JPH06217959A - 磁気共鳴イメージングにおける位相エンコード量調整法 - Google Patents

磁気共鳴イメージングにおける位相エンコード量調整法

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JPH06217959A
JPH06217959A JP5010589A JP1058993A JPH06217959A JP H06217959 A JPH06217959 A JP H06217959A JP 5010589 A JP5010589 A JP 5010589A JP 1058993 A JP1058993 A JP 1058993A JP H06217959 A JPH06217959 A JP H06217959A
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Hitoshi Kanazawa
仁 金沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、磁気共鳴イメージング(MRI)装
置で行われる分割スキャンにおいて定量的に位相エンコ
ード量を調整することを特徴とする。 【構成】本発明の位相エンコード量調整法では、イメー
ジングの対象核種となる元素を多く含み磁気共鳴イメー
ジングに適している非磁性物質1、およびこの非磁性物
質1を保持、密閉するための非磁性物質2からなるファ
ントムが用いられる。このファントムに対して4エコー
法によって得られるエコーデータのk空間が複数の領域
に分割され、高信号領域が各領域の中央部に現れるよう
に位相エンコードの磁場のオフセット値が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴イメージング
(MRI)装置で行われる高速撮影等の分割スキャンに
おける位相エンコード量調整法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、MRI装置で行われる高速撮影等
の分割スキャンでは、1回の磁気スピンの高周波励起か
ら複数のエコー信号(磁気共鳴(MR)信号)を発生さ
せ、それぞれのエコー信号に所定の位相エンコード量を
加えるという操作を1回あるいは複数回繰返すことによ
り、被検体の1つの断面の画像の再構成に必要なエコー
データが収集されている。なお、それぞれのエコー信号
に加えられる位相エンコード量の調整については、例え
ば、次に示すような3つの方法が考えられる。
【0003】すなわち、第1の方法では、分割されたk
空間(フーリエ空間)上のエコーデータ(ローデータ)
の継目の部分におけるエコーデータの不連続性がなくな
るように位相エンコード量が調整される。第2の方法で
は、再構成される画像にアーチファクトが含まれないよ
うに位相エンコード量が調整される。第3の方法では、
傾斜(勾配)磁場発生システムにおける感度を考慮して
所定の位相エンコード量が得られるような波形を有する
信号が傾斜磁場発生用電源に供給される。なお、この第
3の方法の場合、位相エンコード量の調整は行われな
い。
【0004】図13および図14は種々の分割スキャン
のパルスシーケンスおよびk空間上でのエコーデータの
収集の順序を示す図、図15は分割スキャンの一種とし
て高速スピンエコー法による撮影におけるパルスシーケ
ンスおよびK空間上でのエコーデータの収集の順序を示
す図である。
【0005】図15において、それぞれのエコー信号に
対する位相エンコード量の調整は、位相エンコード方向
の傾斜磁場パルスGeのオフセット値と時間幅、エンコ
ードステップ毎の傾斜磁場パルスの強度の増分値等の中
のいくつかのパラメータあるいは全てのパラメータを変
化させることによって行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の分割
スキャンにおける位相エンコード量の調整においては、
その調整の精度、調整に要する時間および調整における
手間の面で実用性に乏しいという問題があった。
【0007】また、前述した第1の調整方法では、k空
間上のエコーデータの継目の部分のエコーデータの連続
性が維持されていても、その継目の部分以外の部分にお
ける位相エンコード量のずれを検出することはできず、
また、正規の位相エンコードが行われていない場合にお
いても、継目の部分のエコーデータの連続性が偶然に維
持される可能性がある。
【0008】さらに、前述した第2の調整方法では、再
構成される画像に含まれているアーチファクトを基にし
た位相エンコード量の調整を行うのに必要な箇所が特定
しにくい。
【0009】さらにまた、前述した第3の調整方法で
は、傾斜磁場発生用電源の不完全性や渦電流によって生
じる磁場の乱れ等の理由により、所定の位相エンコード
量が得られない可能性が高くなる。
【0010】本発明は上記の事情からなされたものであ
り、本発明は、MRI装置で行われる高速撮影等の分割
スキャンにおいて位相エンコードのずれ量を定量的に把
握し、かつ調整する方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気共鳴イメー
ジングにおける位相エンコード量調整法は、複数のエコ
ー信号を発生させ、発生したエコー信号を所定の位相エ
ンコード量で調整することによって磁気共鳴画像の再構
成に必要なエコーデータをk空間上で分割して収集する
場合において、エコー信号の強度が位相エンコード方向
に所定周期で変化するような形状を有するファントムを
用いて、この所定周期の逆数およびその整数倍の位相エ
ンコード方向の空間周波数に対応するエコーデータが極
大値となるように、位相エンコード方向の傾斜磁場パル
スの強度とその時間幅を調整することを特徴とする。
【0012】また、本発明の磁気共鳴イメージングにお
ける位相エンコード量調整法は、複数のエコー信号を発
生させ、発生したエコー信号を所定の位相エンコード量
で調整することによって磁気共鳴画像の再構成に必要な
エコーデータをk空間上で分割して収集する場合におい
て、エコー信号の強度が位相エンコード方向に所定周期
で変化しかつその所定周期の逆数がリード方向の位置に
比例して変化するような形状を有するファントムを用い
てエコーデータを収集し、収集したエコーデータをリー
ド方向のみに1次元再構成を行うことによって得られる
リード方向の位置および位相エンコード方向の空間周波
数を座標軸とする空間データについてリード方向の位置
毎の極大値が少なくとも3つの直線上に存在するように
各位相エンコードの傾斜磁場パルスの強度あるいはその
時間幅を調整することを特徴とする。
【0013】
【作用】以上のことから、位相エンコード量としての傾
斜磁場パルスの強度の増分値やオフセット値を定量的に
調整することが可能となるので、分割スキャンにおける
位相エンコード量の調整が容易となり、また、その調整
精度が向上する。これにより、分割スキャンにおけるパ
ルスシーケンスの調整時間を短くすることができる。ま
た、位相エンコード量のずれによるアーチファクトが低
減するので、アーチファクトの少ない磁気共鳴(MR)
画像を得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0015】図1は、本発明の実施例で用いられる第1
のファントムの形状を示す図である。なお、図1(a)
はこの第1のファントムの平面図、図1(b)は図1
(a)のA−A′における断面図、図1(c)は側面図
である。
【0016】この第1のファントムは、イメージングの
対象核種となる元素を多く含み磁気共鳴イメージング
(MRI)に適している非磁性物質1、およびこの非磁
性物質1を保持、密閉するための非磁性物質2によって
構成される。
【0017】イメージングの対象核種がプロトンであ
り、イメージングのために実行されるパルスシーケンス
がT2強調シーケンスである場合、例えば非磁性物質1
として水が用いられ、イメージングの対象核種がプロト
ンで、パルスシーケンスがT1強調シーケンスである場
合、非磁性物質1として油脂硫酸銅水溶液が用いられ
る。また、非磁性物質2としては、例えば、アクリルガ
ラス、FRP(繊維強化プラスチック)等が用いられ
る。
【0018】図1に示すように、得られるエコー信号の
強度が高くなる高信号領域は、読出し(リード)方向に
細長くなっており、また、エンコード方向に等間隔に配
置されている。
【0019】エンコード方向のエコー信号の強度分布は
矩形波状であるため、図2に示すように、周期を2L、
平坦部のエコー信号の強度をAとすると、エンコード方
向のエコー信号の強度分布f(xe)は次式のように展
開できる。 f(xe)=A+(2A/π)cos(πxe/L) −(2A/3π)cos(3πxe/L) +(2A/5π)cos(5πxe/L)… (1) なお、xeはエンコード方向の位置を示している。
【0020】一方、リード方向、エンコード方向の空間
角周波数をそれぞれkr、ke、エンコード方向のFO
V(field of view )をXeとすると、K空間(フーリ
エ空間)のke軸上のエコーデータS(ke)は次式で
表われる。
【0021】
【数1】 なお、Xeとke軸方向のデータピッチΔkeとの間に
は次式のような関係がある。 Xe=2π/Δke (3)
【0022】従って、(1)〜(3)式より、図1に示
すファントムを用いることによって得られるk空間のk
e軸上でのエコーデータS(ke)は次式のように表さ
れる。 S(ke)=(2πA/Δke)sinc(πke/Δke) +(2A/Δke)sinc(π(ke+π/L)/Δke) +(2A/Δke)sinc(π(ke−π/L)/Δke)
【0023】 −(2A/3Δke)sinc(π(ke+3π/L)/Δke) −(2A/3Δke)sinc(π(ke−3π/L)/Δke) +(2A/5Δke)sinc(π(ke+5π/L)/Δke) +(2A/5Δke)sinc(π(ke−5π/L)/Δke) −… (4) ただし、sinc(x)=sin(x)/xとする。
【0024】図3はこのエコーデータS(ke)に対応
するエコー信号の波形を示す図である。また、図4は4
エコーの高速スピンエコー法におけるk空間領域とこの
k空間領域上のエコーデータを示す図である。図4にお
いて、網かけおよび黒丸の部分はノルム値が高いエコー
データ(以下、高信号領域と呼ぶ)であることを示して
いる。
【0025】図4からわかるように、偶数個のエコーデ
ータによってk空間の領域を分割した場合、ke=0か
ら最も近い2つの領域の中央部に高信号領域が現れるよ
うに、図1に示される第1のファントムにおけるエンコ
ード方向の基本周期(ピッチ)を設定した場合、もし、
位相エンコード方向の勾配磁場パルスの調整が完全であ
れば高調波成分による高信号領域は他の領域の中央部に
現れることになる。
【0026】この高調波成分は正確に基本空間角周波数
の奇数倍となるので、各領域の中央部のエコーデータが
この高信号領域の中央になるように、すなわち、極大値
となるように、当該エコー信号の発生より前の位相エン
コード方向の傾斜磁場パルスの強度あるいは傾斜磁場パ
ルスの印加時間幅を調整すれば、位相エンコードパルス
のオフセット量が正しく調整されたことになる。ただ
し、各位相エンコードステップ(励起)毎の位相エンコ
ード量の増分値は、MR画像におけるアーチファクトが
なくなるように調整する必要がある。
【0027】図5は本発明実施例で用いられる第2のフ
ァントムの形状を示す断面図であり、第1のファントム
と比較して高調波成分(高ピッチである形状)が少なく
なる正弦波状である。従って、例えば、この第2のファ
ントムを用いることによって3次以上の高調波成分を除
去することができる。
【0028】なお、上述した第1および第2のファント
ム(図1および図5参照)は、位相エンコード量のオフ
セット値のみを調整するために用いられ、エンコード量
の増分値については、後述する図6に示すような第3の
ファントムが用いられる。
【0029】図6は、本発明実施例で用いられる第3の
ファントムの形状を示す図である。なお、図6(a)は
この第3のファントムの平面図、図6(b)は図6
(a)のA−A′における断面図、図6(c)は図6
(a)のB−B′における断面図である。図6からわか
るように、第3のファントムでは、エンコード方向に平
行な断面の高信号部分と無信号部分のくり返し間隔がリ
ード方向の位置と一次関数の関係にある。
【0030】図7、図8および図9は、図6に示すよう
な第3のファントムを用いて4エコーの高速スピンエコ
ー法によって取得したエコーデータをリード方向に対し
てのみフーリエ変換した場合の処理結果を示す図であ
る。以下、このデータ空間をxr−ke空間と呼ぶこと
にする。また、実際には、3次以上の高調波成分による
直線状の高信号領域が現れるが、図7、図8および図9
では省略して図示している。
【0031】図7は、位相エンコードパルスの調整がす
べて適正である場合、図8は、ある一つの分割領域で位
相エンコードパルスのオフセット値が異常である場合、
図9はある一つの分割領域で位相エンコードステップ毎
の位相エンコード量の増分値が異常である場合を示す。
【0032】図7のように正常例では、xr軸上に一本
の直線状高信号領域が現れる他、xr軸を中心として線
対称の位置に2本の直線が現れる。これらの直線は、分
割領域間の境界においてもなめらかに接続し、ずれがな
い。さらに、直線の傾きも各分割領域ともすべて等し
い。
【0033】図8のように位相エンコードパルスのオフ
セット値の異常がある場合は、分割領域の境界部分で高
信号領域のずれが見られるが、直線の傾きは、各分割領
域ともすべて等しい。図9のように位相エンコードステ
ップ毎の位相エンコード量の増分値に異常がある場合
は、各分割領域で直線の傾きが変化している。
【0034】このように、第3のファントムを用いる
と、xr−ke空間上のデータにより、位相エンコード
量の調整異常の内容と程度を知ることができる。次に4
エコーの高速スピンエコー法について第3のファントム
を使用した場合の調整手順の具体例を示す。
【0035】図10は、本実施例で用いられる4エコー
の高速スピンエコー法のパルスシーケンスを示す図であ
る。また、図11は、図10に示す4エコーの高速スピ
ンエコー法によって得られるxr−ke空間上の理想的
なエコーデータを示す図である。
【0036】図11において、4つの分割領域R1、R
2、R3、R4における高信号領域がそれぞれ理想回帰
曲線ke1=a1xr+b1、ke2=a2xr+b
2、ke3=a3xr+b3、ke4=a4xr+b4
と一致すれば、位相エンコード量を調整する必要がない
理想的なエコーデータが得られていることになる。
【0037】なお、理想的な回帰曲線における各係数の
関係としては、a1:a2:a3:a4=3:1:−
1:−3であり、b1:b2:b3:b4=−3:−
1:1:3である。
【0038】実際には、図8あるいは図9に示したよう
に、各分割領域における高信号領域の傾きが変化し、あ
るいは、分割領域R1とR2(あるいはR3とR4)の
継目の部分でずれが生じる。
【0039】図12は図11に示すような理想的なエコ
ーデータを得るための位相エンコード量の調整処理を示
すフローチャートである。図12において、ステップS
1では、計算上の位相エンコード量としての磁場強度お
よびその磁場の印加時間幅が設定される。
【0040】ステップS2では、ステップS1で設定さ
れた磁場強度および印加時間幅を基にして図10に示す
4エコーの高速スピンエコー法によるパルスシーケンス
によってxr−ke空間上のエコーデータが収集され
る。
【0041】ステップS3では、ステップS2において
収集されたエコーデータを基にして分割領域R1の高信
号領域の回帰直線ke1′=a1′Xr+b1′が求め
られる。
【0042】ステップS4では、ステップS3において
求められた回帰曲線ke1′におけるb1′の値と分割
領域R1の高信号領域の理想回帰曲線ke1におけるb
1の値が比較される。
【0043】ステップS4において、b1′≠b1であ
る場合、図10に示すパルスシーケンスにおける位相エ
ンコードの磁場Aのオフセット値をEaとすると、Ea
=Ea−k1(b1′−b1)に従ってオフセット値E
aの調整が行われる(ステップS5)。なお、k1は0
より大きい定数である。
【0044】一方、ステップS4において、b1′=b
1である場合、ステップS6では、ステップS3におい
て求められた回帰曲線ke1′におけるa1′の値と分
割領域R1の高信号領域の理想回帰曲線ke1における
a1の値が比較される。
【0045】ステップS6において、a1′≠a1であ
る場合、図10に示すパルスシーケンスにおける位相エ
ンコードの磁場Aの増分値をDaとすると、Da=Da
−Δk1(a1′−a1)に従って増分値Daの調整が
行われる(ステップS7)。なお、Δk1は0より大き
い定数である。
【0046】一方、ステップS6において、a1′=a
1である場合、図10に示すパルスシーケンスにおける
位相エンコードの磁場Bのオフセット値をEb、磁場B
の増分値をDbとすると、Eb=−Ea、すなわち、オ
フセット値Ebとして−Eaが設定され(ステップS
8)、Db=−Da、すなわち、オフセット値Dbとし
て−Daが設定される(ステップS9)。従って、オフ
セット値が−Ea、増分値が−Daである磁場Bが発生
することになる。
【0047】ステップS10では、図10における位相
エンコードの磁場Cの強度として0が設定され、ステッ
プS11では、分割領域R2で最大となる磁場Bのオフ
セット値がオフセット値Ebとして設定される。ステッ
プS12では、磁場Cの強度がステップS1で初期設定
した強度に戻される。
【0048】以上の処理により、分割領域R1における
位相エンコード量に関するオフセット値および増分値が
調整される。他の分割領域R2、R3、R4についても
上記と同様な処理によって位相エンコード量の調整が行
われる。なお、分割領域R4についてはステップS8か
らS12までの処理は行われない。
【0049】本実施例では、4エコーの高速スピンエコ
ー法における位相エンコード量の調整について説明した
が、本発明はこの方法のみに限定されず、例えば、GR
ASE法、超高速フーリエ法等のグラジエントエコーを
含む分割スキャンや1ショットスキャンに対しても本発
明を適用することができる。
【0050】第1〜第3のファントムは対象核種となる
元素を多く含む非磁性物質を実際に実現したい形状をも
った高信号領域となるように作成されるものであるが、
対象核種となる元素を多く含む非磁性物質を一様に含む
ファントムを用意し、分割スキャンの直前に、撮像領域
内の選択飽和励起用パルスを1ないし数回付加し、所望
の高信号領域の形状を実現してもよい。以上、本発明の
実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定
されることなく本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明では、分割スキャ
ンにおける位相エンコード量の調整が容易となり、ま
た、その調整精度が向上する。これにより、分割スキャ
ンにおけるパルスシーケンスの調整時間を短くすること
ができる。また、位相エンコード量のずれによるアーチ
ファクトが低減するので、アーチファクトの少ないMR
画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で用いられる第1のファントム
の形状を示す図。
【図2】第1のファントムによるエンコード方向のエコ
ー信号の強度分布を示す図。
【図3】エコーデータに対応するエコー信号の波形を示
す図。
【図4】4エコー法におけるk空間領域とこのk空間領
域上のエコーデータを示す図。
【図5】本発明の実施例で用いられる第2のファントム
の形状を示す断面図。
【図6】本発明の実施例で用いられる第3のファントム
の形状を示す図。
【図7】第3のファントムを用いて4エコーの高速スピ
ンエコー法によって取得したエコーデータをリード方向
に対してのみフーリエ変換した場合の処理結果の第1の
例。
【図8】第3のファントムを用いて4エコーの高速スピ
ンエコー法によって取得したエコーデータをリード方向
に対してのみフーリエ変換した場合の処理結果の第2の
例。
【図9】第3のファントムを用いて4エコーの高速スピ
ンエコー法によって取得したエコーデータをリード方向
に対してのみフーリエ変換した場合の処理結果の第3の
例。
【図10】本実施例で用いられる4エコーの高速スピン
エコー法によるパルスシーケンスを示す図。
【図11】図10に示す4エコーの高速スピンエコー法
によって得られるxr−ke空間上の理想的なエコーデ
ータを示す図。
【図12】図11に示すような理想的なエコーデータを
得るための位相エンコード量の調整処理を示すフローチ
ャート。
【図13】種々の分割スキャンのパルスシーケンスおよ
びk空間上でのエコーデータの収集の順序の一例。
【図14】種々の分割スキャンのパルスシーケンスおよ
びk空間上でのエコーデータの収集の順序の他の例。
【図15】高速スピンエコー法によるパルスシーケンス
およびk空間上でのエコーデータの収集の順序を示す
図。
【符号の説明】
A、B、C…位相エンコードの磁場、R1、R2、R
3、R4…k空間上での分割領域、1、2…非磁性物
質。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9219−2J G01N 24/08 Y

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のエコー信号を発生させ、発生した
    エコー信号を所定の位相エンコード量で調整することに
    よって磁気共鳴画像の再構成に必要なエコーデータをk
    空間上で分割して収集する場合において、エコー信号の
    強度が位相エンコード方向に所定周期で変化するような
    形状を有するファントムを用いて、この所定周期の逆数
    およびその整数倍の位相エンコード方向の空間周波数に
    対応するエコーデータが極大値となるように、位相エン
    コード方向の傾斜磁場パルスの強度とその時間幅を調整
    することを特徴とする位相エンコード量調整法。
  2. 【請求項2】 複数のエコー信号を発生させ、発生した
    エコー信号を所定の位相エンコード量で調整することに
    よって磁気共鳴画像の再構成に必要なエコーデータをk
    空間上で分割して収集する場合において、エコー信号の
    強度が位相エンコード方向に所定周期で変化しかつその
    所定周期の逆数がリード方向の位置に比例して変化する
    ような形状を有するファントムを用いてエコーデータを
    収集し、収集したエコーデータをリード方向のみに1次
    元再構成を行うことによって得られるリード方向の位置
    および位相エンコード方向の空間周波数を座標軸とする
    空間データについてリード方向の位置毎の極大値が少な
    くとも3つの直線上に存在するように各位相エンコード
    の傾斜磁場パルスの強度あるいはその時間幅を調整する
    ことを特徴とする位相エンコード量調整法。
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