JPH0620502Y2 - 衛生物品用表面シート構造 - Google Patents
衛生物品用表面シート構造Info
- Publication number
- JPH0620502Y2 JPH0620502Y2 JP1990026936U JP2693690U JPH0620502Y2 JP H0620502 Y2 JPH0620502 Y2 JP H0620502Y2 JP 1990026936 U JP1990026936 U JP 1990026936U JP 2693690 U JP2693690 U JP 2693690U JP H0620502 Y2 JPH0620502 Y2 JP H0620502Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber layer
- liquid introducing
- opening
- film layer
- introducing pipe
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、衛生物品用表面シート構造に関し、さらに詳
しくは、生理用ナプキン、使い捨てオムツなどの衛生物
品の着用時に、着用者の肌が当接する該物品の表面を形
成するシート構造に関する。
しくは、生理用ナプキン、使い捨てオムツなどの衛生物
品の着用時に、着用者の肌が当接する該物品の表面を形
成するシート構造に関する。
従来、特公昭57-17081において、衛生物品の表面シート
として、プラスチックフイルムに所定間隔で表面に開口
する液導入管（毛細管）が形成されたものが開示されて
いる。しかし、この表面シートは、その素材がプラスチ
ックフィルムであることから、フィルム光沢を呈し、肌
にフィルム感触を与える。また、肌にぴったり付着して
いわゆるベタツキを与えるとともに、肌と表面シート間
の通気性や、皮膚呼吸を妨げるなどの問題がある。
として、プラスチックフイルムに所定間隔で表面に開口
する液導入管（毛細管）が形成されたものが開示されて
いる。しかし、この表面シートは、その素材がプラスチ
ックフィルムであることから、フィルム光沢を呈し、肌
にフィルム感触を与える。また、肌にぴったり付着して
いわゆるベタツキを与えるとともに、肌と表面シート間
の通気性や、皮膚呼吸を妨げるなどの問題がある。
しかし、前記従来技術においては、開口部（液導入管）
と非開口部とが同じ性質を有する疎水性材料で構成され
ているから、液導入管も疎水性を有するから、液導入効
果、すなわち、液浸透ないし吸引効果が低い。
と非開口部とが同じ性質を有する疎水性材料で構成され
ているから、液導入管も疎水性を有するから、液導入効
果、すなわち、液浸透ないし吸引効果が低い。
本出願人は、前記従来技術の欠点を解決するため、特願
平1-12597号において、プラスチックフィルムの表面に
繊維層をラミネートしたものに所定間隔で表面に開口す
る液導入管が形成された表面シートを提案している。し
かし、この技術においても、開口部と非開口部とが同じ
性質を有する材料で構成されていることにともなう前記
欠点を有している。
平1-12597号において、プラスチックフィルムの表面に
繊維層をラミネートしたものに所定間隔で表面に開口す
る液導入管が形成された表面シートを提案している。し
かし、この技術においても、開口部と非開口部とが同じ
性質を有する材料で構成されていることにともなう前記
欠点を有している。
本考案は、液導入管における繊維層の表面に親水性を付
与し、かつ、液導入管以外の域における表面に疎水性を
付与することにより、前記問題を解決することができる
表面シート構造を提供することを目的とする。
与し、かつ、液導入管以外の域における表面に疎水性を
付与することにより、前記問題を解決することができる
表面シート構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するための本考案は、シート基材が疎水
性フィルム層および該フィルム層の上面に接合されてい
る繊維層からなり、前記シート基材には開口が所定間隔
で配列されているとともに、該開口の周縁に連続して該
シート基材の下面から下方向へ延出し内周表面に前記繊
維層が位置する液導入管が形成されている衛生物品用表
面シート構造を前提とする。
性フィルム層および該フィルム層の上面に接合されてい
る繊維層からなり、前記シート基材には開口が所定間隔
で配列されているとともに、該開口の周縁に連続して該
シート基材の下面から下方向へ延出し内周表面に前記繊
維層が位置する液導入管が形成されている衛生物品用表
面シート構造を前提とする。
本考案は、前記前提において、前記液導入管における表
面に親水性を付与し、前記液導入管を除く非開口域にお
ける表面に疎水性を付与する。
面に親水性を付与し、前記液導入管を除く非開口域にお
ける表面に疎水性を付与する。
（作用、効果） 前記構成を有する表面シートは、内部に吸液性コアを有
する衛生物品の表面を形成するために使用される。この
使用状態においては、体液が各液導入管から衛生物品の
内部に位置するコアに吸収される。表面が疎水性である
非開口域における繊維層は体液とともに着用者の肌にぴ
ったり密着することなく接触し繊維布感触を与えるとと
もに、皮膚と表面シートとの間で通気がなされ、皮膚呼
吸を妨げない。疎水性フィルム層は吸液性コアに吸収さ
れた体液の繊維層への逆流を阻止する機能を発揮する。
する衛生物品の表面を形成するために使用される。この
使用状態においては、体液が各液導入管から衛生物品の
内部に位置するコアに吸収される。表面が疎水性である
非開口域における繊維層は体液とともに着用者の肌にぴ
ったり密着することなく接触し繊維布感触を与えるとと
もに、皮膚と表面シートとの間で通気がなされ、皮膚呼
吸を妨げない。疎水性フィルム層は吸液性コアに吸収さ
れた体液の繊維層への逆流を阻止する機能を発揮する。
液導入管の表面である内周表面に親水性である繊維層が
位置しているから、その繊維による毛細管現象が一層促
進され、コアへの体液浸透ないし吸引効果が充分に発揮
され、非開口域に体液が滞留して着用者にじめじめした
不快な湿潤感を与えることが少ない。
位置しているから、その繊維による毛細管現象が一層促
進され、コアへの体液浸透ないし吸引効果が充分に発揮
され、非開口域に体液が滞留して着用者にじめじめした
不快な湿潤感を与えることが少ない。
図面を参照しながら、本考案にかかる表面シート構造の
実施態様について説明すると、以下のとおりである。
実施態様について説明すると、以下のとおりである。
第１図は表面シート１の一部の斜視図、第２Ａ図ないし
第２Ｄ図は表面シート１の部分拡大断面図である。表面
シート１の基材は、疎水性かつ熱可塑性フィルム層２
と、熱可塑性繊維を含有する繊維層３とからなり、平面
の拡がり方向に所定間隔で開口４が配列されているとと
もに、開口４の周縁に連続して下方向へ液導入管５が延
出している。
第２Ｄ図は表面シート１の部分拡大断面図である。表面
シート１の基材は、疎水性かつ熱可塑性フィルム層２
と、熱可塑性繊維を含有する繊維層３とからなり、平面
の拡がり方向に所定間隔で開口４が配列されているとと
もに、開口４の周縁に連続して下方向へ液導入管５が延
出している。
第２Ａ図示の液導入管５は、フィルム層壁２ａと繊維層
壁３ａとで、開口４から下端開口６へ径が次第に小さく
なるテーパに形成されている。
壁３ａとで、開口４から下端開口６へ径が次第に小さく
なるテーパに形成されている。
第２Ｂ図示の液導入管５は、フィルム層壁２ａと繊維層
壁３ａとで、開口４から下端開口６へ径が次第に大きく
なるテーパに形成されている。
壁３ａとで、開口４から下端開口６へ径が次第に大きく
なるテーパに形成されている。
第２Ｃ図示の液導入管５は、フィルム層壁２ａと繊維層
壁３ａとで、開口４から下端開口６までが実質的に同じ
径に形成されている。
壁３ａとで、開口４から下端開口６までが実質的に同じ
径に形成されている。
第２Ｄ図示の液導入管５は、主として繊維層壁３ａから
形成され、フィルム層壁２ａが繊維層壁３ａの基端部外
周縁に位置しているとともに、開口４から下端開口６へ
径が次第に小さくなるテーパに形成されている。
形成され、フィルム層壁２ａが繊維層壁３ａの基端部外
周縁に位置しているとともに、開口４から下端開口６へ
径が次第に小さくなるテーパに形成されている。
液導入管５における繊維層３の少なくとも表面に親水性
を付与し、かつ、液導入管５を除く非開口域７における
繊維層３の少なくとも表面に疎水性を付与してある。こ
のようにするには、例えば、繊維層３として疎水性繊維
を活性剤で処理したものを使用し、この繊維層３をフィ
ルム層２に接合して液導入管５を形成したのち、非開口
域７をシリコンなどの撥水性樹脂で処理すればよい。
を付与し、かつ、液導入管５を除く非開口域７における
繊維層３の少なくとも表面に疎水性を付与してある。こ
のようにするには、例えば、繊維層３として疎水性繊維
を活性剤で処理したものを使用し、この繊維層３をフィ
ルム層２に接合して液導入管５を形成したのち、非開口
域７をシリコンなどの撥水性樹脂で処理すればよい。
各開口４の合計占有割合はフィルム層２または繊維層３
の30〜70％、径は0.2〜2mm、長さ（高さ）は0.50〜5m
m、開口間における非開口域（リブ）７の幅は0.5〜2.5m
mであることが好ましい。
の30〜70％、径は0.2〜2mm、長さ（高さ）は0.50〜5m
m、開口間における非開口域（リブ）７の幅は0.5〜2.5m
mであることが好ましい。
熱可塑性フィルム層２の素材としては、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン系合成樹脂が最も
好ましいが、その他の合成樹脂、たとえば、ポリエステ
ル、ナイロン、EVAなども用いることができる。フィル
ム層２の厚さは、一般的には７〜30μである。
ポリプロピレンなどのポリオレフィン系合成樹脂が最も
好ましいが、その他の合成樹脂、たとえば、ポリエステ
ル、ナイロン、EVAなども用いることができる。フィル
ム層２の厚さは、一般的には７〜30μである。
繊維層３の繊維の配向性は特に問われず、その配向は、
パラレル、ランダム、これらの混合のいずれでもよい。
しかし、表面シート１の長さ方向、換言すると、表面シ
ートを適用する衛生物品の長さ方向へ、例えば、30％以
上の繊維が配向していると、同方向へ体液が流動拡散す
る傾向が強められるとともに、液導入管５の内周表面に
おいては、その管軸方向へ繊維が配向して毛細管現象が
一層促進されることになる。
パラレル、ランダム、これらの混合のいずれでもよい。
しかし、表面シート１の長さ方向、換言すると、表面シ
ートを適用する衛生物品の長さ方向へ、例えば、30％以
上の繊維が配向していると、同方向へ体液が流動拡散す
る傾向が強められるとともに、液導入管５の内周表面に
おいては、その管軸方向へ繊維が配向して毛細管現象が
一層促進されることになる。
繊維層３の素材としては、熱可塑性繊維を10重量％以
上、好ましくは、40重量％以上含有する。熱可塑性繊維
としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオ
レフィン系合成樹脂が最も好ましい。
上、好ましくは、40重量％以上含有する。熱可塑性繊維
としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオ
レフィン系合成樹脂が最も好ましい。
繊維層３を形成しフィルム層２に接合するには、メルト
ブロー繊維を形成しながらフィルム層２に熱融着させる
か、予めメルトブロー繊維でウエブに形成したものをフ
ィルム層２に熱融着させるるか、スパンボンド不織布、
メルトボンド不織布、ニードリング不織布のいずれかを
熱融着させる。繊維層３の形成態様によっては、レイヨ
ン、アセテート、コットンなどの親水性繊維を、皮膚に
湿潤感を与えたり皮膚をあまり濡らさない程度の適宜
量、例えば40重量％以下を含有させてもよい。繊維層３
の坪量は３〜30g/m2、繊維径は、可及的に小さいものが
好ましいが、複数種の繊維を混用する場合を考慮する
と、0.1〜100μであり、特に熱可塑性繊維径0.1〜40μ
であることが好ましい。
ブロー繊維を形成しながらフィルム層２に熱融着させる
か、予めメルトブロー繊維でウエブに形成したものをフ
ィルム層２に熱融着させるるか、スパンボンド不織布、
メルトボンド不織布、ニードリング不織布のいずれかを
熱融着させる。繊維層３の形成態様によっては、レイヨ
ン、アセテート、コットンなどの親水性繊維を、皮膚に
湿潤感を与えたり皮膚をあまり濡らさない程度の適宜
量、例えば40重量％以下を含有させてもよい。繊維層３
の坪量は３〜30g/m2、繊維径は、可及的に小さいものが
好ましいが、複数種の繊維を混用する場合を考慮する
と、0.1〜100μであり、特に熱可塑性繊維径0.1〜40μ
であることが好ましい。
フィルム層２と繊維層３とが接合する面積はそれら層面
の30％以上であり、その接合強度はこれら両層からなる
シート基材の25mm幅で５ｇ以上であることが好ましい。
接合面積が30％未満であると、接合強度が低下して層間
剥離するおそれがあるばかりでなく、両層間における空
隙率が大きくなってその空隙に体液が滞留してその流動
拡散性を低下させることになる。
の30％以上であり、その接合強度はこれら両層からなる
シート基材の25mm幅で５ｇ以上であることが好ましい。
接合面積が30％未満であると、接合強度が低下して層間
剥離するおそれがあるばかりでなく、両層間における空
隙率が大きくなってその空隙に体液が滞留してその流動
拡散性を低下させることになる。
図面は本考案の実施例にかかる表面シート構造を示すも
ので、第１図は表面シートの一部の斜視図、第２Ａ図な
いし第２Ｄ図は第１図示の表面シートの一部の拡大断面
図。 １：表面シート、２：フィルム層 ３：繊維層、４：開口 ５：液導入管、７：非開口域
ので、第１図は表面シートの一部の斜視図、第２Ａ図な
いし第２Ｄ図は第１図示の表面シートの一部の拡大断面
図。 １：表面シート、２：フィルム層 ３：繊維層、４：開口 ５：液導入管、７：非開口域
Claims (1)
- 【請求項１】シート基材が疎水性フィルム層および該フ
ィルム層の上面に接合されている繊維層からなり、前記
シート基材には開口が所定間隔で配列されているととも
に、該開口の周縁に連続して該シート基材の下面から下
方向へ延出し内周表面に前記繊維層が位置する液導入管
が形成されている衛生物品用表面シート構造において、 前記液導入管の内周表面が親水性を有し、前記液導入管
を除く非開口域における表面が疎水性を有することを特
徴とする前記シート構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990026936U JPH0620502Y2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 衛生物品用表面シート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990026936U JPH0620502Y2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 衛生物品用表面シート構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03118722U JPH03118722U (ja) | 1991-12-06 |
| JPH0620502Y2 true JPH0620502Y2 (ja) | 1994-06-01 |
Family
ID=31529812
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990026936U Expired - Lifetime JPH0620502Y2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 衛生物品用表面シート構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0620502Y2 (ja) |
Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51108943A (ja) * | 1974-12-20 | 1976-09-27 | Procter & Gamble | |
| JPS60259261A (ja) * | 1984-05-15 | 1985-12-21 | メールンリユーケ・アーベー | 吸収物品 |
| JPS61125343A (ja) * | 1984-11-20 | 1986-06-13 | ユニ・チヤ−ム株式会社 | 吸収性物品の表面材およびその製法 |
| JPS6238157A (ja) * | 1985-07-04 | 1987-02-19 | フアリセルカ・ソシエタ・ペル・アチオ−ニ | 吸収性衛生用品用表層材 |
| JPS62125061A (ja) * | 1985-09-09 | 1987-06-06 | キンバリ− クラ−ク コ−ポレ−シヨン | 衛生綿用カバーとその製造方法並びに該カバーを使用した衛生綿 |
| JPS6329640A (ja) * | 1986-05-22 | 1988-02-08 | チコピ− | 穴あきフイルム表面層材及びその製造方法 |
| JPH01119251A (ja) * | 1987-10-30 | 1989-05-11 | Kao Corp | 衛生用品の表面材 |
| JPH01249052A (ja) * | 1988-03-29 | 1989-10-04 | Uni Charm Corp | 毛細管表面構造を有する吸収性物品 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2647858B2 (ja) * | 1987-09-14 | 1997-08-27 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
-
1990
- 1990-03-16 JP JP1990026936U patent/JPH0620502Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH01249052A (ja) * | 1988-03-29 | 1989-10-04 | Uni Charm Corp | 毛細管表面構造を有する吸収性物品 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03118722U (ja) | 1991-12-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |