JPH06216222A - 半導体ウェハの保持治具 - Google Patents

半導体ウェハの保持治具

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JPH06216222A
JPH06216222A JP570093A JP570093A JPH06216222A JP H06216222 A JPH06216222 A JP H06216222A JP 570093 A JP570093 A JP 570093A JP 570093 A JP570093 A JP 570093A JP H06216222 A JPH06216222 A JP H06216222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor wafer
coating
holding
jig
alloy
Prior art date
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Pending
Application number
JP570093A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Fukada
広 深田
Katsuhiro Mitsui
勝広 三井
Masaru Takaishi
優 高石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH06216222A publication Critical patent/JPH06216222A/ja
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  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 重金属汚染を防止しながら均一な熱伝導性を
確保することのできる半導体ウェハの保持治具を提供す
る。 【構成】 銅を含む合金8を半導体ウェハを保持するた
めのウェハチャックに用いた半導体ウェハの保持治具で
あって、合金8の少なくとも半導体ウェハの保持面に銅
の析出を抑制するクロムカーバイドコーティング9を施
し、重金属の拡散を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体ウェハの保持技
術、特に、CVD(Chemical Vapor Deposition :化学
気相成長)装置に用いて効果のある技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】CVD装置においては、複数枚の半導体
ウェハをチャンバ内のチャックと称する治具の各々に固
定し、チャンバ内を高真空にした後、治具すなわち半導
体ウェハを加熱しながら導入した処理ガスに接触させて
CVD処理を行っている。
【0003】チャックは、例えば半球状を成し、その平
坦面に半導体ウェハが吸着保持され、さらに内蔵するヒ
ータによって加熱される。チャンバの中心に回転自在に
設置された軸に対し、チャックの各々は放射状かつ水平
に取り付けられている。チャック自体は合金(例えば、
Cu、Ni、C、Sc、Fe、Mnを含む合金)が用い
られている。
【0004】しかし、銅、ニッケルなどを含有した合金
を用いたチャックを高温プロセス(〜625℃)で用い
ると、チャックから重金属が析出し、半導体ウェハの裏
面に拡散するために歩留りが低下する。また、重金属汚
染を防止するためにクリーニング(例えば、プラズマク
リーニング)を頻繁に行わねばならず、スループットを
低下させている。そこで、チャックのウェハ取り付け面
にグラファイト板を嵌め込んだ構成にし、重金属汚染の
防止を図ることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者の検討によれ
ば、チャック表面にグラファイト板を装着して重金属汚
染の防止を図った従来のウェハの保持技術は、グラファ
イト板とチャック表面の嵌め合いを良好にすることが難
しく、グラファイト板に割れを生じさせ、さらに、熱伝
導が不均一になるために膜質の均一性を悪くするという
問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、重金属汚染を防
止しながら均一な熱伝導性を確保することのできる技術
を提供することにある。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0009】すなわち、銅を含む合金を半導体ウェハを
保持するためのウェハチャックに用いた半導体ウェハの
保持治具であって、前記合金の少なくとも半導体ウェハ
の保持面に銅の析出を抑制するコーティングを施すよう
にしている。
【0010】
【作用】上記した手段によれば、ウェハチャックの素材
である銅を含む合金に対し、その表面に重金属の析出を
抑制するコーティングを施すことで、グラファイト板を
設けることなく重金属汚染を防止することができる。し
たがって、重金属拡散を防止し、半導体ウェハ内の膜質
を均一化でき、歩留り向上が可能になる。
【0011】
【実施例1】図1は本発明による半導体ウェハの保持治
具に用いられる素材を示す断面図である。また、図2は
本発明による半導体ウェハの保持治具を用いたWSi2
デポジション装置を示す平面断面図、図3は図2におけ
る1つのチャックの周辺構成の詳細を示す拡大図であ
る。
【0012】図2に示すように、バッチ処理方式のデポ
ジション装置は垂直に取り付けられた駆動部1に対し、
放射状に複数(ここでは6本)の水平アーム2が取り付
けられ、その各々の先端に合金製で半球状に加工され、
かつ後記する多層コーティングが表面に施されたウェハ
チャック3が装着されている。なお、ウェハチャック3
にはヒータ(不図示)が埋設されている。
【0013】ウェハチャック3の平坦面(この面は垂
直)には渦巻き状の凹部が形成されており、この凹部に
連通させて貫通穴(不図示)がウェハチャック3、水平
アーム2及び駆動部1の各中心部に設けられている。こ
の貫通穴には不図示の真空ポンプが連通している。さら
に、ウェハチャック3の周囲及び天井部を覆うようにチ
ャンバウォール4が設けられている。このチャンバウォ
ール4の内部に形成される空間が真空チャンバ5にな
る。
【0014】図3に示すように、多層コーティングの施
されたウェハチャック3のウェハ装着面に対向するチャ
ンバウォール4の側壁面には、処理ガスを真空チャンバ
5内へ供給するためのガス吐出口6が設置され、さら
に、ウェハチャック3の背面近傍にはガス排気ダクト7
が設けられている。
【0015】図3においては、ガス吐出口6から処理ガ
スが吐出され、これがウェハチャック3に到達して半導
体ウェハにデポジションする。その際の残留ガスはガス
排気ダクト7から排出される。
【0016】図1に示すように、ウェハチャック3の表
面には多層(この実施例では3層)コーティングが施さ
れている。まず、合金8(例えば、Cu、Ni、C、S
c、Fe、Mnを含む合金)の表面には銅(Cu )を抑
える働きをするクロムカーバイド(Cr3 2 )コーテ
ィング9が施され、この表面にはタングステン(W)コ
ーティング10が施され、更にタングステンコーティン
グ10上にはタングステンシリサイド(WSi2 )コー
ティング11が施されている。なお、3層の厚みは、耐
磨耗性を考慮して例えば150μm程度にする。
【0017】コーティングに際しては、クロムカーバイ
ドコーティング9は溶射またはイオンプレーティング技
術を用いて形成し、タングステンコーティング10及び
タングステンシリサイドコーティング11は蒸着により
形成する。
【0018】合金8は高温プロセス(例えば、625℃
前後)のもとでは、合金中の化学成分(Cu、Ni、
C、Sc、Fe、Mn)の内、Cu、Niの順で合金8
の表面に析出するが、この析出はクロムカーバイドコー
ティング9によって阻止することができる。
【0019】また、Ni、Crはクロムカーバイドコー
ティング9の結合剤として用いられているため、コーテ
ィング表面に析出してくる可能性がある。そこで、タン
グステンコーティング10を設けてNi、Crの析出を
阻止している。さらに、最上層にタングステンシリサイ
ドコーティング11を設けることで、重金属析出を完全
に防止することができる。
【0020】
【実施例2】図4は本発明の他の実施例を示す断面図で
ある。
【0021】本実施例は、プラズマCVD装置などに用
いるに適し、合金8の表面に5層のコーティングを施し
て構成されている。すなわち、図4に示すように、最下
層から順に第1層コーティング12、第2層コーティン
グ13、第3層コーティング14、第4層コーティング
15及び第5層コーティング16が順次施した構成にし
ている。
【0022】ここで、第1層コーティング12〜第3層
コーティング14までは図1に示した材料と同一である
が、第4層コーティング15及び第5層コーティング1
6にはエッチングガス及びプラズマなどに耐えうる材料
を選択してバリア材として設け、耐エッチング性を持た
せている。特に、最上層の第5層コーティング16に
は、真空チャンバ5内のいかなる雰囲気にも耐えられる
材料を用いることが望ましい。
【0023】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0024】例えば、コーティングの膜厚は、重金属の
析出状況に合わせて選定することで、析出の多い場合に
も対処することが可能になる。
【0025】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【0026】すなわち、銅を含む合金を半導体ウェハを
保持するためのウェハチャックに用いた半導体ウェハの
保持治具であって、前記合金の少なくとも半導体ウェハ
の保持面に銅の析出を抑制するコーティングを施すよう
にしたので、グラファイト板を設けることなく重金属汚
染を防止し、半導体ウェハ内の膜質の均一化により歩留
り向上が可能になる。また、グラファイト板を用いない
のでクリーニング作業も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体ウェハの保持治具に用いられる
素材を示す断面図である。
【図2】本発明による半導体ウェハの保持治具を用いた
デポジション装置を示す平面断面図である。
【図3】図2における1つのチャックの詳細を示す拡大
図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 駆動部 2 水平アーム 3 ウェハチャック 4 チャンバウォール 5 真空チャンバ 6 ガス吐出口 7 ガス排気ダクト 8 合金 9 クロムカーバイドコーティング 10 タングステンコーティング 11 タングステンシリサイドコーティング 12 第1層コーティング 13 第2層コーティング 14 第3層コーティング 15 第4層コーティング 16 第5層コーティング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅を含む合金を半導体ウェハを保持する
    ためのウェハチャックに用いた半導体ウェハの保持治具
    であって、前記合金の少なくとも半導体ウェハの保持面
    に銅の析出を抑制するコーティングを施すことを特徴と
    する半導体ウェハの保持治具。
  2. 【請求項2】 前記コーティングは、析出される重金属
    の各々に対応した異なる材料を用いて多層に形成するこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体ウェハの保持治
    具。
  3. 【請求項3】 前記コーティングにおける最下層の材料
    は、クロムカーバイド(Cr3 2 )であることを特徴
    とする請求項1記載の半導体ウェハの保持治具。
JP570093A 1993-01-18 1993-01-18 半導体ウェハの保持治具 Pending JPH06216222A (ja)

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JP570093A JPH06216222A (ja) 1993-01-18 1993-01-18 半導体ウェハの保持治具

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JP570093A JPH06216222A (ja) 1993-01-18 1993-01-18 半導体ウェハの保持治具

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JPH06216222A true JPH06216222A (ja) 1994-08-05

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JP570093A Pending JPH06216222A (ja) 1993-01-18 1993-01-18 半導体ウェハの保持治具

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JP (1) JPH06216222A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5942282A (en) * 1997-05-20 1999-08-24 Tokyo Electron Limited Method for depositing a titanium film

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5942282A (en) * 1997-05-20 1999-08-24 Tokyo Electron Limited Method for depositing a titanium film

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