JPH06205402A - 動画像信号の符号化モード判定法 - Google Patents

動画像信号の符号化モード判定法

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JPH06205402A
JPH06205402A JP1791893A JP1791893A JPH06205402A JP H06205402 A JPH06205402 A JP H06205402A JP 1791893 A JP1791893 A JP 1791893A JP 1791893 A JP1791893 A JP 1791893A JP H06205402 A JPH06205402 A JP H06205402A
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JP1791893A
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Hideyuki Mizusawa
英行 水澤
Akira Iizuka
彰 飯塚
Kinya Oosa
欣也 大佐
Masashi Tayama
正志 田山
Shunichi Masuda
俊一 増田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動き補償/非動き補償フレーム間符号化ある
いは順方向/逆方向/双方向動き補償フレーム間符号化
と、フレーム内符号化/フレーム間符号化の判定を1段
階で行うことができるようにするとともに、判定を行う
ための回路構成を簡略化できるようにする。 【構成】 符号化されるフレームがフレーム内符号化フ
レームであるか否かを判定する第1の処理S1と、各符
号化モード絶対差分値和演算を行う第2の処理S2と、
上記第2の処理によって求められた各パラメータにそれ
ぞれ重み付け関数演算を施す第3の処理S3と、各モー
ドの係数の大小を比較する第4の処理S4と、上記第4
の処理の比較結果に基づいて各係数が最小となる符号化
モードを選択符号化モードと判定する第5の処理S5と
により符号化モードの判定を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動画像信号の符号化モー
ド判定方法と装置に関する。さらに詳しくは、動画像信
号を選択されたモードで符号化する場合に、より簡易な
方法により動画像信号の符号化に適したモードを判定す
ることができる動画像信号の符号化モード判定方法を提
供せんとするものである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、テレビジョン放送やビデオ
信号記録/再生装置等で取り扱われる動画像信号は膨大
な情報量を有している。そのために、従来より、動画像
信号を高能率で符号化して効率的な情報蓄積を図るよう
にするために各種の方法が使われている。
【0003】このような高能率符号化に用いられるもの
に、画像信号のフレーム間の相関性を利用して、時間的
に前のフレームや後のフレームから現在のフレームを予
測するフレーム間符号化が知られている。上記フレーム
間符号化は、現在のフレームの画像信号と参照すべきフ
レームの画像信号との画素ごとの差分値を予測誤差デー
タとして求め、得られた予測誤差データのみを符号化し
て伝送したり蓄積したりするものである。これにより、
符号化して伝送あるいは蓄積すべき画像の情報量が低減
される。
【0004】しかし、撮像対象が動きがないか、あるい
は動きの小さい場合にはフレーム間相関が高いので、フ
レーム間符号化は有効な高能率符号化手段となり得る
が、動領域が大きい場合にはフレーム間相関が低いの
で、大きな予測誤差を生じ、画質も劣化する欠点があ
る。
【0005】これを更正する手段として用いられている
のが動き補償フレーム間符号化である。上記動き補償フ
レーム間符号化では、フレーム間の予測誤差データを求
める前に、現在のフレームと参照すべきフレームとの間
の撮像対象の移動量である動ベクトルを検出する。
【0006】そして、動ベクトルが得られると、参照す
べきフレームにおける動ベクトルに従ってずらした位置
での現在のフレームとの予測誤差データを求める。この
ようにして得られた予測誤差データを、動ベクトルとと
もに符号化する。ここで、動き補償フレーム間符号化に
おける動ベクトルについて、図4を用いて簡単に説明す
る。
【0007】図4において、Bは現在のフレームであ
り、C、Aはそれぞれ時間的に前フレーム、および後の
フレームである。ここで、例えばフレームの構成を1ラ
イン352ドット、240ラインとすると、現在のフレ
ームBを16×16画素ごとのブロックに分割する。そ
こで、ブロックbを動ベクトルを検出するブロックとす
ると、このブロックbと前のフレームC内の同位置のブ
ロックa(破線)よりも水平方向および垂直方向に大き
いブロック(1点鎖線)を、ブロックbと最も相関の高
いブロックを探索する範囲とする。
【0008】そこで、この探索範囲内において、ブロッ
クbを水平方向および垂直方向に1画素ずつ順次ずらし
て対応する各画素ごとの差分を求め、これによって得ら
れた差分値から上記ブロックbとの相関度を判定するた
めの評価値を算出する。上記評価値としては、例えば差
分値の絶対値の和、あるいは差分値の2乗の和を用いる
ことができる。
【0009】評価値算出の結果、探索範囲内においてブ
ロックcが評価値が最小となるブロックとすると、ブロ
ックbと同位置である破線のブロックの中心からブロッ
クcの中心に向かうベクトルvfをブロックbについて
の順方向動ベクトルとする。特に、蓄積メディアを考慮
した動画像符号化においては、時間的に後のフレームA
を用いて同様な動ベクトル探索を行い、そこで求められ
たベクトルvbをブロックbについての逆方向動ベクト
ルとする。
【0010】フレームの種類としては、3種類のフレー
ムモードを定義することができる。すなわち、第1に、
以上のようなフレーム間の相関を全く用いることなく現
フレーム内のみの情報を用いて符号化するフレーム内符
号化フレーム(図5の1フレーム)である。
【0011】第2に、順方向動ベクトルvf、すなわち
時間的に前のフレームのみとの相関を利用した動ベクト
ルvfを用いてフレーム間符号化を行う片方向予測フレ
ーム(図5の4、7フレーム)である。第3に、時間的
に後のフレームとの相関を利用した逆方向動ベクトルv
bも用いることができる双方向予測フレーム(図5の
2、3、5、6フレーム)の3種類のフレームモードで
ある。なお、図5において、矢印はそれぞれのフレーム
の相関を用いて動ベクトルの検出を行うことを意味す
る。
【0012】このようにして得られた動ベクトルを用い
て補正したフレーム間の予測誤差データを符号化して蓄
積または伝送するならば、動き補償なしのフレーム間符
号化、すなわち非動き補償フレーム間符号化に比べてそ
の画像情報量は大幅に低減される。
【0013】しかし、シーン・チェンジ等におけるよう
に、画面が全く変わってしまい、フレーム間に相関がな
い場合にもフレーム間符号化を行うと、予測誤差データ
が現在のフレームのみのデータよりも多くなってしまう
可能性がある。したがって、シーン・チェンジ等におい
ては、フレーム間符号化によらずに現在のフレームのみ
のデータで符号化するフレーム内符号化によるのが望ま
しい。
【0014】また、動き補償を用いるフレーム間符号化
を行う場合においても、順方向動ベクトルvfを用いて
動き補償した場合に効率的に符号化を行うことができる
場合と、逆に逆方向動ベクトルvbを用いた方がよい場
合とがある。あるいは順方向、逆方向動ベクトルによっ
てそれぞれ求められた補償画像の平均値を用いるように
する動き補償を行うのが最も効率的な場合もある。
【0015】したがって、より効果的な画像信号の符号
化を実現するためには、符号化する単位ブロックごと
に、用いるべき符号化モードについて、フレーム内符号
化/フレーム間符号化、および動き補償フレーム間符号
化/非動き補償フレーム間符号化を判定することが効果
的である。
【0016】また、双方向動き補償を行うフレームで
は、フレーム内符号化/順方向動き補償フレーム間符号
化/逆方向動き補償フレーム間符号化/双方向動き補償
フレーム間符号化等の各種の符号化を効果的に判定する
必要がある。
【0017】そこで、ISO(国際標準化機構)では、
CD11172−2等においてこれらの判定を行うため
の判定方法を提供している。この方法を図6のフローチ
ャートに示す。図6において、符号化されるフレームが
フレーム内符号化フレームであった場合、判定部31に
おいてそのフレーム内のすべてのマクロブロックはフレ
ーム内符号化モードと判定される。また、フレーム内符
号化でない場合には、判定部32で片方向予測フレーム
か否かを判定する。
【0018】順方向のみの動き補償を行う片方向予測フ
レームでは、動き補償フレーム間符号化/非動き補償フ
レーム間符号化を判定するために2つのパラメータP2
1、P22(図7参照)を用いる。上記パラメータP2
1は、現在のフレームB(図4)におけるブロックbの
データと、これと最も相関度が高い前のフレームCにお
けるブロックcのデータとの差分絶対値の1画素あたり
の平均値である。
【0019】また、パラメータP22はブロックbのデ
ータと、前のフレームCにおけるブロックbと同位置の
ブロックのデータとの差分絶対値の1画素あたりの平均
値であり、絶対差分値和演算部35において算出され
る。そして、判定部36によって動き補償フレーム間符
号化/非動き補償フレーム間符号化の判定がなされる。
【0020】図7は、上記2つのパラメータP21、P
22を用いた動き補償、非動き補償の判定式をグラフに
表わした特性図である。図7において、(P21、P2
2)の座標が境界線よりも右方向にある場合には動き補
償フレーム間符号化モード、左の場合には非動き補償フ
レーム間符号化モードと判定される。この判定がなされ
た後、今度はフレーム内符号化/フレーム間符号化の判
定を行う。
【0021】この判定を行うために、パラメータP1
1、P12(図8参照)を用いる。上記パラメータP1
1は、図4に示した現在のフレームBにおける動ベクト
ルを検出するブロックbのデータの1画素あたりの平均
値の2乗値と、ブロックbのデータの2乗値の1画素あ
たりの平均値との差分値である。
【0022】また、パラメータP12は、ブロックbの
データと、これと最も相関度が高い前のフレームCにお
けるブロックcのデータとの差分値の2乗値の1画素あ
たりの平均値であり、分散値演算部55において算出さ
れる。これらのパラメータP11、P12を用いて判定
部56においてフレーム内符号化/フレーム間符号化の
判定がなされる。
【0023】図8は、この判定部分に用いられる判定式
をグラフに表わしたものである。2つのパラメータP1
1、P12に基づくグラフを境界線として、フレーム内
符号化/フレーム間符号化を判定する。なお、境界線上
はフレーム間符号化と判定される。符号化されるフレー
ムが双方向予測フレームの場合には、順方向、逆方向、
双方向の動き補償フレーム間符号化の場合のパラメータ
P31,P32,P33が平均自乗誤差値演算部45で
求められる。
【0024】パラメータP31は現在のフレームB(図
4)におけるブロックbのデータと、これと最も相関度
の高い前のフレームCにおけるブロックcのデータとの
差分の2乗値の1画素あたりの平均値であり、パラメー
タP32はブロックbのデータと、これと後ろのフレー
ムAにおける最も相関度の高いブロックaのデータとの
差分の2乗値の1画素あたりの平均値である。
【0025】また、パラメータP33はブロックbのデ
ータと、これと前のフレームCにおける最も相関度の高
いブロックcと後ろのフレームAにおける最も相関度の
高いブロックaのデータの平均値との差分の2乗値の1
画素あたりの平均値である。これらのパラメータを用い
て、順方向/逆方向/双方向動き補償フレーム間符号化
等のモードがモード判定部46において判定される。
【0026】この場合の判定方式は、パラメータが最も
小さいものを符号化モードとして選択する、というもの
である。このようにしてフレーム間符号化の種類が判定
された後、フレーム内符号化/フレーム間符号化の判定
がなされる。この方法は前述した片方向予測フレームの
場合と全く同様である。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来法による符号化モ
ード判定方式では、判定に用いるパラメータP21、P
22、あるいはP31、P32、P33を求めるために
2乗の計算を行うことから、この方式をハードウェアを
用いて実現しようとした場合には乗算器あるいは2乗値
を格納したROM(リードオンリーメモリ)が必要とな
り、そのために回路規模が大きくなり、コスト高になる
という解決すべき問題があった。
【0028】また、動き補償フレーム間符号化/非動き
補償フレーム間符号化の判定に、図7のグラフに表わさ
れるような複雑な判定式を用いるとすると、これを実現
する回路構成も複雑なものとなり、コスト高になるとい
う問題があった。
【0029】また、片方向予測フレームと双方向予測フ
レームの場合で異なるパラメータP21、P22および
P31、P32、P33を用いるためそれぞれに異なる
回路を構成しなければならず、回路規模が大きくなり、
コスト高になるという未解決の問題があった。
【0030】さらに、片方向予測フレームの場合には動
き補償フレーム間符号化/非動き補償フレーム間符号化
の判定とフレーム内符号化/フレーム間符号化の判定、
双方向予測フレームの場合には、順方向/逆方向/双方
向動き補償フレーム間符号化の判定とフレーム内符号化
/フレーム間符号化の判定とどちらの場合も2段階の判
定が必要であり、このために回路規模が大きくなり、ま
た実行時間も多く必要となるという課題があった。
【0031】本発明は上述の問題点にかんがみ、動き補
償/非動き補償フレーム間符号化あるいは順方向/逆方
向/双方向動き補償フレーム間符号化と、フレーム内符
号化/フレーム間符号化の判定を1段階でできるように
するとともに、判定を行うための回路構成を簡略化でき
るようにすることを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】このような解決課題に照
らし、本発明はなされたものであり、符号化されるフレ
ームがフレーム内符号化フレームであるか否かの判定を
行う第1の処理と、各符号化モード絶対差分値和演算を
行う第2の処理と、上記第2の処理によって求められた
各パラメータにそれぞれ重み付け関数演算を施す第3の
処理と、各モードの係数の大小を比較する第4の処理
と、上記第4の処理の比較結果に基づいて各係数が最小
となる符号化モードを選択符号化モードと判定する第5
の処理とにより符号化モードの判定を行うようにしてい
る。
【0033】また、本発明の他の特徴とするところは、
すべての符号化モードを判定するためのパラメータとし
て、現在のフレームにおけるブロックのデータの平均値
とそのブロックの画素ごとのデータとの差分の絶対値の
総和P01と、現在のフレームにおけるブロックのデー
タと前のフレームにおいて同位置のブロックのデータと
の差分の絶対値の総和P02と、現在のフレームにおけ
るブロックのデータとこれと最も相関度の高い前のフレ
ームにおけるブロックのデータとの差分の絶対値の総和
P03と、現在のフレームにおけるブロックのデータと
これと最も相関度の高い後のフレームのデータとの差分
の絶対値の総和P04と、現在のフレームにおけるブロ
ックのデータとこれと最も相関度の高い前のフレームに
おけるブロックのデータと最も相関度の高い後のフレー
ムにおけるブロックのデータとの平均値との差分の絶対
値の総和P05を用い、これらのパラメータにそれぞれ
重み付け関数演算を施し、これによって求められた各係
数が最小となる符号化モードを選択符号化モードと判定
するようにしている。
【0034】
【作用】このような手段を用いたことにより、動き補償
/非動き補償フレーム間符号化あるいは順方向/逆方向
/双方向動き補償フレーム間符号化と、フレーム内符号
化/フレーム間符号化の判定が1段階でできるようにな
り、回路構成および実行時間を小さくすることができ
る。また、判定を行うためのパラメータを求めるために
2乗の計算が不要となり、乗算器や2乗値を格納したR
OMテーブルを配置する必要がなくなる。また、フレー
ムの種類によって異なるパラメータを求めるためのそれ
ぞれ独立した回路を用意する必要がなくなり回路規模を
小さくすることができる。
【0035】
【実施例】次に、本発明の動画像信号の符号化モード判
定法の一実施例を、図1の符号化モード判定のフローチ
ャートに従って説明する。図1に示すように、先ず、ス
テップS1にてフレーム内符号化フレームか否かを判定
する。そして、ステップS1の判定の結果、フレーム符
号化フレームの場合はエンドになり、そうでない場合は
ステップS2に進む。
【0036】ステップS2においては、各符号化モード
絶対差分値和演算を行う。この演算を行ったら、次に、
各モード絶対差分値和に重み関数を施す(ステップS
3)とともに、各モードの係数を比較する(ステップS
4)。そして、その比較結果に基づいて最小のモードを
選択する(ステップS5)。
【0037】次に、本実施例の判定方式について、図2
および図3のフローチャートを参照して具体的に説明す
る。ここで、図2は片方向予測フレームの場合の判定方
式を示し、図3は双方向予測フレームの場合の判定方式
を示す。なお、図2および図3において、処理15は図
1のステップS2の演算内容を示している。また、処理
16はステップS3を示し、処理17はステップS4を
示し、処理18はステップS5を示している。
【0038】先ず、図2に示したように、片方向予測フ
レームでは処理15において、現在のフレームにおける
ブロックのデータの平均値を15aにおいて求め、その
平均値とブロックの画素ごとのデータとの差分の絶対値
の総和P01を15bにおいて求める。
【0039】また、現在のフレームにおけるブロックの
データと前のフレームにおいて同位置のブロックのデー
タとの差分の絶対値の総和P02を15cにおいて求
め、現在のフレームにおけるブロックのデータとこれと
最も相関度の高い前のフレームにおけるブロックのデー
タとの差分の絶対値の総和P03を15dにおいて求め
る。
【0040】次に、処理16に進み、各処理16a,1
6b,16cにおいて、上述した処理15で求められた
各パラメータP01、P02、P03に対してそれぞれ
重み付け関数f1、f2、f3を施して、評価係数w0
1、w02、w03をそれぞれ算出する。
【0041】このような重み付け関数としては、各符号
化モードで符号化した場合に予測され得る情報発生量を
統計的に近似した関数をそれぞれの符号化モードに割り
当てる。これらの重み付け関数には、より単純な手順で
判定を行うために1次または2次関数を用いる。
【0042】次に、処理17において、処理16で求め
た評価係数w01、w02、w03の大きさを比較する
とともに、処理18においてその係数が最も小さい符号
化モードを選択すべき符号化モードとして決定する。な
お、各評価係数が同じ大きさの場合は、非動き補償フレ
ーム間符号化モード、動き補償フレーム間符号化モー
ド、フレーム内符号化モードの順に優先順位をつける。
【0043】次に、図3に従って双方向予測フレームに
ついて説明する。双方向予測フレームにおいては、片方
向予測フレームの場合と全く同様に、先ず、処理15
a、15b、15dにおいてパラメータP01、P03
を求める。
【0044】また、この場合には、その他に処理15e
において現在のフレームにおけるブロックのデータとこ
れと最も相関度の高い後のフレームのデータとの差分の
絶対値の総和P04を求めるとともに、処理15fにお
いて現在のフレームにおけるブロックのデータと、これ
と最も相関度の高い前のフレームにおけるブロックのデ
ータと最も相関度の高い後のフレームにおけるブロック
のデータとの平均値との差分の絶対値の総和P05を求
める。
【0045】次に、処理16に進み、16d、16e、
16f、16gにおいて、上述の各処理にて求められた
パラメータP01、P03、P04、P05に対してそ
れぞれ重み付け関数f4、f5、f6、f7を施し、評
価係数w01、w03、w04、w05を算出する。
【0046】処理16における重み付け関数として、片
方向予測フレームの場合と同様に簡単な1次関数を用い
る。次に、処理17において評価係数w01、w03、
w04、w05の大きさを比較し、処理18においてそ
の係数が最も小さい符号化モードを選択すべき符号化モ
ードと決定する。
【0047】なお、この場合も各評価係数が同じ値をも
っている場合には、順方向動き補償フレーム間符号化モ
ード、逆方向動き補償フレーム間符号化モード、双方向
動き補償フレーム間符号化モード、フレーム内符号化モ
ードの順番に優先順位を設ける。
【0048】次に、下記の表1、および表2には本発明
方式による符号化モードの判定の実施例を示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】これらの表1および表2中の個数は、15
0フレームより構成される動画像を符号化処理した際
の、各モードに判定されたブロック数の1フレームあた
りの平均値である。
【0052】また、信号雑音比は符号化した画像を復号
した際の画質を表す。従来方式とほぼ同じ割合で符号化
モードの判定を行い、符号化処理、復号化処理を行った
あとの再生画像との信号雑音比も同じである。以上よ
り、従来方式よりも少ない実行時間しか必要としない本
方式においても従来方式と同等の品質を確保できること
がわかる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明方
式によるならば、動き補償/非動き補償フレーム間符号
化あるいは順方向/逆方向/双方向動き補償フレーム間
符号化と、フレーム内符号化/フレーム間符号化の判定
が1段階でできるようになり、動画像符号化処理におけ
る品質を損なうことなく符号化モード判定に要する実行
時間を小さくすることができる。
【0054】また、本方式を用いて画像符号化装置を構
成すれば、判定を行うためのパラメータを求めるための
2乗の計算が不要となるため、乗算器や2乗値を格納し
たROMテーブルを配置する必要がなくなり、またフレ
ームの種類によって異なる回路を用意する必要がなくな
るので回路構成を簡略化することができ、低価格の符号
化モード判定手段が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による符号化モード判定法のフローチャ
ートである。
【図2】本発明方式による片方向予測フレームの場合の
詳細を示すフローチャートである。
【図3】本発明方式による双方向予測フレームの場合の
詳細を示すフローチャートである。
【図4】動き補償の原理を説明する図である。
【図5】動画像符号化におけるフレームモードを説明す
る図である。
【図6】従来方式による符号化モード判定方式を示すフ
ローチャートである。
【図7】従来方式による動き補償/非動き補償符号化を
判定する様子を説明するためのグラフである。
【図8】従来方式によるフレーム内符号化/フレーム間
符号化を判定する様子を説明するためのグラフである。
【符号の説明】
S1 第1の処理 S2 第2の処理 S3 第3の処理 S4 第4の処理 S5 第5の処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田山 正志 相模原市淵野辺5−10−1 新日本製鐵株 式会社エレクトロニクス研究所内 (72)発明者 増田 俊一 相模原市淵野辺5−10−1 新日本製鐵株 式会社エレクトロニクス研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化されるフレームがフレーム内符号
    化フレームであるか否かの判定を行う第1の処理と、 各符号化モードの絶対差分値和演算を行う第2の処理
    と、 上記第2の処理によって求められた各パラメータにそれ
    ぞれ重み付け関数演算を施す第3の処理と、 各モードの係数の大小を比較する第4の処理と、 上記第4の処理の比較結果に基づいて各係数が最小とな
    る符号化モードを選択符号化モードと判定する第5の処
    理とにより符号化モードの判定を行うことを特徴とする
    動画像信号の符号化モード判定法。
  2. 【請求項2】 上記第2の処理における各符号化モード
    絶対差分値和演算は、現在のフレームにおけるブロック
    のデータの平均値を求めるとともに、全ての符号化モー
    ドを判定するためにパラメータとして、現在のフレーム
    におけるブロックのデータの平均値とそのブロックの画
    素ごとのデータとの差分の絶対値の総和と、現在のフレ
    ームにおけるブロックのデータと前のフレームにおいて
    同位置のブロックのデータとの差分の絶対値の総和と、
    現在のフレームにおけるブロックのデータとこれと最も
    相関度の高い前のフレームにおけるブロックのデータと
    の差分の絶対値の総和とを求めるものであることを特徴
    とする請求項1記載の動画像信号の符号化モード判定
    法。
  3. 【請求項3】 上記第2の処理における各符号化モード
    絶対差分値和演算は、現在のフレームにおけるブロック
    のデータの平均値を求めるとともに、全ての符号化モー
    ドを判定するためにパラメータとして、現在のフレーム
    におけるブロックのデータの平均値とそのブロックの画
    素ごとのデータとの差分の絶対値の総和と、現在のフレ
    ームにおけるブロックのデータと前のフレームにおいて
    同位置のブロックのデータとの差分の絶対値の総和と、
    現在のフレームにおけるブロックのデータとこれと最も
    相関度の高い前のフレームにおけるブロックのデータと
    の差分の絶対値の総和と、現在のフレームにおけるブロ
    ックのデータとこれと最も相関度の高い後のフレームの
    データとの差分の絶対値の総和と、現在のフレームにお
    けるブロックのデータとこれと最も相関度の高い前のフ
    レームにおけるブロックのデータと最も相関度の高い後
    のフレームにおけるブロックのデータとの平均値との差
    分の絶対値の総和とを求めるものであることを特徴とす
    る請求項1記載の動画像信号の符号化モード判定法。
JP1791893A 1993-01-08 1993-01-08 動画像信号の符号化モード判定法 Withdrawn JPH06205402A (ja)

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JPH06205402A true JPH06205402A (ja) 1994-07-22

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100345286B1 (ko) * 2000-07-05 2002-07-25 한국과학기술원 동영상 부호화기 및 동영상 부호화 방법

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