JPH0621507A - 窓層付エピタキシャルウエハ - Google Patents
窓層付エピタキシャルウエハInfo
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- JPH0621507A JPH0621507A JP17425892A JP17425892A JPH0621507A JP H0621507 A JPH0621507 A JP H0621507A JP 17425892 A JP17425892 A JP 17425892A JP 17425892 A JP17425892 A JP 17425892A JP H0621507 A JPH0621507 A JP H0621507A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フォトカプラや赤外線リモートコントローラ
などの発光源として用いられる高出力の赤外線発光ダイ
オードの製造用AlGaAsエピタキシャルウエハに関
する。 【構成】 AlGaAsエピタキシャル層からなるp−
n接合の発光領域の光取り出し側に窓層として機能する
p型AlGaAsエピタキシャル層を、必要に応じて、
窓層と反対側に反射層として機能するn型AlGaAs
エピタキシャル層を設けたことを特徴とする窓層付エピ
タキシャルウエハである。
などの発光源として用いられる高出力の赤外線発光ダイ
オードの製造用AlGaAsエピタキシャルウエハに関
する。 【構成】 AlGaAsエピタキシャル層からなるp−
n接合の発光領域の光取り出し側に窓層として機能する
p型AlGaAsエピタキシャル層を、必要に応じて、
窓層と反対側に反射層として機能するn型AlGaAs
エピタキシャル層を設けたことを特徴とする窓層付エピ
タキシャルウエハである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトカプラや赤外線
リモートコントローラなどの発光源として用いられる高
出力の赤外線発光ダイオードの製造用AlGaAsエピ
タキシャルウエハに関する。
リモートコントローラなどの発光源として用いられる高
出力の赤外線発光ダイオードの製造用AlGaAsエピ
タキシャルウエハに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高出力の赤外線発光ダイオード用
のエピタキシャルウエハは、図3に示すような断面構造
を有するものが使用されていた。(例えば、特開昭59
─171116号公報)。このウエハは、n型GaAs
単結晶基板1の上にSiをドープしたn型GaAsエピ
タキシャル層6、Siをドープしたp型GaAsエピタ
キシャル層7を積層し、さらに、その上にSiをドープ
したp型AlGaAsエピタキシャル層8を窓層として
積層したもので、p−p界面から少なくとも2μm以内
の領域におけるAl混晶率xを0.03〜0.8とした
エピタキシャルウエハである。
のエピタキシャルウエハは、図3に示すような断面構造
を有するものが使用されていた。(例えば、特開昭59
─171116号公報)。このウエハは、n型GaAs
単結晶基板1の上にSiをドープしたn型GaAsエピ
タキシャル層6、Siをドープしたp型GaAsエピタ
キシャル層7を積層し、さらに、その上にSiをドープ
したp型AlGaAsエピタキシャル層8を窓層として
積層したもので、p−p界面から少なくとも2μm以内
の領域におけるAl混晶率xを0.03〜0.8とした
エピタキシャルウエハである。
【0003】このエピタキシャルウエハは、p型AlG
aAsエピタキシャル層8とp型GaAsエピタキシャ
ル層7の境界面にヘテロ接合のポテンシャル障壁が存在
するため、p型GaAsエピタキシャル層7に注入され
た電子が有効に発光に寄与し、また、p型AlGaAs
エピタキシャル層8は発光した光に対して透明であるの
で、光を有効に外部に取り出すことができ、全体として
発光効率を向上させることができる。
aAsエピタキシャル層8とp型GaAsエピタキシャ
ル層7の境界面にヘテロ接合のポテンシャル障壁が存在
するため、p型GaAsエピタキシャル層7に注入され
た電子が有効に発光に寄与し、また、p型AlGaAs
エピタキシャル層8は発光した光に対して透明であるの
で、光を有効に外部に取り出すことができ、全体として
発光効率を向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のエピタ
キシャルウエハは、発光領域の材料がn型GaAsエピ
タキシャル層6とp型GaAsエピタキシャル層7であ
るために、光の波長が950〜960nm程度に限定さ
れる。そして、940nm以下の波長の光を必要とする
場合は、発光領域をAlGaAsに変更する必要がある
が、波長を短くすると、光はn型GaAs基板5の中で
吸収されるため、全体として発光効率が低下するという
問題があった。そこで、本発明は、上記の欠点を解消
し、940nm以下の波長の光の発光を可能とするエピ
タキシャルウエハであって、従来のエピタキシャルウエ
ハより、さらに高出力のエピタキシャルウエハを提供し
ようとするものである。
キシャルウエハは、発光領域の材料がn型GaAsエピ
タキシャル層6とp型GaAsエピタキシャル層7であ
るために、光の波長が950〜960nm程度に限定さ
れる。そして、940nm以下の波長の光を必要とする
場合は、発光領域をAlGaAsに変更する必要がある
が、波長を短くすると、光はn型GaAs基板5の中で
吸収されるため、全体として発光効率が低下するという
問題があった。そこで、本発明は、上記の欠点を解消
し、940nm以下の波長の光の発光を可能とするエピ
タキシャルウエハであって、従来のエピタキシャルウエ
ハより、さらに高出力のエピタキシャルウエハを提供し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)n型G
aAs単結晶基板の上に、厚さ20〜100μmのn型
Alx Ga1-x Asエピタキシャル層、厚さ10〜80
μmのp型Aly Ga 1-y Asエピタキシャル層、及
び、窓層として機能する厚さ5〜50μmのp型Alz
Ga1-z Asエピタキシャル層を有し、上記基板との界
面におけるn型Alx Ga1-x Asエピタキシャル層の
Al組成xを0<x≦0.8の範囲に調整し、かつ、上
記基板との界面から遠ざかるにしたがってAl組成xを
小さくし、n型Alx Ga1-x Asエピタキシャル層と
p型Aly Ga1-y Asエピタキシャル層の界面はn型
からp型に自然反転させ、該界面におけるAl組成yを
0≦y≦0.1の範囲に調整し、p型Aly Ga1-y A
sエピタキシャル層の窓層側界面におけるAl組成yを
0≦y≦0.1の範囲に調整し、該窓層のp型AlyG
a1-y Asエピタキシャル層側界面におけるAl組成z
を0.1≦z≦0.8の範囲に調整し、上記界面におけ
るAl組成yとAl組成zの間にz−y≧0.1の差を
設け、かつ、該界面から遠ざかるにしたがってAl組成
zを小さくしたことを特徴とする窓層付エピタキシャル
ウエハ、(2)上記の窓層付エピタキシャルウエハにお
いて、n型GaAs単結晶基板の代わりに、反射層とし
て機能する厚さ5〜30μmのn型Alw Ga1-w As
エピタキシャル層を設け、n型Alw Ga1-w Asエピ
タキシャル層のn型Alx Ga1-x Asエピタキシャル
層側界面におけるAl組成wを0.1≦w≦0.8の範
囲に調整し、上記界面におけるAl組成wとAl組成x
の間にw>xの差を設け、かつ、該界面から遠ざかるに
したがってAl組成wを小さくしたことを特徴とする窓
層付エピタキシャルウエハ、及び、(3)Al組成wを
0.1≦w≦0.8の範囲に調整したn型Alw Ga
1-w Asエピタキシャル反射層の上に、厚さ20〜10
0μmのn型AlGaAsエピタキシャル層、厚さ10
〜80μmのp型AlGaAsエピタキシャル層、及
び、窓層として機能する厚さ5〜50μmでAl組成z
を0.1≦z≦0.8の範囲に調整したp型Alz Ga
1-z Asエピタキシャル層を有したことを特徴とする窓
層付エピタキシャルウエハである。
aAs単結晶基板の上に、厚さ20〜100μmのn型
Alx Ga1-x Asエピタキシャル層、厚さ10〜80
μmのp型Aly Ga 1-y Asエピタキシャル層、及
び、窓層として機能する厚さ5〜50μmのp型Alz
Ga1-z Asエピタキシャル層を有し、上記基板との界
面におけるn型Alx Ga1-x Asエピタキシャル層の
Al組成xを0<x≦0.8の範囲に調整し、かつ、上
記基板との界面から遠ざかるにしたがってAl組成xを
小さくし、n型Alx Ga1-x Asエピタキシャル層と
p型Aly Ga1-y Asエピタキシャル層の界面はn型
からp型に自然反転させ、該界面におけるAl組成yを
0≦y≦0.1の範囲に調整し、p型Aly Ga1-y A
sエピタキシャル層の窓層側界面におけるAl組成yを
0≦y≦0.1の範囲に調整し、該窓層のp型AlyG
a1-y Asエピタキシャル層側界面におけるAl組成z
を0.1≦z≦0.8の範囲に調整し、上記界面におけ
るAl組成yとAl組成zの間にz−y≧0.1の差を
設け、かつ、該界面から遠ざかるにしたがってAl組成
zを小さくしたことを特徴とする窓層付エピタキシャル
ウエハ、(2)上記の窓層付エピタキシャルウエハにお
いて、n型GaAs単結晶基板の代わりに、反射層とし
て機能する厚さ5〜30μmのn型Alw Ga1-w As
エピタキシャル層を設け、n型Alw Ga1-w Asエピ
タキシャル層のn型Alx Ga1-x Asエピタキシャル
層側界面におけるAl組成wを0.1≦w≦0.8の範
囲に調整し、上記界面におけるAl組成wとAl組成x
の間にw>xの差を設け、かつ、該界面から遠ざかるに
したがってAl組成wを小さくしたことを特徴とする窓
層付エピタキシャルウエハ、及び、(3)Al組成wを
0.1≦w≦0.8の範囲に調整したn型Alw Ga
1-w Asエピタキシャル反射層の上に、厚さ20〜10
0μmのn型AlGaAsエピタキシャル層、厚さ10
〜80μmのp型AlGaAsエピタキシャル層、及
び、窓層として機能する厚さ5〜50μmでAl組成z
を0.1≦z≦0.8の範囲に調整したp型Alz Ga
1-z Asエピタキシャル層を有したことを特徴とする窓
層付エピタキシャルウエハである。
【0006】
【作用】本発明のエピタキシャルウエハは、発光領域が
n型Alx Ga1-x Asエピタキシャル層及びp型Al
y Ga1-y Asエピタキシャル層にあるため、Alの組
成比を0.1〜0の範囲で適切に選択することにより、
860nm〜940nmの範囲の発光波長を得ることが
できる。そして、この発光領域の上に窓層として機能す
るp型Alz Ga1-z Asエピタキシャル層を設けるこ
とにより、発光の取り出し効果を向上させ、また、n型
GaAs単結晶基板の代わりに、反射層として機能する
n型Alw Ga1-w Asエピタキシャル層を設けること
により、光の取り出し面と反対側に向かった光の吸収を
抑え、光の取り出し面からの光を増加させることを可能
にしたものである。
n型Alx Ga1-x Asエピタキシャル層及びp型Al
y Ga1-y Asエピタキシャル層にあるため、Alの組
成比を0.1〜0の範囲で適切に選択することにより、
860nm〜940nmの範囲の発光波長を得ることが
できる。そして、この発光領域の上に窓層として機能す
るp型Alz Ga1-z Asエピタキシャル層を設けるこ
とにより、発光の取り出し効果を向上させ、また、n型
GaAs単結晶基板の代わりに、反射層として機能する
n型Alw Ga1-w Asエピタキシャル層を設けること
により、光の取り出し面と反対側に向かった光の吸収を
抑え、光の取り出し面からの光を増加させることを可能
にしたものである。
【0007】即ち、本発明におけるp型Alz Ga1-z
Asエピタキシャル層を窓層として機能させるために
は、p型・n型エピタキシャル層界面におけるAlの組
成比xないしyに対し、zの最小値が0.1大きく、具
体的には、発光波長940nmを得るときのp−n界面
のAl組成比x,y=0に対し、z=0.1であり、発
光波長860nmを得るときのp−n界面のAl組成比
x,y=0.1に対し、z=0.2の条件を満たす必要
がある。また、本発明におけるn型Alw Ga1-w As
エピタキシャル層を反射層として機能させるためには、
n型エピタキシャル層界面におけるAl組成比xよりw
の方が大きい(w>x)条件を満たす必要がある。
Asエピタキシャル層を窓層として機能させるために
は、p型・n型エピタキシャル層界面におけるAlの組
成比xないしyに対し、zの最小値が0.1大きく、具
体的には、発光波長940nmを得るときのp−n界面
のAl組成比x,y=0に対し、z=0.1であり、発
光波長860nmを得るときのp−n界面のAl組成比
x,y=0.1に対し、z=0.2の条件を満たす必要
がある。また、本発明におけるn型Alw Ga1-w As
エピタキシャル層を反射層として機能させるためには、
n型エピタキシャル層界面におけるAl組成比xよりw
の方が大きい(w>x)条件を満たす必要がある。
【0008】図1は、本発明の1具体例である窓層付エ
ピタキシャルウエハの断面図である。この窓層付エピタ
キシャルウエハは、n型GaAs単結晶基板1の上に、
n型Alx Ga1-x Asエピタキシャル層2及びp型A
ly Ga1-y Asエピタキシャル層3からなるp−n接
合層と、p型Alz Ga1-z Asエピタキシャル層から
なる窓層4とを有する。図2は、本発明の他の具体例で
ある窓層付エピタキシャルウエハの断面図である。この
窓層付エピタキシャルウエハは、図1のエピタキシャル
ウエハのn型GaAs単結晶基板1をポリッシュで完全
に除去した後、反射層として機能するn型Alw Ga
1-w Asエピタキシャル層5を設けたものである。
ピタキシャルウエハの断面図である。この窓層付エピタ
キシャルウエハは、n型GaAs単結晶基板1の上に、
n型Alx Ga1-x Asエピタキシャル層2及びp型A
ly Ga1-y Asエピタキシャル層3からなるp−n接
合層と、p型Alz Ga1-z Asエピタキシャル層から
なる窓層4とを有する。図2は、本発明の他の具体例で
ある窓層付エピタキシャルウエハの断面図である。この
窓層付エピタキシャルウエハは、図1のエピタキシャル
ウエハのn型GaAs単結晶基板1をポリッシュで完全
に除去した後、反射層として機能するn型Alw Ga
1-w Asエピタキシャル層5を設けたものである。
【0009】
【実施例】(実施例1)n型GaAs基板上に以下の条
件で液相法により、n型Alx Ga1-x Asエピタキシ
ャル層及びp型Aly Ga1-y Asエピタキシャル層か
らなるp−n接合層と、さらに、p型Alz Ga1-z A
sエピタキシャル層からなる窓層を形成した。100g
のGaに対してSiを312mg、Alを20mg、及
び、GaAsを17.5g投入した第1の融液に上記の
基板を接触させ、916℃から730℃まで、冷却速度
1.0℃/minで降温してp−n接合層を形成し、次
いで、100gのGaに対してSiを312mg、Al
を20mg、及び、GaAsを17.5g投入した第2
の融液に上記のp−n接合層を形成した基板を接触さ
せ、730℃から650℃まで、冷却速度1.0℃/m
inで降温してp型AlGaAsエピタキシャル層から
なる窓層を形成した。得られたウエハの各層高は、n型
AlGaAsエピタキシャル層が40μm、p型AlG
aAsエピタキシャル層が30μm、窓層が20μmで
あり、各層のAl組成xは0.05から0.007まで
減少し、Al組成yは0.007から0まで減少し、A
l組成zは0.25から0.03まで減少した。そし
て、発光波長のピークは935nmであり、光出力は、
下記比較例のエピタキシャルウエハと比較して1.1〜
1.2倍の出力を示した。
件で液相法により、n型Alx Ga1-x Asエピタキシ
ャル層及びp型Aly Ga1-y Asエピタキシャル層か
らなるp−n接合層と、さらに、p型Alz Ga1-z A
sエピタキシャル層からなる窓層を形成した。100g
のGaに対してSiを312mg、Alを20mg、及
び、GaAsを17.5g投入した第1の融液に上記の
基板を接触させ、916℃から730℃まで、冷却速度
1.0℃/minで降温してp−n接合層を形成し、次
いで、100gのGaに対してSiを312mg、Al
を20mg、及び、GaAsを17.5g投入した第2
の融液に上記のp−n接合層を形成した基板を接触さ
せ、730℃から650℃まで、冷却速度1.0℃/m
inで降温してp型AlGaAsエピタキシャル層から
なる窓層を形成した。得られたウエハの各層高は、n型
AlGaAsエピタキシャル層が40μm、p型AlG
aAsエピタキシャル層が30μm、窓層が20μmで
あり、各層のAl組成xは0.05から0.007まで
減少し、Al組成yは0.007から0まで減少し、A
l組成zは0.25から0.03まで減少した。そし
て、発光波長のピークは935nmであり、光出力は、
下記比較例のエピタキシャルウエハと比較して1.1〜
1.2倍の出力を示した。
【0010】(比較例)実施例1の第1の融液に配合す
る原料のうち、Alを省略した他は実施例1と同様の原
料を配合し、実施例1と同様の条件で液相エピタキシャ
ル成長を行ったところ、得られたウエハの各層高は実施
例1と同様であり、窓層のAl組成zは0.25から
0.03まで減少を示した。そして、発光波長のピーク
は940nmであった。
る原料のうち、Alを省略した他は実施例1と同様の原
料を配合し、実施例1と同様の条件で液相エピタキシャ
ル成長を行ったところ、得られたウエハの各層高は実施
例1と同様であり、窓層のAl組成zは0.25から
0.03まで減少を示した。そして、発光波長のピーク
は940nmであった。
【0011】(実施例2)実施例1で得たエピタキシャ
ルウエハのGaAs基板をポリッシュにて完全に除去し
た後、100gのGaに対してSiを180mg、Al
を50mg、及び、GaAsを8.0g投入した第3の
融液に該ポリッシュ面を接触させ、700℃から300
℃まで、冷却速度2℃/minで降温してp型AlGa
Asエピタキシャル層からなる反射層を形成した。得ら
れた反射層高は、10μmであり、該層のAl組成wは
0.3から0.01まで減少を示した。そして、光出力
は、上記比較例のエピタキシャルウエハと比較して1.
2〜1.3倍の出力を示した。
ルウエハのGaAs基板をポリッシュにて完全に除去し
た後、100gのGaに対してSiを180mg、Al
を50mg、及び、GaAsを8.0g投入した第3の
融液に該ポリッシュ面を接触させ、700℃から300
℃まで、冷却速度2℃/minで降温してp型AlGa
Asエピタキシャル層からなる反射層を形成した。得ら
れた反射層高は、10μmであり、該層のAl組成wは
0.3から0.01まで減少を示した。そして、光出力
は、上記比較例のエピタキシャルウエハと比較して1.
2〜1.3倍の出力を示した。
【0012】(実施例3)n型GaAs基板上に以下の
条件で液相法により、n型GaAsエピタキシャル層及
びp型GaAsエピタキシャル層からなるp−n接合層
と、さらに、p型Alz Ga1-z Asエピタキシャル層
からなる窓層を形成した。100gのGaに対してSi
を312mg、及び、GaAsを17.5g投入した第
1の融液に上記の基板を接触させ、916℃から730
℃まで、冷却速度1.0℃/minで降温してp−n接
合層を形成し、次いで、100gのGaに対してSiを
312mg、Alを20mg、及び、GaAsを17.
5g投入した第2の融液に上記のp−n接合層を形成し
た基板を接触させ、730℃から650℃まで、冷却速
度1.0℃/minで降温してp型AlGaAsエピタ
キシャル層からなる窓層を形成した。得られたエピタキ
シャルウエハのGaAs基板をポリッシュにて完全に除
去した後、100gのGaに対してSiを180mg、
Alを50mg、及び、GaAsを8.0g投入した第
3の融液に該ポリッシュ面を接触させ、700℃から3
00℃まで、冷却速度2℃/minで降温してp型Al
GaAsエピタキシャル層からなる反射層を形成した。
得られた反射層高は、10μmであり、該層のAl組成
wは0.3から0.01まで減少を示した。そして、発
光波長のピークは nmであり、光出力は、上記比較
例のエピタキシャルウエハと比較して1.1〜1.2倍
の出力を示した。
条件で液相法により、n型GaAsエピタキシャル層及
びp型GaAsエピタキシャル層からなるp−n接合層
と、さらに、p型Alz Ga1-z Asエピタキシャル層
からなる窓層を形成した。100gのGaに対してSi
を312mg、及び、GaAsを17.5g投入した第
1の融液に上記の基板を接触させ、916℃から730
℃まで、冷却速度1.0℃/minで降温してp−n接
合層を形成し、次いで、100gのGaに対してSiを
312mg、Alを20mg、及び、GaAsを17.
5g投入した第2の融液に上記のp−n接合層を形成し
た基板を接触させ、730℃から650℃まで、冷却速
度1.0℃/minで降温してp型AlGaAsエピタ
キシャル層からなる窓層を形成した。得られたエピタキ
シャルウエハのGaAs基板をポリッシュにて完全に除
去した後、100gのGaに対してSiを180mg、
Alを50mg、及び、GaAsを8.0g投入した第
3の融液に該ポリッシュ面を接触させ、700℃から3
00℃まで、冷却速度2℃/minで降温してp型Al
GaAsエピタキシャル層からなる反射層を形成した。
得られた反射層高は、10μmであり、該層のAl組成
wは0.3から0.01まで減少を示した。そして、発
光波長のピークは nmであり、光出力は、上記比較
例のエピタキシャルウエハと比較して1.1〜1.2倍
の出力を示した。
【0013】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、光の取り出し面の反対側に設けた反射層で裏面吸
収を抑える効果を得ることができ、940nm以下の波
長の光の発光を可能とする高出力のエピタキシャルウエ
ハを提供することができるようになった。その結果、リ
モコンやオートホォーカス等に使用される高電流高出力
タイプのLED分野の高出力ランプ用エピタキシャルウ
エハとして利用すると効果的である。
より、光の取り出し面の反対側に設けた反射層で裏面吸
収を抑える効果を得ることができ、940nm以下の波
長の光の発光を可能とする高出力のエピタキシャルウエ
ハを提供することができるようになった。その結果、リ
モコンやオートホォーカス等に使用される高電流高出力
タイプのLED分野の高出力ランプ用エピタキシャルウ
エハとして利用すると効果的である。
【図1】本発明の1具体例である窓層付エピタキシャル
ウエハの断面である。
ウエハの断面である。
【図2】本発明の他の具体例である窓層付エピタキシャ
ルウエハの断面である。
ルウエハの断面である。
【図3】従来の窓層付エピタキシャルウエハの断面であ
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 n型GaAs単結晶基板の上に、厚さ2
0〜100μmのn型Alx Ga1-x Asエピタキシャ
ル層、厚さ10〜80μmのp型Aly Ga 1-y Asエ
ピタキシャル層、及び、窓層として機能する厚さ5〜5
0μmのp型Alz Ga1-z Asエピタキシャル層を有
し、上記基板との界面におけるn型Alx Ga1-x As
エピタキシャル層のAl組成xを0<x≦0.8の範囲
に調整し、かつ、上記基板との界面から遠ざかるにした
がってAl組成xを小さくし、n型Alx Ga1-x As
エピタキシャル層とp型Aly Ga1-y Asエピタキシ
ャル層の界面はn型からp型に自然反転させ、該界面に
おけるAl組成yを0≦y≦0.1の範囲に調整し、p
型Aly Ga1-y Asエピタキシャル層の窓層側界面に
おけるAl組成yを0≦y≦0.1の範囲に調整し、該
窓層のp型AlyGa1-y Asエピタキシャル層側界面
におけるAl組成zを0.1≦z≦0.8の範囲に調整
し、上記界面におけるAl組成yとAl組成zの間にz
−y≧0.1の差を設け、かつ、該界面から遠ざかるに
したがってAl組成zを小さくしたことを特徴とする窓
層付エピタキシャルウエハ。 - 【請求項2】 請求項1記載の窓層付エピタキシャルウ
エハにおいて、n型GaAs単結晶基板の代わりに、反
射層として機能する厚さ5〜30μmのn型Alw Ga
1-w Asエピタキシャル層を設け、n型Alw Ga1-w
Asエピタキシャル層のn型Alx Ga1-x Asエピタ
キシャル層側界面におけるAl組成wを0.1≦w≦
0.8の範囲に調整し、上記界面におけるAl組成wと
Al組成xの間にw>xの差を設け、かつ、該界面から
遠ざかるにしたがってAl組成wを小さくしたことを特
徴とする窓層付エピタキシャルウエハ。 - 【請求項3】 Al組成wを0.1≦w≦0.8の範囲
に調整したn型Al w Ga1-w Asエピタキシャル反射
層の上に、厚さ20〜100μmのn型AlGaAsエ
ピタキシャル層、厚さ10〜80μmのp型AlGaA
sエピタキシャル層、及び、窓層として機能する厚さ5
〜50μmでAl組成zを0.1≦z≦0.8の範囲に
調整したp型Alz Ga1-z Asエピタキシャル層を有
したことを特徴とする窓層付エピタキシャルウエハ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17425892A JPH0621507A (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 窓層付エピタキシャルウエハ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17425892A JPH0621507A (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 窓層付エピタキシャルウエハ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0621507A true JPH0621507A (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=15975492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17425892A Pending JPH0621507A (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 窓層付エピタキシャルウエハ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0621507A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5665984A (en) * | 1995-08-29 | 1997-09-09 | Showa Denko K.K. | Light-emitting diode |
WO2011034018A1 (ja) | 2009-09-15 | 2011-03-24 | 昭和電工株式会社 | 発光ダイオード、発光ダイオードランプ及び照明装置 |
US8754398B2 (en) | 2010-01-25 | 2014-06-17 | Showa Denko K.K. | Light-emitting diode, light-emitting diode lamp and lighting device |
US9299885B2 (en) | 2010-12-02 | 2016-03-29 | Showa Denko K.K. | Light-emitting diode, light-emitting diode lamp, and illumination device |
-
1992
- 1992-07-01 JP JP17425892A patent/JPH0621507A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5665984A (en) * | 1995-08-29 | 1997-09-09 | Showa Denko K.K. | Light-emitting diode |
WO2011034018A1 (ja) | 2009-09-15 | 2011-03-24 | 昭和電工株式会社 | 発光ダイオード、発光ダイオードランプ及び照明装置 |
US8754398B2 (en) | 2010-01-25 | 2014-06-17 | Showa Denko K.K. | Light-emitting diode, light-emitting diode lamp and lighting device |
US9299885B2 (en) | 2010-12-02 | 2016-03-29 | Showa Denko K.K. | Light-emitting diode, light-emitting diode lamp, and illumination device |
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