JPH06217371A - スペクトル拡散通信システムにおけるソフトハンドオフ方式 - Google Patents

スペクトル拡散通信システムにおけるソフトハンドオフ方式

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JPH06217371A
JPH06217371A JP5020814A JP2081493A JPH06217371A JP H06217371 A JPH06217371 A JP H06217371A JP 5020814 A JP5020814 A JP 5020814A JP 2081493 A JP2081493 A JP 2081493A JP H06217371 A JPH06217371 A JP H06217371A
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spot
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範行 荒木
Munehiko Sumiya
宗彦 角谷
Hideyuki Shinonaga
英之 篠永
Yasuhiko Ito
泰彦 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スペクトル拡散通信システムにおいて1系統
の受信機システムを有する端末を用いたソフトハンドオ
フを提供することを目的とする。 【構成】 端末(29)の位置変化に伴って1つのセル
/スポットビーム(30)を介した通信の品質が劣化し
ている間は、セル/スポットビーム(30)に隣接する
少なくとも1つ以上のセル/スポットビーム例えばセル
/スポットビーム(33)および(34)を介しても共
通の拡散コード及び共通の周波数を用いて変調した情報
信号を予め定められた送信時刻オフセットに従って送信
する。従って、端末(29)において1系統の受信機に
よるダイバーシティ受信(4,5,6)が可能となる。
また、1つの端末のソフトハンドオフに必要な拡散コー
ドは1つであるため、拡散コードの有効利用も可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スペクトル拡散通信シ
ステム、例えば符号分割多元接続(CDMA)方式を採用す
るセルラー電話システム及びマルチスポットビーム衛星
通信システムに関する。特に、通信を担当するセル及び
スポットビームの切り替え(ハンドオフ)方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】セルラー電話システム及びマルチスポッ
トビーム衛星通信システムではサービスを行う地域はそ
れぞれセル及びスポットビームと呼ばれる領域に分割さ
れ、端末は少なくとも1つのセル及びスポットビームを
介して通信を行う。端末、セルまたはスポットビーム
(以下、セルまたはスポットビームを「セル/スポット
ビーム」のように記述する。)、及び各セル/スポット
ビームを担当する基地局/ゲートウェイ地球局の概念図
を図8に示す。
【0003】同図において、29は端末、30は端末2
9が在圏しており、故にその通信を担当しているセル/
スポットビーム、31、32、33、34、35、36
はセル/スポットビーム30に隣接するセル/スポット
ビーム、37、38、39及び40はそれぞれセル/ス
ポットビーム31と32、29と33、34と35及び
36を担当する基地局/ゲートウェイ地球局である。
【0004】ここで、各セル/スポットビームとそれを
担当する基地局/ゲートウェイ地球局とは必ずしも1対
1には対応せず、1つの基地局/ゲートウェイ地球局が
複数のセル/スポットビームを担当することもある。端
末29は在圏しているセル/スポットビーム30内にお
けるその位置が変化する。セル/スポットビーム内にお
ける端末の位置変化は、端末自身の移動によって生じ
る。また、周回衛星を用いたマルチスポットビーム衛星
通信システムにおいては、端末が一所に留まっている場
合にも衛星が地球を周回するため1つのスポットビーム
内における端末の位置は相対的に変化することになる。
【0005】端末29がセル/スポットビーム30の縁
に位置している場合、セル/スポットビーム30を介す
る通信の品質はセル/スポットビーム30の中央におい
て得られるものに比べて劣る。また、端末29の位置は
その後セル/スポットビーム31〜36内へと変化する
可能性があり、この場合には通信を介するセル/スポッ
トビームを切り替えなくてはならない。スペクトラム拡
散通信システム、例えば符号分割多元接続(CDMA)方式
を採用するセルラー電話システムやマルチスポットビー
ム衛星通信システムでは、セル/スポットビームの切り
替えによる通信回線の瞬断を防ぐためソフトハンドオフ
技術が用いられる。
【0006】具体的には、セル/スポットビーム30を
介して通信を行っていた端末29の位置変化により通信
の品質が劣化している間、隣接のセル/スポットビーム
31〜36の少なくとも1つ、例えばセル/スポットビ
ーム33及び34からも同じ情報を送信し、端末29に
おいてこれらをダイバーシティ受信する。すなわち端末
の位置の変化に伴う通信の品質は、端末への情報を複数
のセル/スポットビームを介して一時的に同時送信する
ことで保たれる。
【0007】ところで、複数のセル/スポットビームを
介して同時送信された情報信号を端末においてダイバー
シティ受信する際には、各信号が分離可能でなくてはな
らない。従来技術においては、各セル/スポットビーム
毎に拡散コードもしくは周波数の少なくともどちらか一
方が他のセル/スポットビームとは異なるものを用いる
ことで端末で受信される信号を分離可能としている。
【0008】端末の受信機システム構成例を図7に示
す。同図中、1、1' 及び1" は異なる拡散コードに対
応した整合フィルタ、2、2' 及び2" は情報信号の1
シンボル時間に対応した遅延器、3、3' 及び3" は乗
算器、4及び5は各信号の到達時刻に対応した遅延器、
6は合成/切り替え器である。
【0009】図7に示された通り、端末においては整合
フィルタ、遅延器、乗算器より構成される受信機を、ダ
イバーシティ受信を行うために用いるセル/スポットビ
ームの数に対応した系統数(本例においては3系統)だ
け具備しなくてはならない。以上示すように、複数のセ
ル/スポットビームを介して互いに異なる拡散コードま
たは周波数を用いて情報信号を同時送信すると、端末に
おいては複数系統の受信機が必要となるため端末を小さ
く設計することが困難となる。
【0010】また、同時送信に際して各セル/スポット
ビーム毎に異なる拡散コードを用いる場合には、1つの
端末につき同時送信を行うセル/スポットビーム数に対
応する数の拡散コードが必要となるため、拡散コードの
有効利用いう観点からみて好ましくない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決するためになされたもので、複数のセ
ル/スポットビームを介し同じ拡散コード、同じ周波数
を用いて情報信号を同時送信し、セル/スポットビーム
のソフトハンドオフを1系統の受信機のみを有する端末
を用いて提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、端末の
位置変化に伴って1つのセル/スポットビームを介した
通信の品質が劣化した際に、それまで通信を介していた
セル/スポットビームにおいて用いられているものと同
じ拡散コード及び同じ周波数を用いて拡散変調した情報
信号を、それまで通信を担当していたセルに隣接する少
なくとも1つのセルから予め定められた送信時刻オフセ
ットに従って送信し、端末においては複数のセル/スポ
ットビームを介して同時送信された情報信号を1系統の
受信機によりダイバーシティ受信し、その出力である情
報信号を得ることにある。
【0013】
【作用】本発明は、上述のように、1系統のみの受信機
を有する端末によるソフトハンドオフが可能となるた
め、端末のハードウェア規模の縮小化が図れる。また、
同時送信に用いるセル/スポットビームを介して送信さ
れる情報信号は同じ拡散コードを用いるので拡散コード
の有効利用にもつながる。
【0014】
【実施例1】本発明の第1の実施例を図面につき説明す
る。
【0015】本実施例において、情報信号は差動符号化
されているものとする。
【0016】本発明を用いた端末の受信機システムの構
成例を図1に示す。同図において、1は整合フィルタ、
2は情報信号の1シンボル時間に対応した遅延器、3は
乗算器、4及び5は各セルにおける送信時刻オフセット
を基に生じる到着時刻差に対応した遅延器、6は合成/
切り替え器である。図1における乗算器3の出力例を図
2に示す。同図中、7及び8は変調信号の到着時刻差、
9は情報信号の1シンボル時間、10、11、12、1
3、14及び15は検波された情報信号である。また、
本発明を用いたセル/スポットビームを介して送信する
変調信号の送信時刻オフセット例を図3に示す。同図に
おいて、7' および8' はセル/スポットビームを介し
て送信する変調信号の送信時刻オフセット、11' 、1
2' 、13' 、14' 、15' はセル/スポットビーム
を介して変調信号を送信する時刻を示している。
【0017】図8における端末29はある拡散コードで
変調された情報をセル/スポットビーム30を介して通
信している。端末29の位置がセル/スポットビーム3
0の縁に変化した場合、端末29及び基地局/ゲートウ
ェイ地球局38は例えば受信信号強度が小さくなること
で通信の品質が劣化したことを知る。通信品質の劣化に
より、端末29もしくは基地局/ゲートウェイ地球局3
8はハンドオフを要求する制御信号を送信する。ハンド
オフ要求制御信号に従って、現在端末29が在圏するセ
ル/スポットビーム30に隣接するセル/スポットビー
ム31〜36のうちの少なくとも1つのセル/スポット
ビームを介して同じ情報信号が同時送信される。
【0018】例えばセル/スポットビーム33及びセル
/スポットビーム34を介して同時送信が行われるとす
ると、セル/スポットビーム33及び34を介して端末
29向きの情報信号は以下のようにして送信される。セ
ル/スポットビーム33及び34をそれぞれ担当する基
地局/ゲートウェイ地球局38及び39のうち、端末2
9向きの信号回線が接続されていない基地局/ゲートウ
ェイ地球局39に対して信号回線が接続される。さらに
基地局/ゲートウェイ地球局39には、セル/スポット
ビーム30を介した通信において用いられているものと
同じ拡散コード及び同じ周波数が割り当てられる。基地
局/ゲートウェイ地球局38及び39は割り当てられた
拡散コード、周波数及び予め割り当てられている図3に
おける送信時刻オフセット△1'及び△2'に従って情報信
号を変調し、時刻11' および12' さらに14' およ
び15' において送信する。
【0019】送信時刻オフセットは、すべてのセル/ス
ポットビームにつき、これに隣接するすべてのセルに対
して予め定められている。但し、各送信時刻オフセット
の値はセル/スポットビーム内でマルチパス等により生
じる遅延広がりも大きな値に設定する。さて、端末29
は、セル/スポットビーム30、33及び34を通じて
同時送信された情報信号を受信する。
【0020】これらの情報変調信号は同じ拡散コード及
び同じ周波数で変調されているので、1つの整合フィル
タ1によって相関を取り、さらに1つの遅延器2及び乗
算器3によって検波を行うことが可能である。乗算器3
の出力は、セル/スポットビーム33を介して送信さ
れ、セル/スポットビーム30を介して得られる出力1
0及び13から到着時刻差△1 だけ遅延した出力11及
び14、さらにはセル/スポットビーム34を介して送
信され、出力10及び13から到着時刻差△2 だけ遅延
した出力12及び15の合成信号として得られる。
【0021】また、端末において情報信号を出力するま
での過程で雑音が混入することが考えられる。図2にお
いて△1 及び△2 はそれぞれセル/スポットビームによ
って異なる送信時刻オフセット△1'及び△2'に対応した
到着時刻差である。到着時刻差△1 及び△2 は送信時刻
オフセット△1'及び△2'の値とは一致しないが、各セル
毎に配備されたアンテナと端末の距離が等しく、かつセ
ル/スポットビーム内におけるマルチパスフェージング
の影響が低い場合、例えばマルチスポットビーム衛星通
信システムの場合には、到着時刻差△1 及び△2 は送信
時刻オフセット△1'及び△2'から容易に推定できる。
【0022】さて、さらに乗算器3の出力は到着時刻差
にそれぞれ対応する遅延器4及び5を有する枝にも分配
される。遅延器4及び5を有する各枝ではそれぞれ到着
時刻差△1 、△2 をもって情報信号が抽出され合成/切
り替え器6において乗算器3の出力と共に合成される。
得られた情報信号出力は1つのセル/スポットビームを
介して得られる出力と比べ対雑音比が十分に改善された
信号となる。
【0023】以上示すように、スペクトル拡散通信シス
テムにおけるソフトハンドオフが、情報信号を同一の拡
散コード及び同一の周波数を用いて変調したものを複数
のセル/スポットビームを介して互いに異なる送信時刻
オフセットに従って送信することによって行える。また
端末において必要な受信機は1系統だけである。
【0024】
【実施例2】本発明の第2の実施例を図面につき説明す
る。
【0025】本実施例において情報信号は差動符号化さ
れているものとする。
【0026】本発明を用いた端末の受信機システムの構
成例を図4に示す。同図において、1は整合フィルタ、
2は情報信号の1シンボル時間に対応した遅延器、3は
乗算器、4及び5は各セルにおける送信時刻オフセット
を基に生じる到着時刻差に対応した遅延器、6は合成/
切り替え器、16、17及び18は信号強度判定器、1
9は信号強度の参照しきい値、20は信号強度に応じて
合成/切り替え器6の出力を制御する装置である。
【0027】また、図4の乗算器3より得られる出力例
を図3に示す。同図中、7及び8は変調信号の到着時間
差、9は情報信号の1シンボル時間、10、11、1
2、13、14及び15は情報信号である。また、本発
明を用いたセル/スポットビームを介して送信する変調
信号の送信時刻オフセット例を図3に示す。同図におい
て、7' および8' はセル/スポットビームを介して送
信する変調信号の送信時刻オフセット、11' 、12'
、13' 、14' 、15' はセル/スポットビームを
介して変調信号を送信する時刻を示している。
【0028】端末29のセル30/スポットビーム内に
おける位置変化に伴い、実施例1の場合と同様に、セル
/スポットビーム33及び34を介して同一の拡散コー
ド、同一の周波数で変調された情報信号が予め定められ
たオフセット7' および8'に従って送信され、端末2
9においては、セル/スポットビーム30、33及び3
4を介して送信された信号はそれぞれ到着時刻差0、△
1 及び△2 をもって受信されるものとする。
【0029】乗算器3の出力は到着時刻差にそれぞれ対
応する遅延器4及び5を有する枝にも分配される。乗算
器3の出力、遅延器4及び5を有する各枝においてそれ
ぞれ到着時刻差△1 、△2 をもって抽出された出力は、
信号強度が信号強度判定器16、17及び18において
判定され制御装置20に入力される。乗算器3出力及び
遅延器を介した出力はしきい値19を満足する場合に合
成/切り替え器6において合成される。
【0030】本実施例で示した受信機システムでは、セ
ル/スポットビーム30、33及び34を介して得られ
た情報信号の全ての強度が小さい場合を除き、しきい値
以上の強度をもたない情報信号については合成/切り替
え器6には入力されない。実施例1おける受信機システ
ムでは受信した情報信号の信号強度の大小に関わらずす
べての信号を合成する、すなわち強度の小さい情報信号
についても合成の対象となるため、結果として得られる
情報信号における信号対雑音比がそれほど改善されない
可能性もある。
【0031】本実施例における受信機システムでは信号
強度の大きいものについてのみ合成するので、実施例1
に比べ信号対雑音比の高い情報信号を得ることになる。
【0032】以上示すように、スペクトル拡散通信シス
テムにおけるソフトハンドオフが、情報信号を同一の拡
散コード及び同一の周波数を用いて変調したものを複数
のセル/スポットビームを介して互いに異なる送信時刻
オフセットに従って送信することによって行え、また端
末においては必要な受信機は1系統だけである。
【0033】
【実施例3】本発明の第3の実施例を図面につき説明す
る。
【0034】本実施例において情報信号は差動符号化さ
れているものとする。
【0035】本発明を用いた端末の受信機システムの構
成例を図5に示す。同図において、1は整合フィルタ、
2は情報信号の1シンボル時間に対応した遅延器、3は
乗算器、21はある定められた時間Tmに関する情報信号
積分器、22は信号強度判定器である。また、図5の乗
算器3より得られる出力例を図6に示す。同図中、7及
び8はセル/スポットビームによって異なる送信時刻オ
フセットに対応した変調信号の到着時間差、9は情報信
号の1シンボル時間、10、11、12、13、14及
び15はセルを介して最短距離で端末に到達した変調信
号より得られる情報信号、23、24、25、26、2
7及び28はマルチパス伝搬路を経て端末に到達した変
調信号より得られる情報信号である。
【0036】また、本発明を用いたセル/スポットビー
ムを介して送信する変調信号の送信時刻オフセット例を
図3に示す。同図において、7' および8' はセル/ス
ポットビームを介して送信する変調信号の送信時刻オフ
セット、11' 、12' 、13' 、14' 、15' はセ
ル/スポットビームを介して変調信号を送信する時刻を
示している。
【0037】端末29のセル/スポットビーム30内に
おける位置変化に伴い、実施例1及び2の場合と同様
に、セル/スポットビーム33及び34を介して情報信
号が送信され、端末29においては、セル/スポットビ
ーム33及び34を介して送信され最短経路を経て受信
された信号はそれぞれ到着時刻差△1 及び△2 をもって
受信されたものとする。
【0038】乗算器3の出力をある定められた時間Tm内
に到着するすべての信号について加算する積分器にも入
力される。積分器21においては、ある定められた時間
内に到着するすべての信号、つまりセル/スポットビー
ムを介して直接端末に到達するもの、1つのセル/スポ
ットビームから送信されいくつかの異なる伝搬路を経て
端末に到着する、いわゆるマルチパス伝搬に対応する信
号23、24、25、26、27及び28もすべて加算
される。
【0039】時間Tmの値は大きいほどその時間内に含ま
れる多くの信号を積分器21において加算できるが、同
時に信号のない区間の雑音についても加算することにな
るので値の設定には十分注意しなくてはならない。ここ
で、互いに異なるセル/スポットビーム及び各セル/ス
ポットビーム内におけるマルチパスを経て受信される情
報信号を分離、ダイバーシティ合成するために送信時刻
オフセットの値は1つのセル/スポットビームにおける
遅延広がりよりも大きく設定する必要はあるが、各信号
の到着時刻差は端末において送信時刻オフセットの値を
知っておく必要はない。
【0040】さて、積分器21の出力及び乗算器3から
の出力は信号強度判定器22に入力され、乗算器3の直
接出力及び積分器21の出力のうち信号強度が大きいほ
うが選択・出力される。本実施例において示した受信機
システムは、マルチパスフェージングの影響の大きい場
合に有効である。
【0041】以上示すように、スペクトル拡散通信シス
テムにおけるソフトハンドオフが、情報信号を同一の拡
散コード及び同一の周波数を用いて変調したものを複数
のセル/スポットビームを介して互いに異なる送信時刻
オフセットに従って送信することによって行え、また端
末においては必要な受信機は1系統だけである。
【0042】
【発明の効果】本発明では、複数のセル/スポットビー
ムを介して情報信号を同時送信する際に、同じ拡散コー
ド及び同じ周波数を用いて情報信号を変調したものを予
め定められた送信時刻オフセットに従って送信すること
により、1系統の受信機によるダイバーシティ受信を可
能としている。従って、端末のハードウェア縮小化、拡
散コードの有効利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した端末の受信機システムの構成
例を示す図である。
【図2】本発明による端末の受信機システム構成例にお
ける遅延検波出力例を示す図である。
【図3】本発明を適用した場合に複数のセル/スポット
ビームを介して情報信号を予め定められた時刻オフセッ
トに従って送信する概念図を示す図である。
【図4】本発明を適用した端末の受信機システムの構成
例を示す図である。
【図5】本発明を適用した端末の受信機システムの構成
例を示す図である。
【図6】本発明による端末の受信機システム構成例にお
ける遅延検波出力例を示す図である。
【図7】スペクトル拡散通信システム/マルチスポット
ビーム衛星通信システムにおけるセル/スポットビー
ム、基地局/ゲートウェイ地球局の構成例を示す図であ
る。
【図8】従来技術による端末の受信システムの構成例を
示す図である。
【符号の説明】
1,1' ,1" 整合フィルタ 2,2' ,2" 遅延器 3,3' ,3" 乗算器 4,5 遅延器 6 合成/切り替え器 7,8 隣接セル/スポットビームより送信された変調
信号の到着時刻差 7' ,8' 隣接セル/スポットビームを介して変調信
号を送信する時刻オフセット 9 情報信号の1シンボル時間 10,11,12,13,14,15 セル/スポット
ビームを介して最短距離で端末に到達した変調信号より
得られる情報信号 10' ,11' ,12' ,13' ,14' ,15' セ
ル/スポットビームを介して変調信号を送信する時刻 16,17,18 信号強度判定器 19 参照しきい値 20 合成/切り替え器制御装置 21 ある定められた時間Tmに関する情報信号積分器 22 信号強度判定器 23,24,25,26,27,28 セル/スポット
ビームを介して送信され最短距離のものとは異なる伝搬
路を経て端末に到達した変調信号より得られる情報信号 29 端末及びその利用者 30,31,32,33,34,35,36 セル/ス
ポットビーム 37,38,39,40 基地局/ゲートウェイ地球局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 7/26 109 A 7304−5K H04J 13/00 A 8949−5K (72)発明者 伊藤 泰彦 東京都新宿区西新宿2丁目3番2号国際電 信電話株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末がセル内またはスポットビーム内で
    割り当てられた拡散コードを用いて情報信号の通信を行
    うスペクトル拡散通信システムにおけるソフトハンドオ
    フ方式であって、 セルまたはスポットビームと端末の相対的な位置変化に
    よって生じる通信を介するセルまたはスポットビームの
    切り替えに際して、該セルに隣接する少なくとも1つの
    セルまたは該スポットビームに隣接する少なくとも1つ
    のスポットビームを介して同一の情報信号を送信し、 端末においては該セル及び隣接する少なくとも1つのセ
    ルまたは該スポットビーム及び隣接する少なくとも1つ
    のスポットビームを介して情報信号を受信することで通
    信を担当するセルあるいはスポットビームの切り替えを
    行うソフトハンドオフ方式において、 該セルに隣接する少なくとも1つのセルまたは該スポッ
    トビームに隣接する少なくとも1つのスポットビームを
    介して送信する情報信号は、該セルまたは該スポットビ
    ームを介して送信されるものと同じ拡散コード及び同じ
    周波数で変調され、かつ予め定められた送信時刻オフセ
    ットに従って送信され、 該端末においては、該セル及び隣接する少なくとも1つ
    のセルまたは該スポットビーム及び隣接する少なくとも
    1つのスポットビームを介して送信される情報信号を1
    系統の受信機により受信することを特徴とするソフトハ
    ンドオフ方式。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のソフトハンドオフにお
    いて、予め隣接セルまたは隣接スポットビームに割り当
    てられるものとして定められた送信時刻オフセットより
    も長く定められたある時間内に端末に到達したすべての
    情報信号を合成することを特徴とするソフトハンドオフ
    方式。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のソフトハンドオフにお
    いて、予め隣接セルまたは隣接スポットビームに割り当
    てられるものとして定められた送信時刻オフセットより
    も長く定められたある時間内に到達した情報信号のうち
    のいくつかを合成することを特徴とするソフトハンドオ
    フ方式。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のソフトハンドオフにお
    いて、予め隣接セルまたは隣接スポットビームに割り当
    てられるものとして定められた送信時刻オフセットより
    も長く定められたある時間内に到達した情報信号の1つ
    を抽出することを特徴とするソフトハンドオフ方式。
JP5020814A 1993-01-14 1993-01-14 スペクトル拡散通信システムにおけるソフトハンドオフ方法 Expired - Fee Related JP2924536B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6628630B1 (en) 1997-04-15 2003-09-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Spread spectrum communication method

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