JPH06200528A - コンクリート被り深さ計測装置及び水中コンクリート 打設方法 - Google Patents

コンクリート被り深さ計測装置及び水中コンクリート 打設方法

Info

Publication number
JPH06200528A
JPH06200528A JP35990292A JP35990292A JPH06200528A JP H06200528 A JPH06200528 A JP H06200528A JP 35990292 A JP35990292 A JP 35990292A JP 35990292 A JP35990292 A JP 35990292A JP H06200528 A JPH06200528 A JP H06200528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
tremie
depth
specific gravity
measuring device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35990292A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutoshi Inoue
一敏 井上
Yoshikane Aki
義兼 安芸
Mitsuo Yoshida
光男 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Mitsui Construction Co Ltd
Priority to JP35990292A priority Critical patent/JPH06200528A/ja
Publication of JPH06200528A publication Critical patent/JPH06200528A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Underground Or Underwater Handling Of Building Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】トレミー管の被り深さLを正確に検出すること
ができ、水中コンクリートを良好な状態で打設するこ
と。 【構成】トレミー管5の外周と係合し得る案内孔11b
が形成されたフロート11に、重量調整自在な比重調整
用錘15を、フロートの比重を、打設する水中コンクリ
ートの比重よりも軽く、かつ使用する安定液の比重より
も重くなるように設定し得るように設けると共に、引出
格納自在なワイヤ13を有する被り深さ検出器12を、
ワイヤの引出長さSを検出し得る形で設けて構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連壁や杭等を構築する
ために、水中コンクリートを打設するのに好適なコンク
リート被り深さ計測装置及び水中コンクリート打設方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の水中コンクリート打設方
法において、良好な状態で水中にコンクリートが打設さ
れる手順を示す模式的な側面図、図4は、図3に続く図
であり、従来の水中コンクリート打設方法において、良
好な状態で水中にコンクリートが打設される手順を示す
模式的な側面図、図5は、従来の水中コンクリート打設
方法において、不適切な状態で水中にコンクリートが打
設される手順を示す模式的な側面図である。
【0003】従来、連壁や杭等のうち、例えば杭を構築
する場合、杭を構築すべき地盤50には、図3に示すよ
うに、杭孔41が構築すべき杭の大きさに対応させて上
下方向(図中矢印A、B方向)に掘削形成されており、
杭孔41内には、ベントナイト等の安定液46が充満し
ている。この杭孔41に、水中コンクリートを打設する
には、ホッパー2、ステージ3、トレミー管5等からな
るコンクリート打設設備1を使用していた。
【0004】コンクリート打設設備1は、板状のステー
ジ3を有しており、ステージ3は、杭孔41の開口部を
覆う形で地表50aに設けられている。ステージ3に
は、コンクリートホッパー等のホッパー2がステージ3
を上下方向(矢印A、B方向)に貫通する形で着脱自在
に設けられている。ホッパー2の一端(図中上方)に
は、開口部である受入口2aが図示しないポンプ等から
供給される水中コンクリート等のコンクリート45を受
入れ得る形で形成されており、ホッパー2の他端(図中
下方)には、ステージ3を貫通自在な吐出口2bが受入
口2aと連通しホッパー2内のコンクリート45を吐出
し得る形で形成されている。ホッパー2の下方(矢印B
方向)には、管長Mのトレミー管5が複数個上下方向に
連結され、ホッパー2と連通する形で着脱自在に接続さ
れている。
【0005】即ち、トレミー管5の一端(図中上方)に
は、漏斗状の受入口5aが形成されており、トレミー管
5の他端(図中下方)には、受入口5aよりも小径の吐
出口5bが受入口5aと連通する形で形成されている。
これらトレミー管5の受入口5a及び吐出口5bは、図
3に示すように、上下方向に隣接するトレミー管5、5
において、一方(図中上方)のトレミー管5の吐出口5
bと、他方(図中下方)のトレミー管5の受入口5aと
が、水密に接続し得る形で形成されている。また、トレ
ミー管5の受入口5aは、ホッパー2の吐出口2bとも
水密に接続し得る形で形成されている。従って、ホッパ
ー2の吐出口2bには、最上部のトレミー管5Xの受入
口5aが水密に接続され、トレミー管5Xの吐出口5b
には、該トレミー管5Xの下方に位置する別のトレミー
管5Yの受入口5aが水密に接続されている。別のトレ
ミー管5Yの吐出口5bには、該トレミー管5Yの下方
に位置する更に別のトレミー管5の受入口5aが水密に
接続され、更に別のトレミー管5の吐出口5bには、該
トレミー管5の下方に位置する更に更に別のトレミー管
5の受入口5aが水密に接続されている。このように一
方(図中上方)のトレミー管5の吐出口5bと、他方
(図中下方)のトレミー管5の受入口5aとを水密に接
続することが繰り返されて、杭孔41の底面41a近傍
に、最下部のトレミー管5Aが底面41aにトレミー管
5Aの吐出口5bを対向させる形で設けられている。
【0006】よって、図示しないポンプ等によりホッパ
ー2に受入口2aを介してコンクリート45を供給する
と、該ホッパー2に供給されたコンクリート45は、図
3(a)に示すように、ホッパー2の吐出口2bから最
上部のトレミー管5X、該トレミー管5Xの下方に位置
するトレミー管5Y、……を通り、最終的には、最下部
のトレミー管5Aに達して、該トレミー管5Aの吐出口
5bから杭孔41の底面41aに向けて吐き出される。
そして、杭孔41内には、該杭孔41の底面41aから
上方に向けてコンクリート45が打設され始め、トレミ
ー管5Aは、被り深さL1だけ打設したコンクリート4
5中に埋没する。そこで、打設済みのコンクリート45
が凝固して、これらトレミー管5が抜けなくなったり、
コンクリート45を打設できなくなったりしないよう
に、これらトレミー管5を上方に引上げつつ順次取外し
て、これらトレミー管5の全長を、コンクリート打設に
必要な長さに維持しつつ、少しずつ短くしながら、杭孔
41内にコンクリート45を打設していく。なお、被り
深さL(L1、L2、L3、……)は、これら上下方向
に連結された複数個のトレミー管5が、杭孔41内に打
設したコンクリート45中に埋没した深さを示してお
り、最下部のトレミー管5Aの吐出口5bと、打設した
コンクリート45がトレミー管5と接している該コンク
リート45の打設表面45aとの距離で表す。
【0007】即ち、ホッパー2からこれら上下方向に連
結された複数個のトレミー管5を介して杭孔41にコン
クリート45を供給し続けて、図3(b)に示すよう
に、これらトレミー管5がこれらトレミー管5のうちの
1本のトレミー管5を抜取るのに必要な高さである抜取
高さK以上コンクリート45中に埋没したら、即ち、本
例では、トレミー管5Aの上方に隣接するトレミー管5
Bがコンクリート45中に略半分以上埋没して、被り深
さL2だけコンクリート45が打設されたら、図示しな
いポンプによるホッパー2へのコンクリート45の供給
を停止し、図3(c)に示すように、ホッパー2と共に
これら上下方向に連結された複数個のトレミー管5を、
抜取高さK(トレミー管5の管長M<抜取高さK<被り
深さL2)だけ上方に引上げる。すると、最上部のトレ
ミー管5Xが、図3(c)に示すように、ステージ3上
に引き上げられるが、これらトレミー管5を引き上げを
開始した時点での被り深さL2は抜取高さKよりも深か
ったので、最下部のトレミー管5Aは、杭孔41内に打
設済のコンクリート45中に被り深さL3だけ埋没して
おり、該トレミー管5Aの吐出口5bは、打設済のコン
クリート45中に位置している。
【0008】次に、ホッパー2及びこれらトレミー管5
内のコンクリート45を杭孔41内に吐き出して、ステ
ージ3上に引き上げた最上部のトレミー管5Xを、ホッ
パー2と該トレミー管5Xの下方に隣接するトレミー管
5Yの間から取り去り、図4(a)に示すように、ホッ
パー2の吐出口2bに、トレミー管5Yの受入口5aを
水密に接続する。すると、これら上下方向に連結された
トレミー管5の最上部には、トレミー管5Yが位置し、
これら連結されたトレミー管5の全長は、1本のトレミ
ー管5の管長M分だけ短くなる。このように、トレミー
管5(5X)を抜き取る作業中においても、最下部のト
レミー管5Aは、杭孔41内に打設済のコンクリート4
5中に被り深さL3だけ埋没しており、該トレミー管5
Aの吐出口5bは、打設済のコンクリート45中に位置
しているので、これら連結されたトレミー管5内に安定
液46が逆流せず、連続してコンクリート45を打設し
得る良好な状態が保持されている。
【0009】次に、ホッパー2と共に全長の短くなった
これら上下方向に連結されたトレミー管5を降ろして、
図4(b)に示すように、ホッパー2をステージ3上に
再度設置する。すると、これらトレミー管5は、被り深
さL4で杭孔41内に打設済のコンクリート45中に埋
没する。そこで、図示しないポンプによるホッパー2へ
のコンクリート45の供給を開始して、これらトレミー
管5を介して、杭孔41内へのコンクリート45の打設
を再開する。このとき、最下部のトレミー管5Aは、ト
レミー管5(5X)を抜き取る作業中においても、杭孔
41内に打設済のコンクリート45中に被り深さL3だ
け埋没していたので、全長の短くなったこれら上下方向
に連結されたトレミー管5内には安定液46が逆流して
おらず、杭孔41内へのコンクリート45の打設を再開
しても、これらトレミー管5から安定液46が吐出され
ることは無く、ホッパー2から供給されるコンクリート
45は、打設済みのコンクリート45とは分離等がおき
ずに、打設済みのコンクリート45中に連続して打設す
ることができる。
【0010】以上のように、これらトレミー管5を上方
に引上げつつ順次取外し、最下部のトレミー管5Aの吐
出口5bが常に打設されたコンクリート45中に存在す
るような工程を繰り返すことにより、これらトレミー管
5の全長を、コンクリート打設に必要な長さに維持しつ
つ、少しずつ短くしながら、杭孔41内に必要量のコン
クリート45を打設していた。ここで、従来、これら上
下方向に連結したトレミー管5が、図3(b)に示すよ
うに、これらトレミー管5のうちの1本のトレミー管5
を抜取るのに必要な高さである抜取高さK以上コンクリ
ート45中に埋没したこと、即ち、これらトレミー管5
が被り深さL2だけ埋没するようにコンクリート45が
打設されたことを、杭孔41内に供給したコンクリート
45の量から判断していた。即ち、杭孔41内に供給し
たコンクリート45の量から、杭孔41内に打設された
コンクリート45の深さを推定し、適当な時点におい
て、即ち、これらトレミー管5が被り深さL2だけ埋没
するようにコンクリート45が打設されたと思われる時
点において、ホッパー2と共にこれら上下方向に連結さ
れた複数個のトレミー管5を、図3(c)に示すよう
に、抜取高さKだけ上方に引上げていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは、地
盤50に掘削形成された杭孔41内に陥没、崩落等が生
じると、供給したコンクリート45が予想以上に消費さ
れてしまい、杭孔41内に供給したコンクリート45の
量から、杭孔41内に打設されたコンクリート45の深
さを推定していたのでは、打設されたコンクリート45
の実際の深さと推定値との間に大きな誤差が生じ、これ
らトレミー管5がこれらトレミー管5のうちの1本のト
レミー管5を抜取るのに必要な高さである抜取高さK以
上コンクリート45中に埋没していないことがあった。
そこで、例えば、これら上下方向に複数個連結されたト
レミー管5が、図5(a)に示すように、打設済のコン
クリート45中に被り深さL5(L5<K)だけしか埋
没していないにも関わらず、図5(b)に示すように、
ホッパー2と共にこれら上下方向に連結された複数個の
トレミー管5を引上げてしまうと、引上げたこれらトレ
ミー管5のうち最下部のトレミー管5Aの吐出口5b
は、打設済みのコンクリート45から離れて安定液46
の中に開放されてしまうので、引上げたこれらトレミー
管5内のコンクリート45が全て流れだし、これらトレ
ミー管5内に安定液46が逆流していた。すると、コン
クリート45の供給を再開しても、図5(c)に示すよ
うに、再開直後は、これらトレミー管5内に逆流した安
定液46が吐き出されて、打設済みのコンクリート45
を吹き飛ばし、また、これらトレミー管5内にコンクリ
ート45が供給されても、打設済みのコンクリート45
と最下部のトレミー管5Aの吐出口5bとは離れている
ので、該供給されたコンクリート45は、打設済みのコ
ンクリート45と分離し、連続して打設できないことが
あった。更に、吹き飛ばされたり、分離したコンクリー
ト45が、安定液46中に拡散し、安定液46の性能を
劣化させるばかりか、再使用し得る安定液46の量が減
って排泥水の増大を招くと言った問題が生じていた。
【0012】そこで、本発明は、上記事情に鑑み、被り
深さLを正確に検出することができ、水中コンクリート
を良好な状態で打設することが可能なコンクリート被り
深さ計測装置及び水中コンクリート打設方法を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の内、第1
の発明は、本体(11)を有し、前記本体に、案内部
(11b)をトレミー管(5)の外周と係合し得る形で
形成し、また、前記本体に、重量調整自在な比重調整手
段(15)を設け、更に、前記本体に、引出格納自在な
伸長部材(13)を有する位置検出手段(12)を、該
伸長部材の引出長さ(S)を検出し得る形で設けて構成
される。
【0014】また、本発明の内、第2の発明は、最下部
に吐出口(5b)が形成された上下方向に連結された複
数個のトレミー管(5)を有し、これらトレミー管の最
下部の吐出口を介して、安定液(46)中に水中コンク
リート(45)を打設し、前記安定液中に打設された水
中コンクリートの量に応じて、これらトレミー管を上方
に引上げつつ順次取外し、前記吐出口が打設された水中
コンクリート中に常に存在するように構成した水中コン
クリート打設方法において、前記水中コンクリートの打
設に際して、第1の発明に記載のコンクリート被り深さ
計測装置における比重調整手段(15)の重量を、前記
計測装置の比重が、打設する水中コンクリートの比重よ
りも軽く、かつ使用する安定液の比重よりも重くなるよ
うに設定し、前記上下方向に連結された複数個のトレミ
ー管に、前記計測装置の本体(11)を、該本体の案内
部(11b)を介して、それらトレミー管に沿って上下
方向に移動し得るように係合装着し、かつ前記計測装置
の位置検出手段(12)の伸長部材(13)を、これら
トレミー管のうち最下端のトレミー管に接続し、打設さ
れた水中コンクリートに対するこれらトレミー管の被り
深さ(L、L1、L2)を、前記計測装置の伸長部材の
引出長さ(S)より求め、前記求めた被り深さに基づい
て、前記トレミー管を順次取外すようにして構成され
る。
【0015】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0016】
【作用】上記した構成により、本発明のうち第1の発明
は、上下方向に連結された複数個のトレミー管(5)を
用いて安定液(46)中に水中コンクリート(45)を
打設する場合、比重調整手段(15)の重量を調整し
て、本体(11)を水中コンクリート上に浮遊させるこ
とにより、打設された水中コンクリートの上昇に比例し
て本体を上昇させることができるように作用する。ま
た、位置検出手段(12)の伸長部材(13)を最下端
のトレミー管(5)に接続しておくことにより、本体
(11)が打設された水中コンクリートと共に上昇する
のに伴い、伸長部材が該本体の上昇に対応した引出長さ
(S)だけ位置検出手段から引出されるように作用す
る。更に、これらトレミー管(5)に、本体(11)を
案内部(11b)を介して、これらトレミー管に沿って
上下方向に移動し得るように係合装着することにより、
本体は、打設された水中コンクリート(45)の上昇に
伴い、打設された水中コンクリートとこれらトレミー管
とが接している該水中コンクリートの打設表面(45
a)のみを検出する形で上昇し得るように作用する。ま
た、本発明のうち第2の発明は、打設された水中コンク
リート(45)の打設表面(45a)が上昇すると、該
打設表面の上昇と共に、本体(11)は、案内部(11
b)を介してこれらトレミー管(5)に沿って上昇し、
かつ本体の上昇に対応して引出される伸長部材(13)
の引出長さ(S)から、前記打設された水中コンクリー
トに対するこれらトレミー管の被り深さ(L、L1、L
2)を求めることができるように作用する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明によるコンクリート被り深さ計測装
置が適用されたコンクリート打設装置の一実施例及び使
用例を示す破断側面図、図2は、図1に示したコンクリ
ート打設装置の詳細を示す模式図である。
【0018】本発明によるコンクリート被り深さ計測装
置が適用されたコンクリート打設装置9は、図1乃至図
2に示すように、被り深さ検出装置10、流量計17及
びコンクリート打設制御装置20等から構成されてお
り、コンクリート打設装置9は、「従来の技術」で述べ
たコンクリート打設設備1が、杭孔41内に打設するコ
ンクリート45の被り深さL及び打設量V(VD、V
R)等の計測、管理をし得る形で設けられている。な
お、コンクリート打設設備1並びにコンクリート打設設
備1を構成するホッパー2、ステージ3、トレミー管5
等は、「従来の技術」で記述した構成と同等なので、同
一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0019】まず、被り深さ検出装置10は、図1乃至
図2に示すように、密閉し得る中空のドーナッツ状のフ
ロート11を有しており、フロート11には、案内孔1
1bがトレミー管5の外周の最大径C1よりも大きい内
径C2で形成されている。即ち、フロート11を、トレ
ミー管5と、案内孔11bにトレミー管5を貫通させる
形で係合装着させることにより、フロート11は、該案
内孔11bを介して、トレミー管5に対する水平方向
(矢印C、D方向)の動きは拘束されて、トレミー管5
に沿って上下方向(矢印A、B方向)にのみ移動するこ
とができるようになる。
【0020】また、フロート11内には、図2に示すよ
うに、フロート11の浮力を比重調整室11aが環状に
形成されており、また、フロート11の外面には、開口
部11cが比重調整室11aと外部とを連通する形で形
成されている。開口部11cには、蓋11dが開口部1
1cを開口閉塞し得る形で設けられており、蓋11d
は、フロート11に対してボルト等を介して着脱自在に
設けられている。即ち、開口部11cに蓋11dを装着
することにより、比重調整室11aの気密を保持するこ
とができ、一方、開口部11cから蓋11dを取り去る
ことにより、比重調整室11a内の装置類を操作するこ
とができる。
【0021】また、比重調整室11aには、図2に示す
ように、鉄等から成る重量調整自在な比重調整用錘15
がフロート11を水平に浮遊し得るように略等間隔で着
脱自在に複数個設けられており、これら比重調整用錘1
5の重量は、フロート11の浮力や検出器12、12の
重量等を考慮して、被り深さ検出装置10の比重を、コ
ンクリート45の比重より軽く、かつスライムや安定液
46の比重よりも重くなるように、調整されている。即
ち、被り深さ検出装置10は、コンクリート45上を浮
遊し得る。なお、比重調整用錘15は、被り深さ検出装
置10がコンクリート45上に浮遊し得るように、フロ
ート11の浮力に対抗する形で被り深さ検出装置10の
比重を調整し得れば良く、比重調整用錘15の比重がコ
ンクリート45、スライムや安定液46等よりも重けれ
ば良いので、鉛や水銀等でも良い。但し、比重調整用錘
15としては、安全性、取扱いの容易さ、コスト等を考
慮すれば、鉄等が好ましいが、被り深さ検出装置10を
使用中に被り深さ検出装置10の比重を変化させる必要
がある場合は、流動性のある水銀の使用も考えられる。
【0022】また、比重調整室11aには、図2に示す
ように、エンコーダ等から成る被り深さ検出器12、1
2が180°位置を異にする形で設けられており、各検
出器12には、図1に示すように、該検出器12内に巻
き込まれる形で所定の張力が負荷されたワイヤ13が比
重調整室11aの気密を保持し得る形でフロート11に
対して引出格納自在にそれぞれ設けられている。これら
ワイヤ13、13の他端は、コンクリート打設設備1を
構成する上下方向に複数個連結されたトレミー管5のう
ち最下部のトレミー管5Aに、該トレミー管5Aの吐出
口5b近傍に設けられたブラケット6、6を介して接続
されている。また、トレミー管5Aの吐出口5b近傍に
は、棒状のストッパー7、7がトレミー管5Aから水平
方向に突出する形で設けられており、ストッパー7、7
は、180°位置を異にする形で設けられている。一方
のストッパー7の先端と他方のストッパー7の先端との
間の距離は、フロート11の案内孔11bの内径C2よ
りも大きく形成されており、即ち、これらストッパー
7、7により、フロート11を下方に落下しないように
支持することができる。なお、ワイヤ13は、所謂、金
属の線でも良いが、引出格納自在であれば良く、チェー
ン、ロープ、ひも、帯状の薄板等でも良い。また、各検
出器12は、それぞれケーブル19を介してコンクリー
ト打設制御装置20に接続されており、即ち、各検出器
12は、各検出器12のワイヤ13の引出された引出長
さSを検出してコンクリート打設制御装置20に出力す
ることができる。
【0023】コンクリート打設制御装置20は、主制御
部21を有しており、主制御部21には、バス線を介し
て入力部22、表示部23、コンクリート被り深さ演算
部25、コンクリート被り深さデータメモリ26、コン
クリート打設量演算部28、コンクリート打設量データ
メモリ29等が接続されている。また、コンクリート打
設制御装置20には、コンクリートの流量を計測し得る
流量計17がケーブル19を介して接続されており、流
量計17は、ホッパー2の吐出口2bの側に、ホッパー
2からトレミー管5へ供給されるコンクリート45の流
量を計測し得る形で設けられている。
【0024】本発明は、以上のような構成を有するの
で、コンクリート打設設備1及びコンクリート打設装置
9を用いて、図1に示す深さH、直径Dの杭孔41(図
3乃至図5に示したものと同じである)にコンクリート
45を打設する場合、まず、被り深さ検出装置10を、
図1に示すように、フロート11の案内孔11bに最下
部のトレミー管5Aを貫通させ、かつフロート11を該
トレミー管5Aの吐出口5b近傍に設けたストッパー
7、7に支持させることにより、被り深さ検出装置10
が下方(矢印B方向)に落下防止する形で設置する。な
お、このときの被り深さ検出装置10の検出器12、1
2が、コンクリート打設制御装置20に出力するワイヤ
13、13の引出長さSを「0」として(基準にし
て)、前記被り深さ検出装置10のフロート11が最下
部のトレミー管5Aの吐出口5b近傍に設けたストッパ
ー7、7に支持された状態から、該フロート11が移動
して引出されたワイヤ13、13の引出長さSを被り深
さLに対応する値として検出する。
【0025】そこで、コンクリート打設制御装置20を
作動させ、図2に示す入力部22を介して、コンクリー
ト45を打設する杭孔41の深さH、直径Dの値と、図
3(b)に示すような1本のトレミー管5を抜取るのに
必要な高さである抜取高さKを入力すると共に、図2に
示す主制御部21に対して、コンクリート45の被り深
さL及び打設量V(VD、VR……)等の計測、管理を
指令する。すると、該指令を受けた主制御部21は、コ
ンクリート被り深さ演算部25に対して、被り深さLを
算出、管理するように指示すると共に、コンクリート打
設量演算部28に対して、コンクリート45の打設量V
を算出、管理するように指示する。該指示を受けたコン
クリート被り深さ演算部25は、前記抜取高さKをコン
クリート被り深さデータメモリ26に格納した後、被り
深さ検出装置10からのデータ待ち状態となる。(被り
深さ検出装置10のフロート11が、最下部のトレミー
管5Aの吐出口5b近傍に設けたストッパー7、7に支
持されているので、検出器12、12が、コンクリート
被り深さ演算部25に出力する引出長さSは「0」であ
る。)一方、該指示を受けたコンクリート打設量演算部
28は、前記杭孔41の深さH、直径Dから、例えば、
VD=(πD2H)/4等として、該杭孔41内一杯に
打設されるものと推定されるコンクリート45の設計上
の打設量VDを算出し、算出した値をコンクリート打設
量データメモリ29に格納した後、流量計17からのデ
ータ待ち状態となる。
【0026】次に、図示しないポンプ等によりホッパー
2に受入口2aを介してコンクリート45を供給する。
すると、該ホッパー2に供給されたコンクリート45
は、図1に示すように、ホッパー2の吐出口2bから最
上部のトレミー管5X、該トレミー管5Xの下方に位置
するトレミー管5Y、……を通り、最終的には、最下部
のトレミー管5Aに達して、該トレミー管5Aの吐出口
5bから杭孔41の底面41aに向けて吐き出される。
そして、杭孔41内には、該杭孔41の底面41aから
上方に向けてコンクリート45が打設され始め、トレミ
ー管5Aは、被り深さL1だけ打設されたコンクリート
45中に埋没する。
【0027】このとき、ホッパー2に供給されたコンク
リート45が吐出口2bを通過するのに伴い、流量計1
7は、該吐出口2bを通過するコンクリート45の流量
を計測し、該計測した流量をコンクリート打設制御装置
20に出力する。また、杭孔41内に打設されたコンク
リート45の打設表面45aの上昇に伴い、被り深さ検
出装置10は、図1に示すように、フロート11が、案
内部11bを介して、トレミー管5Aに水平方向の動き
を拘束される形で打設されたコンクリート45に浮遊
し、該コンクリート45の打設表面45aの上昇に比例
してトレミー管5Aに沿って上昇し始める。そして、ワ
イヤ13、13は、上昇するフロート11に引っ張られ
る形で被り深さ検出器12、12からそれぞれ引出長さ
Sだけ引出され、各引出長さSをコンクリート打設制御
装置20に出力する。
【0028】すると、データ待ち状態だったコンクリー
ト被り深さ演算部25は、被り深さ検出器12、12か
ら出力されたワイヤ13、13の引出長さSに基づい
て、被り深さLを算出し、算出した値をコンクリート被
り深さデータメモリ26に格納すると共に、表示部23
に出力し、表示部23に被り深さLの値を表示する。更
に、コンクリート被り深さ演算部25は、コンクリート
被り深さデータメモリ26に格納していた抜取高さKを
読み出して、該抜取高さKと前記算出した被り深さLと
を比較して、被り深さL≧抜取高さKであれば、コンク
リート被り深さ演算部25は、トレミー管5を抜き取っ
ても良いと判断し、表示部23に抜取可能信号S1を
「1」として出力し、これを受けて表示部23は「トレ
ミー管抜取可能」等の表示をする。一方、被り深さL<
抜取高さKであれば、コンクリート被り深さ演算部25
は、トレミー管5を抜き取るには未だ早いと判断し、表
示部23に抜取可能信号S1を「0」として出力し、こ
れを受けて表示部23は「コンクリート打設要」等の表
示をする。
【0029】例えば、フロート11が、図1中実線で示
すように上昇すると、コンクリート被り深さ演算部25
は、ワイヤ13、13の各引出長さSから被り深さL1
(被り深さL1<抜取高さKとする)を算出し、抜取高
さKと被り深さL1とを比較して、被り深さL1<抜取
高さKであるので、コンクリート被り深さ演算部25
は、トレミー管5を抜き取るには未だ早いと判断し、表
示部23に抜取可能信号S1を「0」として出力し、こ
れを受けて表示部23は被り深さLの値と共に「コンク
リート打設要」等の表示をする。
【0030】また、データ待ち状態だったコンクリート
打設量演算部28は、流量計17から出力された流量に
基づいて、コンクリート45の実際の打設量VRを該流
量を積算する形で算出し、算出した値をコンクリート打
設量データメモリ29に格納すると共に、既に算出済の
コンクリート45の設計上の打設量VDをコンクリート
打設量データメモリ29から読み出して、これら設計上
の打設量VD及び実際の打設量VRとを、表示部23に
出力し、表示部23はこれら設計上の打設量VD及び実
際の打設量VRの値を表示する。
【0031】そして、更に、杭孔41内へコンクリート
45が打設されて、トレミー管5がコンクリート45中
に更に埋没し、例えば、フロート11が、図1中2点鎖
線で示すように上昇すると、コンクリート被り深さ演算
部25は、ワイヤ13、13の各引出長さSから被り深
さL2(被り深さL2>抜取高さKとする)を算出し、
抜取高さKと被り深さL2とを比較して、被り深さL2
>抜取高さKであるので、コンクリート被り深さ演算部
25は、トレミー管5を抜き取っても良いと判断し、表
示部23に抜取可能信号S1をそれまでの「0」から
「1」として出力し、これを受けて表示部23は被り深
さLの値と共に「トレミー管抜取可能」等の表示をす
る。
【0032】次に、表示部23に「トレミー管抜取可
能」が表示されたら、前述した従来の方法と同様にして
トレミー管5(5X)の抜取作業を実施する。即ち、図
示しないポンプによるホッパー2へのコンクリート45
の供給を停止して、図3(c)に示すように、ホッパー
2と共にこれら上下方向に連結された複数個のトレミー
管5を、抜取高さK(トレミー管5の管長M<抜取高さ
K<被り深さL2)だけ上方に引上げて、ステージ3上
に引き上げた最上部のトレミー管5Xを、ホッパー2と
該トレミー管5Xの下方に隣接するトレミー管5Yの間
から取り去り、図4(a)に示すように、ホッパー2の
吐出口2bに、トレミー管5Yの受入口5aを水密に接
続し、これら上下方向にこれら連結されたトレミー管5
の全長を、1本のトレミー管5の管長M分だけ短くす
る。
【0033】このとき、被り深さ検出器10のフロート
11がコンクリート45上を浮遊することにより、杭孔
41内に打設されたコンクリート45の打設表面45a
の上昇に比例してフロート11は上昇し、該打設表面4
5aの上昇に比例して被り深さ検出器12から引出され
たワイヤ13、13の各引出長さSが、コンクリート打
設制御装置20に出力されて被り深さL(L1、L2、
L3)が算出されるので、杭孔41内に打設されたコン
クリート45の打設表面45aの位置を正確に検出でき
る。従って、図示しないポンプ等により杭孔41に供給
したコンクリート45が予想以上に消費されて、実際の
コンクリート45の打設量VRがその時点の深さにおけ
る設計上の打設量を大きく上回ってしまっても、従来の
ように、杭孔41等に供給したコンクリート45の量か
ら被り深さLを推定していた場合のように、実際のコン
クリートの打設量VRとその時点の深さにおける設計上
の打設量との差の影響を受けることなく、即ち、実際の
コンクリート45の打設量VRに関わらず、杭孔41内
に打設されたコンクリート45に対するこれらトレミー
管5の被り深さLを正確に検出できる。
【0034】また、被り深さ検出装置10は、打設され
たコンクリート45の打設表面45aの上昇に伴い、フ
ロート11が案内孔11bによりトレミー管5Aに対し
て水平方向の動きを拘束され上下方向に移動するので、
フロート11がトレミー管5から離れて自由に漂い、打
設されたコンクリート45と杭孔41壁面とが接してい
る表面等被り深さLと無関係なコンクリート45の表面
を検出することなく、打設されたコンクリート45がト
レミー管5と接している該コンクリート45の打設表面
45aのみを検出するので、トレミー管5と接している
コンクリート45の打設表面45aの位置が正確に検出
され、打設されたコンクリート45に対するこれらトレ
ミー管5の被り深さLを正確に求めることができる。
【0035】従って、これら上下方向に連結されたトレ
ミー管5の引き上げを開始した時点での被り深さL2を
抜取高さKよりも確実に深いことを確認した後に、トレ
ミー管5Xを抜き取る作業を実行できるので、最下部の
トレミー管5Aは、杭孔41内に打設済のコンクリート
45中に被り深さL3だけ確実に埋没しており、これら
トレミー管5内には安定液46が逆流しておらず、杭孔
41内へのコンクリート45の打設を再開しても、これ
らトレミー管5から安定液46が吐出されることは無
く、ホッパー2から供給されるコンクリート45は、打
設済みのコンクリート45とは分離等がおきずに、打設
済みのコンクリート45中に連続して打設することがで
きる。即ち、被り深さLを正確に検出することができ、
杭孔41内にコンクリート45を良好な状態で打設する
ことが可能となる。
【0036】そこで、ホッパー2と共に全長の短くなっ
たこれらトレミー管5を降ろして、図4(b)に示すよ
うに、ホッパー2をステージ3上に再度設置し、図示し
ないポンプによるホッパー2へのコンクリート45の供
給を開始して、これらトレミー管5を介して、杭孔41
内へのコンクリート45の打設を再開する。以上のよう
に、コンクリート打設装置9により被り深さLを検出す
ると共に、これらトレミー管5を上方に引上げつつ順次
取外すような工程を繰り返すことにより、常に、最下部
のトレミー管5Aの吐出口5bを打設されたコンクリー
ト45中に存在させることができ、これらトレミー管5
の全長を、コンクリート打設に必要な長さに維持しつ
つ、少しずつ短くしながら、杭孔41内に必要量のコン
クリート45を良好な状態で連続して打設することがで
きる。
【0037】また、複数個の杭孔41に対してコンクリ
ート45を打設している場合等は、これら複数個の杭孔
41における、それぞれの流量計17、コンクリート打
設量演算部28を介して表示部23に表示される各設計
上の打設量VD及び実際の打設量VRを、監視すること
により、これら杭孔41における安全管理ができるばか
りか、これら複数個の杭孔41のうち、任意の杭孔41
に対して、コンクリート45の供給量を増加したり、優
先的に供給することもできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内、第1
の発明は、フロート11等の本体を有し、前記本体に、
案内孔11b等の案内部をトレミー管5等のトレミー管
の外周と係合し得る形で形成し、また、前記本体に、重
量調整自在な比重調整用錘15等の比重調整手段を設
け、更に、前記本体に、引出格納自在なワイヤ13等の
伸長部材を有する被り深さ検出器12等の位置検出手段
を、該伸長部材の引出長さS等の引出長さを検出し得る
形で設けて構成したので、
【0039】上下方向に連結された複数個のトレミー管
を用いて安定液中に水中コンクリートを打設する場合、
比重調整手段の重量を調整して、本体を水中コンクリー
ト上に浮遊させることにより、打設された水中コンクリ
ートの上昇に比例させて本体を上昇させることができる
ので、位置検出手段の伸長部材を最下端のトレミー管に
接続しておくことにより、本体が打設された水中コンク
リートの上昇に比例して上昇するのに伴い、伸長部材が
該本体の上昇に比例した引出長さだけ位置検出手段から
引出されるので、該引出長さから、前記打設された水中
コンクリートに対するこれらトレミー管の被り深さ
(L)を求めることができる。また、これらトレミー管
に、本体を案内部を介して、これらトレミー管に沿って
上下方向に移動し得るように係合装着することにより、
本体は、打設された水中コンクリートの上昇に伴い、打
設された水中コンクリートとこれらトレミー管とが接し
ている該水中コンクリートの打設表面(45a)のみを
検出するので、これらトレミー管と接している水中コン
クリートの該打設表面の位置を正確に検出でき、打設さ
れた水中コンクリートに対するこれらトレミー管の被り
深さを正確に求めることができる。従って、従来のよう
に、杭孔等の陥没、崩落等による影響を受け易い杭孔等
に供給した水中コンクリートの量から被り深さを推定す
る手法を用いることなく、被り深さを正確に検出でき、
水中コンクリートを良好な状態で打設することが可能と
なる。
【0040】また、本発明の内、第2の発明は、最下部
に吐出口5b等の吐出口が形成された上下方向に連結さ
れた複数個のトレミー管5等のトレミー管を有し、これ
らトレミー管の最下部の吐出口を介して、安定液46等
の安定液中にコンクリート45等の水中コンクリートを
打設し、前記安定液中に打設された水中コンクリートの
量に応じて、これらトレミー管を上方に引上げつつ順次
取外し、前記吐出口が打設された水中コンクリート中に
常に存在するように構成した水中コンクリート打設方法
において、前記水中コンクリートの打設に際して、第1
の発明に記載のコンクリート被り深さ計測装置における
比重調整用錘15等の比重調整手段の重量を、前記計測
装置の比重が、打設する水中コンクリートの比重よりも
軽く、かつ使用する安定液の比重よりも重くなるように
設定し、前記上下方向に連結された複数個のトレミー管
に、前記計測装置のフロート11等の本体を、該本体の
案内孔11b等の案内部を介して、それらトレミー管に
沿って上下方向に移動し得るように係合装着し、かつ前
記計測装置の被り深さ検出器12等の位置検出手段のワ
イヤ13等の伸長部材を、これらトレミー管のうち最下
端のトレミー管に接続し、打設された水中コンクリート
に対するこれらトレミー管の被り深さL(L1、L2)
等の被り深さを、前記計測装置の伸長部材の引出長さS
等の引出長さより求め、前記求めた被り深さに基づい
て、前記トレミー管を順次取外すようにして構成したの
で、
【0041】打設された水中コンクリートの打設表面
(45a)が上昇すると、該打設表面の上昇に比例し
て、本体は、案内部を介してこれらトレミー管に沿って
上昇し、かつ本体の上昇に比例して引出される伸長部材
の引出長さから、前記打設された水中コンクリートに対
するこれらトレミー管の被り深さを求めることにより、
被り深さを正確に検出できるので、従来のように、杭孔
等の陥没、崩落等による影響を受け易い杭孔等に供給し
た水中コンクリートの量から被り深さを推定する手法を
用いることなく、水中コンクリートを良好な状態で打設
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるコンクリート被り深さ計
測装置が適用されたコンクリート打設装置の一実施例及
び使用例を示す破断側面図である。
【図2】図2は、図1に示したコンクリート打設装置の
詳細を示す模式図である。
【図3】図3は、従来の水中コンクリート打設方法にお
いて、良好な状態で水中にコンクリートが打設される手
順を示す模式的な側面図である。
【図4】図4は、図3に続く図であり、従来の水中コン
クリート打設方法において、良好な状態で水中にコンク
リートが打設される手順を示す模式的な側面図である。
【図5】図5は、従来の水中コンクリート打設方法にお
いて、不適切な状態で水中にコンクリートが打設される
手順を示す模式的な側面図である。
【符号の説明】 5……トレミー管(トレミー管) 5b……吐出口(吐出口) 11……本体(フロート) 11b……案内部(案内孔) 12……位置検出手段(被り深さ検出器) 13……伸長部材(ワイヤ) 15……比重調整手段(比重調整用錘) 45……水中コンクリート(コンクリート) 46……安定液(安定液) S……引出長さ(引出長さ) L……被り深さ(被り深さ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体を有し、 前記本体に、案内部をトレミー管の外周と係合し得る形
    で形成し、 また、前記本体に、重量調整自在な比重調整手段を設
    け、 更に、前記本体に、引出格納自在な伸長部材を有する位
    置検出手段を、該伸長部材の引出長さを検出し得る形で
    設けて構成したコンクリート被り深さ計測装置。
  2. 【請求項2】 最下部に吐出口が形成された上下方向に
    連結された複数個のトレミー管を有し、 これらトレミー管の最下部の吐出口を介して、安定液中
    に水中コンクリートを打設し、 前記安定液中に打設された水中コンクリートの量に応じ
    て、これらトレミー管を上方に引上げつつ順次取外し、
    前記吐出口が打設された水中コンクリート中に常に存在
    するように構成した水中コンクリート打設方法におい
    て、 前記水中コンクリートの打設に際して、 請求項1に記載のコンクリート被り深さ計測装置におけ
    る比重調整手段の重量を、前記計測装置の比重が、打設
    する水中コンクリートの比重よりも軽く、かつ使用する
    安定液の比重よりも重くなるように設定し、 前記上下方向に連結された複数個のトレミー管に、前記
    計測装置の本体を、該本体の案内部を介して、それらト
    レミー管に沿って上下方向に移動し得るように係合装着
    し、かつ前記計測装置の位置検出手段の伸長部材を、こ
    れらトレミー管のうち最下端のトレミー管に接続し、 打設された水中コンクリートに対するこれらトレミー管
    の被り深さを、前記計測装置の伸長部材の引出長さより
    求め、 前記求めた被り深さに基づいて、前記トレミー管を順次
    取外すようにして構成した水中コンクリート打設方法。
JP35990292A 1992-12-29 1992-12-29 コンクリート被り深さ計測装置及び水中コンクリート 打設方法 Pending JPH06200528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35990292A JPH06200528A (ja) 1992-12-29 1992-12-29 コンクリート被り深さ計測装置及び水中コンクリート 打設方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35990292A JPH06200528A (ja) 1992-12-29 1992-12-29 コンクリート被り深さ計測装置及び水中コンクリート 打設方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06200528A true JPH06200528A (ja) 1994-07-19

Family

ID=18466881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35990292A Pending JPH06200528A (ja) 1992-12-29 1992-12-29 コンクリート被り深さ計測装置及び水中コンクリート 打設方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06200528A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102995642A (zh) * 2012-12-26 2013-03-27 广西建工集团第三建筑工程有限责任公司 水下混凝土灌注防浮浆隔水装置
US20140086692A1 (en) * 2012-09-26 2014-03-27 Bauer Spezial Tiefbau Gmbh Device and method for introducing a filling material
JP2017020264A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 鹿島建設株式会社 打設装置および打設方法
CN111554075A (zh) * 2020-05-11 2020-08-18 广东创成建设监理咨询有限公司 一种基于人工智能视频分析的混凝土浇筑中拔管深度估计方法
JP2024013643A (ja) * 2022-07-20 2024-02-01 東急建設株式会社 コンクリートの天端高さの計測方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140086692A1 (en) * 2012-09-26 2014-03-27 Bauer Spezial Tiefbau Gmbh Device and method for introducing a filling material
US9022696B2 (en) * 2012-09-26 2015-05-05 Bauer Spezialtiefbau Gmbh Device and method for introducing a filling material
CN102995642A (zh) * 2012-12-26 2013-03-27 广西建工集团第三建筑工程有限责任公司 水下混凝土灌注防浮浆隔水装置
JP2017020264A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 鹿島建設株式会社 打設装置および打設方法
CN111554075A (zh) * 2020-05-11 2020-08-18 广东创成建设监理咨询有限公司 一种基于人工智能视频分析的混凝土浇筑中拔管深度估计方法
JP2024013643A (ja) * 2022-07-20 2024-02-01 東急建設株式会社 コンクリートの天端高さの計測方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108547331B (zh) 灌注桩混凝土标高测量及超灌控制方法
JP6855273B2 (ja) コンクリート杭の締固め装置およびコンクリート杭の打設管理方法
JPH06200528A (ja) コンクリート被り深さ計測装置及び水中コンクリート 打設方法
CN114111967A (zh) 水利工程施工用水位报警装置
US4842447A (en) Manufacturing method and device of hollow-typed reverse circulating piles
CN111305193A (zh) 一种利用伸缩式导管灌注混凝土桩的施工工法
CN114964154B (zh) 一种灌注桩浇筑过程监控系统
CN107012890B (zh) 沉管浇筑系统及浇筑方法
CN212528230U (zh) 一种泥浆比重检测控制装置
JP2008144566A (ja) 築堤の構築装置および築堤の構築方法
JP3018052B2 (ja) 場所打ち式基礎工事等における固化材充填方法
JP2611508B2 (ja) 水中コンクリートのレベル測定方法
JPS6278359A (ja) コンクリ−ト垂直打設工法および打設装置
CN210917494U (zh) 一种泥浆取样器
JP2020117903A (ja) 水中コンクリートの打設量確認方法及びその装置
JPS62178624A (ja) 水中コンクリ−ト打設装置
JP4743784B2 (ja) 管体の沈埋工法及びその工法に用いられる後行管体閉塞用仮蓋
CN219386435U (zh) 一种水下混凝土灌注高度测量用的样本提取装置
CN217520790U (zh) 一种深井提取泥浆装置
CN109853719B (zh) 一种地下污水管道通堵检测装置及使用方法
CN116240895A (zh) 一种灌注桩施工辅助装置及灌注桩施工方法
JP2018104893A (ja) 放水路の施工方法、水中における曲部付管体の支持構造
CN106759363B (zh) 一种钢管桩桩底混凝土灌注施工装置及方法
CN210742533U (zh) 一种分体组装便携式抽水试验装置
CN113684874A (zh) 地下连续墙施工过程质量缺陷处理方法