JPH06220314A - 耐ガソリン性熱可塑性成型材料 - Google Patents
耐ガソリン性熱可塑性成型材料Info
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- JPH06220314A JPH06220314A JP3042339A JP4233991A JPH06220314A JP H06220314 A JPH06220314 A JP H06220314A JP 3042339 A JP3042339 A JP 3042339A JP 4233991 A JP4233991 A JP 4233991A JP H06220314 A JPH06220314 A JP H06220314A
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- copolymer
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L69/00—Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】耐ガソリン性及び耐熱性が改良されたポリカー
ボネートとABSからなる熱可塑性成型材料を提供す
る。 【構成】A)40−48重量部の熱可塑性芳香族ポリカ
ーボネート樹脂、B)30−40重量部のゴムにグラフ
トされたグラフトポリマー、C)10−25重量部のス
チレン系熱可塑性コポリマー、D)1−10重量部の、
95−99.5モルのスチレン、及び5−0.5モルの
式(I) [式中R=H、又はC1-4アルキル、R1=Cl,Br,
C1-4アルキル、シクロヘキシル、又はC1-4アルコキ
シ、m=0又は1、n=0,1又は2、r=0又は1、
t=0又は1、及びx=−O−Si(CH3)3′]に
対応する化合物をラジカル開始塊状重合により共重合さ
せて、更にジフェノール、ホスゲン、及びモノフェノー
ルと反応させることにより得たコポリマーグラフトベー
ス上にポリカーボネート鎖をグラフトさせたグラフトポ
リマー、の配合物から成ることを特徴とする成型材料。
ボネートとABSからなる熱可塑性成型材料を提供す
る。 【構成】A)40−48重量部の熱可塑性芳香族ポリカ
ーボネート樹脂、B)30−40重量部のゴムにグラフ
トされたグラフトポリマー、C)10−25重量部のス
チレン系熱可塑性コポリマー、D)1−10重量部の、
95−99.5モルのスチレン、及び5−0.5モルの
式(I) [式中R=H、又はC1-4アルキル、R1=Cl,Br,
C1-4アルキル、シクロヘキシル、又はC1-4アルコキ
シ、m=0又は1、n=0,1又は2、r=0又は1、
t=0又は1、及びx=−O−Si(CH3)3′]に
対応する化合物をラジカル開始塊状重合により共重合さ
せて、更にジフェノール、ホスゲン、及びモノフェノー
ルと反応させることにより得たコポリマーグラフトベー
ス上にポリカーボネート鎖をグラフトさせたグラフトポ
リマー、の配合物から成ることを特徴とする成型材料。
Description
【0001】ABSの性質が不適当なとき、ABSとポ
リカ−ボネ−トの配合物が使用される。これらの配合物
は一般に、ポリカ−ボネ−ト、スチレン/アクリロニト
リルコポリマ−、及びポリブタジエン上のスチレンとア
クリロニトリルのグラフトポリマ−から成る三元混合物
である。
リカ−ボネ−トの配合物が使用される。これらの配合物
は一般に、ポリカ−ボネ−ト、スチレン/アクリロニト
リルコポリマ−、及びポリブタジエン上のスチレンとア
クリロニトリルのグラフトポリマ−から成る三元混合物
である。
【0002】ABSとポリカ−ボネ−トの配合物は、非
晶質で熱可塑性であり、寸法安定性が高く、わずかなそ
りの傾向と僅かな吸湿性があるのみで、耐熱性(ポリカ
−ボネ−トの含有量と共に増す)が高く、酸及びアルカ
リに対しての抵抗性が高い(H.Dominingha
us 於“Die Kunststoffe undi
hre Eigenschaften”,VDI Ve
rlag,1986,253頁)。
晶質で熱可塑性であり、寸法安定性が高く、わずかなそ
りの傾向と僅かな吸湿性があるのみで、耐熱性(ポリカ
−ボネ−トの含有量と共に増す)が高く、酸及びアルカ
リに対しての抵抗性が高い(H.Dominingha
us 於“Die Kunststoffe undi
hre Eigenschaften”,VDI Ve
rlag,1986,253頁)。
【0003】それと対照的に、ポリカ−ボネ−トを含む
ため、芳香族炭化水素及び塩素化炭化水素に対する抵抗
性は低い。
ため、芳香族炭化水素及び塩素化炭化水素に対する抵抗
性は低い。
【0004】ここで、特別なビニル コポリマ−の添加
によりABSとポリカ−ボネ−トの配合物のガソリンへ
の抵抗性及び耐熱性を改良できることを見いだした。
によりABSとポリカ−ボネ−トの配合物のガソリンへ
の抵抗性及び耐熱性を改良できることを見いだした。
【0005】本発明は、 A. 40−48重量部、好ましくは45重量部
の熱可塑性芳香族ポリカ−ボネ−ト樹脂、 B. 30−40重量部、好ましくは33重量部
の以下のグラフト ポリマ−混合物、 B.1 5−90重量部、好ましくは30−80重
量部の以下の混合物のグラフト ポリマ− B.1.1 50−95重量%のスチレン、α−メチル
スチレン、環置換スチレン、及びメチルメタクリレ−
ト、又はこれらの混合物、及び B.1.2 5−50重量%のアクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、又はそれらの混合物、 B.2 45−10重量部、好ましくは70−20
重量部の、平均粒径が0.09−5μm、好ましくは
0.1−1μmの粒子状ゴム、 C. 10−25重量部の、平均分子量 Mw
(重量平均)が15,000−200,000(光散
乱、又は沈降により測定)の範囲である以下の熱可塑性
コポリマ−、 C.1 50−95重量%のスチレン、α−メチル
スチレン、環置換スチレン、メチルメタクリレ−ト、又
はそれらの混合物、及び C.2 50−5重量%の(メタ)アクリロニトリ
ル、メチルメタクリレ−ト、無水マレイン酸、及びN−
置換マレイミド、又はそれらの混合物、及び D. 1−10重量部、好ましくは1−5重量部
の、5−99.5モルのスチレン、及び5−0.5モル
の式(I)
の熱可塑性芳香族ポリカ−ボネ−ト樹脂、 B. 30−40重量部、好ましくは33重量部
の以下のグラフト ポリマ−混合物、 B.1 5−90重量部、好ましくは30−80重
量部の以下の混合物のグラフト ポリマ− B.1.1 50−95重量%のスチレン、α−メチル
スチレン、環置換スチレン、及びメチルメタクリレ−
ト、又はこれらの混合物、及び B.1.2 5−50重量%のアクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、又はそれらの混合物、 B.2 45−10重量部、好ましくは70−20
重量部の、平均粒径が0.09−5μm、好ましくは
0.1−1μmの粒子状ゴム、 C. 10−25重量部の、平均分子量 Mw
(重量平均)が15,000−200,000(光散
乱、又は沈降により測定)の範囲である以下の熱可塑性
コポリマ−、 C.1 50−95重量%のスチレン、α−メチル
スチレン、環置換スチレン、メチルメタクリレ−ト、又
はそれらの混合物、及び C.2 50−5重量%の(メタ)アクリロニトリ
ル、メチルメタクリレ−ト、無水マレイン酸、及びN−
置換マレイミド、又はそれらの混合物、及び D. 1−10重量部、好ましくは1−5重量部
の、5−99.5モルのスチレン、及び5−0.5モル
の式(I)
【0006】
【化2】
【0007】[式中R=H,又はC1-4アルキル,R1=
Cl,Br,C1-4アルキル,シクロヘキシル、又はC1-4
アルコキシ m=0又は1,n=0,1又は2,r=0又は1,t=
0又は1,及びX=−O−Si(CH3)3,]に対応す
る化合物をラジカル開始塊状重合により共重合させて4
5,000−95,000の平均分子量 Mn(数平
均)としたコポリマ−を、単離せずに続いてアルカリ性
水相中、不活性有機溶媒の存在下、二相界面重縮合の条
件下でジフェノ−ル、ホスゲン、及びモノフェノ−ルと
反応させることにより得たグラフト ポリマ−におい
て、ポリカ−ボネ−ト鎖の含有量が65−45重量%
で、該ポリカ−ボネ−ト鎖の重縮合度が35−70反応
であり、反応混合物の有機相の最終粘度が5−25mP
a.s.、好ましくは10−20mPa.s.であることを
特徴とする、コポリマ−(グラフトベ−ス)上にポリカ
−ボネ−ト鎖をグラフトさせたグラフトポリマ−、を含
む熱可塑性ポリマ−配合物に関する。
Cl,Br,C1-4アルキル,シクロヘキシル、又はC1-4
アルコキシ m=0又は1,n=0,1又は2,r=0又は1,t=
0又は1,及びX=−O−Si(CH3)3,]に対応す
る化合物をラジカル開始塊状重合により共重合させて4
5,000−95,000の平均分子量 Mn(数平
均)としたコポリマ−を、単離せずに続いてアルカリ性
水相中、不活性有機溶媒の存在下、二相界面重縮合の条
件下でジフェノ−ル、ホスゲン、及びモノフェノ−ルと
反応させることにより得たグラフト ポリマ−におい
て、ポリカ−ボネ−ト鎖の含有量が65−45重量%
で、該ポリカ−ボネ−ト鎖の重縮合度が35−70反応
であり、反応混合物の有機相の最終粘度が5−25mP
a.s.、好ましくは10−20mPa.s.であることを
特徴とする、コポリマ−(グラフトベ−ス)上にポリカ
−ボネ−ト鎖をグラフトさせたグラフトポリマ−、を含
む熱可塑性ポリマ−配合物に関する。
【0008】最終粘度は、重縮合の完結時にHoepp
ler viscosimeterを用いて20℃にて
決定した、反応混合物の有機相の絶対粘度である。
ler viscosimeterを用いて20℃にて
決定した、反応混合物の有機相の絶対粘度である。
【0009】ポリカ−ボネ−ト、ポリマ−及びグラフト
ポリマ−とグラフト ポリカ−ボネ−トとの混合物は
US−PS 3,856,886 により周知である。
ポリマ−とグラフト ポリカ−ボネ−トとの混合物は
US−PS 3,856,886 により周知である。
【0010】これらの混合物は、良好な流動特性、及び
良好な機械的特性を有し、併せて熱水及びアルカリ性溶
液に対する抵抗性が改良されていると言われる。
良好な機械的特性を有し、併せて熱水及びアルカリ性溶
液に対する抵抗性が改良されていると言われる。
【0011】EP−PSに、1種類又はそれ以上のグラ
フトポリマ−、1種類又はそれ以上のコポリマ−、1種
類又はそれ以上のポリカ−ボネ−ト及び1種類又はそれ
以上のポリウレタンの混合物が記載されている。これら
の混合物は、ガソリンに対する高い抵抗性、好ましい加
工特性、及び特に良好な流れ特性を示すと言われてい
る。
フトポリマ−、1種類又はそれ以上のコポリマ−、1種
類又はそれ以上のポリカ−ボネ−ト及び1種類又はそれ
以上のポリウレタンの混合物が記載されている。これら
の混合物は、ガソリンに対する高い抵抗性、好ましい加
工特性、及び特に良好な流れ特性を示すと言われてい
る。
【0012】DE−OS 3 436 454 に、芳香族ビニル
化合物、シアン化ビニル及び/又は(メタ)アクリル酸
のエステルに基づく特別なコポリマ−の耐熱性強化のた
めの利用について報告がある。
化合物、シアン化ビニル及び/又は(メタ)アクリル酸
のエステルに基づく特別なコポリマ−の耐熱性強化のた
めの利用について報告がある。
【0013】それと対照的に、ガソリンに対する抵抗性
及び耐熱性は、ともに本発明によるポリマ−配合物にお
いて改良されている。
及び耐熱性は、ともに本発明によるポリマ−配合物にお
いて改良されている。
【0014】本発明の目的に適したポリカ−ボネ−トA
は、式(II)
は、式(II)
【0015】
【化3】
【0016】[式中、Zは単結合、C1-8アルキレン
基、C2-12アルキリデン基、シクロヘキシリデン基、ベ
ンジリデン基、メチルベンジリデン基、ビス−(フェニ
ル)−メチレン基、−S−,−SO2−,−CO−,又
は−O−であり、Zにより結合するフェニル核は任意に
1個又は2個のメチル、臭素又は塩素により置換されて
いる]に対応するジフェノ−ル、及び任意に式(II
I)
基、C2-12アルキリデン基、シクロヘキシリデン基、ベ
ンジリデン基、メチルベンジリデン基、ビス−(フェニ
ル)−メチレン基、−S−,−SO2−,−CO−,又
は−O−であり、Zにより結合するフェニル核は任意に
1個又は2個のメチル、臭素又は塩素により置換されて
いる]に対応するジフェノ−ル、及び任意に式(II
I)
【0017】
【化4】
【0018】[式中、R=C1-6アルキル、好ましくは
CH3−,及びn=20−200,好ましくは40−8
0]に対応する化合物に基づくものである。
CH3−,及びn=20−200,好ましくは40−8
0]に対応する化合物に基づくものである。
【0019】他の適した式(II)のジフェノ−ルは、
式(IIa)
式(IIa)
【0020】
【化5】
【0021】[式中、R1及びR2は互いに独立して水
素、ハロゲン、好ましくは塩素、臭素、C1−C8アルキ
ル、C5−C6シクロアルキル、C6−C10アリ−ル、好
ましくはフェニル、及びC7−C12アラルキル、好まし
くはフェニル−C1−C4−アルキル、特にベンジルであ
り、mは4−7の整数、好ましくは4又は5であり、R
3及びR4は各Xに対してそれぞれ選択し、互いに独立し
て水素又はC1−C6アルキルであり、Xは炭素であり、
少なくとも1個のX原子においてR3及びR4の両方がア
ルキルである]に対応するものである。
素、ハロゲン、好ましくは塩素、臭素、C1−C8アルキ
ル、C5−C6シクロアルキル、C6−C10アリ−ル、好
ましくはフェニル、及びC7−C12アラルキル、好まし
くはフェニル−C1−C4−アルキル、特にベンジルであ
り、mは4−7の整数、好ましくは4又は5であり、R
3及びR4は各Xに対してそれぞれ選択し、互いに独立し
て水素又はC1−C6アルキルであり、Xは炭素であり、
少なくとも1個のX原子においてR3及びR4の両方がア
ルキルである]に対応するものである。
【0022】1−2個のX原子において、特に1個のX
原子においてR3及びR4の両方がアルキルであることが
好ましい。好ましいアルキル基はメチルである。ジフェ
ニル置換C原子(C−1)に対してα−位のX−原子
は、ジアルキル置換でないことが好ましく、C−1に対
してβ−位のX−原子はジアルキル置換であることが好
ましい。
原子においてR3及びR4の両方がアルキルであることが
好ましい。好ましいアルキル基はメチルである。ジフェ
ニル置換C原子(C−1)に対してα−位のX−原子
は、ジアルキル置換でないことが好ましく、C−1に対
してβ−位のX−原子はジアルキル置換であることが好
ましい。
【0023】環状脂肪族基中に5及び6個の環炭素原子
を含むジヒドロキシジフェニル シクロヘキサン(式
(IIa)においてm=4又は5)、例えば次式
を含むジヒドロキシジフェニル シクロヘキサン(式
(IIa)においてm=4又は5)、例えば次式
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】に対応するジフェノ−ルが特に好ましく、
1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,
5−トリメチル シクロヘキサン(式IIa 1)が特
に好ましい。
1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,
5−トリメチル シクロヘキサン(式IIa 1)が特
に好ましい。
【0028】式(IIa)のジフェノ−ル、その製造、
及び任意に他のジフェノ−ルと組み合わせたホモポリカ
−ボネ−ト及びコポリカ−ボネ−トの製造へのその利用
は、ドイツ特許出願P 3832 396.6 の主題である。
及び任意に他のジフェノ−ルと組み合わせたホモポリカ
−ボネ−ト及びコポリカ−ボネ−トの製造へのその利用
は、ドイツ特許出願P 3832 396.6 の主題である。
【0029】例えば式(II)のジフェノ−ルからのポ
リカ−ボネ−トAの製造は周知であるか、又は周知の方
法により行うことができる(例えばH.Schnel
l,Chemistry and Physics o
f Polycarbonates,Intersci
ence Publischers,New Yor
k,1964,又はUS−PS 3,028,365 及び 3,275,
601 参照)。
リカ−ボネ−トAの製造は周知であるか、又は周知の方
法により行うことができる(例えばH.Schnel
l,Chemistry and Physics o
f Polycarbonates,Intersci
ence Publischers,New Yor
k,1964,又はUS−PS 3,028,365 及び 3,275,
601 参照)。
【0030】式(II)に対応するジフェノ−ルの例
は、ヒドロキノン、レゾルシノ−ル、ジヒドロキシジフ
ェニル、ビス−(ヒドロキシフェニル)−アルカン、ビ
ス−(ヒドロキシフェニル)−シクロアルカン、ビス−
(ヒドロキシフェニル)−スルフィド、ビス−(ヒドロ
キシフェニル)−エ−テル、ビス−(ヒドロキシフェニ
ル)−ケトン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルホ
ン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルホキシド、
α,α’−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイソプロ
ピルベンゼン、及びこれらの環アルキル化、及び環ハロ
ゲン化化合物である。
は、ヒドロキノン、レゾルシノ−ル、ジヒドロキシジフ
ェニル、ビス−(ヒドロキシフェニル)−アルカン、ビ
ス−(ヒドロキシフェニル)−シクロアルカン、ビス−
(ヒドロキシフェニル)−スルフィド、ビス−(ヒドロ
キシフェニル)−エ−テル、ビス−(ヒドロキシフェニ
ル)−ケトン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルホ
ン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルホキシド、
α,α’−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイソプロ
ピルベンゼン、及びこれらの環アルキル化、及び環ハロ
ゲン化化合物である。
【0031】これら及び式(II)の他の適したジフェ
ノ−ルは、例えばUS−PS 3,028,365, 2,999,835,
3,148,172, 3,275,601, 2,991,273, 3,271,367, 3,062,
781,2,970,131, 及び 2,999,846;DE−OS 1 570 70
3, 2 063 050, 2 063 052,2 211 056, FR−PS 1 56
1 518 及びH.Schnellによる本、”Chem
istry and Physics of Poly
carbonates,Interscience P
ublischers,New York,1964に
記載されている。
ノ−ルは、例えばUS−PS 3,028,365, 2,999,835,
3,148,172, 3,275,601, 2,991,273, 3,271,367, 3,062,
781,2,970,131, 及び 2,999,846;DE−OS 1 570 70
3, 2 063 050, 2 063 052,2 211 056, FR−PS 1 56
1 518 及びH.Schnellによる本、”Chem
istry and Physics of Poly
carbonates,Interscience P
ublischers,New York,1964に
記載されている。
【0032】式(II)の好ましいジフェノ−ルは、例
えば4,4’−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,4−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、
1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘ
キサン、α,α’−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)
−p−ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビス−(3−
メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2
−ビス−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プ
ロパン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−メタン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、ビス−(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−スルホン、
2,4−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−(3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサ
ン、α,α’−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,2
−ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−
4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、及び又ジフェノ
−ルII1),II2)及びII3)である。式(I
I)に対応する特に好ましいジフェノ−ルは例えば、
2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパ
ン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジ
クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2
−ビス−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−シクロヘキサン、及び式(IIa 1)に対応
する1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサンである。
えば4,4’−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,4−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、
1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘ
キサン、α,α’−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)
−p−ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビス−(3−
メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2
−ビス−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プ
ロパン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−メタン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、ビス−(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−スルホン、
2,4−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス−(3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサ
ン、α,α’−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,2
−ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−
4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、及び又ジフェノ
−ルII1),II2)及びII3)である。式(I
I)に対応する特に好ましいジフェノ−ルは例えば、
2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパ
ン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジ
クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2
−ビス−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−シクロヘキサン、及び式(IIa 1)に対応
する1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサンである。
【0033】2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、及び1,1−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが
特に好ましい。
ル)−プロパン、及び1,1−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが
特に好ましい。
【0034】式(II)のジフェノ−ルは個別に及び混
合物としての両方で使用することができる。
合物としての両方で使用することができる。
【0035】式(III)のジフェノ−ルとして適して
いるのは、例えば式(IIIa)
いるのは、例えば式(IIIa)
【0036】
【化9】
【0037】[式中、n=40,60又は80]に対応
するものである。
するものである。
【0038】 ポリカ−ボネ−トAの平均分子量(Mw,
重量平均,例えば超遠心、又は散乱光測定により測定)
は、10,000−200,000の範囲であり、2
0,000−80,000の範囲が好ましい。
重量平均,例えば超遠心、又は散乱光測定により測定)
は、10,000−200,000の範囲であり、2
0,000−80,000の範囲が好ましい。
【0039】ポリカ−ボネ−トAは周知の方法、好まし
くは使用したジフェノ−ルの合計量に対し0.05−
2.0モル−%の三官能基、又は三官能基以上の化合
物、例えば3個又はそれ以上のフェノ−ル性OH基を含
む化合物を導入することにより分枝させることができ
る。
くは使用したジフェノ−ルの合計量に対し0.05−
2.0モル−%の三官能基、又は三官能基以上の化合
物、例えば3個又はそれ以上のフェノ−ル性OH基を含
む化合物を導入することにより分枝させることができ
る。
【0040】ビスフェノ−ルAホモポリカ−ボネ−トの
他に好ましいポリカ−ボネ−トは、ビスフェノ−ルAと
1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサンのコポリカ−ボネ−ト、
又は式(II)に対応するジフェノ−ルと、ジフェノ−
ル(II)及び(III)の合計重量に対して1−20
重量%の式(III)、好ましくは式(IIIa)に対
応するジフェノ−ルのコポリマ−である。
他に好ましいポリカ−ボネ−トは、ビスフェノ−ルAと
1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサンのコポリカ−ボネ−ト、
又は式(II)に対応するジフェノ−ルと、ジフェノ−
ル(II)及び(III)の合計重量に対して1−20
重量%の式(III)、好ましくは式(IIIa)に対
応するジフェノ−ルのコポリマ−である。
【0041】グラフトポリマ−Bの製造に適したゴムは
特に、ポリブタジエン、ゴムに対して30重量%までの
アクリル、あるいはメタクリル酸の低級アルキルエステ
ル(例えばメチルメタクリレ−ト、エチルアクリレ−
ト、メチルアクリレ−ト、又はエチルメタクリレ−ト)
を含むブタジエン/スチレンコポリマ−である。他の適
したゴムは例えば、ポリイソプレン、ポリクロロプレ
ン、C1-8アルキルアクリレ−トをベ−スとするアルキ
ル アクリレ−トゴム、特にエチル、ブチル、エチルヘ
キシルアクリレ−トである。アルキルアクリレ−トゴム
は任意にゴムに対して30重量%までのビニルアセテ−
ト、アクリロニトリル、スチレン、メチルメタクリレ−
ト、及び/又はビニルエ−テルを、共重合した形で含む
ことができる。アルキルアクリレ−トゴムは、比較的少
量の、好ましくはゴムに対して5重量%までの共重合架
橋モノマ−、例えばアルキレンジオ−ルジ(メタ)アク
リレ−ト、ポリエステルジ(メタ)アクリレ−ト、ジビ
ニルベンゼン、トリビニルベンゼン、トリアリルシアヌ
レ−ト、アリル(メタ)アクリレ−ト、ブタジエン、又
はイソプレンを含むことができる。他の適したアクリレ
−トゴムは、コア/シェル構造を持ち、コアとしてポリ
ブタジエン又はSBRなどの架橋ジエンゴムを含む生成
物である。EPDMゴム、エチレン、プロピレン及び非
共役ジエンのゴムも適している。
特に、ポリブタジエン、ゴムに対して30重量%までの
アクリル、あるいはメタクリル酸の低級アルキルエステ
ル(例えばメチルメタクリレ−ト、エチルアクリレ−
ト、メチルアクリレ−ト、又はエチルメタクリレ−ト)
を含むブタジエン/スチレンコポリマ−である。他の適
したゴムは例えば、ポリイソプレン、ポリクロロプレ
ン、C1-8アルキルアクリレ−トをベ−スとするアルキ
ル アクリレ−トゴム、特にエチル、ブチル、エチルヘ
キシルアクリレ−トである。アルキルアクリレ−トゴム
は任意にゴムに対して30重量%までのビニルアセテ−
ト、アクリロニトリル、スチレン、メチルメタクリレ−
ト、及び/又はビニルエ−テルを、共重合した形で含む
ことができる。アルキルアクリレ−トゴムは、比較的少
量の、好ましくはゴムに対して5重量%までの共重合架
橋モノマ−、例えばアルキレンジオ−ルジ(メタ)アク
リレ−ト、ポリエステルジ(メタ)アクリレ−ト、ジビ
ニルベンゼン、トリビニルベンゼン、トリアリルシアヌ
レ−ト、アリル(メタ)アクリレ−ト、ブタジエン、又
はイソプレンを含むことができる。他の適したアクリレ
−トゴムは、コア/シェル構造を持ち、コアとしてポリ
ブタジエン又はSBRなどの架橋ジエンゴムを含む生成
物である。EPDMゴム、エチレン、プロピレン及び非
共役ジエンのゴムも適している。
【0042】ジエン、及びアルキルアクリレ−トゴムが
好ましい。
好ましい。
【0043】ゴムは、グラフトポリマ−中で、平均粒径
が0.09−5μm、特に0.1−1μmの、少なくと
も部分的に架橋された粒子の形態で存在する。グラフト
ポリマ−Bは、ゴムB.2の存在下でB.1.1及び
B.1.2のモノマ−混合物のラジカルグラフト共重合
により製造する。
が0.09−5μm、特に0.1−1μmの、少なくと
も部分的に架橋された粒子の形態で存在する。グラフト
ポリマ−Bは、ゴムB.2の存在下でB.1.1及び
B.1.2のモノマ−混合物のラジカルグラフト共重合
により製造する。
【0044】グラフトポリマ−製造の好ましい方法は、
乳化、溶液、塊、又は懸濁重合である。特に好ましいグ
ラフトポリマ−BはABSポリマ−である。
乳化、溶液、塊、又は懸濁重合である。特に好ましいグ
ラフトポリマ−BはABSポリマ−である。
【0045】好ましいコポリマ−Cは、一方のC.1
スチレン、α−メチル スチレン、環置換スチレン、及
び他方のC.2 アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、メチルメタクリレ−ト、マレイン酸無水物、N−置
換マレイミドから得る。環置換スチレンとして、ハロス
チレン、p−メチルスチレンが挙げられる。
スチレン、α−メチル スチレン、環置換スチレン、及
び他方のC.2 アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、メチルメタクリレ−ト、マレイン酸無水物、N−置
換マレイミドから得る。環置換スチレンとして、ハロス
チレン、p−メチルスチレンが挙げられる。
【0046】コポリマ−Cは、グラフト ポリマ−Bの
製造における副生成物として、特に大量のモノマ−を少
量のゴムにグラフトさせた時にしばしば形成される。
製造における副生成物として、特に大量のモノマ−を少
量のゴムにグラフトさせた時にしばしば形成される。
【0047】本発明に従って使用するコポリマ−Cの、
A+B+C+Dの100重量部に対して10−25重量
部という量は、これらのグラフト重合の副生成物を含ま
ない。
A+B+C+Dの100重量部に対して10−25重量
部という量は、これらのグラフト重合の副生成物を含ま
ない。
【0048】コポリマ−Cは樹脂様で熱可塑性であり、
ゴムを含まない。特に好ましいコポリマ−Cは、スチレ
ンとアクリロニトリル、及び任意にメチルメタクリレ−
トのコポリマ−、α−メチルスチレンとアクリロニトリ
ル、及び任意にメチルメタクリレ−トのコポリマ−、な
らびにスチレン及びα−メチルスチレンとアクリロニト
リル、及び任意にメチルメタクリレ−トのコポリマ−で
ある。熱可塑性コポリマ−Cにおける特に好ましい重量
比は60−80重量%のC.1及び40−20重量%の
C.2である。
ゴムを含まない。特に好ましいコポリマ−Cは、スチレ
ンとアクリロニトリル、及び任意にメチルメタクリレ−
トのコポリマ−、α−メチルスチレンとアクリロニトリ
ル、及び任意にメチルメタクリレ−トのコポリマ−、な
らびにスチレン及びα−メチルスチレンとアクリロニト
リル、及び任意にメチルメタクリレ−トのコポリマ−で
ある。熱可塑性コポリマ−Cにおける特に好ましい重量
比は60−80重量%のC.1及び40−20重量%の
C.2である。
【0049】コポリマ−Cは、周知でありラジカル重
合、特に乳化、懸濁、溶液、又は塊重 又は沈降により決定)は15,000−200,000
の範囲である。
合、特に乳化、懸濁、溶液、又は塊重 又は沈降により決定)は15,000−200,000
の範囲である。
【0050】グラフト コポリマ−D及びその製造は本
文中で引用したDE−OS 3 717172 に記載されてい
る。
文中で引用したDE−OS 3 717172 に記載されてい
る。
【0051】本発明の熱可塑性ポリマ−配合物は、成分
A,B,C,D及び任意に安定剤、顔料、流れ助剤、離
型剤、防炎剤、及び/又は静電防止剤を混合し、得られ
た混合物を標準の装置中で200−300℃にて溶融配
合、又は溶融押し出しすることにより製造することがで
きる。
A,B,C,D及び任意に安定剤、顔料、流れ助剤、離
型剤、防炎剤、及び/又は静電防止剤を混合し、得られ
た混合物を標準の装置中で200−300℃にて溶融配
合、又は溶融押し出しすることにより製造することがで
きる。
【0052】成分は、20℃近辺(室温)、又はそれよ
り高温で連続的に、及び1度に予備混合することができ
る。
り高温で連続的に、及び1度に予備混合することができ
る。
【0053】本発明によるポリマ−アロイは、すべての
種類の成型品の製造に使用できる。特に射出成型により
成型品を製造することができる。成型品の例としては、
すべての種類の家庭用品(例えばジュ−サ−、コ−ヒ−
メ−カ−、ミキサ−)、又は建築工業のためのカバ−パ
ネル、及び好ましくはガソリンあるいは他のプラスチッ
クと接触する自動車部品がある。
種類の成型品の製造に使用できる。特に射出成型により
成型品を製造することができる。成型品の例としては、
すべての種類の家庭用品(例えばジュ−サ−、コ−ヒ−
メ−カ−、ミキサ−)、又は建築工業のためのカバ−パ
ネル、及び好ましくはガソリンあるいは他のプラスチッ
クと接触する自動車部品がある。
【0054】さらに本発明のポリマ−配合物は、電気特
性が非常に良いので、電気工学の分野で使用することが
できる。
性が非常に良いので、電気工学の分野で使用することが
できる。
【0055】他の形の加工は、予備製造シ−ト又はフィ
ルムの熱成型による成型品の製造である。
ルムの熱成型による成型品の製造である。
【0056】粒径は常に、W.Scholtan等,K
olloid−z.u.z.Polymer,250
(1972),782−796に従う超遠心測定によっ
て決定した平均粒径d50である。
olloid−z.u.z.Polymer,250
(1972),782−796に従う超遠心測定によっ
て決定した平均粒径d50である。
【0057】
使用成分ポリカ−ボネ−トA: CH2Cl2中、25℃にて0.5
g/100mlの濃度で測定した溶液粘度が1.28の
ビスフェノ−ルAに基づく直鎖ポリカ−ボネ−ト。
g/100mlの濃度で測定した溶液粘度が1.28の
ビスフェノ−ルAに基づく直鎖ポリカ−ボネ−ト。
【0058】グラフト ポリマ−B:平均粒径(d50)
が0.4μmの粒子状ポリブタジエン50%に乳化重合
によりスチレンとアクリロニトリルの混合物(重量比7
2:28)50%をグラフトさせたSANグラフト ポ
リマ−。
が0.4μmの粒子状ポリブタジエン50%に乳化重合
によりスチレンとアクリロニトリルの混合物(重量比7
2:28)50%をグラフトさせたSANグラフト ポ
リマ−。
【0059】コポリマ−C:アクリロニトリルに対する
スチレンの比が70:30であり、極限粘度[η]が
0.75dl/g(ジメチルホルムアミド中、20℃に
て測定)であるスチレン/アクリロニトリル コポリマ
−。
スチレンの比が70:30であり、極限粘度[η]が
0.75dl/g(ジメチルホルムアミド中、20℃に
て測定)であるスチレン/アクリロニトリル コポリマ
−。
【0060】グラフト コポリマ−Dの製造: 実施例1 a) グラフトベ−ス 2gのα,α’−アゾイソブチロニトリルの存在下、及
び窒素下、80℃にて29時間かけ、1,950gのス
チレン及び50gの4−トリメチルシロキシ−α−メチ
ルスチレンの塊共重合により得た。ゲル透過クロマト た。
び窒素下、80℃にて29時間かけ、1,950gのス
チレン及び50gの4−トリメチルシロキシ−α−メチ
ルスチレンの塊共重合により得た。ゲル透過クロマト た。
【0061】b) グラフト反応 2.223kg(9.75モル)の2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−プロパン(BPA);43.9
g(=3モル%,BPAに対して)のp−tert.−ブチ
ルフェノ−ル;2.3kgの45%水酸化ナトリウム;
40lの水、20kgのクロロベンゼン、及び20kg
のメチレンクロリドに溶解したa)に記載のグラフトベ
−ス1.95kgの混合物に1.1kg(11.1モ
ル)のホスゲンを25℃にて1時間かけ、撹拌しながら
導入した。その後19ml(=1モル%,BPAに対し
て)のN−エチルピペリジンを加え、1時間撹拌した。
有機層を分離し電解質を含まなくなるまで洗浄し、30
0℃にてメチレンクロリドが蒸留されてしまうまで押し
出した。相対粘度ηrelが1.482の生成物3.9k
gを得た。ポ
ヒドロキシフェニル)−プロパン(BPA);43.9
g(=3モル%,BPAに対して)のp−tert.−ブチ
ルフェノ−ル;2.3kgの45%水酸化ナトリウム;
40lの水、20kgのクロロベンゼン、及び20kg
のメチレンクロリドに溶解したa)に記載のグラフトベ
−ス1.95kgの混合物に1.1kg(11.1モ
ル)のホスゲンを25℃にて1時間かけ、撹拌しながら
導入した。その後19ml(=1モル%,BPAに対し
て)のN−エチルピペリジンを加え、1時間撹拌した。
有機層を分離し電解質を含まなくなるまで洗浄し、30
0℃にてメチレンクロリドが蒸留されてしまうまで押し
出した。相対粘度ηrelが1.482の生成物3.9k
gを得た。ポ
【0062】ガソリンに対する抵抗性の決定のため、8
0mmx10mmx4mmの寸法の試験片を製作し、外
繊維歪みεRが0%及び1.0%となるように異なる曲
率半径を持つ可撓性型板に固定した。試験片を固定した
型板を70℃にて15分間加熱キャビネトに保存した
(DIN 50 011,2,3に従い空気を撹拌しな
がら)。
0mmx10mmx4mmの寸法の試験片を製作し、外
繊維歪みεRが0%及び1.0%となるように異なる曲
率半径を持つ可撓性型板に固定した。試験片を固定した
型板を70℃にて15分間加熱キャビネトに保存した
(DIN 50 011,2,3に従い空気を撹拌しな
がら)。
【0063】試験片をつけた型板を加熱キャビネットか
ら取り出し、即座に試験燃料を含浸した綿栓を当てた。
試験燃料は、DIN 51 604に対応する試験ガソ
リンで、50体積%のトルエン、30体積%のイソオク
タン、15体積%のジイソブチレン、及び5体積%のエ
タノ−ルを含む。15分の接触時間の後綿栓を除去し、
試験片をさらに15分空気中に放置した。
ら取り出し、即座に試験燃料を含浸した綿栓を当てた。
試験燃料は、DIN 51 604に対応する試験ガソ
リンで、50体積%のトルエン、30体積%のイソオク
タン、15体積%のジイソブチレン、及び5体積%のエ
タノ−ルを含む。15分の接触時間の後綿栓を除去し、
試験片をさらに15分空気中に放置した。
【0064】試験片につき、裸眼で以下の評価を行っ
た: 段階 特徴 1 可視できる変化なし 2 艶消し面 3 微細クラック 4 大クラック、破損 改良衝撃強さも80mmx10mmx4mmの試験片に
つき決定した。アイゾッドノッチ付き衝撃強さをISO
180/1Aに従って決定した。
た: 段階 特徴 1 可視できる変化なし 2 艶消し面 3 微細クラック 4 大クラック、破損 改良衝撃強さも80mmx10mmx4mmの試験片に
つき決定した。アイゾッドノッチ付き衝撃強さをISO
180/1Aに従って決定した。
【0065】耐熱性はDIN 180/1Aに従ってビ
カ−(B)法により決定した。
カ−(B)法により決定した。
【0066】
【表1】実施例 比較例 1 ポリカ−ボネ−トA 重量部 45 42 ポリカ−ボネ−トB 〃 33 33 コポリマ−C 〃 22 20 グラフトコポリマ−D 〃 − 5 ノッチ付き衝撃強さ kj/m2 45.8 69.3 (室温) 耐熱性(軟化温度) ビカ− A 110 116 耐ガソリン性 εR=0.4% 4 2 εR=1.0% − 3 本発明の主たる特徴および態様は以下のとおりである。
【0067】1.熱可塑性成型材料において、 A) 40−48重量部の熱可塑性芳香族ポリカ
−ボネ−ト樹脂、 B) 30−40重量部の以下を含むグラフト
ポリマ−、 B.1) 5−90重量部の以下の混合物、 B.1.1)スチレン、α−メチルスチレン、環置換ス
チレン、及びメチルメタクリレ−トから成る群より選ん
だ少なくとも1種類、50−95重量%、及び B.1.2)アクリロニトリル及びメタクリロニトリル
から成る群より選んだ少なくとも1種類、5−50重量
%、 B.2) 95−10重量部の、平均粒径が0.09
−5μmの粒子状ゴム、 C) 10−25重量部の、重量平均分子量が1
5,000−200,000(光散乱、又は沈降により
測定)の範囲である以下の熱可塑性コポリマ−、 C.1 スチレン、α−メチルスチレン、環置換ス
チレン、及びメチルメタクリレ−トから成る群より選ん
だ少なくとも1種類、50−90重量%、及び C.2 (メタ)アクリロニトリル、メチルメタク
リレ−ト、無水マレイン酸、及びN−置換マレイミドか
ら成る群より選んだ少なくとも1種類、50−5重量
%、 D) 1−10重量部の、95−99.5モルの
スチレン、及び5−0.5モルの式(I)
−ボネ−ト樹脂、 B) 30−40重量部の以下を含むグラフト
ポリマ−、 B.1) 5−90重量部の以下の混合物、 B.1.1)スチレン、α−メチルスチレン、環置換ス
チレン、及びメチルメタクリレ−トから成る群より選ん
だ少なくとも1種類、50−95重量%、及び B.1.2)アクリロニトリル及びメタクリロニトリル
から成る群より選んだ少なくとも1種類、5−50重量
%、 B.2) 95−10重量部の、平均粒径が0.09
−5μmの粒子状ゴム、 C) 10−25重量部の、重量平均分子量が1
5,000−200,000(光散乱、又は沈降により
測定)の範囲である以下の熱可塑性コポリマ−、 C.1 スチレン、α−メチルスチレン、環置換ス
チレン、及びメチルメタクリレ−トから成る群より選ん
だ少なくとも1種類、50−90重量%、及び C.2 (メタ)アクリロニトリル、メチルメタク
リレ−ト、無水マレイン酸、及びN−置換マレイミドか
ら成る群より選んだ少なくとも1種類、50−5重量
%、 D) 1−10重量部の、95−99.5モルの
スチレン、及び5−0.5モルの式(I)
【0068】
【化10】
【0069】[式中R=H,又はC1-4アルキル,R1=
Cl,Br,C1-4アルキル,シクロヘキシル、又はC1-4
アルコキシ m=0又は1,n=0,1又は2,r=0又は1,t=
0又は1,及びX=−O−Si(CH3)3,]に対応す
る化合物をラジカル開始塊状重合により共重合させて4
5,000−95,000の数平均分子量としたコポリ
マ−グラフトベ−スを、単離せずに続いてアルカリ性水
相中、不活性有機溶媒の存在下、二相界面重縮合の条件
下でジフェノ−ル、ホスゲン、及びモノフェノ−ルと反
応させることにより得たグラフトポリマ−において、ポ
リカ−ボネ−ト鎖の含有量が65−45重量%で、該ポ
リカ−ボネ−ト鎖の重縮合度が35−70であり、該反
応における反応混合物の有機相の最終粘度が5−25m
Pa.s.であることを特徴とする、コポリマ−グラフ
トベ−ス上にポリカ−ボネ−ト鎖をグラフトさせたグラ
フトポリマ−、の配合物から成る成型材料。
Cl,Br,C1-4アルキル,シクロヘキシル、又はC1-4
アルコキシ m=0又は1,n=0,1又は2,r=0又は1,t=
0又は1,及びX=−O−Si(CH3)3,]に対応す
る化合物をラジカル開始塊状重合により共重合させて4
5,000−95,000の数平均分子量としたコポリ
マ−グラフトベ−スを、単離せずに続いてアルカリ性水
相中、不活性有機溶媒の存在下、二相界面重縮合の条件
下でジフェノ−ル、ホスゲン、及びモノフェノ−ルと反
応させることにより得たグラフトポリマ−において、ポ
リカ−ボネ−ト鎖の含有量が65−45重量%で、該ポ
リカ−ボネ−ト鎖の重縮合度が35−70であり、該反
応における反応混合物の有機相の最終粘度が5−25m
Pa.s.であることを特徴とする、コポリマ−グラフ
トベ−ス上にポリカ−ボネ−ト鎖をグラフトさせたグラ
フトポリマ−、の配合物から成る成型材料。
【0070】2.第1項に記載の配合物において、該ゴ
ムをジエン及びアクリレ−ト ゴムから成る群より選ぶ
ことを特徴とする配合物。
ムをジエン及びアクリレ−ト ゴムから成る群より選ぶ
ことを特徴とする配合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 55/02 LME 7308−4J LMF 7308−4J (72)発明者 マルテイン・バンデル ドイツ連邦共和国デー4047ドルマーゲン 11・ドナトウスシユトラーセ17
Claims (1)
- 【請求項1】 熱可塑性成型材料において、 A) 40−48重量部の熱可塑性芳香族ポリカ
−ボネ−ト樹脂、 B) 30−40重量部の以下を含むグラフト
ポリマ−、 B.1) 5−90重量部の以下の混合物、 B.1.1)スチレン、α−メチルスチレン、環置換ス
チレン、及びメチルメタクリレ−トから成る群より選ん
だ少なくとも1種類、50−95重量%、及び B.1.2)アクリロニトリル及びメタクリロニトリル
から成る群より選んだ少なくとも1種類、5−50重量
%、 B.2) 95−10重量部の、平均粒径が0.09
−5μmの粒子状ゴム、 C) 10−25重量部の、重量平均分子量が1
5,000−200,000(光散乱、又は沈降により
測定)の範囲である以下の熱可塑性コポリマ−、 C.1 スチレン、α−メチルスチレン、環置換ス
チレン、及びメチルメタクリレ−トから成る群より選ん
だ少なくとも1種類、50−90重量%、及び C.2 (メタ)アクリロニトリル、メチルメタク
リレ−ト、無水マレイン酸、及びN−置換マレイミドか
ら成る群より選んだ少なくとも1種類、50−5重量
%、 D) 1−10重量部の、95−99.5モルの
スチレン、及び5−0.5モルの式(I) 【化1】 [式中R=H,又はC1-4アルキル,R1=Cl,Br,C
1-4アルキル,シクロヘキシル、又はC1-4アルコキシ m=0又は1,n=0,1又は2,r=0又は1,t=
0又は1,及びX=−O−Si(CH3)3,]に対応す
る化合物をラジカル開始塊状重合により共重合させて4
5,000−95,000の数平均分子量としたコポリ
マ−グラフトベ−スを、単離せずに続いてアルカリ性水
相中、不活性有機溶媒の存在下、二相界面重縮合の条件
下でジフェノ−ル、ホスゲン、及びモノフェノ−ルと反
応させることにより得たグラフトポリマ−において、ポ
リカ−ボネ−ト鎖の含有量が65−45重量%で、該ポ
リカ−ボネ−ト鎖の重縮合度が35−70であり、該反
応における反応混合物の有機相の最終粘度が5−25m
Pa.s.であることを特徴とする、コポリマ−グラフ
トベ−ス上にポリカ−ボネ−ト鎖をグラフトさせたグラ
フトポリマ−、の配合物から成ることを特徴とする成型
材料。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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