JPH06212147A - 融雪、氷解、凍結防止用組成物 - Google Patents
融雪、氷解、凍結防止用組成物Info
- Publication number
- JPH06212147A JPH06212147A JP5037239A JP3723993A JPH06212147A JP H06212147 A JPH06212147 A JP H06212147A JP 5037239 A JP5037239 A JP 5037239A JP 3723993 A JP3723993 A JP 3723993A JP H06212147 A JPH06212147 A JP H06212147A
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- Japan
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- snow
- composition
- freezing point
- ice
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属材料の腐蝕やコンクリートの劣化等を惹
起することがなく、凝固点の低い融雪、氷解、凍結防止
用組成物を提供する。 【構成】 カルボン酸塩および水溶性アルコール類を主
成分として成る点に特徴を有する。
起することがなく、凝固点の低い融雪、氷解、凍結防止
用組成物を提供する。 【構成】 カルボン酸塩および水溶性アルコール類を主
成分として成る点に特徴を有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、道路、屋根、屋上、ゴ
ルフ場、テニスコート、グランド等の融雪および凍結防
止や、自動車ガラス、電車ガラス、窓ガラス等の氷結に
よる曇りの氷解や、畑の霜柱の氷解や、自動車、産業機
器等の冷却水の不凍液として使用できる融雪、氷解、凍
結防止用組成物に関するものである。
ルフ場、テニスコート、グランド等の融雪および凍結防
止や、自動車ガラス、電車ガラス、窓ガラス等の氷結に
よる曇りの氷解や、畑の霜柱の氷解や、自動車、産業機
器等の冷却水の不凍液として使用できる融雪、氷解、凍
結防止用組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の融雪、氷解、凍結防止用
組成物として、食塩、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム等の塩素系アルカリ金属塩や塩素系アルカリ土類金属
塩等の塩素系化合物が使用されており、又、冷却水の不
凍液として、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル等のグリコール類が使用されている。
組成物として、食塩、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム等の塩素系アルカリ金属塩や塩素系アルカリ土類金属
塩等の塩素系化合物が使用されており、又、冷却水の不
凍液として、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル等のグリコール類が使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の融雪、氷
解、凍結防止用組成物として使用されている塩素系化合
物においては、塩素による金属材料の腐蝕やコンクリー
トの劣化等を惹起すると言う問題があり、又、不凍液と
して使用されているグリコール類においては、凝固点の
低さと言う点で満足すべきものであるとは言い難いと言
う問題があつた。
解、凍結防止用組成物として使用されている塩素系化合
物においては、塩素による金属材料の腐蝕やコンクリー
トの劣化等を惹起すると言う問題があり、又、不凍液と
して使用されているグリコール類においては、凝固点の
低さと言う点で満足すべきものであるとは言い難いと言
う問題があつた。
【０００４】本発明は、上記従来の融雪、氷解、凍結防
止用組成物の問題点を解消するために為されたものであ
り、金属材料の腐蝕やコンクリートの劣化等を惹起する
おそれがなく、又、凝固点もきわめて低い融雪、氷解、
凍結防止用組成物を提供することを課題とするものであ
る。
止用組成物の問題点を解消するために為されたものであ
り、金属材料の腐蝕やコンクリートの劣化等を惹起する
おそれがなく、又、凝固点もきわめて低い融雪、氷解、
凍結防止用組成物を提供することを課題とするものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、カルボン酸塩および水溶性アルコール類
を主成分として成ることを特徴とするものである。
決するために、カルボン酸塩および水溶性アルコール類
を主成分として成ることを特徴とするものである。
【０００６】
【実施例】以下、本発明を更に詳細に説明する。上記本
発明において、カルボン酸塩としては、例えば、酢酸、
プロピオン酸、シユウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイ
ン酸、フマル酸、クエン酸等のカルボン酸のナトリウム
塩、カリウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、マグネシ
ウム塩や、ドロマイト酢酸、その他を使用する。
発明において、カルボン酸塩としては、例えば、酢酸、
プロピオン酸、シユウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイ
ン酸、フマル酸、クエン酸等のカルボン酸のナトリウム
塩、カリウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、マグネシ
ウム塩や、ドロマイト酢酸、その他を使用する。
【０００７】又、水溶性アルコール類としては、例え
ば、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、その
他を使用し、特に、グリセリンのような高粘性の水溶性
アルコール類を使用すると、流出速度の襲い高粘性の組
成物が得られ、使用時に持続的効果を延長することがで
きるので、最適である。
ば、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、その
他を使用し、特に、グリセリンのような高粘性の水溶性
アルコール類を使用すると、流出速度の襲い高粘性の組
成物が得られ、使用時に持続的効果を延長することがで
きるので、最適である。
【０００８】又、カルボン酸塩と水溶性アルコール類と
の混合割合は、前者３０乃至７０重量％に対して、後者
７０乃至３０重量％が最適であり、又、本発明の長所を
損なわない範囲内でカルボン酸塩の一部を前記従来の食
塩、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の塩素系化合
物にて置き換えて使用しても良い。
の混合割合は、前者３０乃至７０重量％に対して、後者
７０乃至３０重量％が最適であり、又、本発明の長所を
損なわない範囲内でカルボン酸塩の一部を前記従来の食
塩、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の塩素系化合
物にて置き換えて使用しても良い。
【０００９】実施例１ ドロマイト酢酸２０グラムをグリセリン２０重量％水溶
液１００ｍｌに溶解してなる組成物の凝固点を日本薬局
方の一般試験法の凝固点測定法にて測定したところ、−
１２．６℃であつた。
液１００ｍｌに溶解してなる組成物の凝固点を日本薬局
方の一般試験法の凝固点測定法にて測定したところ、−
１２．６℃であつた。
【００１０】又、上記組成物を、外気気温−４℃の早
朝、窓ガラスに氷結した霜にスプレーノズルにて噴霧し
たところ、数秒間で氷解し、優れた融氷性を発揮した。
朝、窓ガラスに氷結した霜にスプレーノズルにて噴霧し
たところ、数秒間で氷解し、優れた融氷性を発揮した。
【００１１】実施例２ 酢酸カリウム２０グラムをグリセリン２０重量％水溶液
１００ｍｌに溶解してなる組成物の凝固点を実施例１に
準じて測定したところ、−１６．５℃であつた。
１００ｍｌに溶解してなる組成物の凝固点を実施例１に
準じて測定したところ、−１６．５℃であつた。
【００１２】又、上記組成物は、実施例１とほぼ同等の
優れた融氷性を発揮した。
優れた融氷性を発揮した。
【００１３】又、上記組成物の溶液中に金属片を浸漬し
て７日間放置した後、金属片腐蝕部を溶解して金属腐蝕
量を測定したところ、０．１７ミリグラム／１００ｃｍ
２／１当たりであり、殆ど腐蝕していないことが判っ
た。
て７日間放置した後、金属片腐蝕部を溶解して金属腐蝕
量を測定したところ、０．１７ミリグラム／１００ｃｍ
２／１当たりであり、殆ど腐蝕していないことが判っ
た。
【００１４】実施例３ ドロマイト酢酸１０グラムをグリセリン２０重量％水溶
液１００ｍｌに溶解してなる組成物の凝固点を実施例１
に準じて測定したところ、−１１．５℃であつた。
液１００ｍｌに溶解してなる組成物の凝固点を実施例１
に準じて測定したところ、−１１．５℃であつた。
【００１５】実施例４ 酢酸ナトリウム１０グラムをグリセリン２０重量％水溶
液１００ｍｌに溶解してなる組成物の凝固点を実施例１
に準じて測定したところ、−１４．６℃であつた。
液１００ｍｌに溶解してなる組成物の凝固点を実施例１
に準じて測定したところ、−１４．６℃であつた。
【００１６】実施例５ ドロマイト酢酸２０グラム、食塩１０グラムをグリセリ
ン２０重量％水溶液１００ｍｌに溶解してなる組成物の
凝固点を実施例１に準じて測定したところ、−１７．６
℃であつた。
ン２０重量％水溶液１００ｍｌに溶解してなる組成物の
凝固点を実施例１に準じて測定したところ、−１７．６
℃であつた。
【００１７】又、上記組成物２０グラムを直径５８ｍ
ｍ、深さ１０ｍｍのシャーレに入れ、 底部にドライア
イスを敷き、内部温度を平均−１５℃に保った発泡スチ
ロール箱の隔膜上に静置させて、組成物の凍結状態を観
察したが、凍結は認められなかつた。
ｍ、深さ１０ｍｍのシャーレに入れ、 底部にドライア
イスを敷き、内部温度を平均−１５℃に保った発泡スチ
ロール箱の隔膜上に静置させて、組成物の凍結状態を観
察したが、凍結は認められなかつた。
【００１８】施例６ クエン酸カルシウム２０グラムをエチレングリコール２
０重量％水溶液１００ｍｌに溶解してなる組成物の凝固
点を実施例１に準じて測定したところ、−１１．７℃で
あつた。
０重量％水溶液１００ｍｌに溶解してなる組成物の凝固
点を実施例１に準じて測定したところ、−１１．７℃で
あつた。
【００１９】実施例７ 、フマル酸マグネシウム２０グラムをプロピレングリコ
ール２０重量％水溶液１００ｍｌに溶解してなる組成物
の凝固点を実施例１に準じて測定したところ、−１０．
５℃であつた。
ール２０重量％水溶液１００ｍｌに溶解してなる組成物
の凝固点を実施例１に準じて測定したところ、−１０．
５℃であつた。
【００２０】比較例１ ドロマイト酢酸１０重量％水溶液の凝固点を実施例１に
準じて測定したところ、−３．３℃であつた。
準じて測定したところ、−３．３℃であつた。
【００２１】比較例２ グリセリン２０重量％水溶液の凝固点を実施例１に準じ
て測定したところ、−５．４℃であつた。
て測定したところ、−５．４℃であつた。
【００２２】比較例３ エチレングリコール２０重量％水溶液の凝固点を実施例
１に準じて測定したところ、−５．９℃であつた。
１に準じて測定したところ、−５．９℃であつた。
【００２３】比較例４ プロピレングリコール２０重量％水溶液の凝固点を実施
例１に準じて測定したところ、−３．７℃であつた。
例１に準じて測定したところ、−３．７℃であつた。
【００２４】比較例５ 塩化カルシウム５重量％水溶液中に金属片を浸漬し、実
施例２に準じて金属腐蝕量を測定したところ、５０ミリ
グラム／１００ｃｍ２／１日当たりであり、金属の腐蝕
が激しいことが判った。
施例２に準じて金属腐蝕量を測定したところ、５０ミリ
グラム／１００ｃｍ２／１日当たりであり、金属の腐蝕
が激しいことが判った。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の融雪、氷
解、凍結防止用組成物は、カルボン酸塩および水溶性ア
ルコール類を主成分として成るので、従来の塩素系化合
物のように金属材料を腐蝕させたり、コンクリートを劣
化させたりするおそれがなく、カルボン酸塩および水溶
性アルコール類の相乗作用によつて、凝固点もきわめて
低くなり、優れた融雪、氷解、凍結防止効果を発揮す
る。
解、凍結防止用組成物は、カルボン酸塩および水溶性ア
ルコール類を主成分として成るので、従来の塩素系化合
物のように金属材料を腐蝕させたり、コンクリートを劣
化させたりするおそれがなく、カルボン酸塩および水溶
性アルコール類の相乗作用によつて、凝固点もきわめて
低くなり、優れた融雪、氷解、凍結防止効果を発揮す
る。
Claims (1)
- 【請求項１】 カルボン酸塩および水溶性アルコール類
を主成分として成る融雪、氷解、凍結防止用組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5037239A JPH06212147A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 融雪、氷解、凍結防止用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5037239A JPH06212147A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 融雪、氷解、凍結防止用組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06212147A true JPH06212147A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=12492066
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5037239A Pending JPH06212147A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 融雪、氷解、凍結防止用組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06212147A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001040423A1 (de) * | 1999-12-02 | 2001-06-07 | Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien | Scheibenreinigungsflüssigkeit |
| EP1495087A1 (en) * | 2002-04-18 | 2005-01-12 | Michigan State University | Water-activated, exothermic chemical deicing formulations |
| WO2006003966A1 (ja) * | 2004-07-05 | 2006-01-12 | Abc Research Laboratory For Building Materials Co., Ltd. | 融雪・凍結防止剤 |
| JP2006306904A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Nof Corp | 融雪剤組成物 |
| JP2007031637A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Nof Corp | 着氷防止剤 |
| CN100348686C (zh) * | 2004-06-28 | 2007-11-14 | 陈荣聪 | 玻璃防雾喷擦剂 |
| CN103897661A (zh) * | 2012-12-31 | 2014-07-02 | 博乐市斑马日化有限责任公司 | 一种气路防冻剂 |
| JP2015155520A (ja) * | 2014-01-15 | 2015-08-27 | 富山県 | 凝固点降下剤とその利用方法 |
| JP2016020470A (ja) * | 2013-09-30 | 2016-02-04 | パナソニック株式会社 | 蓄熱材組成物および蓄熱材組成物を用いる方法 |
| CN105778864A (zh) * | 2016-02-16 | 2016-07-20 | 辽宁省交通科学研究院 | 一种有机融雪剂及其制备方法 |
-
1993
- 1993-01-18 JP JP5037239A patent/JPH06212147A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001040423A1 (de) * | 1999-12-02 | 2001-06-07 | Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien | Scheibenreinigungsflüssigkeit |
| EP1495087A4 (en) * | 2002-04-18 | 2010-07-28 | Univ Michigan State | WATER-ACTIBLE, EXOTHERM-RESISTANT DETERGENTS |
| EP1495087A1 (en) * | 2002-04-18 | 2005-01-12 | Michigan State University | Water-activated, exothermic chemical deicing formulations |
| CN100348686C (zh) * | 2004-06-28 | 2007-11-14 | 陈荣聪 | 玻璃防雾喷擦剂 |
| WO2006003966A1 (ja) * | 2004-07-05 | 2006-01-12 | Abc Research Laboratory For Building Materials Co., Ltd. | 融雪・凍結防止剤 |
| JP4833846B2 (ja) * | 2004-07-05 | 2011-12-07 | 株式会社エービーシー建材研究所 | 融雪・凍結防止剤 |
| US7678291B2 (en) | 2004-07-05 | 2010-03-16 | Abc Research Laboratory For Building Materials Co., Ltd. | Snow-melting/antifreezing agents |
| JP2006306904A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Nof Corp | 融雪剤組成物 |
| JP2007031637A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Nof Corp | 着氷防止剤 |
| CN103897661A (zh) * | 2012-12-31 | 2014-07-02 | 博乐市斑马日化有限责任公司 | 一种气路防冻剂 |
| JP2016020470A (ja) * | 2013-09-30 | 2016-02-04 | パナソニック株式会社 | 蓄熱材組成物および蓄熱材組成物を用いる方法 |
| JP2015155520A (ja) * | 2014-01-15 | 2015-08-27 | 富山県 | 凝固点降下剤とその利用方法 |
| CN105778864A (zh) * | 2016-02-16 | 2016-07-20 | 辽宁省交通科学研究院 | 一种有机融雪剂及其制备方法 |
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