JPH06213623A - 光学式変位センサ - Google Patents

光学式変位センサ

Info

Publication number
JPH06213623A
JPH06213623A JP744993A JP744993A JPH06213623A JP H06213623 A JPH06213623 A JP H06213623A JP 744993 A JP744993 A JP 744993A JP 744993 A JP744993 A JP 744993A JP H06213623 A JPH06213623 A JP H06213623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photodetector
light
measured
focal plane
photodetectors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP744993A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshinori Sugiyama
寿紀 杉山
Yoshito Tanaka
義人 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP744993A priority Critical patent/JPH06213623A/ja
Publication of JPH06213623A publication Critical patent/JPH06213623A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定面に傾きがあったり測定面に傷やゴミ等
があった場合にも被測定物の変位を正確に測定でき、か
つ測定面の傾きをも測定できる光学式変位センサを提供
する。 【構成】 半導体レーザ1と、半導体レーザ1からの光
を被測定物7に投光する対物レンズ8とを備えた光学回
路の反射光路上に、被測定物からの反射光2cを光源光
から分離するビームスプリッタ4と、反射光を複数条の
ビーム14,15に分割する他のビームスプリッタ13
と、分割された複数条のビームを夫々集光する検出レン
ズ9cと、集光されたビームをそれぞれ受光する2つの
光検出器21,22を設ける。これら2つの光検出器の
うち、1つを検出レンズの焦点面より前方に、他を検出
レンズの焦点面より後方に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学式変位センサに係
り、特に多自由度変位を測定可能なセンサに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より知られている光学式変位センサ
の一例を図6に示す。同図から明らかなように、本例の
光学式変位センサは、光源となる半導体レーザ1と、半
導体レーザ1からの拡散光2aを平行光2bに変換する
コリメートレンズ3と、S偏光をほぼ100%反射し、
P偏光をほぼ100%透過するビームスプリッタ4と、
特定方向の偏光に対してλ/4(λはレーザの波長)の
位相差を与えるλ/4位相板5と、光束径を制限する開
口6aと、半導体レーザ1からの光を被測定物の測定面
7に集光する対物レンズ8と、測定面7からの反射光2
cを集光する検出レンズ群9と、測定面7からの反射光
2cを反射光形状に応じて電気信号に変換する光検出器
10、それに該光検出器10からの出力信号を変位信号
に変換する信号処理回路(図示せず)とから構成されて
いる。
【0003】半導体レーザ1を出た拡散光2aは、コリ
メータレンズ3により平行光2bに変換され、偏光ビー
ムスプリッタ4に入射する。レーザの偏光方向は、偏光
ビームスプリッタ4の反射面4aに対して偏波面がS偏
光になるような直線偏光に設定されており、該面4aで
ほぼ100%反射され、λ/4位相板5に入射されて、
円偏光に変換される。その後、開口6aで光束径が制限
され、対物レンズ8によって被測定物の測定面7上ある
いは測定面7の近傍に集光される。被測定物に入射した
光は、その反射面7で反射され、再び対物レンズ8に入
射して略平行光に変換され、λ/4位相板5に入射す
る。λ/4位相板5に入射した光は、今度は円偏光から
ビームスプリッタ反射面に対してP偏光の直線偏光に変
換されるので、ビームスプリッタ4をほぼ100%の透
過率で透過し、検出レンズ群9の凸レンズ9aで集光さ
れ、さらにシリンドリカルレンズ9bにより非点収差が
付加され、光検出器10上に集光される。
【0004】光検出器10は、図7(a),(b),
(c)に示すように4分割された形状になっており、被
測定物の反射面7が対物レンズ8の焦点面と面に一致す
る時には、図7(b)に示すように、光検出器10上に
入射される光ビームの形状は最小錯乱円を形成し、断面
が円形となる。しかし測定面が、対物レンズ8の焦点面
に対してわずか遠くあるいは近くになった場合は、シリ
ンドリカルレンズ9bの非点収差によりビーム形状が図
7(a),(c)に示したような楕円形状になり、光検
出器10からの信号にアンバランスを生じる。従って、
図7(b)に示すように、光検出器10の対角成分の差
信号を取ると、測定面変位に対して図8に示すような変
位信号を得ることができ、変位の向きと量とを検出でき
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来例
に係る光学式変位センサは、投光に対して測定面が傾い
た場合、光検出器10に入射する光ビームの位置が変わ
って、光検出器10上の光量分布にアンバランスを生
じ、本来の変位信号に対してオフセットを生じため、測
定面の傾きがある場合に正確な面変位の測定ができない
という不都合がある。
【0006】また、測定面に傷があったり、測定面にゴ
ミ等の異物が付着している場合、測定面からの反射光強
度分布が不均一になり、その不均一な強度分布が光検出
器上に投影されるので、光量分布にアンバランスを生
じ、測定面の変位がなくても変位があるような信号が検
出される。したがって、この構成では被測定物の測定面
が完全な鏡面である場合しか正確な測定ができないとい
う不都合がある。
【0007】本発明は、かかる従来技術の不備を解決す
るためになされたものであって、その目的は、測定面に
傾きがあったり測定面に傷やゴミ等があった場合にも被
測定物の変位を正確に測定でき、併せて、測定面の傾き
をも測定できる光学式変位センサを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するため、光源と、光源からの光を被測定物に投光
する投光手段と、被測定物からの反射光を受光する光検
出器とを備え、光学的に被測定物の変位及び傾きを計測
する光学式変位センサにおいて、前記被測定物からの反
射光を光源光から分離する分離手段と、反射光を分割す
るビーム分割手段と、分割された複数条のビームを夫々
集光する集光手段と、集光されたビームをそれぞれ受光
する複数組の光検出器とを有し、これら複数の光検出器
のうちの1つを前記集光手段の焦点面より前方に、他を
前記集光手段の焦点面より後方に配置した。
【0009】
【作用】2つの光検出器を被測定物からの反射光を収束
させる集光手段の像側焦点面に対して共役の位置に配置
すると、測定面の傾きあるいは測定面に付いた傷やゴミ
も影響による光検出器上の集束位置のずれが各光検出器
について対称に現われるので、その影響を電気的にキャ
ンセルすることができ、これらの影響を除去あるいは軽
減できる。また、各光検出器に現われる集束位置のずれ
のずれを取り出すことによって、被測定物の測定面の傾
きを検出できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を、図1及び図2
に示す。図1は第1実施例に係る光学式変位センサの光
学回路図、図2は光検出器の構成図である。これらの図
には、光学回路の座標系と、それに対応する光検出器の
座標系とが符号x,y,zで示されている。図1では、
分割された反射光束の光路が90度異なるので、それに
伴って2つの光検出器の対応する座標系が異なってい
る。
【0011】図1に示すように本実施例の光学式変位セ
ンサは、光源となる半導体レーザ1と、半導体レーザ1
からの拡散光2aを平行光2bに変換するコリメートレ
ンズ3と、平行光2bの光束径を制限する開口絞り6b
と、S偏光をほぼ100%反射し、P偏光をほぼ100
%透過するビームスプリッタ4と、特定方向の偏光に対
してλ/4の位相差を与えるλ/4位相板5と、平行光
2bを被測定物の測定面に集光する対物レンズ8と、測
定面7からの反射光2cを集光する検出レンズ9cと、
検出レンズ9cを透過した反射光束2cを2分割するビ
ームスプリッタ13と、検出レンズ9cによって集光さ
れ、ビームスプリッタ13によって分割された2条のビ
ーム14,15を受光し、反射光2cの形状に応じた電
気信号に変換する光検出器21,22と、図2に図示す
る信号処理回路12aとからからなる。
【0012】半導体レーザ1を出た拡散光2aは、コリ
メータレンズ3により平行光2bに変換された後、開口
制限6bにより光束径が対物レンズの有効径に対して小
さくなるよう制限される。なお、開口制限6bの開口の
大きさは、必要に応じて任意に設定できるが、信号検出
上充分な光量を得ることができ、かつ測定面7が多少傾
いても測定面7からの受光光量に変動がおきないように
するため、対物レンズ8の有効径に対して約半分程度と
することができる。開口制限6bを出た平行光2bは、
偏光ビームスプリッタ4に入射するが、平行光2bレー
ザの偏光方向は偏光ビームスプリッタ4の反射面4aに
対して偏波面がS偏光になるような直線偏光に設定され
ているので、これによってほぼ100%反射され、λ/
4位相板5に入射して円偏光に変換される。その後、対
物レンズ8に入射し、被測定物の測定面7あるいは当該
測定面7の近傍に集光される。被測定物に入射した光
は、測定面7で反射され、再び対物レンズに入射して平
行光に変換され、λ/4位相板5に再び入射する。λ/
4位相板5に入射した光は、今度は円偏光からビームス
プリッタ反射面に対してP偏光の直線偏光に変換される
ので、ビームスプリッタ4をほぼ100%の透過率で透
過する。次に、検出レンズ9cで集束光に変換され、集
束光路中に配置されたビームスプリッタ13により、ほ
ぼ等強度の2光束14,15に分割される。2つの光検
出器のうち、一方の光検出器21は、検出レンズ9cの
像側焦点面より前側に配置され、他方の光検出器22
は、検出レンズ9cの像側焦点面の後ろ側に配置され
る。これら2つの光検出器21,22は、検出レンズ9
cの像側焦点面に対して対称の位置、すなわち光学的に
共役な位置に配置される。
【0013】図2に示すように、光検出器21は、間隔
を隔てて左右方向に並列された2つの光検出部21a,
21bと、これら2つの光検出部の間に間隔を隔てて並
列された他の2つの光検出部21c,21dとからな
り、光検出器22は、間隔を隔てて左右方向に並列され
た2つの光検出部22a,22bと、これら2つの光検
出部の間に間隔を隔てて並列された他の2つの光検出部
22c,22dとからなる。検出レンズ9cの焦点面よ
り前方に配置された光検出器21を構成する光検出部2
1a〜21dからの出力信号を夫々A1 、B1 、C1
1 とし、検出レンズ9cの焦点面より後方に配置され
た光検出器22を構成する光検出部22a〜22dから
の出力信号を夫々A2 、B2 、C2 、D2 としたとき、
前記各光検出器21,22は、変位sが、{(A1+B1)−
(A2+B2)}/{(A1+B1+C1+D1)+(A2+B2+C2+D2)}
で、1軸回りの傾きθyが、{(A1−B1)−(A2−B2)}/
{(A1+B1+C1+D1)+(A2+B2+C2+D2)}で、これと直角
方向の軸回りの傾きθxが、{(C1−D1)−(C2−D2)}/
{(A1+B1+C1+D1)+(A2+B2+C2+D2)}で、検出できる
ように結線される。
【0014】すなわち、被測定物の測定面7が対物レン
ズ8の焦点面と一致する場合には、各光検出器21,2
2に入射する反射光束14,15の直径2e,2fが相
等しくなるので、光検出部21a,21b及び22a,
22bの和信号を取り、さらにそれら和信号の差動を取
ると、変位信号sはゼロとなる。これに対し、測定面7
がzの負方向(光学式変位センサに対して接近する方
向)に変位すると、光検出器21上のビーム径2eが大
きくなり、逆に検出器22上のビーム径2fが小さくな
るので、光検出部21a,21bの和信号が光検出部2
2a,22bの和信号より相対的に大きくなる。また、
測定面7がzの正方向(光学式変位センサから離隔する
方向)に変位すると、検出器22上のビーム径2fが大
きくなり、逆に光検出器21上のビーム径2eが小さく
なるので、光検出部22a,22bの和信号が光検出部
21a,21bの和信号より相対的に大きくなる。よっ
て、割算器31の出力から変位sの大きさと方向とを検
出できる。
【0015】測定面7が図1のx軸回りに傾くと、反射
光束2cがy軸方向にずれるので、光検出器21,22
に入射する反射光束の位置も図2のy軸方向にずれる。
しかし、光検出器21,22の形状から、y方向に光ビ
ームがずれても光検出器21,22の大きさ以内であれ
ば検出光量に変動を生じない。したがって、変位信号s
は測定面7のx軸回りの傾きには影響されない。
【0016】また、測定面7が図1のy軸回りに傾く
と、反射光束2cがx軸方向にずれるので、光検出器2
1,22に入射する反射光束の位置も図2のx軸方向に
ずれる。したがって、光検出部21a,21bの光量バ
ランスはずれるが、光ビームの位置ずれが比較的小さい
場合には、例えば光検出部21aの光量がへった分、光
検出部21bの光量が増え、両光検出部21a,21b
の光量和はあまり変わらないので、この場合にも変位信
号sへの影響はない。これは光検出器22についても同
様である。さらに、測定面7の傾き量が大きく、光ビー
ムが比較的大きくずれて、光検出部21a,21bの光
量和が多少変動した場合でも、光検出器21と光検出器
22とは検出レンズ9cの焦点面に対して対称の位置に
あるので、光検出器21の光量変動と同等の光量変動が
検出器22でも生じ、2組の光検出器21,22の差信
号から得ている変位信号は影響を受けにくい。
【0017】次に、測定面7に傷あるいはゴミ等がある
場合の影響について説明する。この場合にも、測定面7
からの反射光束の強度分布が不均一になり、測定面7が
傾斜した場合と同様に光検出器21、22上で入射光量
のアンバランスを生じるが、前述したと同様に、光検出
器21のアンバランスと同等のアンバランスが光検出器
22にも生じるので、両検出器21,22からの出力信
号の差信号をとることによって、変位信号sへの影響を
非常に小さいものにできる。
【0018】加えて、前述したとおり変位信号sは測定
面7の傾きに影響されにくいこと、及び測定面7のx軸
回りの傾きにより光検出部21c,21d及び22c,
22dにアンバランスを生じ、またy軸回りの傾きによ
り光検出部21a,21b及び22a,22bにアンバ
ランスを生じることから、このアンバランスを検出する
ことによって、測定面7のx軸回りの傾きθx及びその
方向、それにy軸回りの傾きθy及びその方向を測定す
ることもできる。この場合、図2の信号処理回路12a
では、光検出器21,22から夫々得られるアンバラン
ス信号の差信号で傾きの大きさθx,θyを検出してい
るので、高感度な傾き信号を安定に取り出すことができ
る。なお、前記実施例のセンサは、測定面の微小な変位
及び傾きを測定するものであって、測定可能な傾きの範
囲は2〜3度程度であり、0.5〜1.0度程度の傾き
を最も高精度に検出することができる。したがって、前
記実施例のセンサは、光ディスクの面振れの測定等に特
に好適である。
【0019】測定面7に変位と傾きとが同時に発生した
場合には、変位の影響によって傾きの検出感度が変化す
ることも考えられるが、前述したように傾き信号θx,
θyは光検出器21,22の差信号で得ているため、変
位の影響を受けにくく、また影響を受けた場合でも、変
位信号sから補正することも可能である。さらに、図2
の信号処理回路12aは、測定面7の反射率変動の影響
を除去するため、変位信号s及び傾き信号θx,θyが
前受光量との比で正規化されて出力されるように構成さ
れている。
【0020】次に、本発明の第2実施例を図3に基づい
て説明する。本実施例は、光検出器及び信号処理回路と
して図3に示すものを用いたことを特徴とするものであ
って、光学回路の他の部分については、図1に示したも
のが用いられる。
【0021】本例の光検出器31は、中央部に配置され
た光検出部(中央光検出部)31aと、該中央光検出部
31aを介してその左右方向に配置された2つの光検出
部31b,31cと、前記中央光検出部31aを介して
その上下方向に配置された他の2つの光検出部31d,
31eとからなる。一方、光検出器32は、中央光検出
部32aと、該中央光検出部32aを介してその左右方
向に配置された2つの光検出部32b,32cと、前記
中央光検出部32aを介してその上下方向に配置された
他の2つの光検出部32d,32eとからなる。そし
て、これらの各光検出部31a〜31e,32a〜32
eは、検出レンズ9cの焦点面より前方に配置された光
検出器31を構成する各光検出部31a〜31eからの
出力信号を夫々A1 、B1 、C1 、D1 、E1 とし、検
出レンズ9cの焦点面より後方に配置された各光検出器
32を構成する光検出部32a〜32eからの出力信号
を夫々A2 、B2 、C2 、D2 、E2 としたとき、変位
sが、{(B1+C1+D1+E1)-(B2+C2+D2+E2)}/{(A1+B1+C1+D1
+E1)+(A2+B2+C2+D2+E2)}で、1軸回りの傾きθyが、
{(B1-C1)−(B2-C2)}/{(A1+B1+C1+D1+E1)+(A2+B2+C2+D
2+E2)}で、これと直角方向の軸回りの傾きθxが、{(D1
-E1)−(D2-E2)}/{(A1+B1+C1+D1+E1)+(A2+B2+C2+D2+
E2)}で、検出できるように結線されている。
【0022】本例の光検出器31,32及び信号処理回
路12bを用いると、前記第1実施例と同様の効果が得
られるほか、光検出器31を構成する光検出部31b〜
31eが光検出部31aの周囲に等分に配置され、また
光検出器32を構成する光検出部32b〜32eが光検
出部32aの周囲に等分に配置されているので、測定面
7のx軸回りの傾きとy軸回りの傾きを同一感度で検出
できるという効果がある。
【0023】次に、本発明の第3実施例を図4に基づい
て説明する。本実施例は、被測定物の測定光入射側に複
数の反射面がある場合において、特定の反射面からの反
射光を選択的に検出できるようにしたことを特徴とする
ものであって、図1に示した2つのビームスプリッタ
4,13の間に、フィルターレンズ16と、該フィルタ
ーレンズ16の後ろ側焦点に空間フィルターとなりうる
ピンホール17と、その後方に検出レンズ9dを配置し
た構成になっている。その他の点については、図1と同
じであり、光検出器及び信号処理回路としては、図2の
ものを用いることもできるし、図3のものを用いること
もできる。
【0024】本例の光学回路によると、フィルターレン
ズ16の後ろ側焦点に空間フィルターとなりうるピンホ
ール17を配置したので、測定面7から大きくはずれた
他の反射面、例えば図4に示した他の反射面18からの
反射光は、フィルターレンズを透過後ピンホール17面
上でデフォーカスしてしまい、ほとんどピンホール17
を透過できない。したがって、目的としない反射面18
の変位信号が測定面の変位信号に漏れ込みにくく、測定
精度を大幅に改善できる。
【0025】一方、測定対象面7からの反射は、ピンホ
ール17を透過し、更に検出レンズ9dにより集束光に
変換される。その後の構成は、第一の実施例と同等であ
る。また、測定面7が傾いた場合を考えると、測定面7
の変位があまり大きくなければ、測定面7の傾きにより
反射光束の位置がずれた場合でも、フィルターレンズ1
6によりピンホール17上にふたたび集光され、ピンホ
ール17を透過するので、変位及び傾きの測定が可能で
ある。
【0026】その他、前記各実施例においては、被測定
物に光を集光する手段としてレンズ8を用いたが、これ
に代えて図5に示したように、凹面鏡特に放物面を有す
る凹面鏡19を用いることもできる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
被測定物からの反射光を分割して夫々集光し、その焦点
面よりも前方に配置された光検出器と後方に配置された
光検出器とをもって反射光を受光するようにしたので、
測定面の傾きや面上の傷、ごみ等に影響されにくい変位
信号が得られるばかりではなく、同時に面の傾きを測定
可能なセンサを実現出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る光学式変位センサの光学回路
図である。
【図2】光検出器の形状及び信号処理回路の第1例を示
す回路図である。
【図3】光検出器の形状及び信号処理回路の第2例を示
す回路図である。
【図4】第2実施例に係る光学式変位センサの光学回路
図である。
【図5】第3実施例に係る光学式変位センサの光学回路
図である。
【図6】従来例に係る光学式変位センサの光学回路図で
ある。
【図7】従来例に係る光検出器の形状と配線を示す説明
図である。
【図8】従来例に係る光検出器からの変位信号特性を模
式的に表すグラフ図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 3 コリメートレンズ 4 偏光ビームスプリッタ 5 λ/4位相板 6b 開口制限 7 測定面 8 対物レンズ 9 検出レンズ群 9c,9d 検出レンズ 12a,12b 信号処理回路 13 ビームスプリッタ 14,15 収束光 16 フィルターレンズ 17 ピンホール 18 集光ミラー 21,22,31,32 光検出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、光源からの光を被測定物に投光
    する投光手段と、被測定物からの反射光を受光する光検
    出器とを備え、光学的に被測定物の変位及び傾きを計測
    する光学式変位センサにおいて、前記被測定物からの反
    射光を光源光から分離する分離手段と、反射光を分割す
    るビーム分割手段と、分割された複数条のビームを夫々
    集光する集光手段と、集光されたビームをそれぞれ受光
    する複数組の光検出器とを有し、これら複数の光検出器
    のうちの1つを前記集光手段の焦点面より前方に、他を
    前記集光手段の焦点面より後方に配置したことを特徴と
    する光学式変位センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記投光手段に入射
    する光源光の光束を該投光手段の有効径より小さくする
    開口制限を、前記被測定物からの反射光束が通らない部
    分に配置したことを特徴とする光学式変位センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のいずれかにおいて、前
    記投光手段が、レンズ又は凹面鏡であることを特徴とす
    る光学式変位センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記集光手段の焦点
    面の前方に配置された光検出器と、前記集光手段の焦点
    面の後方に配置された光検出器とが、互いに同一に構成
    され、かつ互いに光学的に共役の位置に配置されている
    ことを特徴とする光学式変位センサ。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記光検出器が、間
    隔を隔てて並列された2つの光検出部と、これら2つの
    光検出部の間に間隔を隔てて並列された他の2つの光検
    出部とからなり、前記集光手段の焦点面より前方に配置
    された光検出器を構成する光検出部のうち、前記間隔を
    隔てて並列された2つの光検出部からの出力信号をA1
    及びB1 、これら2つの光検出部の間に間隔を隔てて並
    列された他の2つの光検出部からの出力信号をC1 及び
    1 、前記集光手段の焦点面より後方に配置された光検
    出器を構成する光検出部のうち、前記間隔を隔てて並列
    された2つの光検出部からの出力信号をA2 及びB2
    これら2つの光検出部の間に間隔を隔てて並列された他
    の2つの光検出部からの出力信号をC2 及びDとした
    とき、変位sが、 {(A+B1)−(A2+B2)}/{(A1+B1+C1+D1)+(A2
    B2+C2+D2)}で、1軸回りの傾きθyが、 {(A1−B1)−(A2−B2)}/{(A1+B1+C1+D1)+(A2+B2
    C2+D2)}で、これと直角方向の軸回りの傾きθxが、 {(C1−D1)−(C2−D2)}/{(A1+B1+C1+D1)+(A2+B2
    C2+D2)}で、検出できるように構成されていることを特
    徴とする光学式変位センサ。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記光検出器が、中
    央光検出部と、該中央光検出部を介してその左右方向に
    配置された2つの光検出部と、前記中央光検出部を介し
    てその上下方向に配置された他の2つの光検出部とから
    なり、前記集光手段の焦点面より前方に配置された光検
    出器を構成する光検出部のうち、前記中央光検出部から
    の出力信号をA1 、前記左右方向に配置された2つの光
    検出部からの出力信号をB1 及びC1 、前記上下方向に
    配置された他の2つの光検出部からの出力信号をD1
    びE1 、前記集光手段の焦点面より後方に配置された光
    検出器を構成する光検出部のうち、前記中央光検出部か
    らの出力信号をA2 、前記左右方向に配置された2つの
    光検出部からの出力信号をB2 及びC2 、前記上下方向
    に配置された他の2つの光検出部からの出力信号をD2
    及びE2 としたとき、変位sが、 {(B1+C1+D1+E1)-(B2+C2+D2+E2)}/{(A1+B1+C1+D1+E1)+
    (A2+B2+C2+D2+E2)}で、1軸回りの傾きθyが、 {(B1-C1)−(B2-C2)}/{(A1+B1+C1+D1+E1)+(A2+B2+C2+D
    2+E2)}で、これと直角方向の軸回りの傾きθxが、 {(D1-E1)−(D2-E2)}/{(A1+B1+C1+D1+E1)+(A2+B2+C2+D
    2+E2)}で、検出できるように構成されていることを特徴
    とする光学式変位センサ。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記反射光束の光路
    上に、前記被測定物上の多数の光反射面の中から特定の
    光反射面の反射光を選定するための空間フィルターを備
    えたことを特徴とする光学式変位センサ。
JP744993A 1993-01-20 1993-01-20 光学式変位センサ Pending JPH06213623A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP744993A JPH06213623A (ja) 1993-01-20 1993-01-20 光学式変位センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP744993A JPH06213623A (ja) 1993-01-20 1993-01-20 光学式変位センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06213623A true JPH06213623A (ja) 1994-08-05

Family

ID=11666153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP744993A Pending JPH06213623A (ja) 1993-01-20 1993-01-20 光学式変位センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06213623A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019836A (ja) * 2008-06-13 2010-01-28 Katsura Opto Systems:Kk 変位チルトセンサ
KR101028644B1 (ko) * 2008-12-31 2011-04-11 안동대학교 산학협력단 다자유도 운동 측정장치 및 방법
JP2014095630A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Denso Corp レーダ装置
US9329025B2 (en) 2013-05-28 2016-05-03 Fuji Xerox Co., Ltd. Measuring device
CN107148550A (zh) * 2014-08-29 2017-09-08 株式会社尼康 表面形状测定装置
WO2024005442A1 (ko) * 2022-06-28 2024-01-04 엘지전자 주식회사 광학계를 이용한 다축 변위 동시 측정 장치

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019836A (ja) * 2008-06-13 2010-01-28 Katsura Opto Systems:Kk 変位チルトセンサ
KR101028644B1 (ko) * 2008-12-31 2011-04-11 안동대학교 산학협력단 다자유도 운동 측정장치 및 방법
JP2014095630A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Denso Corp レーダ装置
US9329025B2 (en) 2013-05-28 2016-05-03 Fuji Xerox Co., Ltd. Measuring device
CN107148550A (zh) * 2014-08-29 2017-09-08 株式会社尼康 表面形状测定装置
EP3187822A4 (en) * 2014-08-29 2018-03-28 Nikon Corporation Surface shape measuring device
WO2024005442A1 (ko) * 2022-06-28 2024-01-04 엘지전자 주식회사 광학계를 이용한 다축 변위 동시 측정 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8427644B2 (en) Optical displacement meter
JPH05256647A (ja) 傾斜角測定装置
JPH036460B2 (ja)
JPS61247944A (ja) 反射率測定装置
JPH06213623A (ja) 光学式変位センサ
US20040136008A1 (en) Optical characteristic measurement device and optical type displacement meter
JPH07294231A (ja) 光学式表面粗度計
JPS6370110A (ja) 距離測定装置
JPH07169071A (ja) 焦点エラー検出用光ピックアップシステム
JPS63153419A (ja) 非接触変位計
JPH08128806A (ja) 光学式変位センサ
JP2966950B2 (ja) 試料変位測定装置
JPH10148505A (ja) 光学式変位計およびこれを用いた変位測定方法
JPH0968408A (ja) 光学式変位センサ
JPH0315710A (ja) 変位検出装置
JPH10260007A (ja) 相対位置検出装置
JPS63153442A (ja) ビ−ムスプリツタの光学特性測定装置
JPH0560557A (ja) 光学式微小変位測定方法及び装置
JPS63196807A (ja) 光学式変位計測方法
JPH09236408A (ja) 焦点位置検出装置
JP2011099914A (ja) 偏光光学素子
JP2636659B2 (ja) フォーカシング誤差検出器
JPH02226034A (ja) レンズ偏心測定装置
JP2019168314A (ja) 光学式高さ測定用光モジュール
JPH06105173B2 (ja) 非接触表面形状測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020709