JPH06213994A - 衛星航法システムにおける位置計算方法 - Google Patents

衛星航法システムにおける位置計算方法

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JPH06213994A
JPH06213994A JP5300737A JP30073793A JPH06213994A JP H06213994 A JPH06213994 A JP H06213994A JP 5300737 A JP5300737 A JP 5300737A JP 30073793 A JP30073793 A JP 30073793A JP H06213994 A JPH06213994 A JP H06213994A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両位置の計算において非線形誤差を考慮す
ることによって、衛星航法システムを使用して生成した
車両位置推定値の精度を高めることである。 【構成】 本方法は、誤差係数α,β,γ,δを含むよ
うに標準の航法方程式を修正する。αはx座標成分の誤
差をモデル化するために使用し、βはy座標成分の誤差
をモデル化するために使用し、γはz座標成分の誤差を
モデル化するために使用し、δは疑似距離の誤差をモデ
ル化するために使用する。これらの誤差係数は拡張可能
GPSシステムまたは差動GPSシステムを使用して計
算することができる。誤差係数はリアルタイムで計算す
ることもできるし、あるいはいったん計算した後、それ
らを一定期間の間使用することもできる。計算した後、
誤差係数を位置推定値の計算に因数化して、精度を高め
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般には、一群の地球
軌道衛星を使用して、地球の表面またはその近くに置か
れた受信機の位置を決定する衛星航法システムの分野に
関するものであって、より詳細には、上記衛星航法シス
テムにおける位置推定値の精度を高める方法および装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国を含む数カ国の政府は、現在、一般
に全地球位置決定システム(GPS:Global positioni
ng system) と呼ばれる地上位置決定システムを開発中
である。GPSは、地球の表面またはその近くに置かれ
た受信機へ非常に正確な3次元位置情報を提供すること
を意図した衛星無線航法システムである。
【0003】米国政府は、そのGPSを“NAVSTA
R”と呼んでいる。NAVSTARGPSは、1993
年に完全に運用可能と宣言されるものと期待されてい
る。前ソ連政府は、“GLONASS”として知られる
GPSの開発に着手している。さらに、“NAVSA
T”および“GRANAS”として知られる2つのヨー
ロッパ方式が開発中である。説明の便宜上、以下、NA
VSTAR GPSに焦点を合わせて本発明を説明す
る。しかし、本発明は他の全地球位置決定システムにも
同様に適用することができる。
【0004】NAVSTAR GPSにおいては、6つ
の別個の円軌道のそれぞれに4個のGPS衛星が存在
し、全部で24個のGPS衛星が生じるものと考えられ
る。それらのうち、21個が運用され、3個が予備であ
る。衛星の軌道は、極周回でも赤道周回でもなく、相互
に直交する傾いた平面内にある。
【0005】各GPS衛星は、約12時間ごとに1回、
地球を周回する。このことと、地球が24時間ごとに1
回、自転することとが組み合わさって、地球が1回転す
る間に、各衛星は厳密に2つの軌道を完成する。
【0006】任意の決められた時刻での各衛星の位置は
正確にわかっており、地球へ連続的に送信される。この
位置情報は、時刻(GPS時刻)に対する宇宙空間内の
衛星の位置を示し、天体暦データとして知られる。
【0007】天体暦データのほかに、各衛星が送信した
航法信号は、信号を送信した正確な時刻を含んでいる。
各航法信号に含まれているこの送信時刻を用いて、受信
機から各衛星までの距離を求めることができる。航法信
号を受信機が受信した時刻に着目して、伝播時間遅れを
計算することができる。この時間遅れに信号の伝播速度
を掛けると、送信中の衛星から受信機までの疑似距離
(pseudorange)が得られる。
【0008】この距離が疑似距離と呼ばれる理由は、受
信機の時計がGPS時刻と正確に同期していないことが
あること、そして大気中を伝播することによって航法信
号の伝播時間に遅れが生じることがあるからである。前
者によってクロックバイアス(誤差)が生じ、後者によ
って大気バイアス(誤差)が生じる。クロックバイアス
は数ミリ秒の大きさになることがある。
【0009】地球の中心に対する受信機の位置は、少な
くとも3個の衛星からの2つの情報(天体位置データと
疑似距離)を用いて、受動三角測量法によって決定する
ことができる。
【0010】三角測量は3つのステップが必要である。
最初に、受信機の視野内の少なくとも3個の衛星の位置
を決定しなければならない。第2に、受信機から各衛星
までの距離を決定しなければならない。最後に、最初の
2つのステップからの情報を用いて、地球の中心に対す
る受信機の位置を幾何学的に決定しなければならない。
【0011】三角測量は、少なくとも3個のGPS衛星
を使用し、簡単な幾何学的理論によって、地球上のすべ
ての受信機の絶対地上位置(地球の中心に対する緯度、
経度、および高度)を計算することができる。位置推定
値の精度は、一部には、選択するGPS衛星の数によっ
て決まる。位置計算により多くのGPS衛星を使用する
ことにより、地上位置推定値の精度を高めることができ
る。
【0012】従来は、それぞれの地上位置推定値を決定
するのに、4個のGPS衛星が選択された。3個の衛星
は三角測量に使用され、クロックバイアスを修正するた
めに4番目の衛星が追加された。もし受信機の時計とG
PS衛星の時計とが正確に同期していれば、4番目の衛
星は必要ないであろう。しかし、正確な時計(例えば、
原子時計)は高価であり、従ってすべての用途に使用す
る訳にはいかない。
【0013】NAVSTAR GPS のこれ以上の詳
細は、Parkinson,Brandford W. andGilbert,Stephen
W.,“NAVSTAR: Global Positioning System -- Ten Yea
rs Later,”Prceedings of the IEEE, Vol.71, No.10,
October 1983 、および GPS:A Guide to the Next Util
ity, published by Trimble Navigation Ltd.,Sunnyval
e,California, 1989, pp.1-47 を参照されたい。また、
NAVSTAR GPS を使用する車両位置決定/航
法システムの詳細は、米国特許出願07/628,560号、発明
の名称“Vehicle Position Determination System and
Method”(1990年12月3日出願)を参照されたい。
【0014】NAVSTAR GPS においては、各
衛星からの電磁信号が単一搬送周波数を使用して連続的
に送信される。しかし、各衛星は信号の識別をするため
異なる変調ゴールドコードを使用している。搬送周波数
は各衛星に固有の疑似ランダム信号を使って変調され
る。従って、航法信号を復調したとき、周回するGPS
衛星を識別することができる。
【0015】さらに、NAVSTAR GPSは、疑似
ランダム信号を使用して搬送波を変調する2つのモード
を考えている。第1変調モードの場合、搬送波が粗/捕
捉(C/A:Coase/Acquisition ) 信号によって変調さ
れるので、「粗/捕捉」モードすなわちC/Aモードと
呼ばれる。「粗/捕捉」モードすなわちC/Aモード
は、また、標準位置決定サービス(Standard Positioni
ng Service) として知られる。C/A信号は、 1.023 M
Hz のチップレートをもつゴールドコードシーケンスで
ある。ゴールドコードシーケンスはこの分野では周知で
ある。
【0016】チップは疑似ランダムコードの1個別パル
スである。疑似ランダムコードシーケンスのチップレー
トは、シーケンスのチップが生成される速度である。従
って、チップレートは、コード反復率をコードのメンバ
ー数で割ったものに等しい。NAVSTAR GPSの
C/Aモードに関しては、各ゴールドコードシーケンス
の中に1,023 個のチップが存在し、シーケンスは1ミリ
秒ごとに1回繰り返される。4個のGPS衛星からの1.
023 MHz のゴールドコードシーケンスを用いることによ
り、地球の受信機の地上位置を 60 〜 100mの概算精度
(95%の確実さで)で決定することができる。
【0017】NAVSTAR GPSにおける第2変調
モードは、精密モードまたは保護(P:Protected ) モ
ードと呼ばれる。Pモードの場合、疑似ランダムコード
は 10.23 MHz のチップレートを有する。さらに、Pモ
ードのシーケンスは非常に長いので、シーケンスは26
7日ごとに1回繰り返すだけである。その結果、すべて
の受信機の地上位置を16mの概算精度(おそらく球面
誤差)で決定することができる。Pモードは精密位置決
定サービス(Precise Positioning Service )として知
られる。
【0018】Pモードのシーケンスは、米国政府が秘密
にしているので、公然と入手することができない。Pモ
ードは、米国政府によって特別に認可された受信機のみ
が使用することが意図されている。従って、Pモードの
変調データは、一般に入手できないので、多くのGPS
ユーザーはもっぱらC/A変調モードによって提供され
るGPSデータに頼らざるをえない。これは大部分のユ
ーザーを不正確な位置決定システムへ追いやる。
【0019】前に述べたクロック誤差と大気誤差は、位
置決定システムをますます不正確なものにする。GPS
位置計算に影響を及ぼす他の誤差として、受信機の雑
音、信号の反射、シェージング、および衛星経路変化
(例えば、衛星のウォブル(wobble) )がある。これら
の誤差のために、正しくない疑似距離や衛星位置が計算
される。疑似距離や衛星位置が正しくなければ、車両位
置決定システムによって計算される位置推定値の精度が
悪くなる。
【0020】これらの誤差の多くを補償または修正する
方法を使用することができる。しかし、大気誤差と衛星
経路変化は非線形成分を有する。これらの誤差が位置決
定精度の±2mの限界の原因となっている。
【0021】これらの非線形誤差を補償しようとする従
来の方法は、差動GPSシステム(後で説明する)を使
用して、各疑似距離について線形バイアスを生成する
(すなわち、各衛星についてバイアスを計算する)。既
知の定位置を有する基地局は各衛星ごとに疑似距離を計
算する。基地局は、さらに、その既知の位置と各衛星の
位置(天体暦データから計算された)間の距離を計算す
る。計算した各距離と疑似距離とを比較することによ
り、各衛星ごとに疑似距離バイアスを計算することがで
きる。次に、各衛星ごとに疑似距離バイアスを車両へ転
送し、位置推定値の計算に使用することができる。
【0022】しかし、この方法は誤差の非線形性を考慮
に入れていない。例えば、もし衛星が位置P1 にあるこ
とを天体暦データが示し、実際にはその衛星が位置P2
(ウォッブルのせいで)にあれば、疑似距離を修正する
単一線形バイアスはウォッブルを完全に修正することが
できない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従って、これらの非線
形誤差を修正して、車両位置推定値の精度を高めること
ができる方法が要望されている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、衛星航法シス
テムと一緒に使用する方法および装置である。車両位置
計算に非線形誤差を考慮に入れることによって、車両位
置推定値の精度を高めることができる。このため、誤差
係数α,β,γ,δを含むように標準の航法方程式を修
正している。αはx方向の誤差をモデル化するため使用
し、βはy方向の誤差をモデル化するため使用し、γは
z方向の誤差をモデル化するため使用し、δは疑似距離
の平均誤差をモデル化するため使用している。
【0025】誤差ソース(α,β,γ,δを用いてモデ
ル化されている)は全くランダムであるので、各誤差ソ
ースは零期待値を有し、また長い期間にわたって予測す
ることはできないであろう。しかし、短い期間について
は、誤差係数は、特徴づけることができる動向に従うと
予想される。これらの動向こそが、誤差係数によってモ
デル化されるものである。本質的に、誤差係数は各衛星
からの誤差を車両位置の誤差へ転嫁する。例えば、各衛
星ごとのx方向の誤差は平均されて、車両位置のx方向
の単一誤差として表現される。従って、誤差係数は、そ
れらを計算した特定の一群の航法衛星(例えば、4個の
選択した衛星)に対してだけ意味を有する。
【0026】本発明は、拡張可能GPSシステムまたは
差動GPSシステムのどちらとも一緒に使用することが
できる。拡張可能GPSシステムの第1の実施例におい
ては、8個の衛星を使用して、車両位置、クロックバイ
アス、および4つの誤差係数の値を計算する。拡張可能
GPSシステムの第2の実施例においては、6個の衛星
を使用して、車両位置、クロックバイアス、および4つ
の誤差係数の値を計算する。拡張可能GPSシステムの
第3の実施例においては、4個の衛星を使用して、車両
位置、クロックバイアス、および4つの誤差係数の値を
計算する。
【0027】差動GPSシステムの第1の実施例におい
ては、基地局と5個の衛星を使用して、クロックバイア
スと4つの誤差係数の値を計算する。誤差係数は車両へ
送信して車両位置の計算に使用することができる。
【0028】誤差係数は、各車両位置の推定値の計算と
同時に(すなわち、リアルタイムで)計算することがで
きる。上記の代わりに、誤差係数をいったん計算し、そ
の後一定期間の間、車両位置の計算に使用することがで
きる。誤差係数を計算するため使用した特定の方法しだ
いで、車両位置推定値の精度を向上させるため、数分か
ら、選択した一群の衛星が視界内にある間までの長時間
にわたって、計算した誤差係数の値を使用できると予想
される。
【0029】
【実施例】次に、添付図面を参照して本発明を説明す
る。図中の類似の参照番号は類似の要素/ステップを示
す。
【0030】本発明は、衛星航法システムから受信した
位置データの完全性を監視する方法および装置である。
好ましい実施例においては、NAVSTAR全地球位置
決定システム(GPS)が使用されている。上に述べた
ように、図1に示したNAVSTAR GPSは、6つ
の軌道104で地球を周回する21個の運用衛星102
を有する。
【0031】図2に示すように、本発明を自律車両シス
テム200に使用した場合について説明する。典型的な
星座(すなわち、一群の衛星)202は、GPSデータ
を送信する4個のGPS衛星102(a)〜102
(d)から成っている。車両(例えば、自律採掘トラッ
ク)210と基地局220は、それぞれのGPSアンテ
ナ212,222を使用して、各GPS衛星102から
GPSデータ/航法信号を受信するようになっている。
【0032】GPS受信機は、受信機の視界内にある衛
星からGPS航法信号を受信することができる(すなわ
ち、ラインオブサイト通信)。例えば、「視界内」と
は、どれかの衛星が水平線から上方に少なくとも10°
にあると定義することができる。10°の角度は、使用
可能な視界内の衛星と、視界から水平線の下へ沈んだば
かりの衛星との間に緩衝区域を与える。
【0033】「星座」202は、GPS受信機の視界内
の衛星から選択された一群の衛星である。例えば、GP
S受信機の視界内にある6個の衛星群から4個の衛星を
選択することができる。三角測量(後で説明する)に都
合のよい幾何学的図形であるので、通常、4個の衛星が
選択される。
【0034】基地局220は、既知の定位置に設置され
たGPS受信機(すなわち、基準受信機)を有する。基
地局220は、通信チャンネル225を介して車両21
0と通信する。
【0035】通信チャンネル225は基地局220と車
両210間の通信リンクを表す。好ましい実施例の場
合、通信チャンネル225は無線トランシーバから成っ
ている。通信チャンネル225は基地局220と車両2
10間でデータを転送するために使用される。
【0036】自律車両システム200は、オプションと
して1つまたはそれ以上のシュードライト (pseudolit
e) 230を備えることができる。シュードライトは、
GPS衛星をエミュレートする、地表またはその近くに
設置された送信装置である。シュードライトは既知の定
位置に設置されているので、GPSから得られた位置推
定値の精度を非常に高めることができる。ここでは、説
明の便宜上、GPS衛星102のみを説明する。しか
し、衛星からの位置データが必要な場合、シュードライ
トのデータで代用できることを理解されたい。
【0037】図3に、GPS衛星102、車両210、
基地局220、およびシュードライと230を有する、
本発明の自律車両システム200の高水準ブロック図を
示す。車両210は車両位置決定装置(Vehicle Positi
oning System:VPSと略す) 310と航法装置320
を備えている。
【0038】A.車両位置決定装置(VPS)310 車両210をあらかじめ決められた経路に沿って誘導す
る仕事は、中でも、一定の基準点に対する車両の現在位
置の正確な推定値を必要とする。現在位置がわかれば、
次の目的地へ進むよう車両210に指令することができ
る。VPS310は車両210の位置推定値を高い精度
で決定することができる。
【0039】VPS310はGPS処理装置312と運
動位置決定装置(Motion Positioning System : MPS
と略す)314を有する。GPS処理装置312はGP
S衛星102からGPSデータすなわち航法信号を受信
し、その航法信号から車両210の第1位置推定値(Fi
rst Position Estimate : FPEと略す)を計算する。
MPS314は走行距離計316と、初期既知位置から
の変化に基づいて車両の位置を追跡する慣性基準装置
(Inertia Refernce Unit : IRUと略す)318を有
する。MPS314は車両210の第2位置推定値を生
成する(実際の計算はVPS処理装置324の中で行わ
れる)。第1位置推定値と第2位置推定値は別個に導か
れる。
【0040】第1位置推定値(GPSから)は車両21
0の位置の独立した指示として用いることができる。同
様に、第2位置推定値(MPSから)は車両210の位
置の独立した指示として用いることができる。しかし、
好ましい実施例においては、第1位置推定値と第2位置
推定値がVPS処理装置324によって組み合わされ
(以下に説明する)、より正確な第3位置推定値すなわ
ち最良位置推定値が生成される。
【0041】B.航法装置320 航法装置320はVPS314から第3位置推定値を受
け取る。航法装置320はこの正確な第3位置推定値を
用いて、車両210を正確に誘導する。
【0042】C.GPS処理装置312 GPS処理装置312はシステム200の心臓部であ
る。図4に示すように、GPS処理装置312は受信機
装置400とGPSプロセッサ408を有する。受信機
装置400は衛星から航法信号を受信し、復号する。G
PSプロセッサ408は受信機装置400からの情報を
用いて、第1位置推定値を計算する。
【0043】受信機装置400はGPSアンテナ40
2、前置増幅器404、およびGPS受信機406を有
する。アンテナ402はスペクトルの無線部分の中の電
磁放射を受信するようになっている。前置増幅器404
は選択したGPS衛星からGPSアンテナ402によっ
て受信されたGPS航法信号を増幅する。GPS受信機
406はGPS航法信号を復号し、選択した各衛星の疑
似距離と衛星位置を生成する多重チャンネル受信機であ
る。GPSプロセッサ408は複数の衛星の疑似距離と
衛星位置を用いて、車両210の第1位置推定値を計算
する。
【0044】好ましい実施例においては、アンテナ40
2と前置増幅器404は単一ユニットに統合されてい
る。統合されたアンテナ/前置増幅器402/404と
受信機406は、 Magnavox Advanced Products and Sy
stems Co. ( 米国 ) から部品番号 MX4200 として市販
されている。GPSプロセッサ408はMotorola Inc.
(米国) から市販されている MC68020 マイクロプロセ
ツサを含む。
【0045】受信機406は、以下のように、各衛星の
疑似距離を計算する。前に述べたように、GPS衛星か
ら送信される各信号は、信号が送信された正確な時刻で
連続的にコード化される。信号が受信機406で受信さ
れた時刻に着目して、伝播時間遅れを計算することがで
きる。この時間遅れに、信号の伝播速度(2.9979245998
×108 m/s )を乗じると、送信中の衛星から受信機まで
の疑似距離が得られる。前に述べたように、この距離は
「疑似距離」と呼ばれる。その理由は、受信機の時計が
GPS時間に正確に同期していない(クロック誤差が生
じる)のと、異なる大気層が信号の伝播速度を変化させ
る(大気誤差が生じる)からである。
【0046】GPS受信機406は暦を用いて衛星位置
をおおまかに決定することができる(衛星を捕捉するた
め)。衛星位置をより正確に決定するため、受信機40
6はGPS航法信号を復号し、そこから天体暦データを
引き出す。天体暦データは送信中の衛星の正確な位置を
示す。
【0047】GPSプロセッサ408はGPS受信機4
06からの疑似距離と衛星位置を用いて、第1位置推定
値を計算する。これは次に図5を参照して説明する。
【0048】図5に、車両210の視界内のGPS衛星
102(a)〜102(d)を有するサンプル衛星の星
座202を示す。デカルト座標系において、地球の中心
に対して、衛星102(a)は(x1 ,y1 ,z1 )に
位置し、衛星102(b)は(x2 ,y2 ,z2 )に位
置し、衛星102(c)は(x3 ,y3 ,z3 )に位置
し、衛星102(d)は(x4 ,y4 ,z4 )に位置
し、車両210は(Ux,Uy ,Uz )に位置してい
る。
【0049】各衛星102のデカルト(x,y,z)座
標は、GPS受信機406によって衛星の天体暦データ
を用いて決定される。車両と各衛星間の疑似距離(PS
1,PSR2 ,PSR3 ,PSR4 )はGPS受信機
406によって送信時間遅れを用いて決定される。少な
くとも4個の衛星についてこの情報が得られれば、以下
の4つの距離方程式を用いて、車両210(すなわち、
受信機406)の位置を決定することができる。 (x1 −Ux 2 +(y1 −Uy 2 +(z1 −Uz 2 =(PSR1 −Bclock 2 (1) (x2 −Ux 2 +(y2 −Uy 2 +(z2 −Uz 2 =(PSR2 −Bclock 2 (2) (x3 −Ux 2 +(y3 −Uy 2 +(z3 −Uz 2 =(PSR3 −Bclock 2 (3) (x4 −Ux 2 +(y4 −Uy 2 +(z4 −Uz 2 =(PSR4 −Bclock 2 (4) ここで、Bclock =クロックバイアスである。「クロッ
クバイアス」は、上に述べたクロック誤差を補償するた
めの零次修正係数である。
【0050】これらの式に4個の未知数Ux ,Uy ,U
z ,Bclock が存在することに留意されたい。また、各
衛星が1つの式を生み出すことに留意されたい。従っ
て、4個の衛星と4個の未知数を有するから、それらの
式を解いて、クロックバイアス(Bclock )と車両21
0の位置(Ux ,Uy ,Uz )を求めることができる。
【0051】もしクロックバイアス(Bclock )が除去
されれば、式に残っているのは3個の変数のみであるの
で、車両210の位置を求めるには、必要な衛星は3個
のみでよい。もし受信機装置400内で高精密時計(例
えば、原子時計)を使用すれば、クロックバイアスを除
くことができる。
【0052】車両の緯度(L)と経度(λ)が所望なら
ば、以下の式を用いて計算することができる。 緯度≒ cos-1〔(Ux 2 +Uy 2 )/(Ux 2 +Uy 2 +Uz 2 )〕1/2 (5) 経度≒ tan-1y /Ux (6) この緯度の式は概算緯度を与えることに留意されたい。
より正確な緯度を決定するには、複雑な反復処理を用い
る必要がある。
【0053】D.GPS処理装置312とカルマンフィ
ルタリング ユーザーの立場から、GPS処理装置312は自律車両
システム200の最も重要な部分である。GPS処理装
置312は、各GPS衛星から信号を受信すること、処
理すべき最適な衛星を選択すること、選択した各衛星の
正確な位置を決定すること、各衛星までの疑似距離を決
定すること、最後に衛星位置と疑似距離に基づいて受信
機の位置を推定することを担当する。これらのすべて
を、雑音(大気、前置増幅器、および受信機によって生
じた雑音を含む)によってひどく損なわれることが多い
受信データ(振幅も大きく減衰している)を用いて実行
しなければならない。GPS処理装置312は、GPS
航法信号から雑音を除去するためカルマンフィルタリン
グに広範に依存している。カルマンフィルタリングはG
PSプロセッサ408内で実行される。
【0054】カルマンフィルタは、通常はソフトウェア
またはファームウェアによってディジタルコンピュータ
(プロセッサ408)で実行される再帰的最小2乗アル
ゴリズムである。好ましい実施例においては、カルマン
フィルタは、雑音を含む信号が連続的でなくて、離散的
であると仮定する。データと雑音は共にベクトル形式に
モデル化され、データは再帰的に処理される。
【0055】カルマンフィルタは2つの機能を実行す
る。最初に、カルマンフィルタは前にデータからデータ
推定値を外挿する。第2に、カルマンフィルタは推論し
たデータ推定値を現在データに基づいて更新し、精緻に
する。例えば、時刻t1 における車両の位置p1 と速度
1 がわかっていれば、フィルタ(外挿ステップを実行
する)はp1 とv1 を用いてt2 における位置p2 を推
定する。そのあと(更新ステップを実行する)、t2
おいて新しく取得したデータを用いて位置推定値p2
精緻にする。外挿ステップまたは更新/精緻ステップの
どちらかにおいて支援するためカルマンフィルタへ送ら
れるデータは、フィルタに「制約を付ける」ように命じ
られる。
【0056】カルマンフィルタリングはこの分野では周
知である。カルマンフィルタリングのこれ以上の詳細
は、Brown, R. G., “Kalman Filtering: A Guided Tou
r,”Iowa State University 、および Kao, Min H. and
Eller,Donald H., “Multiconfiguration Kalman Filt
er Design for High-Performance GPS Navigation,”IE
EE Transactions on Automatic Control, Vol.AC-28,N
o.3, March 1983 を参照されたい。
【0057】通常は、カルマンフィルタは線形フィルタ
であるので、上に述べた距離方程式は直かに解かれない
が、最初に線形化される。すなわち、式を微分し、各式
の導関数を求めて、最後の既知位置からの変化を計算す
る。例えば、GPSプロセッサ408によって、航法方
程式を微分し、ti-1 における最後の既知車両位置(U
x ,Uy ,Uz i-1 からの位置変化(ΔUx ,Δ
y ,ΔUz )を求めることによって、時間ti におけ
る最初の位置推定値を迅速に計算することができる。こ
れにより、距離方程式を非常に簡単に解くことができ
る。
【0058】カルマンフィルタリングの代りに、最小2
乗推定まは最良適合多項マッチッングを用いることがで
きる。
【0059】E.基地局220 GPS衛星102の星座202からのGPSデータは、
さらに基地局220において受信される。基地局220
はホスト処理装置328を備えている。ホスト処理装置
328は、地球の中心に対する基地局の位置を決定する
ためGPS受信機(例えば、Magnavox model MX4818)を
有している点で、車両210のGPS処理装置312に
似ている。基地局は「差動GPSシステム(differenti
al GPS system ) 」を構成するために使用される。差動
GPSシステムにおいては、基地局の既知位置と、基地
局のGPS計算位置とを用いて、バイアスが計算され
る。各疑似距離についてバイアスすなわち修正係数を作
り出すことにより、基地局は最初の位置推定値の中に存
在する誤差を定量化し、修正することができる。
【0060】基地局はいろいろな仕方でバイアスを計算
することができる。好ましい実施例においては、各衛星
からのGPS計算疑似距離と、衛星と基地局220の既
知位置間の計算距離(d)とを比較する。この差は前に
述べた大気誤差や他の誤差によって生じた「差動バイア
ス」である。基地局は位置計算に使用した各衛星ごとに
バイアスを計算する。これらのバイアスは通信チャンネ
ル225を通じて車両へ転送して、最初の位置推定値の
精度を高めるために使用することができる。
【0061】位置(x,y,z)にある衛星と位置(B
x ,By ,Bz )にある基地局間の距離(d)は、以下
の標準距離方程式を使用して計算する。 (x−Bx 2 +(x−By 2 +(x−Bz 2 =d2 (7) 衛星の位置(x,y,z)は衛星の天体暦データから計
算する。
【0062】差動GPSシステムは、車両210が基地
局220の比較的近くに(例えば、40 km 以内)位置
していると仮定しているので、基地局220における大
気誤差と、車両210における大気誤差とはほとんど同
じである。これにより、車両は、基地局において生成さ
れた情報に基づいて車両の最初の位置推定値の精度を修
正する、すなわち高めることができる。
【0063】F.運動位置決定装置(MPS)314 前に述べたように、MPS314は、車両の走行距離計
316と、初期既知位置からの変化に基づいて車両の位
置を追跡する慣性基準装置(IRU)318を備えてい
る。走行距離計316は車両210の移動距離に関する
データを生成する。IRU318は、レーザージャイロ
320と、位置、速度、横揺れ、縦揺れ、偏揺れの各デ
ータを生成するため使用される加速度計322を備えて
いる。MPS314はIRUのデータと走行距離計のデ
ータをVPS処理装置324へ与える。MPS相互通信
プロセッサ326は、VPS処理装置324へ与えるM
PSデータのフォーマットを管理する。このデータか
ら、VPS処理装置324は車両210の第2位置推定
値を生成する。
【0064】G.VPS処理装置324 前に触れたように、GPSからの第1位置推定値(FP
E)は、車両210の位置の独立した指示として用いる
ことができる。同様に、MPSデータから計算された第
2位置推定値(SPE)も、車両210の位置の独立し
た指示として用いることができる。しかし、好ましい実
施例においては、VPS処理装置324が第1位置推定
値(FPE)と第2位置推定値(SPE)を組み合わせ
て、より正確な第3位置推定値すなわち最良位置推定値
(BPE)を生成する。これを達成するために、VPS
処理装置324は、カルマンフィルタリングと加重平均
法に頼って、GPS処理装置312からのデータとMP
S314からのデータを最適に組み合わせる。図6に、
この最良位置推定値を生成する方法をフローチャート6
00で示す。
【0065】ステップ602において、衛星SV1 〜S
4 (SV:space vehicle )の最適の星座を選択す
る。少なくとも4個の衛星が必要であるが、第1位置推
定値の精度を高めるために、より多くの衛星を使用する
ことができる。ステップ603〜607は、上に述べた
ように、各衛星について差動バイアスを生成することに
関するものである。ステップ608〜612は、GPS
データと差動バイアスを用いて、正確な第1位置推定値
(FPE)を計算し、このFPEとMPS314からの
第2位置推定値(SPE)を組み合わせて第3位置推定
値すなわち最良位置推定(BPE)を生成することに関
するものである。
【0066】基地局における差動バイアスの計算は次の
ように進行する。ステップ603において、各衛星から
天体暦データと距離データを受け取る。ステップ604
において、各衛星までの疑似距離(PSR)を決定す
る。次に、ステップ605において、天体暦データとG
PS時間を用いて各衛星の位置を計算する。ステップ6
06において、基地局の既知位置と各衛星の天体暦に示
された位置を用いて、各衛星と基地局間の距離を計算す
る。ステップ607において、各衛星について計算した
疑似距離と、基地局とそれぞれの衛星間の計算距離とを
比較する。この比較により、各衛星について「差動バイ
アス」が得られる。この差動バイアスは車両へ送信さ
れ、正確な第1位置推定値を計算するのに用いられる。
【0067】車両における最良位置推定の計算は次のよ
うに進行する。ステップ608において、各衛星から天
体暦データと距離データを受け取る。ステップ609に
おいて、各衛星までの疑似距離(PSR)を計算する。
次に、ステップ610において、天体暦データとGPS
時間を用いて各衛星の位置を計算する。ステップ611
において、ステップ609からの疑似距離、ステップ6
10からの衛星位置、および基地局からの差動バイアス
(ステップ607)を用いて、車両210の第1位置推
定値を計算する。最後に、ステップ612において、M
PS314からの第2位置推定値とステップ611から
の第1位置推定値とを組み合わせ、車両210の第3位
置推定値すなわち最良位置推定値(BPE)を生成す
る。
【0068】好ましい実施例においては、FPEとSP
Eは加重コンバイナ(combiner) を用いて組み合わされ
る。FPEは本質的により正確であるから、通常、SP
Eよりも大きな重みが与えられる。しかし、FPEとS
PEは独立に導かれるので、もし他方が損なわれたら、
どちらかに全重みを与えることができる。重み係数は、
それぞれの推定精度に基づいて割り当てられる。
【0069】ステップ603〜607は、基地局220
において実行されるのに対し、ステップ608〜612
は車両210において同時に実行されることに留意され
たい。所望ならば、生GPSデータ(疑似距離と衛星位
置)を基地局220から車両210へ転送し、車両21
0においてすべての計算を実行することができる。
【0070】BPEは車両位置のかなり正確な推定値で
あるが、完全ではない。前に述べたように、第1位置推
定値(FPE)は、差動GPSシステム方式によって修
正されない非線形誤差を含んでいる。高精度の位置推定
を妨げるこれらの誤差として、衛星のウォッブルと大気
の影響がある。
【0071】本発明は、これらの非線形誤差をモデル化
し、それらを位置方程式の中に因子化して、より正確な
位置推定値を計算する方法および装置である。本発明
は、誤差係数α,β,γ,δを含むように標準の航法方
程式を修正する。αはx方向の誤差をモデル化するため
使用し、βはy方向の誤差をモデル化するため使用し、
γはz方向の誤差をモデル化するため使用し、δは疑似
距離の誤差をモデル化するため使用する。
【0072】誤差ソース(α,β,γ,δを使用してモ
デル化される)は本質的にランダムであるため、それぞ
れは零の期待値を有し、また長い時間にわたって予測で
きないであろう。しかし、短い期間については、誤差係
数は特徴づけることができる動向に従うと予想される。
これらの動向こそが、誤差係数によってモデル化される
ものである。本質的に、誤差係数は星座内の各衛星から
の誤差を車両位置の誤差へ転嫁する。例えば、各衛星ご
とのx方向の誤差が平均されて、車両位置のx方向の単
一誤差として表現される。従って、誤差係数は、それら
を計算した特定の星座(例えば、4個の選択された衛
星)に対してだけ意味を有する。
【0073】誤差係数α,β,γ,δは衛星誤差を線形
にモデル化するが、距離方程式の中で2乗されると、非
線形になる。 (xi −αUx 2 +(yi −βUy 2 +(zi −γUz 2 =(δPSRi −Bclock 2 (8) この方程式には、クロック差によって生じた疑似距離の
定常オフセットを考慮に入れるため、クロックバイアス
(Bclock )が含まれている。誤差係数δはすべての非
線形の疑似距離の摂動を訂正するであろう。
【0074】式(8)において、非線形誤差を補償する
ために、それぞれの車両位置座標および疑似距離に誤差
係数α,β,γ,δが乗じられている。また、本発明の
別の実施例においては、それぞれの車両位置および疑似
距離に誤差加数(係数でない)を加え、または減じるこ
とができる。これは次式で表される。 (xi −Ux −α)2 +(yi −Uy −β)2 +(zi −Uz −γ)2 =(PSRi −δ−Bclock 2 (9)
【0075】一般に、GPS位置計算を実行する際、4
つの変数について値を決定しなければならない。これら
の変数として、車両位置座標Ux ,Uy ,Uz とB
clock がある。本発明に関しては、さらに4つの付加変
数について値を計算しなければならない。これらの付加
変数として、誤差係数α,β,γ,δがある。従って、
全部で8つの変数について値を計算しなければならな
い。これら8つの未知数についての解はいろいろな仕方
で計算することができる。解法は、拡張可能(基地局2
20を有しない)GPSシステムまたは差動(基地局2
20を有する)GPSシステムを使用することができ
る。次に2つの応用について詳しく説明する。
【0076】H.拡張可能GPSシステム 本発明の第1の応用においては、拡張可能GPSシステ
ムまたは差動GPSシステムが使用される。この応用の
第1実施例においては、式(8)と8個の衛星(S
i ,i=1→8)を用いて、8つの距離方程式が作ら
れる。次に、これらの方程式を用いて、Ux ,Uy ,U
z ,α,β,γ,δおよびBclock について解を求める
ことができる。この第1実施例は、問題に対する直進的
な解法であるが、NAVSTAR GPSにおいて常に
8個の衛星をもつ星座を利用できるとは限らない。従っ
て、この解法をすべてのシステムについて実施すること
はできない。
【0077】第2の実施例においては、6個の衛星(S
i ,i=1→6)のみを使用して、誤差係数を計算す
る。図7に、この方法のフローチャートを示す。ステッ
プ702において、4個の衛星(例えば、SV1 ,SV
2 ,SV3 ,SV4 )からのデータと以下の方程式を用
いて、初期位置推定(PE)を計算する。 (x1 −Ux 2 +(y1 −Uy 2 +(z1 −Uz 2 =(PSR1 −Bclock 2 (10) (x2 −Ux 2 +(y2 −Uy 2 +(z2 −Uz 2 =(PSR2 −Bclock 2 (11) (x3 −Ux 2 +(y3 −Uy 2 +(z3 −Uz 2 =(PSR3 −Bclock 2 (12) (x4 −Ux 2 +(y4 −Uy 2 +(z4 −Uz 2 =(PSR4 −Bclock 2 (13)
【0078】次にステップ704において、ステップ7
02で計算した初期PE(Ux ,U y ,Uz )とB
clock 、衛星(SV3 ,SV4 ,SV5 ,SV6 )から
のデータ、および以下の方程式を用いて、α,β,γ,
δの値を計算する。 (x3 −αUx 2 +(y3 −βUy 2 +(z3 −γUz 2 =(δPSR3 −Bclock 2 (14) (x4 −αUx 2 +(y4 −βUy 2 +(z4 −γUz 2 =(δPSR4 −Bclock 2 (15) (x5 −αUx 2 +(y5 −βUy 2 +(z5 −γUz 2 =(δPSR5 −Bclock 2 (16) (x6 −αUx 2 +(y6 −βUy 2 +(z6 −γUz 2 =(δPSR6 −Bclock 2 (17)
【0079】次にステップ706において、衛星(SV
1 ,SV2 ,SV3 ,SV4 )の方程式にα,β,γ,
δの値を代入する。この結果、以下の方程式が得られ
る。 (x1 −αUx 2 +(y1 −βUy 2 +(z1 −γUz 2 =(δPSR1 −Bclock 2 (18) (x2 −αUx 2 +(y2 −βUy 2 +(z2 −γUz 2 =(δPSR2 −Bclock 2 (19) (x3 −αUx 2 +(y3 −βUy 2 +(z3 −γUz 2 =(δPSR3 −Bclock 2 (20) (x4 −αUx 2 +(y4 −βUy 2 +(z4 −γUz 2 =(δPSR4 −Bclock 2 (21)
【0080】ステップ708において、衛星(SV1
SV2 ,SV3 ,SV4 )についてのこれらの修正方程
式から、新しいPE(Ux ,Uy ,Uz )を計算する。
【0081】次にステップ710において、新しいPE
(ステップ708から)と初期PE(ステップ702か
ら)とを比較する。2つのPEの差が所定のしきい値に
等しいか、それ以下であれば、ステップ712において
計算は終了する。しかし、差が所定のしきい値より大き
ければ、ステップ714へ進む。
【0082】ステップ714において、新しいPEと初
期PEを平均して、平均PEを生成する。次に、ステッ
プ704へ戻って、平均PEを用いて誤差係数を再計算
する。従って、方法700は、新しいPEと初期PE
(または平均PE)の差が所定のしきい値に等しいか、
それ以下になるまで繰り返す反復過程である。方法が反
復すると、ステップ714において、すべての連続して
計算されたPEが平均され、平均PEが計算される。
【0083】所定のしきい値は、PEについて所望の精
度を達成するよう選択される。しきい値が零に近づくに
つれて、PEの精度は向上するであろう。しかし、精度
をより高めるためのコストは、ステップ704,70
6,708,710,714の反復数が増すことであ
る。この結果、計算時間が長くなる。
【0084】平均PEを計算するステップ714の代案
として、初期PEを新しいPEの値に設定し、ステップ
704において、その新しいPEを用いて誤差係数を再
計算することができる。しかし、この代案は、理論的位
置推定値に収斂させるためにより多くの反復を必要とす
るであろう。
【0085】ここに記載したどの実施例においても、受
信機406内で正確な時間基準、例えば原子時計を使用
することができる。これにより、計算からクロック誤差
が除去されるので、1個少ない衛星で正確な位置推定が
可能である。例えば、すぐ前の実施例においては、5個
の衛星のみを使用して、正確な位置推定値を計算しなけ
ればならない。その場合には、ステップ702は衛星
(SV1 ,SV2 ,SV 3 )からのデータを、そしてス
テップ704は衛星(SV2 ,SV3 ,SV4 ,S
5 )からのデータを使用できるであろう。
【0086】上記の代わりに、位置計算式からクロック
バイアス因子Bclock を除いて、δ誤差係数の中に併合
することができる。その場合には、δ誤差係数がクロッ
ク差を補償することになる。この方法も、同様に1個少
ない衛星で位置を計算することができる。しかし、δ誤
差係数は、いろいろな疑似距離値×一定値を乗じること
によって一定のクロック差を一様に補償することができ
ない。従って、理論値の妥協であるδの値を選択しなけ
ればならないであろう。この理由で、この方法は好まし
くない。
【0087】この実施例の好ましい実施においては、ス
テップ702において計算した初期PEが実際に最良位
置推定値(BPE)であろう。これはより正確な初期位
置推定値を生成するので、方法700をより迅速に解に
収斂させるであろう。実際には、誤差係数の解は、車両
へ必要な位置情報を提供するため非常に迅速に実行しな
ければならない大量の計算を必要とするので、解の収斂
を助けるどんな付加制約条件でも望ましい。これらの付
加制約条件として、例えば、既知の定位置をもつレーザ
ーターゲットを有するレーザー測距装置、基地局、シュ
ードライト、および(または)車両速度測定装置からの
データを含むことができる。
【0088】ステップ704において、誤差係数(δ,
β,γ,δ)について方程式を解く作業は、非常に複雑
になることがある。摂動論を用いる解法の例を次に説明
する。説明の便宜上、クロックバイアスは計算に含まれ
ていないことに留意されたい。
【0089】次の一般式を用いて各衛星SVi を表す。 (xi −αUx 2 +(yi −βUy 2 +(zi −γUz 2 =δPSRi 2 (22) α=1−εx ,β=1−εy ,γ=1−εz ,δ=1−
εp (εx ,εy ,εz,εp ≒0)を上式に代入して
次式を得る。 (xi −Ux +εx x 2 +(yi −Uy +εy y 2 +(zi −Uz +εz z 2 =(PSRi −εp 2 (23) この式を展開し、項(xi −Ux ),(yi −Uy ),
(zi −Uz )およびPSRi 2 に比べて、項(εx
x 2 ,(εy y 2 ,(εz z 2 および(εp
PSRi 2 が非常に小さいと仮定すれば、項(εx
x 2 ,(εy y 2 ,(εz z 2 および(εp
PSRi 2 を無視することができる。この結果、次式
が得られる。 (xi −Ux 2 −2εx x (xi −Ux ) +(yi −Uy 2 −2εy y (yi −Uy ) +(zi −Uz 2 −2εz z (zi −Uz ) =(PSRi 2 −2(PSRi 2 εp (24) 次に、Fi =(xi −Ux 2 +(yi −Uy 2
(zi −Uz 2 と定義し、これを上式に代入すると、
次式が得られる。 Fi /2−εx x (xi −Ux )−εy y (yi −Uy ) −εz z (zi −Uz )+εp (PSRi 2 =0 (25) 上に述べたステップ704から4個の衛星(SV2 ,S
3 ,SV4 ,SV5 )が与えられたとすると、上式
(25)を用いて次の4つの方程式を作ることができ
る。 F2 /2−εx x (x2 −Ux )−εy y (y2 −Uy ) −εz z (z2 −Uz )+εp (PSR2 2 =0 (26) F3 /2−εx x (x3 −Ux )−εy y (y3 −Uy ) −εz z (z3 −Uz )+εp (PSR3 2 =0 (27) F4 /2−εx x (x4 −Ux )−εy y (y4 −Uy ) −εz z (z4 −Uz )+εp (PSR4 2 =0 (28) F5 /2−εx x (x5 −Ux )−εy y (y5 −Uy ) −εz z (z5 −Uz )+εp (PSR5 2 =0 (29) 次に、これら4つの式を代入法によりεx ,εy
εz ,εp について解く。
【0090】本発明によって達成できる位置推定値の精
度の改善の具体的な数値例を以下に示す。計算は、math
spreadsheet program を用いて汎用計算機で実施し
た。理論車両位置(Ux ,Uy ,Uz )は(1,2,
3)である。実例において使用した5個の衛星は以下の
位置と疑似距離を有する。 衛星# x y z PSR2 1 2 3 4 3 2 5 5 5 29 3 6 6 6 50 4 3 4 5 12 5 4 5 6 27 衛星#2の疑似距離を 0.0001 %誤差(すなわち、PS
2 = 29.00003 ) で摂動すれば、得られた車両の位置
推定値値(ステップ702)は、(1,2,3)から
( 1.002182, 1.995608, 3.002225 ) へ変化するであろ
う。これはx,y,z方向の位置決定誤差がそれぞれ
( 0.218%,-0.220%,0.07%)であることを表す。
【0091】初期位置推定値と、衛星#2,#3,#
4,#5からのデータを用いて誤差係数の値を計算する
と(ステップ704)、次の結果が得られる。 εx = 0.00439 εy = -0.00440 εz = 0.00147 εp = -2.4 × 10 -6 ここで、α=1−εx ,β=1−εy ,γ=1−εz
δ=1−εp であることを想起されたい。α,β,γ,
δの値と、衛星#1,#2,#3からのデータを用いて
車両位置を再計算し(ステップ706および708)、
精緻にした車両位置を得ることができる。これにより、
( 0.9987, 2.0025, 2.9987 ) の精緻な車両位置が得ら
れる。この精緻な車両位置はx,y,z方向にそれぞれ
(-0.125%,0.1269%,-0.044%)の誤差を含んでい
る。
【0092】初期位置の誤差と精緻な位置の誤差とを比
較されたい。また、誤差は理論位置に収斂するとき、正
弦波状に変化していることに注目されたい。さらに繰り
返すことにより、解は理論位置に収斂するであろう。し
かし、理論位置に収斂させるより効率的な方法は、平均
位置推定値を見つけることである。例えば、初期位置推
定値と精緻な位置推定値とを平均すれば、(1.0004, 1.
9991, 3.0004) の平均位置推定値が得られる。この平均
位置推定値は、理論位置からx,y,z方向にそれぞれ
(0.0464%,-0.0463 %,0.0150%)ずれていることを
表す。従って、本発明は、位置誤差を80%減少させた
ことになる。方法700をさらに連続的に反復すれば、
最終的な位置推定値の精度はいっそう改善するであろ
う。
【0093】天体暦データ(すなわち、衛星位置)の誤
差は、対応する疑似距離に影響を及ぼすであろう。従っ
て、すべての衛星の誤差を疑似距離の摂動として有効に
モデル化してもよい。上に述べた実例はだた1つの疑似
距離の摂動が必要であることに注目されたい。もし1個
以上の衛星からのデータが摂動しても、本発明の方法を
引き続き適用できるであろう。しかし、位置決定の精度
を所望通りに高めるには、より多く反復が必要になるか
も知れない。
【0094】本発明の第3の実施例においては、正確な
車両位置推定値を計算するのに必要な衛星は4個に過ぎ
ない。図8の方法800は、その計算を示す。ステップ
802において、時刻t1 に車両210において少なく
とも4個の衛星からGPS航法信号を受信する。時刻t
1 に、車両210は位置P1 (Ux ,Uy ,Uz )にあ
る。同様に、ステップ802において、時刻t2 に車両
210においてGPS航法信号を受信する。時刻t
2 に、車両210は位置P2 =P1 +Δtv=(U x
Δtvx ,Uy +Δtvy ,Uz +Δtvz )にある。
Δtはt2 −t1 である。vはP1 からP2 へ移動する
ときの車両の平均速度である。速度(vx ,vy
z )のx,y,z成分は、この分野で周知の accumul
ated delta rangetechniques を用いてGPS航法信号
の搬送波の位相から正確に決定することができる。
【0095】ステップ806において、ステップ802
および804からの航法データを用いて、誤差係数α,
β,γ,δの値と、車両の正確な位置を計算する。この
計算は、例えば、次の8つの方程式を用いて実行するこ
とができる。 (x1 −αUx 2 +(y1 −βUy 2 +(z1 −γUz 2 =(δPSR1 −Bclock 2 (30) (x2 −αUx 2 +(y2 −βUy 2 +(z2 −γUz 2 =(δPSR2 −Bclock 2 (31) (x3 −αUx 2 +(y3 −βUy 2 +(z3 −γUz 2 =(δPSR3 −Bclock 2 (32) (x4 −αUx 2 +(y4 −βUy 2 +(z4 −γUz 2 =(δPSR4 −Bclock 2 (33) (x1 −αUx −vx Δt)2 +(y1 −βUy −vy Δt)2 +(z1 −γUz −vz Δt)2 =(δPSR1 −Bclock 2 (34) (x2 −αUx −vx Δt)2 +(y2 −βUy −vy Δt)2 +(z2 −γUz −vz Δt)2 =(δPSR2 −Bclock 2 (35) (x3 −αUx −vx Δt)2 +(y3 −βUy −vy Δt)2 +(z3 −γUz −vz Δt)2 =(δPSR3 −Bclock 2 (36) (x4 −αUx −vx Δt)2 +(y4 −βUy −vy Δt)2 +(z4 −γUz −vz Δt)2 =(δPSR4 −Bclock 2 (37) これら8つの方程式は、8つの未知数:α,β,γ,
δ,Ux ,Uy ,Uz ,B clock について解を与える。
式30〜33は、時刻t1 からの衛星位置(例えば、x
1 ,y1 ,z1 )と疑似距離(例えば、PSR1 )を用
い、式34〜37は、時刻t2 からの衛星位置(例え
ば、x1 ,y1 ,z1 )と疑似距離(例えば、PS
1 )を使用する。従って、最初の4つの式において衛
星位置と疑似距離を表すため使用する変数は異なる時刻
に選択されるので、第2の4つの式とは異なる値を有す
る。
【0096】誤差係数を計算したら、時刻tn にそれら
の誤差係数を用いて、4つの衛星を使用して、車両の正
確な位置推定値を計算することができる。ステップ80
8にこれを示す。数分間から、選択した4つの衛星の星
座が視野内に残っているまでの長い時間の間、このやり
方で計算した誤差係数の値を用いて第1位置推定値の精
度を高めることができると予期される。その後、ステッ
プ802〜806を繰り返して、誤差係数の新しい値を
計算しなければならない。
【0097】上記の代わりに、ステップ808を省い
て、車両位置を計算するごとにステップ802〜806
を繰り返すことができる。そして第1位置推定値を計算
するごとに誤差係数を間断なく計算する。これにより、
誤差係数が間断なく精緻になるので、より正確な第1位
置推定値が得られる。所望ならば、カルマンフィルタを
使用して、誤差係数をスムースにすることができる。
【0098】上の実施例によって説明した本発明は、基
地局を使用せずに、1メートルの何分の一まで正確な位
置推定値を提供するであろうと予期される。
【0099】I.差動GPSシステム 基地局220は、車両位置の計算に使用するため利用さ
れることが多いであろう。基地局は誤差係数α,β,
γ,δの解を簡単化し、その精度を高めることができ
る。例えば、基地局220は5個の衛星(SV1 ,SV
2 ,SV3 ,SV4,SV5 )から航法信号を受信す
る。次に、基地局220の既知位置と、これら5個の衛
星からの疑似距離と衛星位置を用いて、5つの方程式を
解いてα,β,γ,δ,Bclock を求めることができ
る。次に、車両位置決定の精度を改善する際使用するた
め、得られた誤差係数を無線リンクを通じて車両へ転送
することができる。次に、車両は、基地局が使用した5
個のうち少なくとも4個の衛星と、基地局から転送され
た誤差係数を用いて、その位置を計算することができ
る。
【0100】図9に、上記の位置計算方法を示す。ステ
ップ902において、基地局220において各衛星10
2から天体暦データと距離データを受信する。ステップ
904において、各衛星までの疑似距離(PSR)を決
定する。ステップ906において、天体暦データとGP
S時刻を使用して、各衛星の位置を計算する。ステップ
908において、疑似距離、衛星位置、および基地局の
既知位置(Bx ,By,Bz )を用いて、以下の方程式
から、クロックバイアスと誤差係数α,β,γ,δの値
を計算する。 (x1 −αBx 2 +(y1 −βBy 2 +(z1 −γBz 2 =(δPSR1 −Bclock 2 (38) (x2 −αBx 2 +(y2 −βBy 2 +(z2 −γBz 2 =(δPSR2 −Bclock 2 (39) (x3 −αBx 2 +(y3 −βBy 2 +(z3 −γBz 2 =(δPSR3 −Bclock 2 (40) (x4 −αBx 2 +(y4 −βBy 2 +(z4 −γBz 2 =(δPSR4 −Bclock 2 (41) (x5 −αBx 2 +(y5 −βBy 2 +(z5 −γBz 2 =(δPSR5 −Bclock 2 (42) クロックバイアスを方程式内で考慮に入れなければなら
ないから、誤差係数について解くには、5個の衛星が必
要である。
【0101】誤差係数の値を計算したら、ステップ91
0において、通信チャンネル225を通じて車両210
へ誤差係数を転送する。
【0102】基地局220におけるステップ902,9
04,906の実行と同時に、車両210において対応
するステップ903,905,907を実行する。車両
においては、必要な衛星の数は5個のうち4個のみであ
るが、より正確にするため、5個全部を使用してもよ
い。基地局から誤差係数を受け取った後、車両は、ステ
ップ909において(例えば、方程式式30〜33を使
用して)、正確な位置推定値を計算することができる。
【0103】他の実施例と同様に、もし精密時計を使用
すれば、計算からクロックバイアスを除くことができ、
従って差動GPSシステムを用いて4個の衛星のみで車
両位置を正確に計算することができる。
【0104】本発明は、さらに、計算した位置推定値の
精度を測定する方法として使用することもできる。すな
わち、もし計算した車両位置が正確であれば、α,β,
γ,δは1に近づくであろう(すなわち、εx ,εy
εz ,εP の係数はそれぞれ極めて零に近くなるであろ
う)。
【0105】本発明の別の応用は、PEの計算に使用す
るため星座の最適の衛星を選択することである。例え
ば、星座内に8個の衛星が存在すれば、PEの計算に使
用するため4個の衛星の70の組合せを使用できる。各
組合せについて、α,β,γ,δの誤差係数を計算し
て、どの組合せが最小の位置誤差(すなわち、1に最も
近い係数)をもたらすかを決定することができる。
【0106】本発明のさらに別の応用は、上記の応用に
密接に関係している。考えられる衛星の組合せのそれぞ
れの置換を用いて、各誤差係数の平均値を計算すること
ができる。これらの平均値は次に車両位置の計算に使用
することができる。
【0107】以上、幾つかの好ましい実施例について詳
細に説明したが、特許請求の範囲に記載した発明の精神
および発明の範囲の中で形状および細部について、さま
ざまな変更が可能なことは理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】地球を周回するNAVSTAR GPS衛星を
示す略図である。
【図2】4個のGPS衛星から成る星座、シュードライ
ト、基地局、および自律車両から成る自律車両システム
を示す略図である。
【図3】自律車両の車両位置決定システムを詳細に示す
自律車両システムのブロック図である。
【図4】GPS処理装置のブロック図である。
【図5】地球の中心、地球の表面の近くにいる車両、お
よびGPS衛星の星座との間の幾何学的関係を示す略図
である。
【図6】車両の最良位置推定値を計算するステップを示
すフローチャートである。
【図7】本発明に従って、拡張可能GPSシステムを使
用して正確な位置推定値を計算する第1の方法を示すフ
ローチャートである。
【図8】本発明に従って、拡張可能GPSシステムを使
用して正確な位置推定値を計算する第2の方法を示すフ
ローチャートである。
【図9】差動GPSシステムを使用して正確な位置推定
値を計算するフローチャートである。
【符号の説明】
100 NAVSTAR GPS 102 GPS衛星 104 軌道 200 自律車両システム 202 GPS星座 210 車両(例えば、自律採掘トラック) 212 アンテナ 220 基地局 222 アンテナ 225 通信チャンネル 230 シュードライト 310 車両位置決定装置(VPS)310 312 GPS処理装置 314 運動位置決定装置(MPS) 316 車両の走行距離計 318 慣性基準装置(IRU) 320 航法装置 322 加速度計 324 VPS処理装置 326 MPS相互通信プロセッサ 328 ホスト処理装置 400 受信装置 402 GPSアンテナ 404 前置増幅器 406 GPS受信機 408 GPSプロセッサ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既知の位置を有する第2受信機と、一群
    の航法衛星を有する衛星航法システムを使用して、地球
    の表面またはその近くに置かれた第1受信機の位置を計
    算する方法であって、 (a) 第1受信機において、一群の航法衛星から第1
    の複数の航法信号を受信すること、 (b) 第2受信機において、一群の航法衛星から第2
    の複数の航法信号を受信すること、 (c) 前記第2の複数の航法信号と第2受信機の既知
    の位置から、第2受信機の位置についてx方向の誤差を
    表す第1誤差係数を計算すること、 (d) 前記第2の複数の航法信号と第2受信機の既知
    の位置から、第2受信機の位置についてy方向の誤差を
    表す第2誤差係数を計算すること、 (e) 前記第2の複数の航法信号と第2受信機の既知
    の位置から、第2受信機の位置についてz方向の誤差を
    表す第3誤差係数を計算すること、および (f) 前記第1の複数の航法信号と前記誤差係数を用
    いて、第1受信機の正確な位置を計算すること、の諸ス
    テップから成ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 さらにステップ(f)の前に、 (g) 前記第2の複数の航法信号と前記第2受信機の
    既知の位置から、平均疑似距離誤差を表す第4誤差係数
    を計算すること、のステップを含むことを特徴とする請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ステップ(c),(d),(e)お
    よび(g)が第2受信機において実行され、前記ステッ
    プ(f)が第1受信機において実行されること、および
    前記方法がさらにステップ(g)と(f)の間に、 (h) 前記誤差係数を第2受信機から第1受信機へ送
    信すること、のステップを含むことを特徴とする請求項
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記一群の航法衛星が4個の衛星から成
    ることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップ(c),(d),(e),
    (f)および(g)が第1受信機において実行されるこ
    と、および前記方法がさらに前記ステップ(b)と
    (c)の間に、 (h) 第2受信機において、前記第2の複数の航法信
    号から各衛星について衛星の位置と疑似距離を計算する
    こと、および (i) 前記衛星の位置と疑似距離を第1受信機へ送信
    すること、のステップを含むことを特徴とする請求項2
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記一群の航法衛星が4個の衛星から成
    ることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 一群の航法衛星を有する衛星航法システ
    ムを使用して、地球の表面またはその近くに置かれた受
    信機の位置を計算する方法であって、 (a) 前記一群の航法衛星から第1の複数の衛星を選
    択すること、 (b) 前記第1の複数の衛星の各衛星について、第1
    衛星位置と第1疑似距離を計算すること、 (c) 前記第1衛星位置と前記第1疑似距離から、車
    両の位置推定値を計算すること、 (d) 前記一群の航法衛星から第2の複数の衛星を選
    択すること、 (e) 前記第2の複数の衛星の各衛星について、第2
    衛星位置と第2疑似距離を計算すること、 (f) 前記第2衛星位置、前記第2疑似距離、および
    前記位置推定値から、前記位置推定値のx方向の位置誤
    差の傾向を特徴づける第1誤差係数、前記位置推定値の
    y方向の位置誤差の傾向を特徴づける第2誤差係数、お
    よび前記位置推定のz方向の位置誤差の傾向を特徴づけ
    る第3誤差係数を計算すること、および (g) 前記誤差係数を用いて、前記車両の位置推定値
    を精緻にし、精緻な位置推定値を生成すること、の諸ス
    テップから成ることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 さらに前記ステップ(g)の前に、 (h) 前記第2疑似距離、前記第2衛星位置、および
    前記位置推定値から、前記第2疑似距離誤差の傾向を特
    徴づける第4誤差係数を計算すること、のステップを含
    むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の複数の衛星が第1、第2、第
    3、および第4衛星から成り、前記第2の複数の衛星が
    第3、第4、第5、および第6衛星から成ることを特徴
    とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 さらに、 (i) 前記位置推定値と前記精緻な位置推定値の差を
    計算すること、 (j) 前記差と所定しきい値とを比較すること、およ
    び (k) 前記差が前記所定しきい値より大きければ、前
    記位置推定値を前記精緻な位置推定値で置き換えて、ス
    テップ(d)〜(k)を繰り返すこと、のステップを含
    むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 一群の航法衛星を有する衛星航法シス
    テムを使用して、地球の表面またはその近くに置かれた
    受信機の位置推定値を計算する方法であって、 (a) 前記受信機において、少なくとも4個の衛星の
    それぞれから第1航法信号を受信すること、 (b) 前記第1航法信号から、前記少なくとも4個の
    衛星のそれぞれについて、第1疑似距離と第1衛星位置
    を計算すること、 (c) 受信機を第1位置から、車両が前記第1位置と
    第2位置の間を移動する速度と時間によって関係付けら
    れる第2位置へ移動させること、 (d) 前記第2位置に置かれた受信機において、前記
    少なくとも4個の衛星のそれぞれから第2航法信号を受
    信すること、 (e) 前記第2航法信号から、前記少なくとも4個の
    衛星のそれぞれの第2疑似距離と第2衛星位置を計算す
    ること、 (f) 受信機の位置推定値を計算するため、前記第1
    および第2位置の一方を選択すること、 (g) 前記第1および第2疑似距離、前記第1および
    第2衛星位置、および前記車両の速度と移動時間から、
    前記受信機の位置推定値のx方向の誤差を表す第1誤差
    係数を計算すること、 (h) 前記第1および第2疑似距離、前記第1および
    第2衛星位置、および前記車両の速度と移動時間から、
    前記受信機の位置推定値のy方向の誤差を表す第2誤差
    係数を計算すること、 (i) 前記第1および第2疑似距離、前記第1および
    第2衛星位置、および前記車両の速度と移動時間から、
    前記受信機の位置推定値のz方向の誤差を表す第3誤差
    係数を計算すること、および (j) 前記第1疑似距離、前記第1衛星位置、および
    前記誤差係数を用いて、前記受信機の選択した位置につ
    いて正確な受信機の位置推定値を計算すること、の諸ス
    テップから成ることを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 さらにステップ(j)の前に、 (j) 前記第1および第2疑似距離、前記第1および
    第2衛星位置、前記車両の速度と移動時間から、前記第
    1および第2疑似距離の平均誤差を表す第4誤差係数を
    計算すること、のステップを含む請求項11に記載の方
    法。
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