JPH062066A - 加熱炉内支持面部材用耐熱合金 - Google Patents

加熱炉内支持面部材用耐熱合金

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JPH062066A
JPH062066A JP15535792A JP15535792A JPH062066A JP H062066 A JPH062066 A JP H062066A JP 15535792 A JP15535792 A JP 15535792A JP 15535792 A JP15535792 A JP 15535792A JP H062066 A JPH062066 A JP H062066A
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JP
Japan
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resistant alloy
heating furnace
alloy
heat
heat resistant
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Application number
JP15535792A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ran
裕幸 蘭
Takeshi Shinozaki
斌 篠崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Publication of JPH062066A publication Critical patent/JPH062066A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた高温強度、高温変形抵抗性を有する加
熱炉内支持面部材用の耐熱合金を提供することを目的と
する。 【構成】 本発明の耐熱合金は、化学組成が重量%
で、 Cr:65〜80%、 Ni:10.1〜15%、 Ta:
1〜10% を含み、残部が実質的にFeからなる。また、Taに代
えてW:1〜10%を含有させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱炉内において搬送
される被加熱金属材を支持するための支持面部材の材料
として好適な耐熱合金に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延や熱間鍛造等の熱間塑性加工を
行う前に、鋼材等の加工素材は加工に適する温度に加熱
される。スラブ、ビレット等の被加熱材は、通常、加熱
炉内を搬送される間に所期の温度に加熱される。被加熱
材の炉内搬送装置として、例えばウォーキングビームコ
ンベアがある。このコンベアの移動ビーム及び固定ビー
ムは、炭素鋼管等で形成されたスキッドパイプを備え、
その上面に被加熱材を支持するための支持面部材である
スキッドボタンがパイプの軸方向に沿って一定の間隔で
取り付けられている。前記スキッドパイプには冷却水が
流れており、スキッドボタンは間接的に冷却されてい
る。
【0003】従来、前記スキッドボタンの材料として
は、SCH12等の高Ni高Cr合金鋼や、50Co−
20Ni−Fe系鋼等の高Co合金鋼などの耐熱合金鋼
が使用されていた。しかし、1300℃を越える高温加
熱炉内の支持面部材としては高温強度、耐酸化性等が不
足するため、特開平3−162545号において開示さ
れているように、Cr:60wt%以上、Co:10wt%
以下を含む耐熱合金が提案されるに及んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記耐熱合金により、
支持面部材の耐熱性は一応向上したが、近年、益々高温
操業する傾向にあり、高温長時間下での強度の向上ひい
ては高温下での変形防止による一層の寿命の向上が望ま
れている。尚、支持面部材をセラミックによって形成す
る試みがなされているが、セラミックは脆弱であるた
め、機械的・熱的衝撃による割れ、欠損等が生じ易く、
未だ実用段階には至っていない。
【0005】本発明は、かかる問題に鑑みなされたもの
で、優れた高温強度、高温変形抵抗性を有する支持面部
材用の耐熱合金を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱炉内支持面
部材用耐熱合金は、化学組成が重量%で、 Cr:70〜80%、 Ni:10.1〜15%、 Ta:
1〜10% を含み、残部が実質的にFeからなる。また、Taに代
えてW:1〜10%を含有させることができる。
【0007】
【作用】本発明の耐熱合金の化学組成は以下の理由によ
り限定される。単位は重量%である。 Cr:70〜80% Crは、約1600℃以上の融点をもたせ、1300℃
を越えるような高温酸化性雰囲気中における高強度を確
保すると共に、優れた酸化抵抗性を確保するために含有
される。70%未満ではかかる効果が不足し、一方80
%を越えると融点の過大な上昇により、鋳造合金として
製造する場合では、溶解が困難になり、鋳造性も劣る。
また、焼結合金として製造する場合では、焼結性が悪く
なる。このため、合金の品質が低下する。
【0008】Ni:10.1〜15% Niは高温ラプチャー強度および耐酸化性を向上させ
る。また、前記範囲のCrとの共存下で高温圧縮変形抵
抗性を改善する。10.1%未満ではかかる効果が過少であ
り、一方15%を越えて含有するとラプチャー強度の急
激な低下を招来し、また高温圧縮変形抵抗性も大きく低
下する。
【0009】Ta:1〜10%又はW:1〜10% Ta、Wは固溶体硬化やCr2Ta 等の金属間化合物を生成
し、粒子もしくは繊維分散強化作用を奏し、合金の強度
を向上させる。1%未満ではかかる効果が不足し、一方
10%を越えると効果が過大になり、かえって高温強度
が低下する。本発明の合金は以上の合金成分のほか、残
部実質的にFeで形成される。尚、原料より不可避的に
混入する不純物については、融点等の合金の特性が損な
われない範囲で混入してもよく、例えばC:0.8%以
下、Si:5%以下、Mn:5%以下、P:0.03%
以下、S:0.03%以下の含有が許容される。
【0010】
【実施例】本発明の耐熱合金は、溶解・鋳造による鋳造
合金として、また熱間等方圧加圧焼結等の粉末冶金によ
る焼結合金として製造されるが、結晶組織は平均結晶粒
径が約50μm 以上になるように冷却速度を調整するの
がよい。結晶粒を粗粒化することにより、高温圧縮強度
やラプチャー強度を向上させることができるからであ
る。
【0011】本発明の耐熱合金を鋳造合金として製造す
る場合においては、鋳造に際し、砂型鋳型を使用するこ
とにより、冷却速度が比較的緩慢になり、粗粒組織が容
易に得られる。また。鋳型の種類に係わらず、鋳造合金
塊に適宜の熱処理を施して、結晶粒を粗大化してもよ
い。前記熱処理としては、例えば1300〜1600℃
で、5〜20Hr保持すればよい。
【0012】また、焼結合金として製造する場合におい
ては、原料粉末として平均粒径が約200μm 以上の粗
粒粉末を使用するか、焼結後、前記と同様の粗粒化熱処
理を施すのがよい。尚、本発明の耐熱合金を使用して支
持面部材を製造する場合、該部材の全体を本発明の耐熱
合金で形成する必要はなく、被加熱材と接触する支持面
部材の頂部のみを本発明の耐熱合金で形成し、その下部
は従来の耐熱合金鋼で形成し、両者を拡散接合等によっ
て接合一体化すればよい。
【0013】次に具体的実施例を掲げる。 (1) 表1の化学組成を有する合金を高周波溶解炉(ア
ルゴンガス雰囲気)で溶製した。尚、試料中No. 1〜1
0は実施例、No. 11〜16は比較例、No. 17,18
は従来例である。
【0014】
【表1】
【0015】(2) 合金溶湯を砂型(CO2 珪砂鋳型)
に鋳込み、供試合金ブロック(φ30×長さ90mm)を
鋳造した。 (3) 各供試合金ブロックから試験片を採取し、高温圧
縮試験により圧縮変形速度を、高温ラプチャー試験によ
り破断時間を、高温酸化試験により酸化減量を測定し
た。各試験の要領は下記の通りであり、その結果を表2
に示す。 高温圧縮試験 円柱状試験片(φ30×長さ50mm)を固定台状に立直
載置し、1350℃に加熱保持した状態で、試験片天面
に垂直荷重0.5Kgf/mm2 を50時間加えた。その後、
試験片の試験前の高さ寸法Loと試験後の高さ寸法Lと
を測定し、圧縮変形量D(但し、D=(Lo−L)×1
00/Lo(%))を求め、圧縮変形速度D(%)/5
0(hr)を求めた。 高温ラプチャー試験 試験片(φ6×長さ80mm)を1200℃に加熱保持し
て、1.0Kgf/mm2の引張応力を加え、破断に到るまで
の時間(hr)を測定した。 高温酸化試験 試験片(φ8×長さ50mm)を加熱炉(大気雰囲気)
で、1350℃に100時間加熱保持する。試験後、試
験片の表面の酸化スケールを除去し、試験片の重量変化
から酸化減量(g/m2 hr)を求めた。
【0016】
【表2】
【0017】(4) 表2より、実施例No. 1〜10は従
来例に比べて、酸化減量は同等ないしそれ以上であり、
圧縮変形速度は少ないもの(No. 1,6)では5〜10
%程度の低下であるが、大きいもの(No. 3)では50
%程度低下している。破断時間も10%程度以上の向上
が見られる。Ta,Wが本発明範囲外の比較例について
は、圧縮変形抵抗性および破断時間が向上しているもの
(No. 11,12,14,15)は酸化減量が著しく増
加し、一方酸化減量が減少しているもの(No. 13,1
6)は圧縮変形抵抗性および破断時間の著しい低下が認
められる。
【0018】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の耐熱合金
は、従来の耐熱合金に比べて優れた高温圧縮強度、耐酸
化性および高温ラプチャー強度を具備しており、加熱炉
内支持面部材用材料として好適である。従って、本発明
の耐熱合金を用いることにより、加熱炉の高温操業にお
ける支持面部材の耐久性の向上、メンテナンスの軽減及
びそれに伴う加熱炉稼働率の向上を図ることができる。
更に、その優れた高温特性により、冷却水による強制冷
却を緩和することができ、被加熱材の支持面部材接触部
に生じる局部冷却を軽減することができ、被加熱材の均
一加熱に資することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学組成が重量%で、 Cr:70〜80%、 Ni:10.1〜15%、 Ta:
    1〜10% を含み、残部が実質的にFeからなることをことを特徴
    とする加熱炉内支持面部材用耐熱合金。
  2. 【請求項2】 化学組成が重量%で、 Cr:70〜80%、 Ni:10.1〜15%、 W :
    1〜10% を含み、残部が実質的にFeからなることをことを特徴
    とする加熱炉内支持面部材用耐熱合金。
JP15535792A 1992-06-15 1992-06-15 加熱炉内支持面部材用耐熱合金 Pending JPH062066A (ja)

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JP15535792A JPH062066A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 加熱炉内支持面部材用耐熱合金

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JP15535792A JPH062066A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 加熱炉内支持面部材用耐熱合金

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JPH062066A true JPH062066A (ja) 1994-01-11

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JP15535792A Pending JPH062066A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 加熱炉内支持面部材用耐熱合金

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03162545A (ja) * 1989-11-17 1991-07-12 Kubota Corp 加熱炉内の被加熱鋼材支持部材用耐熱合金

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03162545A (ja) * 1989-11-17 1991-07-12 Kubota Corp 加熱炉内の被加熱鋼材支持部材用耐熱合金

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