JPH0620117U

JPH0620117U - サンバイザー

Info

Publication number: JPH0620117U
Application number: JP042290U
Authority: JP
Inventors: 寛田中
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-05-27
Filing date: 1992-05-27
Publication date: 1994-03-15

Abstract

(57)【要約】【目的】車両用サンバイザーの所定のサイズを変更す
ることなく、遮光面積を拡大し、サングラスを併用せず
とも安全運転ができるようにする。【構成】車体天井に回動可能に軸支される所定巾で所
定長さの板状体からなるサンバイザーにおいて、サンバ
イザーの本体１１に遮光板１６をスライド可能に収納
し、遮光板１６を本体１１の巾方向若しくは長手方向へ
引き出し及び押し込み可能に構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車内の運転席及び助手席上部に設置された日除け、即ちサンバイザーに関し、特にはサンバイザーに必要に応じて繰り出し自在な遮光板を内蔵したものである。

【０００２】

【従来の技術】

サンバイザーは太陽に直面して走行する自動車の運転手若しくは助手が、その陽光を避けて安全運転ができるようにする遮光板である。従来のサンバイザーは図５に示したように、所定巾で所定長さの板体１を車体天井２に回動可能に軸３で固定し、常時は車体天井２に張り付くように回動して固定しておき、必要に応じてフロントガラス４側又はドアガラス側へ回動操作して運転者若しくは助手に陽光が差し込まないように、遮光するようにしたものである。

【０００３】このサンバイザーは、通例、針金又はプラスチックロッドで所定面積の長方形の枠体を形成し、その枠体内にクッション材を心材として介在させるとともに、それを包む袋状で不透明のビニール膜にて形成されている。そして、その枠体の一部を車体に回動可能に固定して長手方向で水平位置に回動できるように軸着して、フロントガラス又はドアガラスと平行する側へ回動できるようにしたものであった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のサンバイザーは、所定巾で所定長さの遮光板として規格的に形成されているから、その所定巾以上の範囲については遮光することができない。したがって、日除けとしての十分な機能を奏しない不都合がある。さりとて、所定巾をあまり大きくすると、遮光は十分であるが視野を狭めることとなる結果、安全運転に支障がでるので、現行において使用されている巾が最も適切又は最大の巾であるということになる。しかしながら、遮光については従来のサンバイザーは十分でないことが多々あり、したがって、サングラスと併用せざるを得ないということは万人の認めるところである。

【０００５】そこで、本考案は上記事情に鑑み、サンバイザーの規格的なサイズを変更することなく、換言すれば、所定巾や長さ等の形状を変更することなく、遮光板として十分に機能できるものを提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案にかかるサンバイザーは、車体天井に回動可能に軸支される所定巾で所定長さの板状体からなるサンバイザーにおいて、サンバイザー本体に遮光板をスライド可能に収納し、本体の巾方向若しくは長手方向へ引き出し可能に構成したことを特徴とする。そして前記遮光板は着色透明体からなることを特徴とする。

【０００７】

【作用】

上記構成の本考案によれば本体の遮光範囲では陽光を十分に遮ることができないとき、遮光板を本体から引き出して遮光面積を拡大する。遮光板は着色透明体であるから、強い陽光を減衰させるだけで、視野を狭めることはないから、安全運転に支障を与えることはない。

【０００８】

【実施例】

以下に本考案の実施例を図面に基づき説明する。図１に示した第１実施例は、車体天井に回動可能に軸支される所定巾で所定長さの板状体からなるサンバイザー本体１１の骨格を形成する枠体１２の略中央部に、長方形のスライド枠１３を設ける。スライド枠１３は中央部に縦棧１４を有し、その縦棧１４を摺動するガイド１５を連結した遮光板１６を、図２に示したように、表面側と裏面側間に介在させてなる四辺形の枠体からなり、遮光板１６はサンバイザー１１の巾方向へスライドできるように構成されている。遮光板１６は陽光を遮り又は減衰させるプラスチック板等の着色透明体からなる。

【０００９】枠体１２と遮光板１６はスポンジなどのクッション材１７を心材として不透明ビニールの化粧体１８で覆われており、したがって、遮光板１６をスライドできるように化粧体１８に巾方向の切り込み１９を形成し、その切り込み１９に前記ガイド１５と連結したノブ２０を挿入してある。なお、ガイド１５と連結したノブ２０に換えて、遮光板１６の下端部に同様のノブ２０ａを突設しても良い。このノブ２０ａを突設したときはノブ２０及び切り込み１９は不要である。さらに枠体１２及び遮光板１６を図示しないビニール等のフィルム体で覆い、スポンジなどのクッション材１７に遮光板１６が接触することがないようにしてもよい。

【００１０】したがって、陽光に対し本体１１の巾寸法だけで遮光が十分でないときは、ノブ２０又はノブ２０ａを手先で移動させてガイド１５を縦棧１４に沿って移動させることにより、遮光板１６を所要巾にて繰り出すのである（図１仮想線図示参照）。

【００１１】そして、図３は第２実施例を示し、この例が前記第１実施例と異なる点は、前記スライド枠１３に摺動可能に介在する遮光板１６の上部にテレスコピック支持体２１の可動部２２を連結し、そのテレスコピック支持体２１の固定部２３を枠体１２に連結してなる。したがって、前記実施例の縦棧１４とガイド１５を不要としたものであって、遮光板１６の最大巾を有効に利用できる。

【００１２】さらに、図４は第３実施例を示し、この例では遮光板１６が本体１１の長手方向へスライド可能に構成されている。スライド枠１３は断面がコ字形の部材からなり、又その遮光板１６に連結されて遮光板１６をスライド移動させるためのノブ２０が横枠１４ａに係合し、かつ、そのノブ２０を化粧体１８に長手方向へ形成した切り込み（図示略）から外部に露出させてある。したがって、遮光板１６を枠体１２の長手方向へ移動させることにより、本体１１の長手方向での遮光不足を補うことができるようにしてある。なお、横枠１４ａに係合したノブ２０に換えて、遮光板１６の引出側の横端部に同様のノブ２０ａを突設しても良い。このノブ２０ａを突設したときはノブ２０及びノブ２０を移動させるための切り込みは不要である。

【００１３】かくして、遮光板１６を本体１１から引き出して遮光面積を拡大しても、遮光板１６は着色透明体からなるので、視野を全く遮ることはなく、したがって安全運転に支障を与えることはない。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明した本考案によれば、サンバイザーはそれ自体の通常の遮光面積に加えて、繰り出し可能な遮光板で遮光面積をさらに拡大できるようにしたので、従来の限定された範囲内のみの遮光効果は大幅に向上させることができ、サングラスを併用しなくとも安全運転ができるようになる。

【００１５】しかも、遮光板は着色透明体からなるので視野を遮ることもなく、また、本体の内部に隠蔽されているので外観上の見栄えを損ねることもなく、さらに、従来の規格的なサイズに変更を加えるものではないから、きわめて有益な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す一部破断正面図。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図。

【図３】本考案の第２実施例を示す一部破断正面図。

【図４】本考案の第３実施例を示す一部破断正面図。

【図５】自動車の内部を示す正面図。

【符号の説明】

１１…サンバイザー本体１２…枠体１３…スライド枠１４…縦棧１５…ガイド１６…遮光板１８…化粧体１９…切り込み２０，２０ａ…ノブ２１…テレスコピック支持体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】車体天井に回動可能に軸支される所定巾
で所定長さの板状体からなるサンバイザーにおいて、サンバイザー本体に遮光板をスライド可能に収納し、本
体の巾方向若しくは長手方向へ引き出し可能に構成した
ことを特徴とするサンバイザー。
【請求項２】遮光板は着色透明体からなる請求項１に
記載のサンバイザー。