JPH0620966Y2 - 測量機のスタジア調整装置 - Google Patents

測量機のスタジア調整装置

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JPH0620966Y2
JPH0620966Y2 JP15488088U JP15488088U JPH0620966Y2 JP H0620966 Y2 JPH0620966 Y2 JP H0620966Y2 JP 15488088 U JP15488088 U JP 15488088U JP 15488088 U JP15488088 U JP 15488088U JP H0620966 Y2 JPH0620966 Y2 JP H0620966Y2
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Inventor
裕幸 上田
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株式会社ソキア
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は測量機のスタジア調整装置に関する。
〔従来技術〕
トランシット、レベル等の測量機による測量法の一つと
してスタジア測量がある。これは第3図に示されるよう
に、レベル等の望遠鏡内に設けられている焦点板1の十
字線1aを挟んだ上下位置にスタジア線1b,1cを形
成しておき、測点に垂直に設けた標尺を視準し、スタジ
ア線1b,1c間に挟まれた標尺の長さを観測し、これ
にスタジア乗数と呼ばれる一定の乗数を掛けて水平距離
や高低差を求める方法である。
そしてこのスタジア測量を正確に行うには、望遠鏡の視
野内にあらわれる2本のスタジア線1b,1cの挾む視
野角がスタジア乗数との関係で常に正確になっていなけ
ればならず、測量機の組立時にその位置決め調整を行う
ようになっている。
従来のスタジア調整装置は、第4図に示されるように、
測量機の望遠鏡の鏡筒2の先端に、レンズ枠5に組付一
体化された対物レンズ4が螺合されており、鏡筒2とレ
ンズ枠5間にスタジア調整リング6を介在させ、このス
タジア調整リング6の厚さを選択することによって対物
レンズ4の光軸L方向の位置を調整し、これによってス
タジア調整を行う構造となっている。具体的には、予め
薄板状の調整リング6を幾枚も用意しておき、望遠鏡か
ら所定距離隔った位置に立てた標尺を視準し、スタジア
線1b,1c間に挾まれる標尺長が一定値になるよう
に、複数の調整リング6を介在させるようにして行う。
なお第4図において、符号7は接眼レンズ、符号8は焦
点板である。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしスタジア調整リングを使用する従来の調整方法で
は、以下のような問題点を有していた。
1.多くの調整リングを準備しなければならず、部品点
数が多く、しかも接眼レンズを覗きながらの調整であ
り、作業に熟練を要した。
2.調整に当って、望遠鏡の鏡筒から対物レンズをいち
いち離脱させて調整リングの組み付けを行わなければな
らず、面倒で、しかも対物レンズを着脱することによる
レンズの損傷も問題となっていた。
本考案は、前記従来技術の問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は、熟練を要することなく、誰でも手軽に
スタジア調整が可能な測量機のスタジア調整装置を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本考案に係る測量機のスタ
ジア調整装置においては、測量機の望遠鏡に取着された
接眼レンズ・焦点板一体部を光軸方向に移動させること
によってスタジア調整を行う測量機のスタジア調整装置
であって、接眼レンズ・焦点板一体部を望遠鏡の鏡筒端
部に光軸方向摺動可能に組み付け、この接眼レンズ・焦
点板一体部に形成されたフランジ部外周に、望遠鏡の鏡
筒端に当接し、接眼レンズ・焦点板一体部を光軸に沿っ
て前後摺動させる円環状のスタジア調整用ナットを螺合
させるとともに、前記フランジ部を貫通して鏡筒端部に
螺着された締結ねじによって接眼レンズ・焦点板一体部
を鏡筒端部に締結固定するようにしたものである。
〔作用〕
接眼レンズ・焦点板一体部は、望遠鏡の鏡筒に対し光軸
方向に摺動可能であるため、スタジア調整用ナットの回
動操作によって、この調整用ナットと螺合する接眼レン
ズ・焦点板一体部が望遠鏡の鏡筒に対し光軸方向に移動
し、対物レンズと焦点板間の距離が変わる。そして、ス
タジア調整がされた後は、締結ねじが接眼レンズ・焦点
板一体部と調整用ナットとを望遠鏡の鏡筒端に強く締結
固定する。
〔実施例〕 次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図は本考案の一実施例であるレベルに
おける望遠鏡を示す図であり、第1図はスタジア調整装
置を断面で示す望遠鏡の側面図、第2図はその右側面図
である。
これらの図において、符号10はレベルの望遠鏡の鏡筒
を示しており、鏡筒10の前端部には対物レンズ12
が、後端部には接眼レンズ・焦点板一体部20がそれぞ
れ取着されている。接眼レンズ・焦点板一体部20は、
円筒形状の枠22内に焦点板24と接眼レンズ26とが
組み込まれて一体化されており、焦点板24は円周方向
等分四箇所位置においてねじ25によって支持され、こ
のねじ25によって焦点板24の上下左右方向の位置調
整ができるようになっている。枠22の焦点板側端部2
2aの外径は鏡筒10の端部内周面に整合する大きさと
されて、鏡筒10の端部に嵌合されている。枠22の端
部22aの外周には、鏡筒10の端面10aに当接可能
なフランジ部23が形成され、このフランジ部23は4
本の締結ねじ14によって鏡筒端部に固定されている。
またこのフランジ部23の外周にはねじ部23aが刻成
され、このフランジ部23と鏡筒10の端面10aとの
間には、フランジ部23のねじ部23aと螺合するねじ
部27aの刻成された調整用ナット27が組み付けられ
ている。調整用ナット27の外側(第1図右側)端面に
は半径方向に延びるスリット28が形成され、ナット回
動用治具をこのスリット28に係合させて、調整用ナッ
ト27を回動操作できるようになっている。そしてこの
調整用ナット27と螺合する接眼レンズ・焦点板一体部
20は、締結ねじ14によって円周方向には鏡筒10に
固定され、軸方向(鏡筒端面10aへの接近・離反方
向)には移動できるため、調整用ナット27の回動によ
り、この接眼レンズ焦点板一体部20が光軸L方向に移
動するようになっている。
次ぎに、本実施例装置を使ってスタジア調整する手順を
説明する。
スタジア調整が必要な場合は、接眼レンズ26から望遠
鏡をのぞくと、スタジア線間が所定の基準標尺長に合致
していない。そこで、締結ねじ14を緩めて、フランジ
部23による調整用ナット27のクランプを解除し、調
整用ナット27を回動できる状態とする。そしてナット
回動用治具(図示せず)を調整用ナット27のスリット
28に係合させ、スタジア線間が所定の基準標尺長に合
致する位置となるまで調整用ナット27を回動させる。
このスタジア調整が終了すると、締結ねじ14を締付け
て、フランジ部23によって、調整用ナット27を鏡筒
端面10aに圧接して、対物レンズ12に対する焦点板
・接眼レンズ位置を固定する。
なお締結ねじ14の螺合部にあそびがあるため、調整用
ナット27の回動操作によってこのあそび相当分だけ焦
点板24が周方向に回動して、十字線やスタジア線位置
が適正な鉛直位置から傾いた状態となることがある。し
かしこのような場合には、焦点板24の周方向位置を従
来方法(調整ねじ25のあそびを利用して、焦点板24
を周方向にずらして調整する方法)によって調節できる
ので何ら問題はない。
〔考案の効果〕
以上の説明から明かなように、本考案に係るスタジア調
整装置によれば、従来のような多くの調整リングを使用
しないので、部品点数も少ない。調整用ナットを回動操
作するだけでスタジア調整ができるので、調整も非常に
容易である。特に調整用ナットは望遠鏡の鏡筒と接眼レ
ンズ・焦点板一体部間に位置するので、視準しつつスタ
ジア調整を行うことができるという大きな効果がある。
さらに従来例のように対物レンズを鏡筒から取り外す必
要がないので、着脱に伴うレンズの損傷のおそれもな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるスタジア調整装置の要
部断面図、第2図はその右側面図、第3図はスタジア線
の形成されている焦点板の平面図、第4図は従来技術の
要部断面図である。 10……測量機の望遠鏡の鏡筒、 10a……鏡筒端(面)、12……対物レンズ、 14……締結ねじ、 20……接眼レンズ・焦点板一体部、 22……接眼レンズ・焦点板一体枠、 23a,27a……螺合部であるねじ部、 24……焦点板、26……接眼レンズ、 27……スタジア調整用ナット、L……光軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】測量機の望遠鏡に取着された接眼レンズ・
    焦点板一体部を光軸方向に移動させることによってスタ
    ジア調整を行う測量機のスタジア調整装置であって、接
    眼レンズ・焦点板一体部は望遠鏡の鏡筒端部に光軸方向
    摺動可能に組み付けられ、この接眼レンズ・焦点板一体
    部に形成されたフランジ部外周には、望遠鏡の鏡筒端に
    当接し、接眼レンズ・焦点板一体部を光軸に沿って前後
    摺動させる円環状のスタジア調整用ナットが螺合される
    とともに、前記フランジ部を貫通して鏡筒端部に螺着さ
    れた締結ねじによって接眼レンズ・焦点板一体部が鏡筒
    端部に締結固定されたことを特徴とする測量機のスタジ
    ア調整装置。
JP15488088U 1988-11-30 1988-11-30 測量機のスタジア調整装置 Expired - Fee Related JPH0620966Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0275515U JPH0275515U (ja) 1990-06-08
JPH0620966Y2 true JPH0620966Y2 (ja) 1994-06-01

Family

ID=31432005

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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
近藤泰夫外2名著、最新測量学一般篇、P.73−74、昭和29年2月10日株式会社丸善発行

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JPH0275515U (ja) 1990-06-08

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