JPH062205A

JPH062205A - 人工植物ディスプレイ装置

Info

Publication number: JPH062205A
Application number: JP15774892A
Authority: JP
Inventors: Mamoru Takei; 守武井
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-06-17
Filing date: 1992-06-17
Publication date: 1994-01-11

Abstract

(57)【要約】【目的】フラワーバスケットにおいて、夜になったり
して暗くなったときに、種々の蛍光色の発光を行わせ
て、観賞に富むものにしたい。【構成】紫外線を発生する紫外線ランプと、このラン
プをそのフレームに取り付けたバスケットと、このバス
ケットに収納され、ランプからの紫外線で蛍光発光を行
う造花と、暗くなったときに上記ランプに電源を供給す
る光センサスイッチと、より成る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、蛍光発光を利用した造
花等の人工植物ディスプレイ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】人工植物ディスプレイ装置は、フラワー
バスケットやフラワーポット等の収納容器に造花等の人
工植物を収納した、持ち運び自在な観賞目的の装置であ
る。収納する人工植物には、葉物類から花物類、更に樹
木類まで多種多様である。従来は、人工植物に種々の色
彩を施したものが多い。また、電線を配りめぐらして光
を照射させたりするもの、また、この光を点滅させるも
の等種々存在する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の人工植物ディス
プレイ装置は、可視光下でみることのできる色彩を施し
ており、夜になったりすると、その色彩が見にくくな
る。またライトアップするやり方もあるが、発生する光
も限られて、色彩感覚に欠ける面があった。

【０００４】本発明の目的は、夜になったりした場合で
も色彩豊かな表示が可能な人工植物ディスプレイ装置を
提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、可視光下での
色彩及び紫外線で励起発光する無機蛍光体色彩が任意自
在に施されている人工植物と、この人工植物を収納した
バスケット（又はポット）と、このバスケット（又はポ
ット）の一部に設けられ周囲が暗くなると光センサスイ
ッチの０Ｎにより自動的に点灯して紫外光を放出する紫
外線ランプと、より成る（請求項１）。

【０００６】更に本発明は、上記紫外線ランプは、バス
ケット（又はポット）に設けられたフレームに設置され
ている（請求項２）。

【０００７】更に本発明は、可視光下での色彩及び紫外
線で励起発光する無機蛍光体色彩が、任意自在に施され
ている人工植物と、この人工植物を収納したバスケット
（又はポット）と、人工植物隙間空間内に配置した光フ
ァイバと、上記バスケット（又はポット）に設置され周
囲が暗くなると光センサスイッチの０Ｎにより自動的に
点灯して紫外光を光ファイバへ放出する紫外線ランプ
と、より成る（請求項３）。

【０００８】更に本発明は、上記光センサスイッチの代
わりに手動で０Ｎするスイッチを設けてなる（請求項
４）。

【０００９】

【作用】本発明によれば、周囲が暗くなったときに人工
植物の無機蛍光体塗布面に紫外光が照射され、蛍光発光
を行う（請求項１〜３）。無機蛍光体を種々の蛍光色と
することにより、昼間の色彩とは異なったきれいな色彩
が得られ、観賞にたえうる人工植物を提供する。

【００１０】更に本発明によれば、光ファイバを利用す
ることにより人工植物内での自在な蛍光発光が可能とな
る（請求項３）。

【００１１】更に本発明によれば、人間の判断により電
源スイッチの０Ｎが可能となり、任意のタイミングでの
紫外光の発光を行う（請求項４）。

【００１２】

【実施例】図１は本発明のフラワーバスケットの実施例
図である。フラワーバスケット容器２は、開口部を持つ
かごであり、天然の竹や藤づる、又は人工的な樹脂材に
よって織り込まれたものである。この容器２には逆Ｕ字
形のフレーム３が取り付けてある。フラワーバスケット
容器２の開口部には、人工フラワー（造花）４を収納す
る。フレーム３は、持ち運び用の取っ手としての利用の
他に、本実施例の特徴たる紫外線発光ランプ（ブラック
ライト）１を取り付けた支持部としての役割、及びこの
ランプ１への電圧を供給するリード線を支持する部材と
しての役割を持つ。バスケット容器２の底部には、図示
しないが、電源用電池装置を設置しておく。ランプ１に
は光センサスイッチ５が取り付けられており、（電池装
置）→（フレーム３を介したリード線）→（スイッチ
５）→（ランプ１）→（電池装置）の直列回路が形成さ
れている。光センサスイッチ５は、周囲が夜の如く暗く
なると０Ｎするスイッチであり、これによってランプ１
へ電源が供給され、ランプ１が点灯し、紫外光を発生す
る。ランプ１の紫外光は、２００ｎｍ〜４００ｎｍの波
長の紫外線である。

【００１３】人工フラワー４の花ビラや葉、又は茎等の
発光させたい部位に、無機蛍光体を塗布した。無機蛍光
体とは、金属酸化物、硫化物などの結晶母体（Ｙ₂Ｏ
₂Ｓ、Ｂ_aＭ_gＡｌ₁₄、等）に、希土類や金属などの付活
剤、共付活剤（Ｅ_u、Ｍ_n、等）を混ぜ合わせたものであ
る。この無機蛍光体は、通常ルミライトカラーとして商
品化されている。発光原理は、紫外線（２００ｎｍ〜４
００ｎｍの波長）が無機蛍光体に照射すると、結晶母体
に光が吸収されると同時に反射が生じ、そこで付活剤等
の希土類等にも光が吸収され、一種の分散媒となり結晶
母体を刺激し、発熱しない状態で励起され蛍光を発する
ものである。

【００１４】結晶母体の選び方、付活剤の選び方、及び
それらの組合せ方によって、レッド、グリーン、ブルー
の基本３色、及びこの基本３色を組合せてホワイト（光
の加法混合）、２色を組合せてのイエロー、オレンジ、
ピンク、バイオレットの各蛍光色を得ることができる。
この他にも、組合せ方によって、種々の蛍光色が可能と
なる。

【００１５】本実施例では、かかる無機蛍光体を、その
蛍光色に応じて、人工フラワーの発光させたい部位対応
に塗布する。更に、この無機蛍光体は、可視光下では白
色であり、他の可視光下で色彩を示す種々の顔料や染料
と混ぜ合わせて使用できる。そこで、無機蛍光体の塗布
面には、こうした可視光下での色彩を施す顔料や染料を
混ぜ合わせて塗布しておく。これによって、昼間におい
てはこの顔料や染料に応じた色彩が現れるが、夜になり
蛍光ランプ５が点灯すると、その色彩に代わって無機蛍
光体に応じた蛍光色が現れる。蛍光色の発光は強いた
め、昼間に現れた色彩は見えず、混合色になることはな
い。

【００１６】無機蛍光体の塗装面は、紫外線が入射して
くる面に一致させることが好ましい。例えば図２に示す
ように、ランプ１の紫外光の入射する花ビラの表側に無
機蛍光体を塗布しておく。スイッチ５を０Ｎして紫外光
を発生させれば、この花ビラの表側から蛍光が発生す
る。この場合、入射面の裏側に無機蛍光体が塗布されて
いる場合には、蛍光色の発光量は少ない。但し、紫外線
からみて花ビラが透過性であれば問題はない。

【００１７】尚、蛍光体の発光輝度は、（イ）、光源
（ランプ）の強さによる、（ロ）、雰囲気の明るさによ
る、（ハ）、ルミライトのインキや塗料の濃度や膜圧に
よる、（ニ）、背景や下地の色の影響による、ことが考
えられる。これらの条件を考慮して塗布や照射、そして
展示位置やスイッチの０Ｎ条件等が決定される。

【００１８】紫外線ランプは、球発光型、面発光型、矩
形型等があり、２つ以上の紫外線ランプを使っての例も
ありうる。この場合、２つ以上の紫外線ランプを、循環
して点灯するようにすれば、その点灯ランプに応じて蛍
光位置が変わり、観る側に楽しさを与える。このランプ
の循環制御は、リレーシーケンサやＩＣシーケンサで簡
単に実現できる。更に電源は電池以外の交流式もありう
る。

【００１９】バスケットの例としたが、ポットでもよ
く、又は単なる平板でもよく、容器の形状は特に問わな
い。また、造花の例としたが、自然の花や草花との混合
体に利用してもよい。

【００２０】上記実施例の紫外線発光ランプ１の代わり
に、反射ミラーを設け、下部又は側部に紫外線ランプを
設け、この紫外線ランプから反射ミラーに紫外光を放射
し、反射ミラーからの反射紫外光でフラワー４を発光さ
せる例もある。

【００２１】また図１の実施例では、フレーム３に紫外
線ランプ１を取り付けたが、光ファイバをフラワー４の
隙間に張りめぐらし、これらの光ファイバの根元を束ね
て紫外線ランプ１の紫外光を入射させる実施例を図３に
示す。図では、フラワー４の中で花ビラ１２のみを便宜
上示しており、この各花ビラ１２に無機蛍光体を塗布さ
せた例である。そこで、隙間を通じて光ファイバ１１を
導き、各花ビラ１２の発光面に、各ファイバの一端から
の紫外光が放出するように、この端部と発光面とを対向
させる。一方、各ファイバの他端は束ね部材１０で束ね
て、この部材１０の入口側に紫外線ランプ１を設ける。
このようにすれば、紫外線ランプ１からの紫外光は、束
ね部材１０から各ファイバ１１を通じて、その出力端部
に導かれ、各花ビラ１２に紫外線を放射し、所定の蛍光
発光を行わせる。尚、花ビラの塗布面の大きさに対して
各ファイバの径が小さいときには、１つの花ビラに２本
以上の光ファイバを対向させるようにすればよい。この
実施例によれば、フレーム３は不要となり、外観的にす
っきりした形状のディスプレイ装置を提供できる。尚、
茎にファイバを巻き付けてもよく、また、茎そのものを
ファイバで作ってもよい。

【００２２】

【発明の効果】本発明によれば、人工植物から蛍光発光
が得られ、色彩豊かなディスプレイ装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例図である。

【図２】本発明の他の実施例図である。

【図３】更に、本発明の他の実施例図である。

【符号の説明】

１紫外線発生ライト２バスケット３フレーム４フラワー（造花）５スイッチ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】可視光下での色彩及び紫外線で励起発光
する無機蛍光体色彩が任意自在に施されている人工植物
と、この人工植物を収納したバスケット（又はポット）
と、このバスケット（又はポット）の一部に設けられ周
囲が暗くなると光センサスイッチの０Ｎにより自動的に
点灯して紫外光を放出する紫外線ランプと、より成る人
工植物ディスプレイ装置。
【請求項２】上記紫外線ランプは、バスケット（又は
ポット）に設けられたフレームに設置されている請求項
１の人工植物ディスプレイ装置。
【請求項３】可視光下での色彩及び紫外線で励起発光
する無機蛍光体色彩が任意自在に施されている人工植物
と、この人工植物を収納したバスケット（又はポット）
と、人工植物隙間空間内に配置した光ファイバと、上記
バスケット（又はポット）に設置され周囲が暗くなると
光センサスイッチの０Ｎにより自動的に点灯して紫外光
を光ファイバへ放出する紫外線ランプと、より成る人工
植物ディスプレイ装置。
【請求項４】上記光センサスイッチの代わりに手動で
０Ｎするスイッチを設けてなる請求項１〜４のいずれか
に記載の人工植物ディスプレイ装置。