JPH0619929B2 - ゴム・プラスチツク絶縁電力ケ−ブル - Google Patents

ゴム・プラスチツク絶縁電力ケ−ブル

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JPH0619929B2
JPH0619929B2 JP60020701A JP2070185A JPH0619929B2 JP H0619929 B2 JPH0619929 B2 JP H0619929B2 JP 60020701 A JP60020701 A JP 60020701A JP 2070185 A JP2070185 A JP 2070185A JP H0619929 B2 JPH0619929 B2 JP H0619929B2
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弘忠 小林
英夫 砂塚
正毅 長谷川
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、ゴム・プラスチック絶縁プラスチックシース
ケーブルの改良に係り、特に、電気特性がよく、且つ又
遮水性と難燃性にも優れた電力ケーブルに関するもので
ある。
<従来の技術> 従来、ゴム・プラスチック絶縁電力ケーブルでは、その
使用条件によって、種々の改善が施されている。例え
ば、絶縁体層の熱的性質の向上を図るため、絶縁材料の
架橋を行って、高電圧ケーブルを得ている。
ところが、このようにケーブルの高電圧化を図ると、水
トリーやボータイトリー等の現象が認められるようにな
る。このため、高電圧ケーブルにあっては、製造時は勿
論のこと、布設後にあっても、周囲の水分や、薬品等に
より、絶縁体層が吸水劣化しないように、絶縁体の外周
に特殊な構造の遮水層を施す必要があり、本出願人は、
既にこの種の要求に答えるケーブルを提供している(特
願昭58−68384)。
又、一方、電力ケーブルでは、火災等に遭遇した場合、
可燃性物質の流出がなく、燃えにくく難燃性で、仮に燃
焼しても、有毒ガスの発生がなく、又発煙量の少ないこ
とが必要である。本出願人は、既にこの種の条件を満足
するケーブルとして、ケーブル構成材料にノンハロゲン
の材料を用い、又特殊な組成のシースを施したものを提
供している(特願昭59−170778)。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、上記各ケーブルは、いずれも、遮水性、
難燃性のいずれか一方だけに対応するもので、総合的に
は、未だ改善すべき余地がある。例えば、水没する恐れ
のある地下マンホールや、地下街、大規模建築物の地下
経路中等に布設するケーブルにあっては、電気特性は勿
論のこと、遮水性と難燃性の両特性が同時に必要とされ
る。
<問題点を解決するための手段> 本発明は、このような要求に対処しべくなされたもの
で、その特徴とする構成は、ケーブルコアの外方に金属
遮蔽層を施すと共に、該金属遮蔽層の外方に、特殊構造
の遮水層、即ち片面にポリエステル層を設けると共に他
面に半導電性ポリオレフィン層を設けた鉛或いは鉛合金
又はアルミニウムの金属テープと該金属テープの上記ポ
リエステル層側に設けた接着性ポリオレフィン層とから
なるラミネートテープを、上記半導電性ポリオレフィン
層側をケーブルコア側にして横巻きし又は縦添えして施
し、更に該ラミネートテープのポリエステル層および接
着性ポリオレフィン層上に、ポリオレフィン樹脂100
重量部に無機金属酸化物の水和物50〜200重量部、
カーボンブラック5〜40重量部を配合してなるノンハ
ロゲン難燃ポリオレフィンシースを施して当該シースと
上記ラミネートテープとの一体化を図った点にある。
<作用> この構成から、当該ケーブルでは、電気遮蔽性がよく高
電圧ケーブルに適した優れた電気特性が得られ、又上記
特殊構造の遮水層部分により、ケーブルコア側への水
分、薬品の浸入防止が効果的に行われるため、絶縁体層
での吸水劣化がなく、又火炎等に遇った場合でも、ノン
ハロゲン難燃ポリオレフィンシース自体の難燃性により
燃えにくく、これがため、内部の溶融可燃物の流出が極
力抑えられ、仮に燃焼しても、有毒ガスの発生がなく、
又発煙量も極めて少なくなる。
<実施例> かゝる本発明ケーブルの一実施例を示すと、第1図の如
くである。
図中、1は導体で、その外周には内部半導電層2、絶縁
体層3、外部半導電層4を順次設け、このケーブルコア
の外方には金属遮蔽層5を施し、更にこの上には、遮水
層として、片面にポリエステル層8を設けると共に他面
に半導電性ポリオレフィン層9を設けた鉛或いは鉛合金
又はアルミニウムの金属テープ7と、該金属テープ7の
上記ポリエステル層8側に設けた接着性ポリオレフィン
層10とからなるラミネートテープ6を、上記半導電性
ポリオレフィン層9側をケーブルコア側にして縦添えし
て設け、このラミネートテープ6上にはノンハロゲン難
燃ポリオレフィンシース11を施して、所望の電力ケー
ブルを得る。
このケーブルでは、好しくは、燃焼時、有毒ガス等が発
生しないように、内部半導電層2、絶縁体層3、外部半
導電層4の各プラスチック材料を、ハロゲン元素を含ま
ないノンハロゲンのプラスチック材料とするとよく、又
耐電圧性の向上のためには、絶縁体を架橋する。
金属遮蔽層5の金属材料としては、ワイヤーシールド
や、銅テープ等を用いる。
上記遮水層をなすラミネートテープ6において、金属テ
ープ7の片面に設けたポリエステル層8には、ポリエチ
レンテレフタレート等を用いる。この樹脂はそれ自体比
較的難燃性であり、又柔らか過ぎる金属テープ7に適度
の腰を持たせ、ケーブル製造時の能率的な巻付け性を可
能にする。金属テープ7の他面に設けた半導電性ポリオ
レフィン層9は、ケーブルコア側にあって、上記金属遮
蔽層5と接触して、よりよい遮蔽機能を呈する。又ポリ
エステル層8上に更に設けた接着性ポリオレフィン層1
0はシース11との密着性がよく、ラミネートテープ6
とシース11の一体化を図り、より優れた遮水性を実現
する。そして、これらの作用を有する上記半導電性ポリ
オレフィン及び接着性ポリオレフィンのポリオレフィン
としては、(1).エチレン−酢酸ビニル、エチレン−アク
リル酸、エチレン−エチルアクリレート、エチレン−メ
タクリル酸、エチレン−グリシジルメタクリレート二元
共重合体、(2).エチレン−グリシジルメタクリレート−
酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル−マレイン酸三元共
重合体、(3).エチレン−酢酸ビニル共重合体を加水分解
及びグラフト重合処理により変性させた多元共重合体等
の、3グループから選ばれるポリオレフィンを少なくと
も1種以上含むものを使用する。これらのプラスチック
材料は又、ノンハロゲンであるため、有毒ガスの発生は
ない。尚、ラミネートテープ6は縦添えする他、横巻き
で施してもよい。
上記シースのノンハロゲン難燃ポリオレフィンとして
は、低密度PE、LLDPE、中密度PE、高密度P
E、ポリプロピレン、エチレン−α−オレフィン共重合
体、EVA、EEA、エチレンアクリリックエラストマ
ー、エチレン−ポロピレン共重合体、及びエチレンプロ
ピレンジエンエラストマー等、或いはこれらを少なくと
も2種以上ブレンドしたブレンドポリマーが挙げられ、
ただ、具体的選定にあたっては、上記ラミネートテープ
6の接着性ポリオレフィンとの接着を考慮して行うとよ
い。そして、又、その具体的な組成としては、ポリオレ
フィン樹脂100重量部に、無機金属酸化物の水和物5
0〜200重量部、カーボンブラック5〜40重量部を
配合したものが挙げられる。ここで、無機金属酸化物の
水和物としては、例えば、酸化アルミニユムの水和物
(Al・3HO)、酸化マグネシウムの水和物
(MgO・HO)等があり、これらの水和物は、火災
等に遇うと、その結晶水を放出する吸熱反応によって、
シース自体の温度上昇を抑えて難燃作用を呈する。そし
て、その配合量を50〜200重量部としたのは、50
重量部未満であると、十分な難燃性が得られず、200
重量部を越えると、加工性が悪くなるからである。又、
カーボンブラックはそれ自体、火災等の加熱時、酸素の
断たれた樹脂中にあって、樹脂と共に炭化されて残り、
ケーブルコア内部の保護、ドリップ流出の防止壁として
機能し、結果として、難燃性に寄与する。その配合量を
5〜40重量部としたのは、5重量部未満では、分な炭
化促進及び壁ができず、又40重量部を越えると、加工
性が悪くなるからである。
尚、本発明のケーブルでは、上記組成の材料の他、通常
のケーブルで行われている必要な添加剤、充填剤等を各
部に混合することは何等差支えない。又単心のケーブル
に限らず、多心のケーブルにも応用することができるこ
と、勿論である。
<発明の効果> 本発明によれば、高電圧ケーブル等、極めて広範な用途
に対応することができる、電気特性は勿論のこと、遮水
性、及び難燃性の両特性において優れたゴム・プラスチ
ック絶縁電力ケーブルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る電力ケーブルを示す縦
断面図である。 図中、1……導体、 2……内部半導電層、 3……絶縁体層、 4……外部半導電層、 5……金属遮蔽層、 6……ラミネートテープ、 7……金属テープ、 8……ポリエステル層、 9……半導電性ポリオレフィン層、 10……接着性ポリオレフィン層、 11……シース。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−120886(JP,A) 実開 昭58−73515(JP,U) 実開 昭58−193514(JP,U) 実開 昭55−117121(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体上に内部半導電層、絶縁体層、外部半
    導電層を設けたゴム・プラスチック絶縁電力ケーブルの
    単心或いは線心束の外方に金属遮蔽層を施し、該金属遮
    蔽層の外方に、片面にポリエステル層を設けると共に他
    面に半導電性ポリオレフィン層を設けた鉛或いは鉛合金
    又はアルミニウムの金属テープと該金属テープの上記ポ
    リエステル層側に設けた接着性ポリオレフィン層とから
    なるラミネートテープを、上記半導電性ポリオレフィン
    層側をケーブルコア側にして横巻き又は縦添えし、更に
    該ラミネートテープのポリエステル層および接着性ポリ
    オレフィン層上に、ポリオレフィン樹脂100重量部に
    無機金属酸化物の水和物50〜200重量部、カーボン
    ブラック5〜40重量部を配合してなるノンハロゲン難
    燃ポリオレフィンシースを施して当該シースと上記ラミ
    ネートテープとの一体化を図ったことを特徴とするゴム
    ・プラスチック絶縁電力ケーブル。
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