JPH0620615A - ヘリックス型進行波管の製造方法 - Google Patents
ヘリックス型進行波管の製造方法Info
- Publication number
- JPH0620615A JPH0620615A JP17815892A JP17815892A JPH0620615A JP H0620615 A JPH0620615 A JP H0620615A JP 17815892 A JP17815892 A JP 17815892A JP 17815892 A JP17815892 A JP 17815892A JP H0620615 A JPH0620615 A JP H0620615A
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- JP
- Japan
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- helix
- wave tube
- vacuum envelope
- travelling wave
- type travelling
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、周期磁界用永久磁石の軸ずれを防
止し電子ビ−ムの集束状態の向上を図ったヘリックス型
進行波管の製造方法を提供することを目的とする。 【構成】この発明のヘリックス型進行波管の製造方法
は、強磁性体リング1と非磁性体リング2とを交互に気
密接合してパイプ状真空外囲器3を形成し、この真空外
囲器の内外面を切削して真直度を出し、その後、この真
空外囲器の外周に強磁性体リングに接するポ−ルピ−ス
シム6と周期磁界用永久磁石を交互に配設してなり、上
記の目的を達成することが出来る。
止し電子ビ−ムの集束状態の向上を図ったヘリックス型
進行波管の製造方法を提供することを目的とする。 【構成】この発明のヘリックス型進行波管の製造方法
は、強磁性体リング1と非磁性体リング2とを交互に気
密接合してパイプ状真空外囲器3を形成し、この真空外
囲器の内外面を切削して真直度を出し、その後、この真
空外囲器の外周に強磁性体リングに接するポ−ルピ−ス
シム6と周期磁界用永久磁石を交互に配設してなり、上
記の目的を達成することが出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はヘリックス型進行波管
の製造方法に係り、特にその遅波回路付近の改良に関す
る。
の製造方法に係り、特にその遅波回路付近の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にヘリックス型進行波管は、電子ビ
−ムとマイクロ波との相互作用を利用してマイクロ波を
増幅するものであり、電子ビ−ムを発生する電子銃と、
電子ビ−ムとマイクロ波を相互作用させる遅波回路(高
周波作用部)と、相互作用に関与し終った電子ビ−ムを
捕捉するコレクタとからなっている。そして、遅波回路
におけるパイプ状真空外囲器には、金属パイプに代わり
真直度・伝熱性がより向上するIPP(インテグラル・
ポ−ルピ−ス)構造が多く用いられている。即ち、従来
の遅波回路は図3に示すように構成され、図中の符号1
1はスペ−サ、12はポ−ルピ−スシムであり、この交
互に配置されたスペ−サ11とポ−ルピ−スシム12の
ハブ12aとにより真空外囲器13が形成されている。
尚、この真空外囲器13内には、ヘリックスが挿入され
3本の誘電体支持棒(いずれも図示せず)により支持固
定されている。又、各ポ−ルピ−スシム12間には、永
久磁石(図示せず)が配設され、これらにより周期磁界
装置が形成されている。
−ムとマイクロ波との相互作用を利用してマイクロ波を
増幅するものであり、電子ビ−ムを発生する電子銃と、
電子ビ−ムとマイクロ波を相互作用させる遅波回路(高
周波作用部)と、相互作用に関与し終った電子ビ−ムを
捕捉するコレクタとからなっている。そして、遅波回路
におけるパイプ状真空外囲器には、金属パイプに代わり
真直度・伝熱性がより向上するIPP(インテグラル・
ポ−ルピ−ス)構造が多く用いられている。即ち、従来
の遅波回路は図3に示すように構成され、図中の符号1
1はスペ−サ、12はポ−ルピ−スシムであり、この交
互に配置されたスペ−サ11とポ−ルピ−スシム12の
ハブ12aとにより真空外囲器13が形成されている。
尚、この真空外囲器13内には、ヘリックスが挿入され
3本の誘電体支持棒(いずれも図示せず)により支持固
定されている。又、各ポ−ルピ−スシム12間には、永
久磁石(図示せず)が配設され、これらにより周期磁界
装置が形成されている。
【0003】このようなIPP構造の真空外囲器13の
組立てにおいて、個々の部品の寸法精度により組立て精
度を出している。又、誘電体支持棒の接する真空外囲器
内面は、組立て後に加工を行なうことにより平面精度を
出すことが出来、真直度を向上させることが出来る。
組立てにおいて、個々の部品の寸法精度により組立て精
度を出している。又、誘電体支持棒の接する真空外囲器
内面は、組立て後に加工を行なうことにより平面精度を
出すことが出来、真直度を向上させることが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なIPP構造の真空外囲器は、組立て精度が個々の部品
の寸法精度に依存されるため、周期磁界用永久磁石の接
する真空外囲器外面の平面精度も個々の部品の寸法精度
に依存され、部品寸法の出来具合により、個々の永久磁
石の中心軸位置に影響を及ぼす。場合によっては、永久
磁石の中心軸ずれが大きくなり、電子ビ−ムの集束状態
に影響を及ぼすことも考えられる。
なIPP構造の真空外囲器は、組立て精度が個々の部品
の寸法精度に依存されるため、周期磁界用永久磁石の接
する真空外囲器外面の平面精度も個々の部品の寸法精度
に依存され、部品寸法の出来具合により、個々の永久磁
石の中心軸位置に影響を及ぼす。場合によっては、永久
磁石の中心軸ずれが大きくなり、電子ビ−ムの集束状態
に影響を及ぼすことも考えられる。
【0005】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、周期磁界用永久磁石の軸ずれを防止し電子ビ−ムの
集束状態の向上を図ったヘリックス型進行波管の製造方
法を提供することを目的とする。
で、周期磁界用永久磁石の軸ずれを防止し電子ビ−ムの
集束状態の向上を図ったヘリックス型進行波管の製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、強磁性体リ
ングと非磁性体リングとを交互に気密接合してパイプ状
真空外囲器を形成し、この真空外囲器の内外面を切削し
て真直度を出し、その後、この真空外囲器の外周に強磁
性体リングに接するポ−ルピ−スシムと周期磁界用永久
磁石を交互に配設するヘリックス型進行波管の製造方法
である。
ングと非磁性体リングとを交互に気密接合してパイプ状
真空外囲器を形成し、この真空外囲器の内外面を切削し
て真直度を出し、その後、この真空外囲器の外周に強磁
性体リングに接するポ−ルピ−スシムと周期磁界用永久
磁石を交互に配設するヘリックス型進行波管の製造方法
である。
【0007】
【作用】この発明によれば、周期磁界用永久磁石の軸ず
れが防止され電子ビ−ムの集束状態の向上を図ることが
出来る。
れが防止され電子ビ−ムの集束状態の向上を図ることが
出来る。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【0009】この発明は遅波回路付近の製造方法を改良
したもので、遅波回路付近の製造方法についてのみ述べ
ることにする。即ち、この実施例に係る遅波回路付近の
製造方法は図1の(a)〜(d)に示すように構成さ
れ、先ず図1の(a)に示すように例えばFeのような
強磁性体リング1と例えばCuのような非磁性体リング
2とを軸方向で交互にろう接又はレ−ザ溶接により気密
接合してパイプ状真空外囲器3を形成する。次に、図1
の(b)に示すように、この真空外囲器3の内外面を切
削して真直度を出す。次に、図1の(c)に示すよう
に、真空外囲器3内に螺旋状ヘリックス4を挿入し、3
本の誘電体支持棒5により支持固定する。最後に、図1
の(d)に示すように、真空外囲器3の外周に複数の強
磁性体製のポ−ルピ−スシム6を強磁性体リング1上に
密着して圧入又は焼き嵌めにより接合する。更に、各ポ
−ルピ−スシム6の間に、2分割された永久磁石(図示
せず)を嵌合配置する。 (他の実施例)
したもので、遅波回路付近の製造方法についてのみ述べ
ることにする。即ち、この実施例に係る遅波回路付近の
製造方法は図1の(a)〜(d)に示すように構成さ
れ、先ず図1の(a)に示すように例えばFeのような
強磁性体リング1と例えばCuのような非磁性体リング
2とを軸方向で交互にろう接又はレ−ザ溶接により気密
接合してパイプ状真空外囲器3を形成する。次に、図1
の(b)に示すように、この真空外囲器3の内外面を切
削して真直度を出す。次に、図1の(c)に示すよう
に、真空外囲器3内に螺旋状ヘリックス4を挿入し、3
本の誘電体支持棒5により支持固定する。最後に、図1
の(d)に示すように、真空外囲器3の外周に複数の強
磁性体製のポ−ルピ−スシム6を強磁性体リング1上に
密着して圧入又は焼き嵌めにより接合する。更に、各ポ
−ルピ−スシム6の間に、2分割された永久磁石(図示
せず)を嵌合配置する。 (他の実施例)
【0010】図2の(a)〜(d)はこの発明の他の実
施例を示したもので、上記実施例と同様効果が得られ
る。即ち、この他の実施例の場合も、図2の(a)〜
(c)までは上記実施例と全く同様ゆえ、説明を省略す
る。図2の(c)においてヘリックスを挿入し誘電体支
持棒で固定した後、図2の(d)に示すように、真空外
囲器3の外周にリング状のポ−ルピ−スシム6とリング
状の永久磁石7を交互に嵌合又は圧入して組立てる。そ
れによって、複数のポ−ルピ−スシム6又は永久磁石7
の厚さに幾らかのばらつきがあっても、これらを順次密
接して組立てることが出来る。
施例を示したもので、上記実施例と同様効果が得られ
る。即ち、この他の実施例の場合も、図2の(a)〜
(c)までは上記実施例と全く同様ゆえ、説明を省略す
る。図2の(c)においてヘリックスを挿入し誘電体支
持棒で固定した後、図2の(d)に示すように、真空外
囲器3の外周にリング状のポ−ルピ−スシム6とリング
状の永久磁石7を交互に嵌合又は圧入して組立てる。そ
れによって、複数のポ−ルピ−スシム6又は永久磁石7
の厚さに幾らかのばらつきがあっても、これらを順次密
接して組立てることが出来る。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、強磁性体リングと非
磁性体リングとを交互に気密接合してパイプ状真空外囲
器を形成し、この真空外囲器の内外面を切削して真直度
を出しているので、永久磁石の接する真空外囲器外面の
平面精度を加工により出すことが出来る。その結果、永
久磁石の中心軸はIPP構造の部品の寸法精度に依存さ
れずに、一定の位置を出すことが出来、電子ビ−ムの集
束状態が向上する。
磁性体リングとを交互に気密接合してパイプ状真空外囲
器を形成し、この真空外囲器の内外面を切削して真直度
を出しているので、永久磁石の接する真空外囲器外面の
平面精度を加工により出すことが出来る。その結果、永
久磁石の中心軸はIPP構造の部品の寸法精度に依存さ
れずに、一定の位置を出すことが出来、電子ビ−ムの集
束状態が向上する。
【図1】この発明の一実施例に係るヘリックス型進行波
管の製造方法を示す概略縦断面図。
管の製造方法を示す概略縦断面図。
【図2】この発明の他の実施例に係るヘリックス型進行
波管の製造方法を示す概略縦断面図。
波管の製造方法を示す概略縦断面図。
【図3】従来のヘリックス型進行波管の遅波回路付近を
示す概略縦断面図。
示す概略縦断面図。
1…強磁性体リング、2…非磁性体リング、3…パイプ
状真空外囲器、4…ヘリックス、5…誘電体支持棒、6
…ポ−ルピ−スシム。
状真空外囲器、4…ヘリックス、5…誘電体支持棒、6
…ポ−ルピ−スシム。
Claims (1)
- 【請求項1】 強磁性体リングと非磁性体リングとを交
互に気密接合してパイプ状真空外囲器を形成し、この真
空外囲器の内外面を切削して真直度を出し、その後、こ
の真空外囲器の外周に上記強磁性体リングに接するポ−
ルピ−スシムと周期磁界用永久磁石とを交互に配設する
ことを特徴とするヘリックス型進行波管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17815892A JPH0620615A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | ヘリックス型進行波管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17815892A JPH0620615A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | ヘリックス型進行波管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0620615A true JPH0620615A (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=16043649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17815892A Pending JPH0620615A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | ヘリックス型進行波管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0620615A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114483530A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-05-13 | 山东微波电真空技术有限公司 | 一种卧式排气设备 |
-
1992
- 1992-07-06 JP JP17815892A patent/JPH0620615A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114483530A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-05-13 | 山东微波电真空技术有限公司 | 一种卧式排气设备 |
CN114483530B (zh) * | 2021-12-31 | 2024-03-26 | 山东微波电真空技术有限公司 | 一种卧式排气设备 |
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