JPH06203807A - 無電極放電灯およびその点灯回路ならびにこれを用いた照明装置 - Google Patents
無電極放電灯およびその点灯回路ならびにこれを用いた照明装置Info
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- JPH06203807A JPH06203807A JP34832892A JP34832892A JPH06203807A JP H06203807 A JPH06203807 A JP H06203807A JP 34832892 A JP34832892 A JP 34832892A JP 34832892 A JP34832892 A JP 34832892A JP H06203807 A JPH06203807 A JP H06203807A
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- discharge
- tube
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- lamp
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- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】外に向かって発せられる光が遮えぎられること
がないとともに、高圧放電灯が実現できる無電極放電灯
および点灯回路ならびに照明装置を提供する。 【構成】内管11と外管12とで構成した2重管の放電
空間14に放電物質を封入するとともに、上記内管の中
心部に高周波電流を流す導電体15を貫通し、この導電
体に高周波電流を流し、上記放電空間内で放電を発生さ
せるようにしたことを特徴とする。 【作用】2重管内に貫通した導電体に高周波電流を流す
と、放電空間内に磁界が発生し、これにより放電が発生
する。
がないとともに、高圧放電灯が実現できる無電極放電灯
および点灯回路ならびに照明装置を提供する。 【構成】内管11と外管12とで構成した2重管の放電
空間14に放電物質を封入するとともに、上記内管の中
心部に高周波電流を流す導電体15を貫通し、この導電
体に高周波電流を流し、上記放電空間内で放電を発生さ
せるようにしたことを特徴とする。 【作用】2重管内に貫通した導電体に高周波電流を流す
と、放電空間内に磁界が発生し、これにより放電が発生
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2重管を構成する内管
の内部に導電体を貫通し、この導電体に高周波電流を流
し、これにより上記2重管に形成した放電空間内で放電
を発生させるようにした無電極放電灯およびその点灯回
路ならびにこの放電灯を用いた照明装置に関する。
の内部に導電体を貫通し、この導電体に高周波電流を流
し、これにより上記2重管に形成した放電空間内で放電
を発生させるようにした無電極放電灯およびその点灯回
路ならびにこの放電灯を用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に良く知られている高圧金属蒸気放
電灯、つまりHID放電灯は、発光管バルブの両端部に
高融点金属の構体からなる電極をそれぞれ封装し、これ
ら電極間でアーク放電を発生させ、バルブ内に封入した
発光金属を電離および励起させて発光させるようになっ
ている。しかしながら、このような構造のランプは、バ
ルブ内に電極を配置しなければならないので、電極部品
が必要で、また電極の封止構造が複雑になり、電極封止
部からのリークを防止するための格別な工夫が必要とな
り、かつ電極が放電空間に露出しているので電極が侵蝕
されるなど、種々の不具合が生じる。
電灯、つまりHID放電灯は、発光管バルブの両端部に
高融点金属の構体からなる電極をそれぞれ封装し、これ
ら電極間でアーク放電を発生させ、バルブ内に封入した
発光金属を電離および励起させて発光させるようになっ
ている。しかしながら、このような構造のランプは、バ
ルブ内に電極を配置しなければならないので、電極部品
が必要で、また電極の封止構造が複雑になり、電極封止
部からのリークを防止するための格別な工夫が必要とな
り、かつ電極が放電空間に露出しているので電極が侵蝕
されるなど、種々の不具合が生じる。
【0003】このような有電極形の放電灯の不具合を解
消するランプとして、特開平2−12753号公報に記
載されているようなソレノイド磁界式放電灯が知られて
いる。このソレノイド磁界式放電灯は、透明なバルブ内
に放電物質を封入し、このバルブを取り巻くようにして
高周波励起コイルを配し、この励起コイルを高周波発振
回路に接続して構成してあり、高周波発振回路より励起
コイルに高周波電流を流すと、高周波磁界が発生し、こ
れにより上記バルブ内でリング形状のプラズマを発生さ
せ、このプラズマにて放電させるようにしたものであ
る。このようなランプは、バルブ内に電極が無いことか
ら無電極放電灯とも称されており、上記有電極形ランプ
の不具合を解消することができる。
消するランプとして、特開平2−12753号公報に記
載されているようなソレノイド磁界式放電灯が知られて
いる。このソレノイド磁界式放電灯は、透明なバルブ内
に放電物質を封入し、このバルブを取り巻くようにして
高周波励起コイルを配し、この励起コイルを高周波発振
回路に接続して構成してあり、高周波発振回路より励起
コイルに高周波電流を流すと、高周波磁界が発生し、こ
れにより上記バルブ内でリング形状のプラズマを発生さ
せ、このプラズマにて放電させるようにしたものであ
る。このようなランプは、バルブ内に電極が無いことか
ら無電極放電灯とも称されており、上記有電極形ランプ
の不具合を解消することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されているソレノイド磁界式放電灯は、バルブ
の外周部に励起コイルを配置した構造であるから、バル
ブ内で発した光がコイルで遮られ、このため光量が減じ
られるとともに、照射方向に大きな制約を受ける欠点が
ある。また、バルブの外に励起コイルを配置するとコイ
ルが大形になり、ランプ全体も大形化する。
報に記載されているソレノイド磁界式放電灯は、バルブ
の外周部に励起コイルを配置した構造であるから、バル
ブ内で発した光がコイルで遮られ、このため光量が減じ
られるとともに、照射方向に大きな制約を受ける欠点が
ある。また、バルブの外に励起コイルを配置するとコイ
ルが大形になり、ランプ全体も大形化する。
【0005】これに対し、バルブの内部に励起コイルを
配置したソレノイド磁界式放電灯も知られている。しか
し、従来の場合は、せいぜい数10W程度の低圧放電灯
であり、熱励起を主体とする高圧放電灯には使用不能で
ある。
配置したソレノイド磁界式放電灯も知られている。しか
し、従来の場合は、せいぜい数10W程度の低圧放電灯
であり、熱励起を主体とする高圧放電灯には使用不能で
ある。
【0006】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、外に向かって放射
される光を遮ることがないとともに、高圧放電灯が実現
できる無電極放電灯および点灯回路ならびに照明装置を
提供しようとするものである。
たもので、その目的とするところは、外に向かって放射
される光を遮ることがないとともに、高圧放電灯が実現
できる無電極放電灯および点灯回路ならびに照明装置を
提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、内管と外管と
で構成した2重管のトーラス形形放電空間に放電物質を
封入するとともに、上記内管の中心部に高周波電流を流
す導電体を貫通させ、この導電体に高周波電流を流し、
上記放電空間内で放電させるようにしたことを特徴とす
る。
で構成した2重管のトーラス形形放電空間に放電物質を
封入するとともに、上記内管の中心部に高周波電流を流
す導電体を貫通させ、この導電体に高周波電流を流し、
上記放電空間内で放電させるようにしたことを特徴とす
る。
【0008】また、本発明の点灯回路は、上記放電灯に
並行に接続された電流制限用コンデンサと、平衡・不平
衡変換用同相トランスと、上記同相トランスに位相補正
用コンデンサを介して接続された高周波発振手段と、を
備えたことを特徴とする。
並行に接続された電流制限用コンデンサと、平衡・不平
衡変換用同相トランスと、上記同相トランスに位相補正
用コンデンサを介して接続された高周波発振手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の無電極放電灯によれば、2重管の内管
内に貫通した導電体に高周波電流を流すと、フレミング
の左手の法則にもとづき、導電体の周囲のトーラス空間
内に磁界が発生し、これにより電界放電が発生し、放電
電流が流れ、この熱励起作用により放電物質が励起され
る。
内に貫通した導電体に高周波電流を流すと、フレミング
の左手の法則にもとづき、導電体の周囲のトーラス空間
内に磁界が発生し、これにより電界放電が発生し、放電
電流が流れ、この熱励起作用により放電物質が励起され
る。
【0010】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図3に示す
第1の実施例にもとづき説明する。図において符号1は
無電極放電灯であり、この放電灯1は発光管10とこれ
を取り巻く外囲器20とで構成されている。発光管10
は、透光性アルミナなどのような透明材料により形成さ
れ、2重管構造をなしている。すなわち、この発光管1
0は、透光性アルミナからなる円筒形内管11と、同じ
く透光性アルミナからなる円筒形外管12とを同心状に
配置し、これら内管11と外管12の端部をセラミック
スからなる孔付きの端部閉塞板13、13により、図示
しないガラスフリット等の接着剤を介して気密に封止し
て構成されている。このため、内管11と外管12の間
にトーラス形の放電空間14が形成されており、この放
電空間14には放電によって発光する発光物質、例えば
ナトリウムが水銀とともに封入されており、かつアルゴ
ン、キセノン、クリプトン、ネオンなどのような希ガス
が少なくとも1種封入されている。
第1の実施例にもとづき説明する。図において符号1は
無電極放電灯であり、この放電灯1は発光管10とこれ
を取り巻く外囲器20とで構成されている。発光管10
は、透光性アルミナなどのような透明材料により形成さ
れ、2重管構造をなしている。すなわち、この発光管1
0は、透光性アルミナからなる円筒形内管11と、同じ
く透光性アルミナからなる円筒形外管12とを同心状に
配置し、これら内管11と外管12の端部をセラミック
スからなる孔付きの端部閉塞板13、13により、図示
しないガラスフリット等の接着剤を介して気密に封止し
て構成されている。このため、内管11と外管12の間
にトーラス形の放電空間14が形成されており、この放
電空間14には放電によって発光する発光物質、例えば
ナトリウムが水銀とともに封入されており、かつアルゴ
ン、キセノン、クリプトン、ネオンなどのような希ガス
が少なくとも1種封入されている。
【0011】上記内管11内には高周波導電体としての
直線形状のワイヤ15が貫通されている。このワイヤ1
5は例えばモリブデンやタングステンワイヤからなり、
上記内管11の中心部に形成されている軸方向に沿う空
間を遊貫し、両端部が上記端部閉塞板13、13の中央
孔を遊貫して軸方向に導出されている。
直線形状のワイヤ15が貫通されている。このワイヤ1
5は例えばモリブデンやタングステンワイヤからなり、
上記内管11の中心部に形成されている軸方向に沿う空
間を遊貫し、両端部が上記端部閉塞板13、13の中央
孔を遊貫して軸方向に導出されている。
【0012】また、上記端部閉塞板13、13の内側に
は導電板16、16が設置されており、これら導電板1
6、16は外管12の外面に沿って配置された導体17
により相互に接続されている。これら導電板16、16
および導体17は放電電流の流れループを構成するもの
である。
は導電板16、16が設置されており、これら導電板1
6、16は外管12の外面に沿って配置された導体17
により相互に接続されている。これら導電板16、16
および導体17は放電電流の流れループを構成するもの
である。
【0013】なお、上記内管11は内径2mm、外径4m
m、長さ40mm、外管12は内径16mm、外径18mm、
長さ40mm程度の形成されており、ワイヤ15は線径1
mm程度のモリブデンワイヤが用いられている。
m、長さ40mm、外管12は内径16mm、外径18mm、
長さ40mm程度の形成されており、ワイヤ15は線径1
mm程度のモリブデンワイヤが用いられている。
【0014】このような構成をなす発光管10を収容し
た外囲器20は、硼珪酸ガラスなどのような軟質ガラス
により形成され、両端部が圧潰封止部21、21により
気密に封止されている。これら圧潰封止部21、21に
は、上記直線形状のワイヤ15の両端に溶接されたモリ
ブデンなどからなる金属箔導体22、22が封着されて
おり、これら金属箔導体22、22には外部リード線2
3、23が接続されている。
た外囲器20は、硼珪酸ガラスなどのような軟質ガラス
により形成され、両端部が圧潰封止部21、21により
気密に封止されている。これら圧潰封止部21、21に
は、上記直線形状のワイヤ15の両端に溶接されたモリ
ブデンなどからなる金属箔導体22、22が封着されて
おり、これら金属箔導体22、22には外部リード線2
3、23が接続されている。
【0015】そして、上記発光管10は、その両端部が
ニオブ等の金属バンドからなるホルダー24、24に保
持されており、これらホルダー24、24は板ばねなど
からなる弾性サポート25、25を備え、これら弾性サ
ポート25、25は外囲器20の内面に弾接されてい
る。すなわち、発光管1はその両端部が、ホルダー2
4、24および弾性サポート25、25を介して外囲器
20に機械的に支持されている。なお、この外囲器20
内は、真空状態、または消弧性の希ガスの雰囲気に保た
れている。
ニオブ等の金属バンドからなるホルダー24、24に保
持されており、これらホルダー24、24は板ばねなど
からなる弾性サポート25、25を備え、これら弾性サ
ポート25、25は外囲器20の内面に弾接されてい
る。すなわち、発光管1はその両端部が、ホルダー2
4、24および弾性サポート25、25を介して外囲器
20に機械的に支持されている。なお、この外囲器20
内は、真空状態、または消弧性の希ガスの雰囲気に保た
れている。
【0016】上記のような構造の無電極放電灯1は、図
2に示す点灯回路に接続されている。すなわち、図2に
おいて符号30は高周波発振回路であり、例えば150
W、13.56MHzの周波数電力を出力する。この高
周波発振回路30は、位相補正用コンデンサ31を介し
て、平衡・不平衡変換用同相トランス32に接続されて
いる。この同相トランス32はソケット35、35を介
して放電灯1に接続されている。また、放電灯1には8
0pF程度の高耐圧形流制限用コンデンサ33が並行に
接続されている。
2に示す点灯回路に接続されている。すなわち、図2に
おいて符号30は高周波発振回路であり、例えば150
W、13.56MHzの周波数電力を出力する。この高
周波発振回路30は、位相補正用コンデンサ31を介し
て、平衡・不平衡変換用同相トランス32に接続されて
いる。この同相トランス32はソケット35、35を介
して放電灯1に接続されている。また、放電灯1には8
0pF程度の高耐圧形流制限用コンデンサ33が並行に
接続されている。
【0017】そして、上記放電灯1は図3に示すような
照明器具40に取り付けられて照明装置を構成してい
る。図3において、41は照明器具40の本体であり、
下端が開放されたハウジング構造をなしている。この照
明器具本体41には反射鏡42が収容されており、この
反射鏡41の所定の位置に前記無電極放電灯1が取着さ
れている。放電灯1は両端に設けた口金43が、照明器
具本体41に支持具44を介して固定されたソケット3
5に係合して照明器具本体41内に収容されている。ま
た、照明器具本体41には上記図2に示した点灯回路3
1、32、33などを収容した収容ボックス45および
高周波発振回路30を収容した収容ボックス46が設置
されている。なお、47…は放熱孔である。
照明器具40に取り付けられて照明装置を構成してい
る。図3において、41は照明器具40の本体であり、
下端が開放されたハウジング構造をなしている。この照
明器具本体41には反射鏡42が収容されており、この
反射鏡41の所定の位置に前記無電極放電灯1が取着さ
れている。放電灯1は両端に設けた口金43が、照明器
具本体41に支持具44を介して固定されたソケット3
5に係合して照明器具本体41内に収容されている。ま
た、照明器具本体41には上記図2に示した点灯回路3
1、32、33などを収容した収容ボックス45および
高周波発振回路30を収容した収容ボックス46が設置
されている。なお、47…は放熱孔である。
【0018】このような構成の無電極放電灯1について
作用を説明する。高周波発振回路30より、例えば15
0W、13.56MHzの周波数電力を出力すると、放
電灯1の発光管10に挿通された直線状ワイヤ15に高
周波電流が流れる。これによりワイヤ15を取り巻くト
ーラス形放電空間14内にフレミングの左手の法則にも
とづき磁界が発生し、この電磁誘導作用により放電空間
内にプラズマが生じる。このプラズマによる電界は電流
と同一方向であり、閉空間内では放電の閉ループを形成
し難いので、図示のように長手方向両端に設けた導電板
16、16およびこれらの間を接続する導体17によ
り、電流帰還ループを構成してあり、これにより電界放
電を発生させることができる。このような放電により発
光物質が熱励起され、よって発光する。
作用を説明する。高周波発振回路30より、例えば15
0W、13.56MHzの周波数電力を出力すると、放
電灯1の発光管10に挿通された直線状ワイヤ15に高
周波電流が流れる。これによりワイヤ15を取り巻くト
ーラス形放電空間14内にフレミングの左手の法則にも
とづき磁界が発生し、この電磁誘導作用により放電空間
内にプラズマが生じる。このプラズマによる電界は電流
と同一方向であり、閉空間内では放電の閉ループを形成
し難いので、図示のように長手方向両端に設けた導電板
16、16およびこれらの間を接続する導体17によ
り、電流帰還ループを構成してあり、これにより電界放
電を発生させることができる。このような放電により発
光物質が熱励起され、よって発光する。
【0019】このような放電灯1を図3の照明器具40
に収容して点灯すると、放電灯1から放射された光は直
接または反射鏡42にて反射され、照明器具40の下方
に向かわされる。このため下方照明をなす。
に収容して点灯すると、放電灯1から放射された光は直
接または反射鏡42にて反射され、照明器具40の下方
に向かわされる。このため下方照明をなす。
【0020】上記放電灯1の発光は、トーラス形の放電
空間14でなされるから発光管10の外周部で発光し、
従来のように周囲のガスで光が吸収されることがないか
ら高効率の光放射が可能になる。そして、発光部10の
外側にコイルが存在しないから、光が遮えぎられる心配
はなく、外部に向かう光量が増えるとともに、照射方向
も広くなり、照明器具40での配光の選択や配光制御の
自由度が増す。
空間14でなされるから発光管10の外周部で発光し、
従来のように周囲のガスで光が吸収されることがないか
ら高効率の光放射が可能になる。そして、発光部10の
外側にコイルが存在しないから、光が遮えぎられる心配
はなく、外部に向かう光量が増えるとともに、照射方向
も広くなり、照明器具40での配光の選択や配光制御の
自由度が増す。
【0021】また、直線形状のワイヤ15は周囲の放電
からの熱を受けてきわめて高温になるが、このワイヤ1
5は高融点金属により形成され、かつ周囲の雰囲気は真
空または希ガスとなっているので、熱損傷することがな
い。
からの熱を受けてきわめて高温になるが、このワイヤ1
5は高融点金属により形成され、かつ周囲の雰囲気は真
空または希ガスとなっているので、熱損傷することがな
い。
【0022】特に、このワイヤをコイル状に成形すると
ワイヤ自身の発熱により溶融する心配があり、このため
大電流を供給できず、低圧ランプしか構成できないが、
ワイヤを直線形状にしてあるため、ワイヤ自身の発熱が
少なく、よって高圧放電灯を実現可能にする。
ワイヤ自身の発熱により溶融する心配があり、このため
大電流を供給できず、低圧ランプしか構成できないが、
ワイヤを直線形状にしてあるため、ワイヤ自身の発熱が
少なく、よって高圧放電灯を実現可能にする。
【0023】なお、上記直線形状のワイヤ15を用いる
場合は、10MHz以上の周波数で、1kW以下のラン
プ入力であれば実施可能である。また、点灯回路のマッ
チングシステム、つまり位相補正用コンデンサ31、平
衡・不平衡変換用同相トランス32、および流制限用コ
ンデンサ33は図3の照明器具40に設置した収容ボッ
クス45に収容されるが、配線は幅広のパターンを用い
たプリント配線基板や、リボンを用いてリードインダク
タンスを小さくすることが望ましい。
場合は、10MHz以上の周波数で、1kW以下のラン
プ入力であれば実施可能である。また、点灯回路のマッ
チングシステム、つまり位相補正用コンデンサ31、平
衡・不平衡変換用同相トランス32、および流制限用コ
ンデンサ33は図3の照明器具40に設置した収容ボッ
クス45に収容されるが、配線は幅広のパターンを用い
たプリント配線基板や、リボンを用いてリードインダク
タンスを小さくすることが望ましい。
【0024】なお、図1の放電灯1は、外管12が真っ
直ぐな管により形成されているから、長手方向両端に設
けた導電板16、16およびこれらの間を接続する導体
17により電流帰還ループを構成するようにしたが、図
4に示す第2の実施例のように、外管120を球形等の
ような膨くらみをもつ形状にした場合は、放電電流の帰
還ループが自動的に形成されるようになり、導電板1
6、16や導体17は不要になる。
直ぐな管により形成されているから、長手方向両端に設
けた導電板16、16およびこれらの間を接続する導体
17により電流帰還ループを構成するようにしたが、図
4に示す第2の実施例のように、外管120を球形等の
ような膨くらみをもつ形状にした場合は、放電電流の帰
還ループが自動的に形成されるようになり、導電板1
6、16や導体17は不要になる。
【0025】次に、本発明の第3の実施例を図5および
図6にもとづき説明する。図5に示す無電極放電灯50
は、導電体として熱伝導性に優れた銅などからなるパイ
プ55を用い、この銅パイプ55内に水や空気などのよ
うな冷却媒体を強制的に流し、この導電体55の温度上
昇を抑制してある。特に、銅パイプ55をコイル状に成
形すれば、熱交換面積が増えるので冷却効果が高くな
る。
図6にもとづき説明する。図5に示す無電極放電灯50
は、導電体として熱伝導性に優れた銅などからなるパイ
プ55を用い、この銅パイプ55内に水や空気などのよ
うな冷却媒体を強制的に流し、この導電体55の温度上
昇を抑制してある。特に、銅パイプ55をコイル状に成
形すれば、熱交換面積が増えるので冷却効果が高くな
る。
【0026】このような無電極放電灯50は、特に図6
に示すような光化学反応装置60の光源として用いると
有効である。すなわち、図6に示す光化学反応装置60
は、反応液に浸漬される冷却管61内に図5に示すよう
な放電灯50を収容してある。この放電灯50は、トー
ラス形の放電空間14内に発光金属として水銀や鉄のハ
ロゲン化物、またはカリウムを用い、希ガスとしてキセ
ノン、クリプトンガスを封入する。そして、この放電灯
50は外囲器51に収容してある。
に示すような光化学反応装置60の光源として用いると
有効である。すなわち、図6に示す光化学反応装置60
は、反応液に浸漬される冷却管61内に図5に示すよう
な放電灯50を収容してある。この放電灯50は、トー
ラス形の放電空間14内に発光金属として水銀や鉄のハ
ロゲン化物、またはカリウムを用い、希ガスとしてキセ
ノン、クリプトンガスを封入する。そして、この放電灯
50は外囲器51に収容してある。
【0027】冷却管61内にはパイプ62、63により
冷却水が循環されて、この冷却管61および外囲器51
を水冷するようになっている。外囲器51の上端部は防
爆端子ボックス65内に導かれており、この防爆端子ボ
ックス65内で電線66およびホース67が銅パイプ5
5に連結されている。なお、防爆端子ボックス65内
は、ガスパイプ68、69により循環される窒素などの
ような不活性ガスの雰囲気に保たれている。
冷却水が循環されて、この冷却管61および外囲器51
を水冷するようになっている。外囲器51の上端部は防
爆端子ボックス65内に導かれており、この防爆端子ボ
ックス65内で電線66およびホース67が銅パイプ5
5に連結されている。なお、防爆端子ボックス65内
は、ガスパイプ68、69により循環される窒素などの
ような不活性ガスの雰囲気に保たれている。
【0028】このような光化学反応装置60の光源とし
て用いられる上記無電極放電灯50は、図5に示す通
り、内管11を貫通した導電体が、熱伝導性に優れた銅
などからなるパイプ55により構成され、この銅パイプ
55内に水や空気などのような冷却媒体を強制的に流す
から導電体55の温度上昇が抑制される。なお、このよ
うな場合は、1〜数10kWの光出力が可能になる。
て用いられる上記無電極放電灯50は、図5に示す通
り、内管11を貫通した導電体が、熱伝導性に優れた銅
などからなるパイプ55により構成され、この銅パイプ
55内に水や空気などのような冷却媒体を強制的に流す
から導電体55の温度上昇が抑制される。なお、このよ
うな場合は、1〜数10kWの光出力が可能になる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、2
重管をなす内管内に貫通した導電体によりトーラス形放
電空間で放電が発生するので、発光管の外に励起コイル
が存在しなくなり、発光管内で発した光がコイルで遮ら
れる不具合がなく、光量が増すとともに、照射方向が拡
大し、ランプ全体を小形化することができる。また、導
電体を直線構造にしたり、冷却手段を採用すれば導電体
の発熱を抑えることができ、大電流を流して高圧放電灯
にも適用可能になる。
重管をなす内管内に貫通した導電体によりトーラス形放
電空間で放電が発生するので、発光管の外に励起コイル
が存在しなくなり、発光管内で発した光がコイルで遮ら
れる不具合がなく、光量が増すとともに、照射方向が拡
大し、ランプ全体を小形化することができる。また、導
電体を直線構造にしたり、冷却手段を採用すれば導電体
の発熱を抑えることができ、大電流を流して高圧放電灯
にも適用可能になる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す無電極放電灯の断
面図。
面図。
【図2】同実施例における点灯回路図。
【図3】同実施例の無電極放電灯を照明器具に組み込ん
だ場合の構成図。
だ場合の構成図。
【図4】本発明の第2の実施例を示す無電極放電灯の断
面図。
面図。
【図5】本発明の第3の実施例を示す無電極放電灯の断
面図。
面図。
【図6】同実施例の無電極放電灯を光化学反応装置の光
源として用いた場合の構成図。
源として用いた場合の構成図。
1…無電極放電灯 10…発光管
20…外囲器 11…内管 12…外管
13…端部閉塞板 14…放電空間 15…導電体 30…高周波発振回路 31…位相補正用コンデ
ンサ 32…平衡・不平衡変換用同相トランス 33…流制限用コンデンサ 35…ソケット 40…照明器具 42…反射鏡
20…外囲器 11…内管 12…外管
13…端部閉塞板 14…放電空間 15…導電体 30…高周波発振回路 31…位相補正用コンデ
ンサ 32…平衡・不平衡変換用同相トランス 33…流制限用コンデンサ 35…ソケット 40…照明器具 42…反射鏡
Claims (7)
- 【請求項1】 内管と外管とで2重管を構成し、これら
内管と外管との間に構成されたトーラス形の放電空間に
放電物質を封入するとともに、上記内管の中心部に高周
波電流を流す導電体を貫通して配置し、この導電体に1
0MHz以上の高周波電流を流してこの導電体を取り巻
く上記放電空間にプラズマを発生させ、るようにしたこ
とを特徴とする無電極放電灯。 - 【請求項2】 2重管を外囲器にて覆い、この外囲器内
を真空または消弧性ガス雰囲気にしたことを特徴とする
請求項1に記載の無電極放電灯。 - 【請求項3】 導電体は高融点金属からなる直線形状の
ワイヤであることを特徴とする請求項1に記載の無電極
放電灯。 - 【請求項4】 上記直線形状ワイヤからなる導電体に
は、1kW以下の電力を供給することを特徴とする請求
項3に記載の無電極放電灯。 - 【請求項5】 導電体は金属チューブであり、このチュ
ーブ内に冷却媒体を流すようにしたことを特徴とする請
求項1ないし請求項4のいづれかに記載の無電極放電
灯。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいづれかに記
載の無電極放電灯と、この放電灯を点灯させる点灯回路
とを具備し、この点灯回路は、 上記放電灯に並行に接続された電流制限用コンデンサ
と、平衡・不平衡変換用同相トランスと、上記同相トラ
ンスに位相補正用コンデンサを介して接続された高周波
発振手段と、を備えたことを特徴とする無電極放電灯の
点灯回路。 - 【請求項7】 請求項1ないし請求項5のいづれかに記
載の無電極放電灯と、この放電灯から出た光を反射する
反射体と、上記放電灯を支持する手段とを備えたことを
特徴とする照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34832892A JPH06203807A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 無電極放電灯およびその点灯回路ならびにこれを用いた照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34832892A JPH06203807A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 無電極放電灯およびその点灯回路ならびにこれを用いた照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06203807A true JPH06203807A (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=18396295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34832892A Pending JPH06203807A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 無電極放電灯およびその点灯回路ならびにこれを用いた照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06203807A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2618362A1 (de) * | 2012-01-20 | 2013-07-24 | Karlsruher Institut für Technologie | Leuchtmittel und Betriebsverfahren dafür |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP34832892A patent/JPH06203807A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2618362A1 (de) * | 2012-01-20 | 2013-07-24 | Karlsruher Institut für Technologie | Leuchtmittel und Betriebsverfahren dafür |
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