JPH061971A - 放射線測定用シンチレータ - Google Patents
放射線測定用シンチレータInfo
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- JPH061971A JPH061971A JP15971392A JP15971392A JPH061971A JP H061971 A JPH061971 A JP H061971A JP 15971392 A JP15971392 A JP 15971392A JP 15971392 A JP15971392 A JP 15971392A JP H061971 A JPH061971 A JP H061971A
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Landscapes
- Luminescent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シンチレータの使用量を低減させることので
きる不揮発性のシンチレータを提供する。 【構成】 液体シンチレータの溶媒として、ペンタメチ
ルベンゼン、ジフェニルエタン又はジフェニルメタンの
いずれかが用いられる。それぞれの溶媒はいずれも加熱
により容易に液化しかつ室温で固化するものである。こ
れらの溶媒を用いたシンチレータによって放射線の測定
を行う場合には、まずろ紙などに放射性核種を含む試料
を含有させ、その上からシンチレータを滴下し、1〜2
分程度室温で放置させ乾燥させた後、シンチレーション
カウタンなどを用いて放射線の測定を行う。
きる不揮発性のシンチレータを提供する。 【構成】 液体シンチレータの溶媒として、ペンタメチ
ルベンゼン、ジフェニルエタン又はジフェニルメタンの
いずれかが用いられる。それぞれの溶媒はいずれも加熱
により容易に液化しかつ室温で固化するものである。こ
れらの溶媒を用いたシンチレータによって放射線の測定
を行う場合には、まずろ紙などに放射性核種を含む試料
を含有させ、その上からシンチレータを滴下し、1〜2
分程度室温で放置させ乾燥させた後、シンチレーション
カウタンなどを用いて放射線の測定を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低エネルギーβ線など
の放射線を測定する放射線測定用シンチレータに関す
る。
の放射線を測定する放射線測定用シンチレータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】3H、14Cなどの低エネルギーβ線の測
定においては、β線の飛程が非常に短く、試料自身の自
己吸収が生じることから、試料を液体シンチレータに溶
解していわゆるシンチレーションカウンタを用いて放射
線の測定を行っていた。
定においては、β線の飛程が非常に短く、試料自身の自
己吸収が生じることから、試料を液体シンチレータに溶
解していわゆるシンチレーションカウンタを用いて放射
線の測定を行っていた。
【0003】周知のように、液体シンチレータは、放射
線を受けて蛍光を生じる蛍光体とその蛍光体を溶解させ
た溶媒とで構成される。ここで、液体シンチレータの溶
媒は、従来においてはトルエンやキシレンなどが用いら
れていた。
線を受けて蛍光を生じる蛍光体とその蛍光体を溶解させ
た溶媒とで構成される。ここで、液体シンチレータの溶
媒は、従来においてはトルエンやキシレンなどが用いら
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、液体シンチレ
ータによる放射線測定の後に、大量の放射性有機廃液が
生じるという問題があった。また、それ自体溶媒が揮発
性であることから、必要以上に多量の液体シンチレータ
を用いなければならない問題もあった。
ータによる放射線測定の後に、大量の放射性有機廃液が
生じるという問題があった。また、それ自体溶媒が揮発
性であることから、必要以上に多量の液体シンチレータ
を用いなければならない問題もあった。
【0005】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は少量のシンチレータで効率の良
い計測を行うことのできる不揮発性の放射線測定用シン
チレータを提供することにある。
ものであり、その目的は少量のシンチレータで効率の良
い計測を行うことのできる不揮発性の放射線測定用シン
チレータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、加熱により液化しかつ室温で固化するシ
ンチレータであって、シンチレータの溶媒として低融点
の、ペンタメチルベンゼン、ジフェニルエタン又はジフ
ェニルメタンを用いたことを特徴とする。
に、本発明は、加熱により液化しかつ室温で固化するシ
ンチレータであって、シンチレータの溶媒として低融点
の、ペンタメチルベンゼン、ジフェニルエタン又はジフ
ェニルメタンを用いたことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成によれば、シンチレータの溶媒として
低融点の、ペンタメチルベンゼン、ジフェニルエタン又
はジフェニルメタンが用いられているため、例えば、弱
加熱により液化させた後の本発明に係るシンチレータを
試料に対して滴下し、その後室温で放置することによ
り、試料を含有したままシンチレータが固化し、これに
よりシンチレータの溶媒を揮発させることなく放射線の
測定を行うことが可能となる。従って、シンチレータの
使用量を従来に比べ著しく低減させることが可能とな
る。
低融点の、ペンタメチルベンゼン、ジフェニルエタン又
はジフェニルメタンが用いられているため、例えば、弱
加熱により液化させた後の本発明に係るシンチレータを
試料に対して滴下し、その後室温で放置することによ
り、試料を含有したままシンチレータが固化し、これに
よりシンチレータの溶媒を揮発させることなく放射線の
測定を行うことが可能となる。従って、シンチレータの
使用量を従来に比べ著しく低減させることが可能とな
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【0009】本実施例においては、シンチレータの溶媒
として図1に示す3種類の溶媒のいずれかを用いたこと
を特徴としている。なお、図1には、参考としてそれぞ
れの融点が示されている。
として図1に示す3種類の溶媒のいずれかを用いたこと
を特徴としている。なお、図1には、参考としてそれぞ
れの融点が示されている。
【0010】なお、ペンタメチルベンゼンは、以下の化
学式で表される。
学式で表される。
【0011】
【化1】 また、ジフェニルエタンは、以下の化学式で表される。
【0012】
【化2】 さらに、ジフェニルエタンは、以下の化学式で表され
る。
る。
【0013】
【化3】 以上の各溶媒は、いずれも低融点であり、加熱により容
易に液化しかつ室温に戻すことによって容易に固化する
ものである。従って、このような低融点性をシンチレー
タの溶媒として活用することにより、以下に説明するよ
うな放射線の測定が行い得る。
易に液化しかつ室温に戻すことによって容易に固化する
ものである。従って、このような低融点性をシンチレー
タの溶媒として活用することにより、以下に説明するよ
うな放射線の測定が行い得る。
【0014】図2には、本発明に係るシンチレータを利
用した放射線測定の概念が示されている。ろ紙10に
は、予め滴下された少量の試料12が含有され乾燥状態
に置かれている。ここで、この試料は、例えば 3H,14
Hなどの低エネルギーβ線放射性核種を含むものであ
る。このような状態で、本発明に係るシンチレータ14
が所定量滴下される。その後、1〜2分程度室温で放置
されることにより、シンチレータは試料を含有した状態
で固化することになる。
用した放射線測定の概念が示されている。ろ紙10に
は、予め滴下された少量の試料12が含有され乾燥状態
に置かれている。ここで、この試料は、例えば 3H,14
Hなどの低エネルギーβ線放射性核種を含むものであ
る。このような状態で、本発明に係るシンチレータ14
が所定量滴下される。その後、1〜2分程度室温で放置
されることにより、シンチレータは試料を含有した状態
で固化することになる。
【0015】その後、シンチレータがβ線を吸収するこ
とによる発光を例えば光電子増倍管で検出し、さらにそ
の光電子増倍管の出力をカウンタにて測定する。
とによる発光を例えば光電子増倍管で検出し、さらにそ
の光電子増倍管の出力をカウンタにて測定する。
【0016】この場合、シンチレータを滴下した後、そ
れ自体が固化するため、揮発が防止され、上述した従来
の問題点を解消できると共に、シンチレータの使用量を
著しく低減させることができるという効果がある。
れ自体が固化するため、揮発が防止され、上述した従来
の問題点を解消できると共に、シンチレータの使用量を
著しく低減させることができるという効果がある。
【0017】図3には、参考として本発明に係るシンチ
レータを用いた場合の実験結果が示されている。
レータを用いた場合の実験結果が示されている。
【0018】なお、各溶媒を用いた場合の条件はいずれ
も同一であり、試料としては、 3H,又は14Cを含むチ
ミジンを用いている。また、シンチレータは50μl加
えている。ここで、シンチレータの発光体としてはDP
O(4g/l)が用いられ、波長変換体としてPOPO
P(100mg/l)が溶媒に加えられている。
も同一であり、試料としては、 3H,又は14Cを含むチ
ミジンを用いている。また、シンチレータは50μl加
えている。ここで、シンチレータの発光体としてはDP
O(4g/l)が用いられ、波長変換体としてPOPO
P(100mg/l)が溶媒に加えられている。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る放射
線測定用シンチレータによれば、固化により不揮発性と
なる溶媒を用いることによって、シンチレータの使用量
を著しく低減させることが可能となる。また、低融点を
持つ溶媒を用いたため、液化及び固化を容易に行うこと
ができるという利点がある。
線測定用シンチレータによれば、固化により不揮発性と
なる溶媒を用いることによって、シンチレータの使用量
を著しく低減させることが可能となる。また、低融点を
持つ溶媒を用いたため、液化及び固化を容易に行うこと
ができるという利点がある。
【図1】本発明に係る液体シンチレータで用いられる溶
媒とその融点を示す説明図である。
媒とその融点を示す説明図である。
【図2】本発明に係るシンチレータを用いた場合の放射
線測定の概念を示す概念図である。
線測定の概念を示す概念図である。
【図3】各溶媒を用いた場合の放射線測定結果を示す説
明図である。
明図である。
10 ろ紙 12 試料 14 シンチレータ
Claims (1)
- 【請求項1】 加熱により液化しかつ室温で固化するシ
ンチレータであって、シンチレータの溶媒として低融点
の、ペンタメチルベンゼン、ジフェニルエタン又はジフ
ェニルメタンを用いたことを特徴とする放射線測定用シ
ンチレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15971392A JPH061971A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 放射線測定用シンチレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15971392A JPH061971A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 放射線測定用シンチレータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061971A true JPH061971A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15699665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15971392A Pending JPH061971A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 放射線測定用シンチレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061971A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5410155A (en) * | 1993-03-11 | 1995-04-25 | Packard Instrument, B.V. | Scintillation counting medium and process |
WO1997050006A1 (en) * | 1996-06-24 | 1997-12-31 | Fox Francis J | Enhanced autoradiography |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP15971392A patent/JPH061971A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5410155A (en) * | 1993-03-11 | 1995-04-25 | Packard Instrument, B.V. | Scintillation counting medium and process |
WO1997050006A1 (en) * | 1996-06-24 | 1997-12-31 | Fox Francis J | Enhanced autoradiography |
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