JPH06198280A

JPH06198280A - 微生物フィルターを備えた蛇口

Info

Publication number: JPH06198280A
Application number: JP4308179A
Authority: JP
Inventors: William W Norton; ウィリアム・ダブリュー・ノートン
Original assignee: KARIGAN INTERNATL CO; Culligan International Co
Current assignee: KARIGAN INTERNATL CO; Culligan International Co
Priority date: 1991-10-24
Filing date: 1992-10-22
Publication date: 1994-07-19
Also published as: US5290443A; EP0539069A2; EP0539069A3; KR930007487A; CA2080562C; CA2080562A1

Abstract

(57)【要約】【目的】各使用の間に蛇口内に停滞した水中の増殖細
菌及びウイルスを除去するための、蛇口に取りつけられ
た電力を要しない精製装置を提供することを目的とす
る。【構成】水流路を備える蛇口と組み合わせた、水が通
って流れるための蛇口取付け式フィルターであって、該
蛇口内に前記水流路と流れ伝達関係に配置されたハウジ
ングと、該ハウジングを通る水流を密封して塞栓するた
めの該ハウジング内に配置された微小多孔性フィルター
手段とからなり、該フィルター手段が内側及び外側の末
端を備え、該フィルター手段の該外側末端が前記蛇口の
水流路の最外側末端に位置し、それによって前記蛇口を
通る全ての流が該フィルター手段の多孔性の壁を通り、
該壁の孔が０．２２μｍ以下であり、それによって該フ
ィルターが微生物濾過をすることのできるものである蛇
口取付け式フィルター。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】水処理は実際上全ての都市で利用
されている古くからの技術ではあるが、微生物を含まな
い水を使用者に供給することは、継続している技術上の
問題である。典型的には水は、微生物を殺すため、存在
する遊離の塩素で微生物及び他の有機物が中和された後
に最少限の塩素のみが水中に残存するような量に加えら
れる塩素化剤によって塩素化される。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】今日まで残っている固
有の技術的問題は、各使用の間に蛇口内に滞留する形で
存在している水に関する問題である。そのような水は微
生物の増殖を示し得る。こうして、長期にわたる不使用
の後に蛇口を開けたときは、水が最初に濾過され且つ塩
素化されていたとしても、放出される最初の部分水は、
比較的高い細菌数を有する可能性がある。

【０００３】この問題は、Nortonの米国特許第4676896
号、4980056 号及び5045198 号において取り扱われてい
る。最初に引用した特許においては、不使用の期間中に
ライン内の上流側に増殖しているかもしれない細菌を不
活性化するためにそしてまた供給されたままの水に存在
する細菌及びウイルスをも不活性化するために、蛇口に
おいて水を精製するための蛇口取付け式紫外線照射ユニ
ットが提供されている。そのようなユニットは勿論電力
を必要とする。

【０００４】この発明よって、電力を必要としない、そ
して水が蛇口を通過する時に水から細菌及びウイルスさ
えも信頼性をもって除去するために使用することのでき
る、蛇口取付け式精製装置が提供される。本願の発明は
蛇口取付け式ユニットであることから、蛇口領域内にか
なりの期間滞留した形で残存し、その結果細菌の増殖し
ている水から細菌を除去することができる。本発明の蛇
口取付け式精製装置は、水道において慣習的に使用され
ている先行技術の慣用のフィルター及び照射装置から下
流の細菌を除去することができ、それにより新たに開け
た蛇口からの最初の部分水さえもが実質的に微生物不含
であろう。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明においては、蛇口
取付け式フィルターが、水流路を備える該蛇口と共に、
該蛇口を通過する水のために提供される。蛇口の水流路
と流れ伝達関係にハウジングが配置される。微小多孔性
フィルター手段が、該ハウジングを通る水の流れをシー
ルして塞ぐように配置される。このため、該ハウジング
を通過する水流れの全ては、該フィルター手段の多孔性
の壁を通過しなければならない。壁のポアは、典型的に
は０．２２μｍ以下であり、その結果、該フィルターは
微生物濾過の能力を有する。

【０００６】好ましくは、フィルター壁のポアは、それ
らが通過させ又は阻止する粒子サイズの測定によれば、
０．００５乃至０．０５μｍである。従って、それは細
菌のサイズの微生物を濾過することができるのみなら
ず、本発明のフィルターは、最小の微生物の除去のため
の、抗ウイルスフィルターであろう。

【０００７】好ましくは、ここに用いるフィルターの有
用寿命を延ばすために、蛇口は、濁度及び固形物含量の
低い予備的濾過をされた水源に連結される。従って、本
発明のフィルター手段は、主として慣用の水道フィルタ
ーを通る小さい微生物及び他の粒子性材料のみを収集す
るために使用される。

【０００８】本発明において使用する該微小多孔性フィ
ルターは、種々の親水性微小多孔性シート布及びプラス
チックより作られることができる。これらには、モノ酢
酸セルロース、ジ酢酸セルロース、トリ酢酸セルロー
ス、又はポリスルホン層又は他の布の上に置かれたポリ
アミドよりなる薄いフィルム複合物が含まれる。微小多
孔性シート材料はまた、例えば、疎水性材料、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ−４−メチルペンテ
ン−１、ポリ弗化ビニリデン、ポリテトラフルオロプロ
ピレン、ヘキサフルオロプロピレンとテトラフルオロプ
ロピレンとのコポリマー、及び弗化オレフィンモノマー
とオレフィンモノマーとのコポリマー等であってもよ
い。

【０００９】加えて、本発明のフィルターは、均一な又
は基質に適用された、多孔性セラミック材料で作られる
ものであってもよい。セラミック材料は極度に耐久性が
あり、微生物学的汚れまたは目詰まりの後、化学的洗浄
剤及び／又は熱の利用により再生することができる。セ
ラミック膜のうちには、セラミック基質を覆う、例えば
水酸化ジルコニウム等の微小多孔性材料の交換可能な層
を利用したものがある。そのような要素は、汚れ又は水
垢の付着の後、水酸化ジルコニウムその他の微小多孔性
層を除去しそして交換することによって、当初の性能を
回復することができよう。

【００１０】本発明によって使用することのできる膜モ
ジュールの物理的デザインは、渦巻き形の縁タイプ及び
渦巻き形の末端タイプの流れモジュール、並びにひだ付
き壁モジュール、円筒状シートモジュール、及び、微小
多孔性プラスチック又はセラミックより作られた中実円
筒状モジュールである。そのような構造はいずれもそれ
自身既知である。

【００１１】水が通って流れていないときに、ハウジン
グを排水する手段を備えることもまた好ましい。そのよ
うな手段は典型的には、中空繊維フィルター手段の上流
に配置され、それにより、蛇口を閉じたとき中空繊維フ
ィルター手段が長時間にわたって滞留した水の中に在る
ことはないであろう。これは、細菌フィルターに関して
前に認められた現象である、細菌がポアを通って分裂増
殖することによる中空繊維膜の貫通の可能性を減らす。
好ましくは、フィルターの下流の全ての流路部分は、自
然に排水されるよう配置される。

【００１２】一般的に、約４０psi （すなわち、約２．
８１ｋｇ／ｃｍ²）またはそれより高い水圧がシステム
に加わる。そのような水圧は、たとえポアが疎水性であ
っても、蛇口が開いているときは、水を押して速い流れ
のために中空繊維フィルターのポアを通すであろう。

【００１３】加えて、微小多孔性フィルター手段は、フ
ィルターの外側末端が蛇口の水流路の最外部に存するよ
うに、ハウジングを通る水流をシールして閉塞するよう
ハウジング内に配置されていてもよい。この場合、滞留
する水が存在して細菌を増殖させる場所である蛇口の下
流部分が存しない。

【００１４】また、蛇口の各使用間の完全な排水を促進
するために、少なくともハウジングの内壁の各部分が、
ポリテトラフルオロエチレンのような疎水性の材料によ
る被覆を有することもしばしば望ましい。これは、液体
の水に対するフィルター部材の長期間の曝露がこうして
防止されることから、特に有利である。これは、今度
は、ポアが通常のサイズの細菌が通過できないほど小さ
いものであってさえフィルターのポアを通って増殖す
る、という細菌の傾向を抑制する。

【００１５】加えて及び好ましくは、濁度及び固形物の
少ない予備的濾過をされた水は、逆浸透工程によって製
造することができ、所望の水源として蛇口に連結するこ
とができる。これにより、フィルターの個々のモジュー
ルの有用寿命を延ばすことができる。

【００１６】本発明のフィルターは、第１の水流路と該
第１の水流路を通る水流を制御するための第１の流れ弁
手段とを備える蛇口と組み合わさったものであってよ
い。該フィルターを担持したハウジングは、蛇口内にお
いて該第１の水流路と流れ伝達関係に置かれる。具体的
には、ハウジングは該第１の流れ弁手段の上流に配置さ
れていてよい。

【００１７】蛇口はまた、第２の流路と該第２の流路の
ための第２の流れ弁手段とを含んでよい。該第２の流路
は、ハウジングの下流にある該第１の流路と連通してい
てよい。こうして、濾過された水は、所望により他の水
源と混合されてよく、又は別々に供給されてよい。例え
ば、第１の流路は、その上流側末端において、逆浸透に
よって精製された加圧された水源に連結されていてよ
い。該第２の流路は、所望により代替的水源の供給のた
め、異なる水源に連通してよい。

【００１８】所望により、流路の少なくとも一つは、水
が所定の温度より高い場合に熱水の流れを制限するため
の、自動温度調節的に制御された弁手段を備えてよい。
こうして、該フィルター手段は過度の熱水から保護され
よう。

【００１９】蛇口の各使用間においてハウジングからの
排水を許容するため、一対又はより多くの流路と連通す
るハウジングのためのこれらの多水源蛇口配列について
は、水抜きポート手段を備えることもまた望ましい。こ
うして、細菌の増殖貫通現象を防止するため、上述のよ
うな滞留した水とフィルターとの長期間接触を防止する
ことができる。

【００２０】本発明の蛇口取りつけ式フィルターは、困
難な微生物除去状況のためには有用である。例えば、塩
素化によっては容易には不活性化されないGiardia lamb
liaの嚢子を水が含有する地域、又は細菌のような他の
いかなる微生物の存在が予想される地域においても、安
全な飲料水を提供するために使用することができよう。

【００２１】加えて、本発明の蛇口取付け式フィルター
は、超純粋電子部品製造用水を「磨く」ために使用する
ことができよう。予め濾過された水のそのような後処理
は、たった１個の細菌でも微細回路を有する電子部品の
表面上の２本の導線を跨いで当該部品を駄目にする短絡
を引き起こし得る、という点において価値があるであろ
う。

【００２２】本発明において使用する微小多孔性の中空
繊維は、所望により疎水性でもよく親水性でもよい。

【００２３】

【実施例】図１を参照して、水流路１２を通る水流が概
念的に示した慣用の弁及びハンドル１４によって調節さ
れるものである、加圧された水源に連結された水流路１
２を有する慣用の蛇口１０が開示されている。水流路１
２は、流水のための上側入口２２及び下側出口２４を有
するフィルターハウジング２０を含む、水出口末端１８
に隣接した末端下向き突出部１６を備える。

【００２４】フィルターハウジング２０の内部は、既知
のタイプの渦巻き膜限外濾過モジュール２６によって塞
栓されており、水は、限外濾過膜２８の巻かれたコイル
の縁２７に沿って入り、網２９のコイルによって分けら
れ、濾過された水は開口３６のある中心管３４へと、そ
してそこを通って出口末端１８へと移行する。

【００２５】膜２８の壁にある孔のサイズは、具体的に
は、加圧下において通過する最大粒子サイズによって測
定するところによれば、約０．０１乃至０．０２μｍで
あろう。具体的には、膜のタイプ及び一般的設計は、サ
イズ以外はDupontによって販売されているPERMASEPに類
似であろう。

【００２６】従って、蛇口のハンドル１４が開かれて加
圧水が流水路１２を通過するとき、典型的には４０psi
（すなわち、約２．８１ｋｇ／ｃｍ²）またはそれより
高い水圧のかかっている該加圧水は、膜２８の孔を通っ
て押し出され、細菌的サイズの粒子等の濾去をもたら
す。次いで、濾過された水は側壁にある開口３６を通過
して螺旋形の流路中を中心管３４へと移動し、末端１８
から流出し、使用者に細菌を含まない、及び好ましく
は、膜２８の孔を可能なサイズ範囲の最小のサイズとし
た場合にはウイルスも含まない水を提供する。全ての種
類の嚢子及び原虫類も、細菌より大きいサイズである傾
向があることから、小さい非生物粒子等と共に勿論また
除去される。

【００２７】本発明の蛇口取付け式フィルターによって
製造された水は、超純粋であり、典型的には電子部品製
造工程や、免疫不全個体による消費その他に適してい
る。

【００２８】図２には、第２の蛇口取付け式フィルター
の具体例４０が開示されている。この具体例において
は、加圧水流４２は、慣用の蛇口弁４４によって制御さ
れており、使用者に精製された水を供給するためにスワ
ンネック形に曲がった末端４６に終止している。

【００２９】ハウジング４８は、流路４２中に備えられ
る。微小多孔性のセラミックのカップ形フィルター５０
が、ハウジング４８内に配置され、最上部においてこれ
にシールされ、埋め込み用樹脂５６の環状の塊中に外側
のみにおいて取りつけられている。こうして、前のもの
と同様に、カップ形のセラミックフィルター５０を通過
することなしには、ハウジング４８を通過するいかなる
水流も起こり得ない。

【００３０】加えて、ハウジング４８は、蛇口弁４４が
閉じられたときハウジング４８の排水を起こさせる下方
の水抜き６２を備えていてよい。これは、次いで、蛇口
が閉じられたとき、滞留している水をセラミックフィル
ター５０との接触から離して排水するよう水抜き６２の
上方におけるシステム中の水の後向きへの流れを引起
す。上述のように、そのような排水は、細菌が中空繊維
の孔内に分裂しサイズを減じて、通常であったなら細菌
を阻止する筈の孔を通って移動する、というようなこと
が起こり得ないという更なる保証を提供する。

【００３１】水抜き６２の流れ容量は、流路４２の全流
れ容量に比して低く、処理された水の大半は、出口ポー
ト４６を通って流れるであろう。

【００３２】そのような排水システムの追加の利点とし
て、蛇口が閉じられているとき、水が水抜き６２から流
出するにつれてセラミックフィルター５０を通過した水
が後向きに流れることである。これはフィルター５０の
背面に保持された材料のいくらかを追い出して除去し、
水抜きを通してシステムから除去することができ、フィ
ルター５０の有用寿命を増大させることができる。更
に、該フィルターは、水抜きポート６２を用いた加圧的
逆洗によって正常化することもできる。

【００３３】図３を参照して、蛇口７０は、渦巻きフィ
ルターモジュール２６ａの外側の環状末端７２が実質的
に蛇口における水流路の最外側末端７６にくるように蛇
口の下側の先端が省略されていることを除けば、図１の
蛇口と類似の設計である。フィルターモジュール２６ａ
は、フィルターモジュール２６と同じ設計であってよ
い。代わりに、示したように、モジュール２６ａは、供
給水が開口を有する中心管３４ａから螺旋膜２８ａの末
端に流入し、膜壁を横断して次いで環状末端７２から出
て下方へと移行するものである渦巻き形設計であってよ
い。所望により、東レのROMEMBRA Module に類似のモジ
ュールを用いてもよい。

【００３４】前と同様に、蛇口弁１４ａは、流路１２ａ
を通って、渦巻き形モジュール２６ａを担持したハウジ
ング２０ａに入る流れを制御する。

【００３５】前と同様に、中空繊維壁の孔は、前に規定
した通りの細菌阻止サイズのものである。

【００３６】フィルター２６ａの有用寿命を延ばすため
に、図３の並びに本発明の他の具体例の蛇口を、逆浸透
水源と連結することもまた好ましい。

【００３７】図４を参照して、示したように、各々弁９
０によって制御されている３個の水流路８４、８６、８
８を備えるものである、蛇口８２が提供されている。細
菌阻止性の微小孔を有するひだ付のシートフィルター９
２が、ハウジング９４内に備えられ、蛇口の首９８を通
って連通する第１の水流路８４中に配列されている。示
したように、路８４を通って流れる水は、ひだ付のフィ
ルター９２を通って上側チャンバー１００へと上方に、
更にそこから第１の流路８４を制御する弁９０を通って
移動する。こうして、ハウジング９４内に配されたひだ
付のフィルター９２は、第１の流路８４を通じて逆浸透
水源等のみに連結される一方、冷たい水道水は、第２の
流路８６を通じてまた熱い水道水は第３の流路８８を通
じて、供給することができる。こうして、チャンバー１
０２において混合されそして蛇口の首９８から排除され
ることのできる３種の異なる水源を備えた蛇口８２を提
供することができる。

【００３８】こうして、このタイプの蛇口によって、慣
用の熱及び冷水源が入手できるが、加えて、精製され
た、細菌を含まない水が、飲料用に又は電子分野その他
の特殊な用途のために入手できる。

【００３９】図５を参照して、本発明の蛇口取付け式フ
ィルターの他の具体例が示される。この特定の具体例に
おいては、蛇口１０４はフィルターハウジング１０９及
び本発明に従ういかなる設計でもよい細菌阻止フィルタ
ー１０８を担持している。具体的には、フィルター１０
８は、逆さにした微小多孔性セラミック又はプラスチッ
クカップの設計であってよい。この特定の具体例におい
ては、ハウジング１０９は、濾過されるべき水のための
一対の異なる流路１１０、１１２と連通している。流路
の各々は、慣用の蛇口弁１１４を担持する。こうして、
両方の流路からの水は、プラスチックフィルター１０８
による濾過のためにハウジング１０９に流入し、それを
通る水に細菌濾過を提供する。

【００４０】示したように、流路のうちの一つ１１２
は、ハウジング１１６内に収容された、自動温度調節的
に制御された弁手段を有する。示したように、流路１１
２からの水は、開口１１８を通ってハウジング１１６内
に入り、そこから開口１２０を通って出てフィルターチ
ャンバー１０６へと上方へ移動する。典型的には、水路
１１２は、熱水路であり、フィルター１０８の材料を過
度の熱水から保護することが望ましい。

【００４１】従って、バイメタルの棒又はシート状サー
モスタット１２２が備えられ、サーモスタット１２２の
点線部分に示したように、所定の最高水温の存在下にお
いて出口ポート１２０を覆って閉じるように配置されて
いる。こうして、熱水温度が所定の最高温度に接近する
と、サーモスタット１２２が曲がって出口ポート１２０
を覆い、路１１２を通る熱水流を有意に抑制し又は停止
させる。フィルター１０８の材料は、従って、過度の温
度から保護される。

【００４２】水路１１２中の熱水の冷却に伴い、サーモ
スタット再び１２２は上方へと復帰し、出口ポート１２
０へのアクセスを再開する。

【００４３】加えて、フィルターハウジング１０９は、
その下側部分において水抜きポート１２４を備え、従っ
て、両方の蛇口弁１４が閉じられているとき、滞留した
水がハウジング１０６内に貯蔵されずに親水性フィルタ
ー１０８を通して出口ポート１２４から慣用のサイフォ
ンブレーキ１２８を含むチューブ１２６を通って排水管
１３０へと排水されるであろう。こうして、フィルター
１０８は、本発明の蛇口取付け式フィルターの特徴であ
る効果的な細菌阻止を減殺する前述のような細菌の「増
殖貫通」現象の増大を引起しうる、滞留する水との長期
にわたる接触を防止される。

【００４４】図６を参照して、蛇口１３２は、蛇口弁１
３８によってそれぞれ制御されている水流導管１３４、
１３６が２本のみ存在すること以外は、図４の具体例と
類似である。

【００４５】この特定の発明においては、蛇口１３２は
一般的には、水道工事用品店で現在入手しうる慣用の、
他の管との連結のためのネジつきコネクター末端１４
０、１４２を有する蛇口であってよい。

【００４６】本発明においては、上述のタイプの細菌阻
止フィルター１４６を含んだフィルターハウジング１４
４は、蛇口１３２の慣用のコネクター１４０と連結する
寸法比率の雌形の、ネジつきコネクター１５０を備え
る。反対側末端には、ハウジング１４４は、慣用の水道
管１５４と結合するための、慣用のネジつき管連結１５
２を備える。こうして、図６の構造は、本発明の蛇口取
付け式フィルターを受けるためのモジュールの追加によ
って慣用の水道工事が適用できるように、一般的に慣用
の水道工事用品がいかにしてハウジング１４４よりなる
モジュールと組み合わせて使用できるかを示す。

【００４７】従って、蛇口取付け式フィルターが、超純
粋な、微生物不含水を製造するために提供される。慣用
のフィルターシステムを典型的に通過した滞留した細菌
を含んだ分量は、更に精製されて、超純粋な水が確実に
使用者に供給される。

【００４８】上記は説明目的のためにのみ提示されてお
り、請求の範囲において規定された通りの本発明の範囲
を限定することを意図したものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の蛇口取付け式フィルターを担持した
蛇口の、部分的に断面図とした立面図である。

【図２】本発明の蛇口取付け式フィルターを担持した
蛇口の他の具体例の、部分的に断面図とした立面図であ
る。

【図３】蛇口及び本発明の蛇口取付け式フィルターの
他の具体例の、部分的に断面図とした立面図である。

【図４】本発明の蛇口取付け式フィルターを担持した
多導管蛇口の、部分的に断面図とした立面図である。

【図５】本発明の蛇口取付け式フィルターを担持した
多導管蛇口システムの他の具体例である。

【図６】多導管蛇口及び本発明の蛇口取付け式フィル
ターの第３の具体例の、部分的に断面図とした立面図で
ある。

【符号の説明】

２０・・・ハウジング２６・・・渦巻き膜限外濾過モジュール２８・・・限外濾過膜３４・・・中心管３６・・・開口５０・・・セラミックフィルター５６・・・埋め込み用樹脂６２・・・水抜き

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】水流路を備える蛇口と組み合わせた、通過
する水のための蛇口取付け式フィルターであって、該蛇
口内に前記水流路と流れ伝達関係に配置されたハウジン
グと、該ハウジングを通る水流をシールして塞栓するた
めの該ハウジング内に配置された微小多孔性フィルター
手段とからなり、該フィルター手段が内側及び外側の末
端を備え、該フィルター手段の該外側末端が前記蛇口内
の水流路の最外側末端に位置し、それによって前記蛇口
を通る全ての流が該フィルター手段の多孔性の壁を通
り、該壁の孔が０．２２μｍ以下であり、それによって
該フィルターが微生物濾過をすることのできるものであ
る蛇口取付け式フィルター。
【請求項２】前記壁の該孔が０．００５乃至０．０５μ
ｍのサイズである、請求項１に記載の蛇口取付け式フィ
ルター。
【請求項３】蛇口の各使用間にハウジングの完全な排水
を促進するように、前記ハウジングの内壁の少なくとも
一部が疎水性材料の被覆を有するものである、請求項１
に記載の蛇口取付け式フィルター。
【請求項４】第１の水流路と該第１の水流路を通る流れ
を制御するための第１の流れ弁手段とを備える蛇口と組
み合わせた、通過する水のための蛇口取付け式フィルタ
ーであって、該蛇口内に前記水流路と流れ伝達関係に配
置されたハウジングと、該ハウジングを通る水流をシー
ルして塞栓するための該ハウジング内に配置された微小
多孔性フィルター手段とからなり、それによって前記ハ
ウジングを通る前記第１の水流路を通る水流が該フィル
ター手段の多孔性の壁を通り、該壁の孔が０．２２μｍ
以下であり、それによって該フィルターが微生物濾過を
することができ、前記ハウジングが前記第１の水流路内
に一体的に配置されているものである蛇口取付け式フィ
ルター。
【請求項５】前記ハウジングが前記第１の流れ弁手段の
上流に配置され、前記蛇口がまた第２の流路及び該第２
の流路のための第２の流れ弁手段をも含み、前記第２の
流路が前記ハウジングの下流の前記第１の流路と連通し
ているものである、請求項４に記載の蛇口取付け式フィ
ルター。
【請求項６】水流路を備える蛇口と組み合わせた、通過
する水のための蛇口取付け式フィルターであって、改良
点が、該蛇口内に前記水流路と流れ伝達関係に配置されたハウ
ジングと該ハウジングを通る水流をシールして塞栓する
ための該ハウジング内に配置された微小多孔性フィルタ
ー手段とからなり、それによって前記ハウジングを通る
全ての水流が該フィルター手段の多孔性の壁を通ること
と、該壁の孔が０．２２μｍ以下であり、それによって
該フィルターが微生物濾過をすることができることと、
そして前記フィルターと滞留水との長期間にわたる接触
を減少するため前記ハウジングが、水がこれを通って流
れていないときに該ハウジング内を排水するための外部
ポート手段と連通していることとの組合せよりなるもの
である蛇口取付け式フィルター。
【請求項７】前記多孔性壁の孔が０．００５乃至０．０
５μｍのサイズである、請求項６に記載の蛇口取付け式
フィルター。
【請求項８】弁によって制御された水流路を備える蛇口
と組み合わせた、通過する水のための蛇口取付け式フィ
ルターであって、改良点が、該蛇口内に前記弁の下流に前記水流路と流れ伝達関係に
配置されたハウジングと、該ハウジングを通る水流をシ
ールして塞栓するための該ハウジング内に配置された微
小多孔性フィルター手段とからなり、それによって前記
ハウジングを通る全ての流が該フィルター手段の多孔性
の壁を通ることと、該壁の孔が０．２２μｍ以下のサイ
ズであり、それによって該孔を通過する水から微生物が
除去されることとの組合せからなるものである蛇口取付
け式フィルター。
【請求項９】該フィルター壁が実質的に親水性の表面を
備え、水が通って流れないときに前記ハウジングを排水
するための手段が前記フィルター手段の上流且つ下方に
配置されており、前記流路の該フィルター手段の下流の
水流路の部分が前記フィルター手段の上に配置されて開
口した出口を備え、それによって、前記蛇口が閉じてい
るときは水が前記ハウジング及び下流部分から排水され
て、蛇口が実質的な期間閉じているときはフィルター手
段を水との接触から大部分断っているものである、請求
項８に記載の蛇口取付け式フィルター。
【請求項１０】前記フィルター壁の孔が０．００５乃至
０．０５μｍのサイズである、請求項８に記載の蛇口取
付け式フィルター。