JPH0620389Y2 - 電撃殺虫器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、電撃殺虫器に関するものである。

〔従来の技術〕

第４図に従来例を示す。図において、７０は本体であ
り、安定器７１や高圧トランス７２などを内蔵してい
る。また、本体７０には枠体７３を介して電撃格子７４
が取付けられている。なお、７５は支柱である。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、電撃格子７４は着脱自在となっているが、本体
７０と枠体７３とは一体構造になっている。このため、
製造ラインで大きな枠体７３を一体に取り扱かわなけれ
ばならなかった。また、本体７０は非常に重量があるの
に比べ、枠体７３は軽量であり、重量バランスが本体７
０側に極端に偏り、製造ライン上での取扱いが困難であ
り、組立作業性が悪かった。

したがって、この考案の目的は、組立作業性の良い電撃
殺虫器を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この考案の電撃殺虫器は、高圧発生装置ならびにランプ
点灯装置を内蔵し前面に縦長の誘虫用ランプならびに高
圧口出線を設けた本体と、この本体の前方に突設され固
定部を固着具にて本体に固定したコ字形の枠体と、高圧
口出線に接続して誘虫用ランプの前方において枠体の上
下水平片間に掛渡した電撃格子とを備えたものである。

〔作用〕

この考案の構成によると、本体と枠体とが別体で形成さ
れ、固着具にて互いに連結するようになっている。この
ため、製造ラインにて本体と枠体とを別々に取扱い最後
に互いに連結でき、組立作業性が向上する。

〔実施例〕

この考案の一実施例を第１図ないし第３図に基づいて説
明する。

第１図および第２図において、１０は本体である。本体
１０内には支柱１１を支持する支柱受１２の他、高圧発
生装置となる高圧トランス１４や、ランプ点灯装置とな
る安定器１３，光電スイッチ１５，グローランプ１６、
さらに端子台１７，ランプソケット１８などの電気部品
が内蔵されており、かつ上端開口はカバー１９で閉蓋し
てある。また、本体１０の前面には、ランプソケット１
８に装着した誘虫用ランプ２４や、碍子２０，２１を介
して高圧トランス１４の２次側（高圧側）に接続した高
圧口出線２２，２３が設けられている。

また、２５はコ字形の枠体であり、上下にそれぞれ一対
の碍子固定台２６，２７が固設されている。各碍子固定
台２６，２７に碍子２８，２９，３０，３１が固定され
ており、碍子２８，２９と碍子３０，３１の間に電撃格
子３２，３３が取付けられている。さらに、枠体２５の
本体１０側の両端には、それぞれ固定部３４，３５とな
る断面Ｚ形の板材が溶接されている。固定部３４，３５
をねじからなる固着具３６にて本体１０の前面に固定し
て，枠体２５と本体１０を連結する。そして、高圧口出
線２２，２３を電撃格子３２，３３に接続する。

なお、電撃格子３２，３３は誘虫用ランプ２４の前方に
位置し、かつ電撃格子３２，３３には保護格子（図示せ
ず）を被せる。

このように構成された電撃殺虫器によると、第３図に示
すように、本体１０と枠体２５とは別体にて形成されて
おり、互いに固着具３６にて連結される。このため、製
造ラインにて本体１０と枠体２５とを別々に取扱い、最
後に固着具３６にて連結でき、組立作業性が向上する。

また、電撃格子３２，３３を有した枠体２５が１つのユ
ニットとして独立しているので、いろいろな大きさや形
をした格子ユニットを取付けることができ、かつ故障時
の部品の取り替えも容易に行える。

また、本体１０の前面に縦長の誘虫用ランプ２４を設
け、かつ電撃格子３２，３３が本体１０の前方に突設し
た枠体２５の上下水平片に掛渡して設けられている。虫
は誘虫用ランプ２４に向かって飛ぶのではなく、誘虫用
ランプ２４の近辺を飛翔するので、誘虫用ランプ２４の
前方に電撃格子３２，３３を設けたことにより、殺虫効
果が向上する。しかも、誘虫用ランプ２４は電撃格子３
２，３３で覆われておらず、露出しているので、誘虫用
ランプ２４の光が有効に利用でき、誘虫性能に優れ、殺
虫効果がより一層向上する。

また、本体１０の前方に突設したコ字形の枠体２５の上
下水平片間に電撃格子３２，３３を掛渡したので、薄型
で見栄えがよく、しかも電撃部分の面積が広く、効率良
く殺虫できる。

また、本体１０と電撃格子３２，３３の隙間から誘虫用
ランプ２４を着脱することができ、枠体２５を本体１０
から外さずに誘虫用ランプ２４の交換が行える。

さらに、低圧の本体１０部分と、高圧の枠体２５部分と
に分割したので、絶縁性に優れている。

〔考案の効果〕

この考案の電撃殺虫器によると、本体と枠体とが別体で
形成され、固着具にて互いに連結するようになってい
る。このため、製造ラインにて本体と枠体とを別々に取
扱い最後に互いに連結でき、組立作業性が向上するとい
う効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の斜視図、第２図はその正
面図、第３図はその分解正面図、第４図は従来例の正面
図である。 １０……本体、１３……安定器、１４……高圧トラン
ス、２２，２３……高圧口出線、２４……誘虫用ラン
プ、２５……枠体、３２，３３……電撃格子、３４，３
５……固定部、３６……固着具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】高圧発生装置ならびにランプ点灯装置を内
   蔵し前面に縦長の誘虫用ランプならびに高圧口出線を設
   けた本体と、この本体の前方に突設され固定部を固着具
   にて前記本体に固定したコ字形の枠体と、前記高圧口出
   線に接続して前記誘虫用ランプの前方において前記枠体
   の上下水平片間に掛渡した電撃格子とを備えた電撃殺虫
   器。