JPH062131U - X線撮影用ゲージ - Google Patents

X線撮影用ゲージ

Info

Publication number
JPH062131U
JPH062131U JP4197492U JP4197492U JPH062131U JP H062131 U JPH062131 U JP H062131U JP 4197492 U JP4197492 U JP 4197492U JP 4197492 U JP4197492 U JP 4197492U JP H062131 U JPH062131 U JP H062131U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gauge
hole
center
rays
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4197492U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2569087Y2 (ja
Inventor
藤 友 厚 近
所 信 幸 城
Original Assignee
株式会社エヌ・ティ・ティ・建築総合研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エヌ・ティ・ティ・建築総合研究所 filed Critical 株式会社エヌ・ティ・ティ・建築総合研究所
Priority to JP1992041974U priority Critical patent/JP2569087Y2/ja
Publication of JPH062131U publication Critical patent/JPH062131U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2569087Y2 publication Critical patent/JP2569087Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 埋設物等と共に撮影されるゲージを、設定位
置に正確に配置できるようにすると共に、埋設物とゲー
ジの位置関係を正確、迅速に判定し、修正できるように
する。 【構成】 ゲージ1をX線が透過可能で透明な基板2
と、X線を透過しにくい物質で形成され、距離または図
形を表すゲージ部3と、基板2の中央に立設されX線を
透過しにくい物質からなる照射方向確認ピン4から構成
する。ゲージ1を設定位置にピン4が設定位置中心に一
致するように設置する。撮像されたゲージ部3と埋設物
により、その位置関係を判定でき、ゲージ部3の目盛り
により、埋設物を避けるための移動量を知ることができ
る。X線発生器照射軸が傾斜していても、撮像されたピ
ン4の方向・寸法により、埋設物を避けれるか判定でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、不透明物体内の被撮影物体と共にX線フィルムに撮像されるX線 撮影用のゲージであって、例えばコンクリート造建物の床に埋設されている埋設 物の位置と、床内に貫通させる設備配管等との位置関係を容易に知るためのX線 撮影用ゲージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、コンクリート造建物の既設の床などにおいては、設備配管等を追設す る場合があり、このような場合、配設する設備配管等のための貫通穴を、床に埋 設されている電配管や鉄筋等を避けて穿設する必要がある。 この貫通穴の位置を確認する方法としては、可搬のX線発生器を用い、埋設物 と共に貫通穴用のゲージをX線フィルムに撮像して床上の貫通穴施工位置と埋設 物の位置関係を確認する方法が採用されている。
【0003】 この種のX線撮影用ゲージには、従来、図5に示すように、配設する配管等と 同じ径の鋼管50を適当な長さに切断したものを用いている。撮影に際しては、 図6に示すように、鋼管ゲージ50をコンクリート床10の上面における貫通穴 施工位置に設置し、コンクリート床10の裏面における対応する位置にX線フィ ルム11を取り付け、ゲージ50の上方にX線発生器12を配置してX線フィル ム11に撮像している。X線フィルム11には、埋設物とゲージ50とが一緒に 撮像され、配管等の貫通穴が電配管や鉄筋等に当たらないかを確認することがで きる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような従来のゲージでは、貫通穴が電配管等に当たるか 、当たらないか判定できるものの、当たった場合に貫通穴位置を修正するための 移動量を正確に知ることができない。 また、貫通穴中心O1 とゲージ中心Og を一致させることが難しく(図5参照 )、またX線発生器12の姿勢が水平に対して傾斜していることでX線発生器の 焦点からの照射軸Lが貫通穴中心軸L1 に対して傾いていることや、X線発生器 12の位置が水平方向にずれて配置さることで照射軸Lと貫通穴中心軸L1 が一 致していないことを判定することが困難である。このような傾斜やずれがある場 合、フィルムに撮影された埋設物とゲージ50の位置関係に誤差が生じ、誤差が 大きい場合には、貫通穴が電配管等に当たらないと判断しても電配管や鉄筋等を 破損してしまう問題がある。 さらに、この誤差を修正するためには、X線発生器までの距離やずれ量などか ら幾何学的な計算を行う必要があり、手間がかかる問題があった。
【0005】 この考案は、前述のような従来の問題点を解消すべくなされたもので、その目 的は、貫通穴中心とゲージ中心を容易に一致させることができると共に、埋設物 の位置と床上の施工位置との位置関係を正確に、迅速に判定でき、その修正量も 容易に得ることのできるX線撮影用ゲージを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、被撮影物体と共にX線フィルムに撮像されるX線撮影用ゲージで あって、例えばアクリル樹脂板などのようにX線が透過可能で透明な基板と、こ の基板にX線を透過しにくい鉛等の物質で形成され、基準寸法あるいは基準図形 を表すゲージ部と、前記基板の中央に立設され、X線を透過しにくいステンレス などからなる照射方向確認ピンを備えている。 ゲージ部は、例えば座標軸と目盛りからなる基準寸法ゲージとし、必要に応じ てこの基準寸法ゲージに、形状を表す基準図形ゲージを併設する。
【0007】
【作用】
例えば、コンクリート造建物に設備配管等のための貫通穴を明ける場合、コン クリート床面の上に、この考案のX線撮影用ゲージを、その照射方向確認ピンが 貫通穴中心に一致することを目視で確認しつつ設置し、このX線撮影用ゲージを 埋設電配管や鉄筋等と共にX線フィルムに撮像する。 X線フィルムには、ゲージ部・照射方向確認ピンと埋設電配管等が撮影され、 ゲージ部と埋設電配管の像により貫通穴が埋設電配管等を損傷させるか、させな いかが一目で確認できると共に、ゲージ部の目盛りにより埋設電配管を避けるこ とのできる移動距離量を正確に知ることができる。 また、照射方向確認ピンの像により、X線発生器の照射軸が傾斜しているか、 いないかを確認できると共に、その像の方向・寸法で貫通穴が埋設電配管を損傷 するか、しないかを正しく判定し、修正することができる。
【0008】
【実施例】
以下、この考案を図示する一実施例に基づいて詳細に説明する。 図1、図2に示すのは、コンクリート床に設備配管等のための穴明け作業を行 うに際し、その穴明け位置と床内の埋設物との位置関係を確認する場合に使用す るX線撮影用ゲージの例である。 図1、図2に示すように、この考案に係るX線撮影用ゲージ1は、基板2と、 ゲージ部3と、照射方向確認ピン4から構成されている。 基板2は、X線が透過可能で透明な材質の矩形状の板材、例えばアクリル樹脂 板とし、後述するように2枚の板2a、2bを貼り合わせて構成する。
【0009】 ゲージ部3は、X線を透過しにくい物質、例えば鉛Pbで形成した十字ゲージ 5および円ゲージ6から構成する。十字ゲージ5は、座標軸と目盛りを表す基準 寸法ゲージであり、ゲージ1の中心Og を通るx軸・y軸を表す点線の基準線5 aと、この基準線上に等間隔をおいて配置した目盛り線5bからなる。 基準線5aは実線ではなく点線とするのが好ましい。実線とした場合には、X 線フィルムに埋設電配管や鉄筋と共に撮像された状態において、基準線5aが埋 設電配管や鉄筋の像に平行に近接してその縁と一致した場合(基準線5aが埋設 電配管や鉄筋と完全に重複することはほとんどない)、基準線5aと埋設電配管 の縁とを判別できなくなるからである。点線であれば、間隙が現れるので基準線 5aと埋設電配管や鉄筋の縁とを明確に区別することができる。
【0010】 円ゲージ6は、中心Og を中心とする複数の同心円6a、6b、6cからなり 、それぞれを例えば配管呼び径50、100 、150 の円とする。また、前記呼び径の 数字も円の近傍に表示しておく。 この円ゲージ6は使用目的によっては、除いてもよい。また、円に限らず、そ の他の形状でもよいことはいうまでもない。
【0011】 これら十字ゲージ5および円ゲージ6は、基板2aの表面に溝を刻設して形成 し、この溝内に鉛Pb等を充填し、この上に基板2bを貼り付けることによりゲ ージ5,6を保護する(図2参照)。 照射方向確認ピン4は、X線を透過しにくい材質、例えばステンレス鋼から形 成し、下部の基板2aの中心Og 位置に基板2に対して直交するように立設し、 ゲージ部3の中心を表すようにする。また、このピン4は充分な長さとし、基板 2bに形成した取付孔2cから充分な長さで突出するようにする。
【0012】 以上のような構成において、次のように使用する。 (1) 図3に示すように、設備配管等の貫通穴を穿設するコンクリート床10の上 には貫通穴中心O1 がけがかれており、X線撮影用ゲージ1を、その中心Og が 貫通穴中心O1 と一致するように設置する。ゲージ1の中心Og には照射方向確 認ピン4があり、また基板2が透明で貫通穴中心O1 を目で確認できるため、ゲ ージ中心と貫通穴中心を容易に一致させることができる。 (2) コンクリート床10の裏面における貫通穴対応位置にX線フィルム11を取 り付け、X線発生器12をその照射軸Lが貫通穴中心軸L1 と一致するように配 置し、撮影を行う。
【0013】 (3) 図4は撮影結果を図示したものであり(説明上多少誇張して示している)、 ゲージ5,6・照射方向確認ピン4と電配管P・鉄筋Rが撮像されている。 図4(イ)はX線発生器12の照射軸Lがゲージ中心を通過している場合、図 4(ロ)は通過していない場合である。 この撮影結果から、貫通穴が電配管や鉄筋を破損するか、しないかを判定でき ると共に、ずらす量を正確に知ることができ、またX線発生器12の焦点を通る 照射軸Lとコンクリート面との直交の程度を容易に判断することができる。
【0014】 図4(イ)では、円ゲージ6の円6aが電配管Pにかかり、この径の貫通穴を 明けると電配管Pを損傷させることが一目でわかる。貫通穴を明ける位置をずら す場合の移動量は、十字ゲージ5の目盛り線5bを読むことで正確に知ることが できる。 図4(ロ)において、照射方向確認ピン4がないと、円6aの穴は電配管Pを 損傷することなく明けられると誤った判断を下すことになるが、照射方向確認ピ ン4の長円状の像からX線発生器12の照射軸Lが傾斜していることをフィルム 上で確認できると共に、その像の方向と寸法を用いて円6aを移動させ、貫通穴 が埋設電配管を損傷するか、しないかを判定することができる。さらに、損傷を 避けるための修正移動量も前記寸法から容易に得ることができる。
【0015】 なお、以上はコンクリート床について説明したが、これに限ることなく、埋設 物を避けて穴を明ける場合の確認にこの考案のゲージを適用できることはいうま でもない。
【0016】
【考案の効果】
前述の通り、この考案は、X線を透過可能で透明な基板にX線を透過しにくい ゲージ部と照射方向確認ピンを設け、埋設物とゲージ部・照射方向確認ピンとを X線フィルムに撮像するようにしたため、次のような効果を奏する。 (1) 透明な基板と照射方向確認ピンにより、設定した貫通穴の施工位置中心とゲ ージ本体中心を容易に一致させることができる。 (2) ゲージ部により、貫通穴が電配管等を損傷させるか、させないかをフィルム 上で容易に判定できると共に、損傷を避けるための移動量を正確かつ迅速に知る ことができる。 (3) X線発生器の照射軸が傾斜するなどしていても、照射方向確認ピンの像の方 向・寸法により、貫通穴が埋設電配管を損傷するか、しないかを正確に判定する ことができる。従来のような手間のかかる手段を併用することなく、フィルム上 で正確かつ迅速に判定して修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るX線撮影用ゲージを示す平面図
である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】この考案のゲージの使用状態を示す概略図であ
る。
【図4】この考案のゲージを使用してX線撮影を行った
結果を示す説明図である。
【図5】従来のX線撮影用ゲージを示す斜視図である。
【図6】従来のゲージの使用状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 X線撮影用ゲージ 2 基板 3 ゲージ部 4 照射方向確認ピン 5 十字ゲージ 5a 基準線 5b 目盛り線 6 円ゲージ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被撮影物体と共にX線フィルムに撮像さ
    れるX線撮影用ゲージであって、 X線が透過可能で透明な基板と、この基板にX線を透過
    しにくい物質で形成され、基準寸法あるいは基準図形を
    表すゲージ部と、前記基板の中央に立設され、X線を透
    過しにくい物質からなる照射方向確認ピンを備えている
    ことを特徴とするX線撮影用ゲージ。
JP1992041974U 1992-06-18 1992-06-18 X線撮影用ゲージ Expired - Fee Related JP2569087Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992041974U JP2569087Y2 (ja) 1992-06-18 1992-06-18 X線撮影用ゲージ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992041974U JP2569087Y2 (ja) 1992-06-18 1992-06-18 X線撮影用ゲージ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH062131U true JPH062131U (ja) 1994-01-14
JP2569087Y2 JP2569087Y2 (ja) 1998-04-22

Family

ID=12623172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992041974U Expired - Fee Related JP2569087Y2 (ja) 1992-06-18 1992-06-18 X線撮影用ゲージ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2569087Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200472113Y1 (ko) * 2012-12-03 2014-04-07 현대중공업 주식회사 파이프 내경 중심 위치 안내판

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5851300U (ja) * 1981-10-01 1983-04-07 株式会社東芝 計測用増感紙
JPH0460686A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Nec Corp ターゲットマーク

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5851300U (ja) * 1981-10-01 1983-04-07 株式会社東芝 計測用増感紙
JPH0460686A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Nec Corp ターゲットマーク

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200472113Y1 (ko) * 2012-12-03 2014-04-07 현대중공업 주식회사 파이프 내경 중심 위치 안내판

Also Published As

Publication number Publication date
JP2569087Y2 (ja) 1998-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200249005A1 (en) Tool for Measuring the Size, Position, Spacing and Overlap Length of Rebar in a Concrete Structure
US6700835B1 (en) System for subsea diverless metrology and hard-pipe connection of pipelines
JP2019144191A (ja) 橋梁などの構造物を検査するための画像処理システム、画像処理方法及びプログラム
JP2011117803A (ja) 鋼管の建入誤差の測定方法、鋼管
WO2018066614A1 (ja) スリーブ位置検査装置及びスリーブ位置検査方法
JP2007504664A5 (ja)
CN108775863A (zh) 光谱共焦位移传感器定位装置及定位方法
JP2980195B2 (ja) 鉄筋径の計測方法及び装置
CZ279171B6 (cs) Způsob dokumentování zařízení a zařízení k jeho provádění
JPH062131U (ja) X線撮影用ゲージ
KR20220013757A (ko) 구조물의 균열 측정시스템
JP2006348739A (ja) 鋼管柱の柱脚構造及び建方方法
JP2013148375A (ja) 三次元形状測定装置に用いられる校正方法、校正器およびプログラムならびに三次元形状測定装置
JP5332942B2 (ja) 鋼管の鉛直精度計測方法及び鉛直精度計測システム
JP2980194B2 (ja) 鉄筋の配筋位置及び姿勢の計測方法及び装置
JP2005248661A (ja) 防波堤の施工方法及び指標治具
JPS61288187A (ja) 構造体の放射線透過測定方法
JP6478305B1 (ja) Slamの手法を応用した矢板の地中位置測定方法とその装置
Golparvar-Fard et al. Image-based 3D mapping of rebar location for automated assessment of safe drilling areas prior to placing embedments in concrete bridge decks
JP3737455B2 (ja) 変位測定装置
JP3837259B2 (ja) 設備健全性評価方法と評価装置及び設備補修工法
JP2018135710A (ja) 基礎、基礎の施工方法、基礎の検査方法、建築物の位置情報管理方法、及びこれら方法に使用するための各種治具
CN113175318B (zh) 一种具有定位功能的井壁孔眼尺寸测量方法
JP2020003295A (ja) 免震装置の検査システムおよび検査方法
JP3934463B2 (ja) コンクリート構造物の損壊写真撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370