷を受けるおそれがあるほか、投入する栗の数量 を間違えることが多かった。また、各個の栗の間に注入される羊かんの充填量は およその目分量で決められるので、その間にバラツキが生じ均一な品質が得られ なかった。 【０００４】 本案は上記の課題を解決するもので、栗の投入と羊かんの注入とを自動化、定 量化させ、人手を省いて作業能率を高め得るとともに、均一な品質の栗羊かんを 製造できる自動充填装置を提供するものである。 【０００５】 【課題を解決するための手段】 このため本案の装置は、機台上に固定され一側に栗落下孔を有する円板と、間 欠回転する回転軸の先端に着脱自在に取り付けられて前記円板の上面に接し、且 つ回転軸の軸心を中心として前記栗落下孔の中心を通る円周線上に孔心を一致さ せて所要数の栗収納孔を備えた回動円板と、前記栗落下孔の直上部に設置されて 羊かんを定量排出する充填ノズルとからなり、 回動円板が回動して栗収納孔が栗落下孔と合致して停止したとき、充填ノズル が所定量の羊かんを排出して栗収納孔内の栗とともに栗落下孔の直下部の袋内に 落下させ、その排出終了後に回動円板が回動して以下同様に作動し、回転軸が設 定回転数を間欠回転したとき、栗落下孔の直下部の移送手段を１ピッチ移動させ ることを特徴としている。 【０００６】 【作 用】 本案の装置は、回動円板の栗収納孔内に栗を供給し、回動軸を間欠回転させる と、回動円板が円板上をスライドしつつ回転するが、栗収納孔内の栗は、この栗 収納孔が円板の栗落下孔に合致するまでは、下側の円板で支持されるために落下 しない。 こうして栗収納孔が栗落下孔と合致する位置に回動して停止すると、充填ノズ ルから所定量の羊かんが排出され、栗収納孔内の栗とともに栗落下孔を通って袋 内に落下する。次いで、回動円板が回動し、次の栗収納孔が栗落下孔と合致して 停止し、上記の動作を反復する。 この回動円板、すなわち、回転軸が設定された回転数だけ間欠回転し上記の作 動を行うと、袋内には所定量の栗及び羊かんが充填されるから、移送手段が１ピ ッチ移動し、次の袋が栗落下孔の直下に移送され、同様にして栗及び羊かんが充 填される。 【０００７】 【実施例】 図１は、本案装置の一実施例の中央縦断正面図であり、この装置は、栗投下部 （Ａ）と羊かん充填部（Ｂ）から構成されている。 栗投下部（Ａ）は、機台１上に複数の支脚２で台板３が固定され、この台板３ の上方には、図２に示すように、さらに複数の脚柱４でプラスチック製の円板５ が固定してあり、円板５の外周縁に近い位置に１個の栗落下孔６が設けられてい る。また、台板３の中央に設けた挿通孔７には、軸受８を介装して機台１の下方 から伸びる回転軸９が上方に挿通されている。この回転軸９は、後述するように 充填ノズルと連動して間欠回転するようになっている。 【０００８】 回転軸９の上部には、一対の調整長孔１０を有する第１の調整フランジ１１が キー止め嵌合されており、この第１の調整フランジ１１には、前記調整長孔１０ に挿通したセットボルト１２により、第２の調整フランジ１３が位置の調整自在 に固定されている。第２の調整フランジ１３の取付孔１４には、ノツクピン１５ を挿通してナット１６で締め付けてあり、上方に起立したノツクピン１５が取付 フランジ１７の挿入孔１８に着脱自在に挿入されている。 【０００９】 取付フランジ１７の上面には、図１に示すように、ボルト１９によってプラス チック製の回動円板２０が一体に取り付けられ、この回動円板２０には、回転軸 ９の軸心を中心として前記円板５の栗落下孔６の中心を通る円周線上に、所要数 の栗収納孔２１が穿設されている。 この取付フランジ１７と回動円板２０は、頭部を有する固定ボルト２２を回転 軸９の先端面のネジ孔に螺入させて締め付けることにより、回転軸９の先端に一 体に取り付けられ、回動円板２０が前記円板５の上面に接して間欠回転するよう にしてある。したがって、固定ボルト２２とボルト１９を取り外すと、栗収納孔 ２１の数を異にする他の回動円板２０に交換することができ、且つこの場合に、 前述したセットボルト１２を緩め、第１の調整フランジ１１と第２の調整フラン ジ１３の相対的な位置を調整長孔１０によって調整し、前記栗落下孔６と栗収納 孔２１の孔心を合致するように調整することができる。 【００１０】 円板５の栗落下孔６の直下部は、間欠移動する移送手段２３、例えば移送チェ ーン、移送ベルトなどの停止位置に設定されている。このため、移送手段２３に 載置された羊かんの外箱（ｍ）内の袋（ｎ）の開口部は、前記栗落下孔６の直下 に臨んで停止する。なお、図中２４は、前記外箱（ｍ）及び袋（ｎ）の転倒を防 止する移送用のガイド杆である。 また、栗落下孔６と反対の側には、台板３に取り付けた支持板２５によって栗 載置板２６が設けてあり、その上に栗を載置し、回動円板２０の栗収納孔２１内 に順次に供給するようにしてある。 【００１１】 前記栗落下孔６の直上部には、羊かんを定量排出する充填ノズル２７が垂下し て設置されている。この充填ノズル２７の定量排出と回転軸９の間欠回転との関 係は、回動円板２０が回動して栗収納孔２１が栗落下孔６と合致して停止したと き、例えばリミットスイッチ等の電気的検出信号により充填ノズル２７が作動し て所定量の羊かんを排出し、その排出終了の検出信号により回動円板２０が回動 し、次の栗収納孔２１が栗落下孔６と合致して停止し、上記の動作を反復するよ うに設定されている。 回転軸９の間欠回転数は、カウンター（図示しない）によってセットされ、設 定された回転数だけ間欠回転したとき前記移送手段２３が１ピッチ移動し、次の 袋（ｎ）が栗落下孔６の直下に移送されるようにしてある。 【００１２】 本案の装置は、栗載置板２６から回動円板２０の栗収納孔２１内に栗（Ｒ）を 供給し、回動軸９を間欠回転させると、回動円板２０が円板５上をスライドしつ つ回転するが、栗収納孔２１内の栗（Ｒ）は、この栗収納孔２１が円板５の栗落 下孔６に合致するまでは、下側の円板５で支持されるために落下しない。 こうして栗収納孔２１が栗落下孔６と合致する位置に回動して停止すると、充 填ノズル２７から所定量の羊かんが排出され、栗収納孔２１内の栗（Ｒ）ととも に栗落下孔６を通って袋（ｎ）内に落下する。次いで、回動円板２０が回動し、 次の栗収納孔２１が栗落下孔６と合致して停止し、上記の動作を反復する。 この回動円板２０、すなわち、回転軸９が設定された回転数だけ間欠回転し上 記の作動を行うと、袋（ｎ）内には所定量の栗（Ｒ）及び羊かんが充填されるか ら、前記移送手段２３が１ピッチ移動し、次の袋（ｎ）が栗落下孔６の直下に移 送され、同様にして栗（Ｒ）及び羊かんが充填される。 【００１３】 【考案の効果】 上記のごとく、本案は、機台上に固定した円板の一側に栗落下孔を設け、間欠 回転する回転軸の先端に回動円板を取り付けて前記円板の上面に接触させ、且つ この回動円板には回転軸の軸心を中心として前記栗落下孔の中心を通る円周線上 に孔心を一致させて所要数の栗収納孔を形成し、前記栗落下孔の直上部に羊かん を定量排出する充填ノズルを設置し、回動円板が回動して栗収納孔が栗落下孔と 合致して停止したとき、充填ノズルから所定量の羊かんを排出させて栗収納孔内 の栗とともに栗落下孔の直下部の袋内に落下させ、その排出終了後に回動円板を 回動させて以下同様に作動させ、前記回転軸が設定回転数を間欠回転したとき、 栗落下孔の直下部の移送手段を１ピッチ移動させるから、投入する栗の数量及び 各個の栗の間に注入される羊かんの充填量が正確となり、均一な品質の栗羊かん を製造できる効果がある。また、注入する羊かんが高温であっても手に熱傷を受 ける危険は完全に防止され、且つ人手を省いて作業能率を高めることができる効 果がある。

【図面の簡単な説明】 【図１】本案装置の一実施例の中央縦断正面図である。 【図２】円板及び回動円板の一部切欠した分解斜面図で
ある。 【符号の説明】 １…機台 ５…円板 ６…栗落下孔 ９…回転軸 ２０…回動円板 ２１…栗収納孔 ２３…移送手段 ２７…充填ノズル

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 機台上に固定され一側に栗落下孔を有する円板と、間欠
   回転する回転軸の先端に着脱自在に取り付けられて前記
   円板の上面に接し、且つ回転軸の軸心を中心として前記
   栗落下孔の中心を通る円周線上に孔心を一致させて所要
   数の栗収納孔を備えた回動円板と、前記栗落下孔の直上
   部に設置されて羊かんを定量排出する充填ノズルとから
   なり、 回動円板が回動して栗収納孔が栗落下孔と合致して停止
   したとき、充填ノズルが所定量の羊かんを排出して栗収
   納孔内の栗とともに栗落下孔の直下部の袋内に落下さ
   せ、その排出終了後に回動円板が回動して以下同様に作
   動し、回転軸が設定回転数を間欠回転したとき、栗落下
   孔の直下部の移送手段を１ピッチ移動させることを特徴
   とする栗羊かんの自動充填装置。