JPH06210469A - 転写ローラ - Google Patents

転写ローラ

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JPH06210469A
JPH06210469A JP5248553A JP24855393A JPH06210469A JP H06210469 A JPH06210469 A JP H06210469A JP 5248553 A JP5248553 A JP 5248553A JP 24855393 A JP24855393 A JP 24855393A JP H06210469 A JPH06210469 A JP H06210469A
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JP
Japan
Prior art keywords
transfer roller
roller
transfer
laser
convex portions
Prior art date
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Pending
Application number
JP5248553A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Yuhito
文夫 由比藤
Akio Uesugi
彰男 上杉
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP5248553A priority Critical patent/JPH06210469A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写ローラ面上の凹凸を揃え、低い圧下率で
転写できる転写ローラを提供する 【構成】 平版印刷用支持体の砂目立てに用いられる転
写ローラにおいて、該ローラ表面に、レーザ照射によっ
て複数個の凸部を有する転写ローラか、又は、複数個の
レーザ照射によって生じる溶解したローラ組成物によっ
て合成された複数個の凸部を有する転写ローラか、又は
それらの何れの場合においても前記形成された複数個の
凸部が研磨により凸部の高さを揃え、その最大高さが5
〜30μm、該凸部の平均直径が2〜50μmであるこ
とによって、更に、平版印刷版用支持体の砂目立てに用
いられる転写ローラにおいて、該ローラ表面にまず溶射
によりセラミックを形成させ、該ローラ表面にレーザ照
射を行い凸部の高さを揃えた転写ローラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平版印刷版用支持体の砂
目立てに用いられる凹凸のある表面を有する転写ローラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より平版印刷版用支持体としてアル
ミニウム板がひろく用いられているが、該アルミニウム
板上に設けられる感光層との密着性を良好にして、且つ
これを用いて形成される平版印刷版の非画像部(印刷時
に使用される湿し水を受容し油性インクを反発する領
域)の保水性を改善することを目的としてアルミニウム
板の表面は粗面化されているのが通例である。この粗面
化の処理は砂目立てと称され、平版印刷版用支持体には
不可欠なものである。この砂目立てはボールグレイニン
グ、ワイヤーグレイニング、ブラシグレイニング、など
の機械的粗面化方法、酸または中性の水溶液中で電気化
学的にエッチングを行う電解粗面化方法、または特殊な
アルミニウム合金を用いて酸またはアルカリにより化学
的にエッチングを行う化学的粗面化方法などが知られて
いる。
【0003】しかしながら、これらの方法には次のよう
な問題がある。すなわち、機械的砂目立てを行う場合は
機械や研磨材の調整に熟練を要すること、粗面化された
アルミニウム板の表面に食い込んだ研磨材やアルミニウ
ム屑などを取り除く作業を要することである。化学的砂
目立て法の問題点は液温度、電解条件、液組成などを細
かく調整し狭い範囲に合わせる必要があり、電気化学的
砂目立て法の場合は先の化学的砂目立て法に加え電力消
費が大きく原価に占める割合が相当大きくなるという点
である。
【0004】このような欠点を解消しうる方法として、
粗面化した転写ローラを用いてアルミニウム板を圧延す
ることでローラの粗面模様を転写しておこなう砂目立て
製造方法が特開昭55−74898号、特公平4−30
358号、特開昭61−162351号各公報などに記
載されている。これら公知資料に記載されている粗面化
されたローラ(以下、転写ローラと言う)はサンドブラ
スト、グリッド噴射、放電加工等により粗面化が施され
ている。一方、被転写物(たとえばJIS1050,J
IS3003などのアルミニウム合金板)はある圧下率
の条件において転写ローラに施された粗面が転写され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、転写ロ
ーラの場合粗面の凹凸がそろっていないと、被転写物上
に均一に砂目を転写させるためには、圧下率を高くしな
ければならないことは明白である。 圧下率を高くする
と特公平4−30358号公報に記載されているよう
に、砂目が流れてしまい波状の模様を形成することにな
る。転写ローラを用いた砂目立ての長所は、転写ローラ
に形成される砂目模様が被転写物に正確に転写されるこ
とにより、任意のあるいは要求された砂目が被転写物に
形成され、良好な平版印刷版用支持体を得ることができ
ることである。
【0006】しかし、転写ローラの凹凸の不揃いによる
高い圧下率が必要であるかぎり、前述したように砂目が
流れて重なり合ってしまい、転写ローラに形成された砂
目模様を忠実に被転写物上に転写することは非常に困難
となり、転写ローラによる砂目立ての長所を活かしきれ
ず、良好な平版印刷版用支持体を得ることができなかっ
た。
【0007】本発明の目的は、上記問題点を解消し、転
写ローラ面上の凹凸を揃え、低い圧下率で転写できる転
写ローラを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の上記目
的は平版印刷版用支持体の砂目立てに用いられる転写ロ
ーラにおいて、該ローラ表面に、レーザ照射によって複
数個の凸部を有することを特徴とする転写ローラ、又は
平版印刷版用支持体の砂目立てに用いられる転写ローラ
において、該ローラ表面に、複数個のレーザ照射によっ
て生じる溶解したローラ組成物によって合成された複数
個の凸部を有することを特徴とする転写ローラ、又はそ
れらの何れの場合においても前記複数個の凸部の高さを
揃え、その最大高さが5〜30μm、該凸部の平均直径
が2〜50μmであることによって、更に、該ローラ表
面にまず溶射によりセラミックを形成させ、次いで、該
ローラ表面にレーザ照射を行い凸部の高さを揃えたこと
を特徴とする前記のいずれか1つに記載の転写ローラに
よって達成される。
【0009】レーザによる転写ローラ面の粗面化は、フ
レキソ印刷に用いるアニロックスローラなどに用いられ
ているが、このローラの表面には微細な凹部が存在して
いるだけであって、このままで転写をおこなっても、被
転写物(例えばアルミニウム板など)の表面には凸部が
出来るだけで平版印刷版用支持体には適さない。そこで
本発明においては、図1に示すようにレーザを照射する
ときに発生する凹部11の溶解成分の盛り上がりを合成
してロール表面に凸部12を形成し、それによって被転
写物に凹部を形成させる。
【0010】使用するレーザはCO2 レーザが望ましい
が、YAGレーザ,エキシマレーザでも良い。図1
(A)は平面図、図1(B)は斜視図。また図2におい
て、21を縦溝、22を横溝とし、この縦溝、横溝をレ
ーザ照射により形成する。縦溝、横溝は直交又はある角
度をもって配置される。この縦溝21、横溝22によっ
て掘られたその溶解成分により盛り上りが合成され、し
かもお互いに独立した凸部23を作る。これにより転写
ローラ面の粗面化をおこなう。使用するレーザはエキシ
マレーザ又は第4高調波を用いたYAGレーザが望まし
く、溝幅が1〜20μm程度に用いられる。YAGレー
ザは溝幅3〜20μm程度に用いられる。CO2 レーザ
は40μm程度以上の溝幅に用いられる。これらのレー
ザによる粗面化による凸部の揃いは±1〜6μm程度で
あり、これをダイヤモンド砥石、セラミック砥石、また
はダイヤモンド砥粒を含んだ研磨紙、セラミック砥粒を
含んだ研磨紙などにより凸部の揃いを±0.1〜1.0
μmにする(図3) ローラの材質はSUS304、SUS316、SCM
鋼、SUJ鋼、SS41、などが用いられる。本発明の
更に効果的な転写ローラとしては、ローラの芯金の表面
にセラミックを溶射により形成させ、溶射の厚みは0.
1mmから0.6mmの間が望ましい。また、溶射方法
はプラズマ溶射が望ましく、DJガンによる溶射ワイヤ
による溶射でもよい。溶射に用いるセラミックス粉体は
10〜60μmの細かいものが望ましい。また、セラミ
ックスの焼結体を用いることもできる。セラミックスの
種類は白アルミナ、グレイアルミナ、白アルミナと二酸
化チタンの混合物、グレイアルミナと二酸化チタンの混
合物、酸化クロム、酸化クロムと二酸化チタンの混合
物、酸化クロムと二酸化チタンの混合物、酸化クロムと
シリカ混合物、ジルコニア、二酸化チタン、窒化珪素な
どの窒化物、炭化物などがある。このうち、酸化クロム
を主成分とする酸化物セラミック、または窒化珪素を主
成分とする窒化物がよい。
【0011】溶射したままの表面は粗いため、これを研
磨し、Ra=0.01〜0.1μmに仕上げる。しかる
後レーザによって凹凸を形成される。また、このように
して表面加工された転写ローラを化学あるいは電気化学
的エッチングにより凸部に丸みを付けるなどの処理を施
すこともできる。また、このようにして製作された転写
ローラによるアルミニウム板えの転写は、1回または2
回以上(5回以下が望ましい)行なうことができる。
【0012】
【実施例】以下実施例にもとづいて本発明を説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り本実施例によって
限定されるものではない。 (実施例−1)SCM鋼製ローラ表面をブラストにより
下仕上げ後、酸化クロム溶射を施し、鏡面仕上げされた
ローラ表面に、定格出力400WのCO2 レーザ加工装
置により直径約50μmの凹部を形成し、同時に発生す
る酸化クロム溶解成分を合成して凸部を形成させる。こ
の方法で凸部を1mmあたり200ライン形成させて転
写ローラを製作した。転写ローラ表面レプリカの微細の
パターンを表している走査型電子顕微鏡写真(倍率10
00倍)を図4に示す。このようにして得られた転写ロ
ーラを用いて、被転写物に対し、正確に且つ均一に転写
をおこなうことができた。条件は圧下量:5μm、圧下
回数:1パス、被転写物:JIS1050・アルミニウ
ム合金板である。転写されたアルミニウム基板上に形成
された微細なパターンを表わしている走査型電子顕微鏡
写真(倍率350倍)を図5に示す。
【0013】(実施例−2)SUS製ローラ表面に研磨
を施し、最大粗さRmaxが0.2μmの鏡面仕上げ
後、定格出力50Wのエキシマレーザ加工装置により縦
溝幅10μm、横溝幅10μm、溝間隔20μmの溝加
工を行い、10μm四方の独立した複数個の凸部をもつ
転写ローラを製作した。このようにして得られた転写ロ
ーラを用いて、圧下量:5μ、圧下回数:1パス、被転
写物:JIS1050・アルミニウム合金板の条件によ
り転写をおこなった結果、被転写物に対し正確にかつ均
一に転写を行うことができた。
【0014】(実施例−3)SCM鋼製ローラ表面をブ
ラストにより下仕上げ後、酸化クロム溶射を施し、境面
仕上げされたローラ表面に研磨を施し、最大粗さRma
xが0.2μmの鏡面仕上げ後、定格出力50Wのエキ
シマレーザ加工装置により縦溝幅10μm、横溝幅10
μm、溝間隔20μmの溝加工を行い、10μm四方の
独立した複数個の凸部をもたせた後、ダイヤモンド砥石
にて研磨をおこなうことにより、凸部の揃いが±0.5
μmの転写ローラを得た。この転写ローラを用いて、圧
下量:5μ:圧下回数:1パス、被転写物:JIS10
50アルミニウム合金板の条件により転写をおこなった
結果、被転写物に対し正確にかつ均一に転写を行うこと
ができた。
【0015】
【発明の効果】本発明により表面加工された転写ローラ
は、転写ローラ面上に凹凸が揃い、低い圧下率で転写で
きるので正確にその砂目模様を被転写物に転写すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写ローラのレーザによる溶解成分に
よって合成されたローラの表面の凹凸の説明図、(A)
は平面図、(B)は斜視図、
【図2】本発明の転写ローラの縦・横溝による凸部の合
成の説明のための平面図
【図3】本発明の転写ローラの研磨による凸部の斜視図
(A)と凸部の揃いの一部断面図(B)
【図4】本発明の転写ローラの溶解成分を合成したロー
ラ表面レプリカ基板上に形成された微細なパターンを表
している走査型電子顕微鏡写真。
【図5】本発明の溶解成分を合成したローラにより、転
写されたアルミニウム基板上に形成された微細なパター
ンを表している走査型電子顕微鏡写真。
【符号の説明】
11・・・レーザ照射による凹部 12・・・溶解成分によって合成された凸部 21・・・縦溝 22・・・横溝 23・・・縦横溝により合成された独立した凸部 31・・・研磨により取り除かれた部分 32・・・転写ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平版印刷版用支持体の砂目立てに用いら
    れる転写ローラにおいて、該ローラ表面に、レーザ照射
    によって複数個の凸部を有することを特徴とする転写ロ
    ーラ
  2. 【請求項2】 平版印刷版用支持体の砂目立てに用いら
    れる転写ローラにおいて、該ローラ表面に、複数個のレ
    ーザ照射によって生じる溶解したローラ組成物によって
    合成された複数個の凸部を有することを特徴とする転写
    ローラ
  3. 【請求項3】 前記複数個の凸部の高さを揃え、その最
    大高さが5〜30μm、該凸部の平均直径が2〜50μ
    mであることを特徴とする請求項1又は2に記載の転写
    ローラ
  4. 【請求項4】 該ローラ表面にまず溶射によりセラミッ
    クを形成させ、次いで、該ローラ表面にレーザ照射を行
    い凸部の高さを揃えたことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1つに記載の転写ローラ。
JP5248553A 1992-11-24 1993-09-10 転写ローラ Pending JPH06210469A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5248553A JPH06210469A (ja) 1992-11-24 1993-09-10 転写ローラ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-334952 1992-11-24
JP33495292 1992-11-24
JP5248553A JPH06210469A (ja) 1992-11-24 1993-09-10 転写ローラ

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JPH06210469A true JPH06210469A (ja) 1994-08-02

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ID=26538832

Family Applications (1)

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JP5248553A Pending JPH06210469A (ja) 1992-11-24 1993-09-10 転写ローラ

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