JPH06213Y2 - 酸素ランス用ランスパイプ - Google Patents

酸素ランス用ランスパイプ

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JPH06213Y2
JPH06213Y2 JP9001189U JP9001189U JPH06213Y2 JP H06213 Y2 JPH06213 Y2 JP H06213Y2 JP 9001189 U JP9001189 U JP 9001189U JP 9001189 U JP9001189 U JP 9001189U JP H06213 Y2 JPH06213 Y2 JP H06213Y2
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pipe
lance
lance pipe
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幹夫 中島
秀樹 藤山
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ファイアーランス工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば、酸素ランス切断によって、適宜金属
構成物の切断、穿孔作業、鉄筋コンクリート等の構造物
や、耐火レンガ等の耐火物等の穿孔、切断、解体作業等
を行う際に用いられる酸素ランス用ランスパイプに関す
る。
(従来の技術) 酸素ランス切断は、ランスパイプの基端から管内に高圧
酸素を流し、ランスパイプの先端部分を、ここから噴出
する酸素に晒しながら点火して燃焼させ、このランスパ
イプ先端部分の酸化反応による高熱と火炎と機械的圧力
とで適宜被熔削物を穿孔、切断するものである。
そして、従来のランスパイプとしては、酸化反応の促
進、高温度及び機械的強度が得られるようにすると共に
酸化反応の持続性の向上が図れるように、適宜工夫が凝
らされたものが種々提案されている。例えば、実開昭6
2−142471号公報に記載されているような酸素ラ
ンス用ランスパイプが本願出願人によって提案されてい
る。これは、外管と、この外管に内装される内管と、こ
の内管に内装される金属線とからなり、内管に内装され
る金属線を、内管内壁面に夫々内接し且つ隣接する金属
線相互が外接してなる環状に配設し、金属線で囲繞され
た部分と、隣接する金属線相互と内管内壁面とで囲繞さ
れた部分とに酸素の流路となる空間を夫々設け、外管と
内管との間に空間を構成したものである。
(考案が解決しようとする課題) ところが、従来の酸素ランス用ランスパイプは、その基
端部分全体をホルダーで保持した状態のままランスパイ
プ内に酸素を送り込むため、外管と内管の間の間隙を確
実に閉塞しておかないと、この間隙部分にも酸素が送給
される虞れがあった。すなわち、この間隙部分にも酸素
が送給されるようになると、燃焼過多となって外管と内
管が早く消耗したり、火炎が集中せず、熔断穿孔能率が
著しく低下したり、効率の良い熔断穿孔作業が行えなく
なる等の難点があった。しかも、外管と内管の間の間隙
を確実に閉塞するとなると、ランスパイプ自身のコスト
高を招く虞れがあった。このため、取扱いが容易で、比
較的低廉に構成でき、熔断穿孔能率の向上が図れるよう
にしたランスパイプが要求されている。尚、一方では従
来あるランスパイプを簡単に利用できて、しかも、その
消耗が抑制でき、熔断穿孔能率も向上するようなランス
パイプが要求されている。
(課題を解決するための手段) そこで、前述の如き課題を解決すべく、本考案は、第1
の考案としては、内管1と、この内管1に適宜間隙空間
5を介して外装される外管2とを備えてランスパイプ本
体Aに於いて、内管1基端部分を外管2で囲繞されない
ホルダー装着部A1とし、このホルダー装着部A1をホ
ルダー10で直に保持できるよう構成する手段を採用し
た。
また、第2の考案としては、ランスパイプ本体Aに適宜
間隙空間5を介して外装筒Bを外装すると共に、ランス
パイプ本体Aの基端部分を外装筒Bで囲繞されないホル
ダー装着部A1とし、このホルダー装着部A1をホルダ
ー10で直に保持できるよう構成する手段を採用した。
第3の考案としては、ランスパイプPの燃焼状態の安定
化が図れるように、ランスパイプ本体Aと外装筒Bとの
間の間隙空間5を外装筒Bの基端がわ部分で閉塞する手
段を採用した。
第4の考案としては、ランスパイプP自身の消耗の抑制
が図れるように、ランスパイプ本体Aと外装筒Bとの間
の間隙空間5の基端部分と先端部分とを連通状態とする
手段を採用した。
第5の考案としては、ランスパイプPの消耗を抑制で
き、熔断穿孔能力も向上するように、ランスパイプ本体
Aと外装筒Bとの間の適宜間隙空間5に適宜金属線9を
内装する手段を採用した。
第6の考案としては、ランスパイプP先端の着火部を小
さくして、着火性が良好となるように、ランスパイプ本
体Aの先端部分を外装筒Bで被覆しないよう構成する手
段を採用した。
(作用) しかして、第1の考案にあっては、内管1と外管2との
間には適宜間隙空間5が介装され、内管1は、その基端
部分だけを残して外管2で囲繞される。そして、内管1
基端部分は、ホルダー10で保持されると共に、内管1
内にのみホルダー10から酸素が送給される。
また、第2の考案にあっては、ランスパイプ本体Aと外
装筒Bとの間には適宜間隙空間5が設けられ、ランスパ
イプ本体Aは、その基端部分だけを残して外装筒Bで囲
繞される。そして、ランスパイプ本体A基端部分は、ホ
ルダー10で保持されると共に、ランスパイプ本体A内
にのみホルダー10から酸素が送給される。
第3の考案にあっては、間隙空間5をその基端がわ部分
で閉塞すると、間隙空間5内に於いて空気に流れが生じ
なくなる。
第4の考案にあっては、間隙空間5の基端部分と先端部
分とを連通状態とすると、間隙空間5内に於ける空気
が、ランスパイプ本体A内先端部分から噴出される酸素
と共に、ランスパイプP前方に向って流れるようにな
る。
第5の考案にあっては、ランスパイプ本体Aと外装筒B
との間の間隙空間5に内装される金属線9は、間隙空間
5を流れる空気の流量を減らすと共に、燃焼力を増すよ
うになる。
第6の考案にあっては、ランスパイプP先端は、その径
が小さくなり、着火され易くなる。
(実施例) 以下、本考案を図示例について説明する。
先ず、第2図乃至第5図に示す本考案のランスパイプP
は、金属製(鉄を主体とする)の内管1と、この内管1
に適宜間隙空間5を介して外装されると共に、内管1よ
り肉薄で且つ若干短い金属製(鉄を主体とする)の外管
2と、内管1と略同一長さで且つ内管1に内装される複
数の金属線3(鉄を主体とする)とからなるランスパイ
プ本体Aを形成する。そして、内管1の基端部分を外管
2で囲繞されないように構成して、この内管1の基端部
分をホルダー装着部A1としている。すなわち、このホ
ルダー装着部A1が適宜構成のホルダー10によって直
に保持され、内管1A内にのみホルダー10からの酸素
が供給されるように構成してある。尚、内管1に内装さ
れる複数の金属線3は、内管1内壁面に夫々内接せしめ
られると共に、隣接する金属線3相互が外接せしめられ
るよう環状に配設されている。しかも、金属線3で囲繞
された中心部分を、比較的大きな空間となる主酸素流路
とし、隣接する金属線3相互と内管1内壁面とで囲繞さ
れた部分夫々を、主酸素流路より小さな空間となる副酸
素流路としてある。
更に、第2図及び第3図に示すランスパイプPは、内管
1と外管2との間の間隙空間5を、その基端がわと先端
がわとが連通した状態としてある。
そして、第4図及び第5図に示すランスパイプPは、内
管1と外管2との間の間隙空間5を、その基端がわで介
装物6によって閉塞し、しかも、外管2には、外管2と
は異なる材料で構成された被覆体4が被覆状に外嵌され
ている。
また、第6図乃至第9図に示す本考案のランスパイプP
は、金属製ランスパイプ本体Aと、このランスパイプ本
体Aに外装されると共に肉薄で且つランスパイプ本体A
より若干短い外装筒Bとからなり、ランスパイプ本体A
基端部分は外装筒Bで囲繞されないよう構成し、このラ
ンスパイプ本体Aの基端部分をホルダー装着部A1とし
ている。すなわち、このホルダー装着部A1が適宜構成
のホルダー10によって直に保持され、ランスパイプ本
体A(内管1)内にのみホルダー10からの酸素が供給
されるように構成してある。
そして、第6図及び第7図に示すランスパイプ本体A
は、金属製(鉄を主体とする)内管1と、この内管1に
外装され、内管1と同じ長さで、且つ内管1より肉薄と
なる金属製(鉄を主体とする)外管2と、内管1に内装
される複数の金属製(鉄を主体とする)金属線3とから
なり、内管1に内装される複数の金属線3は、内管1内
壁面に夫々内接せしめられると共に、隣接する金属線3
相互が外接せしめられるよう環状に配設されている。し
かも、金属線3で囲繞された中心部分を、比較的大きな
空間となる主酸素流路とし、隣接する金属線3相互と内
管1内壁面とで囲繞された部分夫々を、主酸素流路より
小さな空間となる副酸素流路としてある。また、ランス
パイプ本体Aと外装筒Bとの間の間隙空間5を、その基
端がわと先端がわとが連通した状態としてある。
更に、第8図及び第9図に示すランスパイプ本体Aは、
金属製(鉄を主体とする)内管1と、この内管1に外装
され、内管1と同じ長さで、且つ内管1より肉厚となる
金属製(鉄を主体とする)外管2と、内管1と外管2と
の間の間隙空間5に介装される複数の金属線3(鉄を主
体とする)とからなり、この金属線3は、内管1外壁面
に外接せしめられると共に、外管2内壁面に内接せしめ
られるよう環状に配設されている。しかも、ランスパイ
プ本体Aと外装筒Bとの間の間隙空間5にも、複数の金
属線9(鉄を主体とする)が、ランスパイプ本体A外壁
面に外接せしめられると共に、外装筒B内壁面に内接せ
しめられるよう環状に配設されている。
ところで、ランスパイプ本体Aに於ける内管1に外装さ
れる外管2は、内管1と同心となるように配設され
(尚、必ずしも同心でなくても良い)ている。ところ
で、内管1は、それを径の異なる複数の管材を同心とな
るように(尚、必ずしも同心でなくても良い)配設して
なる多重管で構成し、この多重管相互間に適宜空間を設
けたものでも良い(図示せず)。
更に、外装筒Bは、例えば、鉄や、アルミ材や、ステン
レス材や、セラミック材や、紙材等の適宜材料を利用し
て構成され、ランスパイプ本体Aに適宜間隙空間5を介
して外装できるように構成されている。そして、この外
装筒Bに、適宜材料で構成された被覆体4を外装するこ
ともかまわない。(図示せず)すなわち、被覆体4を、
例えば、アルミ材や、ステンレス材や、セラミック材
や、紙材等の適宜材料を利用して構成し、これらを外装
筒Bに隙間なく被覆することによって、外装筒Bと外気
との断熱性を高めると共に、外装筒Bの酸化反応を抑制
し、しかも、外管2表面がサビ難くなるよう形成でき
る。
また、ランスパイプ本体Aと外装筒Bとの間の間隙空間
5は、その基端部分と先端部分とが連通状態となるよう
に構成しても良いし、その基端がわ部分で閉塞しても良
いし、その基端がわ部分で開閉自在となるように構成し
ても良い。
尚、間隙空間5の閉塞手段は、図示例の如く、介装物6
の形状や、配置状態等によって構成することもできる
が、外管2基端部分のカシメ手段等によって構成するこ
ともできるし、その他適宜手段を採用できるものであ
る。
しかも、ランスパイプ本体Aへの外装筒Bの取付け手段
は、ランスパイプ本体Aと外装筒Bとの間に適宜介装物
6を介装せしめたり、或いは、部分的な溶接手段や、カ
シメ手段や、その他の適宜手段によって行うこともかま
わず(図示せず)、その位置や数等も適宜自由に設定で
きる。
更に、外装筒Bは、ランスパイプ本体Aの先端部分を被
覆しないよう構成し、着火部を小さく設定して、その着
火性が良好となるように形成することもできる(第8図
参照)。尚、ランスパイプ本体Aに於いて、外管2が内
管1先端部分を被覆しないよう構成することもかまわな
い。
ホルダー10は、ランスパイプPのホルダー装着部A1
を着脱自在に保持して酸素供給装置11(酸素ボンベ)
からの酸素をランスパイプ本体A、或いは、ランスパイ
プ本体Aの内管1内に送り込むためのもので、このホル
ダー10は酸素の送給量を加減できるように形成されて
いる。図中HはランスパイプPによって穿孔、切断され
る被熔削物である。
ところで、ランスパイプ本体Aの具体的構成、形状、寸
法、材質、外装筒Bの具体的構成、形状、寸法、材質、
ホルダー装着部A1の形状、寸法、内管1、外管2、金
属線3、被覆体4、金属線9夫々の具体的構成、形状、
寸法、材質、断面形状、断面積、数、間隙空間5、副酸
素流路、主酸素流路夫々の断面形状、断面積の比率、介
装物6,8の具体的構成、形状、数等も図示例等に限定
されることなく適宜自由に設定できる。
尚、ランスパイプ本体Aと外装筒Bとの間、或いは、内
管1と外管2との間の適宜間隙空間5は、ランスパイプ
本体Aに外装筒Bを、或いは、内管1に外管2を、単に
外嵌状に挿入しただけであっても、外装筒B内壁面及び
ランスパイプ本体A外壁面、或いは、外管2内壁面及び
内管1外壁面が粗く形成されたものであれば必然的に形
成されるようになり、このような隙間を利用することも
できる。
(考案の効果) 従って、本考案のランスパイプPは、内管1と、この内
管1に適宜間隙空間5を介して外装される外管2とを備
えてなるランスパイプ本体Aに於いて、内管1基端部分
を外管2で囲繞されないホルダー装着部A1とし、この
ホルダー装着部A1をホルダー10で直に保持できるよ
う構成したので、内管1と外管2の間の間隙空間5にホ
ルダー10からの酸素が送給される虞れが全くなくな
り、酸素と接触部分が多い金属線3、内管1、外管2の
順にランスパイプP先端部分の燃焼を開始できるように
なると共に、この状態を維持したままランスパイプPの
燃焼を連続的に順次進行できるようになる。すなわち、
燃焼過多となって外管2が内管1より早く消耗したりせ
ず、内管1が外管2に先行して燃焼するようになるた
め、その燃焼状態の安定化が図れるようになると共に、
火炎も集中し、熔断穿孔能率の向上が図れ、効率の良い
熔断穿孔作業が行えるランスパイプPとなる。しかも、
量産制に優れ、ランスパイプP自身を安価に提供でき、
その取扱いも極めて容易となり、ホルダー10自身も比
較的小さく構成できるようになる。更に、ランスパイプ
P全体(外管2)の径を大きく設定し易くなり、熔断穿
孔能力の高いランスパイプPを提供できるようになる。
また、本考案のランスパイプPは、ランスパイプ本体A
に適宜間隙空間5を介して外装筒Bを外装すると共に、
ランスパイプ本体Aの基端部分を外装筒Bで囲繞されな
いホルダー装着部A1とし、このホルダー装着部A1を
ホルダー10で直に保持できるよう構成したので、ラン
スパイプ本体Aが外装筒Bによって囲繞されるようにな
り、ランスパイプ本体Aの燃焼反応熱が外装筒B内に蓄
熱され易くなり、ランスパイプ本体Aの燃焼状態の継続
維持が図り易くなると共に、高い燃焼反応熱を発生でき
るようになる。しかも、ランスパイプ本体Aと外装筒B
の間の間隙空間5にホルダー10からの酸素が送給され
ず、燃焼過多となってランスパイプ本体Aが早く消耗し
たりせず、ランスパイプ本体Aが外装筒Bに先行して燃
焼するようになるため、酸素と接触部分が多いランスパ
イプ本体A(金属線3、内管1、外管2)、外装筒Bの
順にランスパイプP先端部分の燃焼を開始できるように
なると共に、この状態を維持したままランスパイプPの
燃焼を連続的に順次進行できるようになる。それから、
ランスパイプP先端内には、ランスパイプ本体A(金属
線3、内管1、外管2)が溶融してなる凹状の燃焼釜状
部を連続して形成でき、この高温燃焼釜状部によって、
ランスパイプPの酸化反応を連続的に助長できるように
なると共に、ランスパイプP燃焼状態が安定し、火が消
え難くなる。しかも、酸素の噴出圧力を高めたり、低め
たりしても、火が消えることなくランスパイプPの燃焼
を確実に継続でき、燃焼状態維持のための酸素の噴出圧
力の調節自体も容易となる。更に、量産制に優れ、ラン
スパイプP自身を安価に提供でき、その取扱いも極めて
容易となり、ホルダー10自身も比較的小さく構成でき
るようになる。そして、従来あるランスパイプをランス
パイプ本体Aとし、このランスパイプ本体Aに外装筒B
を外装するだけで構成でき、従来あるランスパイプを利
用して簡単に構成できるようになる。
ランスパイプ本体Aと外装筒Bとの間の間隙空間5を外
装筒Bの基端がわ部分で閉塞したランスパイプPにあっ
ては、間隙空間5内に於ける空気に流れが生じ難くな
り、この空気の影響を受けることなくランスパイプPの
先端部分が燃焼するようになり、しかも、ランスパイプ
本体Aが外装筒Bに先行して燃焼するようになるため、
その燃焼状態の安定化が図れるようになると共に、広範
囲の酸素圧下での燃焼反応が可能となる。そして、ラン
スパイプ本体A前方に集中するように酸素が噴出し、鋭
い火炎を得ることができるようになる。
ランスパイプ本体Aと外装筒Bとの間の間隙空間5の基
端部分と先端部分とを連通状態としたランスパイプPに
あっては、ランスパイプ本体A先端から酸素が前方に噴
出されることによって、間隙空間5内の空気が前方に向
って移動するような負圧が生じ、ランスパイプP前方に
空気が連続的に移動するようになり、酸素に空気が混じ
ってランスパイプP自身の燃焼を抑制できるようにな
り、ランスパイプPの消耗を遅くすることができるよう
になる。
ランスパイプ本体Aと外装筒Bとの間の適宜間隙空間5
に適宜金属線9を内装したランスパイプPにあっては、
間隙空間5内に於ける空気がより流れ難くなり、空気の
影響を受けることなくランスパイプPの先端部分が燃焼
すると共に、ランスパイプ本体Aが外装筒Bに先行して
燃焼し、燃焼状態の安定化が一層向上するようになる。
しかも、ランスパイプP自身の燃焼力が高くなり、熔断
穿孔能力の優れたランスパイプPとなる。
ランスパイプ本体Aの先端部分を外装筒Bで被覆しない
よう構成したランスパイプPにあっては、全体が比較的
大径のランスパイプPであっても、着火部は比較的小さ
な径とすることができ、この部分の着火が容易となり、
作業能率も向上するようになる。
尚、外装筒Bと異なる適宜材料で構成された被覆体4を
外装筒Bに被覆することにより、外装筒Bの酸化反応を
抑制できるようになる。また、被覆体4によって、外装
筒B自身の蓄熱効果が生じるようになり、ランスパイプ
Pの燃焼熱が逃げずに蓄えられて、ランスパイプPの熔
断穿孔能力及び能率が向上するようになる。更に、外装
筒B表面の腐食をも防止できるようになると共に、外観
上の体裁も良好となりランスパイプPとしての商品価値
を高められるようになる。
特に、被覆体4として、アルミを使用した場合は、テル
ミット反応によって一層高温の燃焼反応熱が得られるよ
うになる。また、被覆体4として、紙材を使用した場合
は、これを絶縁材とすることによるアークを併用でき、
一層高温の燃焼反応が期待できるランスパイプPとな
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案を例示するもので、第1図は使用状態の正
面図、第2図は縦断正面図、第3図は縦断側面図、第4
図及び第5図は他の実施例を示し、第4図は縦断正面
図、第5図は縦断側面図、第6図及び第7図は他の実施
例を示し、第6図は縦断正面図、第7図は縦断側面図、
第8図及び第9図は他の実施例を示し、第8図は縦断正
面図、第9図は縦断側面図である。 P…ランスパイプ、A…ランスパイプ本体、A1…ホル
ダー装着部、B…外装筒、 1…内管、2…外管、3…金属線、4…被覆体、5…間
隙空間、6…介装物、7…間隙空間、8…介装物、9…
金属線、 10…ホルダー、11…酸素供給装置、12…ホース、 H…被熔削物。

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内管と、この内管に適宜間隙空間を介して
    外装される外管とを備えてなるランスパイプ本体に於い
    て、内管基端部分を外管で囲繞されないホルダー装着部
    とし、このホルダー装着部をホルダーで直に保持できる
    よう構成したことを特徴とする酸素ランス用ランスパイ
    プ。
  2. 【請求項2】ランスパイプ本体に適宜間隙空間を介して
    外装筒を外装すると共に、ランスパイプ本体の基端部分
    を外装筒で囲繞されないホルダー装着部とし、このホル
    ダー装着部をホルダーで直に保持できるよう構成したこ
    とを特徴とする酸素ランス用ランスパイプ。
  3. 【請求項3】間隙空間をその基端がわ部分で閉塞した請
    求項1または2記載の酸素ランス用ランスパイプ。
  4. 【請求項4】間隙空間の基端部分と先端部分とを連通状
    態とした請求項1または2記載の酸素ランス用ランスパ
    イプ。
  5. 【請求項5】ランスパイプ本体と外装筒との間の適宜間
    隙空間に適宜金属線を内装した請求項2乃至4いづれか
    記載の酸素ランス用ランスパイプ。
  6. 【請求項6】ランスパイプ本体の先端部分を外装筒で被
    覆しないよう構成した請求項2乃至5いづれか記載の酸
    素ランス用ランスパイプ。
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