JPH0620292Y2 - 密閉型乾電池 - Google Patents

密閉型乾電池

Info

Publication number
JPH0620292Y2
JPH0620292Y2 JP1987066376U JP6637687U JPH0620292Y2 JP H0620292 Y2 JPH0620292 Y2 JP H0620292Y2 JP 1987066376 U JP1987066376 U JP 1987066376U JP 6637687 U JP6637687 U JP 6637687U JP H0620292 Y2 JPH0620292 Y2 JP H0620292Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
sealing gasket
current collector
pressure
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987066376U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63176267U (ja
Inventor
健一 篠田
昌武 西尾
隆興 竹島
千洋 村田
Original Assignee
富士電気化学株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富士電気化学株式会社 filed Critical 富士電気化学株式会社
Priority to JP1987066376U priority Critical patent/JPH0620292Y2/ja
Publication of JPS63176267U publication Critical patent/JPS63176267U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0620292Y2 publication Critical patent/JPH0620292Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02E60/12

Landscapes

  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は密閉型乾電池に関し、特に電池内圧の異常上
昇に応じてガス抜きをするための安全機構に関する。
《従来の技術》 例えばマンガン乾電池では、電池内部でのガス発生によ
る電池内圧の異常上昇を防止するための安全機構とし
て、従来は封口ガスケットの周縁と亜鉛缶の開口端内周
との接触部の接合面がある圧力以上で離れ、この隙間か
らガスを外部に放出する構造とするか、あるいは封口ガ
スケットの一部を薄肉状とし、ある圧力以上でこの薄肉
部分が破断し、この破断部からガスを外部に放出する構
造を採用している。
《考案が解決しようとする問題点》 しかしながら、これらの構造はそれぞれ以下の欠点があ
った。
すなわち、前者の構造では、通常状態で封口性能を保つ
点と、決められている圧力値以上で安全機構が作動す
る、という相反する条件を完全に満たすためには、構造
および製作方法とも複雑なものとなり、通常状態での封
口性能が低下する要因となりやすい。
また後者の破断する構造では、通常状態での封口性能は
保たれるものの、決められている圧力値以上で破断作用
を働かすためには、薄肉部分の厚みや材質の選定が極め
て難しく、破断圧力も自由に選べないとともに、同一材
料・同一厚みであっても外的要因によって作動圧力値に
大きなバラツキが生じやすいという問題があった。
この考案は上述の問題点に鑑みなされたもので、その目
的は、通常状態で所定の封口性能を保つことができ、ま
たガス放出時における作動圧力の選定の範囲が大きく、
しかも作動時のバラツキの小さい安全機構を持った密閉
型乾電池を提供することにある。
《問題点を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、外装缶の開口周
縁部を封口ガスケットを介して端子板にかしめ付けるこ
とによって、内部を密封状態に封口するようにした密閉
型乾電池において、前記封口ガスケットの中心に開口し
た集電体挿通孔の内周嵌合面の一部に、上下に通ずる溝
を切欠形成するとともに、該溝の一部に集電体外周に圧
接して前記溝を上下に仕切る薄肉状の弁膜を一体に形成
したことを特徴とする。
《作用》 通常状態では、弁膜は溝の上下を気密に区画した状態で
集電体外周に圧接しており、電池の内圧が高まるとその
圧力により弁膜は膨張状態に変形し、集電体の外周から
離間し、この隙間を伝わってガスが外部に放出される。
この安全機構の作用する圧力は、溝および弁膜の数に応
じて種々選択できる。
《実施例》 以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
第1図,第2図はこの考案の一実施例を示している。
図において、1は電池ケースを兼用した有底円筒形の負
極亜鉛缶、2は二酸化マンガンと導電性粉末および塩化
アンモニウム等を電解液で練り固めて成形した正極合剤
であり、その中心には正極を構成する集電体、すなわち
炭素集電棒3が突設されている。そして、集電棒3の上
部は封口ガスケット4の中心を貫通し、正極端子板5の
中心部下面に接している。
そして、前記亜鉛缶1の開口周縁は封口ガスケット4の
周縁部を巻き込んだ状態で正極端子板5側に巻き込ま
れ、この状態で乾電池内部を密封状態に封口している。
前記封口ガスケット4は、ポリエチレン等のポリオレフ
ィン系樹脂材料を射出成形によって成形したものであっ
て、その中心部に挿通孔4aを上下に貫通形成した筒部
4bと、筒部4bの外周に連接部4cを介して同心状に
形成されたリング状の立上げ部4dとからなっており、
該立上げ部4dが負極亜鉛缶1とともに内側に折り曲げ
られ、正極端子板5の周縁に係合することによって気密
なかしめ付けが行なわれている。
そして、前記挿通孔4aの内周部において、集電棒3に
対する嵌合面の一部には、第2図に示すようにこれの上
下を連通する複数の溝6が切欠形成されており、またこ
の溝6のほぼ中央に前記挿通孔4aの内径に等しい突出
量で薄肉状の弁膜7が一体に突出形成されている。
従って、集電棒3を挿通孔4a内に挿通した状態では溝
6による通孔が上下に形成されるとともに、弁膜7の端
縁が集電棒3の外周に圧接されることによって、溝6に
より形成された透孔を上下に気密に仕切っている。
なお図において、符号8は挿通孔4aの下部開口端と集
電棒3との間に介在された弾性材からなるシール材、9
は亜鉛缶1の外周を被覆する熱収縮チューブからなる外
装チューブである。
以上の構成において、乾電池内部にガスが発生し異常高
圧になった場合には、ガスは最も脆弱な部分である挿通
孔4aの下部と集電棒3との接合面に介在されたシール
材8を突き破って溝6内の弁膜7を押圧する。弁膜7は
薄肉状態に作られており、ガス圧によって上部側に押し
上げられ、所定以上のガス圧が加わると、ついには弾性
変形によりその自由端である集電棒3との接合縁が離間
し、溝6によって形成された通孔を上下に連通する。
この結果、内部に発生したガスは溝6内を伝わり、端子
板5の周縁部分に開口したガス抜き用の小孔5aを伝っ
て外部に放出されることになるのである。
なお、弁膜7が作動する圧力は、封口ガスケット4を構
成する樹脂材料の弾性と、弁膜7の厚みによってほぼ一
定であり、従来の破断させる構造のものに比べて安全機
構が作用する圧力のバラツキが少い。また、電池の種類
によってガスを逃がすに必要な圧力は異なるものである
が、これは溝6および弁膜7の形成個数を増減すること
によって自由にその作動圧力を選べる。例えば、作動圧
力を低く設定したい場合には、溝6および弁膜7の形成
個数を増やせばよく、逆に高くしたい場合には減らせば
よい。
また、これら溝6および弁膜7は、金型の設計に応じて
容易に作ることができ、ガス抜きのために封口構造が複
雑になることがない。
《効果》 以上実施例により詳細に説明したように、この考案の密
閉型乾電池によれば、従来のガス抜きのための安全機構
に比べて構造の複雑を伴うことがない。また、安全機構
が働く作動圧力は弁膜の材質および厚みに応じた弾性に
よって決まるため、作動圧力の選択範囲が広く、しかも
作動時のバラツキが少なくなるため、より一層安全性を
向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る密閉型乾電池の一部断面側面
図、第2図は封口ガスケットを示す半断面斜視図であ
る。 1……負極亜鉛缶(外装缶) 3……炭素集電棒(集電体) 4……封口ガスケット、4a……挿通孔 5……端子板、6……溝 7……弁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 竹島 隆興 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)考案者 村田 千洋 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (56)参考文献 実開 昭48−62524(JP,U) 実開 昭59−39863(JP,U) 実公 昭40−26665(JP,Y1) 実公 昭48−11618(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外装缶の開口周縁部を封口ガスケットを介
    して端子板にかしめ付けることによって、内部を密封状
    態に封口するようにした密閉型乾電池において、前記封
    口ガスケットの中心に開口した集電体挿通孔の内周嵌合
    面の一部に、上下に通ずる溝を切欠形成するとともに、
    該溝の一部に集電体外周に圧接して前記溝を上下に仕切
    る薄肉状の弁膜を一体に形成したことを特徴とする密閉
    型乾電池。
JP1987066376U 1987-05-01 1987-05-01 密閉型乾電池 Expired - Lifetime JPH0620292Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987066376U JPH0620292Y2 (ja) 1987-05-01 1987-05-01 密閉型乾電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987066376U JPH0620292Y2 (ja) 1987-05-01 1987-05-01 密閉型乾電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63176267U JPS63176267U (ja) 1988-11-15
JPH0620292Y2 true JPH0620292Y2 (ja) 1994-05-25

Family

ID=30904328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987066376U Expired - Lifetime JPH0620292Y2 (ja) 1987-05-01 1987-05-01 密閉型乾電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0620292Y2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4026665Y1 (ja) * 1964-06-08 1965-09-10
JPS4811618U (ja) * 1971-06-19 1973-02-09
JPS54970Y2 (ja) * 1971-11-16 1979-01-18
JPS5939863U (ja) * 1982-09-07 1984-03-14 三洋電機株式会社 電池

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63176267U (ja) 1988-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5422201A (en) Current collector assembly for an electrochemical cell
JPH05343043A (ja) 密閉型電池
CN113169398B (zh) 密封电池
JPS597184B2 (ja) ガス減極電気化学電池およびその製造方法
US4075398A (en) Means of providing pressure relief to sealed galvanic cell
US6025090A (en) End cap assembly for an alkaline cell
EP0495383B1 (en) Closure structure for alkaline battery
US4079172A (en) Galvanic cell having a high pressure vent closure
US5776631A (en) Safety snap-through seal for galvanic cells
US5932371A (en) Snap-through gasket for galvanic cells
JP2006066269A (ja) 密閉形蓄電池
JP4080131B2 (ja) マンガン乾電池
JPH0620292Y2 (ja) 密閉型乾電池
US4442184A (en) Dry path gas venting seal
WO1999045603A1 (en) Collector assembly for an electrochemical cell including an integral seal/inner cover
EP0037121B1 (en) Improvements in alkaline cells
JP2600925Y2 (ja) スパイラル形電池
JPH10302745A (ja) 密閉型電池のシールド構造
JP2970442B2 (ja) 薄型電池用防爆封口板
US3940287A (en) Primary dry cell with gas-venting passageway around the cathode mix
JPH0729572Y2 (ja) 筒形電池
US3932196A (en) Primary dry cell with gas-venting passageway through the cathode mix
JP2000357637A (ja) 電解コンデンサ
JP2561087Y2 (ja) 筒形アルカリ電池
JPH10154497A (ja) 密閉型電池の安全構造