JPH06210622A - 生コンクリート製造装置における飛散防止機構 - Google Patents

生コンクリート製造装置における飛散防止機構

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JPH06210622A
JPH06210622A JP436393A JP436393A JPH06210622A JP H06210622 A JPH06210622 A JP H06210622A JP 436393 A JP436393 A JP 436393A JP 436393 A JP436393 A JP 436393A JP H06210622 A JPH06210622 A JP H06210622A
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】生コンクリートのミキサ車への投入時における
周囲への飛散を防止するとともに、ミキサ車のホッパの
擦り減りを防止する。 【構成】生コンクリート製造装置にミキサ車のホッパH
内に進入して投入される生コンクリートCの周囲を遮蔽
するゴム製のスライドカバー17及び補助カバー21を
設けた。又、スライドカバー17及び補助カバー21を
第一及び第二のシリンダ7,8により移動可能とした。
このため、生コンクリートCの投入時にスライドカバー
17及び補助カバー21は第一及び第二のシリンダ7,
8によりホッパH内に進入して生コンクリートCの周囲
を遮蔽する。従って、生コンクリートCの周囲への飛散
が防止されるとともに、生コンクリートCが直接ホッパ
Hの内面Haに衝突することがないため、ホッパHの擦
り減りが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生コンクリートを製造す
る製造装置に関し、詳しくは、生コンクリートをミキサ
車へ投入する際に、生コンクリートの周囲への飛散を防
止する飛散防止機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート工事を行う際に使用
する生コンクリートは、工事現場等の場所的な制約等に
より生コンクリート製造装置(いわゆるバッチャプラン
ト)により製造され、ミキサ車(アジテータトラック)
に投入されて工事現場等へ運搬されている。このバッチ
ャプラントにおいては例えばウェット方式の場合、計量
機にて骨材(砂利、砂)、水等を正確に計量し、それら
をミキサにて混合して練り合わせることにより生コンク
リートを製造するようにしている。又、バッチャプラン
トには製造された生コンクリートを一時的に貯溜するコ
ンクリートホッパと、そのコンクリートホッパの下部に
設けられた開口部を開閉するホッパゲート等を備えてい
る。そして、ミキサ車がバッチャプラント内に進入し、
ミキサ車のホッパがコンクリートホッパの開口部の直下
に位置したときにホッパゲートが開放され、生コンクリ
ートが一気にホッパに流れ落ちてドラムに充填されるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したウ
ェット方式によるバッチャプラントにおいては、生コン
クリートをミキサ車に投入する際にそのコンクリートが
周囲に飛散するという問題がある。
【0004】すなわち、生コンクリートは練り合わされ
て液状となっているため、その投入時にはホッパに勢い
よく衝突して跳ね返り、コンクリートホッパの投入開口
部とミキサ車のホッパとの隙間から周囲に飛散する。そ
して、飛散した生コンクリートはミキサ車或いはバッチ
ャプラントの壁面等に付着する。このため、ミキサ車等
に付着した生コンクリートの固化を防止するために、頻
繁に生コンクリートを除去する必要があり、その除去作
業が大変面倒である。
【0005】又、生コンクリートの投入時におけるホッ
パへの衝突により、ホッパの内面が擦り減ってしまうと
いう問題がある。そこで、ホッパの生コンクリートが衝
突する部分に平板状のゴムを貼着してホッパの擦り減り
を防止するようにしているが、ゴムの寿命が短いためゴ
ムの張替えを定期的に行う必要がある。従って、その張
替え作業が面倒であるとともに、ゴムを定期的に使用す
ることになりコスト高となる。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであってその目的は、生コンクリートのミキサ
車への投入時における周囲への飛散を防止するととも
に、ミキサ車のホッパの擦り減りを防止することができ
る生コンクリート製造装置における飛散防止機構を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1の発明は、セメント、骨材等がそれぞれ適
量にて混合され練り合わされた生コンクリートを一時的
にコンクリートホッパに貯溜し、該コンクリートホッパ
の投入開口部を開閉してミキサ車のホッパに前記生コン
クリートを投入するようにした生コンクリート製造装置
において、前記コンクリートホッパとミキサ車のホッパ
との間からミキサ車のホッパ内に進入し、該ホッパ内に
投入される生コンクリートの周囲を遮蔽する遮蔽部材を
設けた。
【0008】又、請求項2の発明は、前記遮蔽部材をミ
キサ車の進入方向と同一または交差する方向に一対配設
されるとともに、該遮蔽部材を駆動手段によりホッパ内
に進入して生コンクリートを投入する投入位置と、ミキ
サ車が入出車する待機位置との間を移動可能にした。
【0009】請求項3の発明は、前記遮蔽部材は耐磨耗
性を有していることを要旨とする。
【0010】
【作用】このように構成された請求項1の発明では、生
コンクリート製造装置にてセメント、骨材等がそれぞれ
適量にて混合され練り合わされて製造された生コンクリ
ートはコンクリートホッパに一時的に貯溜される。生コ
ンクリートをミキサ車に投入する場合、ミキサ車のホッ
パがコンクリートホッパの投入開口部の直下に位置した
ときに、外部から遮蔽部材がホッパ内に進入して投入さ
れる生コンクリートの周囲が遮蔽される。従って、その
遮蔽部材により生コンクリートの周囲への飛散が防止さ
れる。又、遮蔽部材により投入された生コンクリートが
直接ホッパに衝突することがなく、ホッパの擦り減りが
防止される。
【0011】請求項2の発明では、ミキサ車の入出車の
際には遮蔽部材が待機位置に移動し、生コンクリートの
投入の際には遮蔽部材がホッパ内に進入した投入位置に
移動する。このため、ミキサ車の生コンクリート製造装
置への入出車が円滑に行われる。
【0012】又、請求項3においては、遮蔽部材が耐磨
耗性を有しているため、生コンクリートの投入時におけ
る衝突による擦り減りが少なくなり遮蔽部材の耐用寿命
が向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図9に従って説明する。図1に示すように、生コンクリ
ート製造装置としてのバッチャプラントは図示しない計
量機及びミキサを介してセメント,骨材,水が練り合わ
されて製造された生コンクリートを一時的に貯溜するコ
ンクリートホッパ1を備えている。このコンクリートホ
ッパ1は下部がすり鉢状に形成されており、その下端に
は開口部1a(破線にて図示)が形成されている。又、
その開口部1aの周囲には筒状のカバー2が覆設されて
おり、その先端が縮径された投入開口部2aが形成され
ている。このカバー2は耐磨耗性を有するゴム製からな
り、生コンクリートの投入時における擦り減りが少なく
なるようになっている。前記コンクリートホッパ1の下
部には前記カバー2の投入開口部2aを開閉させる一対
のホッパゲート3が揺動可能に取付けられている。この
両ホッパゲート3にはゲート開閉用のシリンダ4がそれ
ぞれ装備されており、図示しない操作パネルの投入スイ
ッチの手動操作に基づいて、シリンダ4のシリンダロッ
ド4aが収縮されて両ホッパゲート3が開放されるよう
になっている。そして、そのゲート3の開放によりコン
クリートホッパ1内の生コンクリートCがカバー2を通
過してミキサ車のホッパH(二点鎖線にて図示)に投入
されるようになっている。従って、常時は両ホッパゲー
ト3が閉鎖されてカバー2の投入開口部2aは閉じた状
態となっており、コンクリートホッパ1内の生コンクリ
ートが排出されることはない。
【0014】次に、バッチャプラントにおける飛散防止
機構について説明する。図1,図2に示すように、バッ
チャプラントの前記コンクリートホッパ1よりも下方の
側壁5には基台6が固定されている。この基台6のコン
クリートホッパ1と対向する位置には開口6aが透設さ
れており、その開口6a内にカバー2の先端が位置でき
るようになっている。前記側壁5側及び側壁5とは反対
側の基台6上には第一及び第二のシリンダ7,8がそれ
ぞれ固定されている。第一及び第二のシリンダ7,8は
そのシリンダロッド7a,8aが開口6a側を向くよう
に斜め下方に固定されている。
【0015】前記第一のシリンダ7側の開口6a両側端
には一対の支柱9が立設されており、その両支柱9間に
第一のガイド10がチェン11を介して吊下げ支持され
ている。この第一のガイド10は三個の大ローラ10a
と大ローラ10aの間に配設された一対の小ローラ10
bとから構成されており、それぞれが回転可能に連結さ
れている。そして、第一のガイド10は両大ローラ10
aに前記チェン11が連結されて全体が略円弧状となっ
ている。又、両チェン11には一対のガイド棒12aが
連結され、両小ローラ10bの両端連結部には一対のガ
イド棒12bが連結されている。そして、ガイド棒12
aは基台6の両側部の支柱13に固着された挿通パイプ
14に挿通され、ガイド棒12bは基台6の開口端の図
示しない挿通口に挿通されている。従って、第一のガイ
ド10はガイド支持棒12a,12bに案内されて前後
方向に対して揺動可能となっている。又、第一のガイド
10はチェン11が撓んで左右方向に対して若干スライ
ドできるようになっている。
【0016】前記支柱13近傍の基台6上には第二のガ
イド15が設けられている。この第二のガイド15は略
コ字状に形成された支持台16を備えており、開口6a
側に傾斜するように固定されている。又、支持台16に
は三個のローラ16aが回転可能かつ全体が略円弧状と
なるように支持されている。
【0017】前記第一のシリンダ7のシリンダロッド7
aの先端には遮蔽部材としてのスライドカバー17が取
付けられている。そして、第一のシリンダ7のシリンダ
ロッド7aが伸長した状態では、スライドカバー17は
その基端部が前記第一のガイド10上に載置され、ほぼ
中央部から先端部に亘ってミキサ車のホッパHの内面H
a上に載置されている。なお、ミキサ車のホッパHの上
部にはゴム製からなるホッパカバーHCが設けられてい
る。
【0018】このスライドカバー17は図3に示すよう
に、可撓性を有するゴム製(品名:ラバークロス HT
60, バンドー化学社製)からなりミキサ車のホッパ
Hの内面Haの大半を覆うに充分な面積の平板形状に形
成されている。又、スライドカバー17は生コンクリー
トCの投入時における衝突力を緩衝して跳ね返りを防止
するようになっている。更に、スライドカバー17は耐
磨耗性を有しており、生コンクリートCの投入時におけ
る衝突による擦り減りが少なくなるようになっている。
スライドカバー17の幅方向の基端部にはカバー17を
第一及び第二のガイド10,15の形状と同じ円弧状に
形成するための補助金具18が取付けられている。そし
て、生コンクリートの投入時においてはシリンダロッド
7aが伸長され、スライドカバー17はその基端側が円
弧状となって第一のガイド10上に載置される(投入位
置)。このとき、スライドカバー17の先端側は舌片状
に広がってホッパHの内面Haの奥部に達するようにな
っている。又、待機時においてはシリンダロッド7aが
収縮時され、図5に示すように、スライドカバー17は
その一部が第一及び第二のガイド10,15上に載置さ
れる(待機位置)。このとき、スライドカバー17はそ
のほぼ全体が円弧状となって収納されるようになってい
る。
【0019】図1,図2に示すように、前記第二のシリ
ンダ8側の開口6a端部には一対の支柱19が水平方向
に設けられており、その両支柱19間にガイドローラ2
0が回転可能に軸支されている。そして、第二のシリン
ダ8のシリンダロッド8aの先端には遮蔽部材としての
補助カバー21が取付けられており、その補助カバー2
1は前記ガイドローラ20上に載置されている。
【0020】図4に示すように、補助カバー21は前記
スライドカバー17よりも短い板状に形成され、その両
側部の一部には側部カバー21aが折曲げ形成されてい
る。補助カバー21は前記スライドカバー17によりカ
バーされなかったホッパHの内面Haを覆うようになっ
ている。又、補助カバー21は前記スライドカバー17
と同じゴム製からなる。そして、図1、図2に示すよう
に、生コンクリートの投入時においては第二のシリンダ
8のシリンダロッド8aが伸長され、補助カバー21は
その基端部がガイドローラ20上に載置されて基台6の
下方に垂れ下がるようになっている(投入位置)。従っ
て、前記スライドカバー17と補助カバー21によりホ
ッパHの内面Haの大半が覆われており、この状態のと
きに生コンクリートCが投入されるとホッパH内におい
てその周囲が遮蔽されるようになっている。又、前記両
カバー17,21によりホッパHとカバー2の投入開口
部2aとの一部の隙間において、生コンクリートCの周
囲が遮蔽されるようになっている。更に、補助カバー2
1はスライドカバー17よりも短いため、第二のシリン
ダ8のシリンダロッド8aのストロークは第一のシリン
ダ7のシリンダロッド7aのストロークよりも短くなっ
ている。
【0021】なお、補助カバー21は待機時においても
基台6の下方に垂れ下がるようになっている。すなわ
ち、補助カバー21はホッパの位置が低い小型ミキサ車
が進入する際に運転者の目標となるとともに、ホッパ上
端に設けられた図示しないホッパカバーに当接してホッ
パ内に侵入し易くしている。従って、ミキサ車の進入時
においてのみシリンダロッド7aが収縮され、図5に示
すように、補助カバー21は引上げられてその側部カバ
ー21aの上端が開口6a近傍に位置した状態で垂れ下
がるようになっている。
【0022】図1に示すように、前記基台6の先端側に
はミキサ車の進入を検知するための第一のリミットスイ
ッチ22が取付けられており、そのスイッチ片22aが
下方へ垂れ下がっている。又、開口6a近傍の基台6に
はホッパHを検知するための第二のリミットスイッチ2
3が取付けられており、そのスイッチ片23aが下方へ
垂れ下がっている。そして、第一のリミットスイッチ2
2のミキサ車の検知に基づいて、図示しない制御装置に
より第二のシリンダ8の駆動が制御されるようになって
いる。又、第二のリミットスイッチ23のホッパHの検
知に基づいて、図示しない制御装置により第一及び第二
のシリンダ7,8の駆動が制御されるようになってい
る。なお、第一のシリンダ7は図示しない操作パネルに
て手動操作により駆動できるようになっている。
【0023】更に、生コンクリートの投入終了時におい
て図示しない操作パネルの終了スイッチの操作に基づい
て、第一及び第二のシリンダ7,8が駆動されるように
なっている。又、バッチャプラントのミキサ車の出入口
には図示しない光センサが設けられており、ミキサ車の
通過を検知して、第二のシリンダ8の駆動が制御される
ようになっている。
【0024】又、前記ガイドローラ20近傍における基
台6には、生コンクリートCの投入後にスライドカバー
17に付着した生コンクリートCを除去するシャワー装
置24が配設されている。そして、生コンクリートの投
入終了時において図示しない操作パネルの終了スイッチ
の操作に基づいて、シャワー装置24が駆動されて一定
量の水がスライドカバー17に放水されるようになって
いる。
【0025】次に、このように構成されたバッチャプラ
ントの飛散防止機構の作用を説明する。なお、最初に第
一のシリンダ7のシリンダロッド7aが収縮されて、ス
ライドカバー17は第一及び第二のガイド10、15上
に載置された待機位置に収納されている。又、第二のシ
リンダ8のシリンダロッド8aが伸長されて、補助カバ
ー21はその基端部がガイドローラ20上に載置された
待機位置に垂れ下げられている。
【0026】ミキサ車がバッチャプラント内に後部より
進入し、そのホッパHが第一のリミットスイッチ22の
スイッチ片22aに当接すると、第一のリミットスイッ
チ22がオン動作されてミキサ車の進入が検知される。
すると、図示しない制御装置により第二のシリンダ8が
駆動されてシリンダロッド8aが収縮され、ガイドロー
ラ20に回転支持されながら補助カバー21が引上げら
れる。
【0027】続いて、図5に示すように、ミキサ車がさ
らに後方に進入してホッパHが第二のリミットスイッチ
23のスイッチ片23a及び補助カバー21に当接す
る。すると、第二のリミットスイッチ23がオン動作さ
れてホッパHが投入開口部2aの下方に近づいているこ
とを検知する。又、ミキサ車はそのホッパHが補助カバ
ー21の下方を通過し、ホッパカバーHCが補助カバー
21に近接するまで後進する。
【0028】そして、図6に示すように、ホッパHがコ
ンクリートホッパ1の直下に位置した状態でミキサ車が
停止すると、図示しない制御装置により第一のシリンダ
7が駆動されてシリンダロッド7aが伸長される。する
と、スライドカバー17が第一及び第二のガイド10、
15の各ローラ10a,10b,16aに回転支持され
ながらその先端部から除々に基台6より突出してホッパ
H内に進入する(投入位置)。次に、第二のシリンダ8
が駆動されてシリンダロッド8aが伸長される(投入位
置)。すると、補助カバー21がガイドローラ20に回
転支持されながら下がり、ホッパHの内面Haにスライ
ドカバー17の一部と重なるようにして載置される。
【0029】このとき、基台6から突出したスライドカ
バー17は舌片状に広がりながらホッパHの内面Haの
奥部にまで進入し、その内面Haの半分以上を覆うよう
にして載置される。又、スライドカバー17が進入する
際に、ホッパHが多少ずれていてもカバー17は第一の
ガイド10のチェン11により左右方向に若干スライド
され、ガイド棒12a,12bにより前後方向に揺動さ
れてホッパH内に位置される。
【0030】続いて、図1に示すように、図示しない操
作パネルの投入スイッチが操作されてシリンダ4が駆動
されてシリンダロッド4aが収縮される。すると、両ホ
ッパゲート3が開放されてカバー2の投入開口部2aよ
りコンクリートホッパ1に貯溜された生コンクリートC
の一部がスライドカバー17及び補助カバー21に衝突
しながら一気に投入される。このとき、生コンクリート
Cの周囲がホッパH内においてスライドカバー17及び
補助カバー21により遮蔽されている。又、ホッパHと
カバー2の投入開口部2aとの一部の隙間においても生
コンクリートCの周囲が遮蔽されている。又、投入され
た生コンクリートCはその衝突力がスライドカバー17
及び補助カバー21により緩衝されて、その跳ね返りは
少なくなっている。従って、生コンクリートCが周囲に
飛散することなくホッパH内に投入される。
【0031】生コンクリートCの投入が終了して図示し
ない操作パネルの終了スイッチを操作すると、図7に示
すように、シャワー装置24が駆動されて一定量の水が
スライドカバー17に放水され、カバー17に付着した
生コンクリートCが除去される。続いて、図8に示すよ
うに、第一及び第二のシリンダ7,8が駆動されてシリ
ンダロッド7a,8aが収縮される。すると、スライド
カバー17及び補助カバー21が各ローラ10a,10
b,16aに回転支持されながら引上げられて待機時の
状態に戻る。このとき、スライドカバー17においては
その基端部から除々に第一及び第二のガイド10,15
に支持されて円弧状にて収納される。
【0032】次に、図9に示すように、生コンクリート
Cが投入されたミキサ車が前進してバッチャプラントを
退出すると、図示しない光センサがその通過を検知し
て、第二のシリンダ8が駆動されてシリンダロッド8a
が伸長される。そして。補助カバー21はその基端部が
ガイドローラ20上に載置された状態で垂れ下げられ
る。このようにして生コンクリートCのミキサ車への投
入作業が終了する。
【0033】なお、小型のミキサ車に生コンクリートC
を投入する場合、ミキサ車は進入しても第一及び第二の
リミットスイッチ22,23のスイッチ片22a,23
aに接触せずに、ホッパHがコンクートホッパ1の投入
位置に位置した状態で停止される。そして、図示しない
操作パネルの手動操作により第一のシリンダ7を駆動さ
せて前記したようにスライドカバー17をホッパHに入
り込ませる。このとき、ホッパHの内面Haの奥部にま
では達しないが、ホッパHの生コンクリートCの衝突す
る部分は覆われているため、跳ね返りは防止される。そ
して、上記した手順により生コンクリートCのミキサ車
への投入作業が行われる。
【0034】上記したように本実施例においては、ミキ
サ車のホッパH内及びホッパHと投入開口部2aとの一
部の隙間においてゴム製のスライドカバー17及び補助
カバー21により生コンクリートCの周囲を遮蔽するよ
うにした。このため、生コンクリートCの投入時におい
てその生コンクリートCの周囲への飛散を防止すること
ができる。この結果、ミキサ車等に生コンクリートCが
付着することがなく、生コンクリートCを除去するため
の清掃作業を行う手間を省くことができる。
【0035】又、スライドカバー17及び補助カバー2
1を第一及び第二のシリンダ7,8により生コンクリー
トCを投入する投入位置と、ミキサ車が入出車する待機
位置との間を移動可能としたことにより、ミキサ車の入
出車を円滑に行うことができる。
【0036】又、生コンクリートCが直接ホッパHの内
面Haに衝突することがないため、ホッパHの擦り減り
を防止することができる。従って、ホッパHの耐用寿命
を高めることができる。更に、スライドカバー17及び
補助カバー21を耐磨耗性を有するゴムを使用したこと
により、ゴムの擦り減りが少なくなり、耐用寿命を高め
ることができる。従って、スライドカバー17及び補助
カバー21にかかるコストの低減を図ることができる。
【0037】又、スライドカバー17を載置する第一の
ガイド10をチェン11、大及び小ローラ10a,10
b、ガイド棒12a,12により構成して左右方向にス
ライド可能とし、前後方向に揺動可能としたことによ
り、カバー17をホッパHに入り込ませる際の自由度を
高めることができる。従って、ホッパHが多少ずれてい
てもそのずれに対応してスライドカバー17を入り込ま
せることができる。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下のよ
うにしてもよい。 (1)上記実施例では、ホッパHとカバー2の投入開口
部2aとの間に隙間が生じていたが、カバー2を上下動
可能にして生コンクリートCの投入時にカバーを下動さ
せてその投入開口部をホッパH内に位置するようにして
もよい。前記した構成にすることによりミキサ車のホッ
パH内にて生コンクリートを投入することになり、周囲
への飛散がより少なくなる。 (2)上記実施例では、ミキサ車及びホッパHの検知に
第一及び第二のリミットスイッチ23を用いたが、代わ
りに、他の光センサ、超音波センサ等を使用してもよ
い。又、第一及び第二のリミットスイッチの代わりに、
手動スイッチを設けて運転者が直接スイッチを動作させ
るようにしてもよい。 (3)上記実施例ではスライドカバー17及び補助カバ
ー21を耐磨耗性を有するゴム製としたが、代わりに合
成樹脂等の他の材質のものを使用してもよい。 (4)上記実施例では第一及び第二のシリンダ7,8を
設けてそのシリンダロッド7a,8aの先端部にスライ
ドカバー17,補助カバー21をそれぞれ取付けたが、
その第一及び第二のシリンダ7,8を複数個設けてもよ
い。又、第一のシリンダ7のみ設けてそのシリンダロッ
ド7aの先端部にスライドカバー17を取付けてもよ
い。 (5)上記実施例では、ガイドローラ20近傍における
基台6にシャワー装置24を設けてスライドカバー17
に付着した生コンクリートCを除去するようにしたが、
そのシャワー装置24を複数設けて補助カバー21に放
水するようにしてもよい。又、シャワー装置24を設け
ずに生コンクリートCを投入するようにしてもよい。 (6)上記実施例では、スライドカバー17を平板形状
に形成したが、その先端部を幅広形状に形成してミキサ
車のホッパHの内面Haを覆うようにしてもよい。又、
補助カバー21においてもその形状を変更してもよい。 (7)上記実施例では、ウェット方式により計量機及び
ミキサを介してセメント,骨材,水が練り合わされて製
造された生コンクリートCをミキサ車に投入するように
したが、ドライ方式によりセメントと骨材とを混合した
生コンクリートCをミキサ車に投入するようにしてもよ
い。この場合、生コンクリートCは運搬中にミキサ車の
ドラム内に水が加えられて練り合わされることになる。 (8)上記実施例では、スライドカバー17及び補助カ
バー21をミキサ車の進入方向と同方向となるように配
設したが、他の例えば進入方向と交差する方向から各カ
バー17,21がホッパHに進入するようにしてもよ
い。 (9)上記実施例では、第一のシリンダ7を図示しない
操作パネルにて手動操作により駆動できるようにした
が、必要に応じて自動的に駆動制御したり、第一及び第
二のシリンダ7,8の駆動を任意に停止できるようにし
てもよい。この場合、第一及び第二のシリンダ7,8の
駆動はスライドカバー17及び補助カバー21が待機位
置となった状態で停止される。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、生
コンクリートのミキサ車への投入時における周囲への飛
散を防止するとともに、ミキサ車のホッパの擦り減りを
防止することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のバッチャプラントにおける飛散防止
機構を示す概略側面図である。
【図2】同じく、飛散防止機構を示す概略平面図であ
る。
【図3】同じく、飛散防止機構のスライドカバーを示す
概略斜視図である。
【図4】同じく、飛散防止機構の補助カバーを示す概略
斜視図である。
【図5】同じく、ミキサ車がバッチャプラントに進入し
た状態を示す概略側面図である。
【図6】同じく、ミキサ車のホッパにスライドカバー及
び補助カバーが進入した状態を示す概略側面図である。
【図7】同じく、生コンクリートの投入後シャワーが放
水された状態を示す概略側面図である。
【図8】同じく、ミキサ車のホッパからスライドカバー
及び補助カバーが引上げられた状態を示す概略側面図で
ある。
【図9】同じく、生コンクリートの投入後ミキサ車がバ
ッチャプラントから退出した状態を示す概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…コンクリートホッパ、7…駆動手段としての第一の
シリンダ、8…駆動手段としての第二のシリンダ、17
…遮蔽部材としてのスライドカバー、21…遮蔽部材と
しての補助カバー、H…ホッパ、C…生コンクリート。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント、骨材等がそれぞれ適量にて混
    合され練り合わされた生コンクリート(C)を一時的に
    コンクリートホッパ(1)に貯溜し、該コンクリートホ
    ッパ(1)の投入開口部(2a)を開閉してミキサ車の
    ホッパ(H)に前記生コンクリート(C)を投入するよ
    うにした生コンクリート製造装置において、 前記コンクリートホッパ(1)とミキサ車のホッパ
    (H)との間からミキサ車のホッパ(H)内に進入し、
    該ホッパ(H)内に投入される生コンクリート(C)の
    周囲を遮蔽する遮蔽部材(17,21)を設けたことを
    特徴とする生コンクリート製造装置における飛散防止機
    構。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽部材(17,21)は、ミキサ
    車の進入方向と同一または交差する方向に一対配設され
    るとともに、該遮蔽部材(17,21)を駆動手段
    (7,8)によりホッパ(H)内に進入して生コンクリ
    ート(C)を投入する投入位置と、ミキサ車が入出車す
    る待機位置との間を移動可能にしたことを特徴とする請
    求項1に記載の生コンクリート製造装置における飛散防
    止機構。
  3. 【請求項3】 前記遮蔽部材(17,21)は耐磨耗性
    を有していることを特徴とする請求項1に記載の生コン
    クリート製造装置における飛散防止機構。
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