JP2980194B2 - 鉄筋の配筋位置及び姿勢の計測方法及び装置 - Google Patents

鉄筋の配筋位置及び姿勢の計測方法及び装置

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JP2980194B2
JP2980194B2 JP8002113A JP211396A JP2980194B2 JP 2980194 B2 JP2980194 B2 JP 2980194B2 JP 8002113 A JP8002113 A JP 8002113A JP 211396 A JP211396 A JP 211396A JP 2980194 B2 JP2980194 B2 JP 2980194B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄筋の配筋位置及び姿勢
の計測方法及び装置に関し、とくに鉄筋コンクリート構
造物等の鉄筋を用いる建設工事において配筋した鉄筋の
位置及び姿勢を計測する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート構造物等の鉄筋を用い
る建設工事では、施工品質を確保するため、設計仕様に
従った本数及び間隔で鉄筋を配筋する必要がある。工事
が設計通りであるかどうかについて、建設工事の期間中
に、施工業者の自主検査、施主の立合い検査、及び官庁
の立合い検査等の施工検査が繰返し実施されている。こ
れらの施工検査のうち鉄筋の本数や配置間隔等の検査
(以下、鉄筋の配筋検査ということがある。)は、従来
人間による目視による検査が行なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記目視による
鉄筋の配筋検査では、多数の鉄筋を1本ずつ数えなけれ
ばならず、また隣接する鉄筋間にそれぞれ物差しをあて
て配筋間隔を読取る等の煩雑な作業が必要である。工事
期間中に行なわれる施工検査は回数も多く、その段取
り、立合い、記録作成のために多大な労力がかかってい
る。省力化の観点から施工検査の簡単化、とくに鉄筋の
配筋検査の自動化が強く望まれていた。
【0004】そこで本発明の目的は、鉄筋の配筋検査の
自動化に適する鉄筋の配筋位置及び姿勢の計測方法及び
装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は画像処理技術
を用いた三次元位置計測方法、とくにスリット光投影法
による三次元位置計測方法に注目した。ここでスリット
光とは、図7に符号4で示すように、光源5から平面状
に放射されるシート光のことである。
【0006】図7を参照するに、スリット光投影法は、
地表の所定光源座標Sの光源5からスリット光4を対象
物1aに向けて放射し、地表の所定カメラ座標Ocのカメ
ラ7でスリット光4と交差する光軸向きからスリット光
4と対象物1aとの交差位置を撮影し、対象物1aで反射し
た反射光によりスリット光4と対象物1aとの交差断面の
一部周縁の像(以下、交差点群の像ということがあ
る。)が含まれる画面Idを得る。図7のカメラ7はスリ
ット光4のみが透過するフィルタ6を有する。図7に示
すXYZ軸は地表の三次元直交座標系の座標軸を表し、
カメラ座標Ocをその原点とし、カメラ座標Ocと光源座
標Sとを結ぶ直線をX軸とし、カメラ7の光軸をY軸と
している。またUV軸はカメラ7の画面Id上における二
次元直交座標系の座標軸を表す。図7の符号RPはスリ
ット光4の光束内の1本のビームが対象物1a上につくる
交差点を表し、そのXYZ座標が(Rx、Ry、Rz)であるこ
とを示す。また符号Pはカメラ7の画面Id上における交
差点RPの像を表し、そのUV座標が(Pu、Pv)であるこ
とを示す。以下説明の都合上、交差点RPと像Pとの関
係からスリット光投影法の計測原理を説明する。なお画
面Idにおける交差点群の像はレンズを通しているので逆
転している。
【0007】図8は、カメラ7のレンズ中心の座標をカ
メラ座標Ocとし、XYZ座標系のX軸及びZ軸をUV
座標系のU軸及びV軸と平行にし、Z軸及びV軸方向か
ら見たXY平面及びU軸を示す。図8の符号Lはカメラ
座標Ocと光源座標Sとの間の距離を表し、符号fはカ
メラ7の焦点距離を表す。図8に示すように対象物1aが
XYZ座標系でRPからRP'へ移動すると、その移動が
対象物1aとカメラ7とを結ぶ直線上の移動でない限り、
移動に応じてカメラ7の画面Id上の像もUV座標系でP
からP'に移動する。カメラ座標Ocと光源座標Sとの間
の距離L、X軸に対するカメラ光軸の傾斜角α(図8で
は90度)、X軸に対するスリット光4の傾斜角βを既知
とすれば、カメラ座標Ocと対象物1aとを結ぶ線とカメ
ラ光軸とのなす角度γPから点RP、S、Ocを頂点とす
る三角形が一意に決定できる。ここで角度γPは、カメ
ラ7の焦点距離fとUV座標系における像PのU座標Pu
とから式(1)で定めることができるので、式(2)、(3)に
より交差点RPのX座標Rx、Y座標Ryが算出できる。ま
た交差点RPのZ座標Rzは、図9に示す2つの斜線で示
す三角形が相似形であることから、式(4)により算出で
きる。但し、像PのUV座標(Pu、Pv)から対象物1a上の
交差点RPのXYZ座標(Rx、Ry、Rz)に変換する方法
は、式(2)(3)(4)による方法に限定されない。
【0008】
【数1】 tanγP=Pu/f=Rx/Ry ………………………………(1) 1/tanβ=(L−Rx)/Ry=L/Ry−Rx/Ry Ry=L/{(1/tanβ)+(Rx/Ry)}=L/{(1/tanβ)+(Pu/f)} =f・L/{(f/tanβ)+Pu)} ………………………………(2) Rx=tanγP・Ry=Pu・(Ry/f) =Pu・L/{(f/tanβ)+Pu)} ………………………………(3) Rz=Ry・(Pv/f)=Pv・(Ry/f) =Pv・L/{(f/tanβ)+Pu)} ………………………………(4)
【0009】以上交差点群の像のうち1点の像PのUV
座標(Pu、Pv)から対象物1a上の対応する交差点RPのX
YZ座標(Rx、Ry、Rz)を算出する方法について説明した
が、この方法は他の像のUV座標から対応交差点のXY
Z座標を算出する場合にも同様に適用できる。こうして
スリット光投影法によれば、カメラの画面Id上の像の二
次元座標から対象物1aの交差点群の三次元座標すなわち
対象物1aとスリット光4との断面形状が算出できる。し
かし鉄筋の配筋検査では、鉄筋の断面形状を計測するだ
けでは足りず、鉄筋の軸線の位置及び姿勢を計測する必
要がある。本発明者は鉄筋の軸線の位置及び姿勢の計測
にスリット光投影法を適用する技術を開発し、本発明の
完成に至ったものである。
【0010】図1を参照するに、本発明の鉄筋の配筋位
置及び姿勢計測方法は、配筋した鉄筋1に臨む所定撮影
位置Tに平面状スリット光4の光源5とフィルタ6付き
カメラ7とが一定間隔L(図8参照)で取付けられた取
付台9及び該取付台9が固定された回転軸r1を有する撮
像装置10を設け、フィルタ6をスリット光4のみ透過す
るものとし、光源5から鉄筋1と交差する平面に沿って
スリット光4を発光し且つ鉄筋表面におけるスリット光
4の反射光によりスリット光4と鉄筋表面との交差点群
をカメラ7で撮影し、カメラ7の画面Id上における交差
点群の像の重心位置Pの二次元座標(Pu、Pv)を求め、所
定撮影位置Tの対地三次元座標と取付台9上の光源5及
びカメラ7の取付位置S0及びOc0と回転軸r1の角度位
置θr1とから対地三次元座標系における光源座標S及び
カメラ座標Ocを求め、取付台9上の光源5とカメラ7
間の線分に対するスリット光4及びカメラ光軸の傾斜角
β及びα(図8参照)を定め、二次元座標(Pu、Pv)と光
源座標S及びカメラ座標O cと両傾斜角β及びαとから
スリット光投影法により二次元座標(Pu、Pv)に対応する
重心三次元座標RP(Rx、Ry、Rz)を算出し、回転軸r1
回転によりスリット光4と鉄筋1との交差位置を変えな
がら前記交差点群の撮影から前記重心三次元座標RP
算出までの測定サイクルを繰返し、算出した2以上の重
心三次元座標RPの点を結んだ線の位置及び向きを求め
てなるものである。
【0011】また図1を参照するに、本発明の鉄筋の配
筋位置及び姿勢計測装置は、平面スリット光4を鉄筋1
と交差可能に傾斜して発光する光源5と、スリット光4
のみ透過するフィルタ6が取付けられ且つ鉄筋表面にお
けるスリット光4の反射光によりスリット光4と鉄筋表
面との交差点群の像を撮影するカメラ7と、光源5とカ
メラ7が一定間隔で取付けられた取付台9と、取付台9
が固定された回転軸r1とを有する撮像装置10;回転軸r1
の角度位置θr1を検出して出力する回転角度計12;対地
三次元座標系における撮像装置10の撮影位置Tと取付台
9上の光源5及びカメラ7の取付位置S0及びOc0と取
付台9上の光源5とカメラ7間の線分に対するスリット
光4及びカメラ光軸の傾斜角β及びα(図8参照)とを
記憶する記憶装置14;カメラ7の画面上における交差点
群の像の重心位置Pの二次元座標(Pu、Pv)を求めて出力
する画像処理装置16;記憶した撮影位置T、取付位置S
0及びOc0と回転角度計12から入力した角度位置θr1
に基づき対地三次元座標系における光源座標S及びカメ
ラ座標Ocを算出し、光源座標S及びカメラ座標Ocに基
づき画像処理装置16出力の二次元座標(Pu、Pv)と記憶し
た両傾斜角β及びαとからスリット光投影法により二次
元座標(Pu、Pv)に対応する重心三次元座標R P(Rx、Ry
Rz)を算出する座標算出手段19;並びに重心三次元座標
Pの点を結んだ線の位置及び向きを算出して出力する
折れ線算出手段20を備えてなるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1の撮像装置10の取付台9に
は、それぞれ回転軸r1と直角であり且つ互いに直角であ
る2つの回転軸r2、r3を有する姿勢制御手段が取付けら
れ、その姿勢制御手段上に光源5とカメラ7とが一定間
隔Lで取付けられている。回転軸r2、r3の角度位置の調
節により取付台9上における光源5の相対位置S0及び
カメラ7の相対位置Oc0が調節できる。取付位置S0
びOc0は記憶装置14に記憶する。光源5は例えば単一波
長のレーザ光をスリット光4として投光する投光器とす
ることができ、カメラ7にはその単一波長のスリット光
4のみを透過する干渉フィルタ6を装着することができ
る。
【0013】本発明の計測方法の流れ図を示す図2を参
照するに、まずステップ201で撮像装置10を所定撮影位
置Tに設置する。所定撮影位置Tの対地三次元座標は予
め測量等により計測しておくことができる。図1では、
取付台9と回転軸r1との交点位置が所定撮影位置Tとな
るように撮像装置10を設置している。設置に際し、撮像
装置10の回転軸r1を計測対象の鉄筋1の軸線と交差する
向きと平行にし、回転軸r1の角度位置の調節によりスリ
ット光4が鉄筋1の軸線上の異なる位置で交差するよう
にする。なお所定撮影位置Tの対地三次元座標は、前記
取付位置S0及びOc0、カメラ7の焦点距離f等と共に
記憶装置14に記憶する。図1の符号15は、記憶装置14に
必要な入力をする入力装置を示す。
【0014】ステップ202において撮像装置10の回転軸r
1を回転させ、回転軸r1の角度位置θr1を回転角度計12
で検出し、検出した角度位置θr1を座標算出手段19に入
力する。座標算出手段19では、記憶装置14に記憶した所
定撮影位置Tの対地三次元座標と、取付位置S0及びO
c0と、入力した角度位置θr1とに基づき、対地三次元座
標系における光源座標S及びカメラ座標Ocを算出する
(ステップ203)。
【0015】ステップ204において鉄筋1と交差するス
リット光4の傾斜角β(図8参照)、及びスリット光4
と鉄筋1との交差点群が撮影できるカメラ7のカメラ光
軸の傾斜角α(図8参照)を定める。ただし傾斜角β及
びαはステップ201において定め、その後は傾斜角α及
びβを一定に維持し、ステップ202の回転軸r1の回転の
みによりスリット光4を鉄筋1と交差させ、カメラ7で
交差点群を撮影することができる。この場合はステップ
204を省略することができる。
【0016】ステップ205において光源5から鉄筋1に
対してスリット光4を投光し、ステップ206で鉄筋表面
におけるスリット光4の反射光をフィルタ6付きカメラ
7で撮影する(図3(A)参照)。図3(B)はカメラ7の
撮影したアナログ画面Igの一例を示し、このアナログ画
面Igのデジタル化により図3(C)に示すデジタル画面Id
を得る。但しカメラ7によりデジタル画面Idを直接出力
させることができる。デジタル画面Idはピクセル(画
素)の行列として扱うことができ、画面Id上における像
の座標をピクセル行列中の像対応ピクセルの位置として
容易に検出できる。ステップ207において画像Idを画像
処理装置16に入力し、画面Id上のUV座標系における交
差点群の各交差点像の二次元座標を求め、それらの重心
位置Pの二次元座標(Pu、Pv)を求める。ここで重心位置
Pの2次元座標(Pu、Pv)とは、例えば図3(C)に示すよ
うに、画面Id上における各交差点像の二次元座標(Pui
Pvi)の総計(ΣPui、ΣPvi)を全交差点像の総数nで除し
たもの(ΣPui/n、ΣPvi/n)である。
【0017】ステップ208において、ステップ207で求め
た重心位置Pの二次元座標(Pu、Pv)を座標算出手段19に
入力する。座標算出手段19は、入力した二次元座標
(Pu、Pv)と、ステップ203で算出した光源座標S及びカ
メラ座標Ocと、ステップ204(又はステップ201)で求
めた傾斜角β及びαとに基づき、スリット光投影法によ
り二次元座標(Pu、Pv)に対応する重心三次元座標R
P(Rx、Ry、Rz)を算出する。算出した重心三次元座標RP
は、ステップ209で記憶手段14に記憶する。ステップ210
でステップ202〜209の測定サイクルの繰返し回数を判断
し、繰返し回数が所定回数未満である場合はステップ20
2へ戻り、スリット光4と鉄筋1が前回と異なる位置で
交差するように回転軸r1を回転させてステップ202〜209
の測定サイクルを繰返す。測定サイクルを所定繰返し回
数だけ繰返した後ステップ211へ進み、算出した2以上
の重心三次元座標RPの点を結んだ線(以下、折れ線と
いうことがある。)の位置及び向きを折れ線算出手段20
で求める。図4は測定サイクルの繰返し回数を2回とし
た実施例を示し、算出した重心三次元座標RP、RQの2
点を結んだ線の位置及び向きを折れ線算出手段20により
算出している。重心三次元座標RP、RQを結んだ線は鉄
筋1の軸線と実質上平行であり、当該結んだ線の位置及
び向きを算出することにより鉄筋1の軸線の位置及び姿
勢を計測できる。計測結果を設計仕様と比較することに
より、鉄筋の配筋検査における不適合箇所を特定するこ
とができる。
【0018】図1では、角度計12と記憶装置14と画像処
理装置16に接続されたコンピュータ18を設け、座標算出
手段19及び折れ線算出手段20をコンピュータ18上のプロ
グラムにより構成している。また予め三次元コンピュー
タグラフィック等で作成した配筋設計図をコンピュータ
18に記憶し、折れ線算出手段20の算出した折れ線と配筋
設計図とを比較して不適合箇所を発見することにより、
配筋検査の自動化を図ることができる。配筋検査の自動
化により、検査に対する事前準備の段取り、記録作成の
手間等を大幅に削減することができる。図中の符号22
は、不適合箇所を表示するモニタを示す。
【0019】こうして本発明の目的である「鉄筋の配筋
検査の自動化に適する鉄筋の配筋位置及び姿勢の計測方
法及び装置」の提供が達成できる。
【0020】
【実施例】図1及び図5(A1)は、平行に配筋された複数
本の鉄筋1の配筋位置及び姿勢を計測する本発明の実施
例を示す。図1を参照するに、撮像装置10の回転軸r1
各鉄筋1に直交する向きと平行に設け(図2のステップ
201に対応する。以下対応するステップ番号のみを表
す。)、スリット光4を複数本の鉄筋1の列と交差させ
(ステップ205)、カメラ7により複数本の鉄筋2の各
々の表面におけるスリット光4の反射光による交差点群
の像の列が含まれた画面Idを撮影する(ステップ20
6)。画面Id上の交差点群の像の各々について重心位置
Pの二次元座標(Pu、Pv)を所定順番で求め(ステップ20
7)、その二次元座標(Pu、Pv)に対応する重心三次元座
標RP(Rx、Ry、Rz)を前記所定順番で算出し(ステップ2
08)、算出した各重心三次元座標RP(Rx、Ry、Rz)を前
記所定順番で記憶する(ステップ209)。図5(A2)は4
交差点群からなる一列の像が含まれた画面IdPを示し、
例えば画面I dPの上方から順番に重心位置P1〜P4の二
次元座標を求め、対応する重心三次元座標RP1〜RP4
算出している。但し所定順番は図示例に限定されない。
なおステップ202〜204については図2の測定サイクルと
同様である。
【0021】図5(B1)に示すように、回転軸r1の回転に
よりスリット光4と鉄筋1の列との交差位置を変えなが
ら上記測定サイクルを繰返し、各測定サイクルにおいて
重心三次元座標RP(Rx、Ry、Rz)を前記所定順番で算出
し、算出した各重心三次元座標RP(Rx、Ry、Rz)を前記
所定順番で記憶する。図5(B2)は、図5(A2)と異なる回
転位置で撮影した画面IdQを示し、例えば画面IdQの上方
から順番に重心位置Q 1〜Q4の二次元座標を求め、対応
する重心三次元座標RQ1〜RQ4を算出する。図5(C)
は、所定順番で算出され記憶された重心三次元座標RP1
〜RP4の各々と、対応する所定順番で算出され記憶され
た重心三次元座標RQ1〜RQ4の各々とをそれぞれ結ぶこ
とにより、4本の平行な折れ線の位置及び向きを求める
ことを示す。この方法によれば、撮像装置10の回転軸r1
の一回の回転により複数の鉄筋1の配筋位置及び姿勢を
計測することができる。また図5(C)では、隣接する折
れ線の間の距離を算出することにより、鉄筋1の列にお
ける配筋間隔D1〜D3を計測している。
【0022】図5は水平方向に配筋した複数本の鉄筋
(横筋)の位置及び姿勢の計測方法を示すが、鉛直方向
に配筋した複数本の鉄筋(縦筋)の位置及び姿勢を計測
する場合は、図6に示すように光源5からスリット光4
を縦筋と交差する平面に沿って発光することにより、横
筋の場合と同様の手順で計測を行なうことができる。ス
リット光4の向きは、例えば図1の姿勢制御手段の回転
軸r2、r3の角度位置の調節により調節可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鉄筋の配
筋位置及び姿勢計測方法は、平面状スリット光の光源と
カメラとが取付けられた取付台及び該取付台が固定され
た回転軸を有する撮像装置を鉄筋に臨む所定撮影位置に
設け、鉄筋と交差する平面に沿ってスリット光を発光し
且つスリット光と鉄筋表面との交差点群をカメラで撮影
し、カメラの画面上における交差点群の像の重心位置の
二次元座標を求め、前記二次元座標からスリット光投影
法により前記二次元座標に対応する重心三次元座標を算
出し、撮像装置の回転軸の回転によりスリット光と鉄筋
との交差位置を変えながら前記交差点群の撮影から前記
重心三次元座標の算出までの測定サイクルを繰返し、算
出した2以上の重心三次元座標の点を結んだ線の位置及
び向きを求めるので、以下の顕著な効果を奏する。
【0024】(イ)複数本の平行な鉄筋の位置及び姿勢を
1回の回転軸の回転で計測することができるので、従来
の1本ずつの計測に比し省力化を図ることができる。 (ロ)コンピュータ上のプログラムにより重心三次元座標
の点を結んだ線の位置及び向きを求め、コンピュータに
記憶した配筋設計と比較することにより、鉄筋の配筋検
査における不適合箇所の発見の自動化を図ることができ
る。 (ハ)鉄筋の配筋検査の自動化により、事前準備の段取
り、記録作成の手間等を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の一実施例の説明図である
【図2】は、本発明の計測方法の流れ図の一例である。
【図3】は、重心位置の二次元座標の算出方法の説明図
である。
【図4】は、重心三次元座標の点を結んだ線の算出方法
の説明図である。
【図5】は、複数本の横筋に対する計測方法の説明図で
ある。
【図6】は、複数本の縦筋に対する計測方法の説明図で
ある。
【図7】は、スリット光投影法の説明図である
【図8】は、スリット光投影法によるXY座標の算出方
法の説明図である。
【図9】は、スリット光投影法によるZ座標の算出方法
の説明図である。
【符号の説明】
1…鉄筋 1a…対象物 2…鉄筋格子 4…平面スリット光 5…光源 6…フィルタ 7…カメラ 9…取付台 10…撮像装置 12…回転角度計 14…記憶装置 15…入力装置 16…画像処理装置 18…コンピュータ 19…座標算出手段 20…折れ線算出手段 22…モニタ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 E04G 21/12 105

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配筋した鉄筋に臨む所定撮影位置に平面状
    スリット光の光源とフィルタ付きカメラとが一定間隔で
    取付けられた取付台及び該取付台が固定された回転軸を
    有する撮像装置を設け、前記フィルタを前記スリット光
    のみ透過するものとし、前記光源から前記鉄筋と交差す
    る平面に沿って前記スリット光を発光し且つ鉄筋表面に
    おける前記スリット光の反射光により前記スリット光と
    鉄筋表面との交差点群を前記カメラで撮影し、前記カメ
    ラの画面上における前記交差点群の像の重心位置の二次
    元座標を求め、所定撮影位置の対地三次元座標と前記取
    付台上の光源及びカメラの取付位置と前記回転軸の角度
    位置とから対地三次元座標系における光源座標及びカメ
    ラ座標を求め、前記取付台上の光源とカメラ間の線分に
    対する前記スリット光及びカメラ光軸の傾斜角を定め、
    前記二次元座標と前記光源座標及びカメラ座標と前記両
    傾斜角とからスリット光投影法により前記二次元座標に
    対応する重心三次元座標を算出し、前記回転軸の回転に
    より前記スリット光と前記鉄筋との交差位置を変えなが
    ら前記交差点群の撮影から前記重心三次元座標の算出ま
    での測定サイクルを繰返し、算出した2以上の前記重心
    三次元座標の点を結んだ線の位置及び向きを求めてなる
    鉄筋の配筋位置及び姿勢計測方法。
  2. 【請求項2】請求項1の計測方法において、前記測定サ
    イクルの各繰返し前に前記スリット光及びカメラ光軸の
    傾斜角を定め、前記各測定サイクル中は前記スリット光
    及びカメラ光軸の傾斜角を一定に維持してなる鉄筋の配
    筋位置及び姿勢計測方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の計測方法において、前記
    配筋した鉄筋を平行な複数本の鉄筋の列とし、前記撮像
    装置の回転軸を前記各鉄筋に直交する向きと平行に設
    け、前記スリット光を前記鉄筋の列と交差させ且つ複数
    本の鉄筋の各々の表面における前記スリット光の反射光
    による交差点群の像の列が含まれた画面を撮影し、前記
    交差点群の像の各々について重心位置の二次元座標及び
    その二次元座標に対応する前記重心三次元座標を所定順
    番で求め且つ算出し、算出した前記各重心三次元座標を
    前記所定順番で記憶し、前記回転軸の回転により前記ス
    リット光と前記鉄筋の列との交差位置を変えながら前記
    複数本の鉄筋の各々の交差点群の撮影から前記各重心三
    次元座標の記憶までの測定サイクルを前記所定順番に対
    応する順番で繰返し、前記所定順番及び対応する順番で
    記憶された前記重心三次元座標を結んだ複数本の折れ線
    の位置及び向きを前記複数の鉄筋に対し前記回転軸の一
    回の回転により求めてなる鉄筋の配筋位置及び姿勢計測
    方法。
  4. 【請求項4】請求項3の計測方法において、平行に離隔
    して隣接する前記折れ線の間の距離を算出することによ
    り前記鉄筋の列における配筋間隔を計測してなる鉄筋の
    配筋位置及び姿勢計測方法。
  5. 【請求項5】平面スリット光を鉄筋と交差可能に傾斜し
    て発光する光源と、前記スリット光のみ透過するフィル
    タが取付けられ且つ鉄筋表面における前記スリット光の
    反射光により前記スリット光と鉄筋表面との交差点群の
    像を撮影するカメラと、前記光源とカメラが一定間隔で
    取付けられた取付台と、前記取付台が固定された回転軸
    とを有する撮像装置;前記回転軸の角度位置を検出して
    出力する回転角度計;対地三次元座標系における前記撮
    像装置の撮影位置と前記取付台上の光源及びカメラの取
    付位置と前記取付台上の光源とカメラ間の線分に対する
    前記スリット光及びカメラ光軸の傾斜角とを記憶する記
    憶装置;前記カメラの画面上における前記交差点群の像
    の重心位置の二次元座標を求めて出力する画像処理装
    置;前記記憶した撮影位置、取付位置と前記角度計から
    入力した角度位置とに基づき対地三次元座標系における
    光源座標及びカメラ座標を算出し、該光源及びカメラ座
    標に基づき前記画像処理装置出力の二次元座標と前記記
    憶した両傾斜角とからスリット光投影法により前記二次
    元座標に対応する重心三次元座標を算出する座標算出手
    段;並びに前記重心三次元座標の点を結んだ線の位置及
    び向きを算出して出力する折れ線算出手段を備えてなる
    鉄筋の配筋位置及び姿勢計測装置。
  6. 【請求項6】請求項5の姿勢計測装置において、前記角
    度計と記憶装置と画像処理装置に接続されたコンピュー
    タを設け、前記座標算出手段及び前記折れ線算出手段を
    前記コンピュータ上のプログラムとしてなる鉄筋の配筋
    位置及び姿勢計測装置。
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