JPH06208695A - 海中長期観測システム - Google Patents

海中長期観測システム

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JPH06208695A
JPH06208695A JP1789393A JP1789393A JPH06208695A JP H06208695 A JPH06208695 A JP H06208695A JP 1789393 A JP1789393 A JP 1789393A JP 1789393 A JP1789393 A JP 1789393A JP H06208695 A JPH06208695 A JP H06208695A
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大和 門馬
Hideji Morimatsu
秀治 森松
Hiroichi Iwasaki
博一 岩崎
Hiroshi Hotta
宏 堀田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 海中ステーションを深海底に設けたときに
も、短い期間の遅れでもって観測データを得る。 【構成】 データ伝送ブイ12を切り離し可能に海中ステ
ーション11に設けると共に、海底観測に対応した観測装
置と、データ伝送ブイ12に観測装置からのデータを送出
するデータ伝送部とを海中ステーション11に設け、デー
タ伝送部から送出されるデータを記憶するデータ記憶部
と、海面に浮上したときデータ記憶部に記憶したデータ
を通信衛星13に送信するデータ送信部とをデータ伝送ブ
イ12に設けた構成とし、予め設定された期間毎に少なく
とも1つのデータ伝送ブイ12を海底ステーション11から
切り離す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海底観測の観測装置が
搭載され、海中または海底に設置される海中ステーショ
ンと、切り離し可能に海中ステーションに取り付けられ
たデータ伝送ブイとからなる海中長期観測システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】海底の地殻変動を観測する海底長期観測
システムとして、従来では、地震計、流速計、水温計、
深度計等のセンサを備えた海底ステーションを目的海域
の海底に設置し、地上に設置されたデータ処理を行う処
理装置と海底ステーションとをケーブルでもって接続す
ることにより、海底ステーションによって観測されたデ
ータをリアルタイムで処理可能としたシステムが提案さ
れている。
【0003】しかしこのシステムでは、ケーブルの長さ
に比例してコストが上昇する。また設置後の機器の保守
点検が困難となるので、この問題を取り除くシステムも
提案されており、このシステムでは、海底ステーション
におけるデータの記憶容量を、1年等の長期に渡る観測
データの記憶が可能な記憶容量とすることによって、海
底ステーションを1年等の長きに渡って海底に設置し、
観測データを収集させる。そして観測データを処理装置
の側に取り込むときには、海底ステーションを海底から
引き上げる構成となっている。
【0004】しかしこのシステムを用いた場合では、観
測データは1年等の長期の間隔毎に処理可能となるに過
ぎず、リアルタイム的なデータ処理が不可能であるた
め、海底ステーションとケーブルで接続されたデータ伝
送ブイを設けると共に、このデータ伝送ブイに通信衛星
にデータ送信を行うための送信装置を備え、データ伝送
ブイ、通信衛星、地上局のそれぞれを介することによ
り、海底ステーションによって収集されたデータを処理
装置に導く構成も同様に提案されていて、設置状況に応
じて上記3種のシステムから1つのシステムを用いるこ
ととされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、海洋プ
レートが沈み込む海溝の地殻変動の観測に上記システム
を用いる場合、海底ステーションの設置位置は海岸から
は遠く、且つ水深も数千mとなるので、海底ステーショ
ンと地上の処理装置とをケーブルで接続するシステム、
あるいは海底ステーションとデータ伝送ブイとをケーブ
ルで接続するシステムを用いることは、経験上の制限か
らその採用が困難となっている。そのため海底ステーシ
ョンの構成を、長期に渡ってデータをその内部に記憶す
る構成とし、記憶されたデータを1年毎に地上側で収集
するシステムを採用せざるを得ないのであるが、このと
きには、地殻変動が生じて後、そのデータを地上で得る
までには、最悪の場合、1年の経過を待たなければなら
ないという問題を生じていた。
【0006】本発明は上記課題を解決するため発案され
たものであって、その目的は、海中ステーションを深海
底に設置したときにも、短い時間の遅れでもって観測デ
ータを地上で得ることのできる海中長期観測システムを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の海中長期観測システムは、海中または海底に設
置される海中ステーションと、切り離し可能に海中ステ
ーションに取り付けられた複数のデータ伝送ブイとから
なる海中長期観測システムに適用し、海中ステーション
には、海底観測に対応した観測装置と、この観測装置か
らのデータを記憶する記憶装置と、取り付けられている
データ伝送ブイに対して記憶装置からのデータを送出す
るデータ伝送部とを備え、データ伝送ブイには、海中ス
テーションに取り付けられているとき、データ伝送部か
ら送出されるデータを記憶するデータ記憶部と、海中ス
テーションから切り離されて海面に浮上したときには、
データ記憶部に記憶したデータを通信衛星に送信するデ
ータ送信部とを備え、予め設定された期間毎または特別
なデータが観測装置によって観測されたとき、少なくと
も1つのデータ伝送ブイを前記海中ステーションから切
り離す構成を用いる。また海中ステーションには、デー
タ伝送ブイの切り離しを検出したとき、データ伝送ブイ
の切り離しを示す切離信号を送出する切離確認部を備
え、データ伝送ブイの切り離しにおいて切離確認部より
切離信号が送出されないときには、切り離されずに取り
付けられているその他のデータ伝送ブイのうちの1つの
データ伝送ブイを代替して用いる構成とするものであ
る。またデータ伝送ブイには、データ伝送部に対して非
切離信号の伝送を行う信号経路を備え、切離確認部に
は、信号経路を介して導かれた非切離信号の検出を行わ
せ、この非切離信号が検出されなくなったとき切離信号
を送出させる構成とする。また海中ステーションには、
所定位置に取り付けられたデータ伝送ブイの外壁部また
はこの外壁部に設けられた被検出体の検出を行うセンサ
を備え、切離確認部には、センサが外壁部または被検出
体を検出しなくなったとき切離信号を送出させる構成と
する。またデータ伝送ブイには、外壁部に設けられた導
電部を備え、海中ステーションには、データ伝送ブイが
所定位置に取り付けられたときには、導電部に接触する
一対の検出子を備え、切離確認部には、一対の検出子の
間の抵抗が予め設定された値を越えたとき切離信号を送
出させる構成とする。
【0008】
【作用】海中ステーションに取り付け状態にあるデータ
伝送ブイには、データ伝送部を介して記憶装置からのデ
ータが与えられることから、データ伝送ブイは、与えら
れたデータをデータ記憶部に記憶する。そして海中ステ
ーションから切り離されて海面に浮上したとき、データ
伝送ブイは、データ送信部を用いることにより、データ
記憶部に記憶したデータを通信衛星に対して送信する。
またこのデータ伝送ブイの海面浮上後の通信衛星へのデ
ータの送信は、予め設定された一連のデータ量毎に、条
件(波浪検出やGPSおよび通信衛星信号の検出等)に
合致した場合、データ記憶部に記憶したデータを全て送
信するまで繰り返し行われる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る海中長期観測システムの
一実施例について、図面を参照しつつ説明する。図1
は、本発明の一実施例の概略を示す説明図である。
【0010】図において、海洋プレートが沈み込む海溝
17に沿った深海底の、観測の必要に応じた地点(海底の
地割れ部等)のそれぞれに設置される海中ステーション
11は、略四角錐状に形成されたフレーム111 を構造部材
とする構成となっていて、このフレーム111 の各下方端
部には、深海底16への設置を安定させるため、離脱バラ
ストを兼ねた脚部112 が設けられている。
【0011】またこのフレーム111 によって囲まれた空
間部には、深海底における地殻変動等の海底観測に対応
した観測装置、および電源等の機器114 が搭載されてお
り、フレーム111 の下端の四辺のそれぞれには、各々に
4つのデータ伝送ブイ12が切り離し可能に取り付けられ
たブイ固定部113 が設けられている (このデータ伝送ブ
イ12の個数は、観測期間が1年に設定されており、1月
間隔でもって切り離されることから、予備を含めて16個
となっている) 。
【0012】データ伝送ブイ12 (構成の概略については
12a により示されている) は、その外郭部25が、下方端
部に接続部26が形成された略球状の気密のガラス容器
(あるいは金属容器) とその外部を覆うハードハット
(または保護カバー) とによって構成されている。
【0013】そしてこの外郭部25の内部には、浮上した
とき海面18より上部に位置する空間部に設けられ、反射
板212 とヘリカル部211 とからなり、通信衛星 (インマ
ルサット−Cが予定されている)13に電波を送信するた
めの衛星通信用ヘリカルアンテナ (以下ではヘリカルア
ンテナと称する)21 と、反射板212 に組み込まれたGP
Sアンテナ23とが設けられている。
【0014】またこのヘリカルアンテナ21の下方には、
ヘリカルアンテナ21に信号を送出するデータ送信部、お
よびGPS受信部等が内蔵された通信装置24が設けられ
ている。
【0015】一方、地上側に設けられ、通信衛星13によ
って中継されたデータ伝送ブイ12の電波を受信すること
により、観測データを受信する地上局14の出力は、電話
回線等のデータ回線を介することにより、観測データの
処理を行う演算装置を主要部として構成された地上ステ
ーション15に導かれている。
【0016】図2は、本発明の一実施例の電気的構成を
示すブロック線図である。
【0017】海中ステーション11に設けられた観測装置
31は、海底下の振動を検出する地震計311 、海底下から
放出される音を検出するハイドロホン312 、設置位置の
傾斜変化を検出する傾斜計313 、底層流の検出を行う流
向流速計314 、塩分濃度を検出する塩分濃度計315 、水
温を検出する温度計316 、水深を検出する水深計317、
海底の地殻熱流量と温度勾配を検出する熱流量計318 に
よって構成されており、これらの検出計311 〜318 の出
力319 は、海中ステーション11としての主要機能を制御
するステーション制御部33に送出されている。
【0018】またステーション制御部33には、海底にお
ける海中ステーション11の位置を知らせるためのトラン
スポンダ32の出力321 が導かれると共に、データの書き
換えが可能な大容量の記憶装置 (光ディスクが採用され
ている)34が双方向に接続されている(341として示す)
。また海中ステーション11に取り付け状態にあるデー
タ伝送ブイ12は、信号線331 によってステーション制御
部33と双方向に接続されている。
【0019】図3は、ステーション制御部33とデータ伝
送ブイ12との電気的構成の詳細を示すブロック線図であ
る。
【0020】先ず各ブロックの互いの接続を説明する
と、主制御部36の出力はデータ伝送部37に送出されてお
り、切離確認部38から送出される切離信号381 は主制御
部36に導入されている。そしてデータ伝送部37と切離確
認部38との双方は、防水性のコネクタ51を介した信号線
331 により伝送制御部42と双方向に接続されている。
【0021】また伝送制御部42の出力はデータ記憶部44
に導かれ、データ記憶部44の出力はデータ送信部43に与
えられていて、GPS受信部41の出力はデータ送信部43
に送出されている。そしてGPS受信部41にはGPSア
ンテナ23が接続され、データ送信部43にはヘリカルアン
テナ21が接続されている。
【0022】なお、ステーション制御部33は、主制御部
36、データ伝送部37、および切離確認部38の3つのブロ
ックによって構成されており、GPSアンテナ23、ヘリ
カルアンテナ21、GPS受信部41、データ送信部43、伝
送制御部42、およびデータ記憶部44は、データ伝送ブイ
12の内部に設けられたブロックとなっている。
【0023】そして信号線331 を構成する信号線であ
り、伝送制御部42からの信号をデータ伝送部37と切離確
認部38とに導く信号線421 は、請求項3記載の信号経路
を構成する信号線となっている。また各ブロックに電源
を供給する電源部が設けられているが、この電源部につ
いては図示が省略されている。
【0024】以下に各ブロックの構成の詳細を説明す
る。
【0025】データ伝送部37は、主制御部36を介して導
かれた観測装置31からのデータを伝送制御部42に送出す
るブロックとなっており、伝送制御部42は、データ伝送
部37によって与えられたデータをデータ記憶部44に記憶
させると共に、データ伝送ブイ12が取り付け状態である
ことを示すデジタル信号を非切離信号として切離確認部
38に送出するブロックとなっている。
【0026】またGPS受信部41は、データ伝送ブイ12
が海面18に浮上したとき、GPS信号の受信を行うこと
によって正確な時刻を示す信号(海面への浮上の確認を
示す信号ともなる)をデータ送信部43に与えるブロック
となっており、データ送信部43は、データ記憶部44に記
憶されたデータを、その送信時の正確な時刻を示すデー
タと共に通信衛星13に送信するブロックとなっている。
【0027】また切離確認部38は、データ伝送ブイ12を
海面に浮上させるためデータ伝送ブイ12をブイ固定部11
3 から切り離すとき、信号経路421 を介して導かれる非
切離信号の検出を行い、この信号が検出されなくなった
ときにはデータ伝送ブイ12が切り離されたとして、切離
信号381 を主制御部36に送出するブロックとなってい
る。
【0028】上記構成からなる本発明の一実施例につい
て、以下に動作を説明する。深海底16に設置された海中
ステーション11では、観測装置31により、時々刻々また
は一定の時間間隔でもってデータが収集される。これら
のデータは、主制御部36を介して記憶装置34に導かれ、
記憶される。そしてデータ収集およびデータ記憶の動作
が、一定期間として、例えば1月に渡って行われたとき
には、これらのデータの送信を行うための動作が開始さ
れる。
【0029】16個のデータ伝送ブイ12のうち、最初のブ
イとして指定されたデータ伝送ブイ12の伝送制御部42に
対し、主制御部36とデータ伝送部37とを介することによ
り、記憶装置34に記憶されていた1月分のデータのうち
の所定量のデータが与えられる。そのため伝送制御部42
に与えられたデータは、順次データ記憶部44に送出さ
れ、記憶される。
【0030】上記動作が終了したとき、主制御部36は、
データ伝送部37を介し、伝送制御部42に対して非切離信
号の送出の開始の指示を与える。また主制御部36は、ブ
イ固定部113 に設けられた切離装置(図示されていな
い)を動作させ、データ伝送ブイ12の切り離しを行う。
【0031】データ伝送ブイ12がブイ固定部113 から切
り離されるまでは、信号経路421 を介して伝送制御部42
からの非切離信号が切離確認部38に与えられるため、切
離確認部38は切離信号381 を送出しない状態を維持す
る。
【0032】そしてデータ伝送ブイ12が切り離されたた
めコネクタ51の接続が外れたときには、切離確認部38に
おいて非切離信号が検出されなくなることから、切離確
認部38は、データ伝送ブイ12が切り離されたことを示す
切離信号381 を主制御部36に送出する。
【0033】そのため主制御部36は、データ伝送ブイ12
が切り離されたときには、データ送信のための海中ステ
ーション11における動作が終了したと判定する(観測装
置31により収集されたデータを記憶装置34に記憶させる
動作は、この切り離しに関連する動作と並行して行われ
ている)。
【0034】一方、海中ステーション11から切り離され
たデータ伝送ブイ12は、浮力により海面に向かって浮上
を行う。そして海面まで浮上したときには、GPS受信
部41とデータ送信部43との動作が開始され、データ送信
部43は、GPS受信部41から与えられる時刻を示すデー
タと共に、データ記憶部44に記憶していたデータを通信
衛星13に対して送信する。
【0035】通信衛星13に送信された観測データは、通
信衛星13を中継局として地上局14において受信されるこ
とから、受信されたデータは、回線を介して地上ステー
ション15に導かれ、処理される。
【0036】上記のデータ伝送ブイ12の切り離しから例
えば1月が経過したときには、記憶装置34には2月分の
観測データが記憶されることになる。
【0037】この状態において主制御部36は、最も新し
く記憶装置34に記憶させた1月分のデータのうちの所定
量のデータを、次の浮上予定として定められたデータ伝
送ブイ12のデータ記憶部44に記憶させる制御を行い、上
記と同様の動作を繰り返すことによって、データ伝送ブ
イ12の切り離しを行う。
【0038】そのためこのとき切り離されたデータ伝送
ブイ12は海面に向かって浮上し、浮上したときには、デ
ータ記憶部44に記憶したデータを通信衛星13に対して送
信する動作を行う。そのため観測データは、通信衛星13
と地上局14とを介することにより、地上ステーション15
に導かれる。
【0039】以下、同様の動作の繰り返しとなり、1月
が経過する毎に、次なる浮上予定のデータ伝送ブイ12が
海中ステーション11から切り離され、最新の1月分の観
測データのうちの所定量のデータが通信衛星13に対して
送信される。
【0040】上記したデータ伝送ブイ12の切り離しにお
いて不具合が発生し、データ伝送ブイ12がブイ固定部11
3 から切り離されない事態が生じたときには、切離確認
部38において非切離信号が検出され続けることになるの
で、切離確認部38からは切離信号381 が送出されない。
【0041】そのため主制御部36は、データ伝送ブイ12
の切り離しの制御を行った後、一定の時間内に切離信号
381 が導かれなかったときには、データ伝送ブイ12の切
り離しに不具合が生じたとして、次に切り離し予定とな
っているデータ伝送ブイ12(説明を明確にするため、こ
のデータ伝送ブイ12をブイ12b と称することとする)に
対して観測データを記憶させる制御を行う。
【0042】そしてブイ12b にデータを記憶させる動作
が終了したときには、ブイ12b を切り離す制御を行い、
切離確認部38から切離信号381 が送出されるのを待つ。
そして切離信号381 が送出されたときには、ブイ12b が
無事に切り離されたと判定する(これら一連の動作と並
行して、観測データを記憶装置34に記憶させる動作が行
われる)。
【0043】つまり主制御部36は、データ伝送ブイ12の
切り離しを行う毎に、切離確認部38から切離信号381 が
送出されるかどうかを判定することによって、データ伝
送ブイ12が無事切り離されたかどうかを確認する動作
と、切り離しに不具合が生じたときには、次に切り離し
予定のデータ伝送ブイ12を用いて、再度データを記憶さ
せる動作と切り離しとを行うのである。
【0044】図4は、データ伝送ブイ12の切り離しを検
出する手段の第2の実施例の電気的構成を示すブロック
線図である。
【0045】この実施例においては、非切離信号は切離
確認部38a によって生成される構成となっており、切離
確認部38によって生成された非切離信号は、コネクタ51
a を介した信号線422 によってデータ伝送ブイ12に導か
れる。また信号線422 は、データ伝送ブイ12の側におい
て信号経路421aに接続されている。そのため非切離信号
は、信号経路421aによって切離確認部38に導かれる構成
となっている。
【0046】なお、この実施例における非切離信号とし
ては、その検出を行う切離確認部38a の構成を簡単なも
のとするため、一定期間毎にパルスが現れるデジタル信
号、またはその電圧が一定である直流信号が用いられ
る。
【0047】以上の構成となっていることから、データ
伝送ブイ12がブイ固定部113 に取り付け状態にあるとき
には、切離確認部38には非切離信号が導かれ、データ伝
送ブイ12がブイ固定部113 から切り離されたときには、
コネクタ51a の接続が外れ、非切離信号は切離確認部38
に導かれなくなる。
【0048】そのため切離確認部38は、非切離信号が導
かれなくなったときには、データ伝送ブイ12が切り離さ
れたとして、切り離しを示す切離信号381 を主制御部36
に送出する。
【0049】図5は、データ伝送ブイ12の切り離しを検
出する手段の第3の実施例であり、非切離信号を生成す
るブロックをデータ伝送ブイ12の側に設けた実施例の電
気的構成を示すブロック線図である。
【0050】この実施例においては、非切離信号 (一定
期間毎にパルスが現れる信号、またはその電圧が一定で
ある直流信号) を生成する信号発生部45をデータ伝送ブ
イ12の側に設けた構成としており、非切離信号は、コネ
クタ51b を介した信号経路421bによって切離確認部38b
に導かれる構成となっている。
【0051】そしてデータ伝送ブイ12が切り離されたと
きには、コネクタ51b の接続が外れて非切離信号が導か
れなくなることから、切離確認部38b は切離信号381 を
主制御部36に送出する。
【0052】図6は、請求項4記載の発明に対応する実
施例であり、データ伝送ブイ12の切り離しを検出する手
段の第4〜第6の実施例の概略を示す断面図である。
【0053】第4の実施例は、ブイ固定部113 に形成さ
れ、データ伝送ブイ12の接続部26が挿入される固定穴11
6 の周壁の互いに向き合う位置に、データ伝送部37の外
壁部を検出するセンサとして、発光部611 と受光部612
とを設けると共に、発光部611 および受光部612 を共に
切離確認部38に接続した構成となっている。
【0054】そして切離確認部38は、発光部611 からの
光が受光部612 によって受光されたときには、データ伝
送ブイ12が切り離されたとして、切離信号381 の送出す
る動作を行う。
【0055】また第5の実施例は、固定穴116 の底部11
7 に、データ伝送ブイ12の外壁部の一部である接続部26
の底部261 を検出するセンサであるリミットスイッチ62
を設けると共に、このリミットスイッチ62の出力を切離
確認部38に導いた構成となっている。
【0056】そのためデータ伝送ブイ12が切り離され、
リミットスイッチ62の検出子621 が底部261 を検出しな
くなったときには、リミットスイッチ62の接続が切り替
わることから、切離確認部38は、その接続が切り替わっ
たときには、データ伝送ブイ12が切り離されたとして、
切離信号381 を送出する動作を行う。
【0057】また第6の実施例は、固定穴116 の底部11
7 に磁気による近接スイッチ63をセンサとして設けると
共にこの近接スイッチ63の出力を切離確認部38に接続す
る。そして接続部26の底部であって、近接スイッチ63の
検出面に対応する位置には、被検出体として、強磁性体
の金属板64を設けた構成となっている。
【0058】以上の構成とすることにより、データ伝送
ブイ12が切り離されたときには、近接スイッチ63が被検
出体64を検出しなくなるため、この出力が導かれた切離
確認部38は切離信号381 を主制御部36に送出する。
【0059】図7は、請求項5記載の発明に対応する実
施例の概略を示す断面図である。
【0060】この実施例は、接続部26の底部261 に耐腐
食性の金属板からなる略コ字状の導電部71を設けると共
に、固定穴116 の底部117 に、耐腐食性の金属板により
構成され、導電部71に接触する一対の検出子72を設けた
構成とし、この検出子72を切離確認部38に電気的に接続
している。
【0061】以上の構成することにより、データ伝送ブ
イ12が切り離されない状態にあるときには検出子72間の
抵抗値は0近傍の値、データ伝送ブイ12が切り離された
ときには、検出子72間の抵抗値は海水の電気的抵抗値と
なり、その値は充分に大きい抵抗値となる。
【0062】そのため切離確認部38は、検出子72間の抵
抗値が予め設定された値より大きくなったときには、デ
ータ伝送ブイ12が切り離されたとして、切離信号381 を
主制御部36に送出する動作を行う。
【0063】なお本発明は上記実施例に限定されず、請
求項4記載の発明の実施例における近接スイッチについ
ては、磁気による近接スイッチ63とした場合について説
明したが、その他の近接スイッチとして、例えば超音波
による近接スイッチ、または静電容量による近接スイッ
チ等を用いた構成とすることが可能である。
【0064】またデータ伝送ブイ12の個数については16
個とし、切り離し間隔については1月とした場合につい
て説明したが、切り離し間隔についてはその他の任意の
期間とすることが可能であり、データ伝送ブイ12の個数
については、切り離し間隔と観測の継続期間とに対応す
るその他の任意の個数として、例えば20個等とすること
が可能である。
【0065】またヘリカルアンテナ21とGPSアンテナ
23とを別個に設けた構成とした場合について説明した
が、これらのアンテナ21、23を1つのアンテナでもって
共用とする構成が可能である。
【0066】また記憶装置34については、光ディスクを
用いた構成とした場合について説明したが、その他の書
き換え可能な記憶装置として、例えばICボード等を用
いた記憶装置とする構成が可能である。
【0067】また海中ステーションについては、深海底
に設置した構成とした場合について説明したが、深海中
等に設置する構成とすることが可能である。
【0068】
【発明の効果】本発明に係る海中長期観測システムは、
データ伝送ブイを切り離し可能に海中ステーションに設
けると共に、海底観測に対応した観測装置と、データ伝
送ブイに観測装置からのデータを送出するデータ伝送部
とを海中ステーションに設け、データ伝送部から送出さ
れるデータを記憶するデータ記憶部と、海面に浮上した
ときデータ記憶部に記憶したデータを通信衛星に送信す
るデータ送信部とをデータ伝送ブイに設けた構成とし、
予め設定された期間毎に少なくとも1つのデータ伝送ブ
イを海中ステーションから切り離す構成としているの
で、データ伝送のための海底ケーブルが不要になると共
に、予め設定された期間毎には観測データが地上で得ら
れることから、海中ステーションを深海底に設置した場
合にも、短い時間の遅れてもって観測データを地上で得
ることが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例の電気的構成を示すブロック
線図である。
【図3】ステーション制御部とデータ伝送ブイとの電気
的構成の詳細を示すブロック線図である。
【図4】データ伝送ブイの切り離しを検出する手段の第
2の実施例の電気的構成を示すブロック線図である。
【図5】データ伝送ブイの切り離しを検出する手段の第
3の実施例であり、非切離信号を生成するブロックをデ
ータ伝送ブイの側に設けた実施例の電気的構成を示すブ
ロック線図である。
【図6】請求項4記載の発明に対応する実施例であり、
データ伝送ブイの切り離しを検出する手段の第4〜第6
の実施例の概略を示す断面図である。
【図7】請求項5記載の発明に対応する実施例の概略を
示す断面図である。
【符号の説明】
11 海中ステーション 12 データ伝送ブイ 13 通信衛星 34 記憶装置 37 データ伝送部 38 切離確認部 43 データ送信部 44 データ記憶部 64 被検出体 71 導電部 72 検出子 381 切離信号 421 信号経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀田 宏 神奈川県横須賀市夏島町2番地15 海洋科 学技術センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海中または海底に設置される海中ステー
    ションと、 切り離し可能に前記海中ステーションに取り付けられた
    複数のデータ伝送ブイとからなる海中長期観測システム
    であって、 前記海中ステーションには、 海底観測に対応した観測装置と、 この観測装置からのデータを記憶する記憶装置と、 取り付けられている前記データ伝送ブイに対して前記記
    憶装置からのデータを送出するデータ伝送部とを備え、 前記データ伝送ブイには、 前記海中ステーションに取り付けられているとき、前記
    データ伝送部から送出されるデータを記憶するデータ記
    憶部と、 前記海中ステーションから切り離されて海面に浮上した
    ときには、前記データ記憶部に記憶したデータを通信衛
    星に送信するデータ送信部とを備え、 予め設定された期間毎または特別なデータが前記観測装
    置によって観測されたとき、少なくとも1つの前記デー
    タ伝送ブイを前記海中ステーションから切り離すことを
    特徴とする海中長期観測システム。
  2. 【請求項2】 前記海中ステーションには、 前記データ伝送ブイの切り離しを検出したとき、前記デ
    ータ伝送ブイの切り離しを示す切離信号を送出する切離
    確認部を備え、 前記データ伝送ブイの切り離しにおいて前記切離確認部
    より前記切離信号が送出されないときには、切り離され
    ずに取り付けられているその他の前記データ伝送ブイの
    うちの1つのデータ伝送ブイを代替して用いることを特
    徴とする請求項1記載の海中長期観測システム。
  3. 【請求項3】 前記データ伝送ブイには、 前記データ伝送部に対して非切離信号の伝送を行う信号
    経路を備え、 前記切離確認部には、前記信号経路を介して導かれた前
    記非切離信号の検出を行わせ、この非切離信号が検出さ
    れなくなったとき前記切離信号を送出させることを特徴
    とする請求項2記載の海中長期観測システム。
  4. 【請求項4】 前記海中ステーションには、 所定位置に取り付けられた前記データ伝送ブイの外壁部
    またはこの外壁部に設けられた被検出体の検出を行うセ
    ンサを備え、 前記切離確認部には、前記センサが前記外壁部または前
    記被検出体を検出しなくなったとき前記切離信号を送出
    させることを特徴とする請求項2記載の海中長期観測シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記データ伝送ブイには、 外壁部に設けられた導電部を備え、 前記海中ステーションには、 前記データ伝送ブイが所定位置に取り付けられたときに
    は、前記導電部に接触する一対の検出子を備え、 前記切離確認部には、前記一対の検出子の間の抵抗が予
    め設定された値を越えたとき前記切離信号を送出させる
    ことを特徴とする請求項2記載の海中長期観測システ
    ム。
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