JPH06209951A

JPH06209951A - 電気・熱治療装置

Info

Publication number: JPH06209951A
Application number: JP5008013A
Authority: JP
Inventors: Takeo Oe; 武男大江
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-01-21
Filing date: 1993-01-21
Publication date: 1994-08-02

Abstract

(57)【要約】【目的】リード線がない電気・熱治療装置を提供する
ことである。【構成】電波を発生する発信機１に発信アンテナ２を
接続する。受信アンテナ５に鍼３（電気・熱作用素子）
を接続する。発信アンテナ２から受信アンテナ５を介し
て鍼３に無線方式で電気エネルギが伝送され、電気的・
熱的治療作用を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電気・熱治療装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】鍼術治療に使用される電気鍼は、一本ず
つリード線で電源に接続されており、多数本の鍼を同時
に使用する場合はリード線も太い束になっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】リード線が束になって
かさばると、施療者及び被療者の邪魔になる。また、電
気鍼のリード線が接続される電源装置は、一人の患者の
専用となるから、能率的な施療ができない。

【０００４】本発明の目的は、リード線を使用せず、多
数人に対して同時に施療可能な電気・熱治療装置を提供
することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、電波発
信機に接続された発信アンテナと、前記発信アンテナか
らの電波を受信可能な受信アンテナと、前記受信アンテ
ナに接続された金属製の電気・熱作用素子とを具備した
ことである。

【０００６】

【作用】発信アンテナからの電波が受信アンテナで受信
され、受信アンテナで得られた電気エネルギが電気・熱
作用素子に伝達され、患部に電気的・熱的作用を及ぼ
す。

【０００７】

【実施例】以下に本発明の一実施例を図に基づき説明す
る。図１に本発明に係る電気・熱治療装置の一例を示
す。この装置は、メガヘルツ帯の高周波電力や、あるい
は２０ｋＨｚ以下の低周波電力など、患者の治療の種類
に適した周波数の電波を発生する発信機１と、この発信
機１に接続された発信アンテナ２と、図２（Ａ）のよう
に鍼（電気・熱作用素子）３に交流−直流変換器４を介
して接続された受信アンテナ５とで構成されている。鍼
３は交流−直流変換器４に対して着脱自在に結合されて
いる。

【０００８】発信アンテナ２及び受信アンテナ５は、図
では直線状アンテナのように示しているが、必ずしも直
線状アンテナである必要はなく、アンテナの技術分野に
おいて知られた比較的コンパクトな各種のアンテナ型式
を採用できる。

【０００９】電気・熱治療装置は前記の如く構成され、
鍼３を図１及び図２（Ａ）のように患者６の患部７に刺
し、発信機１のスイッチを入れて発信アンテナ２から電
波を出すと、電波が受信アンテナ５で捕捉され、受信ア
ンテナ５に電流が流れる。この電流は交流−直流変換器
４を通して直流に変換され、鍼３に送られ患部６に電気
的治療作用を与えると共に、電流により鍼３が加熱され
る結果、鍼３から放射される熱遠赤外線により、患部７
に熱的治療作用も与える。鍼３は、使用後は、患者６同
士の感染を防止するため、図２（Ｂ）のように交流−直
流変換器４から抜いて新しい鍼３に交換する。

【００１０】電気的治療作用は必ずしも直流によるもの
だけが有効ではなく、交流でも一定の効果がある。交流
による場合は、受信アンテナ５に発生した電流をそのま
ま患部７に作用させればよいから、交流−直流変換器４
は不要であり、また受信アンテナ５の先端を図３のよう
に鍼部３ａにすればよい。この場合、受信アンテナ５は
感染防止のため使い捨てにするか、又は使用後に滅菌処
理をする。また、受信アンテナ５に増幅回路を付加すれ
ば、発生する電流、電圧を大きくすることができ、患者
の症状に合った効果的施療が可能となる。

【００１１】前記電気・熱治療装置はリード線が不要な
ため、図４のように複数人の患者６を一堂に集めて集中
的治療を行える。一つの発信機１及び発信アンテナ２か
ら出た電波は、各患者６の受信アンテナ５に等しく受信
され、受信アンテナ５から鍼３を介し患者６の患部に電
気的・熱的治療作用を及ぼす。従って少ない設備投資で
効率的治療が行える。

【００１２】本発明は前記の如く、電気・熱作用素子で
ある鍼３によって電気的・熱的治療作用が得られるが、
この熱的治療作用に着目すれば、他の実施態様も考えら
れる。例えば、熱的治療作用によるガン細胞の破壊が考
えられる。ガン細胞は正常細胞よりも熱に弱いから、電
気・熱作用素子を受信アンテナと共にガン細胞に隣接す
るように体内に配置すれば、４２°Ｃ程度の温熱により
ガン細胞のみを破壊することができる。この場合、電気
・熱作用素子及び受信アンテナは体内への埋め込みに適
したコンパクト形状とする。

【００１３】

【発明の効果】本発明は前記の如く、電波を利用して金
属製の電気・熱作用素子に電気エネルギを伝送し、電気
的、熱的治療作用を発揮するようにしたので、従来の電
気鍼のように、電気・熱作用素子に電源からのリード線
を接続する必要がなく、治療行為を行いやすくなり、患
者にとっても体にリード線がまといつかないので快適で
ある。さらに、リード線がないので電気・熱作用素子を
受信アンテナと共に体内に埋設することが可能で、体内
の患部に対して電気的・熱的治療作用を電池交換の手間
を要することなく継続的に与えることができる。また、
一つの発信機と発信アンテナにより、一堂に集めた多数
の患者を集中的かつ能率的に施療できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明装置を鍼に適用した実施例で、患者治
療時の装置の状態図。

【図２】（Ａ）は患部に鍼を刺した状態の断面図、
（Ｂ）は受信アンテナから鍼を抜く状態を示す側面図。

【図３】受信アンテナと鍼部が一体化された実施例装
置の側面図。

【図４】複数の患者を一堂に集めて治療する状態を示
す平面図。

【符号の説明】

１発信機２発信アンテナ３鍼４変換器５受信アンテナ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電波発信機に接続された発信アンテナ
と、前記発信アンテナからの電波を受信可能な受信アン
テナと、前記受信アンテナに接続された金属製の電気・
熱作用素子とを具備した電気・熱治療装置。
【請求項２】前記電気・熱作用素子が鍼である請求項
１記載の電気・熱治療装置。
【請求項３】受信アンテナと鍼が交流−直流変換器を
介して接続された請求項１記載の電気・熱治療装置。
【請求項４】受信アンテナと鍼が着脱自在に接続され
た請求項１記載の電気・熱治療装置。
【請求項５】受信アンテナ及び電気・熱作用素子が、
体内へ埋め込み可能に構成されている請求項１記載の電
気・熱治療装置。