JPH0620543B2 - 室内空気清浄用吸着剤 - Google Patents

室内空気清浄用吸着剤

Info

Publication number
JPH0620543B2
JPH0620543B2 JP62289026A JP28902687A JPH0620543B2 JP H0620543 B2 JPH0620543 B2 JP H0620543B2 JP 62289026 A JP62289026 A JP 62289026A JP 28902687 A JP28902687 A JP 28902687A JP H0620543 B2 JPH0620543 B2 JP H0620543B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adsorbent
type zeolite
zeolite
ultra
indoor air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62289026A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01130729A (ja
Inventor
治仁 佐藤
純弘 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP62289026A priority Critical patent/JPH0620543B2/ja
Publication of JPH01130729A publication Critical patent/JPH01130729A/ja
Publication of JPH0620543B2 publication Critical patent/JPH0620543B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規な室内空気清浄用吸着剤に関するものであ
る。さらに詳しくいえば、本発明は、特に自動車用脱臭
剤や灯油ストーブ用脱臭剤などとして好適な、ガソリ
ン、灯油などの石油系有臭成分や、これら石油系物質の
燃焼分解生成物などの吸着容量が大きく、かつ吸着速度
が速い上に、湿度の高い環境下においても、これらの効
果を保持しうるなど、優れた特徴を有する室内空気清浄
用吸着剤に関するものである。
[従来の技術] 従来、天然ゼオライトや合成ゼオライトは、吸着性、分
子ふるい性、イオン交換性、触媒機能、粉体機能特性な
どの性質を有することから、これらの性質を生かして、
各種用途に幅広く用いられている。
このようなゼオライトの用途の1つとして、その吸着性
能を利用して、有臭成分を吸着脱臭する脱臭剤としての
用途が知られている。たとえば、天然ゼオライトあるい
は合成ゼオライトを主成分とする冷蔵庫用脱臭剤が提案
されている(特開昭53−119288号公報)。
しかしながら、このような従来の天然ゼオライトや合成
ゼオライトは、アンモニアや硫化水素などの吸着脱臭に
は有効であるものの、ガソリンや灯油などの石油系有臭
成分の吸着脱臭については、必ずしも十分に満足しうる
ものではない上、湿度の高い環境下では吸着効果が低下
するという欠点を有している。
一方、活性炭も各種有臭成分の脱臭剤として用いられて
いるが、このものも水分の吸着能が高く、したがって、
湿度の高い環境下では、有臭成分の吸着効果が低下する
のを免れないという欠点がある。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、このような従来のゼオライトや活性炭を用い
た吸着脱臭剤が有する欠点を克服し、ガソリン、灯油な
どの石油系有臭成分や、これら石油系物質の燃焼分解生
成物などの吸着容量が大きく、かつ吸着速度が速い上
に、湿度の高い環境下においても、これらの効果を保持
しうるなど、優れた特徴を有する室内空気清浄用吸着剤
を提供することを目的としてなされたものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、前記の優れた特長を有する室内空気清浄
用吸着剤を開発するために鋭意研究を重ねた結果、吸着
素材として、超安定化フォージャサイト型ゼオライトを
用いることにより、その目的を達成しうることを見い出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、格子定数が24.50〜24.0
0Åである超安定化フォージャサイト型ゼオライトを含
有する多孔質材料からなる室内空気清浄用吸着剤を提供
するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の室内空気清浄用吸着剤には、吸着素材として、
超安定化フォージャサイト型ゼオライトが用いられる。
この超安定化フォージャサイト型ゼオライトは、好まし
くは格子定数が24.6〜24.5Åの範囲にあるY型ゼオライ
ト(フォージャサイト)をスチーム処理、熱処理、化学
処理などの方法により処理することによって得られる。
該スチーム処理は、通常10気圧以下で、500〜900℃の
範囲の温度において行われ、熱処理は、通常500〜1000
℃の範囲の温度において行われる。また、化学処理は、
エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)や四塩化ケイ
素などの薬剤を用いて行われる。
このような安定化処理により得られる超安定化フォージ
ャサイト型ゼオライトは、その格子定数が24.50〜24.00
Åの範囲にあるが、好ましくは24.47〜24.15Åの範囲に
あることが望ましい。この格子定数が前記範囲にあるも
のは、特に各成分の吸着容量が大きく、かつ吸着速度が
速くて好ましい。
また、この超安定化フォージャサイト型ゼオライトに
は、原料のY型ゼオライトが本来有する7.4Åの細孔入
口径(ミクロポア)のほかに、新たに30〜300Åの範
囲の中間細孔(メゾポア)が生成する。このメゾポアの
生成が、各種吸着成分のゼオライト粒子内拡散を円滑に
させることにより、該ゼオライトは、各種吸着成分の吸
着速度が速いものとなる。
さらに、前記安定化処理により、骨格アルミニウムが骨
格外にはずれ、その結果得られた超安定化フォージャサ
イト型ゼオライトは疎水時になって、有機化合物の吸着
を促進させる。骨格外にはずれたアルミニウムは、所望
により塩酸、硫酸、硝酸などの水溶液による酸処理を施
して、除去してもよい。アンモニアや硫化水素などの吸
着に際しては、ゼオライトが本来有するアルミニウム点
(骨格アルミニウムの残存量)で、充分対処できるが、
一酸化炭素をはじめ、硫黄含有化合物などの特殊成分の
吸着除去が必要な場合には、該超安定化フォージャサイ
ト型ゼオライトに適当な遷移金属成分を浸せき処理やイ
オン交換処理などの方法によって含浸させるのが好まし
い。
このようにして調製された超安定化フォージャサイト型
ゼオライトの粒径については特に制限はないが、通常0.
01〜10μmの範囲のものが用いられ、また、場合によ
っては、0.1〜50μmの範囲の凝集粒子も使用するこ
とができる。
この超安定化フォージャサイト型ゼオライトを室内空気
清浄用吸着剤として用いる場合、粉末の形でも使用する
ことができるが、通常はバインダーを用いて、たとえば
粒状、円柱状、球状、異形状などの形状に成形して用い
られる。該バインダーとしては、たとえばカリオン、シ
リカゲル、アルミナゾルなどが好ましく用いられる。
[発明の効果] 本発明の室内空気清浄用吸着剤は、超安定化フォージャ
サイト型ゼオライトを含有する多孔質材料からなるもの
であって、ガソリン、灯油などの石油系有臭成分や、こ
れらの石油系物質の燃焼分解生成物などの吸着容量が大
きく、かつ吸着速度が速い上に湿度の高い環境下におい
ても、これらの効果を保持することができ、さらに、タ
バコ臭や体臭なども容易に脱臭しうるなどの優れた特長
を有し、特に自動車用脱臭剤や灯油ストーブ用脱臭剤な
どとして好適に用いられる。
[実施例] 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
調製例1 超安定化フォージャサイト型ゼオライトの調製 格子定数24.55ÅのY型ゼオライト(触媒化成(株)
製、ZCP−50)100gを焼成管に充填し、これ
に、水20cc/hrを450℃で気化したスチームを入
れ、4時間スチーム処理を行い、超安定化フォージャサ
イト型ゼオライトを調製した。処理後、内容物を取り出
し、X線回折により、その格子定数を測定したところ、
24.36Åであった。
(実施例1) 第1図に示すように、上蓋にゴムキャップの付いた125m
l容のバイアルびんに、調製例1で得られた超安定化フ
ォージャサイト型ゼオライト1gを入れ、密栓した。
このびんを20℃の恒温槽に入れ、次いでガソリンの蒸
気0.1mlをびん中に注入した。そして、5、15、25
および40分後に、バイアルびん内のガスを1ml採取
し、ガスクロマトグラフを用いて、気相中のガソリンの
蒸気濃度を測定した。第1表に経過時間に対する蒸気濃
度の変化を示す。
なお、分析に当たっては、カラム充填材に、60〜80
メッシュの活性アルミナTRを用い、FIDで検出し
た。
(比較例1) 実施例1において、超安定化フォージャサイト型ゼオラ
イトの代わりに、その原料のY型ゼオライトを用いた以
外は、実施例1と全く同様に実施した。
その結果を第1表に示す。
(実施例2) 実施例1において、ガソリンの蒸気を用いる代わりに、
市販の灯油の蒸気を用いた以外は、実施例1と同様に実
施した。
ガスのサンプリング間隔については、注入10分後、4
0分後、70分後とし、それぞれの灯油の蒸気濃度を測
定した。経過時間に対する蒸気濃度の変化を第2表に示
す。
(比較例2) 実施例2において、超安定化フォージャサイト型ゼオラ
イトの代わりに、その原料のY型ゼオライトを用いた以
外は、実施例2と全く同様に実施した。
その結果を第2表に示す。
(実施例3) 実施例1において、ガソリンの蒸気の代わりに、酢酸の
蒸気を用いた以外は、実施例1と同様に実施した。
経過時間に対する蒸気濃度の変化を第3表に示す。
(比較例3) 実施例3において、超安定化フォージャサイト型ゼオラ
イトの代わりに、その原料のY型ゼオライトを用いた以
外は、実施例3と全く同様に実施した。
その結果を第3表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明における実施例および比較例で用いた
実験器具の概略図であって、図中符号1はバイアルび
ん、2はゴム栓、3はサンプルホルダー、4は各種測定
用蒸気含有空気、5はゼオライトである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】格子定数が24.50〜24.00Åであ
    る超安定化フォージャサイト型ゼオライトを含有する多
    孔質材料からなることを特徴とする室内空気清浄用吸着
    剤。
JP62289026A 1987-11-16 1987-11-16 室内空気清浄用吸着剤 Expired - Lifetime JPH0620543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62289026A JPH0620543B2 (ja) 1987-11-16 1987-11-16 室内空気清浄用吸着剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62289026A JPH0620543B2 (ja) 1987-11-16 1987-11-16 室内空気清浄用吸着剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01130729A JPH01130729A (ja) 1989-05-23
JPH0620543B2 true JPH0620543B2 (ja) 1994-03-23

Family

ID=17737866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62289026A Expired - Lifetime JPH0620543B2 (ja) 1987-11-16 1987-11-16 室内空気清浄用吸着剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0620543B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102451658B (zh) * 2010-10-22 2013-12-25 中国石油化工股份有限公司 一种制备催化裂化催化剂的设备
CN102451655B (zh) * 2010-10-22 2014-03-26 中国石油化工股份有限公司 一种制备分子筛的设备
CN102452661B (zh) * 2010-10-22 2014-03-26 中国石油化工股份有限公司 一种制备分子筛的方法
CN102451656B (zh) * 2010-10-22 2014-07-02 中国石油化工股份有限公司 一种制备催化裂化催化剂的设备
CN102452658B (zh) * 2010-10-22 2014-03-26 中国石油化工股份有限公司 一种分子筛的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01130729A (ja) 1989-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Chang Infrared studies of SO2 on γ-alumina
Suzuki et al. Adsorption engineering
EP0297543B1 (en) Process for eliminating organic odors and compositions for use therein
Dina et al. Adsorption of acetic acid onto activated carbons obtained from maize cobs by chemical activation with zinc chloride (ZnCl2)
US9073039B2 (en) Carbon sorbent for reversible ammonia sorption
Vellingiri et al. Insights into the adsorption capacity and breakthrough properties of a synthetic zeolite against a mixture of various sulfur species at low ppb levels
Bein et al. Interaction between zeolites and cluster compounds. Part 1.—Adsorption of iron pentacarbonyl on zeolites
SHIRKHANLOO et al. Nobel method for toluene removal from air based on ionic liquid modified nano-graphen
EP0455173A1 (en) Reduced pressure sublimation of amine compounds on activated carbons
JPH0620543B2 (ja) 室内空気清浄用吸着剤
US6254962B1 (en) Ozone adsorbent, ozone-adsorbing molded product, and method of making same
JP3766771B2 (ja) 吸着剤
Sheffield et al. Specific surface area of urban atmospheric particulate matter in Portland, Oregon
JPH08257105A (ja) 疎水性脱臭材およびその再生方法
RU2738720C1 (ru) Способ получения адсорбента для удаления низших сернистых соединений из жидкого углеводородного сырья
Ibodullaevich et al. Synthesis Of High Silicon Zeolites From Kaolin And Bentonite
Chiang et al. Adsorption kinetic characteristics of H 2 S on activated carbon
Wójtowicz et al. Reversible Ammonia Sorption on Carbon for the Primary Life Support System (PLSS)
Azizah et al. Adsorption of Carbon Monoxide (CO) in ZSM-5 Membrane on Smoking Area
BOUABIB et al. CO2 capture by porous materials functionalized with amine sources
Rodríguez-Reinoso et al. Sorption processes
Yuliusman et al. Adsorption of CO Gas and Cigarette Smoke Using NiO-Modified Metal Activated Carbon
Bekyarova et al. Effect of Calcination on Co-Impregnated Active Carbon
JP3001106B2 (ja) アルコール燃料蒸気用吸着剤
JPH0417696B2 (ja)