JPH0621864U - ベアリングプーラ - Google Patents

ベアリングプーラ

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JPH0621864U
JPH0621864U JP3434092U JP3434092U JPH0621864U JP H0621864 U JPH0621864 U JP H0621864U JP 3434092 U JP3434092 U JP 3434092U JP 3434092 U JP3434092 U JP 3434092U JP H0621864 U JPH0621864 U JP H0621864U
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JP
Japan
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bearing
shaft
base
arm
hook
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Pending
Application number
JP3434092U
Other languages
English (en)
Inventor
伸之 青木
Original Assignee
江東産業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ベアリングを破壊せずに、どのような種類の
ベアリングでも簡単な作業で軸から離脱させる。 【構成】 スクリューシャフト12(押圧体)と軸22
の軸線方向を対応させた状態とする。アーム17先端の
鉤状部20をベアリング21内の鋼球又はコロの配設部
間に挿入し、挿入位置の隙間に係合させる。この状態で
各アーム17の基端部に形成された支持孔18を一対の
支持片15の支持孔16に対応させ、各支持孔16、1
8にピン19を挿入して、4つのアーム17と基体11
を一体に結合する。次に、スクリューシャフト12を矢
印D方向に回転させ、衝合部13より軸22に対し矢印
E方向の押圧力を作用させ、鉤状部20に係合されたベ
アリング21がアーム17に引掛けられる状態で軸22
から離脱される。よってあらゆる種類のベアリングに対
してアーム17を係合し、離脱作業を行える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はベアリングを軸から離脱するためのベアリングプーラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のベアリングプーラとしては、例えば実公昭55−10057号公報に示 すものが提案されている。このベアリングプーラはベアリングに対向配置される 基体と、基体の中心部に配設されて先端部を軸の端部に当接するスクリューシャ フトを備えてなる。また、基体には、先端部にベアリングのスナップリング嵌入 溝に係入する引掛爪を備えたアームが複数本支持されてなる。このベアリングプ ーラを用いて軸からベアリングを離脱する場合、先ずアームの引掛爪をベアリン グのスナップリング嵌入溝に係入し、次いでスクリューシャフトを基体に対して 螺動させてスクリューシャフトの先端部をベアリングが装着される軸に当接させ る。この結果、軸に対してスクリューシャフトの押圧力が加わり、軸からベアリ ングが引き抜かれることとなる。
【0003】 しかしながら最近のベアリングは加工コストがかかることや他の部品との結合 態様を考慮して、こうしたスナップリング嵌入溝を備えないものが増加する傾向 にある。またベアリングの装着場所においても、ベアリングが段付きの軸の段部 に密接する状態で装着されているものが多く見られ、こうした場合、上記従来の ベアリングプーラではベアリングの外側においても上記アームの引掛爪引掛ける ことができず、やむなく図5〜図7に示すベアリング引抜き具が用いられていた 。
【0004】 図6ないし図7に示すベアリング引抜き具1は英国、Sykes−Picka vant社製のものであり、先端に円形のインサータ2を備えてなる。この引抜 き具1を用いてのベアリングの軸からの離脱は、先ず図5に示すようにベアリン グ3の鋼球を被うカバー体4にドリル5で孔を開ける。孔は鋼球と鋼球の間の部 分に位置するカバー体4に開けることとし、孔が開いたらその部分のカバー体4 を図6に示すように引き起こすようにする。この結果、ベアリング3の鋼球間の 隙間に引抜き具1のインサータ2が挿入可能となる。こうしてインサータ2が挿 入されたら、この挿入状態で引抜き具1を矢印方向に90度回すこととする(図 7参照)。するとインサータ2が隙間の部分に引掛かることとなり、この作業を ベアリング3の周方向2、3箇所で行い、インサータ2が挿入された各引抜き具 1を軸線方向に引っ張ることでベアリング3を軸から離脱することが可能となる 。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした引抜き具1はベアリング3を破壊して引抜き作業を行 わなければならず、ベアリング3を軸から離脱することができても、そのベアリ ングは2度と使用することができないという不具合があった。またベアリング3 のカバー体4にドリル5で孔を開けなければならないので、離脱作業が面倒とさ れた。本考案は、こうした不具合に着目してなされたものであり、ベアリングを 破壊することなく、どのような種類のベアリングでも簡単な作業で軸から離脱す ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を達成するための手段】
本考案に係るベアリングプーラは、ベアリングに対向配置される基体と、基体 の中心部に配設され、対向配置される軸の軸線方向に沿って、基体に対し移動可 能とされ、軸の端部に衝合して軸に対して軸線方向の押圧力を作用可能とする押 圧体と、基体の外側において少なくとも2以上配設され、先端部に、ベアリング 内部における鋼球またはコロの配設部間に存在する隙間に係合される鉤状部を備 えるとともに、基端部を基体の押圧体に対する所定の放射方向位置に結合可能と されるアームと、を備えることとしたものである。
【0007】
【作用】
本考案によれば、軸に装着されるベアリングにベアリングプーラの基体を対向 配置し、この状態で基体の外側において少なくとも2以上配設されるアームの鉤 状部をベアリング内部における鋼球(玉軸受の場合)またはコロ(コロがり軸受 の場合)の配設部間に存在する隙間に係合することができる。こうして鉤状部が ベアリングの隙間に係合されたら、アームの基端部を基体の押圧体に対する所定 の放射方向に結合させ、押圧体を軸の端部に衝合して該押圧体により軸に対して 軸線方向の押圧力を作用する。するとベアリングがアームに引掛けられる状態で 軸から離脱されることとなる。このように本考案によれば、ベアリングを破壊す ることがなく、またスナップリングの嵌入溝の有無に係らず、ベアリングの離脱 作業を行うことが可能となり、さらに従来のベアリングプーラでは離脱作業が不 可能とされていたようなベアリングの取付態様(ベアリングプーラの引掛爪を引 掛けることが不可能とされていた場合:例えばベアリングが段付き軸の段部に密 着する状態で装着されている場合等)においても容易に対応することができる。 したがって、どのような種類のベアリングでも簡単な作業により軸から離脱する ことが可能となる。
【0008】
【実施例】
図1〜図4は本考案の一実施例に係るベアリングプーラを示す。ベアリングプ ーラ10は平面略十字形状の基体11を備えてなり(図1参照)、基体11の中 心部には押圧体としてのスクリューシャフト12が配設されてなる。スクリュー シャフト12は基体11に対し矢印A方向に回転可能とされ、該スクリューシャ フト12の先端部には軸に対する衝合部13が、また基端部には手動ハンドルま たはインパクトレンチが結合される操作部14が備えられる。基体11には、ス クリューシャフト12を中心に放射方向に広がる平面十字形状の支持片15が4 対備えられ(図2参照)、各支持片15には放射方向2ヵ所に支持孔16が穿設 される。一対の支持片15間には図2の矢印に示すように、アーム17の基端部 が挿入可能とされる。アーム17の基端部にも支持孔18が穿設され、この支持 孔18と一対の支持片15の支持孔16を対応させて各支持孔16、18にピン 19を挿入することで、アーム17を基体11に一体に取付けることが可能とな る(図2参照)。こうしてアーム17は各支持片15間に取付けることが可能と され、この結果、基体11の回りには4つのアーム17を取付け、結合させるこ とが可能となる(図1参照)。
【0009】 全体長尺状をなすアーム17の先端部には、それぞれ鉤状部20が形成される 。この鉤状部20は、ベアリング21の端面側からベアリング21内に挿入する ことが可能とされ、ベアリング内部における鋼球(玉軸受の場合)またはコロ( コロ軸受の場合)の配設部間に存在する隙間に係合可能とされる(図3ないし図 4参照)。すなわち、この鉤状部20はアーム17を鉛直方向に立設させた状態 の幅W1が、ベアリング21の端面部における隙間W2よりも大きくなるように 形成され、該鉤状部20は図3に示すようにアーム17を倒した状態でベアリン グ21の内部に挿入することが可能とされる。
【0010】 このようにして形成されるベアリングプーラ10を用いて軸22に装着される ベアリング21を軸22から離脱するには、先ず、図3に示すようにベアリング 21に対しベアリングプーラ10の基体11を対向配置し、スクリューシャフト 12の衝合部13を軸22の端部に衝合させた状態とする。この際スクリューシ ャフト12と軸22の軸線方向(図1X方向)が対応するように設定する。次い でアーム17を倒した状態でアーム17の先端の鉤状部20をベアリング21内 の鋼球またはコロの配設部間に挿入する。鉤状部20の挿入は、鋼球またはコロ のカバー体23に対し鉤状部20を当接させ、次いで該鉤状部20を矢印B方向 にスライドさせて行われる(図3参照)。こうして鉤状部20が挿入されたら、 次に各アーム17を矢印C方向に起こし、鉛直方向に立設させる。この状態でア ーム17の基端部を一対の支持片15間に挿入し、各支持片15の支持孔16と アーム17の支持孔18を対応させ、各支持孔16、18にピン19を挿入する 。こうして4対の各支持片15にアーム17が取付けられた状態でスクリュシャ フト12の操作部14に手動ハンドルまたはインパクトレンチが結合され、スク リューシャフト12に矢印D方向の回転力が伝達される(図4参照)。基体11 には回り止め用のロッド24が取着されてなり、スクリューシャフト12の回転 操作はこのロッド24を把持する状態で行われる。すなわち、手動ハンドルまた はインパクトレンチによりスクリューシャフト12に回転力が伝達される際、基 体11がスクリューシャフト12に従動されて回転するのを防止するためである 。こうしてスクリューシャフト12に矢印D方向の回転力が伝達されると、衝合 部13が軸22に対して矢印E方向の押圧力を作用することとなり、その反力で アーム17の先端部の鉤状部20に係合されるベアリング21が軸線方向に沿っ て引張られることとなる。この結果、ベアリング21を軸22から離脱すること が可能となる。
【0011】 次に、上記実施例の作用を説明する。本実施例に係るベアリングプーラ10に よれば、軸22に装着されるベアリング21にベアリングプーラ10の基体11 を対向配置し、この状態で基体11の外側において4つ配設される各アーム17 の先端の鉤状部20をベアリング21内における鋼球またはコロ間に存在する隙 間に係合することが可能となる。この状態でアーム17の基端部を各支持片15 にピン結合し、スクリューシャフト12に回転力を付与することで、スクリュー シャフト12の衝合部13から軸22に対して押圧力を作用させることが可能と なる。こうして、ベアリング21はアーム17に引掛けられた状態で軸22から 離脱されることとなり、ベアリング自体を破壊することもなく、またスナップリ ングの嵌入溝の有無にかかわらず、どのような種類のベアリングでも簡単な作業 により軸から離脱することが可能となる。
【0012】 なお、上記実施例においては、支持片15の放射方向に形成された2つの支持 孔16のうち外側の支持孔16を用いてアーム17の支持孔18とのピン結合を 行うこととしているが、ベアリングのサイズにより内側の支持孔16を用いるこ ととしてもよい。また押圧体に関して前記実施例においてはスクリューシャフト 12を用いることとしているが、軸線方向にスライドされるアクチュエータやス ライドハンマー等を用いることとしてもよい。さらに、前記実施例においては基 体11の外側に4つのアーム17を配設する構造としているが、アーム17は少 なくとも対向方向に配設される2本だけ用いることとしてもよく、さらに前記ベ アリングプーラ10はアーム17を基体11の外側に120度間隔で3本配設す る構造のものとしてもよい。
【0013】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、ベアリングを破壊することなく、どのような 種類のベアリングでも簡単な作業で軸から離脱することができるという効果があ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るベアリングプーラによ
り、軸からベアリングを離脱する状態を示す斜視図であ
る。
【図2】ベアリングプーラの分解斜視図である。
【図3】図1のF−F線に沿い、アームの先端部をベア
リングの隙間に係合する状態を示す断面図である。
【図4】図1のF−F線に沿う図1と同様の断面図であ
る。
【図5】従来例に係るベアリングのカバー体を破壊する
状態を示す斜視図である。
【図6】引抜き具をベアリングの隙間に挿入する状態を
示す斜視図である。
【図7】引抜き具をベアリングの隙間に係合する状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 引抜き具 2 インサータ 3 ベアリング 4 カバー体 5 ドリル 10 ベアリングプーラ 11 基体 12 スクリューシャフト 13 衝合部 14 操作部 15 支持片 16 支持孔 17 アーム 18 支持孔 19 ピン 20 鉤状部 21 ベアリング 22 軸 23 カバー体 24 ロッド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸に装着されるベアリングを軸より軸線
    方向に沿って離脱するためのベアリングプーラにおい
    て、 ベアリングに対向配置される基体と、 基体の中心部に配設され、対向配置される軸の軸線方向
    に沿って、基体に対し移動可能とされ、軸の端部に衝合
    して軸に対して軸線方向の押圧力を作用可能とする押圧
    体と、 基体の外側において少なくとも2以上配設され、先端部
    に、ベアリング内部における鋼球またはコロの配設部間
    に存在する隙間に係合される鉤状部を備えるとともに、
    基端部を基体の押圧体に対する所定の放射方向位置に結
    合可能とされるアームと、 を備えてなるベアリングプーラ。
JP3434092U 1992-04-27 1992-04-27 ベアリングプーラ Pending JPH0621864U (ja)

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JP3434092U JPH0621864U (ja) 1992-04-27 1992-04-27 ベアリングプーラ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101411859B1 (ko) * 2012-07-30 2014-06-25 현대제철 주식회사 볼베어링 조립용 지그장치
KR101530075B1 (ko) * 2014-03-27 2015-06-17 주식회사 유로티엠오토파트 변속기용 주축 베어링 탈거장치

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