JPH06196102A - カラー受像管の陰極構体 - Google Patents
カラー受像管の陰極構体Info
- Publication number
- JPH06196102A JPH06196102A JP34305492A JP34305492A JPH06196102A JP H06196102 A JPH06196102 A JP H06196102A JP 34305492 A JP34305492 A JP 34305492A JP 34305492 A JP34305492 A JP 34305492A JP H06196102 A JPH06196102 A JP H06196102A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cathode
- cathodes
- picture tube
- color picture
- insulator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 3個の陰極が直線上に配置されたカラー受像
管の陰極構体において、中央に位置する陰極の基体金属
と両側の陰極の基体金属の温度を均一化する。 【構成】 青,緑,赤用の3個の陰極がそれぞれの陰極
支持体4a,4b,4cに支えられて絶縁体50に直線
上に配置固定された陰極構体において、中央に位置する
陰極に面する側の両側の陰極の周囲近傍の絶縁体50に
陰極支持体4a,4b,4cに沿って半周状に開孔50
a,50bを設け、中央に位置する陰極への両側の陰極
からの絶縁物50を介しての熱伝導を低減させる。
管の陰極構体において、中央に位置する陰極の基体金属
と両側の陰極の基体金属の温度を均一化する。 【構成】 青,緑,赤用の3個の陰極がそれぞれの陰極
支持体4a,4b,4cに支えられて絶縁体50に直線
上に配置固定された陰極構体において、中央に位置する
陰極に面する側の両側の陰極の周囲近傍の絶縁体50に
陰極支持体4a,4b,4cに沿って半周状に開孔50
a,50bを設け、中央に位置する陰極への両側の陰極
からの絶縁物50を介しての熱伝導を低減させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー受像管の陰極構
体に関し、特にインライン型のカラー受像管の陰極構体
に関する。
体に関し、特にインライン型のカラー受像管の陰極構体
に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー受像管の陰極構体は、青,緑,赤
の3個の陰極がそれぞれの陰極支持体に支えられ絶縁体
に直線上に配置固定されているため、中央に位置する陰
極は両側に位置する陰極からの熱伝導や熱輻射を受け、
陰極基体金属の温度が両側に位置する陰極の基体金属の
温度に比べ一般に高く、電子放出特性の劣化が速く、長
期間使用中にホワイトバランス崩れと呼ばれる色調の変
化を生じるなどの問題がある。
の3個の陰極がそれぞれの陰極支持体に支えられ絶縁体
に直線上に配置固定されているため、中央に位置する陰
極は両側に位置する陰極からの熱伝導や熱輻射を受け、
陰極基体金属の温度が両側に位置する陰極の基体金属の
温度に比べ一般に高く、電子放出特性の劣化が速く、長
期間使用中にホワイトバランス崩れと呼ばれる色調の変
化を生じるなどの問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】詳述すると、従来のカ
ラー受像管の陰極構体は、図3に示すように青,緑,赤
の3個の陰極は、陰極ヒータ3a,3b,3cが挿入さ
れた陰極スリーブ1a,1b,1cの上部にキャップ状
に成形された基体金属2a,2b,2cが溶接され、そ
の上に図示しないアルカリ土類金属酸化物が被覆され、
それぞれの陰極支持体4a,4b,4cに支えられて、
ガラス等の絶縁体5に直線上に配置固定されている。
ラー受像管の陰極構体は、図3に示すように青,緑,赤
の3個の陰極は、陰極ヒータ3a,3b,3cが挿入さ
れた陰極スリーブ1a,1b,1cの上部にキャップ状
に成形された基体金属2a,2b,2cが溶接され、そ
の上に図示しないアルカリ土類金属酸化物が被覆され、
それぞれの陰極支持体4a,4b,4cに支えられて、
ガラス等の絶縁体5に直線上に配置固定されている。
【0004】このような構造なので3個の陰極のうち中
央に位置する陰極は、両側に位置する陰極の熱伝導や熱
輻射により、陰極の基体金属2a,2b,2cの温度が
10℃前後高くなり、基体金属2a,2b,2cに含ま
れるMg,Si等の還元剤の拡散速度が大きくなり、消
耗が激しくなるため、陰極の電子放出特性が両側の陰極
より早期に劣化しはじめ、使用中にホワイトバランス崩
れと呼ばれる色調の変化が生じるなどの問題点があっ
た。
央に位置する陰極は、両側に位置する陰極の熱伝導や熱
輻射により、陰極の基体金属2a,2b,2cの温度が
10℃前後高くなり、基体金属2a,2b,2cに含ま
れるMg,Si等の還元剤の拡散速度が大きくなり、消
耗が激しくなるため、陰極の電子放出特性が両側の陰極
より早期に劣化しはじめ、使用中にホワイトバランス崩
れと呼ばれる色調の変化が生じるなどの問題点があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー受像管の
陰極構体は、陰極スリーブ上部に還元剤を含みキャップ
状に整形された基体金属が固接され、その上にアルカリ
土類金属酸化物が被覆され、陰極スリーブ内部にヒータ
が挿入された青,緑,赤用の3個の陰極がそれぞれの陰
極支持体に支えられてガラス等の絶縁体に直線上に配置
固定されたカラー受像管の陰極構体において、上記中央
に位置する陰極に面した側の両側の陰極の周囲近傍に、
例えば半周状に開孔を設けた絶縁体で構成される。
陰極構体は、陰極スリーブ上部に還元剤を含みキャップ
状に整形された基体金属が固接され、その上にアルカリ
土類金属酸化物が被覆され、陰極スリーブ内部にヒータ
が挿入された青,緑,赤用の3個の陰極がそれぞれの陰
極支持体に支えられてガラス等の絶縁体に直線上に配置
固定されたカラー受像管の陰極構体において、上記中央
に位置する陰極に面した側の両側の陰極の周囲近傍に、
例えば半周状に開孔を設けた絶縁体で構成される。
【0006】
【作用】上記の構成によると、中央に位置する陰極への
両側に位置する陰極からの絶縁物を介しての熱伝導が大
幅に低減でき、中央に位置する陰極の基体金属の温度が
両側の陰極基体金属の温度と変わらなくなり、電子放出
特性の劣化が3個の陰極でほぼ等しくなり、長期間使用
してもホワイトバランス崩れと呼ばれる色調の変化が生
じない。
両側に位置する陰極からの絶縁物を介しての熱伝導が大
幅に低減でき、中央に位置する陰極の基体金属の温度が
両側の陰極基体金属の温度と変わらなくなり、電子放出
特性の劣化が3個の陰極でほぼ等しくなり、長期間使用
してもホワイトバランス崩れと呼ばれる色調の変化が生
じない。
【0007】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【0008】図1は本発明の一実施例を示すカラー受像
管の陰極構体の横断面図であり、陰極スリーブ1a,1
b,1cの上部に還元剤を含みキャップ状に整形された
基体金属2a,2b,2cが溶接され、その上に図示し
ないアルカリ土類金属酸化物が被覆されており、陰極ス
リーブ1a,1b,1c内部にヒータ3a,3b,3c
が挿入された青,緑,赤用の3個の陰極が夫々の陰極支
持体4a,4b,4cに支えられて、本発明の特徴部分
である中央の陰極に面した側の両側の陰極の周囲近傍に
陰極支持体4a,4b,4cに沿って半周上に開孔5
a,5bを設けたガラス等の絶縁体50に直線的に配置
固定されて陰極構体を構成している。
管の陰極構体の横断面図であり、陰極スリーブ1a,1
b,1cの上部に還元剤を含みキャップ状に整形された
基体金属2a,2b,2cが溶接され、その上に図示し
ないアルカリ土類金属酸化物が被覆されており、陰極ス
リーブ1a,1b,1c内部にヒータ3a,3b,3c
が挿入された青,緑,赤用の3個の陰極が夫々の陰極支
持体4a,4b,4cに支えられて、本発明の特徴部分
である中央の陰極に面した側の両側の陰極の周囲近傍に
陰極支持体4a,4b,4cに沿って半周上に開孔5
a,5bを設けたガラス等の絶縁体50に直線的に配置
固定されて陰極構体を構成している。
【0009】動作時には、ヒータ3a,3b,3cを通
して電流が供給され、基体金属2a,2b,2cが70
0〜800℃に加熱され、基体金属2a,2b,2cに
含まれているMi,Si等の還元剤が表面に拡散し被覆
されたアルカリ土類金属酸化物との反応により、長期に
わたり電子放出が行われる。
して電流が供給され、基体金属2a,2b,2cが70
0〜800℃に加熱され、基体金属2a,2b,2cに
含まれているMi,Si等の還元剤が表面に拡散し被覆
されたアルカリ土類金属酸化物との反応により、長期に
わたり電子放出が行われる。
【0010】そして、このとき従来の陰極構体の構造で
は、直線上に配置された3個の陰極のうち中央に位置す
る陰極の基体金属2bの温度が熱伝導や熱輻射により両
側の陰極の基体金属2a,2b,2cの温度より、10
℃前後高くなる。しかしながら、本発明の構造では、中
央の陰極に面した側の両側の陰極の周囲の絶縁体50に
半周状に開孔50a,50bを設けているので、中央に
位置する陰極への両側に位置する陰極からの絶縁体50
を介しての熱伝導を大幅に低減でき、すべての陰極の基
体金属2a,2b,2cの温度をほぼ一定にすることが
できる。
は、直線上に配置された3個の陰極のうち中央に位置す
る陰極の基体金属2bの温度が熱伝導や熱輻射により両
側の陰極の基体金属2a,2b,2cの温度より、10
℃前後高くなる。しかしながら、本発明の構造では、中
央の陰極に面した側の両側の陰極の周囲の絶縁体50に
半周状に開孔50a,50bを設けているので、中央に
位置する陰極への両側に位置する陰極からの絶縁体50
を介しての熱伝導を大幅に低減でき、すべての陰極の基
体金属2a,2b,2cの温度をほぼ一定にすることが
できる。
【0011】なお、上記したガラス等の絶縁体50に半
周状に設ける開孔50a,50b内にガラス等の絶縁体
50よりも低熱伝導率を有する、例えばガラスウール、
石綿等からなる部材を充填することでも上記実施例と同
効果が得られ、その上、この場合はガラス等の絶縁体5
0の補強効果も有する。
周状に設ける開孔50a,50b内にガラス等の絶縁体
50よりも低熱伝導率を有する、例えばガラスウール、
石綿等からなる部材を充填することでも上記実施例と同
効果が得られ、その上、この場合はガラス等の絶縁体5
0の補強効果も有する。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は青,緑,
赤用の3個の陰極が、それぞれの陰極支持体に支えられ
て絶縁体に直線上に配置固定されたカラー受像管の陰極
構体において、中央に位置する陰極に面する側の両側の
陰極の周囲近傍のガラス等の絶縁体に、例えば陰極支持
体に沿って半周状に開孔を設けたことにより、中央に位
置する陰極への両側に位置する陰極からの絶縁物を介し
ての熱伝導が大幅に低減でき、中央に位置する陰極の基
体金属の温度が両側の基体金属の温度と変わらなくな
り、電子放出特性の劣化が3個の陰極でほぼ等しくな
り、長期間使用してもホワイトバランス崩れと呼ばれる
色調の変化が生じない信頼性の高い高品質のカラー受像
管を得ることができる。
赤用の3個の陰極が、それぞれの陰極支持体に支えられ
て絶縁体に直線上に配置固定されたカラー受像管の陰極
構体において、中央に位置する陰極に面する側の両側の
陰極の周囲近傍のガラス等の絶縁体に、例えば陰極支持
体に沿って半周状に開孔を設けたことにより、中央に位
置する陰極への両側に位置する陰極からの絶縁物を介し
ての熱伝導が大幅に低減でき、中央に位置する陰極の基
体金属の温度が両側の基体金属の温度と変わらなくな
り、電子放出特性の劣化が3個の陰極でほぼ等しくな
り、長期間使用してもホワイトバランス崩れと呼ばれる
色調の変化が生じない信頼性の高い高品質のカラー受像
管を得ることができる。
【図1】 本発明の一実施例を示すカラー受像管の陰極
構体の縦断面図。
構体の縦断面図。
【図2】 同図1のA−A線に沿う略示横断面図。
【図3】 従来のカラー受像管の陰極構体の縦断面図。
1a,1b,1c 陰極スリーブ 2a,2b,2c 基体金属 3a,3b,3c ヒータ 4a,4b,4c 陰極支持体 50 絶縁体 50a,50b 開孔
Claims (3)
- 【請求項1】陰極スリーブ上部に還元剤を含みキャップ
状に成形された基体金属が固接され、その上にアルカリ
土類金属酸化物が被覆され陰極スリーブ内部にヒータが
挿入された青、緑、赤用の3個の陰極がそれぞれの陰極
支持体に支えられて絶縁体に直線状に配置固定されたカ
ラー受像管の陰極構体において、中央の陰極に面した側
の両側の陰極の周囲近傍の絶縁体に開孔を設けたことを
特徴とするカラー受像管の陰極構体。 - 【請求項2】上記開孔が陰極支持体に沿って半周状に設
けたものであることを特徴とする請求項1記載のカラー
受像管の陰極構体。 - 【請求項3】上記開孔内に低熱伝導率を有する部材を充
填したことを特徴とする請求項1または2記載のカラー
受像管の陰極構体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34305492A JPH06196102A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | カラー受像管の陰極構体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34305492A JPH06196102A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | カラー受像管の陰極構体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06196102A true JPH06196102A (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=18358585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34305492A Pending JPH06196102A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | カラー受像管の陰極構体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06196102A (ja) |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP34305492A patent/JPH06196102A/ja active Pending
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