JPH06220053A - 水溶性メチン化合物 - Google Patents

水溶性メチン化合物

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JPH06220053A
JPH06220053A JP5285256A JP28525693A JPH06220053A JP H06220053 A JPH06220053 A JP H06220053A JP 5285256 A JP5285256 A JP 5285256A JP 28525693 A JP28525693 A JP 28525693A JP H06220053 A JPH06220053 A JP H06220053A
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JP
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ring
compound
general formula
necessary
chemical
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JP5285256A
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English (en)
Inventor
Akihiko Ikegawa
昭彦 池川
Toshinao Ukai
利直 鵜飼
Masayuki Kawakami
雅之 川上
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B23/00Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes
    • C09B23/10The polymethine chain containing an even number of >CH- groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B23/00Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes
    • C09B23/16Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes the polymethine chain containing hetero atoms
    • C09B23/162Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes the polymethine chain containing hetero atoms only nitrogen atoms
    • C09B23/164Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes the polymethine chain containing hetero atoms only nitrogen atoms containing one nitrogen atom

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 すぐれた溶解性を有する短波長シフトしたメ
チン化合物を提供すること。 【構成】 一般式(I)で表わされるメチン化合物。 【化1】 (式中、Z1 およびZ2 は5員または6員の含窒素複素
環を形成するのに必要な非金属原子群を表わし、R1
よびR2 はアルキル基を表わす。またXは無機アニオン
を表わし、kは分子内の電荷を零に調節するのに必要な
数を表わし、nは0または1である。但し、nが1のと
き、Z2 によって形成される5員または6員の含窒素複
素環はカチオン性であって、kは零ではなく、Xは塩化
物イオンを表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真材料や医薬品等と
して有用なメチン化合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真科学の分野において、本発明のメチ
ン化合物は例えば米国特許第2,388,963号、2,45
4,629号、2,947,630号、3,979,213号、3,
796,733号、仏国特許第2,117,337号、1,48
6,987号及び西独特許第2,140,323号に記載され
ている化合物と同様に分光増感色素として使用される素
材に属するものである。本発明のメチン化合物はより詳
しく言うと、いわゆるロダシアニン色素に含まれる化合
物であるが、そのメチン鎖を窒素原子で置き換えたこと
により、通常のロダシアニンに比べて吸収波長が短波シ
フトする。従って、通常のロダシアニンよりも短波に分
光吸収感度が必要な場合に有効である。このようにメチ
ン鎖を窒素原子で置き換えたロダシアニンは米国特許第
2,388,963号等に既に開示されているが、その化合
物の溶解性は低く、写真乳剤に添加する際に問題となっ
ている。一方、医学・薬学等の分野において本発明の化
合物が抗腫瘍剤などの医薬品として有効であることを見
出したが、当分野においても、溶液吸収が短波、すなわ
ち液剤の色が薄い方が患者に不安感を与えないという点
で好ましく受入れられる。また、当分野においても溶解
性は重要な問題であり、特に生体中の血液等、高い塩濃
度の媒体において、沈澱したり、凝固したりすることは
許されない。このように、化合物の色調と溶解性とは両
分野において重要なポイントである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
はすぐれた溶解性を有する短波長シフトしたメチン化合
物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、一
般式(I)で表わされるメチン化合物により達成され
た。
【0005】
【化5】
【0006】(式中、Z1 及びZ2 は5員または6員の
含窒素複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表わ
し、R1 及びR2 はアルキル基を表わす。また、Xは無
機アニオンを表わし、kは分子内の電荷を零に調節する
のに必要な数を表わし、nは0または1である。但し、
nが1のとき、Z2 によって形成される5員または6員
の含窒素複素環はカチオン性であって、kは零ではな
く、Xは塩化物イオンを表わす。) ここでアルキル基としては、炭素数1〜5のものが好ま
しく、より好ましくは1〜3である。
【0007】一般式(I) で表わされるメチン化合物とし
ては更に、一般式(II)、一般式(III) または一般式(IV)
で表わされるメチン化合物が好ましい。 一般式(II)
【0008】
【化6】
【0009】(式中、Z3 はチアゾリジン環、チアゾリ
ン環、ベンゾチアゾリン環、テトラヒドロベンゾチアゾ
リン環、ナフトチアゾリン環、ジヒドロキノリン環、ま
たはジヒドロピリジン環を形成するのに必要な非金属原
子群を表わし、Z4 はピリジニウム環、チアゾリウム
環、ピリミジニウム環、ベンゾチアゾリウム環、キノリ
ニウム環、またはナフトチアゾリウム環を形成するに必
要な非金属原子群を表わす。R3 、R4 およびR5 は炭
素数3以下のアルキル基を表わし、X2 は無機アニオン
を表わす。) 更に詳述するとZ3 で表わされる複素環としてより好ま
しくはベンゾチアゾリン環、ナフトチアゾリン環、ジヒ
ドロキノリン環が挙げられる。また、Z3 で表わされる
複素環は置換基を有していてもよく、置換基として好ま
しいものは、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシル
基などが挙げられ、より好ましくはメチル基、エチル
基、メトキシ基である。Z4 で表わされる複素環として
より好ましくは、ピリジニウム環、チアゾリウム環、ピ
リミジニウム環が挙げられる。Z4で表わされる複素環
は置換基を有していてもよく、置換基として好ましいも
のは、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基などが
挙げられ、より好ましくは、メチル基、エチル基、塩素
原子、メトキシ基である。R3 、R4 、およびR5 で表
わされる炭素数3以下のアルキル基として、より好まし
くはメチル基、エチル基が挙げられる。X2 で表わされ
る無機アニオンとしては、ハロゲン化物イオンが好まし
く、より好ましくは塩化物イオンまたはヨウ化物イオン
である。 一般式 (III)
【0010】
【化7】
【0011】(式中、Z3 、R3 、R4 はそれぞれ一般
式(II)におけるZ3 、R3 、R4 と同義である。Z5
はピリジン環、ベンゾチアゾール環、ナフトチアゾール
環、キノリン環またはベンゾトリアゾール環を形成する
のに必要な非金属原子群を表わす。) Z3 で表わされる複素環としてより好ましくは、ベンゾ
チアゾリン環、ナフトチアゾリン環、チアゾリン環、チ
アゾリジン環、またはジヒドロキノリンが挙げられる
が、最も好ましくはベンゾチアゾリン環である。Z5
表わされる複素環としてより好ましくはピリジン環、ベ
ンゾチアゾール環、またはベンゾトリアゾール環が挙げ
られる。 一般式(IV)
【0012】
【化8】
【0013】(式中、R3 、R4 、R5 は一般式 (II)
におけるR3 、R4 、R5 と同義である。Z6 はチアゾ
リジン環、チアゾリン環、ベンゾチアゾリン環、テトラ
ヒドロベンゾチアゾリン環、ナフトチアゾリン環、ジヒ
ドロキノリン環、またはジヒドロピリジン環を形成する
のに必要な非金属原子群を表わす。) Z6 で表わされる複素環としてより好ましくは、チアゾ
リジン環、チアゾリン環、ベンゾチアゾリン環、ナフト
チアゾリン環、またはジヒドロキノリン環が挙げられ
る。Z7 はチアゾリニウム環、チアゾリウム環、ベンゾ
チアゾリウム環、ナフトチアゾリウム環、テトラヒドロ
ベンゾチアゾリウム環、ピリジニウム環、キノリニウム
環、またはピリミジニウム環を形成するのに必要な非金
属原子群を表わす。Z7 としてより好ましくはベンゾチ
アゾリウム環、チアゾリウム環、キノリウム環が挙げら
れる。Z6 、Z7 で形成される複素環は置換基を有して
もよく、置換基として好ましいものはアルキル基、アル
コキシ基、ハロゲン原子、などが挙げられ、より好まし
くは、メチル基、エチル基、メトキシ基である。上記水
溶性メチン化合物としては、一般式 (V) 又は (VI) で
表されるものが好ましい。
【0014】
【化9】
【0015】
【化10】
【0016】R6 、R7 、R8 及びR9 は、一緒になっ
て、ベンゼン環又はナフタレン環を形成するか、又はR
6 及びR7 が水素又は炭素数3以下のアルキル基を表
し、R8及びR9 は一緒になって単結合をあらわす。R
10及びR11は、水素原子を表すか、又は一緒になってベ
ンゼン環又はナフタレン環を表す。尚、R3 、R4 、R
5、k及びXは、上記と同じ意味であり、mは0又は1
を表す。又、上記ベンゼン環及びナフタレン環は置換基
を有していてもよい。但し、mが1の場合には、Aはカ
チオン性、kは0でなく、Xは塩化物イオンを表す。)
【0017】本発明のメチン化合物は、分光増感色素や
制癌剤などとして使用し得る。本発明のメチン化合物は
一般的には米国特許第2,388,963号に記載されてい
る合成法を参考にして容易に合成することができる。以
下に本発明の一般式(I)で表わされる化合物の具体例
を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0018】
【化11】
【0019】
【化12】
【0020】
【化13】
【0021】
【化14】
【0022】
【化15】
【0023】
【化16】
【0024】
【発明の効果】本発明のメチン化合物は、類似のロダシ
アニン色素に比べて、色調が短波であり、水等に対する
溶解性が極めて良好なので、短波長の分光増感色素など
として写真感光材料や、又抗腫瘍剤などの医薬などとし
て幅広い用途が期待される。以下、実施例により、本発
明の一般式(I)で表わされるメチン化合物の有効性を
明らかにする。
【0025】
【実施例】実施例1 (1) 化合物I−2の合成 1) 3−エチル−5−(3−メチルベンゾチアゾリン−
2−イリデン)チアゾリジン−4−オン−2−チオンの
合成 還流冷却管をつけた3リットルの三ッ口フラスコに40
0gの2−メチルチオベンゾチアゾール、616gのp
−トルエンスルホン酸メチルおよび560mlのアニソー
ルを加えた。この混合物を120℃で4時間加熱した
後、反応混合物を室温まで冷却し8リットルのアセトニ
トリルを加え、室温にて15分間攪拌した。その後、こ
の混合物を10リットルの三ッ口フラスコに移し、35
4gの3−エチルチアゾリン−4−オン−2−チオンを
加え、5℃に冷却した。この混合物に0.5リットルのト
リエチルアミンを10℃にて30分間かけて滴下し、得
られた化合物を10℃にて4時間攪拌した。黄色沈澱を
吸引濾別し、0.4リットルのアセトニトリルおよび1.4
リットルのメタノールで順次洗浄して800gの粗結晶
を得た。還流冷却器を付けた10リットルの三ッ口フラ
スコに上記粗結晶、2.1リットルのアセトン、および4.
2リットルのメタノールを秤取した。混合物を15分間
攪拌しながら加熱還流した後、25℃に冷却して、得ら
れた混合物を吸引濾別し、1.4リットルのメタノールで
洗浄し、乾燥した。 収率 89.3%
【0026】2) 3−エチル−5−(3−メチルベンゾ
チアゾリン−2−イリデン)−2−メチルチオ−4−オ
キソ−2−チアゾリウム=p−トルエンスルホナートの
合成 還流冷却管を付けた10リットルの三ッ口フラスコに7
50gの3−エチル−5−(3−メチルベンゾチアゾリ
ン−2−イリデン)チアゾリン−4−オン−2−チオ
ン、1360gのp−トルエンスルホン酸メチルおよび
0.75リットルのジメチルホルムアミドを秤取した。こ
の混合物を130℃にて2.5時間加熱攪拌し、得られた
混合物を95℃に冷却し、6.5リットルのアセトンを加
えた。25℃に冷却後、沈澱物を吸引濾別し、2リット
ルのアセトンで洗浄した。還流冷却管を付けた10リッ
トルの三ッ口フラスコに上記粗成物および5.2リットル
のアセトンを秤取した。この混合物を15分間攪拌しな
がら加熱還流し、25℃に冷却した後、沈澱物を吸引濾
別し、2リットルのアセトンで洗浄して乾燥した。 収率 92.3% 3) 2−アミノ−1−エチルピリジニウム=ヨージドの
合成 還流冷却器をつけた1リットル三ッ口フラスコに、2−
アミノピリジン28.2gとヨードエタン60.8gを秤り
取り、2時間加熱還流した。反応液を室温にて更に1時
間攪拌した後、生じる結晶を吸引濾別し、酢酸エチルで
(50ml×2)洗浄した。残渣を3時間室温にて減圧乾
燥すると標記化合物が得られた。 収量 68.2g
【0027】4) 1−エチル−2{〔3−エチル−5−
(3−メチルベンゾチアゾリン−2−イリデン)〕−4
−オキソチアゾリジン−2−イリデンアミノ}ピリジニ
ウム=ヨージド(化合物I−2)の合成 2リットルの三ッ口フラスコに3−エチル−5−(3−
メチルベンゾチアゾリン−2−イリデン)−2−メチル
チオ−4−オキソ−2−チアゾリウム=p−トルエンス
ルホナート24.7g、2−アミノ−1−エチルピリジニ
ウム=ヨージド12.5g、およびアセトニトリル500
gを秤りとり、内温が50℃になるように撹拌しながら
加熱した。この溶液にトリエチルアミン20.2gを滴下
し、更に同じ温度で1時間半撹拌した。反応液を室温ま
で冷却後、生じた結晶を吸収濾別し、アセトニトリルで
洗浄した(50ml×2)。得られた粗結晶をクロロホル
ム/メタノール(1:1)250mlに撹拌しながら溶解
した後、酢酸エチル400mlを加えると、結晶が析出し
た。この結晶を吸引濾別し、酢酸エチルで(100ml×
2)洗浄後、室温にて減圧乾燥すると標記化合物が得ら
れた。 収量 8.8g mp 275−276℃
【0028】(2) 化合物I−3の合成 化合物I−2の1gをクロロホルム/メタノール(1/
1)50mlに溶解し、強塩基性イオン交換樹脂(オルガ
ノ製アンバーリストA−26)を充填したカラムに通
し、メタノールで溶出させた。溶出液を集めてミクロフ
ィルター(0.2μm)で濾過し、濾液を減圧濃縮した。
残渣をエタノールに溶解した後、酢酸エチルを加えて結
晶を析出させた。結晶を吸引濾過し、酢酸エチルにて洗
浄し、室温にて減圧乾燥すると標記化合物が得られた。 収量 0.8g mp 242−244℃(3) 化合物I−6の合成 200mlの三ッ口フラスコに3−エチル−2−メチルチ
オ−5−(1−メチルキノリン−2−イリデン)−4−
オキソ−2−チアゾリウム=p−トルエンスルホナート
2.5g、2−アミノ−1−エチルピリジニウム=ヨージ
ド1.3g、およびアセトニトリル50mlを秤り取り、内
温が50℃になるように撹拌しながら加熱した。この溶
液にトリエチルアミン2.8mlを滴下し、更に2時間同じ
温度で撹拌した。以下化合物I−2と同様の処理を行
い、化合物I−6を得た。 収量 1.2g mp 233−234℃
【0029】(4) 化合物I−7の合成 1) 2−アミノ−3−メチルチアゾリウム=p−トルエ
ンスルホナートの合成 200mlの三ッ口フラスコに、2−アミノチアゾール2.
0gおよびp−トルエンスルホン酸メチル5.6gを秤り
取り、120℃の油浴上で4時間撹拌しながら加熱し
た。反応混合物を60℃まで冷却後、アセトン100ml
を加えて1時間撹拌した。得られた結晶を吸引濾別し、
アセトンにて洗浄後、室温にて減圧乾燥した。 収量 5.4g2) 化合物I−7の合成 200mlの三ッ口フラスコに2.5gの3−エチル−5−
(3−メチルベンゾチアゾリン−2−イリデン)−2−
メチルチオ−4−オキソ−2−チアゾリウム=p−トル
エンスルホナート、1.4gの2−アミノ−3−メチルチ
アゾリウム=p−トルエンスルホナートおよび30mlの
アセトニトリルを秤り取り、60℃の水浴上で撹拌しな
がら加熱した。この溶液にトリエチルアミン2.2mlを滴
下した後、30分間同じ温度で撹拌した。反応液を室温
にまで冷却した後、得られた結晶を吸引濾別し、アセト
ニトリルで洗浄した。この粗結晶を塩化メチレン/メタ
ノール(1/1)50mlに溶解し、更にアセトニトリル
10mlを加えてから、溶液量が5分の1になるまで減圧
濃縮した。残渣を2時間室温にて放置した後、得られた
結晶を吸引濾別した。この結晶を更に強塩基性イオン交
換樹脂PA−318(溶離液メタノール)でカラム処理
することにより、標記化合物を得た。 収量 1.5g mp 253−254℃
【0030】(5) 化合物I−8の合成 1) 2−アミノ−1−メチルピリミジニウム=p−トル
エンスルホナートの合成 200mlの三ッ口フラスコ
に、1.8gの2−アミノピリミジンと5.6gのp−トル
エンスルホン酸メチルを秤り取り、120℃の油浴上で
加熱しながら、3時間撹拌した。反応混合物を60℃ま
で冷却した後、アセトン100mlを加え、1時間室温で
撹拌した。得られた結晶を吸引濾別し、アセトンで洗浄
し、室温で減圧乾燥した。 収量 5.9g2) 化合物I−8の合成 2.5gの3−エチル−5−(3−メチルベンゾチアゾリ
ン−2−イリデン)−2−メチルチオ−4−オキソ−2
−チアゾリウム=p−トルエンスルホナートと1.4gの
2−アミノ−1−メチルピリミジニウム=p−トルエン
スルホナートを用いて、化合物I−7と同様の合成法に
より、化合物I−8を得た。 収量 1.8g mp 248−250℃
【0031】(6) 化合物I−16の合成 200mlの三ッ口フラスコに4.0gの3−エチル−5−
(3−メチルベンゾチアゾリン−2−イリデン)−2−
メチルチオ−4−オキソ−2−チアゾリウム=p−トル
エンスルホナート、1.5gの2−アミノベンゾチアゾー
ル、および50mlのDMFを秤り取り、120℃の油浴
上で加熱しながら6時間撹拌した。反応液を室温にて一
夜放置した後、エタノール50mlを加えて結晶を吸引濾
別した。この粗結晶をクロロホルム−メタノールより2
回再結晶すると、標記化合物が得られた。
収量 1.9g mp >300℃(7) 化合物I−17の合成 200mlの三ッ口フラスコに5.0gの3−エチル−5−
(3−メチルベンゾチアゾリン−2−イリデン)−2−
メチルチオ−4−オキソ−2−チアゾリウム=p−トル
エンスルホナート、1.5gの5−アミノベンゾトリアゾ
ール、および50mlのDMFを秤り取り、140℃の油
浴上で加熱しながら6時間撹拌した。反応液を冷却した
後、100mlのメタノールを加えて、得られる結晶を吸
引濾別した。この粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム−メタノール)により精製した
後、DMF−メタノールより3回再結晶すると、標記化
合物が得られた。 収量 1.6g mp >300℃
【0032】(8) 化合物I−19の合成 200mlの三ッ口フラスコに3.1gの3−エチル−5−
(3−エチルナフト〔1,2−d〕チアゾリン−2−イリ
デン)−2−メチルチオ−4−オキソ−2−チアゾリウ
ム=p−トルエンスルホナート、1.4gの2−アミノ−
3−メチルチアゾリウム=p−トルエンスルホナート、
およびアセトニトリル30mlを秤り取り、70℃の水浴
上で加熱しながら撹拌した。この溶液にトリメチルアミ
ン2.2mlを滴下し、引き続き、同じ温度で1時間撹拌し
た。反応液にアセトン100mlを加えて1時間室温にて
撹拌し、得られた結晶を吸引濾別し、アセトンで洗浄し
た。この粗結晶をクロロホルム−メタノールより再結晶
した後、強塩基性イオン交換樹脂(三菱化成製ダイヤイ
オンPA−318)を充填したカラムにより処理すると
標記化合物が得られた。 収量 1.1g mp 229−231℃
【0033】(9) 化合物I−20の合成 1) 2−アミノ−3−エチル−6−メトキシベンゾチア
ゾリウム=p−トルエンスルホナートの合成 200mlの三ッ口フラスコに3.6gの2−アミノ−6−
メトキシベンゾチアゾールおよび6.0gのp−トルエン
スルホン酸エチルを秤り取り、120℃の油浴上で加熱
しながら3時間撹拌した。反応混合物にアセトンを加え
て、引き続き室温にて1時間撹拌した。得られた結晶を
吸引濾別し、アセトンにて洗浄すると標記化合物が得ら
れた。 収量 6.3g2) 化合物I−20の合成 200mlの三ッ口フラスコに1.50gの3−エチル−5
−{2−(3−エチル−4−メチルチアゾリン−2−イ
リデン)エチリデン}−3−メチルチオ−4−オキソ−
チアゾリウム=p−トルエンスルホナート、1.14gの
2−アミノ−3−エチル−6−メトキシベンゾチアゾリ
ウム=p−トルエンスルホナート、およびアセトニトリ
ル18mlを秤り取り、70℃の水浴上で加熱しながら2
時間半撹拌した。反応液にアセトン50mlおよび酢酸エ
チル50mlを加えて1時間撹拌した。得られた結晶を吸
引濾別し、酢酸エチルで洗浄した。この結晶をクロロホ
ルム−メタノールより再結晶した後、強塩基性イオン交
換樹脂(三菱化成製ダイヤイオンPA−318)を充填
したカラムで処理すると、標記化合物が得られた。 収量 0.3g mp 170−173℃ 具体例に示した他の化合物も上記の合成法と全く同様に
して合成できた。それらの融点とNMRデータを表−1
〜5に示す。
【0034】
【表1】 表−1 化合物 融点〔℃〕 NMRケミカルシフト DMSO−d6 No. TMS 基準 I−1 261-263 δ8.26 (1H, d, 8.0 Hz), 8.05 (1H, d, 8.0 Hz), 7.85 (1H, d, 8.0 Hz), 7.76 (1H, t, 8.0 Hz), 7.58 (1H, d, 8.0 Hz), 7.35 (1H, d, 1.0 Hz), 6.93 (1H, dd, 8.0 Hz, 1.0 Hz), 4.60 (2H, q, 6.7 Hz), 4.20 (3H, s), 3.80 (3H, s), 1.43(3H, t, 6.7Hz), 1.33 (3H, t, 6.7 Hz) I−2 275-276 δ8.85 (1H, d, 8.0 Hz), 8.40 (1H, t, 8.0 Hz), 7.95 (2H, d, 8.0 Hz), 7.70-7.45(3H, m), 7.36 (1H, t, 8.0 Hz), 4.53(2H, q, 6.7 Hz), 4.03 (2H, q, 6.7Hz), 3,97 (3H, s), 1.43 (3H, t, 6.7 Hz), 1.30 (3H, t, 6.7 Hz) I−3 242-244 δ8.85 (1H, d, 8.0 Hz), 8.40 (1H, t, 8.0 Hz), 7.95 (2H, d, 8.0 Hz), 7.70-7.45(3H, m), 7.36 (1H, t, 8.0 Hz), 4.53(2H, q, 6.7 Hz), 4.03 (2H, q, 6.7Hz), 3,97 (3H, s), 1.43 (3H, t, 6.7 Hz), 1.30 (3H, t, 6.7 Hz) I−4 249-250 δ8.26 (1H, d, 8.0 Hz), 8.05 (1H, d, 8.0 Hz), 7.85 (1H, d, 8.0 Hz), 7.76 (1H, t, 8.0 Hz), 7.58 (1H, d, 8.0Hz), 7.35(1H, d, 1.0Hz), 6.93 (1H, dd, 8.0Hz, 1.0 Hz), 4.60 (2H, q, 6.7 Hz), 4.20(3H,s), 3.80(3H, s), 1.43 (3H, t, 6.7 Hz), 1.33 (3H, t, 6.7 Hz) ────────────────────────────────────
【0035】
【表2】 表−2 化合物 融点〔℃〕 NMRケミカルシフト DMSO−d6 No. TMS 基準 I−5 257-259 δ8.26 (1H, d, 8.0 Hz), 8.03 (1H, t, 8.0 Hz), 7.76 (2H, δ,8.0 Hz), 7.56 (2H, q, 8.0 Hz), 7.37 (1H, t, 8.0 Hz), 4.64 (2H, q, 6.7 Hz), 4.22 (3H, s), 1.43 (3H, t, 6.7 Hz), 1.35 (3H, t, 6.7 Hz) I−6 233-234 δ8.78 (1H, d, 8.0 Hz), 8.35 (1H, t, 8.0 Hz), 7.96 (2H, t, 8.0 Hz), 7.88-7.70(4H, m), 7.57 (2H, m), 4.52 (2H, q, 6.7 Hz), 4.03 (2H, q, 6.7 Hz), 3.94 (3H, s), 1.42 (3H, t, 6.7 Hz), 1.26 (3H, t, 6.7 Hz) I−7 253-254 δ8.05 (1H, d, 4.0 Hz), 7.98 (1H, d, 8.0 Hz), 7.80 (1H, d, 4.0 Hz), 7.75 (1H, d, 8.0 Hz), 7.56 (1H, t, 8.0 Hz), 7.48 (1H, t, 8.0 Hz), 4.13 (3H, s), 4.10 (2H, q, 6.7 Hz), 3.90 (3H, s), 1.30 (3H, t, 6.7 Hz) I−8 248-250 δ9.23 (1H, dd, 4.0 Hz, 1.0 Hz), 9.05 (1H, dd, 6.7 Hz, 4.0 Hz), 7.97 (1H, d, 8.0 Hz), 7.70 (1H, d, 8.0Hz), 7.55 (1H, t, 8.0 Hz), 7.50(1H, t, 8.0 Hz), 7.36 (1H, t, 8.0 Hz), 4.17 (2H, q, 6.7 Hz), 4.12(3H, s), 4.04 (3H, s), 1.33 (3H, t, 6.7 Hz) I−9 254-256 δ8.38 (1H, d, 1.0 Hz), 8.06 (2H, t, 8.0 Hz), 7.83 (2H, d, 8.0 Hz), 7.59 (1H, t, 8.0 Hz), 7.43 (1H, t, 8.0 Hz), 4.63 (2H, q, 6.7 Hz), 4.20 (2H, q, 6.7 Hz), 4.19 (3H,s), 1.42 (3H, t, 6.7 Hz), 1.34 (3H, t, 6.7 Hz)
【0036】
【表3】 表−3 化合物 融点〔℃〕 NMRケミカルシフト DMSO−d6 No. TMS 基準 I−10 216-218 δ8.00 (1H, s), 7.96 (1H, d, 1.0 Hz), 7.80 (1H, d, 8.0 Hz), 7.55 (1H, t, 8.0 Hz), 7.35 (2H, t, 8.0 Hz), 4.60(2H, q, 6.7 Hz), 4.15(2H, q, 6.7Hz), 4,15 (3H, s), 3.84 (3H, s), 1.40 (3H, t, 6.7 Hz), 1.33 (3H, t, 6.7 Hz) I−11 224-225 δ8.26 (1H, d, 8.0 Hz), 8.03 (1H, t, 8.0 Hz), 7.76 (2H, q, 8.0 Hz), 7.56 (2H, q, 8.0 Hz), 7.37 (1H, t, 8.0 Hz), 4.64 (2H, q, 6.7 Hz), 4.22 (3H, s), 1.43 (3H, t, 6.7 Hz), 1.35 (3H, t, 6.7 Hz) I−12 268-269 δ8.80 (1H, d, 8.0 Hz), 8.48(1H, t, 8.0 Hz),8.15- 8.05 (2H, m), 8.00-7.80 (3H, m), 7.16 (1H, t, 8.0 Hz), 7.60-7.50 (2H, m), 4.51 (2H, q, 6.7 Hz),4.05 (3H,s), 4.00 (2H, q, 6.7 Hz), 1.43(3H, t, 6.7Hz), 1.27 (3H, t, 6.7 Hz) I−13 256-257 δ8.83 (1H, d, 8.0 Hz), 8.27 (2H, t, 8.0 Hz), 8.10 (1H, d, 8.0 Hz), 7.98 (2H, t, 8.0 Hz), 7.80 (1H, t, 8.0 Hz), 7.68 (1H, d, 8.0 Hz), 7.54 (1H, t, 8.0 Hz), 7.36 (1H, t, 8.0 Hz), 7.27 (3H, s), 4.10 (2H, q, 6.7 Hz), 4.00 (3H, s), 1.37 (3H, t, 6.7 Hz)
【0037】
【表4】 表−4 化合物 融点〔℃〕 NMRケミカルシフト DMSO−d6 No. TMS 基準 I−14 219-221 δ8.34 (2H,dd, 8.0 Hz, 1.0 Hz), 8.20 (2H, t, 8.0 Hz), 8.05 (1H, d, 8.0 Hz), 7.87(1H, d, 8.0 Hz), 7.82 (1H, d, 8.0 Hz), 7.70 (1H, t, 8.0 Hz), 7.55 (1H, t, 8.0 Hz), 7.40 (1H, t, 8.0 Hz), 4.27 (3H, s), 4.25 (2H, q, 6.7 Hz), 4.16 (3H, s), 1.48 (3H, t, 6.7 Hz) I−15 269-270 δ8.55-8.45 (1H, m), 7.70 (1H, t, 8.0 Hz), 7.56 (1H, d, 8.0 Hz), 7.38 (1H, t, 8.0 Hz), 7.30-7.10 (3H, m), 7.05-6.93 (1H, m), 4.20 (2H, q, 6.7 Hz), 4.00 (3H, s), 1.38 (3H, t, 6.7 Hz) I−16 > 300 δ7.90 (1H, d, 8.0 Hz), 7.77(1H, d, 8.0 Hz),7.63 (1H, d, 8.0 Hz), 7.50-7.35 (2H, m), 7.32-7.16 (3H, m), 4.18 (2H, q, 6.7 Hz), 4.06(3H, s), 1.40 (3H, t, 6.7 Hz) I−17 > 300 δ8.04-7.90 (1H, m), 7.75 (1H, d, 8.0 Hz), 7.47- 7.33 (3H, m), 7.30-7.16 (1H, m), 7.12 (1H, m), 3.96 (2H, q, 6.7 Hz), 3.74 (3H, s), 1.30 (3H, t, 6.7 Hz) I−18 206-207 δ8.27 (1H, d, 8.0 Hz), 8.05(1H, d, 8.0Hz),8.02- 7.40 (6H, m), 7.40-7.25 (1H, m), 6.13 (1H, d, 13.0Hz), 4.66 (2H, q, 6.7Hz), 3.80 (3H, s), 3.46 (3H, s), 1.44 (3H, t, 6.7 Hz)
【0038】
【表5】 表-5 化合物 融点〔℃〕 NMRケミカルシフト DMSO−d6 No. TMS 基準 I−19 229-231 δ8.42 (1H, d, 8.0 Hz), 8.12-7.53 (7H, m), 6.12 (1H, d, 13.0 Hz), 4.86-4.52(2H, m), 3.84 (3H, s), 3.78 (2H, q, 6.7 Hz), 1.67 (3H, t, 6.7 Hz), 1.18 (3H, t, 6.7 Hz) I−20 170-173 δ7.97 (1H, d, 8.0 Hz), 7.87 (1H, d, 1.3 Hz), 7.80 (1H, d,13.0 Hz), 7.35(1H,dd, 8.0 Hz, 1.3Hz), 7.05 (1H,s), 6.05 (1H, d, 13.0 Hz), 4.60(2H, q, 6.7 Hz), 4.20 (2H, q, 6.7Hz), 4.06(2H, q, 6.7Hz), 3.87(3H, s), 2.34(3H, s), 1.40(3H, t, 6.7 Hz), 1.27(3H, t, 6.7 Hz) I−21 240-241 δ8.88 (1H, d, 8.0 Hz), 8.37-7.90 (5H, m), 7.90- 7.57 (6H, m), 7.34 (1H, t, 8.0 Hz), 5.45 (1H, d, 13.0 Hz), 4.27 (3H, s), 4.27 (2H, q, 6.7 Hz), 1.30 (3H, t, 6.7 Hz), 1.26 (3H, t, 6.7 Hz) I−22 161-163 δ8.30 (1H, d, 8.0 Hz), 8.12 (1H, d, 8.0 Hz), 7.85-7.55 (3H, m), 5.80 (1H, d, 13.0 Hz), 4.66 (2H, q, 6.7 Hz), 4.13 (4H, m), 3.71 (2H, q, 6.7 Hz), 3.43 (2H, q, 6.7 Hz), 1.43 (3H, t, 6.7 Hz), 1.30 (3H, t, 6.7 Hz), 1.23 (3H, t, 6.7 Hz) I−23 186-187 δ 8.56 (1H, d, 8.0 Hz), 8.17〜7.92 (5H, m), 7.82 (1H, d, 4.0 Hz), 7.77〜7.58 (3H, m),4.46 (3H, s), 4.10 (2H, q, 6.7 Hz), 3.90 (3H, s), 1.31 (3H, t, 6.7 Hz) I−24 254-256 δ 8.14 (1H, d, 4.0 Hz), 8.03 (1H, d, 8.0 Hz), 7.85 (1H, d, 4.0 Hz), 7.82 (1H, d, 8.0 Hz), 7.61 (1H, t, 8.0 Hz), 7.43 (1H, t, 6.7 Hz), 4.42 (2H, q, 6.7 Hz), 4.17 (3H, s), 4.15 (2H, t, 6.7 Hz), 1.45 (3H, t, 6.7 Hz), 1.32 (3H, t, 6.7 Hz)
【0039】実施例2 実施例1により合成した本発明の化合物のメタノール溶
液における吸収スペクトルを測定した。それぞれの化合
物の最大吸収波長とモル吸光係数を表−6及び7に示し
た。比較化合物
【0040】
【化17】
【0041】
【表6】 表−6 ─────────────────────────────────── 化合物 MeOH No. λ [nm] ε max ─────────────────────────────────── S−1(比較例) 500 7.49×104 I−1(本発明) 460 4.45×104 I−2( 〃 ) 434 3.52×104 I−3( 〃 ) 435 3.37×104 I−4( 〃 ) 467 4.50×104 I−5( 〃 ) 460 4.87×104 I−6( 〃 ) 479 3.84×104 I−7( 〃 ) 444 3.55×104 I−8( 〃 ) 441 3.59×104 I−9( 〃 ) 462 4.17×104 I−10( 〃 ) 466 4.74×104 I−11( 〃 ) 459 4.65×104 ───────────────────────────────────
【0042】
【表7】 表−7 ─────────────────────────────────── 化合物 MeOH No. λ [nm] ε max ─────────────────────────────────── I−12(本発明) 446 4.01×104 I−13( 〃 ) 464 3.02×104 I−14( 〃 ) 470 4.44×104 I−15( 〃 ) 412 6.39×104 I−16( 〃 ) 428 6.97×104 I−17( 〃 ) 388 4.83×104 S−2(比較例) 593 9.44×104 I−18(本発明) 564 7.58×104 I−19( 〃 ) 570 8.31×104 I−20( 〃 ) 570 5.93×104 I−21( 〃 ) 582 5.80×104 I−22( 〃 ) 520 5.78×104 I−23( 〃 ) 460 4.18×104 I−24( 〃 ) 444 4.18×104 ────────────────────────────────── この表からわかるように、本発明のメチン化合物は通常
のロダシアニンに比べて短波シフトしていることがわか
る。
【0043】実施例3 実施例1で合成した本発明の化合物の溶解性の試験を行
なった。溶解性実験条件 試験管に色素10mgを秤り取り、イオン交換水0.1mlを
加えて室温にて3分間振り混ぜ、その溶解性を目視で確
認する。比較化合物 前記化合物S−1及びS−2に加えて、下記に示す化合
物S−3〜S−5を比較化合物として用いた。
【0044】
【化18】
【0045】上記溶解試験の結果、本発明の化合物I−
1〜I−24はすべて溶解したが、比較化合物S−1〜
S−5はいずれも溶解しなかった。この結果から明らか
なように、本発明のメチン化合物は従来のロダシアニン
色素と比較して、色調が短波であり、溶解性が極めて良
好であることがわかる。
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】写真科学の分野において、本発明のメチ
ン化合物は例えば米国特許第2,388,963号、
2,454,629号、2,947,630号、3,9
79,213号、3,796,733号、仏国特許第
2,117,337号、1.486,987号及び西独
特許第2,140,323号に記載されている化合物と
同様に分光増感色素として使用される素材に属するもの
である。本発明のメチン化合物はより詳しく言うと、い
わゆるロダシアニン色素に含まれる化合物であるが、そ
のメチン鎖を窒素原子で置き換えたことにより、通常の
ロダシアニンに比べて吸収波長が短波シフトする。従っ
て、通常のロダシアニンよりも短波に分光吸収感度が必
要な場合に有効である。このようにメチン鎖を窒素原子
で置き換えたロダシアニンは米国特許第2,388,9
63号等に既に開示されているが、その化合物の溶解性
は低く、写真乳剤に添加する際に問題となっている。一
方、医学・薬学等の分野において特開平4−104,7
24号やヨーロッパ特許第527494号等に記載され
ているようにロダシアニン色素が抗腫瘍剤などの医薬品
として有効であることを見出したが、当分野において
も、溶液吸収が短波、すなわち液剤の色が薄い方が患者
に不安感を与えないという点で好ましく受入れられる。
また、当分野においても溶解性は重要な問題であり、特
に生体中の血液等、高い塩濃度の媒体において、沈澱し
たり、凝固したりすることは許されない。このように、
化合物の色調と溶解性とは両分野において重要なポイン
トである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/44 7431−4C 31/445 7431−4C 31/47 7431−4C 31/505 7431−4C G03C 1/22 (C07D 417/14 215:00 7019−4C 277:00) 9051−4C (C07D 417/14 211:00 9165−4C 277:00) 9051−4C (C07D 417/14 239:00 8615−4C 277:00) 9051−4C (C07D 417/14 213:00 8217−4C 277:00) 9051−4C (C07D 417/14 211:00 9165−4C 213:00 8217−4C 277:00) 9051−4C (C07D 417/14 213:00 8217−4C 215:00 7019−4C 277:00) 9051−4C (C07D 417/14 215:00 7019−4C 239:00 8615−4C 277:00) 9051−4C (C07D 417/14 211:00 9165−4C 215:00 7019−4C 277:00) 9051−4C (C07D 417/14 211:00 9165−4C 239:00 8615−4C 277:00) 9051−4C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表わされるメチン化合
    物。 【化1】 (式中、Z1 およびZ2 は5員または6員の含窒素複素
    環を形成するのに必要な非金属原子群を表わし、R1
    よびR2 はアルキル基を表わす。またXは無機アニオン
    を表わし、kは分子内の電荷を零に調節するのに必要な
    数を表わし、nは0または1である。但し、nが1のと
    き、Z2 によって形成される5員または6員の含窒素複
    素環はカチオン性であって、kは零ではなく、Xは塩化
    物イオンを表わす。)
  2. 【請求項2】 一般式(II) で表わされる請求項1記載
    のメチン化合物。 【化2】 (式中、Z3 はチアゾリジン環、チアゾリン環、ベンゾ
    チアゾリン環、テトラヒドロベンゾチアゾリン環、ナフ
    トチアゾリン環、ジヒドロキノリン環、またはジヒドロ
    ピリジン環を形成するのに必要な非金属原子群を表わ
    し、Z4 はピリジニウム環、チアゾリウム環、ピリミジ
    ニウム環、ベンゾチアゾリウム環、キノリニウム環、ま
    たはナフトチアゾリウム環を形成するに必要な非金属原
    子群を表わす。R3 、R4 およびR5 は炭素数3以下の
    アルキル基を表わし、X2 は無機アニオンを表わす。)
  3. 【請求項3】 一般式(III) で表わされる請求項2記
    載のメチン化合物。 【化3】 (式中、Z3 、R3 、R4 はそれぞれ一般式(II) にお
    けるZ3 、R3 、R4 と同義である。Z5 はピリジン
    環、ベンゾチアゾール環、またはベンゾトリアゾール環
    を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。)
  4. 【請求項4】 一般式 (IV) で表わされる請求項2記載
    のメチン化合物。 【化4】 (式中、R3 、R4 、R5 は一般式 (II) における
    3 、R4 、R5 と同義である。Z6 はチアゾリジン
    環、チアゾリン環、ベンゾチアゾリン環、テトラヒドロ
    ベンゾチアゾリン環、ナフトチアゾリン環、ジヒドロキ
    ノリン環、またはジヒドロピリジン環を形成するのに必
    要な非金属原子群を表わす。Z7 はチアゾリジニウム
    環、チアゾリウム環、ベンゾチアゾリウム環、ナフトチ
    アゾリウム環、テトラヒドロベンゾチアゾリウム環、ピ
    リジニウム環、キノリニウム環、またはピリミジニウム
    環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。)
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