JPH0621015U - 眼鏡フレーム - Google Patents

眼鏡フレーム

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JPH0621015U
JPH0621015U JP6362292U JP6362292U JPH0621015U JP H0621015 U JPH0621015 U JP H0621015U JP 6362292 U JP6362292 U JP 6362292U JP 6362292 U JP6362292 U JP 6362292U JP H0621015 U JPH0621015 U JP H0621015U
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JP
Japan
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titanium
niobium
alloy
frame
temple
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Pending
Application number
JP6362292U
Other languages
English (en)
Inventor
鋭二 森田
Original Assignee
株式会社栄光眼鏡
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Publication date
Application filed by 株式会社栄光眼鏡 filed Critical 株式会社栄光眼鏡
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Publication of JPH0621015U publication Critical patent/JPH0621015U/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 弾性、バネ性が良好であるとともに、加工
性、経済性も良好な眼鏡フレームとする。 【構成】 眼鏡フレームの材料として、チタンとニオブ
を主成分とした合金を採用する。主成分とするとは、チ
タンとニオブのみにより合成した合金であってもよく、
またこれに他の金属をなどを加えた合金であってもよ
い。チタンとニオブの比率として、チタン55%にニオ
ブ45%を加えたものが好適である。以下、この合金名
をS.T.(スーパーチタン)材と称する。このS.
T.材を使用して形成するのは、フレームの一部でも、
或いは全体でもよい。例えばブリッジ1やテンプル6の
バネ部7のみ、このS.T.材を使用して形成すること
も可能である。 【効果】 延展性が良好でスェージング加工やプレス加
工が容易となる。軽量化、経済性の点でも有利である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は眼鏡のフレームに関するものであり、特にステンレス製などの従来 の眼鏡フレームに比較して弾性、加工性、重量の全ての点で優れている合金を採 用した眼鏡フレームに関するものであり、以下その合金名をS.T.(スーパー チタン)材と称する。
【0002】
【従来の技術】
眼鏡フレームとして、ステンレスなどの合金を使用して形成したものがある。 このような従来の眼鏡フレームは著しく弾性が小さく、不測の力が作用した場合 に容易に変形してしまい、元の形状に戻すことが難しかった。また弾性が小さい ということはバネ性も小さく、顔にかけた場合のフィット感に乏しいという欠点 があった。またステンレスなどはその重量が比較的重く、フレーム全体の重量が 重くなってしまっていた。
【0003】 これに対して、形状記憶合金を材料として採用した眼鏡フレームが開発されて いる。形状記憶合金は、主としてブリッジやテンプルのバネ部に使用している。 これにより、フレームを大きく捩るような力が作用しても、形状記憶合金を使用 した部分は容易に元の形状に復帰することが可能であるし、顔へのフィット感も 著しく向上したものとなった。
【0004】
【この考案が解決しようとする課題】
しかしながら、形状記憶合金はろう付けし難い材料であり、接合加工性が著し く良くない。例えば左右のリムを繋ぐブリッジを形状記憶合金によって形成した ものを使用する場合、ろう付けすることが出来ないため、リム側にパイプをろう 付けしておいて、このパイプにブリッジを差し込むという面倒な加工を行なわね ばならない。また形状記憶合金は延展性が良好でなく、スェージング加工やプレ ス加工が難しいという課題がある。更に形状記憶合金は著しく高価で、材料とし て多く使用できないという課題がある。
【0005】 この考案は以上のような課題を解決するためになされたもので、形状記憶合金 に近い弾性、バネ性を有するとともに、形状記憶合金の課題を全て解決した眼鏡 フレームを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案にかかる眼鏡フレームは、チタン(Ti)とニオブ(Nb)を主成分とす るS.T.材によって形成するものである。チタンとニオブを主成分とするとは 、チタンとニオブのみにより合成した合金であってもよく、チタンとニオブにス テンレス鋼などの他の金属を加えて合成した合金でもよい。チタンとニオブの比 率は、比較的自由に選択できるが、全体の重量を100とした場合、チタンは4 0〜70、ニオブは30〜60が好適である。チタンとニオブのみにより形成し た場合、チタンが55%、ニオブが45%の重量配分とした場合が最も弾性、加 工性などの点で優れた特性が得られる。
【0007】 以上のようなS.T.材で眼鏡フレームを形成する場合、フレーム全体を上記 のS.T.材で形成することも可能であるが、例えばテンプルだけのように、そ の一部を上記S.T.材により形成してもよい。しかしながら、少なくとも、ブ リッジ、テンプルのバネ部、及びパッドのパッド足を上記S.T.材で形成する ことにより、フレーム全体の弾性、バネ性を著しく向上させることができる。
【0008】
【作用】
チタンとニオブを主成分としたS.T.材は、ステンレス鋼などと比較して弾 性が著しく高く、また純チタンと比べても約2倍のバネ性を有している。これを 使用して形成したテンプルのバネ部、ブリッジ或いはパッド足、その他を採用し た眼鏡フレームは、装着した時のフィット感が著しく向上し、形状記憶合金を採 用したフレームを装着した時のフィット感に近いものが得られる。 チタンとニオブを主成分としたS.T.材は、従来の材料や純チタンと同様に ろう付けすることが可能で、フレーム各部の接合に余計な部材を必要としない。 ハイニッケル合金などと比較して、約30%も軽量化でき、眼鏡をかけている という感覚をより軽減できる。 材料として延展性が極めて良好で、スェージング加工やプレス加工が容易であ る。
【0009】
【実施例】
以下、図に示す一実施例に基づきこの考案を詳細に説明する。実施例では、チ タンを55%、ニオブを45%の重量比にしたS.T.材をフレームの材料とし て採用した。実施例では、ねじ以外の各部を全てこのS.T.材によって形成し たもので、眼鏡フレーム全体において、弾性、加工性などにおける向上が図られ ている。 図において1は逆さU字状に形成したブリッジであり、左右の環状のリム2・ 2の間に掛け渡されている。ブリッジ1とリム2・2は従来の材料と同じように ろう付けにより接合されており、その連結にパイプなどの余計な部材を必要とし ていない。
【0010】 左右のリム2・2のブリッジ1との接合部の直下には、ほぼ逆さU字状のパッ ド足3が同じくろう付けにより各々接合されている。パッド足3の先端には合成 樹脂製のパッド4が各々取り付けられている。眼鏡をかけた場合、このパッド4 ・4が鼻に当たるが、パッド足3・3が弾性の高いS.T.材により形成されて いるため、パッド4・4のフィット感が著しく向上している。
【0011】 リム2のパッド足3とは反対側には鎧5が取り付けられている。この鎧5に丁 番(図示せず)によってテンプル6が取り付けられている。テンプル6はテンプ ルバネ部7とモダン8より成っており、このテンプルバネ部7がS.T.材によ って形成されている。テンプルバネ部7は、S.T.材の線材の径をテンプル6 の部分に応じて変える、いわゆるスェージング加工をした後、これをプレス加工 して成形するのであるが、S.T.材は材料としての伸び、すなわち延展性が極 めて良好である。従って加工が極めてやり易く、焼鈍回数の削減が可能である。 また従来のステンレス鋼などと比較して、テンプルバネ部7として弾性、つまり はバネ性が飛躍的に向上している。これにより左右のテンプル6・6を耳にかけ た場合、テンプルバネ部7・7がこめかみをバネ力によって押えるため、眼鏡の フィット感が著しく向上する。モダン8はテンプルバネ部7の先端を覆うように 取り付けられた合成樹脂製の部材である。
【0012】 以上のような眼鏡フレームは、図2に鎖線によって示すように、その弾性によ り、従来のステンレス鋼などのフレームに比して著しく柔軟に変形・復帰する。 したがって眼鏡としてのフィット感が飛躍的に向上する。また不測の力が作用し ても元の状態に復帰するため、かけ心地が変わるようなことがない。
【0013】 以上の実施例では、眼鏡フレームのほぼ全体にS.T.材を使用したが、フレ ームの一部、例えばテンプル6の材料にのみ、S.T.材を使用してもよい。ま た眼鏡フレームの種類として、その他コンビネーション枠やふちなし枠などにお いても、その所望部材を適宜S.T.材により製造でき、その材質による効果を 発揮することができる。
【0014】
【考案の効果】
この考案にかかる眼鏡フレームは、以上のようにS.T.材を使用して形成す るため、以下のような効果を得ることが可能である。 このS.T.材を使用した部材は著しく弾性、バネ性が向上するため、これを 装着した時のフィット感が向上し、形状記憶合金を採用したフレームを装着した 時のフィット感に近いものとなる。また不測の力が作用しても、元の状態に容易 に復帰して、かけ心地が変わるようなことがない。 従来の材料と同様にろう付けにより接合することが可能であり、パイプなどの 余計な部材など必要としない。 材料として延展性が極めて良好で、スェージング加工やプレス加工が容易とな る。したがって焼鈍回数の削減も可能である。 ステンレス鋼などと比較しても軽量で、全体の重量を軽量化でき、かけた時の 装着感を低減できる。 形状記憶合金と比較して安価であり、形状記憶合金を使用した眼鏡フレームと ほぼ同様なフィット感を得ると同時に、遥かに安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案にかかる眼鏡フレームの一実施例の斜
視図である。
【図2】眼鏡フレームの弾性を示す状態の平面図であ
る。
【符号の説明】
1 ブリッジ 2 リム 3 パッド足 4 パッド 5 鎧 6 テンプル 7 テンプルバネ部 8 モダン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部若しくは全体を、チタンとニオブを
    主成分とする合金を使用して形成してなる眼鏡フレー
    ム。
  2. 【請求項2】 チタンが55%、ニオブが45%の重量
    配分の合金を使用したことを特徴とする請求項1記載の
    眼鏡フレーム。
JP6362292U 1992-08-19 1992-08-19 眼鏡フレーム Pending JPH0621015U (ja)

Priority Applications (1)

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JP6362292U JPH0621015U (ja) 1992-08-19 1992-08-19 眼鏡フレーム

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6362292U JPH0621015U (ja) 1992-08-19 1992-08-19 眼鏡フレーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0621015U true JPH0621015U (ja) 1994-03-18

Family

ID=13234617

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JP6362292U Pending JPH0621015U (ja) 1992-08-19 1992-08-19 眼鏡フレーム

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JP (1) JPH0621015U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005036274A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Furukawa Techno Material Co Ltd 生体用超弾性チタン合金の製造方法及び生体用超弾性チタン合金
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