JPH0621712A - 平面アンテナ - Google Patents

平面アンテナ

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Publication number
JPH0621712A
JPH0621712A JP17665192A JP17665192A JPH0621712A JP H0621712 A JPH0621712 A JP H0621712A JP 17665192 A JP17665192 A JP 17665192A JP 17665192 A JP17665192 A JP 17665192A JP H0621712 A JPH0621712 A JP H0621712A
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JP
Japan
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substrate
radiating element
line
radiation
feeder
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JP17665192A
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English (en)
Inventor
Takao Murata
孝雄 村田
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給電線用基板と、放射素子用基板とを分離し
て放射素子用基板の背面に給電線用基板を配置し、これ
によって構造を簡素化しながら、給電線用基板からの不
要放射による放射指向特性の劣化およびサイドローブレ
ベルの上昇を最小限に抑えるとともに、放射素子用基板
のアースと給電線用基板のアースとを簡単にかつ確実に
接続する。 【構成】 表面に放射素子3が形成された放射素子用基
板2の裏面に、給電線6が形成された給電線用基板1を
前記放射素子用基板2に対し、ほぼ垂直となるように配
置し、前記給電線用基板1の給電線6を前記放射素子用
基板2の裏面から前記放射素子3に接続するとともに、
前記放射素子用基板2の裏面に形成されたアース板8と
前記給電線用基板1に形成されたアース板5とを直接、
接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波帯の送受信
アンテナとして使用される平面アンテナに係わり、特に
給電線からの不要放射による指向性の乱れやサイドロー
ブ上昇を低減させる平面アンテナに関する。
【0002】[発明の概要]本発明は放射素子が設けら
れる放射素子用基板の裏面に、給電線が設けられる給電
線用基板とを配置してこれらを互いに垂直な関係にし、
さらに金属ピンによって放射素子用基板に設けられてい
る放射素子の給電点と、給電線用基板の給電線の一端と
を接続するとともに、放射素子用基板のアース板と、給
電線用基板のアース板とを直接、接続し、これによって
アンテナ全体の構造を簡素化しながら、給電線用基板か
らの不要放射による放射指向特性の劣化およびサイドロ
ーブレベルの上昇を最小限に抑えるとともに、放射素子
用基板のアースと給電線用基板のアースとを簡単に、か
つ確実に接続する。
【0003】
【従来の技術】マイクロ波帯の送受信アンテナとして使
用される平面アンテナとして、従来、図6に示すアンテ
ナが知られている。
【0004】この図に示す平面アンテナは板状の誘電体
基板151と、この誘電体基板151の裏面に貼付され
た金属箔等によって構成されるアース板152と、前記
誘電体基板151の表面の各位置に貼付、またはエッチ
ングされる複数の金属箔等によって構成される方形の放
射素子153と、前記誘電体基板151の表面の所定位
置に貼付、またはエッチングされ、その各一端が前記各
放射素子153の一端(給電点)に接続された金属箔等
によって構成される給電線154とを備えており、信号
入出力端子155に供給される送信信号を給電線154
によって分岐して各放射素子153に供給し、これら各
放射素子153から電波を出射する。また、これらの各
放射素子153によって電波を受信して受信信号を生成
し、これを給電線154によって取り出すとともに、合
成して入出力端子155から出力する。
【0005】このようにこの平面アンテナは構成が簡単
であり、かつ薄くすることができることから、マイクロ
波帯のアンテナとしていろいろな分野で広く使用されて
いる。
【0006】しかし、このような平面アンテナでは、入
出力端子155から各放射素子153に送信信号を導く
とき、給電線154中のベンド部分(曲がり部分)や2
分配部分などの不連続部分で不要放射が生じ、これによ
って指向性の乱れやサイドローブレベルが上昇してしま
うことがある。
【0007】そこで、このような欠点をなくす目的で、
図7に示す平面アンテナも開発されている。
【0008】この図に示す平面アンテナは給電線用基板
部160と、絶縁用基板部161と、放射素子用基板部
162とを備えており、絶縁用基板部161によって給
電線用基板部160と、放射素子用基板部162とを絶
縁しながら、給電線用基板部160によって前記放射素
子用基板部162の各放射素子163に送信信号を供給
して電波を放射し、あるいはこれらの各放射素子163
によって電波を受信して受信信号を生成させ、これを給
電線用基板部160によって取り出す。
【0009】給電線用基板部160は板状の誘電体基板
164と、この誘電体基板164の裏面に貼付された金
属箔等によって構成されるアース板165と、前記誘電
体基板165の表面に貼付(または、エッチング)され
た金属箔等によって構成される給電線166と、この給
電線166の入出力端子167の周りを囲むように形成
される複数のアース用スルーホール168とを備えてお
り、その表面側に絶縁用基板部161が積層される。
【0010】絶縁用基板部161は誘電体等によって構
成され、前記給電線用基板部160の前記入出力端子1
67と対応する各部分に各々、穴169が形成された板
状の誘電体基板170と、この誘電体基板170の前記
給電線用基板部160の前記各アース用スルーホール1
68と対応する位置に形成される複数のアース用スルー
ホール171とを備えており、その表面に放射素子用基
板部162が積層される。
【0011】放射素子用基板部162は板状の誘電体基
板172と、この誘電体基板172の裏面に貼付された
金属箔等によって構成されるアース板173と、前記誘
電体基板172の表面の各位置に貼付(または、エッチ
ング)された複数の金属箔等によって構成される方形の
放射素子163と、前記誘電体基板172の表面の所定
位置に貼付(または、エッチング)され、その一端が前
記各放射素子163の一端に接続された複数の金属箔等
によって構成される給電線174と、前記誘電体基板1
72の前記絶縁用基板部161の前記各アース用スルー
ホール171と対応する位置に形成される複数のアース
用スルーホール175と、前記各給電線174の各他端
および前記絶縁用基板部161の各穴169を貫通して
前記給電線用基板部160に形成された前記給電線16
6の各入出力端子167に接続するように設けられる複
数の金属ピン176とを備えている。
【0012】そして、給電線用基板部160と、絶縁用
基板部161と、放射素子用基板部162とに形成され
た各アース用スルーホール168、171、175によ
って給電線用基板部160のアース板165と、放射素
子用基板部162のアース板173とを接続してこれら
を同電位にしながら、給電線用基板部160によって前
記放射素子用基板部162の各放射素子163に送信信
号を供給して電波を放射し、あるいはこれらの各放射素
子163によって電波を受信して受信信号を生成し、こ
れを給電線用基板部160によって取り出する。
【0013】このようにすることにより、給電線用基板
160の給電線166から放射される不要放射が放射パ
ターンに悪影響を与えるのを防止してアンテナの指向性
が乱れないようにすることができる。
【0014】また、このような各平面アンテナの他に
も、例えば放射素子用基板の背面にセミリジッドケーブ
ルを配置してその中心導体を前記放射素子用基板の放射
素子に接続するとともに、前記セミリジッドケーブルの
アースを前記放射素子用基板のアース板に接続した平面
アンテナが開発されている。
【0015】さらに、他の平面アンテナとして、マイク
ロストリップラインやストリップラインで構成された給
電線基板を放射用基板の背面に積層し、前記給電線基板
の給電線と、放射用基板に形成された各放射素子とをス
ロットを介した電磁結合で接続する平面アンテナ(例え
ば、電子情報通信学会、アンテナ伝搬研究会資料、鴫原
亮、岩崎久雄、安川交二「スロット結合型広域マイクロ
ストリップアンテナの基礎特性」AP87−130)や
直接、金属ピンで接続する平面アンテナも開発されてい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の各平面アンテナにおいては、次に述べるような問
題があった。
【0017】すなわち、セミリジッドケーブルで直接、
放射素子に給電する平面アンテナでは、放射素子の数が
増大するにしたがってセミリジッドケーブルの本数が増
えて、アンテナ重量が増大してしまうという問題があっ
た。
【0018】また、マイクロストリップラインなどの給
電線用基板を積層する平面アンテナでは、給電線からの
不要放射をアンテナ背面に放射させるために、直接放射
パターンを乱すことが少ないものの、放射素子用基板の
アース面と、給電線用基板のアース面とを接続しなけれ
ばならないため、はんだや導電性の接着剤で両アース面
間を密着接続するか、金属ピンによりアース面間を短絡
したり、アース面が共通な基板、すなわちアース面が誘
電体によりサンドイッチされた基板を特別に用意する必
要がある。
【0019】このことは、既に述べたストリップライン
方式の給電線を使用する平面アンテナでも同様である。
【0020】特に、ストリップラインなどの密閉構造で
構成された給電線用基板を放射素子用基板の背面に積層
し、放射素子への給電をスロットを介した電磁結合で行
なう方法では、励振電力が放射素子に全て結合されず、
漏れた励振電力が放射素子用基板のアース面と、給電線
用基板のアース面との間を伝搬して、基板エッジから放
射されて放射パターンを乱すとともに、利得も減少させ
てしまうという問題がある。
【0021】このため、図7に示す如く放射素子用基板
162のアース面173と、給電線用基板160のアー
ス面165とを各アース用スルーホール168、17
1、175によって接続するなどの、煩雑な処理が必要
になってしまうという問題があった。
【0022】本発明は上記の事情に鑑み、給電線用基板
と、放射素子用基板とを分離して放射素子用基板の背面
に給電線用基板を配置し、これによって構造を簡素化し
ながら、給電線用基板からの不要放射による放射指向特
性の劣化およびサイドローブレベルの上昇を最小限に抑
えることができるとともに、放射素子用基板のアースと
給電線用基板のアースとを簡単に、かつ確実に接続する
ことができる平面アンテナを提供することを目的として
いる。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による平面アンテナは、基板上に薄膜形成さ
れた放射素子を有する放射素子用基板の前記放射素子に
1点給電または2点給電して送受信を行う平面アンテナ
において、基板上に給電線が形成された給電線用基板を
前記放射素子用基板の裏面側においてほぼ垂直に配置
し、前記給電線を前記放射素子用基板の裏面側から前記
放射素子に接続したことを特徴としている。
【0024】
【作用】上記の構成において、表面に放射素子が形成さ
れた放射素子用基板の裏面に、給電線が形成された給電
線用基板を前記放射素子用基板に対し、ほぼ垂直となる
ように配置し、前記給電線用基板の給電線を前記放射素
子用基板の裏面から前記放射素子に接続することによ
り、アンテナ全体の構造を簡素化しながら、給電線用基
板からの不要放射による放射指向特性の劣化およびサイ
ドローブレベルの上昇を最小限に抑えるとともに、放射
素子用基板のアースと給電線用基板のアースとを簡単
に、かつ確実に接続する。
【0025】
【実施例】図1は本発明による平面アンテナの第1実施
例を示す斜視図である。
【0026】この図に示す平面アンテナは、給電線用基
板部1と、放射素子用基板部2とを備えている。
【0027】給電線用基板部1は板状の誘電体基板4
と、この誘電体基板4の裏面に貼付された金属箔等によ
って構成されるアース板5と、前記誘電体基板4の表面
に貼付(または、エッチング)された金属箔等によって
構成される給電線6とを備えており、前記放射素子用基
板部2の裏面と垂直に配置されて前記放射素子用基板部
2の放射素子3に送信信号を供給して電波を放射し、あ
るいはこれらの各放射素子3によって電波を受信して得
られた受信信号を取り込む。
【0028】放射素子用基板部2は、板状の誘電体基板
7と、この誘電体基板7の裏面に貼付された金属箔等に
よって構成され、前記給電線用基板1を構成する前記ア
ース板5と直接、接続されるアース板8と、前記誘電体
基板7の表面に貼付(または、エッチング)された金属
箔等によって構成される方形の放射素子3と、前記誘電
体基板7を貫通して前記放射素子3の給電点と前記給電
線用基板1を構成する前記給電線6の一端とを接続する
金属ピン9とを備えており、前記給電線用基板1を構成
する給電線6から送信信号が供給されたとき、金属ピン
9によってこれを放射素子3の給電点に導いて電波を放
射し、またこの放射素子3によって電波が受信されたと
き、給電点から受信信号を取り出すとともに、金属ピン
9によってこれを前記給電線用基板1を構成する給電線
6に導く。
【0029】この場合、放射素子3の特性に影響を与え
ない程度の太さを有する金属ピン9によって放射素子3
と給電線6とを接続しているので、給電線6を放射素子
3の裏面に完全に隠すことができ、これによって給電線
6中の不連続部分からの不要放射があっても、放射素子
3の放射特性に影響を与えないようにすることができ
る。
【0030】また、放射素子用基板2と、給電線用基板
1とを互いに垂直な関係にしているため、金属ピン9に
よって放射素子用基板2の放射素子3と、給電線用基板
1の給電線6とを直接、接続することができ、これによ
って金属ピン9を用いた基板接続による信号の減衰を小
さくすることができる。
【0031】このようにこの第1実施例においては、放
射素子用基板2と、給電線用基板1とを互いに垂直な関
係にし、金属ピン9によって放射素子用基板2に設けら
れている放射素子3の給電点と、給電線用基板1の給電
線6の一端とを接続するとともに、放射素子用基板2の
アース板8と、給電線用基板1のアース板5とを直接、
接続するようにしているので、給電線用基板1と、放射
素子用基板2とを分離して放射素子用基板2の背面に給
電線用基板1を配置することができ、これによって構造
を簡素化しながら、給電線用基板1からの不要放射によ
る放射指向特性の劣化およびサイドローブレベルの上昇
を最小限に抑えることができるとともに、放射素子用基
板2のアースと給電線用基板1のアースとを簡単に、か
つ確実に接続することができる。
【0032】図2は本発明による平面アンテナの第2実
施例を示す斜視図である。なお、この図において、図1
の各部と同じ部分には、同じ符号が付してある。
【0033】この図に示す平面アンテナが図1に示す平
面アンテナと異なる点は、放射素子用基板2b上に一端
が放射素子3bに接続される給電線10を形成し、この
給電線10の他端と、給電線基板1に設けられている給
電線6の一端とを金属ピン11で接続するようにしたこ
とである。
【0034】この場合、前記放射素子用基板2b上に形
成される給電線10は、例えば長さ4分の1の波長を有
するインピーダンス変換器として動作する。
【0035】このようにこの第2実施例においては、放
射素子用基板2bと、給電線用基板1とを互いに垂直な
関係にし、金属ピン11によって放射素子用基板2bに
設けられている給電線10の一端と、給電線用基板1に
設けられている給電線6の一端とを接続するとともに、
放射素子用基板2bのアース板8と、給電線用基板1の
アース板5とを直接、接続するようにしているので、上
述した第1実施例と同様に、給電線用基板1と、放射素
子用基板2bとを分離して放射素子用基板2bの背面に
給電線用基板1を配置することができ、これによって構
造を簡素化しながら、給電線用基板1からの不要放射に
よる放射指向特性の劣化およびサイドローブレベルの上
昇を最小限に抑えることができるとともに、放射素子用
基板2bのアースと給電線用基板1のアースとを簡単
に、かつ確実に接続することができる。
【0036】さらに、この第2実施例では、給電線の一
部が放射素子用基板2bの表面に出るが、放射素子用基
板2bの放射素子3bと給電線10とをエッチングによ
って一体形成しているので、第1実施例の方法に比べて
ピン接続による放射素子への影響を小さくすることがで
きる。
【0037】特に、使用周波数が高いときには、放射素
子の大きさが小さくなるため、第1実施例においては、
ピン接続による影響が大きくなるが、この第2実施例に
おいては、放射素子3bへの影響を小さくすることがで
きる。
【0038】図3は本発明による平面アンテナの第3実
施例を示す斜視図である。なお、この図において、図1
の各部と同じ部分には、同じ符号が付してある。
【0039】この図に示す平面アンテナが図1に示す平
面アンテナと異なる点は、放射素子用基板2c上に設け
られる放射素子3の数を複数にするとともに、給電線用
基板1の数を2枚にし、かつこれらの各給電線用基板1
上に設けられる給電線6の数を複数にし、各放射素子3
によってアレイアンテナを構成するようにしたことであ
る。
【0040】このように、この第3実施例においては、
放射素子用基板2cと、各給電線用基板1とを互いに垂
直な関係にし、複数の金属ピン9によって放射素子用基
板2cに設けられている各放射素子3の給電点と、各給
電線用基板1の各給電線6の一端とを各々、接続すると
ともに、放射素子用基板2cのアース板8と、各給電線
用基板1のアース板5とを直接、接続するようにしてい
るので、上述した第1、第2実施例と同様に、各給電線
用基板1と、放射素子用基板2cとを分離して放射素子
用基板2cの背面に各給電線用基板1を配置することが
でき、これによって構造を簡素化しながら、各給電線用
基板1からの不要放射による放射指向特性の劣化および
サイドローブレベルの上昇を最小限に抑えることができ
るとともに、放射素子用基板2cのアースと各給電線用
基板1のアースとを簡単に、かつ確実に接続することが
できる。
【0041】図4は本発明による平面アンテナの第4実
施例を示す斜視図である。なお、この図において、図2
の各部と同じ部分には、同じ符号が付してある。
【0042】この図に示す平面アンテナが図2に示す平
面アンテナと異なる点は、誘電体基板7上に設けられる
放射素子3bおよび給電線10に加えてこれらを180
度回転した位置に放射素子3bおよび給電線10を形成
して放射素子用基板2dを構成するとともに、各給電線
10の先端を互いにずらし、さらに給電線用基板1d上
に設けられる給電線6を途中で分岐させて2つの給電線
6a、6bを形成し、金属ピン11aによって前記給電
線6aの先端を前記放射素子用基板2d上に形成されて
いる一方の給電線10に接続するとともに、他方の金属
ピン11bによって前記給電線6bの先端を前記放射素
子用基板2d上に形成されている他方の給電線10に接
続するようにしたことである。
【0043】このように、この第4実施例においては、
放射素子用基板2dと、給電線用基板1dとを互いに垂
直な関係にし、複数の金属ピン11a、11bによって
放射素子用基板2dに設けられている各給電線10と、
給電線用基板1dに設けられている給電線6a、6bの
各一端とを各々、接続するとともに、放射素子用基板2
dのアース板8と、給電線用基板1dのアース板5とを
直接、接続するようにしているので、上述した第1、第
2、第3実施例と同様に、給電線用基板1dと、放射素
子用基板2dとを分離して放射素子用基板2dの背面に
給電線用基板1dを配置することができ、これによって
構造を簡素化しながら、給電線用基板1dからの不要放
射による放射指向特性の劣化およびサイドローブレベル
の上昇を最小限に抑えることができるとともに、放射素
子用基板2dのアースと給電線用基板1dのアースとを
簡単に、かつ確実に接続することができる。
【0044】さらに、この第4実施例においては、1枚
の給電線用基板1dによって放射素子用基板2d上に設
けられた各放射素子3bに接続されている各給電線10
に給電するようにしたので、放射素子用基板2d上に設
けられる放射素子3bの数が複数段になっても、アンテ
ナの背面側が複雑にならないようにすることができる。
【0045】図5は本発明による平面アンテナの第5実
施例を示す斜視図である。なお、この図において、図1
の各部と同じ部分には、同じ符号が付してある。
【0046】この図に示す平面アンテナが図1に示す平
面アンテナと異なる点は、放射素子用基板2eに対し、
給電線用基板1eを45度傾けて垂直に設けるととも
に、給電線用基板1e上に設けられる給電線6を途中で
分岐させて2つの給電線6c、6dを形成し、各給電線
6c、6dの電流位相を90度ずらし、さらに一方の金
属ピン9aによって前記給電線6cの先端を前記放射素
子用基板2e上に形成されている放射素子3の一方の給
電点に接続するとともに、他方の金属ピン9bによって
前記給電線6dの先端を前記放射素子3の他方の給電点
に接続するようにしたことである。
【0047】このように、この第5実施例においては、
放射素子用基板2eと、給電線用基板1eとを互いに垂
直な関係にし、複数の金属ピン9a、9bによって放射
素子用基板2eに設けられている放射素子3の各給電点
と、給電線用基板1eの各給電線6c、6dの一端とを
各々、接続するとともに、放射素子用基板2eのアース
板8と、給電線用基板1eのアース板5とを直接、接続
するようにしているので、上述した第1、第2、第3、
第4実施例と同様に、給電線用基板1eと、放射素子用
基板2eとを分離して放射素子用基板2eの背面に給電
線用基板1eを配置することができ、これによって構造
を簡素化しながら、給電線用基板1eからの不要放射に
よる放射指向特性の劣化およびサイドローブレベルの上
昇を最小限に抑えることができるとともに、放射素子用
基板2eのアースと給電線用基板1eのアースとを簡単
に、かつ確実に接続することができる。
【0048】さらに、この第5実施例においては、放射
素子3を目的の周波数で共振する正方形にし、2つの金
属ピン9a、9bで接続される2つの給電線6c、6d
により、放射素子3の各給電点の給電電流の位相を互い
に90度ずらすようしたので、放射素子3から右旋ある
いは左旋の円偏波を放射することができる。
【0049】また、この第5実施例においては、放射素
子3の形状を方形にし、各給電点の給電電流の位相を9
0度ずらすようにしているが、放射素子3の形状を方形
または長方形にし、互いに直交する各給電点から各々、
単独で出力を取り出し、1つの放射素子3を2周波共用
あるいは送受信共用のアンテナ素子として使用するよう
にしても良い。
【0050】このようにしても、1枚の放射素子用基板
2eの裏面に1枚の給電線用基板を配置するだけでアン
テナを構成することができ、これによって給電線用基板
からの不要放射の影響を受けない平面アンテナにするこ
とができる。
【0051】また、上述した第1〜第5実施例において
は、矩形の放射素子(パッチ)3、3bを用いている
が、正方形や円形などのパッチを用いるようにしても良
い。
【0052】また、給電線6、6a、6b、6c、6d
としてマイクロストリップラインを用いているが、給電
線6、6a、6b、6c、6d上にさらに基板を被せて
シールドしたストリップラインを用いるようにしても良
い。
【0053】このようにしても、ストリップラインの上
下のアース板を放射素子用基板のアース基板に確実に接
続することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、給
電線用基板と、放射素子用基板とを分離して放射素子用
基板の背面に給電線用基板を配置し、これによって構造
を簡素化しながら、給電線用基板からの不要放射による
放射指向特性の劣化およびサイドローブレベルの上昇を
最小限に抑えることができるとともに、放射素子用基板
のアースと給電線用基板のアースとを簡単に、かつ確実
に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による平面アンテナの第1実施例を示す
斜視図である。
【図2】本発明による平面アンテナの第2実施例を示す
斜視図である。
【図3】本発明による平面アンテナの第3実施例を示す
斜視図である。
【図4】本発明による平面アンテナの第4実施例を示す
斜視図である。
【図5】本発明による平面アンテナの第5実施例を示す
斜視図である。
【図6】従来から知られている平面アンテナの一例を示
す斜視図である。
【図7】従来から知られている平面アンテナの他の一例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 給電線用基板 2 放射素子用基板 3 放射素子 4、7 誘電体基板 5、8 アース板 6 給電線 9、11 金属ピン 10 給電線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に薄膜形成された放射素子を有す
    る放射素子用基板の前記放射素子に1点給電または2点
    給電して送受信を行う平面アンテナにおいて、 基板上に給電線が形成された給電線用基板を前記放射素
    子用基板の裏面側においてほぼ垂直に配置し、前記給電
    線を前記放射素子用基板の裏面側から前記放射素子に接
    続した、 ことを特徴とする平面アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記放射素子用基板上に給電線を形成
    し、この給電線を放射素子用基板の裏面側から前記給電
    線用基板の給電線に接続して成る請求項1記載の平面ア
    ンテナ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006520563A (ja) * 2003-03-06 2006-09-07 キネテイツク・リミテツド マイクロ波コネクタ、アンテナ、およびその製造方法
JP2012029293A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America Inc マイクロ波アンテナ
CN102882005A (zh) * 2012-06-12 2013-01-16 电子科技大学 一种微带天线及其组成的阵列、阵列组和阵列组群
WO2023195241A1 (ja) * 2022-04-04 2023-10-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 アンテナ構造体、及びアンテナアレイ構造体

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