JPH0620401U

JPH0620401U - シャツ

Info

Publication number: JPH0620401U
Application number: JP2915192U
Authority: JP
Inventors: 文男原
Original assignee: 文男原
Priority date: 1992-05-01
Filing date: 1992-05-01
Publication date: 1994-03-18

Abstract

(57)【要約】【目的】現代調にアレンジした外衣としても着用で
き、通常のカッターシャツにあっても袖丈が無理なく調
節できるようにしたシャツとする。【構成】シャツの裾を折り返して紐通し１を作成して
紐２を通し、この紐は背部等でシャツに止めると共に両
端に端じまい４を形成する。また、シャツの袖内面にゴ
ム紐５を縫着して腕通しとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、現代調にアレンジした外衣としても着用でき、通常のカッターシャツにあっても袖丈が無理なく調節できるようにしたシャツに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、いわゆるシャツはカッターシャツ、開衿シャツ、丸首シャツ、Ｔシャツなど内衣として、時には上衣を脱いで仮りの外衣として着用されている。これらシャツの裾は前身頃、後身頃共にほつれ防止の縫製がなされているものがほとんどである。それは、シャツが通常ズボンの下へ入れてズボンのベルトで止める用法を目的とするからである。また、袖丈も内衣用として規格化されている。

【０００３】最近になって、シャツの裾をズボンの外へ出すこともなされているが、何となくダラシなく、長い裾の場合は物に引掛かる危険すらありうる。また、袖丈もシャツ本体の大きさにつれて袖丈が長く、外衣としてゆっくりと着用しようとすると、袖丈が長すぎて外見を損なう。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は以上のような従来の欠点を解消することを目的に開発したもので、シャツの裾をズボンの外へ出しても、また、袖丈が長すぎてもジャンパーの感覚で着用できるように工夫を加えたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

すなわち、そのための手段としてシャツの裾を折り返して紐通し１を作成して紐２を通し、この紐は背部等でシャツに止めると共に両端に端じまい４を形成した。紐通し１は一重のほか二、三重程度までデザインに応じて形成する。紐もボーゲン紐のほか細幅ベルト状のものも、ここでは紐という。紐通し１に通した紐２は簡単に抜けないように紐の後中心部などで紐通しの布に縫い付けるとよい。また、紐の両端は紐がほつれないように従来公知の各種手段で端じまい４をする。端じまい４には他の材料で装飾することも任意である。

【０００６】更に、もう一つの解決手段としてシャツの袖の内面にゴム紐５の縫着を採用した。このゴム紐の縫着は半袖や７分袖の場合はもちろん適用する必要がない。袖内面へのゴム紐５の縫着部位は、袖口から袖あき元部付近にあって、山袖と下袖の部分に対して手首や腕を通して止まる程度の長さにする。カッターシャツではカフス部と袖布との縫着部で止めるのもよい。

【０００７】

【作用】

身丈が短いときは紐の両端を前部でシャツから垂らすだけで装飾となる。紐を前で括ると裾が絞られてジャンパー感覚となる。身丈が長いときは絞り込みによって身丈の調節ができ、ゆっくりと着心地よく、また体裁もよい。紐２が背部等でシャツに止められているので、紐２が紐通し１から絶対に抜けることがない。

【０００８】袖内面のゴム紐５はシャツを着用したときに腕が袖布とゴム紐の間に通すことによってゴム紐と腕との摩擦によって袖のずり落ちるのを防ぐ。

【０００９】

【実施例】

以下、図面によって本考案の実施例を詳細に説明する。図１はカッターシャツの裾に本考案を応用した例を示す正面図である。この例では、シャツの裾を内側へ折り返して紐通し１を形成し、これに紐２としてボーゲン紐を通し、この紐２は後身頃の背縫目３の部分でボーゲン紐も布に止め、ボーゲン紐２が紐通し１の中で移動しないようにする。

【００１０】ボーゲン紐の両端には括りこぶし等を形成して端じまい４を施し、紐２が紐通し１内へ入り込まないようにする。括りこぶしに代えて紐と別体の飾り物を取付けると、より豪華になる。

【００１１】図２は、ポロシャツの裾に本考案の構成を応用した例である。この場合、紐通し１を幅広にしてこれにベルト状の紐２を通している。従来のゴム編裾に代えてベルト紐２が通してあるため外衣感覚で着用できる。

【００１２】図３は、カッターシャツの袖口にゴム紐を縫着した状態を示す部分斜視図であり、カフス部６と袖布８の縫着部位７の２個所でゴム紐５を縫着しておくのである。このようにすると、長袖の袖丈の調節はもとより袖まくりも自由で、外方へゴムバンドやガーターなどを装着する必要がなくなる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のシャツは以上のような構成であるので、外衣として着用しても体裁よく、ジャンパー感覚を楽しむことができ、保温性も向上するなど、シャツとジャンパーの中間的な衣料として有用である。特に、胴回りの紐のずれがなく、袖のゴム紐は外から見えずに自由に袖丈を上げ下げできて、外衣としての体裁が整うのである。また、ズボンの中へ入れて本来のシャツとして使用も可能で多用性に優れる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】カッターシャツの裾に本考案の構成を用いた例
を示す正面図である。

【図２】ポロシャツの裾に本考案の構成を用いた例を示
す正面図である。

【図３】カッターシャツの袖部の斜視図である。

【符号の説明】

１紐通し２紐３背縫目４紐の端じまい５ゴム紐６カフス部７袖布縫着部位８袖布

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シャツの裾を折り返して紐通し１を作成
して紐２を通し、該紐は背部等でシャツに止めると共に
両端に端じまい４を形成してなるシャツ。
【請求項２】シャツの袖内面にゴム紐５を縫着してな
るシャツ。